人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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到着:統率者 アーサー

【人】 世界の中心 アーサー



[ ──この僕に足りないものなど、
          この世にたったひとつも、無い。

          …そう、思っていた。  ]


 
(102) is0716 2020/05/16(Sat) 0:07:14

【人】 世界の中心 アーサー


[ 何時だったろう、百万本の薔薇、なんて嘯いたのは。
  …とおいむかしのことのようにも思える。
 
  レッドカーペットなぞ踏んだことも無いのだろう、
  華奢な足先が紅を踏み散らし、
  嗚呼、 そう。 優雅 や 高貴 なんていう、
  これまでの世界を破るかのような、

  寧ろ、勇壮にさえ 見えたのだ。
  天鵞絨の破片を、血飛沫のよに身に纏う。

  知らない景色だった。 全く。 ]
 
(103) is0716 2020/05/16(Sat) 0:07:52

【人】 世界の中心 アーサー



   
( 僕はと言えば、
     血色の葡萄酒こそ嗜みこそすれ、
     早いうちに部屋に引っ込んで、
     窓の外を眺めてばかりだった。 )


 
(104) is0716 2020/05/16(Sat) 0:09:30

【人】 世界の中心 アーサー


[ 今日もきっと、窓枠に手を掛け、足を掛け、
  尋ね来る人影が有る。

  屋敷のものに見咎められない為だと言うけれど、
  外には番犬足る大きな犬が2匹、居るわけで
  人間よりも先に彼等が“聞き”咎めるのだが。

  きっともう、慣れてしまったのだろう。
  野太い犬の鳴き声は聞こえて来ない。
  寧ろまるで、甘えるかのよな鼻にかかった鳴き声で、
  窓越しに来客を報せてくれる。 ]
 
(105) is0716 2020/05/16(Sat) 0:09:56

【人】 世界の中心 アーサー


  ( 自室を一階に据えたのは、
    彼女に出会って、数日おきに現れるようになって、
    ひとつきほど後の話だっただろうか。

    肩身が狭かったのか、二階の窓枠を越えてきた姿に
    ただただ仰天していた!

    ──自室の水道管がおかしくなってね──
    そんな言い訳さえ して。 )
 
(106) is0716 2020/05/16(Sat) 0:11:01

【人】 世界の中心 アーサー


[ 革張りのソファを軋ませ、本棚に立ち寄る。
  いくつか、色違いの手帖が並ぶ。
  だれか専用の棚になってしまった、オークの其れ。

  ──何冊めか、だ。 
  紺青の背表紙を手に取り、猫脚のテーブルに、
  かるぅく 置いた。**]
 
(107) is0716 2020/05/16(Sat) 0:12:14
世界の中心 アーサーは、メモを貼った。
(a19) is0716 2020/05/16(Sat) 0:20:20

【人】 世界の中心 アーサー


[ 何時か、その時から。
  屋敷から出る事の少ない男に代わって、
  “あるひとつの未来”の行く末を視る眼を、
  依頼する様になっていた。

  ──己の未来ばかりは、見通すことなどできないから。

  彼等、彼女等が“そう”であった理由を、
  その先を、予測する為に。 ]
   
(180) is0716 2020/05/16(Sat) 16:16:38

【人】 世界の中心 アーサー



  きみが、如何してこんなところにきてしまうのか。
  ──理由だけなら“知って”いる。
  きみを“迎える”ものが、良いか 悪いかだって。
  きみの足を止めることはできない。
  僕は窓の向こうで見ているだけの存在だ。
 
  いっそ同情すらしたかもしれない。
  顔しか知らない、その人に。

 
(181) is0716 2020/05/16(Sat) 16:17:18

【人】 世界の中心 アーサー



 ( それ“だけ”ならば見えては居るから、
   巻き込まれそうな依頼はしていないとは言え、 )
  
 
(182) is0716 2020/05/16(Sat) 16:17:46

【人】 世界の中心 アーサー



  ──── 出掛ける時には声掛けが有ると、
       心配しなくて良いのだけれどね。


  いらっしゃい、 ミア。

 
(183) is0716 2020/05/16(Sat) 16:18:14

【人】 世界の中心 アーサー


[ ただいま、と言うには遠く、
  おかえり、と言うには近い。

  百万本を靴底に敷いたとしても、
  天鵞絨に埃色のあしあとを残したとしても、
  別段、白銀の指輪を添えた訳でも無い。

  依頼主と、遂げるもの。そういったふたりだ。

  紺青の手帖を開く。 ]
 
