「育夢。」
　
　
ぎゅっと抱きしめた後。
ごろんとベッドに転がして、互い違いに横になる。
まだ体に力が入らないかもしれないからと二人とも横向きで、いわゆる69の態勢だ。
俺の目の前には育夢のが。
育夢の目の前には俺のが。しかも、こっちは興奮してビンビンのやつ。
アナルパールが入ったままなら引き抜いて。
俺は白桃を両手で割ると、その奥にある菊花…それも今までのことで蕩けきったそこ…に舌先を這わせて。
　

　
「俺の、舐めて？　俺もイきたい…。」
　
　
俺の精も溢れてくるのも構わずに、菊花の奥へと舌先を埋める。
味はまあ、俺のもあって閉口するけどさ。
解れている分、指とも玩具とも違う熱く柔らかいそれを侵入させることができて、菊花の入り口でうねうねと動かしていく。
同時にイったばかりの育夢の熱をさらに両手で扱いて。
イった直後だと男でも潮を吹くらしいけど…育夢の場合はどうなるのかな？**
　

ひゃぅ、………んんんっ、
ぁぁ、んぁぁっ、　ぁぁっ、……んぅっ…
…はぁっ……きもち、ぃい……っ！

[ねだるのに応えて、要が芯を動く速度を上げる。
掌を包む刺激が気持ちよくて。
耳の中をいやらしい音が支配して、
手を添えてぐぽぐぽとパールを行き来させる。

なんか、入ってるのは道具でも。
要がしてくれてるってだけで
自分でするより気持ちいい気がして。
つま先にきゅうっと力が籠った。]

……んぁぁ、……はぁっ……んんん
あ、ぁぁ、　んっ、はぁぁ、い、イきそう……っ

[昇り詰めるのにそう時間はかからない。
ぴゅるぴゅると、さっきよりかは少し弱い勢いで、
要の手の中に精を吐き出す。]

………はぁぁぁ………♡

[全部搾られた後。要の腕の中で
怠さでぼんやりしているうちに
体を押されて寝転がった。

パールが引き抜かれる感触があって。
何か柔らかいものが代わりに入り込んでくる。
それが要の舌だって気づくのに
そんなに時間はかからなかった。]

……っ、ぁん、ぅぅ……っ

[なんか玩具の硬さとはまた違う
入り口を這い回るそれにぞわぞわしつつ。
促されて、目前にある要の熱に視線をやった。]

……っ♡

[要の出した精液で汚れたそれは
いつのまにやらまた元気に張りつめていて、
ごくっと喉が鳴ってしまう。

おずおず先っぽいに口づけて
大きく口を開け、舌を這わせれば
独特の味とにおいが口の中に充満する。
決してうまいものじゃないけど、
それが却って興奮を煽った。]

んん、……はぁ、　……ふ、……っ
じゅる、　ふぅ………　んんん……

[手を添えて軽く扱いたりしつつ
はむっと竿を咥えて、顔を動かす。
多分つたない動きだったんだろうけど、
要は感じてくれてんだろうかこれ。

……俺はというと、なんか。要の咥えてるとさ、
半端に煽られた腹の奥がうずうずしてしまって。
時々もぞりと腰を揺らしながら、
要の舌を締め付けてしまっていた。]

……っあ……っ　ふぅ、
あ、ちょ、……かなめ、　……ッッ

〜〜いまッ、敏感、だから……やめ、んんん　やぁ…！！
だめ、な、なんか、出る、　からぁ……っ

[そんな中、要が前をしごき始めて、
刺激に一旦奉仕の手が止まる。
耐えるようにきゅうっと体が丸まる。

達したばかりでそんなすぐには出ないって思うのに、
なんだか強制的に違うものが
せりあがってくるようで。

あ、やべえ、これ。漏らす。
頭の隅が警告を鳴らすのに、
体には力が入んなくて。]

あ、だめだめだめ、ッ


[やがて先端から、ぷしゃっ、と透明な液体が迸る。
もしかしたら要の顔を汚してしまったかもしれない。
何が何だかまだよくわかってない俺は
暫く呆然としながらはあはあ肩で息をしていた。]

…も、なんだよ、おまえぇ………

[ぐんにゃりしながら甘い声で抗議。
ていうかさ。
前で達しても、潮まで吹いても
やっぱりなんとなくどこか物足りないわけだよ。
何が足りないかはわかってるんだけど。

要が口淫の再開を促しても、
俺はちょっと躊躇って
物欲しそうにもじもじしていたと思う。]

………う〜、………なあ、要ぇ……
その、イくなら、中でイかねーの、……？



[はあ、と熱っぽい息を吐いて。**]

