人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


プロローグ

【人】 フロント 加藤


     はー…………

[ よく分からない団体の登録を
  システムの中にしながら、
  備考に”支払いは村岡様”と書いてため息と共に
  登録を終了させ、唯一書いた名前を
  画面越しにそっとなぞって。      ]

(0) 2021/07/01(Thu) 8:50:13
到着:主催者 村岡 薊

【人】 主催者 村岡 薊




    さぁて…どんな願望があるのかしら。
    



  開いた先に見えるのは、
  人々の願望が詰まった箱。

  彼女はひとつひとつに目を通し、
  それを叶えられそうな人物を探す。

                   ]
(1) 2021/07/01(Thu) 9:52:56






【人】 主催者 村岡 薊


[ ふぅ、と一息ついてから笑みを浮かべ。 ]

一夜限りの出会いへようこそ。
私は、貴方の望みを叶えるために、
全力で貴方をサポートするの。
何かあれば、遠慮なく私に聞いて頂戴。

入村後、どのタイミングでも大丈夫だから

お名前(仮名・ハンドルネーム可):
性別:
連絡先:
願望:

を私宛に送ってくださるかしら。
それを持って正式に願望聞き届けと
マッチング成立とさせてもらうから、
形式的なものではあるのだけれど、忘れないで?


(2) 2021/07/01(Thu) 10:06:03

【人】 主催者 村岡 薊




メモ用に使ってくれて構わないわ。

□名前:
□外見:
□相方:
□其他:
□NG:
□交流:
□コア:

/*


(3) 2021/07/01(Thu) 10:06:50
村岡 薊は、手を振って去っていった
(a0) 2021/07/01(Thu) 10:08:04

到着:リカちゃんパパ 敷島 虎牙

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[テレビから流れるポップな音楽に合わせて
 梨花がたどたどしい口調で歌う。
 口にはまだ朝ごはんのオムレツが入ったままで
 ケチャップのついた口を大きく開けた瞬間、
 ぷり、と口元から卵の欠片が飛び出した。]


  『あーもう、ほら。
   口に物が入ったまま歌わないの。
   さっさと食べる!』


[妻の絵美が眉根を寄せて
 ティッシュで乱暴に梨花の口元を拭って……
 ついでに俺の方をじろりと睨めつけた。

 もう何回も言われたから、本当は分かってる。

 「ぼーっと見てないで、パパも叱ってよ」
 「イクメンイクメンって、外面ばっかり」
 「オムツも替えたことないくせに」
 「外に出た時抱っこと荷物持ちするのが
  父親の仕事だと思ったら大間違いだよ」

 何度も繰り返されて、
 耳に出来たタコすら擦り切れ血が滲むほど。]
(4) 2021/07/01(Thu) 11:24:15

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[でも、俺だって『パパ』になんか
 なりたくなかった。

 叱られた梨花が泣く声から意識を背けるよう
 俺は必死に子供向けのアニメに耳を傾ける。
 丸っこいデザインの着ぐるみたちが踊って歌う、
 パステルカラーの優しい世界。
 癇癪を起こした子供の泣き声は
 まるで爪を立ててガラスを掻くように
 優しい世界を切り裂いていく。

 絵美は俺に文句を言うのを諦めたのか
 聞こえよがしのため息ひとつ寄越して
 黙ってハイチェアから梨花を抱きあげる。
 豆のサラダだけ残った俺の皿の上を
 妻の左手が断りもなく横切った。
 嵌めた時はすんなり入ったのに、
 ふと見たその薬指の指輪の上には
 いつの間にかうっすら肉が乗っていた。

 くまの浮いたすっぴんの目元に
 コーヒーの染みみたいな肝斑が出来て
 髪はひっつめ、梨花が掴んで離さない襟元は
 すっかり伸び切ってびよびよになっている。]
(5) 2021/07/01(Thu) 11:25:01

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[そこに居るのは、合コンの時に
 ぱっちりと大きな眼を瞬かせて笑ってた
 かわいい女の子なんかじゃない。
 『おばさん』だ。
 絵美は、俺を置いて、『ママ』になって
 そのままシームレスに老いていき、
 多分気付けば『おばあさん』になる。


 ─────そう気付いた瞬間、
 俺は背筋がぞっと粟立つような感覚を味わった。


 俺が『パパ』になるのを待たず
 きっと等しく、老いは訪れてくる。
 『お兄さん』と呼ばれず『梨花ちゃんパパ』と
 周りに呼ばれ始めて早2年。
 ふと気付くと『おじさん』だの
 『おじいさん』だのと好きに呼ばれて、
 耳元で大きな声で、ゆっくり話されるのが
 いつしか当たり前になっていって……。]
(6) 2021/07/01(Thu) 11:25:39

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[そんなの、考えただけで気持ちが悪かった。




 ─────参加した理由なんて、そんなもの。]*
(7) 2021/07/01(Thu) 11:26:11
到着:ぶろーくんはーと 真白 千由里

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[明け方の街、駅のはずれにあるベンチ。
 過ぎゆく誰かに見向きされることはなく
 喉がちりつく煙の味で青臭い名残を誤魔化した。

 無意識にトーク画面を開いた指先は
 意味のないスクロールを繰り返す。

 ぽつりぽつりと白い吹き出し、
 いくつか並んだ緑の吹き出し。

 辿り着いた最新は『迷惑だから』と短い文章。
 数年あまり続いたメッセージ交換の、
 あっけなさすぎる終わり方だった。
 
 それでも未練たらしく緑の吹き出しは連なる。
 最後の最後は四角い「応答なし」の発信履歴だけ。

 何度開いたところで会話履歴を辿ったところで
 新しい通知が届かないことは数ヶ月前に分かってた。]
(8) 2021/07/01(Thu) 14:37:25

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[きっと今頃、あの人は清清してる頃。
 奥さんと二人で楽しくやってる頃。
 彼女のお腹に芽生えた命を可愛がって、
 こっちのことなんか1ミリも頭の中にない。

 そういう人なんだよ、彼は。
 そんなところは出来れば知りたくなかったけど。]
(9) 2021/07/01(Thu) 14:38:10

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[短い煙草を腰掛けたまま地面に押し付ける。
 彼と出会った頃には覚えてしまった味、
 「車が臭くなる」と嫌がられて一度は離れた匂い。

 喫煙はしない、お酒はほどほど。
 いかにも教師っぽい真面目な顔をした彼が
 本当はただの狡い大人だってことは
 自分だけが知る「特別」な秘密だと思ってた。

 朝は早くて仕事熱心。
 授業は全然楽しくないけど、個別指導は意外と上手。
 そんなに目も悪くないくせに伊達眼鏡なんか掛けちゃって
 女子の中じゃ「魔法使い」なんて揶揄われてた。]
(10) 2021/07/01(Thu) 14:39:53

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[そんな人だからきっと誰も知らなかったよ、
 彼が——先生がしてたこと。絶対内緒の放課後のこと。

 始まりのきっかけはなんだったっけ、
 生徒指導なら散々目を付けられてた気がするけど
 生意気に揶揄ってみせたのを彼はただ鬱陶しげに
 なんてことのない顔で受け流して。

 でも、そう。気づいた頃には。
 

 
『ちゆのこと、いつかお嫁さんにしてね』



 子どもじみたプロポーズをぶつけて、笑われたっけ。
 でも、それくらいの関係だった。そう思ってた。]
(11) 2021/07/01(Thu) 14:43:39

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[たぶん、ちゆのことバカにしてたよね。
 しょせん子どもって……まあ頭は悪いんだけどね?

 気付いてたんだよ、左手の薬指に痕があることは。
 分かってたの、車の中にわざと落としていったピアスが
 いつもちゃんと返されてくる理由だって。

 それでも奥さんがいるって教えられたとき
 それでも、彼が
欲しい
って思ったの。
 
 ちゆには彼しかいなかったんだもん、
 
彼との子どもを殺しちゃっても
大好きで
 何をしても何をされてもあなたが、あなただけが
 大好き、だったのにさ————]
(12) 2021/07/01(Thu) 14:47:39

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ただ一人、愛してくれる人がいなくなった。
 どうしようもなくて寂しくて、
 満たされたくて代わりを探した。

 何人目だかわからない。
 今のところ、欲しい愛には出会えてない。
 セックスが気持ちよくたって
 別れ際に残る味は気持ち悪くて大嫌い。
 
 だから今度は、今度こそはって
 なんとなく行き着いたウェブページ。
 ……気付いたら、指が勝手に動いてた。*]
(13) 2021/07/01(Thu) 14:48:42
村の設定が変更されました。

到着:OL 奈々

【人】 OL 奈々



    『別れよう。僕らは合わないらしい』


[ 何度目だろうか。
  デートの最後にこういうことを言われるのは。

  合わないの内容を聞くまで、
  彼女は了承しないのだが。

  今回は、というより今回も、
  体の相性が良くなくて別れてほしいだった。
  ほぅ、と頷くために首を縦に振った彼女が
  恋人へ投げかけた言葉はこうだ。     ]


    ────車、返したほうがいい?


(14) 2021/07/01(Thu) 18:36:03
到着:神原 ヨウ

【人】 神原 ヨウ


[20歳にもなって一回も恋人を作ったことが無いのはヤバい。]


[そんな余計過ぎるお節介をする姉貴にオレは冷静に、こう返した。]
(15) 2021/07/01(Thu) 18:48:41

【人】 神原 ヨウ



   ど、童貞じゃねーし!!


[クールに返せたと思う。]
(16) 2021/07/01(Thu) 18:49:25

【人】 OL 奈々



[ この目の前の恋人のスペックは
  なんとか区女子が羨むかもしれないハイスペック。

  ・20代
  ・実業家(飲食系の店舗経営)
  ・父親は銀行の役員
  ・タワーマンション高層階に一人暮らし


  そんな男を恋人に持っている彼女は、
  一流企業に勤める至って普通のOL。
  会社の顔でもある受付にいる。

  この彼から彼女が付き合う前に
  プレゼントされたもののひとつが
  数百万円の外車1台である。
  彼女は、返せと言われたら返せるように
  傷ひとつつけることなく乗っていたので
  車のキーを彼に差し出した。       ]


(17) 2021/07/01(Thu) 18:51:49

【人】 OL 奈々



   『それはあげたものだからいいよ』


[ そういわれると、わかったと呟いて
  会社とは仲良くしてほしいことを
  その男に告げて彼女はその場から
  優雅に去っていった。
  その人から貰った車のエンジンを入れて
  夜の街を駆け抜けていく。

  彼女が就職してから何人目の恋人だろうか。

  彼が言わなければ彼女からこの日、
  別れを告げようと思っていたから
  彼から言ってくれたことは
  とても嬉しかったのである。       ]


(18) 2021/07/01(Thu) 18:52:20

【人】 OL 奈々

  *


   もしもしー?別れちゃったー。
   演技してるのわかっちゃったかなぁ。
   とは言っても今回は彼から振ってくれたから
   なーにも心配してないわ。


[ デートしていた場所から
  二駅ほどの場所にある彼女の家。

  気の知れた友達に電話をかけて
  ふふふっと笑みを浮かべながら
  ナイトルーティーンになっている
  ストレッチをこなしていくのだった。

  別れた報告も付き合う報告も欠かさない。
  何故なら、彼女自身は
  「何か違うんだけど付き合うんだぁ」
  と友達に話していたから。        ]*


(19) 2021/07/01(Thu) 18:53:22

【人】 神原 ヨウ


[お節介に拍車が掛かった姉はとある人物に相談をした。
それは姉貴の友達で、外国人の…確かロシアだったか…女性だった。姉貴とは違っておかしそうに笑って居たが、茶化すだけで終わらずにその友達はある話を持ってきた。

『このサイトを使ってみると良いですよ』

かなり怪しい話だったのだけれど、横から来た姉貴に押し切られてあれよあれよと言うまにサイトに登録していた。

名前:羊
性別:男、20歳
連絡先:携帯電話×××
願望:恋人を作りたい。歳が離れてても良い


自分の意思とはあまり関係なく送られたそのリクエストは
数日後マッチングのお知らせを返してくれるのだった。]*
(20) 2021/07/01(Thu) 18:58:12

【人】 OL 奈々

──別の日

[ 彼女はお昼前からワンピースを
  数枚と、下着類を入れたバッグを手に
  DVDレンタルショップに来ていた。

  というのも、この後ホテルに滞在予定で
  退屈しのぎになるものが欲しかったから。 ]


