――…という夢から醒めたらいつの間にかここにいたハリエットさんですこんにちは。

[本当にいつの間にかこたつに足を突っ込んで寝ころんでいる女が一人。
　ちなみに（多分）ごく一般的な一般人である。サーヴァントでもなければ神霊でもなく、マンガ・アニメ・ハリウッド的な派手なバトルができる超人でも勿論ない。]

　あたし、別に信心深いワケじゃないじゃないんですが……。
　妙にリアルな夢の中であの大天使ラファエル様に出会ってなんて言われてこんなよくわからない場所に居た、なんて不思議体験をしたら少しは人生観も変わっちゃいそうですよね。
　いや、これも夢の続きなんでしょうか？　こんなこともあるんですね。

　……あたしだって「悪い子」なんだけれどな、ラファエル様。
　まぁ、訴訟する程のことでもないので、今は天使様のこのお導きに素直に感謝しましょう。

[などと呟きながら、たまたま手に持っていた林檎をぼりっとかじる。
　そういえばその「天使様」の隣にいたブロンドの女からは、なんとなく直感的にウルトラ酒飲みの気配が漂っていたので、彼女と共にあった天使に搬送されていった旧知の男、つまりトウマ（※アルコール耐性ゼロ）のことが別の意味で気掛かりになったりもしたのだが、今自分がどうこうできる訳でもないと割り切って]

　それにしても、これだけあったかいと流石に眠くなるなぁ。

[そのまま、こたつの中でしばらくうとうと**]

　えーっと、食べ物の話？

[この場で神（神々）の話とかギリシアの話とか、よくわからない役職・クラスの話とかも為されている中で、ハリエットが真っ先に反応したのがこの話題だった。]

　あたしは特にダメなものはないですよ！
　信仰上も医学上もなんでもイケるのでお気になさらずです。
　……「鍋」って鍋物料理のことですよね？ あたしも食べていいのかな。楽しみにしてますねお姉さん！

[返答を聞く前から既に楽しみにしている暢気ウーマンなのだった。]

　ちなみにアルコールも普通にイケるのでお付き合いしますよ。
　あ、でも飲み過ぎは仕事に支障出るんでほどほどにかな。

[そう付け加えつつ。
　辛口の酒も嗜めれば甘口のケーキも歓迎な人間なのだった]

　で、お知り合い同士っぽい人たちもいるみたいだけれど……。

[自分の知り合いは特にいないようだ、と辺りを見渡して覚った。
　ここにいるのがハリエットではなく旧知の男であれば、また違った反応になったのだがーー]

　みんなはじめまして、かな？
　あたしはハリエット。これも天使様のご縁ってことで、よろしくお願いしちゃいますね。

[にっこりスマイルで簡単に名乗ったのち]

　すぐ？　わーいやったー！

[コンロのかちかち音を聞きながらの歓声。
　……もうひとつの誰かさんへのありがとう>>318まで聞き拾ってしまうほどの無粋な耳はこの音楽家にはないとも！]

　はい、梅酒からテキーラまで一応。
　友人には酒が健康上からっきしなヤツもいますけれど……。
　日本酒はあたし、あまり飲む機会がないので、いただけるなら嬉しいですね！

[なんて笑いながら、今話をしている相手が着ているものが学生服っぽい、とも流石に考えてはいた。
　考えてはいたが、特に何か咎めることもしなかった。酒を禁じられている年齢で酒に手を出すだとか、人のことは言えなかったのだ。]

　って、ブン屋？　ええと、記者のことかな。
　ううん、あたしはただの歌手。
　ちょっとプロデューサーと喧嘩してきてプチ失踪キメている最中のシンガーソングライターです。

[まさか相手も家出中だとか思わずに、苦笑いで正直に答えた。]

　…………………………リサさん？

[はて、この中の誰のことなのだろうと
　見た目の身長以上に（？）でっかい声>>326をきちんと聞きながら振り向くのだ。
　そんな、ぐだぐだこたつ組**]

　おいらん……　はさすがに違うよ？
　そういう感じの認識しているクソ野郎どもも確かにこの現代社会にいるけどね！？

[ライダー（と後に名乗った相手）の推察に、地のガラの悪さを晒しながらきっぱり否定をした。]

　っていうかあなた、大分古風ね……？
　いや、コンサバとかそういうんじゃなくて、もっとこう、タイムスリップしてきた百何年か何百年前の人間って感じの……。

[花魁とか、瓦版とか、そもそもの言葉遣いとか。「おなごであるし」の言葉もそれ故か。
　どういった例えならこの彼には伝わるか、と首を傾げていたところで聞かされたのはーー「家出中」という似た者同士な境遇で]

