人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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【人】 ユスティ



   (ああ…不愉快だ。なにもかも。)



(54) 西 2023/09/25(Mon) 23:31:15

【人】 ユスティ



   とはいえ約束は約束だ。
   こんなくだらないイベントさっさと済ませよう

   妙な真面目ぶりを披露しながら
   ユスティの足はただ静かに図書館へ向かう。*


(55) 西 2023/09/25(Mon) 23:32:24

【秘】 ユスティ → エウロパ



   魔法は万能ではない。
   有用ではあるが結局使い手に依存する。

   幼い頃からその事実に気づいたユスティは
   決して自分を選ばれた人間だと驕ることなかった。

   魔法が使えないことを嘲るなんて以ての外。
   そういう魔法使いはユスティにとっては
   もっとも許せない人種のひとつであった。


(-28) 西 2023/09/26(Tue) 0:07:41

【秘】 ユスティ → エウロパ



   自分が選ばれて当然とは思わない。
   しかし努力を重ねれば選ばれる可能性があるし
   選ばれる人間でありたいと走り続けることは
   ユスティにとっては代謝にさえ近いもの。

   川が流れる森の奥深く
   血と汗が滲む秘密の修練場は
   彼にとってもまた思い出の場所。


(-29) 西 2023/09/26(Tue) 0:08:31

【秘】 ユスティ → エウロパ



   鍛錬を続けていくうちに焦燥が募る。

   努力を重ねれば重ねるほどに
   理想とした場所から遠ざかっていくような感覚。

   心のどこかでは気づいていたはずだ。
   自分は凡人で、選ばれた才能などないのだと。



(-30) 西 2023/09/26(Tue) 0:09:42

【秘】 ユスティ → エウロパ



   突きつけられそうな現実に
   澄んだ空を運ぶ一人の少女。


            それこそユスティがこの世界で
            最も恨み、最も愛する人。


(-31) 西 2023/09/26(Tue) 0:10:01

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「
えっ!?
、そ、そんなっ、たいしたことないよ!」


(-32) 西 2023/09/26(Tue) 0:11:31

【秘】 ユスティ → エウロパ



   必死に平静を装っても心はごまかせない。
   栄光への崖に亀裂が入った時に
   屈託のない素直な賞賛は心地が良かった。


   「エウロパ、素敵な名前だね。
    ボクはユスティ。

      エウロパはどうしてこんなところに?」


   それはそうと、ここは誰も好んでくる場所じゃない。
   この出会いは全てが数奇に満ちている。


(-33) 西 2023/09/26(Tue) 0:12:42

【秘】 ユスティ → エウロパ



   誰かに努力を認められる。
   ただそれだけの事がどうしようもなく嬉しい。

   また魔法が見たいという彼女を
   ユスティが断るはずもなく

   なんどもこの場所で会うにつれて
   いつしか彼にとってもまた
   エウロパが来る時間に焦がれるようになった。


(-34) 西 2023/09/26(Tue) 0:14:21

【秘】 ユスティ → エウロパ



   応援されると言われて気が舞い上がる。

   まだ器が幼いユスティには
   静かに脈々と流れてくる魔力を感知できず
   手を取られてほのかに顔を赤らめる姿は
   今にして思えばなんと哀れなことだろう。

   キミにとっての一番であり続けたい。


   幼き無垢な恋心は
   人生最大の挫折によって打ち砕かれるというのに。


(-35) 西 2023/09/26(Tue) 0:15:13

【秘】 ユスティ → エウロパ



   忘れたくないのに忘れてしまいたい。


            驕り高ぶった凡人の告白なんて。


(-36) 西 2023/09/26(Tue) 0:18:19

【秘】 ユスティ → エウロパ



   それから長く年月が経つと
   
   あの有名な魔法学園トカリスが
   優秀な魔法使いを育てるために
   推薦によるスカウトをはじめる時期となる。

   選ばれた者には手紙が届くという。
   ユスティにとっても大切な一大イベント


             そしてこれこそが惨劇の序章。**



(-37) 西 2023/09/26(Tue) 0:18:53

【人】 エウロパ



   本当に私の事が嫌いなら
   私が関わる隙さえ見せないはず。

   
無理難題を言うより、無視してしまえばいい。

   

   というか、条件を出してくれるってことは
   出来るって期待してくれてるってことだよね!>>43

  
(56) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:22:29

【人】 エウロパ


   
   そこで出来ないって決めつけたくないのは
   挫折を知らないから?
   自身の実力を疑わないから…?

