人狼物語 三日月国


113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】

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視点:


スカリオーネ骸狩り スカリオーネに投票した。
オーウェン埃運び オーウェンに投票した。
エドゥアルト番犬 エドゥアルトに投票した。
チェルシー骸狩り スカリオーネに投票した。
エアハート骸狩り スカリオーネに投票した。
レイ骸狩り スカリオーネに投票した。
シュゼット骸狩り スカリオーネに投票した。

スカリオーネは村人の手により処刑された。

オーウェン! 今日がお前の命日だ!

月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
オーウェンが無残な姿で発見された。

村人達は気付いてしまった。もう疑いあう必要なんてないことに。
淡い月明かりの下、楽しげな音色が響き渡る…

【人】 大道芸人 チェルシー

ヒュル……ヒュルルルルー……

寂れた裏路地の、廃材の上。
か細い笛の音が、響いている。
少女の口元に加えた、一本の笛から。

ルル、ルルル……
ヒュルル
「ゴホッ」ゴ
ホビュオオオオオオオオ!!!!!!!!!
ビュオオオルッルルオオオオオオオオ!!!!!
ビュオオオオンゴッホゴホゴホビュルルルル!!!!
ビュッーーーーーーーーーー
(0) 2021/12/18(Sat) 21:02:13



アイシャは、今日はミモザの花を髪飾りに。花瓶にはデイジーのお花を。
(a0) 2021/12/18(Sat) 21:23:02

アイシャは、いつも通りハーブティーを飲んでいます。ローブの赤は少し薄くなりました。
(a1) 2021/12/18(Sat) 22:29:15

【人】 羽無し妖精 アイシャ

少女は、何かが起きなければこのまま。
ただいつものようにお花を売って、皆の事を見ています。

今日も御布令は貼られるのでしょうか。
(1) 2021/12/18(Sat) 22:30:43
オーウェンは、尻を撫でてきた中年をしたたかに尻尾で打ちつけた。
(a2) 2021/12/18(Sat) 23:14:46

ノアベルトは、レイに、妖精の羽を89枚届けた。
(a3) 2021/12/19(Sun) 1:16:50

レイは、は?こんなに溜め込んでたんですか?? >>a3
(a4) 2021/12/19(Sun) 1:18:20

ノアベルトは、持ってこれる分だけ持ってきました。
(a5) 2021/12/19(Sun) 1:19:53

【人】 骸狩り スカリオーネ

空を見上げる。窓際の席で。いつものように。
しかし今日は、いつも通りではない夜。

別に、年貢の納め時なんてつもりはなく、
街中に広がっている部下達の内、
3割程はなぜか今この酒場に集っていて。
煙の魔女に目をつけられない程度の注文をしながら、
入口の方を睨んでいる。魔女は男の方を睨んでいるが。

「……俺を睨むな。文句なら政府に言え」

そもそも、売り上げに繋がっているんだから
文句を言われる筋合いもないはずなんだが。

そうこうしている内に、扉が開いて。
衛兵がひいふうみい……
まあ、少なくとも前日までよりはずっと多く。
お陰で、入口でにらみ合いが起きていて。

「スカリオーネ!骸狩りのスカリオーネ、出頭せよ!」

なんて怒鳴り声まで聞こえてくる始末。
なんとも、喧しい夜だ。
(2) 2021/12/19(Sun) 1:23:39

【人】 骸狩り スカリオーネ

「騒ぐな」

席を立つ。こんな状況になるのは政府連中もわかっていたはずだ。
だからあんな大所帯で押し掛けて、
今や戦争もかくやと言う二分の軍勢が出来ている。
その片方の人波は、自分が歩けば勝手に割れていく。

「お前らのような阿呆が騒ぐから、死者が眠れん」

歩いていく。衛兵の群れを前に、威容が立つ。
言い草が気に入らなかったのだろう衛兵の一人が、
苛立ち交じりの声と共に拳を振るった。

「…………」

男は、変わらない。その表情ひとつ歪めない。
部下達を諫める為に片手を挙げ、
殴ってきた男を冷たく見下ろした。

「俺がこうして大人しくしているんだ、
 お前達も大人しくしていた方がいいとは思わないか」

その言葉に、悪態と共に下がっていく兵を見て、
その後ろについて――いこうとして。
(3) 2021/12/19(Sun) 1:34:50

【人】 骸狩り スカリオーネ

後からやってきた兵が、耳打ちして。
オロオロしている様子に、耳をそばだてる。
聞こえる内容は、まあ、つまり、
様々な混乱の中、全部"なし"になったという話で。

「……ほう?」

いびつに笑って、手を伸ばす。
先に手をあげた男に向けて。
つまりはこれも、男のルール通り、"平等"に。

「なら、お前がしたのは、喧嘩の押し売りだな?」

そうして、鎧の男を持ち上げて。
いつかのごろつきと同じ光景が
鎧の分、騒がしく繰り広げられた。
手をはたいて、一瞬後に部下の歓声があがって。

「さあ、これでいつも通りの夜だ。
 ……。お前達、何をボサっとしている。仕事に戻れ!」

骸の代わりに狩られてはたまらない、と
部下達は蜘蛛の子を散らすように酒場から消える。
そうして、残された骸狩りの男は、
いつもの席に戻っていって、

「……東国酒と、赤蜥蜴の尾開きを。
 今夜はゆっくり過ごせそうだ」

いつものように、注文した。
(4) 2021/12/19(Sun) 1:44:43
スカリオーネは、まだ変わらない。まだ、終わらない。
(a6) 2021/12/19(Sun) 1:46:11