    ……2本くらいあれば、いいかなぁ。


[ 彼女は何も考えることなく、
  成人向けスペースに向かい色んなジャケットを
  手に取っては片付け、を何度か繰り返す。
  女性主導ものに興味が湧くわけでも
  嬲り倒されるものに興味が湧くわけでも
  なんでもなくて、彼女は悩んでしまっていた。 ]



(21) 2021/07/01(Thu) 19:13:30

【人】 OL 奈々



   あ、………み、たいかも。


[ 手に取ったものは、所謂男性向け主観。
  奥さんとの子作りをコンセプトにしたもの。
  そんなに長くないみたいと
  映像時間も確認して、もう一本。

  選ばれたものは男子高校生と
  女子大学生の幼馴染恋人みたいなやつ。  ]


    こういうの、憧れちゃうよねぇ…


[ 会計を済ませて、見た見てないに関わらず
  明日返却とすることにして
  彼女はホテルへと足取り軽く向かうのだった。 ]


(22) 2021/07/01(Thu) 19:14:44

【人】 OL 奈々

──────ホテルのお部屋で


[ ブルーレイプレーヤーの設置を
  事前にお願いしていたので、
  部屋に着いてみればすぐに一本目を。

  けれども、前戯は長すぎると嫌なので
  本番直前からスタートする癖がある。
  画面の中の女優は、男性のことを
  『だぁりん』なんて呼んでいる。   ]


   だぁりん、かぁ……



(23) 2021/07/01(Thu) 19:16:07

【人】 OL 奈々



[ 本番が始まって、彼女はさも普通の映画を
  見るように落ち着いてソファで眺める。
  奥さん役の女優の言葉をひとつひとつ、
  噛み締めるように呟きながら。

  今日の彼女は相手が脱がせやすいように
  簡単な背中側にチャックがあるワンピース。
  あの別れた日に着ていた黒のホルターネック。
  もし相手がノックをせずに
  渡された鍵を使って入ってきたなら、
  生脚で脚を組んだ彼女が目に入るかも。   ]*



(24) 2021/07/01(Thu) 19:16:34
到着: 木峰 夏生

【人】 神原 ヨウ

──当日:ザ ラピス The Lapisにて


  入り口大きいよな……こういうところ……。

[豪奢なホテルに足を踏み入れてフロントを見つめるとそんな感想が溢れてくる。その言葉から自分が如何にこういった場所に疎いのかが分かると言うものだが
新しくした黒のジャケットは大学生の彼に高価なものは手が届かなくセールのものを買った。
ゆったりとしたUネックのシャツ。首元に物があるのが嫌いでアクセサリは付けていない。

ボストンバッグに必要そうなものを適当に入れて
片手には5本の赤いバラの花束。
何を持っていけば悩んだ自分が、とりあえず間違いないんじゃないかと、考えた末の贈り物だったが正直どう受け取られるか分からない。何故なら恋人を作ったことが無いから…!]
(25) 2021/07/01(Thu) 19:40:54

【人】 神原 ヨウ


  あ、ええ、と。303号室です。
  ………あ、はい、ありがとう、っす、ございます。


[受付で慣れない手つきでチェックインを済ませると
どうやら相手が既に居ることが分かる。
途端に緊張のゲージが振り切れて、やっぱりやめようかとか
今なら帰っても大丈夫だろうか、なんて思う。

──いや、しかし。
始まりは姉貴のお節介から始まったこのイベントだけれど
オレも少しは思うところがあった。
いい加減、初恋を引きずるものじゃあ無いと。

頭に浮かんだのは、今はもうぼんやりとしか思い出せない
声も分からなくなった女の人の姿。
会わなくなって暫く経つけれど、彼女はどうしてるのか。
今頃結婚でもしてるだろうか、なんて思うとちょっと胸が痛い。


それに、相手ももう忘れているだろうし。]
(26) 2021/07/01(Thu) 19:41:13

【人】 神原 ヨウ


   303号室……あ、ここか。


[結局足はエレベーターに向かい、そして303号室の前まで来る。
花束を持つ手がじんわりと汗で滲んでいる。

このイベントに出した願望は
恋人を作りたい、だ。

けれどマッチングしたからと言って恋人ができる訳ではない。
それは当然の事。
だから自分なりに出来る事をするしかない。
それなら第一印象だ、と意気込んできた。

出来るだけ冷静に、格好付けて
ドアをノックして開いたら、キザな台詞と共に花束を渡そう。

コンコンコン、と303号室のドアをノックした。
中に人が居れば反応出来るだろう。
反応が無ければ、今は居ないのかと思い鍵を使って扉を開こうとするだろうが。]**
(27) 2021/07/01(Thu) 19:41:37

【人】 木峰 夏生


[ キノミネくぅんありがとー、と甘ったるい声が
無機質なオフィスに響く。
その声の持ち主は、声に負けず劣らず甘い香水の匂いと
自身が一番可愛く見える角度を計算し尽くしたように
傾げた小首をおまけにつけて。

するりと髪の一房だけが輪郭を撫でるように流れ落ちて、
それもまた計算済みなのか指で掬い上げて
耳にかけられる様を、こちらも教科書通りの笑顔で
受け止めて応える。 ]
 

  どういたしまして。
  先輩の頼みならいつでも。


[ にぃ、と浮かべた笑みと共に書類を差し出せば紙の下、
偶然というにはあまりにがっつりと指が触れる。 ]
 
(28) 2021/07/01(Thu) 19:42:54

【人】 木峰 夏生



  『キノミネくんさぁ……
   ぼちぼち露骨なアピールに
   反応くれても良くない?』


[ するりと絡め取られる指の先、丁寧に整えられ
塗られ煌めく爪に視線を落として。
眉とともに持ち上げて、嗤う。 ]


  うわ、先輩積極的。
  え、まじすか、誘われてたの?俺。


[ わざとらしく驚いてみせて、こちらからも
指に力を込めて、絡めたまま口元へ運べば
くすくすとまた笑う。

吐息がはっきりとかかるだろうか。 ]
 
(29) 2021/07/01(Thu) 19:45:19

【人】 木峰 夏生



  好きなやつ、居るんすよ俺。


[ 脳裏に過ぎるのはその顔。
綺麗な、頬のカーブ。
こんな、ぎらついた女なんかじゃない。 ]


  ─── ……



[ 絡めたままの指を動かして、
白く小さな掌を自分の口元へ運ぶ。 ]


  俺、奥手なんで。
  告白したりとか、できないんすけどね。
 
(30) 2021/07/01(Thu) 19:46:19

【人】 木峰 夏生


[ ぢゅ、とわざと音を立てて唇を付けた。
多分ブランド物の香水が、甘く、甘く立ち昇り
嗅覚に刺さる。
嗚呼、血の気が引いて眩暈がしそう。 ]


  ……先輩みたいないー女、慰めてくれるなら      
  いつでも歓迎ですよ。
  俺、男も女も、タチもネコも、
  どっちでもなんでもイケるんで。


[ 悪戯っぽく、それでいて挑発的な笑みを
浮かべて告げた。
呆気に取られるかドン引きされるかと思ったが
さすがに百戦錬磨と言うべきか。
ふふ、と笑みを浮かべて先輩はゆっくりと瞬きをする。
睫毛の影が濃く、瞳に落ちて、
それはたしかに、妖艶、ではある。 ]
 
(31) 2021/07/01(Thu) 19:47:10

【人】 木峰 夏生



  『じゃー、フラれたら慰めてあげるね。』


[ するり、と指を解いてひらひらと翻るスカートと共に、
去っていく後ろ姿。
ぶは、と吹き出して、つえぇ、怖えぇ、と呟いた。 ]


  ─── フラれたら、ねぇ。
 
(32) 2021/07/01(Thu) 19:47:51

【人】 木峰 夏生


[ フラれるもなにも。


さっきからポケットで震えるスマホを引っ張りだして、
届いたメールを確認する。
ほんの少し片眉を上げて、画面を凝視して。
内容を理解して頭に入れれば
画面をメッセージアプリに切り替えて。 ]


  『悪りぃ、急用で今日、夜出かける。
   金置いとくから、ちゃんと食えよ。』


[ 送信ボタンを押す。
宛先の名前を、す、と人差し指で軽く撫でた。


─── 海斗。
おれの、おとうとに。 
]**
 

 
(33) 2021/07/01(Thu) 19:49:15
到着: 木峰 海斗

【人】 OL 奈々

────部屋の中


[ 大音量ではないけれど、
  女性の喘ぎ声が部屋中に響き渡っていた。
  それは喘ぎ声だけではなく、
  結合部の水音まで撮ってしまっているので
  ずんっと腹部へと響いてきてしまう。

  生は一回もしたことがない。
  当たり前だが、相手と結婚したいと
  微塵も思っていなかったから。     ]


(34) 2021/07/01(Thu) 20:10:25

【人】 OL 奈々



    あ、はぁい!


[ はっと、ノックされた後に気づいて
  彼女はパタパタと扉に向かう。
  彼女は忘れている。

  何をか?

  テレビの電源を切ることに。
  
  そんな彼女は扉をそーっと開けて
  相手を受け入れることに。     ]



(35) 2021/07/01(Thu) 20:10:46

【人】 OL 奈々




   
おかえりなさい、だぁりん。



[ 彼女は驚いた。
  初めての相手に、
  しかもまだ顔も見てない相手に
  DVDの中から得たワードを言ってしまった
  彼女自身自身のことを。

  相手の顔を見れば、それは懐かしい人に
  とっても似ていて、彼女は失ったアオハルが
  戻ってきたような錯覚を覚える。
  相手の手を見れば赤いバラが。
  ときめかないわけがないだろうに。    ]


(36) 2021/07/01(Thu) 20:11:15

【人】 OL 奈々



    お荷物あるね!ささっ、おいで?


[ 扉を開いて相手を部屋の中へ。
  扉を閉めたのち、
  映像をつけたままのリビングに
  彼を連れて行こうとした。    ]*


(37) 2021/07/01(Thu) 20:11:31

【人】 神原 ヨウ

────303号室

[何通りか部屋の中の相手に言う言葉を考えていた気がする。
どう考えても狙いすぎの言葉や、出来るだけ自然な言葉、直球の言葉とかとか。
ぐるぐると頭の中で徒競走をしてた第一声の候補達は、部屋から聞こえた相手の言葉で>>36一気に足並みが乱れる。

だぁりん……って?

次いで現れた相手の顔は、輪をかけてオレの頭の中をしっちゃかめっちゃかにしていった。
手の中にあった薔薇をうっかり落とさなかっただけ、自分を褒めてやりたい。]


   ────あ、あぁ、…はい……。


[挨拶すら忘れて>>37彼女の言葉のままに部屋に入る。
随分長い間ぼやけていた>>26初恋の人の顔が、不思議なことに目の前の女性の顔に入れ替わった。
10数年以上の拗らせた恋は、新しい出会いの前に霞んだのか?

彼女の顔をもう一度見れなくて、オレは彼女よりも先に部屋の奥に入り外の空気でも吸おうとした──窓が開かない事に全く思い至らず──ところ。

聞こえてくる不思議な音にふと横を見る。
そう、何というか聞いた事はあるが、体験したことは無いというか。この場にあまり馴染みがないようなそんな音……というか声。

>>34テレビに映し出された肌色と肌色。
女性が男性と抱き合いながら……勿論裸で……連続した破裂音のような音を響かせて……。]
(38) 2021/07/01(Thu) 20:34:06

【人】 神原 ヨウ



なんでそうなる!?!?



[ボストンバッグを落として咄嗟にテレビのリモコンを取って
画面をぶつん、と消した。

有料放送???何で再生されて??

ぎゅっとリモコンを握って固まってしまったオレは
まさか先に部屋に入っていた女性が視聴していたとはまるで思いつかない。]**
(39) 2021/07/01(Thu) 20:34:18

【人】 木峰 海斗

[ 講義終わりに、俺を含めた派手な集団が
  構内の道を幅を利かせながら歩いていく。

  道幅一杯に横並びに歩くと言うのは、
  他の通行人の邪魔になるから、
  あまり褒められたことではないが
  それを気にしている様子もなく、げらげらと笑いあって

  遠目に迷惑そうな視線を寄越してくる奴らもいるが
  それを気にすることもしない。ふいに、
  傍らの友人が、がっと肩に腕を回して身体を寄せてくる]


   なんだよ、暑苦しーんだけど?
   あぁ? ったく、しょーがねーなぁ


[ こっそりと、耳打ちされる言葉に、溜息を吐きながら
  承諾すると、ほらよと、スマホのアドレス帳から
  友人が気になると言う女子の連絡先を教えてやる

  一応、相手には伝えておこうと、メッセージも送っておいた
  あとはどうするかは、友人次第だ]
(40) 2021/07/01(Thu) 20:53:08

【人】 木峰 海斗

  

   上手いことやれよ?