　…………いやはや、大変だったんだね、ライダーさん。
　まさかあなたもそーいうコトだったとは。

[思わずライダーの肩をぽむりと撫でようとしていた。避けられなければそのまま肩ぽむり、である。
　同室者のこととか説教の次第とか、仔細は問わないでおいた。]

　よろしくね、同士。

[璃紗本人からの直接の名乗りを受ける前に、まあ、恥ずかしいデレの主が誰であったかはその反応（＋ギャラリーの反応）でわかってしまった訳で……]

　うん。
　あたしは何も聞いていないので安心してくださいねリサさん。

[さわやかで微笑ましげないい顔をした]

　うん、愛っていいものですよね。

[本当にいい顔をしながら、うとうと**]

[うとうとしている間にちょっとした嘔吐の危機とかツンデレ酒とかその他色んなことがあったりしたらしかったわけだが、とりあえずハリエット的に大事な話>>348>>350に対してまず口を開いた。]

「私の時代」、没後150……。
　なるほど、マジモノの昔の人の幽霊だったんですねライダーさん。
　そっか、幽霊でも酔っ払って吐くのか……。

[一般人にしては妙に物わかりがいい反応だったのは、微妙に非現実めいた夢めいた事態の自覚があったからか。（「影法師」についてはいまいちよく解っていないようだ）
　ちなみに、役職だクラスだ云々の話を聞き拾ってもいた筈だったのだが、こうきちんとした名乗りを受けると、「ああ、ライダーさん（姓）なんだな」くらいの認識になってしまう残念さ]

　そんな昔人からのお褒めに与り光栄です。えへへ。
　まあうん、家出しようが失踪しようがプロはプロですからね。商売道具失くしたら大変なことになるんで――

[さて、ライダー曰く、もうひとりの家出同士だというコーディのほうにも向き直って]

　おうっと、おはようコーディさん。いや、コーディちゃん？
　あたしはハリエット。
　あなたやライダーさんと同じく家出同盟の一員ってことで、よろしくね？

[まるでごく普通に目の前の相手を人間だと思いながら、にっかりスマイル。]

　ってライダーさんは酔い潰れてます？　潰れてますね？
　まぁあれだけ吐いたっぽい後なら仕方ないですねー。……いやさっきは眠気に負けて手助けできなくてごめんね？？
　コーディちゃんも、介抱お疲れ様。あなたもいいこいいこだよ？

[コーディにいいこいいこされているライダーに、何かその辺にあった水のグラスを差し出……そうとしてやめた。未検証でこういうことをやるとやっぱり実は酒だったというオチが待っている。
　泣き上戸の調子で語られる妹さんの話や昔の話にはそっと目を伏せながらうんうん相槌しつつ]

[そしてそのコーディが（どこからか）ちゃんとした水を持ってきてくれたので、ハリエットは漸くこのことに心穏やかに口を挟むことができる。]

　クーデレかぁ。
　

[信用しなかったのは　じつに　ただしい！>>354]

[頭を撫でたら素直に嬉しそうな顔を見せてくれるコーディに、「天使だなー」と（勿論、比喩だ）内心呟いたところで、プリンの単語にきょとりとした。]

　うんっと、あたしの場合はプリン争奪戦ではないなぁ。しかしプリンは大事。本当に大事。プリンの恨みはおそろしいのです。コーディちゃんお疲れ様だよ……。
　えーっと、あたしのケースは何て言えばいいかな……あれだ、「めっちゃ無理のある冬休みの宿題を出されてキレて家出した」ところ、か。

[要は「次のアルバムのコンセプトの件でプロデューサーとモメた」ということなのだが、こんな喩えでも間違ってはいないだろうかと]

　って、あたしまでいいこいいこされちゃってます？
　いやーどうもどうも。　……まぁ、いいこってコトでひとつよろしく。

[コーディに頭を撫で返された「本当は悪い子ハリエット」、苦笑いしながらの満更でもなさそうなオープンデレ顔。でれでれ。]

[いいこ、ならぬ「ええこ」とはライダーにも言われてしまった訳だが、こちらは善悪とかではなく単にプロとして求道者として、という意味合いに受け取ることにした。いや本当はやっぱり「善い子」なんて意味合いだったのかもしれないが、うん、気にしない。]

　いや本当、自分のレベルアップって大事だなーって実感し続けております。
　あなたもえーっと……ラストサムライ？……だから、思う所もいっぱいあるんでしょうね。

[真名にまでは当然辿り着けないから、聞き拾った語からの辛うじての連想でそんな呟きを（なお、ハリエットは日本史にはそこまで詳しくない）。]

[そしてルシファー（と確か名乗っていた気がする）が取り分けてくれた七面鳥ももぐもぐしながら]

　……ですね、流石にここまで否定されちゃうと、
　現在進行形でクーデレではないですね。
　普通にツンデレですね、リサさん。

[さらっと呟きながらもぐもぐ]