【見】 不死の詩人 フェリックス

「さあて………。」

リュートと外套。
それだけを携えると、それなりに荷が置かれた部屋を眺める。

あるいは、硝子職人の少年が作ってくれた花瓶。
あるいは、花屋の少女から購入した花。
あるいは、厄介な呪いの品を購入し、祓った寝所。


くすりと微笑み、背を向けた。

「行くとするかあ」
(@0) 2021/12/19(Sun) 1:57:38

【見】 不死の詩人 フェリックス

ヨルムガンドは、
予想外だった。

「どちらかといえば、悲劇にて終わると思っていたのだが。
これでは、緩慢に幸せになっていくほかないだろうな」

ひとりごちて、宿の部屋を出る。
それから、魔女に「暫く出るよ」といつものように声をかけて、数百年前に手に入れた古い精霊石を渡す。

魔女はためつ、すがめつ。
ゆっくりと微笑んで、
「せいぜい頑張んな」と声をかけた。

「そちらも。また百年後に来るよ、元気で、”キティ”」

遥か年下の女性に微笑みかけて、
静かに宿を、いつものように出ていく。
(@1) 2021/12/19(Sun) 2:03:05

【見】 不死の詩人 フェリックス

道端を歩く。
パン屋の少女が頬を赤らめて手を振ってくれば、
笑顔で会釈する。

このパンも食べ納めになると思うと、
少々硬かったり、焦げたパンも惜しく感じる。


「人が勝ちえた、僅かな勝利。
尊いものだが、詩にしてもどうにも映えない。
やれやれ、だ。商売、あがったりだな」

往来を鼻歌交じりに歩く。
太陽が眩しく、雲間から差し込んでいる。



「本当によかったなあ」

悲劇であれ、喜劇であれ。
それを語り継ぐ。
魂の衝動だ。

彼らが悲嘆の海に沈んでも、
きっと自分はどこかで、
それを笑顔で語っていただろうから。
(@2) 2021/12/19(Sun) 2:06:36

【見】 不死の詩人 フェリックス

あとは、恨みを買った貴族連中に見つかる前に、
早めに立ち去るだけだ。

少々、コネを使って無茶をしてしまった。
まあ、姿を消したものを追うほどでもあるまい。


「配達屋には悪いことをしたが、まあ」


配達屋には、届くように「配達」を頼んである。
「すまん、もう行く」
と書いた手紙。それから、幾何かの金貨を同封。

彼があの封筒を開けた時、
どんな顔をするかだけは見ておきたかった!
(@3) 2021/12/19(Sun) 2:08:24
フェリックスは、くっくっく、と喉を鳴らして笑った。
(t0) 2021/12/19(Sun) 2:08:28

【人】 埃運び オーウェン

>>@3

「誰に悪いことを、だって?」

都市の道すがら。相変わらず険の深い表情をした配達屋が、
異邦に向かう詩人を待ち受けていた。
傍には大鷲を連れて、その背を撫でながら。

「まさか忘れてた、なんて言うわけじゃないだろうな。

 仕事を持ちかけられたってんなら、
 そのチャンスを逃すわけにゃいかないんでね」

ホイッスルを片手にそう不敵に笑いかける。
埃運びは露ほども知らない。目の前の彼が、
やがて称されることになる名前のことを。その所以を。

「依頼料は受け取った。
 『もう行く』ってのは……“そういうこと”だろう?
 わがままな客の為にここまで出てやったんですわ」

封筒を片手に。配達屋に配達なんて、
とんだ皮肉をやってくれたもんだ。
お陰様で、怒りの力が行動まで赴いてしまった。
(5) 2021/12/19(Sun) 2:16:55

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>5 オーウェン
「……………」


「おやぁ?」

わざとらしく振り返り、微笑んで首を傾げる。

「オーウェン!いや〜〜〜、奇遇だな。昼食を食べに行こうと思ったところだ。どうかな?ところで、俺からの封筒」

相手が手にしている。
間。

「………話が早いことで」

両手をあげて観念した。

「だがまあ、こうして無事終わってしまってはなあ。お前さんも、遠くまで行くのは大変だろう?俺なりの、気遣いという奴だったんだがなあ」
(@4) 2021/12/19(Sun) 2:25:13

【人】 迷彩掃除屋 ノアベルト

返り血は流しきった。香りもまた消した。


昨夜一暴れして、重役を殺してきた結果は比較的思い通りに。
次の御布令は出されず、誰かが打たれる声も聞こえてこない。

そこには男の望んだいつもどおりの時間が戻っていた。


「あ〜とうとう終わりましたか。
 スカリオーネの旦那も連れていかれなくてよかったですね〜。
 あたくしも目立つ怪我は治りましたが……休んだ分の補填は帰ってこないんですよね。本当損をした期間でした」