[ 泣かすんじゃねーよ?と釘を刺してから、
  肩を抱く腕をさりげなく、外させる

  別に、友人だし、嫌いではないが
  たまにベタベタと、スキンシップが多いのが玉に瑕だ

  男同士で、気にすることでもないんだろうが
  僅かに嫌悪感を感じてしまうのは、何故なのか

  気にする方がおかしいと思いながらも、やはり苦手だった]
(41) 2021/07/01(Thu) 20:53:13

【人】 木峰 海斗

[ ただ、一人だけ
  触れられても嫌悪感を感じない人がいた

  触れられると、鼓動が速くなって
  触れられると、胸の奥がむず痒くなって
  触れられると、妙に嬉しくて、体温が上がって

  俺は、その人のことが――――
好き
、なのだと思う]
(42) 2021/07/01(Thu) 20:53:15

【人】 木峰 海斗

[ そんなことを考えていれば、
  そういえば、海斗って彼女作らねーの?などと、
  急に友人が尋ねてくる

  へっ、と小馬鹿した笑みを浮かべれば]
 
 
   さぁね、俺の好みに合う女がいねーんだよ


[ 余裕ぶった態度で返事をしてやった
  忽ち、理想高過ぎ〜とか、また馬鹿騒ぎをする
  コイツらは、深く追求してこないから、楽だ

  変に追及されて、女の好みを聞かれても、
  俺は答えられる気がしなかった]
(43) 2021/07/01(Thu) 20:53:17

【人】 木峰 海斗

[ 好きな相手はいる
  だが、それを周りの連中にも、相手に言うつもりはない
  この想いは、普通ではない

  持ってはいけない感情だということは、分かっている
  許されない感情だということは、―― わかっている

  俺が好きな相手は、――――――
兄、なのだから
]
(44) 2021/07/01(Thu) 20:53:20

【人】 木峰 海斗

[ げらげらと、下品に笑う仲間たちの笑い声をBGMに
  尾も想いに耽っていれば、また友人は肩を組んでくる

  はぁ、と深くため息を吐く]
 
 
   暑苦しいって言ってんだろ
   あぁ? あぁ……悪い、今日明日は先約済み

   ばーか、相手とか言う訳ねーだろ


[ 今日、この後遊びに行かないかと誘われたが
  今日も明日も予定が入っている

  断ると、ぶーぶーと煩く喚くので、
  絡む腕をぴしゃりと叩いて、無理やり外せば、
  少し小走りで、輪の中から出ていく]
 
 
   今度また遊んでやるよ
   じゃあな


[ この前一緒にいた年上の美人かー?とか
  背中に揶揄う声を聞きながら、駆けだせば
  少し肩の荷が下りた気がするのはなぜなんだろうか]
(45) 2021/07/01(Thu) 20:53:23

【人】 木峰 海斗

― 先日のこと ―
[ つい先日のことだ
  道端を一人で歩いていると、
  ブブ、と尻ポケットに入れたスマホが震えた

  無造作に取り出して眺めれば、1通メールが届いていた
  マッチングが完了したことを告げるメールは、
  少し前に冗談半分で申し込んだものだった]


   マジかよ……
   これ詐欺とかじゃねーよな?


[ 思わず、そんな呟きを漏らした
  高級ホテルに無償で泊まらせてくれる

  しかも、こちらの望みにマッチした人物と
  共に過ごす時間を提供してくれるというもの

  そんな旨い話あるわけない
  そう思う反面、期待もしていた]
(46) 2021/07/01(Thu) 20:53:26

【人】 木峰 海斗

[ 自分の気持ちにケリをつけるために、
  他人を利用しようという汚いやり方

  だが、そうでもしなければ
  もう、どうにかなりそうだった


  日に日に増していくこの想いは、
  生半可な処理の仕方では、消し去ることはできない

  だから、嘘みたいな、詐欺のような
  悪魔の囁きのような、そんな募集に応募した]
(47) 2021/07/01(Thu) 20:53:32

【人】 木峰 海斗

[ 一度、家に帰ろうと電車に乗ったところで
  ブブ、と尻ポケットのスマホが震えた

  取り出すと見えたのは、兄貴からのメール>>33、]
 
 
   …………


[ 無言で、閉じる
  返信はしない、それはいつものことだ

  夜出かけるって、誰とだよとか
  また、どうせ彼女か?とか、
  意味のない問いをしそうになるから

  弟が兄にする質問として、可笑しい気がするし
  俺のプライドが許さないから―― だから、無視する


昔は、素直に兄として慕って、大好きで    
無邪気に笑っていたのに……         
可愛くない弟になっちまったな、なんて    
たまに自嘲するけど、可愛いと思われるのも  
それはそれで、なんかムカつくから、面倒くさい


  はぁ、と一つ、溜息を吐けば
  耳にイヤホンをして、
  流行りの曲と電車の揺れに身を任せた**]
(48) 2021/07/01(Thu) 20:53:51

【人】 OL 奈々

─────303号室

[ 相手がいくつもの言葉を考えていたと
  彼女が知ったなら、後からでも教えてと
  せがんだことだろう。
  けれども、それを知ることは…。
  あると、願っておこう。       ]


    お外暑かったでしょう?
    涼しくしてあるから落ち着きましょ…


[ 扉を閉めて、彼がどうしてそんなに
  中に入りたがったのか誤解した彼女は
  ふふっと笑いながら眺めていた。

  可愛い顔をしていて、
  なんだか弟みたいだな、と
  思ってしまった彼女の心は
  彼の大きな声で掻き乱された。

  びくっと肩を揺らして彼女は気づく。
  ビデオを消していなかったらしい。   ]


(49) 2021/07/01(Thu) 21:11:55

【人】 OL 奈々



    あっ……!
    や、やだ…私………



[ 頬を赤らめて、彼女はそれを隠すように
  両手を添え、ちらりと彼を見やる。
  彼がもしまだ動けないなら、
  何度か呼吸を正し、こんにちは、と
  彼に対して笑みを見せるのだ。

  刺激的な1日にしたくて        ]


    おなまえ、きいてもいい?

*


(50) 2021/07/01(Thu) 21:12:33

【人】 神原 ヨウ

[部屋に入ってからのハプニングは
オレの冷静さを著しく乱す事に成功していた。
聞こえたような気がした>>50声を正しく理解する事は出来なかったが、彼女の声が頭に入り込むと先程の裸体の女性が目の前の彼女の顔に変わっていって………いけない、とその思考を振り払った。

こんにちは、という彼女の言葉を聞いて漸くオレはそちらの方を向き直る。その顔を見ると胸がドクンと跳ねる。
美人だった。
それは、そうなのだが。
好みだった。
それも、そうなのだが。
それだけではないような。]


  ……え、っと。こんにちは。
  お、オレはヨウです。神原(かんばる) ヨウ。

  あの、お姉さん……こ、恋人とか居ますか…!?


[>>50彼女の名前を聞くよりも先に、つい気持ちがはやり言葉にしてしまっていた。
握りしめた5本のバラは、違う本数にすれば良かっただろうかと後悔したりもして。]*
(51) 2021/07/01(Thu) 21:27:12

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[つれない子は嫌だ。
 真剣に愛してくれる子がいい。

疲れた顔で振り払われるのはもうたくさん。


 出来るだけ若くて、
 それからうんと可愛い子がいい。

おばさんなんて見たくもない。


 ああ、でも声は高くない方がいい。
 大人の甘さを残した、シガーの香る唇が。

金切り声ばかり出す、
ケチャップ塗れの唇から離れたいもの。
(52) 2021/07/01(Thu) 21:44:18

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[対等に近い関係を築いて
 たった一晩、肌を寄せあって愛を確かめ
 後は後腐れなく、さようなら。



 メールを打ってまもなく、
 そんな『理想の子』は、
 思ったよりあっという間に見つかった。]
(53) 2021/07/01(Thu) 21:44:41

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

  ー ホテル・ザ・ラピス ー

[飾り気のないグレーのボーダーのTシャツに、
 さっくりとしたサッカー地のハーフパンツ。
 ゆったりとロビーに置かれたソファーの上で
 足を組み、俺はスマホに視線を落としている。]


  『リカちゃん、パパにお風呂入れてもらって
   気持ちよさそう🤗💕💕
   イクメンパパがいてうらやましいなぁ
             ❊ⓐⓘⓒⓞ❊』


[ブログに書き込まれたコメントに
 ひとつひとつ返事をするのが日課。]


  >❊ⓐⓘⓒⓞ❊さん
  僕はまだ妻から学ぶことも多い毎日です(笑)
  ❊ⓐⓘⓒⓞ❊さんも一緒に頑張りましょ💪💪


[多分この人達は、俺がオムツの替え方も
 知らない、って打ち明けたら
 手のひらをくるりと返すだろうか。
 ─────それとも、
 「それでもオムツの買い出しを
  手伝ってくれるだけマシ」
 とか、言ってくれないだろうか。]
(54) 2021/07/01(Thu) 21:45:14

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[育児ブログの生み出す収益で
 妻も子どもも食べてるんだから、良いじゃないか。
 会社から出る金も、ブログの収益も
 きちんと家庭に還元して
 それの何が不満なのか。

 「だって、あなた父親でしょ?」
 「育児は綺麗なことばかりじゃないよ」

 そう、そうだけど。
 でも疲れるのも、汚いのも嫌いなのが
 飾らない俺の本音。]
(55) 2021/07/01(Thu) 21:45:34

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[競合のイクメンパパの「Daichan PaPa」は
 娘の食べ残しを食べたりするだろうか。

 「いくみママのレシピbook」のお子さんは
 本当に、全部のご飯を完食してる?

 子どもの名前を隠れ蓑にした、
 半匿名のこの世界で
 本当に幸福な子どもは何処にいるだろう?

 我こそは真に幸福な子どもを育てる、
 完璧な家族を嘯く人間で溢れていればいい。]
(56) 2021/07/01(Thu) 21:46:36

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[全部のコメントにリプライをしながら
 「リカちゃんパパ」はロビーを行き交う人々に
 ちらちら視線を走らせる。

 俺と結ばれる相手はどんな子だろ、って
 好色を潜めた視線で値踏み。
 好みの子と目が合ったら、
 にっこり笑って会釈でもしてみようかな。]*
(57) 2021/07/01(Thu) 21:47:02

【人】 OL 奈々

────303号室


   神原、………ヨウ、くん?

   あ、えっと恋人はいないよ?
   最近別れちゃって。

   なーりんって呼んでほしいなぁ。
   呼びにくかったら、お姉さんもよし!

[ 相手の口から聞こえた名前は
  彼女の過去の記憶を呼び覚ましそう。
  というより、呼び覚ましてしまった。

  アオハルが来たかもしれない。

  それを隠して彼女は彼の問いかけに答える。
  そう、別れたばかりだから刺激が欲しい。  ]



(58) 2021/07/01(Thu) 21:53:13

【人】 OL 奈々




    とりあえず、テレビのリモコンは…
    置いておきましょ、ね?


[ 花束を受け取る前に彼から
  悪魔の品物を奪ってしまい
  さてさて、なんて声をかける。

  彼女が見ていたなんて気づかないでほしい。
  彼には純なままでいてほしくて。     ]



(59) 2021/07/01(Thu) 21:53:46

【人】 OL 奈々



    そのバラ、私に持ってきてくれたの?


[ もしそうなら、頂きたいな、と
  恥ずかしそうに彼に両手を差し出す。
  5本に意味があるのなら、知りたい。
  彼女は一歩彼に近づいた。

  可愛い男の子。
  就職してから出会うことのなかった
  彼女が求めてやまなかった部類。
  もっと近くで見たくて、
  顔を少し近づけてしまったかもしれない。
  けれど、キスにはならない程度で止め、
  やっぱり、なんて呟いて。       ]



(60) 2021/07/01(Thu) 21:54:20

【人】 神原 ヨウ

[>>58最近別れた。その言葉にぐっと心の中でガッツポーズを取る。例え居たとしても諦めたかは怪しいけれど、恋愛初心者に掠奪愛は難易度が高過ぎる。]

  あー…お姉さん……
  い、いや。な、……なーりん?
  あはは、なんか照れる…オレの事は好きに呼んでください。

  ……だぁりん、はちょっと恥ずかしいですけど。

[>>36先程の言葉を思い出して言う。
冗談なんだろうけど、まるで新婚か何かのようだった。
流石にだぁりん、とは呼ばないだろうと、オレは冗談めかして好きに呼んでくださいと言った。]


  あぁ、そうですね……!