   
そうじゃ、ない。>>44


   諦めてしまって、
   君との繋がりが絶たれるのは嫌だから。


  
(57) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:23:02

【人】 エウロパ



   普段から魔法の制御に難がある私が
   空を飛んで見せよう、なんて。

   失敗したら大怪我では済まないかもしれないのに?   
   私は私なりに、覚悟があるからやってるの。


  
(58) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:23:27

【人】 エウロパ



   詠唱は……そうだね、
   普段サボってるのは否定しないかな。>>46

   ちゃんと覚えきれなくて
   かといって適当なことを言うと大惨事。
   だから、頭の中でイメージして
   無言のまま魔法を使ってしまうことが増えた。

   ……先生には悪い癖だって言われるし
   直さないといけないんだろう、とは思う。


  
(59) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:23:48

【人】 エウロパ



   わかってる。
   制御の失敗の原因の一つは
   曖昧なイメージのまま使う
   無言詠唱のせいだってことくらい。 


          
それだけじゃ、ないけれど。


  
(60) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:24:06

【人】 エウロパ



   空を翔るための詠唱。
   それは、授業で習ったものじゃない。
   空を飛んでみたいな、と思った私が
   図書館で何十冊何百冊と調べ、
   先人の知恵を組み合わせたもの。

   こんなことしてるから宿題が終わらないんだ。


  
(61) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:24:23

【人】 エウロパ



   降り立ったと同時に、ユスティと目が合う。
   扉の方にいるってことは、
   こっちに来れたら、とか言ってたけど
   本当は迎えに来てくれるつもりだったのかな
   なんて、都合のいい想像がよぎる。

   
……違うんだ、ってすぐ突きつけられるんだけど。


  
(62) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:24:53

【人】 エウロパ



   「
え、褒めてくれてるの?ありがとう!

    でもね、
    一人じゃできないから頼んでるんだよ?」

  
(63) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:25:20

【人】 エウロパ



   距離を取られてしまうのは悲しい。
   あの時みたいに傍に居たいって
   そう思ってるのは私だけ?

   ……だったら、寂しいな。
   どうすれば、こっち向いてくれるんだろう。


   それこそ魔法じゃどうにもできないことで
   地面に少しの間、視線を落として。


  
(64) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:25:50

【人】 エウロパ




   「分からないかどうかは
    聞いてみなきゃわかんないし


             
私は分かりたいの!」



 
(65) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:26:18

【人】 エウロパ



   あのころとは違う、黒の混ざった瞳。
   あのころはもっと、楽しそうにみえたのに。

   私に手伝えることだったら
   喜んで手伝うのにな。

        今ならその力だってあると思ってる。


  
(66) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:26:56

【人】 エウロパ



   君が真面目なのは知ってる。
   約束を反故にするはずないとも思ってるから
   ユスティの後ろをついていくんだ。
   
本当は並んで歩きたいのに。


   行き先が図書室だと分かれば
   やっぱり手伝ってくれるんだ、とわかって
   嬉しくなった。
   一緒に居たいだけだから
   本当は手伝ってくれなくたっていいんだ。

   
……手伝ってくれた方が助かるけど。

  
   
(67) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:27:36

【人】 エウロパ

 

   そんなことを考えていると
   ガクン、と急に足に力が入らなくなって。

   前へと転びそうになって―――。
   縋るように前にいる君へ
   手をのばしてしまったけど
   巻き込んじゃったかな、どうだろう。


 
(68) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:28:02

【人】 エウロパ



   
   きちんと魔力を制御できていれば
   本来ここまで疲弊することはない。
   魔力の少ない者が無理に魔法を使ったならともかく
   人より魔力の強い自覚はあるんだから。
   この程度じゃ本当は疲れるはずないんだ。

   なのに疲れてしまうってことは  
   何かが上手くいってないってこと。
   それが簡単に分かれば、苦労しないんだけど……。


   ……大成功に見えた魔法も
   実は穴だらけ、というわけ。


 
(69) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:28:40

【人】 エウロパ


   
   「
ごめんね、ちょっと、……。


    おなかすいちゃった、のかな……。
    あ、でも宿題が先だよね!」


   ふらついてしまったことへの言い訳は
   多分かなり下手だったと思う。
   それでも、ここで離れたくない私は
   図書室へ行こうって、言うんだ。*

  
(70) alice0327 2023/09/26(Tue) 1:29:11

【人】 ユスティ




   分からない
   天才の考えることなど>>56>>57

   分かるはずだ。
   論理的な思考は秀才の十八番なのに。>>58



         見れば分かるはずだ。
         彼女の危険性も、彼女の覚悟も
         その覚悟がズレているのではないかと
         自分が言うべきことはそれだけなのに。



(71) 西 2023/09/26(Tue) 18:51:48

【人】 ユスティ



   分かりたくないのだ。

      凡人が「理解」など甚だ図々しいと
      本人が一番知っていることなのだから。



(72) 西 2023/09/26(Tue) 18:53:11

【人】 ユスティ



   想像を具現せよ。

   人々の空想や願いから
   魔法という概念は生まれる。


           誰もが初めそこに立つ。>>61
           そして当たり前の事を成し遂げる
           それが困難であると知るからこそ
           人は力を正しく使うための技を知る。


(73) 西 2023/09/26(Tue) 18:54:40