ミズチに、首をレイから貰ってくるように言った男。
酒場で貼られていたスカリオーネの名を破り捨て、
いつか譲られたチキン頼んで、いつも通りの席に座っている。

「とんだ災難でしたよ、まったく」

そうやって不満を吐く男の表情は明るく、ご機嫌そうだった。
(6) 2021/12/19(Sun) 2:26:40

【人】 埃運び オーウェン

>>@4 フェリックス

「お互い様だろ。こんな真似しなきゃ、
 出ていくのを黙って見逃しても良かったんだが」

中から手紙を引き抜いて、
これみよがしに千々に引き裂く。

その仕草からして、意図には気付いているようで、
つまりここで行われたのは皮肉の応酬ということ。

「バーカ。あれこれ済んだから遠くに行くんじゃねえか。
 冒険者の行く末を見守る。俺とおたくは、
 そう遠くない事をしてたと思うんだけどな?」

大鷲を空に放ち、
ずかずかと力強い足踏みで近寄っていく。

「おまじないはもうかけ終わった。
 残った仕事は片付いた。
 ならお前の気遣いは、余計なお世話っつー事!」
(7) 2021/12/19(Sun) 2:33:47

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>7 オーウェン

「報酬を渡されたのに見逃すわけにはいかないとは、これいかに?」

愉快そうに笑いながら、
引き裂かれる手紙に「それ、紙だぞお」と面白そうに、呆れたように言う。
まだまだそれなりに高いものなのに。

「そうかな?お前さんほど、俺は色々はしてないさ。
詩人とは、あくまで外野で見守るだけの存在だ。
観劇をして、後は1人で編纂するのみ。
お前さんは、れっきとした俳優だったぞ」

片目を瞑り、顎を撫でながら、
「劇的な展開にはならなかったようだが。浴場でも」と、
それらしいことを口にする。

「やれやれ……。構わんがな。俺が次に行くのは、
アウズンブラだぞ?」

――『アウズンブラは、すべてが白に染まる。』。
そんな逸話を持つ、常に白い灰が降り注ぐ場所。

ミスガルド帝国、エムブラ聖王国、ムスヘル共和国。
覇を競う三雄の接するそこは、
戦時級魔法の傷跡により、未だにそんな呪われた場所となっていた。

最近では、随分ときな臭い噂もあるぐらいで――。
=>
(@5) 2021/12/19(Sun) 2:40:42

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>7

「お前さん、死んでしまうかもしれんぞ」

いつもの調子で、そう告げる。

=>
(@6) 2021/12/19(Sun) 2:41:26

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>7 オーウェン

「だからな。気乗りはしなかったのだ。お前も危険な目には合いたくなかろうよ。」

「俺だってな、短い間とはいえ。ともに暮らした者を考えなしに危険に晒す気はない。

俺が行くのは、必ず危険な場所となるだろうよ。
英雄譚か、悲劇か。
それが噂される場所にしか行かんよ」
(@7) 2021/12/19(Sun) 2:43:11

【人】 埃運び オーウェン

>>@7 フェリックス

「お前の」

より強く、一歩を踏み出して、
気づけばもう真正面に。

「その全部見透かしたような態度、
 気に入らないんだよ。
 詩人だからといって、世界の何もかもがお噺ってか?」

飄々とした調子が癇に障って、
眉間に皺を寄せながら睨みつける。

「危険を厭うなら、
 革命軍なんかにわざわざ身を置くもんかよ。

 俺は気に食わないものを壊す為に色々やってきてんだ、死ぬかもって脅されたくらいじゃあ止まってやるもんか。

 寧ろ、お前が迷惑がるくらいのが心地いいね」

アウズンブラは、配達でもなかなか足を運ばない土地だ。
遍くものを白に還す場所に何を運び、何かを出すなんてそうそうあったものではない。

それでも。地理なら頭に叩き込んでいる。軽い男を一人運び入れるくらい屁でもない。今の配達屋にとってはそれが全てだ。
(8) 2021/12/19(Sun) 2:58:10

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>8 オーウェン

「世界の何もかもがお伽ではないが、
世界の何もかもを、お伽として語ることはできる。」

ふ、と目を細めて、笑みを少しだけ潜めた。

「それが、どこまで行っても俺達詩人というものさ。

……流石に、往来で言うのはまずいんじゃあないか?」

ポロロン、と静かにリュートを鳴らす。
あなたが魔法の力を感じ取ることができるなら、
これは「認識阻害」と気取って言うこともできるし、
〈ガヤガヤそわそわにする魔法〉とも言える。
他人から、これは取り留めのない雑談にしか聞こえなくなる。

「…………怖い男に捕まってしまったなあ」

溜息交じりに、少し困ったように言った。
腕を組んで、空を仰ぐ。

大鷲ははるか高く、
空の先へと消えていく。

=>
(@8) 2021/12/19(Sun) 3:06:57

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>8 オーウェン

「ま、そこまでいうなら、頼もうか。ただまあ、荷物として箱に詰められるのはちょっとな。そこまで送り届けて貰うことにしよう、普通に。

――ちなみにな、弾圧が盛大に始まった時、実はお前も俺も、入るのは〈棺桶〉の予定だった。葬儀屋に伝手があってなあ。それを運び出すのは、そんなにうるさくは言われないのさ」

笑顔を戻して、肩を竦めた。

「生きたまま堂々と出られるんだから、楽しく行こう」

=>
(@9) 2021/12/19(Sun) 3:09:21

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>8
「それで? 
船かな、海か。それとも、馬車か?
路銀はあるとも、任せたまえよ。
君を信頼して、あえてこう言おう。