[>>59結局何故あんなものがテレビに映ってたかは分からない。
それよりも>>60彼女の言葉でハッとする。
そうだ、本当は部屋に入る前に扉で渡す筈だったのに。
リモコンはテレビの横に置いて、彼女を見ると両手を差し出してきた。

恥ずかしそうにしているような気がして、少なくとも贈り物のチョイスは間違っていなかったようで過去の自分を褒めたくなる。
彼女が近づく。きっと年齢は年上だろうけど、身長はこちらの方が上で、少し見下ろすと彼女の整った顔立ちが目に入る。

ごくん、と緊張から唾を飲み込んで
それから手を差し出して待つ彼女に花束を。]
(61) 2021/07/01(Thu) 22:19:20

【人】 神原 ヨウ



  な……なーりんに出会えて、本当に嬉しい。
  ……今日が凄く楽しみだった。


[花束を彼女の手に渡す。
それから少し屈んで、彼女の頬に軽いキスを……

なんて出来るはずもなく!

結局彼女の頬に顔を近づけただけで、キスもしないまま元に戻る。なんだか不思議な行動をしてしまった。]*
(62) 2021/07/01(Thu) 22:19:33

【人】 OL 奈々

────303号室


   それじゃぁ…ヨウくんって呼ぶね!
   …だぁりんってなーりんと響き似てるから
   もしかしたら間違って呼んじゃうかも。


[ ちらちらっと視線を送れば
  遠回りに覚悟しておいてね、と
  彼に言いたかったのだけれど
  彼女の思いは少しでも伝わっただろうか。

  リモコンが無事に彼の手を離れ
  テレビの横に置かれると
  彼女の心の中ではほっとする。
  心の底からホッとする。        ]



(63) 2021/07/01(Thu) 22:36:07

【人】 OL 奈々



    んんっ……私も、ヨウくんに…
    ずっと会いたかった。

    ……なんて言ったら、困っちゃうよね。
    変なこと言って、ごめんね?


[ 両手で小さな花束を受け取り、
  少し香りを嗅ぐと近くには彼の顔が。

  ぴしっと固まって、瞳を閉じたけれど
  彼の息が一瞬感じられただけで
  唇が重なることも、当たることもなかった。
  しゅんとした表情は見せなかったけれど、
  彼女は彼に思い出してもらえたら
  嬉しいなの気持ちが上がって、
  まだ気づいていない彼に「ずっと」なんて
  ワードをつけてしまった。        ]



(64) 2021/07/01(Thu) 22:37:08

【人】 OL 奈々



    座りましょ?
    恋人の有無聞いた理由、
    聞かせてくれるでしょう?


[ 彼女は明るく、ふふっと笑って
  彼の落とした荷物を片手にとり
  花束を持ったままソファに戻ることにした。

  彼の願望を聞いてみたくなったのだ。   ]*



(65) 2021/07/01(Thu) 22:37:29

【人】 神原 ヨウ


  ──うん。
  ま、間違って……?

[>>63彼女の言う間違って呼ぶ、は、狙って呼ぶ、と言っているようにも聞こえた。自分よりも明らかに経験豊富な彼女にこちらがリード出来るはずも無いだろう。──そんな彼女がテレビの事で安心してるとは露も思わなかったが]


  え。
  ……ううん、別に変じゃ無いと思いますけど…


[>>64彼女の言葉に違和感を覚えたけれどその真意は掴むことが出来なかった。
そういえば彼女の事をなーりん、とは呼び始めたけれどそもそもの名前はまだ聞いていない事に今更気付いた。

こうしたイベントなので、仮名やHNを使う人も居るだろうけれど。]


  …あ、まぁ、それは。
  ……改まって言われると……まぁ。まぁ……。


[>>65彼女の言葉に頬を少し赤らめながら目を左右に泳がせてしまう。恋人が居ないか聞く理由なんて、それはひとつしか無いのだが。

彼女から荷物を受け取り、ソファの横に置くと彼女に先に座ってもらい、自分もその横に座る。
少し近いが、手が触れるほどでは無い。]
(66) 2021/07/01(Thu) 23:00:14

【人】 神原 ヨウ



  オレ、今年で20歳になったんですけど
  今まで恋人も居なくて。
  
  作れなかっただけ、と言われるとそうなんですけど
  ……子供の頃の初恋の人が居て、その人を忘れられなくて。
  奈々さんって言うんですけど、綺麗な人で────。


[本当は恋人が居ないから、恋人が欲しかった程度にするつもりが、気付くと初恋の人の話をし始めてしまい。
ハッ、と気付けば女性の前で違う女性の話をしてしまう失敗をしてしまった事に気付いた。]
(67) 2021/07/01(Thu) 23:00:38

【人】 神原 ヨウ


  あ、いや、まぁ!ええと!
  なーりんの方がずっと綺麗です、けど!
  だから、ええ、あのー……!


[慌てて取り繕うが、初恋の人は彼女に負けず劣らず綺麗だったと主張する子供の頃の自分が邪魔をして言葉を上手く繋がられなかった。]*
(68) 2021/07/01(Thu) 23:00:49

【人】 OL 奈々

────303号室


   そぉ、間違って……
   自分のことなーりんって呼ぶ時…
   そんなにないなぁ、ふふっ。

[ 彼に言い聞かせるように言おうと
  少し考える素振りを見せたけれど
  そんなことはなかったと、
  舌先をぺろりと出しておどけてみせる。

  彼女はDVDのケースを片付けていて
  よかったと安堵している。
  もしソファになんて出していたら
  座る時に見られてしまったかもしれない。
  そっちは、彼に見られたくないなぁ、と。

  
それは彼と彼女に置換ができるから。
  ]


(69) 2021/07/01(Thu) 23:17:39

【人】 OL 奈々



    変じゃない?…ならよかったぁ。


[ うふふっと大人になった笑みを見せ、
  先程まで座っていた場所に腰を下ろす。
  彼との距離は手が勝手に触れ合わない
  少し離れた距離にあるけれど、
  今はまずこのままでいいかな、と
  花束を離さずに話を聞いた。

  彼は、恋人がいなかった。
  この20年間。

  しかも、初恋の人は奈々。
  彼女は意地悪なことを聞くことにした。 ]


   あらあら……そんなに綺麗だったの?


(70) 2021/07/01(Thu) 23:18:39

【人】 OL 奈々




[ 彼の耳元に顔を近づけて聞いてみた。

  彼が自分で気づくまで待ってもよかったのに
  というより待たなければいけなかったのに
  待てなくて気づくようなヒントを与える。

  片膝をソファに突いて、
  片手を彼の肩にそっと置いて、
  優しく語りかけた彼女のことは
  彼の目にどう写っただろう。

  彼が動揺しているなら
  ゆっくりと体を元に戻し、
  彼女は薔薇の花弁に視線を落とす。
  可愛すぎて直視できなかなるから。

  もし、思い出してくれたなら、
  視線は彼に向けたままになるけれど。  ]*



(71) 2021/07/01(Thu) 23:21:11

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[冷たい人は嫌、
 可愛いねって甘やかしてくれる人がいい。

        
——あの人が何度も言ってくれたみたいに。


 歳の近い人も嫌、
 大人っぽくて格好いい人がいい。

          
そう、先生くらい歳上の。

 
 愛してくれなきゃ嫌だけど、
 甘いだけじゃ物足りない。

          
          悪いことをしてるんだって、
          ほろ苦い蜜の味を求めてしまう。
(72) 2021/07/01(Thu) 23:22:52

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[彼がいなくなって、ぽっかり空いた穴の分だけ
 何かで埋めてしまわなきゃ寂しくてどうにかなりそうだった。
 ひと晩のそれがたとえ紛い物であったとしても。

 メールなんて使うこともめっきり減ったけれど
 書かれたアドレスに文字を打ち込んでみれば
 少し経ってスマホの通知が鳴っていた。]
(73) 2021/07/01(Thu) 23:23:10

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

  — ホテル・ザ・ラピス —

[初夏の季節に似合わない長い袖のパーカーは
 指の先までしっかりと覆い隠している。
 昼間の陽射しはなくなったけれど、蒸し暑いのは確か。
 その代わりにパーカーの下はノースリーブで
 太腿の覗くショートパンツは電車でちらちら視線を集めた。

 ラブホテルよりずっと豪華な内装をくるりと見回す。
 こんな場所じゃあ子どもっぽくて浮きそうで、
 誰から身を隠すわけでもないけれど
 なんとなくフードを被って足を踏み入れてしまった。

 
  『今日はあいてる?』


 目当ての人を探す直前、さっき届いたLINEを開く。
 ヒロキって誰だっけ——ああ、あの人か。
 どんな人だったか忘れた。まぁいいや。


  『ごめんなさい💦
   今日は友達とごはん行く予定で…
   またいつか誘ってください💕』


 そんな「いつか」はどうせ訪れないけど。
 昼間に充電し忘れた黄色いバッテリーのスマホを閉じて。]
(74) 2021/07/01(Thu) 23:23:42

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ロビーの人たちにぼーっと視線を移した。
 そんな条件ぴったりの人がいるのかなって、 
 正直いって半信半疑だったけど。

 何気なく眺めたソファにラフな格好の男性がいた。>>57
 目があったのはたぶん、無意識に見つめてしまったせい。]


  えと、


[変な子だって思われたかな。慌てて軽くお辞儀を返す。
 なんだろう。嬉しいようで、ちょっと寂しいような感じ。
 彼ももしかして——なんて思い至って、]


  ま、待ち合わせ……ですか?


[まるで関係ない人だったら、
 やっぱり変な子って思われたかも。
 でも不審者ってほどじゃないでしょ、たぶん。
 そうやって自分に言い聞かせながら。*]
(75) 2021/07/01(Thu) 23:24:15

【人】 神原 ヨウ


[>>70>>71彼女が近付き呟いた言葉。
ソファに座るときに少し距離を置いたのは彼女と近過ぎると
自分がアガってしまい、失敗でもしそうだったからだが
彼女の手が肩に置かれて思わずそちらを見る。

その言葉の内容は、やっぱり冷静で無かったオレは
理解するのに幾ばくかの時間を必要とした。

>>71その間に彼女は視線を外し身体を戻してしまったかも知れないが。]
(76) 2021/07/01(Thu) 23:33:45

【人】 OL 奈々



[ 質問を投げた後、
  彼の表情は少し固まって
  状況を理解するのに頭を使っているよう。
  だから彼女は一度体勢を戻して、
  ふふん、と鼻歌を歌いながら
  薔薇の花束に視線を落とす。

  今が咲きどきといわんばかりに
  自己主張が強い5本の薔薇。
  結局彼は教えてくれなかったけど、
  1本ではなく5本にした意味、
  気になってきてしまった。

  もし彼女ではない女性と、
  こうやって出会っていたのなら…と
  ふと考えてしまったせいと
  ふるふると軽く頭を振っていると、
  彼が手をとりその名を呼ぶ。    ]



(77) 2021/07/01(Thu) 23:47:58

【人】 OL 奈々



    ふふ、ヨウくんっ。
    だぁりん、あっ間違えちゃった。
    なーりんのこと思い出してくれた…?

    久しぶりに会えたね。


[ 手を軽く握られたような状態。
  体温が伝わるその仕草に、
  彼女は彼の成長を感じてしまった。
  学生になってから少しずつ疎遠になった人。

  けれどもとても素直でいい子だった。
  恋人がいるときも、偶に頭によぎって
  今どうしているのか、考えてしまう。

  それが目の前にいる彼だった。      ]



(78) 2021/07/01(Thu) 23:48:50

【人】 OL 奈々



    気づいてくれなくて、
    ちょっと寂しかったなぁ……?
    20歳になっちゃったの?
    ……最近、元気にしてる?


[ 初めましての関係でないと彼が理解したなら
  彼女は会わなくなってからの彼のことが
  とても知りたくて仕方がなく、
  質問をし始めてしまったのである。

  もちろん、手を離すことは絶対になかった。 ]*


(79) 2021/07/01(Thu) 23:49:09

【人】 神原 ヨウ

[薔薇を一本にしなかった理由。
初めて会う人に一本を送る勇気が無かった、やり過ぎで無いかと思ったから。そう言う理由を付けることも出来るが。

自分にとっての一目惚れは、やはり、彼女だと言う思いが
事前にあったから。とは言えるものでは無かったが。]


  ぅぐっ…!
  思い出した上で、そう呼ぶの卑怯だ、奈々ちゃ…さん!
  
