人狼物語 三日月国


68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】

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ブラキウム! 今日がお前の命日だ!


「先に結果だけ。
 ヘイズは
話術師
だ。

 そしてブラキウムは彼らに加わった。
 僥倖だ」

 
「ハマルは、
黒鳴者
だ。
 ……あの様子だと、相方はシトゥラかね。

 ……そうか。ブラキが。」

ブラキを殺す必要がなくなったと安堵すべきだろうに。
ラスの言葉が、響きが、声色が。
己の情緒も決意も選択も、何もかもを不安にする。


「そう。ブラキウムが。
 彼女は
安らかに眠り、苦しまなかったろう。

 
 どうかしたか?」

 口にする言葉に違和感を持つことはない。
 しかしあなたの沈んだ態度が気にかかる。

 
「なあラス。

 もうお前は、
俺がいなくなっても。

 
呪術ギルドがなくなっても。


    
一人で生きていけるよな?」


ラスの質問には何一つ答えず。
その問い掛けだけを投げた。


「…………」

 ひゅっ、と息を飲む。

「どういう、意味だ」

 よくある軽口の冗談ではないと理解している。
 だから言葉を紡げない。

 その問いは確かに、
 システムの手駒ではないラサルハグの心を揺らした。

「そのままの意味だよ『ラサルハグ』。

 最近妙に楽しそうじゃねェか。
 まあわかるぜ?上手くいってる時は気分が良い。

 だからさァ、思ったワケだ。
 殆ど表情の変わらないお前が、例え『洗脳』でも、
 ずっと幸せでいられるなら、それもそれでいいと。

 俺は死ぬのは怖くない。
 望みの為に一生を賭け死んでも叶えるつもりだった。
 唯一の懸念は、「ラスを置いていくこと」だった。
 だから俺はまだ死ねないと思って
いた。


 これでも恋人になるって言った時は、
 柄にもなく結構嬉しかったんだぜ?

 でも冷静に考えて、別にお前が求めてないなら。
 互いの枷になるだけだ。この関係は。だって、
 『例え死んでも【犯人】を俺たちは支える』んだろ?

 じゃあ『ラサルハグ』。
 合理的なお前は提案に勿論乗るよな?
 この関係を解消すれば俺は死ぬ恐怖が消える。
 【犯人】に手助けをする『駒』には丁度いいだろ?」

これは、挑戦状だ。
この提案は限りなく『ラサルハグ』には利しかない。
それを否定するか、しないか。彼の中に『ラス』はいるのか。
確かめる為の、問いかけ。


「 
I don't know what to do.
 」


グッモーニーン、当方です。
昨晩はお楽しみでしたね。

様々な事が起こり過ぎました。
ええ、本当に。

当方、全てを知っている神様という訳でもありませんから、
事の運びにちょっぴり驚いています。
……本当ですよ?

この夜に幸福に至った全ての方々へ、
当方は祝福を送ります。

やったね!
 

「おはよおはよ。昨日はお疲れさん。
 というわけで……サダルはいよいよもって究極の脚本を完成させたわけ!
 サダル、おめでとう!」

「……ところで、今日はもう2人ほど足りないみたいだね。
 まるで、後を追ったかのようだ。
 どちらにせよ、彼と一緒に幸福になれたのならいいこと。
 おめでとう!」