厳しい道のりだろうが、
若さゆえの勢いと、
身の程知らずと、


そして。雄々しい魂の輝きを俺は頼ろう――」

=>
(@10) 2021/12/19(Sun) 3:13:29

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>8

「共に行こう、次なる一幕の観劇へ」
(@11) 2021/12/19(Sun) 3:17:23

【人】 埃運び オーウェン

>>@11 フェリックス

「フェリックスのことだ、
 どうせそれほど問題のない路を選んでるものだと思ってたけども……」

何やら魔法を行使したところを見る限りは、まあ、そこらの市民に聞かれても拙いものは拙いか。

「本当にお節介野郎だな。
 配達屋を運ぶなんて、別に棺桶にぶち込まれるならおたくだけでいいのに。

 そうならなかった今を謳歌しようってんなら、肯いてやらんこともない」

尊大な笑みを作って。
まるで、熟練の役者みたいに。

(9) 2021/12/19(Sun) 3:35:35

【人】 誇りある運び人 オーウェン


>>@11

「選ぶのはテメェだよ、詩人。
 陸路か、海路か空路か。
 客の望むように運ぶのが道理ってもんだ。

 それすらないなら俺にどんな運ばれ方をしても構わないってことだ、その時は腹を括って覚悟決めるがいい」

帽子を押し上げて、
面倒だらけの男と、未来を視る。

わざわざ嫌いな物にのめり込むなんて、
昔の自分が見たらなんて言うだろうか。
今でさえも悪態は吐きたい。

それでも、

「行く先がつまらないならそこで放り出すからな。その観劇眼くらいには──」

自分に相応しい冒険は、そんな形で。

「期待してる!」

そんな無邪気な、子供心を思い出すのだ。
(10) 2021/12/19(Sun) 3:40:28
レイは、ミズチと今度、一緒に蟹を食べるでしょう。骨は食べちゃいますが殻は食べません。
(a7) 2021/12/19(Sun) 12:32:11

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>9 >>10オーウェン

「どうやらお前さん、無用な恨みを買っているようだからなあ。
衛兵連中だって、通報されれば捕まえざるを得んよ」

くたびれた様子の衛兵が遠目にも見える。
それはそうだ。
捕まえたところでいいことがあるわけでもなし。
気苦労の方が多い衛兵もいただろう。

「ご機嫌取りだよ。殴られると、当代の『俺』の顔がきずついて可哀想だ」

(@12) 2021/12/19(Sun) 16:00:00

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>9 >>10オーウェン


陸か海か空か。
提示をしたつもりが、
問われたのは自分だった。

ふうむ、と少しだけ迷った様子を見せていたが、
続くあなたの言葉に、少し眦を揺らした。


(@13) 2021/12/19(Sun) 16:00:08

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>9 >>10オーウェン


「後悔しても」


リュートを鳴らす。
街の喧噪が、静かに精彩を取り戻す。



「知らんぞ」


笑った。


(@14) 2021/12/19(Sun) 16:05:52

【見】 不死の詩人 フェリックス

>>9 >>10オーウェン


「……さあて。……行くぞ、オーウェン。古い知り合いに逢いにいかねばなあ。すごいぞ?」



悪童そのものの笑みであなたを顧みて、
さっさと先を歩き出す。


「竜はな♪落ちたら死ぬぞ〜」
(@15) 2021/12/19(Sun) 16:06:23
アイシャは、普段あまりご飯物を頼まないのですが。
(a8) 2021/12/19(Sun) 21:00:31

アイシャは、今日はチキンを頼むことにしました。焼いたもの。1人では食べきれないので、周りの人と分けっこです。
(a9) 2021/12/19(Sun) 21:01:40

シュゼットは、アイシャからチキンをひとつ頂いた。美味しい。
(a10) 2021/12/19(Sun) 21:40:51

スカリオーネは、コップを二つと、上等な酒を持って部屋へ帰った。
(a11) 2021/12/19(Sun) 22:13:07

フェリックスは、ミズチの顔に近づいた。よく、その顔の造詣(つくり)を見ている。
(t1) 2021/12/19(Sun) 22:25:34

フェリックスは、目を細めて、何かいいものを見つけたように笑った。
(t2) 2021/12/19(Sun) 22:25:54

フェリックスは、ミズチの頬に手を宛がい、瞳を覗き込むようにするだろう。
(t3) 2021/12/19(Sun) 22:26:20

アイシャは、シュゼット様にハーブティーもおすすめしておきました。自分のオリジナル配合なのです。
(a12) 2021/12/19(Sun) 22:34:27

「―――えぇ」

そうであると。
貴方も思ってくれること。

「私も、とても嬉しい」

以前と同じ事を。
以前よりも柔らかな表情で返した。

実験体や奴隷に近い扱いを受けていたという所はもやりとしたものが燻ったが。

似ているなと思った事も、あるのだ。
掃き溜めで生まれたこと。拾われたこと。救われたこと。
形は違えど、『親』を手伝っていたこと。
どうあれ、最期を見送ったこと。

食事も決めきれなかった貴方だ。
なし崩しになったとはいえ、仕事が勝手に舞い込んでくるものでもない冒険者という職には苦労したのだろうと思う。
実際に難儀している所を見た事だってあっただろう。