おずおずとした動き。まだ、慣れなくて当たり前。
なのにこんなに乱れて俺を誘う。
シックスナインの体勢で、育夢を攻めると育夢からの口淫を受けてビクッと先端が揺れた。
いつか、これが堪らなく上手くなって。
俺のだけを咥えて、俺の好みなようにしてくれるようになるんだろうな。
こうしてお互い一緒に弄って気持ち良くなるのも良い。
トロトロ先端から先走りが溢れて、ビキビキと血管を浮かせて俺のがより硬くなっていく。
その硬くなったものを熱い舌や柔らかい唇で愛撫されて、はあっ、と熱く吐息が溢れた。
気持ちよさを返したくて手の動きを早めて、ダメって切羽詰まった声にもきっと気持ち良いはず、と進めてたら。
　
　
「んぷっ！？　お、潮吹き…？
　すげー！　やっぱこれ、こういうのはラブホならではだな。
　いくら汚しても大丈夫だし！」
　

　
育夢のを浴びて、無味無臭のそれをぺろり。
舌先で唇を舐めてから気づいて、思わず感嘆の声。
ぐんにゃりしちゃうの、そうだよな。
体に負担かかるだろうし、あたりはびしょびしょ。俺の体もシーツも。
けど、そこまで気持ち良くできたのか…と、俺の気持ちは大満足で。
にまにま笑いながらまた育夢の先端にちゅ、とキスしたけど。
　
　
「やっぱ育夢の体敏感だわ。
　男の潮吹きはビデオでしか見たことなかったからな〜、
　なんかすげー、感慨深いってか。」
　
　
対して、俺はまだ今は出てなくて。
でも休憩？　って思ってたんだけど。
まさかのおねだりに目を丸くする。
んでもって、片手で目元を覆って。
　

　
「…ホントに大丈夫か〜？
　俺としては育夢にぶっかけるのもありかな〜とか
　考えてはいたんだけど。
　そんなおねだりされると…。」
　
　
後悔しない？　って、心の中だけ。
ムクっと起きると育夢の脚の合間に入る。
乱暴に膝を抱え上げ、ぬぷっともう俺の形を覚えた、それでも確実に気持ち良い菊花の中へと先端を埋めて。ずぶんっ！と勢いよく入れて。
　

　
「俺だって中が一番良いけどさ！
　少しでも他でも楽しめるように、
　体力保つようにって気を遣おうとしてんのに
　育夢、お前は〜！！！」
　
　
育夢の腰を掴んだまま膝たちになる。
そうすると完全に育夢の腰が浮いて。
俺が両手で抱え持つ形…いわゆる吊り橋って体位らしい。そうしながら、ゴツゴツっと育夢の奥の方ばかり責める。
この体位、あんまゆっくり長いストロークには不向きだ。何せ、下半身はこっちが抱えてるからな。
それでも腰のバネを効かせて、勢いよく引き抜いてはパンッ！と肌の打ち合う音を響かせる。
　

　
「ここか？　ここが良いのか育夢…！
　俺ので中を突かれるのが一番気持ち良いんだろ？
　なら遠慮なんかしないからな。
　俺だって育夢の中が一番良いし、ゴムだってしたくない。
　育夢の中に注いで、育夢を俺色に染めて、
　全部全部、俺のにするんだからな…っ！」
　
　
ぜ、は、と荒い呼吸をしながら。
ドクドクッ！と育夢の中に注ぎ込む。
でも、吐精が一度治ってもまだ俺の肉杭は硬いまま。
繋がったままひっくり返して、バックの体勢で今度は育夢の両手を手綱みたいに後ろに轢きながらピストンを開始する。
こっちの方が腰を振るのには具合が良くて、パンッ！パンッ！パンッ！と、肌を打つ音と、淫らな水音が絶え間なく響いて。
そう、腰を振るには丁度良いってことは、存分に育夢の中を味わえるってこと。
肉壁をゴリゴリと削るようにしながら、肉杭で育夢の中を隈無く愛して。腰をひけば俺のがカリで掻き出されて、ぐちゅって押し込むと更に溢れて飛び散って。
　

　
「っ！！！」
　
　
息を詰めて、また一際大きくなった後に育夢の中へ。ほんと、育夢の中は心地よい。
はー、はー、と荒く呼吸しながら。汗を垂らしながらもまた育夢をひっくり返す。
今度は正常位。正面から、両手で育夢の頭を抱えてキスしながら腰を振る。
容赦はしない。もう、育夢の腹の中は俺のでパンパンだろうな、と思いながらも勢いを弱めることもなく。
　
　
「ん、ちゅ…育夢…育夢…っ♡」
　
　
キスの合間に名前を呼んで。
腰を振る合間に愛を囁いて。
流石にこの調子で、95分くらい続いてたかな。
どくんっ、と育夢の中に注ぎ込んだ時。
　