  ……本当、久しぶりだよ。
  直ぐに奈々さんだって分からなかった。


[>>38無意識にヨウは気付いていたが、本人はそれも分からず。

それでも目の前の女性が、昔の奈々が成長した姿だと分かると
面影がはっきりある、気がする。]
(80) 2021/07/02(Fri) 0:15:41

【人】 神原 ヨウ


  10年以上会ってなかったんだ…。
  ……それにさっきも言ったけど、美人になってて…
  ……びっくり、はしないか。昔から綺麗だった。


  元気だったよ。背も伸びたでしょ。


[>>79知り合いだと分かってから、手を握ってるのが
恥ずかしくなってしまったけれど、彼女が少しも
手を離す様子が無ければオレも諦めて……というより
その流れに乗らせてもらった。

昔は、行動しないまま終わってしまった。
だから今は羞恥を押し込め、勇気を振り絞る。]


  もう大学生になったよ。
  勉強も、そこそこ…?

[昔は宿題を見て貰ったかも知れない。
何を話したものか、と少し迷う。
今までの時間が長過ぎて、話のスタートをどこに置けば良いか迷うのだ。]*
(81) 2021/07/02(Fri) 0:15:55
到着:研修医 サキ

【人】 研修医 サキ

[幼い頃、ドラマで見た憧れのお仕事。
白衣を翻して人々を救っていく姿は、さながら
スーパーヒーローだった。

苦しみから、死の淵から。

僕もヒーローになりたいと思うようになって、
ヒーローになるにはたくさんの努力が必要だと思って、
必死に勉強を頑張った。

ようやく、憧れた白衣のマントを着れたと思ったのに ─── ]
(82) 2021/07/02(Fri) 1:48:14

【人】 研修医 サキ




[気づいたら、エナジードリンクの海に溺れていた。]



 
(83) 2021/07/02(Fri) 1:48:39

【人】 研修医 サキ

[プルルルル ───

首から下げたPHSから着信音が鳴った。
それは地獄の始まりの合図。
ぱっと仮眠から飛び起き、寝惚けたままの頭で
廊下を駆ける。]


 はい、佐木です。
 今仮眠室です、すぐ行きます。


[廊下では看護師や他の医師が駆け回り、空気は
さながら戦場であった。
それもその筈、人一人の動きにまた一人の命が左右される。
皆が、緊張感を持って働いていた。

その一人になってからまだ少し。
皆についていくのがやっとという頃。
毎日がこんな感じで、緊張の糸が緩む瞬間は僅かしかない。]
(84) 2021/07/02(Fri) 1:48:57

【人】 研修医 サキ



 (ああ……
  疲れた、な)


[ぼんやりと、ただそれだけを考える日々。]
(85) 2021/07/02(Fri) 1:49:18

【人】 研修医 サキ

[その日も、廊下を駆けまわった後ようやく落ち着いた時だった。
仮眠に入ろうとしたがなかなか寝付けず、
入眠のためにスマホで文字を追っている時。]


 
れでぃーす、あーんど、じぇんとるめーん……



[ぽつりと呟いて、疲れた脳、休養が足りていない脳で
そのサイトに書いてある通りに文字を打ち込んだ。]
(86) 2021/07/02(Fri) 1:49:33

【人】 研修医 サキ



 ……あ゛ーーーーー
 本当に叶ったらなぁ


[ぽいとスマホを放って、持ち込みのブランケットを深く被る。
そうするとようやく眠気がこちらに寄ってきて、
瞼が重たくなってくる。

やがて、仕事の忙しさに忙殺されていた頃(いつものこと)、
メールボックスに一通のメールが届くのであった。]*
(87) 2021/07/02(Fri) 1:50:27

【人】 木峰 夏生


[ メッセージを送ったとて、いつものように返信はない。
わかってはいるけれど、時折ちらりちらりと
スマホを確認しては、ふ、と息を吐いて。
追撃するみたいに、気持ち悪いうさぎが
ちゅー♡
と唇を突き出す
ふざけたスタンプを送ってやった。

最後にメッセージくれたのって、そういやいつだっけ。
そんなことを一瞬考えたけれど、
確認したところで虚しくなるだけなのは
百も承知なのでやめておこう。

仕事で留守がちな両親のもと、七歳下の弟の面倒を
見るのは長い間俺の役目だった。
いやだったかって?そんなわけない。
俺のあとばっかりついてきてさ、
なんだって俺の真似して、
たまに友達と遊ぶ約束して帰ればやきもちやいて
拗ねて暴れて……
そりゃあもう可愛くて。

そう、可愛くて、可愛くて。
湧き上がる感情が堰を越えて名前を変えて、

───── これ以上は、ダメだと悟る。
]
 
(88) 2021/07/02(Fri) 10:22:13

【人】 木峰 夏生


[ 表面上は変わらず穏やかな眼差しを向けながら、
俺は自分のぶっ飛んだ理性を知られないように
全力を尽くした。

こんなことは、わざわざ口に出さなくても
わかりきったこと。

持ってはいけない感情だということは分かっている
許されない感情だということは

    ───── わかっている。>>44



声を掛けてくれた女と片っ端から付き合った。
渇きは少しも満たされなかった。
結局、どこか弟の影を求めるように
男に手を出し出されることに躊躇いを感じなくなるまで
そんなに時間はかからなかった。 ]
 
(89) 2021/07/02(Fri) 10:24:08

【人】 木峰 夏生


[ 誰と目合っていても、頭の中にいるのは一人だけで
あいつのことを汚そうとする自分に
我に返って罪悪感で死にたくなる。

そんなどうかしている俺の頭の中に
気づいたわけではないのだろうが、
いつしか海斗も少しずつ離れていく。
もちろん年齢的なものもあるのかもしれない。
そう思いたかった。

こちらを見る視線が、敬愛を含む純な輝きから
色を変えていく。
逸らされることが増えて、徐々に重ならなくなって、
向ける笑みはするりと躱されて、
肩に触れた手は振り払われて。

けれどそう、これでいい。
こんなどす黒く澱む醜い感情に
あいつを近づけるわけにはいかない。


かいとは、かわいいおとうとだから。
 ]
 
(90) 2021/07/02(Fri) 10:25:28

【人】 木峰 夏生


[ そんな時見つけた不思議なウェブサイト。
半信半疑で、でもどこか縋る場所を求めて、
切れそうに細い蜘蛛の糸を掴むように申し込みをした。

今回でもう何度目になるだろう。


希望する文言はいつも同じ、

俺のことを、必要としてくれる人──────
]
  
(91) 2021/07/02(Fri) 10:27:15

【人】 木峰 夏生

***

[ メールで指定された部屋番号を告げる。

ラグジュアリーな空間に馴染むように、
けれど決して気圧されないように、
選んだのはメランジ調の黒いセットアップ。
ジャケットの下はシャツじゃなく白のTシャツ。
パンツは細身で、足首は少しだけ見せて。


キーを受け取って爽やかに会釈をひとつ。
足を踏み出せば、美しく磨かれた床を踏んだ
黒のレザーコインローファーが、かつん、と
やけに透明な音を立てた。 ]*
 
(92) 2021/07/02(Fri) 10:28:13

【人】 OL 奈々

────303号室


[ 奈々ちゃん、と呼びかけた彼は
  甲斐甲斐しくも奈々さん、と呼び方を変えた。>>80
  それはどこか彼との間に壁を作って、
  彼女が踏み入れられないのかもしれないと
  考えてしまう行為のような気がした。

  たぶん、年上だからだと思うけれども
  昔馴染みなのだから、ちゃんでもいいのでは。
  そんなことが彼女の中のちょっとしたエゴ。  ]



(93) 2021/07/02(Fri) 10:39:41

【人】 OL 奈々



    やだ、すぐにわからなかったのは…
    私変わっちゃったのかしら。


[ とはいっても、彼女も名前を聞くまで
  彼のことがはっきりとはわかっていなかったので
  これは軽い冗談。

  少しだけ眉を垂れ下げ、
  およよ、と言わんばかりに悲しそうな
  表情を彼に見せれば、ころりとすぐに
  その表情を変えて、彼を安心させようとした。  ]



(94) 2021/07/02(Fri) 10:40:10

【人】 OL 奈々



   えぇ、とっても大きくなってるわ。
   最後に会ったときは私の……
   おなかくらいの身長だったかしら?


[ 実際のところ、そこまで低かったとは
  思っていないけれどこういうときは
  少し誇張して話すほうが話しやすくなる。
  彼女はバラの花束をそばに置いて、
  空いた手で「これくらい?」と
  小学生のころの彼の身長を手で表してみた。

  これは彼と離れてから身に着けたこと。
  けれど、本当に成長著しいとはこのことで
  彼はすっかり男の人になってしまっていた。
  
あの小学生のころのかわいい彼のままでは
  もうないのかもしれない。



(95) 2021/07/02(Fri) 10:42:55

【人】 OL 奈々



[ どこかさみしい気持ちも覚えつつ、
  話の始発をどこにしようか彼女も一緒に考える。
  少しして、彼がまだ考えているのなら、
  先ほどの話でも掘り返そうか、と彼女は
  口角をあげ、彼を見つめながら口をあけた。  ]


   いつ、お姉さんのこと……好きになったの?


(96) 2021/07/02(Fri) 10:43:35

【人】 OL 奈々



[ 最後に会ったのは、まだ彼が小学生のころのはず。

  そんな彼が、10年近く歳が離れた彼女のことを
  好きになるようなタイミングがあったとは
  あまり思えなかった。
  というよりも、思いたくなかった。
  思ってしまえば、彼女は彼の人生を大きく
  狂わせてしまった張本人になるわけで、
  胸の高鳴りを止められなくなるから。

  彼との物理的距離を縮めるように、
  彼女はよいしょ、っと一瞬腰を浮かせ、
  彼の横にぴったりと座りなおした。
  手をつないでいるからか、とてもとても
  恥ずかしさもこみあげてくるのだけれど。  ]*



(97) 2021/07/02(Fri) 10:43:52
OL 奈々は、メモを貼った。
(a1) 2021/07/02(Fri) 11:01:04

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[行き交う人の流れを見ながら
 俺はぼんやりと考えを巡らせる。

 あの子は足が綺麗で柔らかそう。
 あの子は肌が白くてシミひとつない。
 あの子は……ああ、ホテルの従業員か。

 これから重ねる肌を思えば
 まるで塩水をたらふく呷ってしまったように
 じん、と喉が渇いた。


 そうしてやがて、一人の女と目が合って
 向こうもぺこりと頭を下げる>>75
 季節感にそぐわない長袖とパーカーは
 見ていて暑くなるようだけれど、
 反面、擲つように露出された形のいい脚。

 ─────(85)1d100点、と値踏みして
 にこり、と笑い返そうか。]
(98) 2021/07/02(Fri) 11:23:56

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  ふふ、今日は多分みんな「待ち合わせ」ですよ。
  なんたってホテルひとつ貸切ですから。


[だからここにいる以上は
 きっとこの子も同じ目的なんだろう。
 腰をずらして隣のスペースを空けると
 俺は膝の上で指を組み合わせながら
 唇を片方上げて笑みを浮かべた。]


  君も会えたんですね、「いい人」に。


[迷い込んできたアリスじゃないなら
 きっとそうでしょう?って
 内緒を共有するみたいに声を潜めて。]
(99) 2021/07/02(Fri) 11:24:20

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[もし、こんな可愛い子が
 俺の願い人ならば……
 一夜の恋人になれたなら。]


  いいなあ、君の「いい人」が羨ましいや。


[そう、口元だけで微笑んで]


  僕も、「いい人」待ち。
  ……なんだか、寂しくって、ついね。


[組み合わせた指の間に、日焼け跡の残る
 左手の薬指をそっと隠した。
 疚しいわけじゃないんだけど
 大っぴらにするのも、なんか違う気がして。]
(100) 2021/07/02(Fri) 11:31:17

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  …………君の願いは、なんですか。


[名前を聞くのも、ここに来たわけを聞くのも
 なんだか違う気がして、俺はそう尋ねよう。]*
(101) 2021/07/02(Fri) 11:33:36
リカちゃんパパ 敷島 虎牙は、メモを貼った。
(a2) 2021/07/02(Fri) 12:28:39

【人】 神原 ヨウ

───303号室

  ……少しだけお調子者になってるかもだけど?