「……何故、その方が貴方に自身を殺すよう命じたのか。
理由はわからないのですか?」

その魔術師は最期に何を思ったのだろう。
つい、そんな疑問が口をつく。
―――貴方を困らせたり傷つけるような問ではなかったか。
言いたくなければ無理には、と慌てて添えた。

スカリオーネは、交わした約束は概ね守る男だ。
(a13) 2021/12/19(Sun) 23:51:23

【置】 錆鉄御納戸 ミズチ

 ミズチの機体は、隠密行動を目的とした絡繰にしてははっきり言って余計だったり妙な凝り方でもしたのかと思えるような機能が多い。人間にある機能の大よそが、何かしらで代替されている。

 隠密型の絡繰に人間らしい機能をつけたと言うよりは、人間的な機能を持った絡繰に、隠密行動に便利な機能を搭載したと言った方が正しい。手足切り離して問題なかったり、痛覚やらをONOFFできたら色んな行動には便利だよね。そんな程度のノリである。

 人間らしいことが出来るということの方が主目的なのだ。
(L0) 2021/12/20(Mon) 0:49:39
公開: 2021/12/20(Mon) 0:50:00
ミズチは、乾杯をした。チンッ>>-40
(a14) 2021/12/20(Mon) 0:50:12

ミズチは、今は目で物を見ている。フェリックスを見返した。
(a15) 2021/12/20(Mon) 0:51:11

ミズチは、手足と関節部でなければ、手触りは人間と変わらない。
(a16) 2021/12/20(Mon) 0:51:14

ミズチは、触れられた。覗き込まれた。
(a17) 2021/12/20(Mon) 0:51:20

ミズチは、それで、何だろう? 首をかしげてフェリックスの返答を待っている。
(a18) 2021/12/20(Mon) 0:53:37

ミズチは、「記憶」 ミズチは復唱した。
(a19) 2021/12/20(Mon) 2:40:37

ミズチは、・・・・・・・・・・・・・。
(a20) 2021/12/20(Mon) 2:40:50

フランドルは、わからん。
(a21) 2021/12/20(Mon) 5:33:17

エアハートは、わかっているが、最悪である。
(a22) 2021/12/20(Mon) 7:55:20

フランドルは、もっとわからん。
(a23) 2021/12/20(Mon) 10:24:42

フランドルは、俺は何をされるんだ?
(a24) 2021/12/20(Mon) 10:24:49

フランドルは、何もわからん。
(a25) 2021/12/20(Mon) 10:25:00

レイは、バニラのような香りを纏って街を歩く。
(a26) 2021/12/20(Mon) 12:50:04

レイは、表も裏も、どこか騒がしい。まだ暫く、この騒がしさは続くのだろう。
(a27) 2021/12/20(Mon) 12:51:06

レイは、道に迷った者がそこらに見つけた。昼間から灯りを点す。帰り道は、あちらですよ。
(a28) 2021/12/20(Mon) 12:52:56

ミズチは、「……?」
(a29) 2021/12/20(Mon) 13:29:06

ミズチは、「ないが」
(a30) 2021/12/20(Mon) 13:29:13

ミズチは、「ないが?」
(a31) 2021/12/20(Mon) 13:29:22

ミズチは、「ないが。」
(a32) 2021/12/20(Mon) 13:29:28

ミズチは、・・・・・・・・・・・・。
(a33) 2021/12/20(Mon) 13:30:17

ミズチは、葡萄酒をちびちび。いっぱいの縁から酒は零れ落ちなかった。
(a34) 2021/12/20(Mon) 13:30:28

ミズチは、・・・・・・・・・・・・。
(a35) 2021/12/20(Mon) 13:30:31

ミズチは、葡萄酒をちびちび。
(a36) 2021/12/20(Mon) 13:30:38

ミズチは、・・・・・・・・・・・・。
(a37) 2021/12/20(Mon) 13:30:44

ミズチは、葡萄酒をちびちび。飲み切るまで沈黙した。考えた。そして、
(a38) 2021/12/20(Mon) 13:30:49

ミズチは、空の杯を見つめたまま。
(a39) 2021/12/20(Mon) 13:33:03

アイシャは、また魔女さんにお願いして、クッキーを焼こうかな。
(a40) 2021/12/20(Mon) 14:05:52

【置】 迷彩掃除屋 ノアベルト

「  は先生が向いているよ。
 面倒見がよくて、主人である僕以上に手際がいい。
 魔物討伐はからっきしだから、家のことは頼んだよ」


愛する病弱な奥さんはどうしましたか。

涙まで流して、
『こんなことをしたかったわけではない』

ストレスの発散先を望んでいたんですか。
性のはけ口が欲しかったのですか。
命令をすればいいでしょう、あなたが望んだことにすればなんだって。
私は言うことを聞いたのに。
どうしてそんなに、主は愚かな選択肢を取ってしまったのですか。


――――――
――――
―――

「ねえ、   !
 私どこにもお嫁に行きたくない。
    がいい、あなたのそばにいるわ」


花を抱えた少女は微笑んだ。


『あの従者が気に食わない?
 そうね、口うるさいし……あなたがそう言うのなら解雇しちゃうわ!
 ねえ、愛しい旦那様! 私に別荘をくれる約束は叶えてくれるのよねっ』