「たしかにそれはそうだ」

 感情の抜け落ちた人形みたいな顔で
 ぽつりと呟いた。

 
 顔をあげる。
 メレフを見る。
 視線はあわない。
 
 彼が席から離れる。
 会議場を出ていく。

 その背を見つめる。
 

 引き止めることも追いかけることもできなかった。

 姿の見えなくなった後も同じ場所を見つめ続けていた。


 両親の死の報せが届いた日、
 ラサルハグは泣かなかった。
 呆然としている間に時間は流れ、
 埋葬前の最後のおわかれでふっと意識を取り戻した。
 
 そう、記憶している。
 後で人伝に聞いたことでは、
 その間も大きく変わった様子なく働き続けていたそうだ。
 
 わかる者が見れば、受けた衝撃があまりに大きすぎて、
 一時的に心を閉ざしていたのだと言うだろう。
 
 
 ラサルハグは内向的で閉じこもる悪癖がある。
 素直に感情を表現することが昔から不得意だ。


 それからメレフが会議場へもどるころか、
 あるいは他のところでか。
 
 彼の姿を認めると、早足で近寄りその腕を掴んだ。
 
 「…………」
 
 血の気ない蒼白の顔が、彼を見つめる。
 
 「話がしたい」
 
 からからに乾いた喉が声を振り絞る。


 なにを語る気か、ラサルハグにもわからない。
 
 様々な言葉が浮かんでは消えて、
 どれもが正しくて、間違っている気がして、
 結論のない袋小路に迷い込んでしまった気分だ。
 
 メレフは恋人でなくとも彼らを支えてくれる。
 死への恐れが消えるのは望ましい。
 それに『恋人』のような名のある関係に
 収まる必要はなかった。
 彼がいて、彼の思うままでいられるならそれでいいから。
 
 大切な人や場所が失われるのも仕方のないことだ。
 両親も"魔女"もなにも言わずに消えてしまった。
 生家は人手に渡り、"魔女"と過ごした家は忽然と姿を消した。
 彼らからラサルハグと離れるなら、
 できることはないと、『何度も』自分自身に説明し続けてきた。
 
 それが同じように来ただけだ。
 
 メレフは離れることを望んでいると『自分自身』が囁く。
 ならば彼の望みに従うのが正しい、と背を押す。
 
 メレフの死がこわいことも、
 置いていかれることがこわいことも、
 そうと認められる素直さに欠けていて、
 そのくせ離れたくないとばかりに追いすがっていた。

*ヒソヒソ*

ブラキウムは、名前を呼ぼうとして思い出しました。

「……隠し名にしなきゃいけないんだったな。
『リリス』だぞ。今日からよろしくなのだ!」

『リリス』は、間接的ではありますがあなたたちの物です。
『フール』の指示が無い限りは、あなたたちに従うでしょう。



サダルとヘイズの死体を発見して、
皆が散り散りになった為、移動しようする。

見慣れた顔が見えたな、と思うと突然腕を掴まれるも、
驚くだけで見つめ返すだけ。

「構わないが、どうした?」

随分と憔悴しているように思えた。
いつもなら軽口の一つでも言って、撫でて抱きしめるのに。
我慢しなくていいと、幾らでも甘やかしてやりたいのに。

「答え、もう決まったか?それとも質問でも?」

そうしたい心を心に押し込めて、努めて平静を装う。
今はまだ、駄目だ。それではどちらも救われないのだから。



 こたえ、と声に出さず復唱した。
 頭がぼんやりして、うまく動かない。

「俺は、もう不要か」

 その質問は間違ってる。
 メレフは「『ラサルハグ』にメレフは必要ない」と
 問うたのだから。これではあべこべだ。

 『あべこべの病』が声に乗って、ここまでやってきて、
 罹患した病者が助けを求めてここにいる。

「メレフ。おしえてくれ」

 助けを、求めている。



「俺はラスをずっと愛しているよ。
 言っただろう。『恋人になろう』って。
 必要じゃなければ、あんな言葉は言わない。」

本当は、わかってる癖に。
答えを求めたがるお前も、求められて結局吐いてしまう己も、
どっちも甘えたがりで情けないったりゃありゃしない。

「でも、俺の答えは何も関係ないだろう。
 俺は『お前が俺を必要か』を聞いたんだ。
 
 それじゃあお前は、俺が『要らない』と言ったら。
 俺を捨てて良いと思えたのか。それを選べていたのか。

 ……ラス。
 お前にとって俺は『その程度』の存在だったのか。」


「 
Where should I walk?
 」


ハッピーバースデー、リリス!
いっそこの際、当方のようにそのまま名乗られても
構わないのですが……そうですね。

“新しい自分”として、
我々であるという認識は強く持てるでしょう。
素敵な名前だと思いますよ。

リリス、
当方は、我々は、
貴方を心から歓迎します。
 


「 
I should walk.
 」


ああ、フール。
当方は貴方を軽んじていた訳ではないのです。

ただ、当方が“ちょっぴり”誤解を
招きやすい言い方をしてしまったというだけなのです。

が、それを笠に着て自身の行いを
正当化する事は出来ません。
ソーリー、フール。
そして素晴らしい。期待以上の行いです。

グレイト!