　っと、このターキー美味しいですね！
　ありがとうございます、えーっと、ルシファーさん？

[長身の漢服姿の相手に言って、そこで思い至った。というか漠然とぼんやり思ってはいた。
「ルシファーってあの大悪魔なるルシファーだよね？？」
　ハリエットにとっての一般常識が、そういう結論に導いていた。]

　……そういえば何か寝ている間に、ギリシア神話とか邪神とか何か言っていましたよね？
　っていうかコーディちゃんのお水……あれペンギンから出されてたというかペンギンがやっぱり邪神で。
　そんでもってライダーさんが昔の幽霊で、サタンなルシファーがここに居るワケで……。

　あたし、もしかして大天使様によって、オリュンポスと地獄がいっしょくたになった地獄に送り込まれた？？
　っていうか、あたしいつの間にか死んで地獄送りにされてた？？
　あれでも「死ね」ってさっき怒られてたよねあたし。あははあ。

[のーでれーの叫びの迫力には流石にびくっとしたが、それでも今はしれっとのほほんモードで]

　　……まぁそういう生き方をしてきたからからなぁ、あたし。

[実に本当に物わかりよく、平然と七面鳥もぐもぐ**]

　かるであ……カルデア……？
　ベストサムライがいるくらいだから、そうか、日本の場所ってことかな。うん覚えた。

[ハリエットの知識（もしくは学生時代の勉強の記憶）では世界史上のカルディア人とすら結びつかなかった訳で、というのはさておき。
　ライダーの語り口は、まさに昔の時代に生きて死んだ人のそれで。>>454
　それでいて今にあっても“無念”がある、という幽霊譚らしい言葉もあって。
　けれど話の先を敢えて促す、という不躾さをハリエットはここで取らなかった。]

　まあ、ここはひとまず一緒に飲みましょ……とは流石に今の状況じゃ言えないけど。
　言う気が出てきた時は、愚痴の一つ二つ、あたしが聞きますよ。

[なんて返答をした時には、ライダー頭ごっつんこでそれどころじゃなかったかもしれなかったが気にしない。]

　うむコーディちゃん。お勉強イヤなのあたしもすごく解るよ……。
　いや、「あの時もうちょっと勉強しとけば〜」って思う時もあるにはあるけど！
　とはいってもやっぱり子供は、子供らしく遊ぶことと安全なおうちが大事なのです。あとおやつ。

[残念かな、ハリエットは「コーディの世界には『宿題』の概念が無い」ということにコーディの反応>>456から気づくことができなかった。気づかないなりに、うんうんと頷いてみせた。
　……それにしてもこの「いいこ」認定、自分がなでなでを止めたら止めてくれるんだろうか。
　ふっとそんなことを考えて、コーディを撫でる手をついに放した。>>457
　笑顔を向けられるのは悪くない心地なのだけれど]

　って随分親切なんですねルシファーさん？？
　なんか心底ムカつくくらい良い笑顔だし！？

[サムズアップマンの返答には驚いて、思わず素を洩らした。>>464
　素を洩らしたのは、ハリエットがこの場で一番話しづらいこと（他の面々にも聞かれる、という意味で）に触れられた所為でもあって……]

　……別に死後の世界に送られたってワケじゃないなら何より。

[なんか疑ってごめんね大天使ラファエル様、とは内心だけの呟きに留めた。

　変にウソつくと舌を抜かれるって東洋ではいうらしいので。いやあなたはヤマではないだろうけど。
　心当りならあり過ぎるほどにありますよ。

[不機嫌なジト目をルシファーに向け、あっさりと認めた。
　それから、コーディやライダーをそれぞれ一瞥して、またルシファーに向き直って]

　詳しいことはあんまりお子様には聞かせ辛いので、
　事情聴取の必要があるなら耳打ちかお手紙でお願いしますね。

[それで結局ここはどこ……なんて問うタイミングを逸したのは、ルシファーがうつらうつらしていたからか。
（いや普通に璃紗さんのおうちっぽいような聞き覚えもありはしたのだが>>399）
　それともペンギンにつんつんされたからか>>467。両方かもしれない。]

　ん？

[何か訴えげな嘴つんつんの後、言いたげに鳴くペンギン。
　……しかしハリエットには本当にただのペンギンの鳴き声にしか聞こえない。「くとぅるふ」とか聞こえた気もしたが、普通に空耳でそう聞こえただけだとしか捉えない！]

　あーもうかわいいなーやっぱり！
　おー、よーしよしよしよし。

[胸を張るペンギンに対し、まるで犬にするかのようにもふもふもふり。]

[……で、もふもふ（未遂に終わったかもしれないが）な感じの心地良さで、また暫くうとうと状態なおこた組に戻ってしまうのだ**]