(184) is0716 2020/05/16(Sat) 16:18:42

【人】 世界の中心 アーサー



  …其れは手土産かい?
  彼は……────いや、 先ずは話を聞こう。


        [ 一時、手提げの帽子を見たものの、 ]
 
(185) is0716 2020/05/16(Sat) 16:19:52

【人】 世界の中心 アーサー


[ 万年筆が紙上を滑る。
  日付に、簡単な依頼内容。覚書の様な。

  良く学んだ、御行儀の良い筆記体だ。
  御手本の様でも有る。

  ──正に、御手本を写す事を“学び”と呼んでいたから、
  そのとおりにも育つ。

  唯一、大文字のMには見てわかる癖が有れ──
  そんなのは些細な個性だ。
  彼女の言葉少ない報告に合わせて
  インクを滑らせているにしては。 ]
 
(186) is0716 2020/05/16(Sat) 16:20:31

【人】 世界の中心 アーサー



   ( ひと夜にひとつ、
       “だれか”の未来を視る。

     顔しか知らない だれかの、
     あるひとつの みらい。

     死か 生か、 そういったものに関わるもの。
     前後を繋げるために、言葉が必要だった。
     大局を視ることができないのならば、
     知るしかなかった。

     ──何れ訪れる ■を 遠ざける為に。 )
 
 
(187) is0716 2020/05/16(Sat) 16:21:17

【人】 世界の中心 アーサー



  ( 生きたいとねがうのは、
      いきものとしての性だ。)
 
 
(188) is0716 2020/05/16(Sat) 16:21:47

【人】 世界の中心 アーサー



  ──今回もありがとう、ミア。
  

[ 何一つ汚れちゃいないかんばせを、
  そりゃあうつくしく綻ばせ、

  
( 話の内容からは程遠いかのように、 )


  低い声で、依頼の達成を 告げていた。
  ──紅茶でもどうだい──
  そう、言い添えて。 **]
 
(189) is0716 2020/05/16(Sat) 16:22:35
世界の中心 アーサーは、メモを貼った。
(a34) is0716 2020/05/16(Sat) 16:24:19

【人】 世界の中心 アーサー



  ──ミルクをたっぷり入れれば良いのに。


[ パンが無ければ、の 論法だった。
  砂糖壺だって常備されていることも、きっと、
  彼女は知っているから。
  使わないだろう事を、付き合いのうちに学んでいても。

  ──この世の中、
    milkもwhite sugarも相当に高級品であるから。

  己の分のみ、入れ違いに現れたメイドに頼み、
  埃を落としに向かった背中を見送っていた。]
 
(258) is0716 2020/05/16(Sat) 23:12:35

【人】 世界の中心 アーサー


[ 水瓶より、硝子杯に透明色を取る。
  とぷん と 水面が揺れる度、薔薇が香っていた。
 
  この館の中で、唯一、 “主人”の口付けるものだけは
  こう言った香り付けがされている。
  ひとつは、この男がこういった“格好”を好むこと。
  ひとつは、もてなしが求められる世界に生きていること。

  また、──下手な水を、飲んでしまわない為に。 ]
 
(259) is0716 2020/05/16(Sat) 23:13:24

【人】 世界の中心 アーサー


[ 気にし過ぎだ、と 言うものも居るだろうが。
  ──経験してから言って欲しいものだ。

  水を銀杯に、だなんて そんなことはあまりしたくない。
  硝子の方がうつくしい。
  光を反射した細工が、木目に映るのが良い。

  蝋燭の灯を受けた硝子表面を眺めながら、
  密かにわらっている。
  はじめて此れを飲み込んだとき、
  彼女はなんと言ったのだったか。 ]
 
(260) is0716 2020/05/16(Sat) 23:13:54

【人】 世界の中心 アーサー



 ( 澄んだ水ひとつ、
     得るのだって金がいる。
     水道が“国”の仕事である以上は。 )