貴方はリリスの新しい日を祝って差し上げましたか?
未だであれば、
後で祝ってあげておいてくださいね。
リリスはきっと喜びます。
 

「ようこそ、リリス。素敵な名前だな。
 俺は『モス』だ。よろしく。
 お前の誕生を心からお祝いするよ。」


「 
I must not stop walking.
 」


サダルもヘイズも役者でしたね。
『壊れた時報』は、
サダルの脚本でヘイズが役者をする舞台を
観劇する約束していました。

叶いましたね。素晴らしい劇でした。

当方も舞台に上がる事になるとは
全く考えていませんでしたねが……
ひとつの愉快な経験をしたと、当方は考えます。

サンキュー!

ルヴァも流石です。
ああ、ここはモスと言った方が良かったでしょうか?
ずらりと並んだ貴方の“商品”に当方心が躍りました。

新しい玩具を目にした少年のような“気分”
とはこの様なものですか? 悪くありませんね。

当方、貴方を含む彼らに惜しみない拍手を送ります。
 


「 
I don't want to walk anymore.
 」

「 
But I want to walk.
 」


……ええ、人知れず、呆気なく
その生に幕を下ろした可哀そうなお嬢さんにも。
貴女が舞台で踊る様は、面白みがあって、

……ああ、ソーリー。
これは適当ではありませんね。

滑稽でした。

三者三様、皆に“楽しい”気分を与えた上で、
自身も幸福へと至りました。
これ程素晴らしく素敵な事もそうないでしょう。

ファンタスティック!
 


「 
Gazer, what are you doing...?
 」


ああ、そうですね。名乗るのが遅れました。
当方は『壊れた時報』の言う、
『もうひとり』のキューです。

以後よろしくね!

……ところで、何やら街が騒がしいです。
“多数”が“少数”を淘汰しようとしていますよ?

これはいけません。
ラムの時よりも酷いです。

彼らにはきっと正義がありましたが、これはどうですか。
悪戯に人々の不安を煽っているだけです。

その不安により起こる突発的な“死”も、
当方が触れる“死”の一環として認識しておりますが……

“美しくない”

誰かが言いました。
彼女の行動は当方の美学に反します。
 


「 
......I'm tired out.
 」


それに……そうですね、
成果がなければ、人々は噂の根源である彼女を
責め立てるやもしれません。

“何もなかった”

何かある事が前提で行動したのに
成果を得られなかった時の人々の落胆は、
時として怒りに変わります。

結果的に嘘をついてしまった彼女に、
その怒りの矛先が行くでしょう。

つまり、彼女が酷い目に遭うと言う事です。
 

/*
 Hey you! 本日も貴方の当方です。
 方針についての意見を述べさせていただきます。

 「煽動者……死んでほしくない……?」
 「死……沢山ほしくない……?」

 当方、日替わり当時は煽動者を死体にし処刑死にし、
 その他適当な村人を襲撃する思考を持っていました。

 が、それは残り狼が1であることが前提の思考です。
 神祓衆に恩恵悪鬼が付いたことにより、
 残り狼が2で扱われることになりました。

 「なら、ちょっとランダムがあってもいいよね!」
 当方は考えます。いくらかの他の方の意見も聞いた上で。

 ブラキウムは、折角なので襲撃を行いたいそうです。
 モスが“苦しい”を奪ってくれる事が前提なので、
 襲撃RPは二人でになるでしょうか?

/*
 を踏まえて、当方は以下を提案します。

 ・吊り→ランダム
 ・噛み→煽動者
(これもうゲイザー…だよね…?)
(ブラキウム・モス)

 念の為の当方もシステム的に襲撃が必要か否かは、当方は判断しかねます。
 この窓が見えている方のご意見、お待ちしております。kiss...

「ああ、何だか街の雰囲気が変わったな。あの子を狙うのか?
 ……そっか。
 困ったな、彼女は俺の殺さないリストに入ってるんだ。
 もう幸せそうだからさ。」

/*
ゲイザーちゃん襲撃する場合はブラキちゃんにお任せしたい気持ちよ!

/*
 それではゲイザーが煽動者の場合、ブラキの反応後、
 当方が苦しまないお薬を渡す事の提案をします。
 結果的にどうなるかは、またRP次第で。

「キュー……? と、モス!
ブ、……リリスは一生懸命がんばるから、よろしくお願いするのだ!」

ブラキウムは、頭へ聞こえてくる囁きに相槌を打ちました。

「……もしかして、また誰か死んじゃうのだ? それは良くない!
ブラキが……じゃなかった、リリスがみんなを守るのだ!」

 




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