人狼物語 三日月国


42 【突発完全RP村】実になりてこそ、恋ひまさりけれ【誰歓】R18

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【独】   希壱

/*
すごい…………すごいな……
楽しい………私も書こう……
(-15) motugami 2020/09/10(Thu) 21:06:12

【人】 環 由人


 
[ 律儀に合わせられた手を満足げに見て、
「どーぞ」と小さく返せば、
目の前の形のいい唇に吸い込まれていく
地味だのなんだのといわれるW残り物W。
ぼそぼそと落とされる独り言は、
なんだかんだいつも褒め言葉。
本を片手にほうじ茶をすすって、
ちら、とそちらを確認しては、
ほんのすこし、口元を緩めながら
またページをめくった。]

 
(33) ななと 2020/09/10(Thu) 22:23:54

【人】 環 由人


[ あの日は、ただの気まぐれだった。

父が倒れたからと連絡があったから
都心のレストランをやめて帰ってきた
この小さな町の小さな惣菜屋で、
やっと少しずつ認めてもらえるようになった頃。

母がまた突拍子もないことを言い始めたのだ。
父の手の調子は相変わらずだし、
これを機に2人、田舎に引っ越そうと思う、と。

はじめこそ冗談だとしか思っていなかったが、
どうやら本気だったらしく、コツコツ貯めた
貯金で小さな古民家を買おうと思う、
ていうかもう買った、といわれたときには
そりゃあもう目の前がぐらぐら揺れた。

それから、あれよあれよという間に
店を己に任せて行ってしまった両親。
仕方なくアパートは解約して、
1人にしては広くて、がらんとした
実家に取り残されてしまった。]

 
(34) ななと 2020/09/10(Thu) 22:24:37

【人】 環 由人



[ ああ、そうそう。それよりも少し前に、
『Edge』という店の存在を知った。
はじめて行った時のことなんかは
ひとまず割愛するけれど…
マイノリティとして、それをひた隠しにして
生きてきた己にとって、そこは、
曖昧にしていても許される場所だった。

時折行ってはカウンターの隅で酒を飲む。
そのひとときが、癒しになっていたのは
間違いなかった。

ママの声は結構通るし、大きい。
だから、カウンターの隅にいても
その話し声はよく聞こえた。
笑い話にされている、それも。>>29
知ってはいたけれど、W飼うW余裕など
あるわけもないし、そもそも
隠している己ができることではない。

頭のどこかで「関係のないこと」だと
ぼんやりおもっていた。あの時まで。]

 
(35) ななと 2020/09/10(Thu) 22:24:58

【人】 環 由人

  ───あの日



[ 人のいない空間に落ちるラジオの声。
それは寂寞を増長させるような気がして。
一度切って、財布と携帯と鍵を持って家を出た。
『Edge』には引っ越し騒動があって、
もう1ヶ月ほど行けていない。

とくに目的があるわけじゃないのに、
コンビニにいこうと思ってしまうのは
なぜなのだろう。
…もしかしたら人に会いたいだけ
なのかもしれないな、なんて考えた。

ちゃり、ちゃり、と微かに
金属が擦れる音が人気のない夜道に落ちる。
街灯がちかちか点滅した。

やる気も愛想もない深夜バイトのいる
コンビニでビールと乾物を買って、
がさがさとビニール袋を鳴らしながら、
ぼんやり空を見上げて歩いていれば、
行きと違うルートを自然と選んでいた。]

 
(36) ななと 2020/09/10(Thu) 22:25:36

【人】 環 由人



[ こっちの道には、公園がある。
夜の公園っていうのは昼の顔とは違って
少しばかり不気味にも思える。
誰もいないはずのブランコが、
風もないのに揺れていたり───
なんて、考えていたら、キィ、と
微かに甲高い音が響いた。

普段は覗き込んだりしない。
ただ、そのときはなんとなく───
ほんとうに、なんとなく、覗いたのだ。

さっき考えていたように、
誰もいないはずのブランコが揺れてる、だとか、
ボールがどこからともなく転がってくる、だとか
足のない子供が遊んでる、だとか
そんな怪談めいたことはなく。

そこにあったのは]
 
(37) ななと 2020/09/10(Thu) 22:26:00

【人】 環 由人





   ───?