花はみすぼらしく枯れてゆく。
至福を肥やした貴族は、昔の優雅さも忘れ汚くなっていくばかりなんて悲しい物語だろう。
(L1) 2021/12/20(Mon) 16:59:18
公開: 2021/12/20(Mon) 17:00:00

【置】 迷彩掃除屋 ノアベルト


私が守る主人は、
あなたたち
ではなかった。


全部、全部、別人だ。
私の主人でなくなってしまった。だから殺めた。
私の主人を殺したあなた達など、復讐相手にしか過ぎない。

変わらないものなどない、吟遊詩人に言われなくともわかっている。
不変なんて望むのは、頭の狂った処女主義だ。

……だがはじめから壊れている男はどうだっただろう。 
死んでいる男は、死に損なった男は。
―――いつまで理想の自分を保てるのだろう。

(L2) 2021/12/20(Mon) 17:01:20
公開: 2021/12/20(Mon) 17:05:00
"あの頃生きていた自分"と"今ここにいる自分は"違うと認識している。前世の記憶みたいに。他人事というには近くて、自分のことだと言うには少し遠い。
でも確かに身体に刻み込まれている記憶は、掘り起せば
じわじわと。蝕むように蘇ってくる。あれは自分だった。

「あの時、殺せと命じられたのは──"家族"」

「目の前に用意された、見たことのない人間を殺した記憶はある。……おれはたぶん、それを家族だと認識できなかった」

生みの親の顔なんて覚えてなかったから。
だから、本当に命令通りに家族と思っている者を殺しただけだ。

「"殺してみろ"」

「"身内も殺せないような脆弱なヤツはいらない"」


彼の最期のことばは、それだった。
そこからもう命令してくる声は二度と聞こえなくなった。

「…………それだけだ」

せめて苦しまないように、即死できるような殺し方をした。
何を思い、死んでいったなど、知る由もない。
もし、死人に口があったらと考えると
その時、はじめて……恐ろしいと感じた覚えがある。

「おれはきっと、捨てられるのが怖かったのだろう。
 だが、その行動の矛盾に気づかないくらいどうかしていた」

しかしそれも、もう昔のこと。
今更困ることも、傷がつくこともない。
もしそうだとしても、そんな顔は貴方には見せない。

「………おれが、貴方に命令を乞うたのも
 そういった生き方しか、してこなかったからだ」

これは、前にも同じようなことを言ったかもしれない。
最初から、貴方でなくてはいけない理由なんてなかった。
誰でもいいからただ使ってくれればいい、簡単で単純な願い。
それだけで救われていた。

ただ、貴方の下す命令は、いつも知らない感覚を覚える。
だけど、その自身の望みによって、貴方の役に立てることに
感じる喜びは、いままでのものは同じようで、すこし違った。

「……でも、おれは貴方のおかげで、少し自分の望みを
 許せるようになった、気がする……」

きっと様々な生き方があることをこれからも知っていく。すこしづつ、明りが灯るように、見える景色がひろがっていく。

「……………ああ、そうか…………」
「だから、」

何かに思い至ったように口を開く。

「これからもそれ
<喜び>
をおれに教えてほしい」

この街は、きっとこれから変わっていく。貴方が言っていた『より良い日々』かもしれないし、そうでないのかもしれない。


ただ、確かに言えるのは。どう景色が変わっていこうとも
番犬は──エドゥアルトは貴方の傍にいる。

ミズチは、死体になれます  生きています  。なりたいでなく、なれます。
(a41) 2021/12/20(Mon) 19:34:05

ミズチは、ようやく、そう思えました。
(a42) 2021/12/20(Mon) 19:34:10

ミズチは、「ありがとう、フェリックス」 感謝を述べて。それから、
(a43) 2021/12/20(Mon) 19:35:24

ミズチは、もういくらか彼と言葉を交わし、別れを告げて去っていった。「それではまたいつか。良い旅を」
(a44) 2021/12/20(Mon) 19:35:59

スカリオーネは、ノアベルトの主として、潰れる前に酒はやめておいた。
(a45) 2021/12/20(Mon) 19:44:01

フランドルは、三度、請願を口にする。
(a46) 2021/12/20(Mon) 19:54:50

フランドルは、貴方の陰であり、貴方の剣であり、そして、
(a47) 2021/12/20(Mon) 19:55:29

フランドルは、きっと、貴方の目に焼き付いた残影でもあったのだろう。
(a48) 2021/12/20(Mon) 19:56:00

くそったれ。


顔も知らない魔術師に思ったのはそんな言葉だ。
それでも貴方にとっては『家族』であって、捨てられたくなくて、大事な人だったのだから。

これもまた言葉を飲み込んで、素知らぬ顔でいるのだ。

「……それは、仕方ありませんよ。
だって、知りもしない『肉親』を家族だなんて思えないじゃないですか。
だって、貴方にとっての『家族』はそれぐらい大事だったんじゃないですか。
見捨てられたり失望されたり、したくなかったのでしょう」

自分だってそうだと零す。
少しの行き違いが起きて、これはその行き違いが取り返しのつかない事だった。
『それだけ』の話。
……そう思わないと、どうにも、誰も救われない話。