[>>94直ぐに分からなかった事を言われたが
彼女のコロコロと変わる表情を見れば冗談だったり、軽く受け止めてることが分かりやすい。昔はここまででは無かったと思うが、もしかしたら昔からこんな風に明るい性格だったのかも。]


  そんなに小さかったかなぁ?
  奈々さんもほら、これぐらいだったと思うし。


[>>95彼女が空いた手で身長を示すなら
オレも同じように空に手をやって、昔のオレから頭2つ分ぐらい高いところに手を置いた。

奈々さんも身長伸びたね、なんて軽く笑ってみたが
自分よりは伸び幅は小さかった事だろう。何せ8歳も彼女は年上だったのだから。]


  え゛?!


[>>96>>97間抜けな声が出てしまったのは
その質問に切り込まれるとは思ってなくて。
目の前の女性がそのまま初恋の人なのだから、その始まりを語らうのは顔から火が出そうな程に恥ずかしい。

よいしょと距離を詰める彼女に緊張を更に強めつつ
あ、なんか良い匂いがする……と余計な思考を脇に置いて
目線は彼女の目……は難しくて首元のあたりに。
肩が剥き出しで改めてどきりとして、これはどこに目をやっても緊張するだろう、と目を閉じて思い出すように語る。]
(102) 2021/07/02(Fri) 12:34:33

【人】 神原 ヨウ


  子供の頃の記憶って曖昧で
  小学校低学年の記憶も忘れてる所があるし
  まして幼稚園の年長とか覚えてないことの方が多いんだけど

  奈々さんの事は覚えてて
  だからマセた話なんだけど
  …初めて会った時からだと思うよ。

  子供だったから、自分が好きだと思ってれば
  相手に伝わる、なんて思ってたみたいなんだけど。


[>>97理由を付ける事は出来るけれど
子供の頃の自分は単純に、彼女を見て、そして好きになったと。
それは見た目だったかも知らないし、他の何かだったかは分からない。
それでも記憶にはっきりと残ってたのが、恋をした証になっていると思う。

顔は少し忘れてしまっていたけれど、それは目を瞑ってほしい。

言い終えて、そっと目を開いて彼女の様子を伺う。]*
(103) 2021/07/02(Fri) 12:35:05

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[目が合ったその人の言葉にぱちり、瞬き。 >>99
 えっと……って思い出すような素振りをみせて
 かしこまっていた表情をふにゃっと緩めた。]


  なんだ、よかったぁ。
  えへへ、ごめんなさいジロジロ見ちゃって。


[途端に軽々しい喋り方をして、
 彼の隣に開かれたスペースにも軽々しく腰を下ろす。
 目的が同じだったら、きっと心配の必要もなくて
 すらりと伸びた指が組まれるのを眺める。
 それから遠慮のかけらもなくその人の顔を見つめる。]


  たぶんね?どんな人かわかんないけど
  いい人だったらいいなぁ。


[落ち着いた大人の男性。
 だけどきっと、それだけじゃないって思うのは
 ここに来ているから、なんて理由ではなくて
 「羨ましい」なんて口にしてみせる軽さのせいでもなくて。

 感じたのはもっと直感的な何か、
 危険な香り……とかたまに聞くやつ。]
(104) 2021/07/02(Fri) 14:59:30

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ふふ、お揃いですねぇ。
  お兄さんみたいな「いい人」、だったら
  うれしいんですけど。


[隣に並んで、それでも目を見て話そうと思ったら
 自然と彼の方へ距離を詰めていたかもしれない。
 パーソナルスペースなんて忘れてしまった悪い癖、
 願いと聞かれて一瞬だけ観葉植物へ視線を泳がせ >>101
(105) 2021/07/02(Fri) 14:59:56

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  愛を探しに、みたいな?


 わざとらしい猫撫で声を奏で、小首を傾げて
 浮かべた笑みはうっすら唇に。

 ――そうして、お兄さんは?と出掛かった言葉。
 踏み込みすぎてしまう気がして引っ込めた。
 だってほら、この人が「ちゆの」じゃなかったら悲しい。]
(106) 2021/07/02(Fri) 15:03:39

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……あたし、真白千由里。
  「ちゆ」って呼ばれてます♡


[そのくせ名前だけはちゃっかり伝えてしまった。
 羨ましいって言葉の通り、彼の印象に残ればいい。
 そう、今日じゃなくても忘れないくらい。*]
(107) 2021/07/02(Fri) 15:05:51

【人】 OL 奈々

────受付嬢のお話


[ 彼女が企業の顔である受付嬢になったのは
  入社して、1年後くらいのこと。
  総務部に所属し、様々な部署と関わりをもち
  1年で広く浅く会社の仕組みを覚えた。
  本当は、受付嬢になるつもりなどなく
  毎日オフィスカジュアルな服を選ぶ楽しみを
  ひとり、かみしめていたのだ。

  ひょんなことから、受付嬢がひとり退職すると
  なぜか彼女に白羽の矢が立ち、
  あれよあれよで受付嬢として現在に至る。  ]



(108) 2021/07/02(Fri) 15:30:15

【人】 OL 奈々



   顔と名前を覚えるのが早いだけなんだけどなぁ。


[ 特別、彼女は多言語話せるわけでもなく、
  たまたま記憶力が良くて愛想が良かったから、
  ポストに入れられてしまっただけ。
  そうとはいいっても、
  受付嬢だけでは最低限しかいただけないので
  もう一個くらい業務を増やしてもらおうと、
  受付嬢に慣れたあたりに上司に頼めば
  与えられたのは、チーフ職。
  
(昇格試験を受けろなんて面倒だったわぁ)

  つまり、シフト管理と新人育成。
  それだけで、今までよりは幾分生きやすくなった。

  その頃あたりだったか。
  会社を訪れる人々から名刺をもらい、
  食事に誘われ、なかなか高価なものを
  プレゼントとして渡されるようになったのは。  ]


(109) 2021/07/02(Fri) 15:38:52

【人】 OL 奈々



   ……どうしましょ。
   もらわなかったら一方的に怒られそうだわぁ…


[ ピアス穴はあけていないので、
  イヤリングを頂いてしまえば、
  きちんと1回はつけて業務に挑む。
  とはいっても、くれた本人が来る日だけ。

  物欲もそこまでないので、
  いつも何がほしい?と聞かれても
  特に何もないの、なんて答えばかり。
  たまに「新しい携帯にしようかと…」って
  言ってしまえば、プライベートで会う時に
  なぜか渡される。
  なぜほしいものがわかるのかはさておき、
  そういうものはありがたいのでしっかり使う。 ]


(110) 2021/07/02(Fri) 15:39:58

【人】 OL 奈々



   こうじゃないのよねぇ……


[ そうロッカーで呟いていると、
  耳に聞こえてしまったのか、彼女の後輩が
  何があったのか聞きたそうに視線を向ける。
  彼女は派遣社員で、それこそ玉の輿を狙って
  受付嬢一択で働きに来ている。
  いろんな意味で、立場を変えられたら
  お互いにメリットばかりだったなぁ、と
  またふふっと笑ってごまかす。

  アオハルを求めて、彼女の乾いた人生は
  一日一日とさらに過ぎていくのだった。
  そう、数奇な運命によりまた彼に会うまでは。 ]


(111) 2021/07/02(Fri) 15:40:35

【人】 OL 奈々

───303号室

   お調子者?いいじゃないの。
   昔はもう少しおとなしかったイメージがあるから
   明るい子に成長してるみたいで
   私今、すっごく安心しちゃったわ。


[ ふふふ、と彼が冗談を受け流しているのを見て
  口元の笑みを締めることができなくなった。
  どうしてそんなにかわいいのか。
  彼女の心の中には、白羊が黒羊に変わる瞬間を
  待ちわびている感情がふつふつとわきあがる。 ]


   あら、私もう少し高かったと思うけれど?
   ヨウくんまだ身長が低かったから、
   覚えてないってことにしておくわぁ。


[ 少しむぅっと頬を膨らませながら、
  彼女は笑って会話を続けていく。
  けれど、彼の成長にしてみれば
  スズメの涙くらいの成長でしかない。

  彼女はすでに成長が止まりかけだったのだから
  致し方ないといえばそうなのだ。     ]


(112) 2021/07/02(Fri) 16:15:44

【人】 OL 奈々



    ふふっ、そんなに緊張しないで?
    思い出話を、聞かせてほしいだけなの。


[ 距離が縮まって、彼女の白くて陶器のような
  肩から指先がさらに視界に入りやすくなった。
  彼女は脚を組んで更に体を傾けただろう。
  けれども、彼は視界を閉じて
  昔を思い出しながら質問に答え始めた。   ]



(113) 2021/07/02(Fri) 16:16:08

【人】 OL 奈々


   うん……うん、…………


   本当に一目ぼれだったのね………


[ 彼の一言一言に、相槌を打ちながら
  話を聞いていると、様々な感情が沸き立った。
  それは慈愛のような、感謝のような、
  言葉では表しにくい感情で、
  彼女は彼の話を聞いて彼の人生の一部分に
  なっていた彼女自身のことを恨めしく思う。
  なぜなら、それは高校生だった彼女だから。  ]


   好きだと思っていれば、伝わる……
かわいい…

   でも、ヨウくんの宿題見てるとき
   だぁり…なーりん、熱い視線感じてたかも。
   その視線の意味は分からなくて、
   ただ年上でちょっと成熟しかけの女の人に
   興味があったくらいなのかなって、
   その時は思っていた気がするなぁ……


(114) 2021/07/02(Fri) 16:17:33

【人】 OL 奈々



[ 過去の、小学生の彼はかわいらしくて、
  学校帰りに宿題を見てあげることも多かった。
  だからこそ、距離はとても近くて
  ひとりでしっかりとけたなら
  よくできました、ってご褒美に何かあげていた。

  それから大人になって出会ったふたりなのだから
  また、関係性というのは変わっていくと
  彼女は期待をしてしまい、目を開いた彼の頬に
  そっと手を添えて、その言葉をねだる。    ]


(115) 2021/07/02(Fri) 16:18:16

【人】 OL 奈々



    お姉さんがフリーなことは、
    最初に聞いてしまってるでしょう?


[ 焦りが出たような気がしたけれど、
  まずはゆっくりそこから教えてほしい。
  彼が何を求めてここに来たのかは、
  あの質問でなんとなくわかったのだし、と
  頬が少し赤くなっている彼と視線を合わせて。 ]*


(116) 2021/07/02(Fri) 16:19:37
木峰 海斗は、メモを貼った。
(a3) 2021/07/02(Fri) 17:59:12

【人】 神原 ヨウ


  昔はきっとシャイだったんだ。
  …あぁでも、もしかしたら背伸びしてたのかも。

[>>112彼女の言葉を受けて自分の過去を振り返ってみると
もしかしたら、と思うこともある。
大人ぶりたかったのかも知れない。理由は歳の離れた誰かの気を引きたかったからだろうか。]


  そうかな?
  でも今はほら、オレの頭のつむじも見えないでしょ。

[頬を丸く膨らませた彼女は少し子供らしく可愛かった。
昔は見上げるだけだったのも、今では見下ろす視点になって
視点は変わってしまったが、視覚は変わらず彼女がキラキラして見える。]


  一目惚れだったよ、分からなかったでしょ。


[>>114その言葉は勿論彼女の事を責めている訳では無い。
むしろ子供の頃の自分を責める言葉だ。
あの頃の自分の好意が分かる人間など未来の自分くらいしか居なかっただろう。いや案外親は気付いていたかもしれないけど。]
(117) 2021/07/02(Fri) 18:06:03

【人】 神原 ヨウ


  
その言い間違いは心臓に悪い…

  あ、熱い視線向けてたの…?!
  いや、それは、そうだったのかな…


[過去の自分が鏡でも見ない限りはわからない事だ。
本当だとしたら恥ずかしいのやら何やら。
目で訴えるなら、言葉で訴えればよかったのにと
苦笑いしながら思ってしまう。

言葉にしたとしても本気で受け止められたかは分からないが、どちらにしても仮定の話で答えは出ない。]

 

[目を開くと彼女の手が伸びてオレの頬に触れる。
柔らかい、と思うと同時にどくんと心臓が跳ねる。

>>113目を閉じる前より彼女は近くて
組んだ足が艶かしく見えてしまって目に悪い。いや、悪くない。
か、っと顔が赤くなったのは恥ずかしさと言うよりは彼女に
興奮
してしまったからか。

それでも視線を外さなかったのは>>116彼女の質問にしかりと答えないといけないと思ったから。頬に触れている彼女の手をオレは掴むと]
(118) 2021/07/02(Fri) 18:06:25

【人】 神原 ヨウ

  

[と、彼女の手を握りながら言う。
昔は言葉に出来ず見つめる事しかしなかったから。
今は見つめながら言葉にしよう。]*
(119) 2021/07/02(Fri) 18:07:18
木峰 夏生は、メモを貼った。
(a4) 2021/07/02(Fri) 18:13:15