[ 見たことのあるシルエット。
けれど、それは己の知るものよりもずっと、
なんだか、───違っていて。

気まぐれだ。

普段なら話しかけようとはしない。
自分がそうコミニュケーションに
長けていないことはよく知っている。

だから、気まぐれだ。

そちらに足を向けて、歩み寄る。]

 
(38) ななと 2020/09/10(Thu) 22:26:19

【人】 環 由人



[ ───歩み寄ったはいいけれど、
こんどはどうするつもりなのだ?と
自分に問いかけた。答えはない。
だって、持ち合わせていない。
格別常連なわけでも、仲が良いわけでもない。
ほとんど話したこともないのだ。
己のことなど覚えていないのでは
ないだろうか、とも思うけれど。

ここまできてしまったのだ、
なにもしないで立ち去るわけにもいかない。

とまあ頭の中でぐるっと考えた結果。]



   ───こんばんは



[ 普遍的すぎる挨拶を落としてしまうのだ。

もっと他になかったのか、と
ツッコミを入れるように、
握り直した手元のビニール袋が音を立てた。]*

 
(39) ななと 2020/09/10(Thu) 22:26:40

【人】 マリィ  

[「こんばんわ」なんて挨拶だったから>>39
 アタシはてっきりお巡りさんかと思ったの。
 あー、久々の職質かぁ……なんて
 嫌な顔して振り向いたら、
 何度か見かけたような顔がそこにあった>>39


  あ、え……っと……、


[何度か、お店に来てくれた人。
 だけどいつもカウンターの片隅にいて>>35
 最初、どんな風に話しかけたらいいのか
 よく分からなかったのよ。
 ……だけど、誰かとの話の会話の端々に
 少し笑っていたりして
 ようやく「この人、場所が欲しいのかな」って
 思い至ったの。

 明日をよりよく生きるために
 笑いたい人もいれば、自分より下の生き物を
 見て安心したい人もいる。
 多分この人はどれでも無くて、
 安心して居られる場所が欲しいのかなって。

 笑った顔は優しかったし、
 おしゃべりは……壊滅的かもしれないけど
 でも、嘲笑うような感情も見えなかったから。]
(40) シュレッダー 2020/09/11(Fri) 0:07:11

【人】 マリィ  




  や、やだァ……えっと、
  ちゃんマキ、 だったかしら。
  こんばんわ、どうしたの?


[一度だけ呼んだきりのあだ名を
 記憶の中から引っ張り出して
 アタシはアイライナーの滲んだ顔で
 どうにか笑って見せたでしょう。

 「どうしたの?」って、
 深夜にコンビニ行きました、って格好の人と
 無人の公園でブランコ漕いでるオカマとじゃ
 どうしたの?選手権は勝負にもならない。

 ……ああ、気の利いた逃げの文句が
 もう、なんにも思いつかないのよ!]
(41) シュレッダー 2020/09/11(Fri) 0:08:05

【人】 マリィ  

[結局、少し迷った挙句、アタシは
 砂のついた革靴に視線を落としながら
 静かに口を開くでしょう。]


  …………アパートの退去期限、
  次が決まらないうちに、来週になっちゃってさ。
  「何とかなる」って生きてきたけど
  本格的に店に寝泊まりするか
  いいチンコに飼われるかしないと
  どうにもならないところまで、来ちゃって。


[ここで笑ってもらえたら、
 少しは気が楽になるかも……って思ったのに
 どうにも声が震えてしまって、
 いつも通りに笑えなかった。

 こんな、常連でもない客に
 ガチな悩みを見せるのは、正直
 裸になるより恥ずかしい。
 ざざ……と足元の砂に線を描きながら
 アタシは自分のつま先ばかり見つめている。]
(42) シュレッダー 2020/09/11(Fri) 0:09:10

【人】 マリィ  




  ……真っ当な道からは自分から離れたんだもの
  今更陽向に生きられる気はしないけど
  それでも、時々夜の闇に押し潰されて
  本当に、気が狂いそうになってしまうの。


[多分この人は昼に生きている人。
 ノンケかゲイかも分からない。
 言ったって、仕方ない。
 ─────分かって、いるのに。
 剥げかかった赤い唇が、ゆがんで、
 笑みにもなれない曲線を描く。]


  ……なんて、こんな厚化粧のオカマが言っても
  元から狂ってるって感じだっつーの。


[だから、この醜態を一笑に付して頂戴。

 アタシの願いを余所に、ぐう、と
 空気を読まない腹の虫が鳴いた。]*
(43) シュレッダー 2020/09/11(Fri) 0:10:34

【独】 マリィ  

/*
現在軸に戻ったら何読んでるのかちゃんと聞くんだ……!
(-16) シュレッダー 2020/09/11(Fri) 0:13:28

【人】   希壱

✼••┈┈┈┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈┈┈┈••✼

         モテの極意      

  一つ、日頃からモテへのモチベを高くもつ
  一つ、異性へのアピールは積極的に
  一つ、デキない男とデキる男の使い分け
  一つ、料理下手はアピールポイント
  一つ、車は男のステータス
  一つ、モテは1日にして成らず