切欠は互いの声が聞こえた事。
理由がどうあれ、『より良い日々』を共に想ってくれた。
貴方の喜びが、もっと広がればいいと思うのだ。

「―――えぇ。
私が知るものを全部、教えましょう。
貴方が自分のそれ
<喜び>
を選び取れるよう。
もっと、たくさんの事を」

この街はまた、変わっていく。
良い方にも悪い方にも。
きっとどちらにも傾いて、最後にどこに辿り着くのかはまだわからない。

「……今度、屋台にでも行きましょう。
私はチキンが一押しですが、まだおいしいものはたくさんあります。
貴方のお気に入りを探してみたい」

それでも、きっと昨日より『良い日々』になるだろうと思う事ができる。
灯りに照らされ伸びる影は、もうひとつだけではないのだから。

フェリックスは、ミズチに、ただ「そうか」と微笑んだ。
(t4) 2021/12/20(Mon) 20:24:57

フェリックスは、ミズチの記憶をそっと置き直す。記憶の奥深く。いずれか忘れ去られるところまで。
(t5) 2021/12/20(Mon) 20:31:21

アイシャは、今まで訪れたどの場所よりも、きっと此処が心地良い。
(a49) 2021/12/20(Mon) 20:35:51

アイシャは、それに気付くのはもう少し先の話ですけれど。
(a50) 2021/12/20(Mon) 20:38:06

エドゥアルトは、レイにひとつ頷き、微笑みかけた。
(a51) 2021/12/20(Mon) 20:48:02

エドゥアルトは、今は蟹とチキンがお気に入りかもしれない、とふと思った。
(a52) 2021/12/20(Mon) 20:48:43

【置】 元騎士 フランドル


──飛び去る鳩を見送った。

宣言通り、ヨルムガンドを発つ日の事。
託した封書は、"離反者"の拿捕の報せ──

では、なく。

当然ながら、内容は騎士団宛の退職届だ。
如何にもそれっぽく革命軍に感化されましたよ、
というような内容の。
(L3) 2021/12/20(Mon) 20:50:11
公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00

【置】 元騎士 フランドル


筋書きとしては、こうだ。

外征騎士フランドル・スキアーは追行任務に赴いた先で、
情報収集の為に革命軍へと潜入した、のちに。
感化されたか、或いはそうならざるを得ない何かがあったのか。
何れにせよ、悉に革命軍の一員になってしまったらしい、と。

くれてやるのはそんな道化芝居も斯くやの筋書きだけ。

その先の事など教えてはやらない。汎ゆる痕跡は全て消して行く。
仮に追手が掛かっても、この街で暫し足止めを食うだろう。
この街で足取りが途絶えた以上は、
当然ながら、その近辺を虱潰しに探すしかないわけで。

取り立てて探りを入れる先だって、革命軍くらいのもの。
革命軍も、随分と人のものに対して好き勝手をしてくれたのだ。
末端には良い迷惑だろうが、せいぜい執拗に嗅ぎ回られちまえ……
もとい、これくらいのツケは払ってもらわなければ。

いつだって同じ事だ。

人は生きている限り、常に何かの犠牲の上に立っている。
そして、貸し借りはいつか必ず清算されなければならない。
片時たりとも忘れた事は無い、至極当然の事。
いつだって、たったそれだけの事だ。
(L4) 2021/12/20(Mon) 20:50:46
公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00

【置】 元騎士 フランドル


宿の部屋は既に引き払った。
元々この街には来たばかりだ。そう時間は掛からなかった。

持ち出すものと言えば、何時ぞやに受け取った生花くらいのもの。

──ラナンキュラスの花言葉。
花売りが、花に込めた期待を裏切ってしまわない内に。
夢を見せるなら、せめて夢のままに幕を下ろすべきだろう。


その内にふと、彼女に倣って花でも贈ろうかな、なんて思った。
枯れた白い薔薇と、紫のオステオスペルマム。
渡すならきっと、その二つがいい。
(L5) 2021/12/20(Mon) 20:51:08
公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00

【置】 元騎士 フランドル


やるべき事を終えれば、後は。

「──じゃあな、あぶれ者の街ヨルムガンド
 上も下も表も裏もそれ以外もろくでもないくせに、
 そのくせろくでもないばかりで居てくれない卑怯なやつ。
 生きていれば再び訪れる日も来るだろうが…」

遠く街並みを見下ろして、散々な捨て台詞。

今となっては、大した思い入れも無い街、でもないが。
とはいえそれらは一度ここに置いて行くとしよう。
得てして旅人というものは身軽であるに限るし、それに。

囚われる先は、一つあれば十分だ。

「その時は、今よか良い空気になってると思いたいな」

かつん、軽い音と共に踵を返して。

「…ま、良くなるにせよ、悪くなるにせよ。
 『相見えるは黄昏の先』。そこで終わりじゃないだろう。
 いつか黄昏に眠り、そして再び目覚めるその日まで。
 今はまだ、白日の夢を見続けるといい」

よそ者は、今度こそ街並みに背を向けた。
(L6) 2021/12/20(Mon) 20:51:32
公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00

【置】 灯屋 レイ

その年は酷く冷え込んで、朝日が昇るとあちこちに冷たく固まった骸が転がっていた。

霜の降りた路地裏を歩き回り、それは物言わぬ骸を無言で荷車に放り込んでいた。
皮と骨ばかりの骸でできた山に白い溜息を吐いて、次の路地裏へ。
物陰に蹲る小さい体に舌打ちして、冷たくなった腕を掴んで―――

ばちりと開いた月と、目が合った。

「うわっ生きてる」


思わず吐き出された言葉に子供は瞬きして、緩慢に頷いた。
生きてるという言葉は知っている。頷く事が肯定になる事も。

それは面倒くさそうな、困ったような顔で子供を見た。

―――帰る場所は?