　
「は〜…♡
　ま、満足だわ…。」
　
　
流石にここまで連発すると疲れるな。
けど心地よい疲れだと、繋がっだまま俺はチュッチュッ、育夢に何度も軽いキスを贈ってた。**
　

しお、ふき……？？？
…って、男でも、なるもん、なんだ……
うー、……なんか、指先、びりびりしてる……

[って、女の子がしてるとこは（AVで）見たことあるけどさ。
自分の体でする日が来るとは思わなかった。
要の言葉にぼーっとしながら息を整えて。

シーツも下半身もびしょびしょで、
家だったら後始末大変そうだけど
ラブホなのでその心配もない。

は、は、と息を吐きながら
少し間をおいて要に声をかける。]

……う、だって……
玩具だと届かねーんだもん……


[かあ、と顔が赤くなる。
いや要が俺の体気遣ってくれてるのは嬉しいんだけどさ。
俺は俺で玩具で弄られただけだと
また欲しくなっちゃうわけで。

ごにょごにょしてると要がぐっと膝を持ち上げて、
そのままずん！と一息に突きこまれる。]

[ブリッジするような体勢のまま、
ごつごつ奥まで遠慮なく攻められて。
強い刺激に一瞬意識が飛びかけた。
飲まれそうな快楽に揺られながら
ばちゅばちゅと肉を打ち付けあう激しい音が響く。]

あ゛、　あぁ゛　んんぁぁ゛、かなっ、めぇ…！
うんっ、　そこぉ、そこイイっ、　んぁぁぁ゛♡
お゛っ、ぅぅ゛あぁぁ　ん゛ん゛ッッ、……ぅ゛…！！
かなめのがぁ、一番いいっ♡一番きもちいいっ♡ぁあぁ゛ぁぁっっ　…！！

[奥をごりごり擦られながら喘いで、
激しいピストンに、要が果てるのもすぐだった。
どくどくと中に注ぎ込まれるのを感じながら
はー−……はーー……と荒く息を吐いて。]

……ぅえ……っ？？

[…いると、ぐるんと体がひっくり返された。
え、なに？って思う前に
まだ硬いままの要がピストンを再開する。]

ひ、ぁぁぁ゛っ　かな、ぇ♡　やぁぁ♡
おま、イった、……んじゃ……っ、　ひぁぁぁ゛♡
ちょ、ちょっと、きゅうけ、……っっ　ぅぅ！
あ゛ー−−っ♡あ゛ー−−っ♡んんんんん゛♡

[さっきのは奥を重点的に突かれる感じだったけど、
熱くて太いのがずっちゅずっちゅと肉筒全体を擦り上げて
頭の中までぐちゃぐちゃに蕩けてしまいそうだ。

引っ張られてぴんと背を反らし、
ぶわっと白いのが押し寄せてきてまたドライでイッて。
体の力が抜けそうになるのに、まだ要は離してくれなくて。
強制的に快楽の渦に押し戻される。]

あ゛…　かにゃ、……めぇ、　ん゛　ぉ……っ
……むりぃ、……〜〜〜〜〜っっっ……♡♡♡
ら、らめ、　ぉ゛、やらぁ、……　また、イッ……っっっ♡♡♡

[連続で達しすぎて
もうこっちまともに呂律回んなくってるのに
要は容赦なく蹂躙してくる。
でも敏感な体だけはしっかり快楽に反応して
達する感覚もだんだん短くなって
最後の方はほとんどイきっぱなしだった。

どんくらい時間経ったのかもうよくわかんなかったけど、
ようやく解放されるころには
満足そうにキスを落とす要を他所に、
俺は焦点の合わない瞳で虚空を見て
時折びく、びく、と小刻みに痙攣しながら
ほぼ意識を飛ばしていた。

30分くらいはトんでたかな……
目覚めた後も、さすがにちょっと休憩入れようぜって話にはなったと思う。**]

　
…うん。ごめん。やり過ぎた。
なまじ何発目かだったから、耐久もガチやばかったけど気持ちよかったです。
　
　
意識飛ばしちゃったのに気づいて慌てたけど。
よしよし。頭を撫でて。キスをして。
名残惜しいけど抜いてから、ぎゅっと抱きしめて。
お風呂を沸かして、今回はゆったり入ろうと提案。
ラブホの浴槽広いしな。
疲れさせてしまったし、俺も程よい倦怠感があったから。
そこからは比較的平和に過ごしたんじゃなかろうか。
　
　
あ〜、でも。
なんだかんだ、腕枕したりキスしたり。
甘い雰囲気はそのままだったとは思うよ。
体力回復したら、後一回くらいはしたいしな！**