「──これで君とぼくしか揃わなかったら、
　　　　　　　　　　　　もう笑うしかなくなるな。」



いつもの会議室。メレフと共に、この場へ辿り着いた。
ルヘナは、。

「それはそれで、面白そうだ。
　死人に口無し。
　ぼく達で会議をしようか。
　……生きているのだから、な。」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　

>>G81


「来るもの拒まず、去るもの追わず。……か。
　時間は有限だ。
　席が埋まらずとも、語らうしかあるまいよ。
　それが生き残った者の定めであろう。
　分かったよ、もう、……分かったさ。
　どうにも、弱音を吐く暇すら与えられ無いらしい。」

会議室のホワイトボード。
�W血塗れた十字のヘアピン�Wが、ペンと共に有る。
　　　　　　　　　　　　　　　　　───手に取った。


「………
　無論、耳栓は用意したのだろうな？　『メレフ』。」


円卓のひとつへ、着席。
会議を始めよう。

「であれば、メレフ。
　君にも期待してやろうぞ。
　今ここで弱音を───吐く必要は無い。
　……�Wルヘナ�Wは明日も生きてやる故な。」

さて、と。
君達へ視線を巡らせる。


「誰が議長でもよかろう。
　ルヘナはあまり詳しくない故、辞退するが。
　ならば何故ここに……と思うだろうが、仕方あるまいて。
　ここに居ない者達には、言葉を発する資格すら無いのだから。」

「一先ず、ルヘナの知り得る情報を提供しようか？
　ここに居らぬ、ラサルハグから聞いた話。」


君達へ、自らが聞いた情報>>86 を語る。


「それから、恐らく君達も聞いた──と言うのだろうか、
　まあ�Wキュー�Wの話は既知として良いだろう。

　正義でもなく、悪でもなく、
　我々の意志で、責任の元、
　確かに決断を下さねばなるまいよ。」

「キューか、我々か。
　もしもどちらかの命を奪って済む話ならば………、
　
　と、だけ、言っておく。」




「犯人側の声………キューと、ブラキ。
　ブラキも……そうなのか。
　よりによって、その二人……か。」

ラサルハグの言葉を聞いて
そんな面白そうな事があったのか、と瞳を細めた。

「ここに来て、誰かが嘘を吐くとも思えんさ。
　ただルヘナ達を殺すだけが目的ならば
　情報を共有し、
　議論の場を設ける必要がない故な。
　会議室に我々は。
　事実、そう。
　ルヘナはこの場の君達、とも。」

流石にここまで来て、
それらから　嘘だ、と
目を逸らすつもりは無かった。

「議題は……、
　納得のいく結末に向けて、
　殺すか、殺されるか。
　手段があるか、どれが良いか。
　…………であったか？

�W誰も殺さずに助ける方法�W……と言ってもな。
　そんな手段が乏しい事は、
　ルヘナ達がよく理解しておろうよ。

　ルヘナは正直、奇抜な術を持たない。
　………�W誰を殺すか？�W
　という提起しか出来ないさ。」

ラサルハグを一瞥。
薬、と聞けば、思い浮かぶのはひとつ。

「………�W無い�Wさ。
　今頃ルヘナの血肉となっておろうよ。
　君がよぉく知るだろう？　共に飲み下した仲故な。」

首を振る。何なら、人にすら捨てさせた代物だ。


「……何か案があるのか？
　であれば、ルヘナはそれに従おう。
　ただ……、
　それに意味が無かったら、他に案が出なければ。

　キューでも、君達でも。
　ルヘナが生きる為にぞ。

　君達を犠牲にして、
　泥沼をもがいてでも、ルヘナは生きてやろう。
　それをと呼んでやるさ。

　異論があるならば、後に論じよう。
　ルヘナ達にはそれが叶うのだからな。」


誰の事情も、感情も、自分が死ぬ理由にはなり得ない。
そうだろう？と視線を巡らせて、
自分は着席したまま、この場を見守っている。

>>円卓会議


「うん、─── 、良いよ。

　ルヘナの物はよく分からなかったし
　ラサルハグの物はであったが、
　それは、�Wそう�Wなのか。
　」


腕を組んでは、うんうん頷く。
何かに納得している……。


「ハマルが賭けたいならば、そうすると良いさ。
　しかして……時間も少なかろうよ、
　これで静止しなければ、ルヘナはをするぞ。
　でなければ、次は如何なる行動をとるか分からん故な。」


力もない癖に、腹だけは括っていた。
もう、それしか、手中に残っていないのだから。

そんな美味い話を何度も信用できるか、と独り言ち、
それでも、やるだけやってみろと。
君達へ、薄く笑みを向けた。

>>円卓会議

文字を書くブラキウムを見守り
飛び出していくハマルを見送り、

みんなで、とか、
信頼とか、そういう感情を目の当たりにすれば
大きくため息を吐いた。

「…………分かったさ。
　こんなに奇妙な縁を持つ事は、早々無い故な。
　今回だけは、君達を信じてやらなくもないさ。
　存分にワイワイして彼らを待とうではないか。
　………、……。
　　　　　　　　　　　　　　　」

>>円卓会議

「ん。
　ではルヘナは係を引き受けよう。
　議長の奢り。
　そして君達が友情とか信頼とかそういう絆で
　仲睦まじく料理でも何でもすると良いさ。
　ルヘナは優雅に紅茶でも………、」


その時ルヘナは思った。

と……。
最終的に自分の胃に入る物だ。
信じられるゲイザーやヘイズはここには居ない。
となれば………