木峰 夏生は、メモを貼った。
(a5) 2021/07/02(Fri) 18:14:08

【人】 木峰 海斗

[ カタンカタンと、揺れるリズム
  耳元で流れるポップなメロディ

  浮かんだ疚しい気持ちを掻き消すように
  身を任せていれば、それを邪魔するように
  再び、ブブ、と尻ポケットのスマホが震えた

  手慣れた手つきでスマホを開けば、
  兄貴からの気持ち悪いうさぎのスタンプだった>>88

  どんなセンスだよ

  てか、どういう意図で
  こんなスタンプを送ってくるのか

  いや、意図なんてねーよな
  中学卒業から続く盛大な反抗期の弟を揶揄ってるだけ]
 
 
   ………… こっちの気も知らねーで


[ 深いため息交じりにポツリと呟くと、
  相変わらずの既読スルーを決め込んだ]
(120) 2021/07/02(Fri) 19:54:06

【人】 木峰 海斗

[ 物心つく頃には、兄の後ろを追いかけていた
  手を握って、抱っこして、
  俺が強請れば、嫌がりもせずに望みを叶えてくれた

  もしかしたら、父親よりも兄が好きだったかも
  残念、幼い子どもの一番は、大体母親に決まっている
  だが、母が優位だったのは、小学校低学年までだった


  兄貴は、かっこ良くて、優しくて
  友だちに自慢しまくってたし、甘えてた

  その気持ちが変わってしまったのは、いつ頃だったか
  中学を卒業する頃だったと思う

  兄貴に彼女が出来たと思ったとき
  実際は、親しい友人とかだったかもしれないけど
  俺は、それを知ってすごく嫌だった、腹立たしかった

  ただのブラコンかと思ってたけど、そうじゃなかった]
(121) 2021/07/02(Fri) 19:54:08

【人】 木峰 海斗

[ そんな自分が汚らわしく感じて、気持ち悪くて
  俺は、兄貴と距離を取るようになった

  それでも、仕事で不在がちな両親のせいで
  俺たちは二人きり、家で過ごすことが多かったから

  視界に入ってくるし、触れあってしまうし
  この気持ちに気付かれたくなくて、
  酷い態度を取り続けてきた

  普通は、嫌われれも仕方がない筈なのにさ
  無意識に再び、スマホに視線を落とす

  全然、嫌いになってくれなかった]
(122) 2021/07/02(Fri) 19:54:11

【人】 木峰 海斗

[ 告白してくれる子もいた
  同学年や先輩や、後輩……美人な子や可愛い子
  色々いたけど、俺は全部断っていた

  いつも頭の中にいるのは一人だけで
  誰かの隣にいるときに、違う人を思い浮べるのは
  相手に悪い気がして、
  それを上手く隠せる気もしなくて

  だから、全部断った
  ちなみにアイツらが見かけた年上美人は、
  たまたま彼女が探していた猫を俺が捕まえて
  そのお礼に、パンケーキを奢って貰っただけだ
  ―― ちなみに、パンケーキは俺の希望ではない


  そんなことを考えていれば、自宅近くの最寄り駅だ]
(123) 2021/07/02(Fri) 19:54:15

【人】 木峰 海斗

[ 家に帰って、身支度をすませれば
  少し予定よりも遅い時刻に、ラグジュアリーな空間に
  足を踏み入れていた

  浅葱色のTシャルに、
  襟なしの薄手の半袖シャツを重ねて
  ボタンは全部開けた状態にしていて、
  下は、明るめの青色のジーンズという

  ラフな格好なせいか、すごく場違いな気がするが、
  それは普段鍛えられている鋼のメンタルで
  他の人の視線は気にしない

  フロントに声をかければ、
  メールで伝えられていた部屋番号を告げる

  さすがプロだは、綺麗な笑顔で応対してくれた
  さて、と足を踏み出せば、ベルトの鎖がちゃりんと
  涼やかな音を響かせた*]
(124) 2021/07/02(Fri) 19:54:19

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[声を掛けて、席を空けた。
 たったそれだけの行動なのに
 随分距離が近付いたな。
 そう、甘えるような声でタメ口をきく彼女を
 窘めもせず、俺は内心そう思った。

 じりじりと、吐息が通うよりも、
 まつげの瞬く音すら聞こえそうな距離、
 妻からの咳払いに引き止められることも無く
 若い身体がまたひとつ、距離を縮める。]


  そう、お揃い。


[ここに集まる人間は多かれ少なかれ
 皆「そう」なのだけれど
 そんな真実には蓋を閉めて、俺は喉を鳴らす。]
(125) 2021/07/02(Fri) 20:02:58

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[とろとろに甘く煮詰まったような声で
 彼女はここに来た目的を話す>>106


  愛を探しに、ね。


[くす、と嗤いが漏れたのをもし咎められたら
 素直に謝ろうか。
 「だって可愛いなって」……なんて
 お世辞をひとつつけた上で。

 そんなの、何処にあるんだろうか。

 あると思ってもし主催者が
 ここに彼女を呼んだのなら
 さて彼女はどんな人間に出会うやら。
 もしそれが俺だったら─────?
 そんなの笑えない冗談だろ!



  きっと、僕ら似た者同士だと思うけど。


[ひそひそ、声を潜めるついでに
 こっちからもひとつ距離を縮めて。
 ソファーの上に投げ出されていた手の上へ
 そっと俺の手を重ねて、ぽつり、ぽつり、と
 俺は千由里の心の中へ澱を落とす。]
(126) 2021/07/02(Fri) 20:03:28

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  俺達きっと愛し合ってる。
  そう思ってたのは、俺だけだった、みたいな。

  そんな寂しいことあって、ここに来ちゃった。


[問われなかった目的を打ち明ける。
 真実と嘘とを織り交ぜて。

 すぐ顔の横にあった千由里の旋毛へ頬を寄せる。
 久々の滑らかな髪の感触に
 つい、口角が緩く持ち上がる。]
(127) 2021/07/02(Fri) 20:04:45

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[そう呟きを落として、身体を離す。
 手が触れて、それ以上に近付いたことを
 困ったような笑みを作って詫びようか。]


  …………僕は、


[つられて本名を名乗りかけて、危うく止めた。
 けど、適当につけたハンドルネームは
 この甘い雰囲気に相応しくなくて。]
(128) 2021/07/02(Fri) 20:09:24

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  ─────…… タイガ。
  虎の牙、って書いて、タイガ。


[そう、八重歯を見せて笑った。

 パパって名前は、やっぱり重たいな。
 内心そう後悔しながら。]*
(129) 2021/07/02(Fri) 20:12:14

【人】 OL 奈々

────303号室


    そっかぁ…シャイだったのかぁ……
    そんなヨウくんもすっごく可愛い。
    背伸びするほど、私のこと…
    好きでいてくれたんだ?


[ 可愛くて、可愛くて仕方がない。
  背伸びをして少しでも歳の差を埋めようとしていた。
  そんな事実に彼女は胸を打たれる。
  恋人になった人たちは、
  ひとまずお金で色んな感動を作っていたけれど
  彼といると、そんな感動は薄れていった。
  この1秒が感動を作り出すのだ。
  お金なんてかかっていない。
  気持ちだけで、感動は作り出される。

  つむじも見えなくなってしまった彼は
  座っていても少し見上げなければいけない。
  成長が、はっきりしているなんて、ズルい。  ]



(130) 2021/07/02(Fri) 20:12:59

【人】 OL 奈々



   今までの、どんな一目惚れよりも嬉しい。
   過去の私が羨ましすぎるなぁ。


[ 分からなかった、と返事をして
  そういえばふと、過去のことを思い出した。

  彼の両親に「悪さされてない?」なんて
  聞かれたような記憶が曖昧にもある。
  はっきりと覚えているわけではないけれど
  悪さをされていてもあの時の彼女は
  それを言うわけがなかった。
  可愛い彼の悪さを、やめさせたくないと
  絶対に思っただろうから。        ]



(131) 2021/07/02(Fri) 20:13:40

【人】 OL 奈々



   ふふ、冗談。今日は何をし………


[ 冗談で済ませようと、
  彼女は笑みを浮かべて頬から手を離そうと
  したけれど、それより早く
  彼のほうが、その手を掴んでしまった。

  じっと見つめて、聞かされたその言葉は
  彼女の体温を上げるのに十分で、
  彼女はどうしよう、と考えてしまった。  ] 



(132) 2021/07/02(Fri) 20:14:12

【人】 OL 奈々




[ そう、彼女は既に30歳手前で、
  彼の初めての恋人になるには
  少し歳がいっている。
  自分から誘導したくせにいざとなれば
  こうやって足踏みしてしまう彼女。

  それは彼の幸せが彼女といることで
  作り出せるのかどうか不安だったから。
  けれど、彼が言ってくれたのだから
  彼にはその気持ちがあるということと
  解釈するしかない。         ]



(133) 2021/07/02(Fri) 20:15:41

【人】 OL 奈々



   それでもよければ、…喜んで!


[ 彼の胸に飛び込むほど若くはないので
  彼を上目遣いで見つめ、
  笑みを浮かべれば、了承の言葉を口にする。

  乾いた心は彼によって潤される。
  けれど、まだ昼過ぎ。
  それだけで終わるほど彼女も優しくない。
 
  なぜなら彼女は、刺激的な夜を求めているから。
  だから、言ってみればここからは
  彼女の願望を叶えてもらうための時間のはず。 ]*



(134) 2021/07/02(Fri) 20:16:05

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[聞かれて答えた「願い」というのは
 これでも結構まじめなつもりだったんだけど。
 彼が小さく笑うのが見えて、ちょっと口を尖らせた。>>126


  ……変、かなぁ。


[別に怒った訳じゃない。その証拠に甘ったるい声色のまま。
 「可愛い」って本気かお世辞かわからない言葉は、
 やっぱり子どもに見られているような気がして
 だけどそういう感じは擽ったくて嫌いじゃない。

 可愛がられるのは好き。愛されるのはもっと好き。
 彼は――みんなはそうじゃないのかな、
 身体だけで十分なんて人もたくさんいることは知ってるけど
 
忘れられない夜が欲しい。
ちゆは、それだけじゃ足りない。



  ほんとに?
  かっこいいお兄さんにそんなこと言われたら
  なんか意識しちゃうじゃないですかぁ


[冗談っぽく揶揄うみたいに笑った。
 でも重ねられた手の温もりからすり抜けることはしなかった。
 瞳はずっと、彼の表情ばかり映してる。]
(135) 2021/07/02(Fri) 21:36:26

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……そうなんだ。
  じゃあ、やっぱりお揃いだ。


[寂しげな秘密の共有には、寂しげな顔をして>>127
 彼の言葉を一つとして疑いはせずに同情を浮かべる。
 気づけばまた二人の距離が縮まっていた。

 頭の上に触れる温度を感じたら、
 なんとなく目を伏せてしまったけれど
 重ねられた手の下で指先がぴくりと動いた。]
(136) 2021/07/02(Fri) 21:36:44

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[別に謝らなくたって、離れなくたっていいのに。>>128
 困ったような笑みに首を振ってみせたら、]

 
  タイガさん。かっこいい名前!


[彼の名前を繰り返して、にーっと同じ顔をした。>>129


  ……それにしても、
  会うまで相手がわかんないって変な感じですよねぇ。
  
  ね、タイガさんはどんな人がいいって言ったんですか?