 
(261) is0716 2020/05/16(Sat) 23:14:30

【人】 世界の中心 アーサー


[ ドレスを着せてやりたいと思ったこともあった。
  否──実は仕立ててはいるのだけれど、
     自己満足の範疇で、渡すつもりは無く。
  指先の指示ひとつで用意されるのは、
  今彼女の纏うような、少年のような、 其れ。

  ──きなりのシャツに、サスペンダーパンツ。
  そういったもの。

  どうしても仕立ての良いものにはなるけれど、
  長く着るだろうから、良いだろう。

  使うものの少ないシャワールームだと言うのに、
  ただっ広い“前室”に、1組の着替えが置かれている。
  また、数枚のシャツと色違いのパンツを
  纏めて布袋に詰めてあった。 ]
 
(262) is0716 2020/05/16(Sat) 23:14:54

【人】 世界の中心 アーサー


[ 紅茶が適温を示す頃、きっと、湯気を伴って帰るから、
  猫脚の卓上には、食事も準備されている。

  パンと、卵を崩して焼いたもの、
  其れにすこしの果物──赤みのつよいオレンジを添えて。
 
  普段の朝食のよなメニューであれ、
  本来はスープを用意するのだけれど、
  どうにもポタージュは好かないそうだから
  水気は“薔薇水”で取ってもらおう。
 
  光に透かせていた硝子を置く。
    ──こつん、と 硬いものが木を叩き、]
 
(263) is0716 2020/05/16(Sat) 23:15:26

【人】 世界の中心 アーサー



  やあ、 おかえり。


[ 幾分か近くなった“迎え”の言葉。 

  紺青の手帖は、開かれたまま、
  適当に置かれている。**]
 
(264) is0716 2020/05/16(Sat) 23:16:23

【人】 世界の中心 アーサー


[ 確か、2匹の犬がかわるがわる、頻りに吠えた夜。
  どうやら彼等も、その骨ばかりの身に噛み付く気は
  ひとつもなかったらしく、

   ( 否──服を噛んで引き摺るくらいのことは
     していたようだから、
     彼女が“死んで”いた、理由の一端は有ろう。 )

  ──人が“落ちて”いました。
  と、使用人のひとりが指し示す程度ではあったか。
  その身なりと痩せた身体を見れば、
  “そのひと”が“どこの誰でもない”ことくらいは
  誰もが察していた。 ]
 
(306) is0716 2020/05/17(Sun) 14:28:34

【人】 世界の中心 アーサー



   ( それだからきっと、
       道楽で間違いはないのだ。 )

 
(307) is0716 2020/05/17(Sun) 14:29:09

【人】 世界の中心 アーサー


[ 彼女を屋敷に入れたことも、
  自室隣に、“客室”を定めたことも。

  今、不思議な関係を続けていることも。]
 
(308) is0716 2020/05/17(Sun) 14:29:44

【人】 世界の中心 アーサー


[ 水瓶をひっくり返した拍子、
  僕だってそう無事ではなかったけれど、
  被ったところでめざめることのない道楽だった。

  薔薇の滴る前髪を額に沿わせ、
  唯、 “なにか”を覚えつ。

      ── 生還おめでとう。 と。

  そう、わらっていた。 ]
 
(309) is0716 2020/05/17(Sun) 14:30:17

【人】 世界の中心 アーサー



   その頃から、
     汚れることのないかんばせを
     解く術を知っていた。 

 
(310) is0716 2020/05/17(Sun) 14:30:50

【人】 世界の中心 アーサー


[ 男の前には、紅茶と、すこしの菓子がある。
  “苦い”ものには“あまい”もの。
  開けた余りは油紙に包まれて、
  “自分のもの”を抱えて食す、彼女のものになる。

  ──その服装に、この土産では、
  小間使いにしても上等だ。

  残念ながら、男は“基準”がわからない。
  己に取って朝食であるメニューが、何食分か、なんて。
  そんなことも知る由もない。

  パンは1日みっつは食べるものだし、
  卵も1日ひとつは食べるものだから。]
 
(311) is0716 2020/05/17(Sun) 14:31:21
 




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