―――ここ。

―――家族はいるのかい?

―――? ……ん?


なんだそれと言いたげな子供が思い出したように指差す先には、折り重なった小さな山。
舌打ちの音と共にぱっと手を離し、もう二度と動かない山をバラして荷車に運んでいくそれを、子供は尻餅をついて見つめていた。
やがて作業を終えたそれは、子供へと視線を向ける。
(L7) 2021/12/20(Mon) 20:51:34
公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00

【置】 元騎士 フランドル


そうして、ヨルムガンドの街や人々を巻き込んだ
この騒動は今一度幕を下ろす事になるのだろう。

この慌ただしい数日間は、果たして人々にとって何であったのか。


或いは、この街は、世界は徐々に良くなって行くという喜劇。

或いは、人一人に救えるものは限られているという悲劇。

或いは、"蝙蝠"の言葉など信用してはならないという道徳劇。

或いは、革命及びその弾圧の巻き添えとなる人々という不条理劇。


或いは、
人生の一断片«Tranche de Vie»。
(L8) 2021/12/20(Mon) 20:52:08
公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00

【置】 灯屋 レイ

「死にたいか?」


子供は言葉の意味をちょっとだけ考えて、首を横に振った。

「わかった」


脇の間に手を突っ込まれて、ひょいと持ち上げられる。
軽いなとぼやいた声を認識した頃には、台車に腰掛けていた。頭を撫でられ、一言落とされる。

「落ちないようにいい子にしてな」


頭を不思議そうに触りながら、子供はガタゴト運ばれていく。

―――黄金なんてものじゃない。
けれど、ひだまりのような夢だった。
(L9) 2021/12/20(Mon) 20:52:42
公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00

【置】 元騎士 フランドル


もしも、もしも。

これらが人の一生のただ一断片、
けれど掛け替えのない、一つたりとも欠けてはならないもの。
そんなただ一つの断片を映したものであるならば。


この世界は、すべてこれ一つの舞台。

人間は男女問わずすべてこれ役者にすぎぬ。
それぞれ舞台に登場しては、退場していく。
そしてその間に一人ひとりが、さまざまな役を演じる。

舞台は年齢によって七幕に分かれているのだ。

きっと終幕にはまだ早い。

今はこうして一度幕は下りれども。

人生は、これからも続いていくのだから。
(L10) 2021/12/20(Mon) 20:53:44
公開: 2021/12/20(Mon) 20:55:00
レイは、今日も灯りを点ける。不要になるまで、ずっとずっと。
(a53) 2021/12/20(Mon) 20:56:05

レイは、生者も死者も行先に迷わぬよう祈っている。祈って、灯りを点し続ける。
(a54) 2021/12/20(Mon) 20:56:54

スカリオーネは、詩人の言葉を思う。変わらぬものはない。万物は変転する。しかしその理は変わらない。
(a55) 2021/12/20(Mon) 20:57:15

ノアベルトは、花売りにもらった花を人知れず故人の主へと届けた、もう思い返すことはない。
(a56) 2021/12/20(Mon) 20:58:57

エドゥアルトは、これからの『より良い日々』を祈っている。
(a57) 2021/12/20(Mon) 20:59:09

エアハートは、残影の意味を知っている。
(a58) 2021/12/20(Mon) 20:59:22

ノアベルトは、貰ったローダンセの花の言葉を裏切れない。これからもずっと。
(a59) 2021/12/20(Mon) 20:59:26

エアハートは、かすかな、それでも確かにそれは“光”の意味だと。
(a60) 2021/12/20(Mon) 20:59:32

スカリオーネは、ならば、と思う。変わる事こそ、変わらぬ事。変わらぬ事こそ、変わる事。
(a61) 2021/12/20(Mon) 20:59:33

エアハートは、貴方は私の影で、剣で、
(a62) 2021/12/20(Mon) 20:59:41

オーウェンは、踏み入れた。それはきっと、大切な一歩目だ。
(a63) 2021/12/20(Mon) 20:59:46

エアハートは、何もない路地裏で見出した、
(a64) 2021/12/20(Mon) 20:59:46

ミズチは、さみしい。ずっとさみしい。それを知っていても、さみしいところから動きませんでした。でも、
(a65) 2021/12/20(Mon) 20:59:47

スカリオーネは、きっとあの日にしがみついていようとも――煙以外を、ほんの少し纏っているのだろうな。
(a66) 2021/12/20(Mon) 20:59:48

ミズチは、今までよりももう少し、さみしくなくなるように生きていけます。歩いていけます。
(a67) 2021/12/20(Mon) 20:59:50

エアハートは、目に焼き付いた光/残影だった。
(a68) 2021/12/20(Mon) 20:59:51

もうさみしくない ミズチは、メモを貼った。
(a69) 2021/12/20(Mon) 20:59:53

 




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ノアベルト(4d)
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オーウェン(6d)
5回 残 たくさん

踏み入れた

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フランドル(5d)
0回 残 たくさん

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