                …………


《天王寺司『35歳イケメン独身男性が教える!
 モテ男の在り方100選!』(○☆△書籍、2001年)》
                     
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
(44) motugami 2020/09/11(Fri) 0:15:15

【人】   希壱


[────ぱたん


と、本を閉じる。
高校生の頃に愛読していた付箋とマーカーだらけのこの本を
いつしか読まなくなってしまったのは、
きっとそれよりも大切なものが出来たからだ。

            
…まぁ、受験で忙しくて

            
それどころではなかったとも言うけれど。


そもそも、2001年発行の本を
何故、今でも通用すると思っていたのか。]
(45) motugami 2020/09/11(Fri) 0:15:40

【人】   希壱


 いや、でもこれは……おじさんが……


[一人しか居ない部屋でポツリと言い訳を零す。
誰かが居れば何か返ってきたかもしれないけれど、
一人でそんな話をしたって虚しいだけだ。

というか、その肝心のおじさんは
その本を愛読してたにも関わらず、未だに恋人はナシ。

…この本の効果はそこから見て取れたはずなのに。
まだ若かったんだなぁ…なんて言葉で
お茶を濁すことしかできない。]


 ………そう思うなら捨てろってな。


[苦笑しつつ閉じた本を本棚へと戻す。
その横にあるモテ研究㊙ノートは、
終ぞ活躍することは無かったけれど。

その二冊に俺の青春が詰まっている。
だから捨てることが出来ない。

………なんて、少し哀しい話だろうか。]
(46) motugami 2020/09/11(Fri) 0:16:24

【人】   希壱


 「
おにいちゃーん!おふろあがったあ!



[階下からそんな声が聞こえてくれば、
急いで自室から出て、階段を下りる。

つい最近までまだまだ小さかったあの子が、
今では一人で風呂にも入れるようになった。
着替えだって一人で出来て、
ランドセルも似合うようになってきて。

一年前は掛け算の九九を覚えたんだよって、
時々言葉を詰まらせながらも、
なんとか九の段まで言い切っていたっけ。

そんな光景が脳裏を過ぎって、ツンと鼻の奥が痛くなる。

如何せん10歳も年が離れていると、
兄の心に上乗せするような形で
"親心"というものが芽生えてくる。

家を留守にしがちな両親の代わりに、
妹の世話をしているのだから尚更だ。]
(47) motugami 2020/09/11(Fri) 0:17:33

【独】 マリィ  

/*
ヤダ何この子本当に可愛いわね?!?!
(-17) シュレッダー 2020/09/11(Fri) 0:17:59

【人】   希壱


 『シスコンも程々にしなさいよ。
  反抗期が来た時、辛くなるだけよ。』


[姉のそんな言葉には、唇を尖らせながら抗議した。

         
なずなには反抗期なんてないから!


そんな俺を、姉が鼻で笑ったのを覚えている。
……ないよな?大丈夫、だよな?

あぁ、ダメだ。急に不安になってきた。]
(48) motugami 2020/09/11(Fri) 0:18:16

【人】   希壱


 
なずな………

 
反抗期が来たらお兄ちゃんにすぐ教えてくれ…



[妹の濡れた髪をタオルで拭き取る時。
ぽそ、と小さく懇願した。

予め反抗期だと分かっていたら、
きっとダメージは少ないはずだから。

けれど、そんなものとは無縁のような瞳でこちらを見る妹は、
何を言ってるのか分からないと言った表情だ。

その表情に、なんでもないよと微笑みを返すと、
妹は、今日あった出来事を楽しげに話し始めた。

リコーダーのテストで満点を取ったことだとか、
図工の時間でお絵描きをしただとか。
給食に苦手なピーマンが出てきたけど
ちゃんと食べられたことだとか。]
(49) motugami 2020/09/11(Fri) 0:19:31

【人】   希壱


 そっかぁ。えらかったな。

 なら、明日の晩御飯は
 なずなの好きなもん作ってやうな。


[相槌を打ちながら、優しくタオルドライをしていく。
その後はドライヤーで仕上げだ。

明日の髪型は何がいい?と聞いて。
お団子がいい!と返ってきたら。
じゃぁ、明日は少し早起きだなと笑う。

そんな俺の返事に少しだけ不貞腐れた表情の妹の髪に、
ゆっくりとドライヤーをあてていった。]
(50) motugami 2020/09/11(Fri) 0:20:07

【人】   希壱


[今日も両親は家に帰ってこない。
姉も、家に帰ってくるのは0時近くなんだろう。

だから、この子の傍に居られるのは俺だけだ。
少しでも寂しい思いをしないように。
けれど、わがままはちゃんと言えるように。

暗い感情を心の奥底にしまい込むことのないように。]


 よっし、終わり!
 さ、歯磨きして寝るぞ〜!


[座っていたソファから腰を上げて、
一緒に洗面台へと向かう。

大人用のミント歯磨き粉の横に並んだ
イチゴ味の歯磨き粉。]
(51) motugami 2020/09/11(Fri) 0:21:08

【人】   希壱


[今日も両親は家に帰ってこない。
姉も、家に帰ってくるのは0時近くなんだろう。

だから、この子の傍に居られるのは俺だけだ。
少しでも寂しい思いをしないように。
けれど、わがままはちゃんと言えるように。

暗い感情を心の奥底にしまい込むことのないように。]


 よっし、終わり!
 さ、歯磨きして寝るぞ〜!


[座っていたソファから腰を上げて、
一緒に洗面台へと向かう。

大人用のミント歯磨き粉の横に並んだイチゴ味の歯磨き粉。
それを、妹は手に取って、歯ブラシの上に乗せた。]
(52) motugami 2020/09/11(Fri) 0:22:23

【人】   希壱


[何時かこの子がこれを使わないようになったら。
きっと、俺はまた少し、泣いてしまうんだろうな。

…なんて、ふと思って。

鼻の奥が、ツンと痛くなった。]*
(53) motugami 2020/09/11(Fri) 0:23:06

【独】   希壱

/*
ただのシスコン日記になってきた気がする……🤔
ソロルって、こんなんでいいのだろうか……🤔🤔
(-18) motugami 2020/09/11(Fri) 0:25:02

【独】 マリィ  

/*
反抗期来たよ!って素直に教えてくれるようなら
反抗期#とは ってなりそうだけど、
微笑ましいわね……
(-19) シュレッダー 2020/09/11(Fri) 0:26:41
開始日時延長(人員不足の為)

天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
ヨキ 2020/09/11(Fri) 8:25:35

【人】 環 由人

  ───あの日


[ 声をかけてしまってから気付いたのだけれど
深夜の公園でぼんやりしていて、突然
見知らぬ人に「こんばんは」なんて声を
かけられたら、いくら成人男性でも
それなりに恐怖するものなのではなかろうか。

まずったか、と不安が過れど後の祭り。
出てしまった不器用な挨拶は戻っては来ない。

ああ、せめてもっとちゃんと、店で
会話したことがあったならば、印象にも
残っていただろうに───自分のコミニュケーション
能力の低さに嫌気がさした。

戸惑うように揺れる瞳と目が合う。
つけまつげばさばさのOLを笑わせて、慰めていた
あの場所での顔とはなんだかやっぱり
ちがうような気がして。
滲んだアイラインがその心を表してる気がして。]

 
(54) ななと 2020/09/11(Fri) 10:17:41

【人】 環 由人



[ さあここからどうするか、と
思案していたのだけれど、
予想に反して、名前を呼ばれた。
WちゃんマキWという渾名は、
店で名前を聞かれたときに「環です」と
返したらついたものだった。
それからあの店ではそう呼ばれてたんだったか。

どうしたの、と聞かれても、
聞きたいのはこちらなのだけれど、
聞き返すにもやはり愛想のない
言葉しか浮かばなくて、
再びどこかへ行ってしまった
コミニュケーション能力に
どうにか戻ってきてくれまいかと
心の底から願うことしかできない。
まあそんなものは初めから持ち合わせて
いないのだから帰ってはこないのだが。]

 
(55) ななと 2020/09/11(Fri) 10:17:59

【人】 環 由人




    ───あーー…
    コンビニの、帰りなんですけど、



[ そんなW見りゃわかるW己のことなど
どうだって良い。この人が聞いているのは、
どうして急に話しかけてきたの、だろう。
わかってる。わかってるんだけど───

気まぐれ、だ。

街灯に照らされてその頬に落ちた睫毛の影が
キィ、と心の軋みに似た音を立てるブランコが
普段とW違うWその人の表情が

気になってしまったから。

だけど、それを伝えるのはなんだか
憚られてしまうのだ。]

 
(56) ななと 2020/09/11(Fri) 10:18:16
 




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