[そうして向けたのは興味、あるいは詮索。
 ちゆみたいな子……だったらいいのになぁ、なんて
 そわそわしちゃう気持ちは中学生だったいつかに似てる。*]
(137) 2021/07/02(Fri) 21:38:18

【人】 救急救命医 サキ

[地獄の研修期間もすぐに終わり。

俺の配属された救急救命医は、
重症患者の生命を救うために初期治療から集中治療まで
幅広く、一貫した診療スキルを求められる。
だから覚えることも山積みで、休みの日だってのんびりできない。

業務が終われば勉強に次ぐ勉強、また勉強。

そうして一日を過ごしてみれば、時間もとっくに夜、
なんてことも多いわけで。
あっという間に時は過ぎていくものだ。
昔から集中する時、過集中になりがちで、
アラームをかけないと時間の流れがわからなくなる。
過集中になった後はどっと疲れて、
すぐに寝落ちることもしばしば。

そうすると何が起きるかというと、恋人の放置だ。]
(138) 2021/07/02(Fri) 22:19:41

【人】 救急救命医 サキ



 ……既読、付かない

 また振られたかなぁ


[恋人へのメッセージに既読のマークが付かなくなってから
一週間が経過した。
せめて振るなら言葉にして言ってほしいものの、
自分も一日二日放置することもたまにあるので、
それは我儘かもしれない。]
(139) 2021/07/02(Fri) 22:20:08

【人】 救急救命医 サキ



 せっかく見つけたのに。


[恋人探しというものに苦労してきたから、
今回の恋人もやっとの思いだった。

というものの、はっきり言って、俺はゲイだ。

周囲にはカミングアウトは当然のことながらしていない。
いくらジェンダーについて認知が広まってきたとはいえ、
カミングアウトを気軽にできるほど世は甘くない。

今回の恋人とはそういう人たちが集まるマッチングアプリで
知り合って、交友を重ねながらやがて恋人になった。
交友中、何度も仕事の話はしていたから理解を得られていたと
思っていたのだが、どうやら理解は浅かったらしい。]
(140) 2021/07/02(Fri) 22:20:21

【人】 救急救命医 サキ



 はーーー……
 どこかに俺を理解してくれる人、いないかな


[本当に理解してくれる人が欲しい。
男で、仕事の忙しさも理解してくれて、
受け入れてくれるだけの包容力もあって、そして ─── ]
(141) 2021/07/02(Fri) 22:20:38

【人】 救急救命医 サキ



 甘やかされたーい


[ぼふんと枕に突っ伏して、脚をばたばた。
そんな理想を呟いた。]*
(142) 2021/07/02(Fri) 22:20:54

【人】 神原 ヨウ

──303号室

  可愛い、って言われて喜んでいいか悩ましいけど…
  そうだよ、好き……、だった。

[>>130好き、と言葉にする時に
思い出したように照れが込み上げて来て少し声が小さくなった。

可愛いとかカッコいいとかは、どちらでも嬉しいけれど
やっぱり男子ならカッコいいのが良いだろうかと思って。
彼女に好意を向けられるなら何でもいい、と今はそう思えてしまうのは考えものか?]


  過去、過去って分かりやすく言うけど
  ──今のなーりんも凄く綺麗だよ。
  ……昔よりも、今の方を大事にしたいし。


[>>131>>132羨ましい、という言葉を聞いて
オレはそういうふうに答える。
別に昔だけを見ている訳じゃない。
結局自分は新しい一目惚れをしたのだから。

そう言葉にすれば愛らしい返事が返ってくるものだから
ぎゅぅ、と手を握り直して応える。]
(143) 2021/07/02(Fri) 22:37:31

【人】 神原 ヨウ


  ……良かった。


[>>134彼女から了承の言葉を貰えれば
へなへなと力が抜けていくようだった。
オレにとっては一大イベントが、少なくともスタートは上手くいったのだから無理もないと思いたい。

最初は怪しいサイトだと思ってたけど
今振り返ると、しっかりオレの願いを叶えてくれた訳で。]


  ……あ、そういえば
  なーりんは、今日のサイトに何を書き込んだの?


[そう、今更だが彼女が参加した理由を聞いていなかった。
自分は恋人を作るためだったが、彼女はどうだったのだろう。
聞きたいな、と純粋な目で彼女を見つめてみた。]*
(144) 2021/07/02(Fri) 22:38:03

【人】 木峰 夏生


[ 実家暮らしの男鰥。
金を使う趣味も無い。
それこそ頼まれればいくらでも捧げたい
当の弟はこづかいを受け取る以前に
口も聞いてくれない。

だから時々、このマッチングに招待された時は、
気分によって少しの追い金で
ちょっとランクの高い部屋を希望することがあった。

さすがにスイートまでは無理でも
(ちなみに前に一度、主催者にメールで
聞いてみたことがある。
最上階のスイートはプラス百万らしい。)
それなりに常識的な金額で、さらに非日常感を
盛って得られることはありがたかった。 ]
 
(145) 2021/07/02(Fri) 22:47:49

【人】 木峰 夏生


[ 今回メールにあった部屋番号は1061。
10階の、コーナースイートだそう。

とは言え自分は、別に何階だって拘りはない。
一夜限りの相手と見下ろす夜景なんて、
高かろうが低かろうが、どこからでも大差ない。
第一にそんなに覚えてもない。


けれど───

あいつ昔から高いとこが好きなんだよな、なんて。


……馬鹿馬鹿しい。
 ]
 
(146) 2021/07/02(Fri) 22:50:11

【人】 木峰 夏生


[ 扉を開けて室内へ足を踏み入れた。
何度か経験してもこの瞬間は、多少緊張はする。
けれど今は物音がしなくて、
相手はまだ来ていないことを知った。

小さなバッグを足元へどさりと落として、
ソファに腰掛ける。

座面の感触、生地の滑らかさ、沈み込む身体を
適度に受け止める様に、さすがに高級品なのだろうと
そんな下卑た感想を思い浮かべて。

ふと思い立って、スマホを確認する。
キスを求めるうさぎは既読になっていて、
思わず口元が緩んだ。
揶揄うことをなにより嫌がる海斗のことだ、
きっとムカついて怒ってんだろーなぁ、なんて。 ]
 
(147) 2021/07/02(Fri) 22:51:34

【人】 木峰 夏生


[これから爛れた夜を見知らぬ相手と
過ごそうというのに、頭に浮かぶのは
そんなどうにもならないこと。

ひとつ首を振って、ちらりと腕の時計に目をやった。

扉の向こうで物音なんかがしたのなら、
立ち上がってそちらの方向へ歩きだそうと。 ]**

 
(148) 2021/07/02(Fri) 22:53:50

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[ちょんと口を尖らせてひねて見せるものだから
 それがあんまりに可愛くて
 「ごめんね」って手の甲を撫でて宥めた。

 変じゃないさ。
 俺もそれがこの世のどこかにあると思ってた。
 でも、そんなの知らずに
 こんな場所まで探しに来ちゃった女の子が
 無知で、愚かで、だから可愛い。]


  意識して欲しいって思ってる……なんて
  こんなおじさんから言われたら
  さすがに気持ち悪いでしょ。


[冗談めかして笑って逃げて、
 俺は密かに若い女の子の匂いに酔いしれてた。
 あー、この甘い匂いは整髪料か、シャンプーか。
 若い女の子は、何だか花のような果実のような
 甘くて可愛い匂いをまとっているのに
 どうしておばさんになると違う匂いになるのかな。]
(149) 2021/07/02(Fri) 23:15:40

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[甘い言葉を交わして、
 2人っきりの空気に酔いしれて。

 重ねた手は、逃げなかった。
 それをいい事に、指先で千由里の手の甲を掃く。
 肌理の細かい肌の感触に、ぞわり、
 背筋が粟立った。]


  でしょー。
  名前「は」カッコイイのに、って
  よく言われるんだ。


[ニッと笑い返してきた千由里の
 小さくて白い歯は、キスしたくなる形。
 そのカッコイイ名前の、カッコイイお兄さんは
 何らかの欲望を持って
 このホテルに来ていることなんか
 すっかり忘れちゃってるみたいに見えるその顔に
 いきなりキスしたら驚くだろうか。

 それとも、そんな欲望を向けられることに
 もはや慣れすぎている手合いだろうか。
 そういう子、俺は好きだよ。


 仄暗い欲望が一度離れた身体の距離を
 もう一度縮めようとするのを押し殺して、
 俺は千由里の言葉に、うーん、と唸ってみせた。]
(150) 2021/07/02(Fri) 23:16:09

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  会ってからのお楽しみ、ってやつなのかな。
  ほら、クリスマスプレゼントだって
  箱に入った上に靴下にまで入ってる。
  「知る」までの過程が楽しいんだよ、きっと。


[だから、そわそわしちゃうのは
 何も悪いことじゃない。

 ……でも、続く質問を聞いた瞬間、]
(151) 2021/07/02(Fri) 23:16:33

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙




  …………っ、


[頭の中で赤ん坊が泣いた。
 枕元の時計すら手探りじゃないと見つからない
 真夜中に、周囲をはばからない大声で。

 何も聞こえない。
 何も聞こえない。
 俺は知らない。何も出来ない。
 黙っていれば、俺じゃない誰かが
 きっと助けに来てくれる。

 そうして俺がじっと黙っていると
 隣から不機嫌そうな気配が起き上がって
 それでも赤ん坊は泣いている。
 オムツかな。おっぱいかな。
 それとも……なんでもないのかな。

 「あんたはパパでしょ」って絵美が言う。
 
違うよ、ただの胤でしょ。

 そんなふうに言い返す勇気もないくせに
 寝たフリだけは上手くなって─────]
(152) 2021/07/02(Fri) 23:17:34

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  愛させてくれる人、かな。


[無意識に左手の薬指に出来た
 僅かな肉のくびれを指先でなぞりながら
 俺は自分の中に答えを探した。]


  寂しくて、寂しくて、どうしようも無い時、
  傍でべたべたに甘やかしてくれる人より
  俺の気持ちに答えてくれる人が欲しい。

  俺はきっと、恋がしたい。
  心の中をいっぱいに「好き!」って気持ちで
  溢れてる瞬間が、きっと一番気持ちがいい。


[いつの間にか床の絨毯の模様に落とした視線を、
 もう一度千由里に戻して、ふ、と緩め]
(153) 2021/07/02(Fri) 23:18:45

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  ちゆは、どんな風に恋したい?


[相手が欲しくて、
 頭の中を相手のことでいっぱいにして、
 何が何でも手に入れたい、って
 そう思っちゃう気持ちは
 理解はできるけど、きっと俺にはわからない。
 よく回る口は「きっと出来るよ」って言うけれど
 恋が燃え盛っても、愛にはならないのは
 俺の中ではどうにも覆らない事実なのだから。

 そうして千由里と暫くソファーで話して
 時間が来れば「お互いいい人に会えますように」って
 別れようとするだろう。

 たまたま同じエレベーターに乗って
 たまたま同じ階で降りて
 ……たまたま、同じ部屋まで行ってしまえば
 さすがの俺も気が付くだろうけど。]*
(154) 2021/07/02(Fri) 23:24:43

【人】 OL 奈々

────303号室


   ふふふ、ヨウくんは可愛いよ?
   昔からずっと可愛い私の弟みたいな子。

[ かっこいいところはまだ見せてもらえていないけれど
  可愛いところは沢山見せてもらっている。
  幼い頃の彼からも、今目の前にいる彼からも。

  でも、その可愛さと言うのは、
  他の誰にも見せたくないような可愛さ。
  だから、彼女は少し声が小さくなっていった
  彼に更に体を近づけるのだった。
  それは、彼女なりの意思表示。
  そばにいたい、という彼女の想いが詰まっている。 ]



(155) 2021/07/02(Fri) 23:55:53

【人】 OL 奈々



    んぅ、……やだやだ。
    今が綺麗って言って?
    ………じゃなきゃ、やだ。


[ 年甲斐もなく、というより
  過去の自分とひとまとめにされたのことが
  気に入らなくてむっと拗ねた表情で
  首を横に振り、ちらりと彼を見つめる。
  
  けれども、彼に手を握られて
  嬉しい返事がきてしまうのなら、
  拗ねた表情なんてすぐに溶けてしまう。 ]



(156) 2021/07/02(Fri) 23:56:28

【人】 OL 奈々



   だぁりん、じゃないわなーりんの席…
   ヨウくんに座ってほしいなぁ……


[ だぁりんと呼ぶ相手になるまでに
  そう時間は要さないだろうけれど
  まずは恋人の関係から愛をしっかりと
  育んでいくことで、
  彼と幸せになれそうだな、と
  肩の力が抜けてしまったような彼は
  ひどく可愛くて悶えそうだった。   ]


    え?………やだ、私まだ言ってなかった?
    んふふっ、ヨウくんちゃんと聞いてね?


(157) 2021/07/02(Fri) 23:57:25

【人】 OL 奈々



[ 純粋な瞳で見られると、一瞬躊躇うが
  彼女の願望は残念ながらまだ1ミリ程度しか
  叶えられていないのである。

  組んでいた脚の反動でなだれ込むように
  彼の胸元に手を添え、体を押し付けながら
  耳元に唇を近づけて彼女は願望を呟く。

  今まで恋人がいなかったなら、
  彼はピカピカな新車とイコールだろう。
  遊び人でなければ、ではあるものの。
  だから、彼女は順序立てて
  彼が驚かないように誘導していこうと
  まずは女性の体に慣れてもらうために
  彼に体を押しつけてみるところから始めたのだ。 ]*



(158) 2021/07/02(Fri) 23:58:52

【人】 神原 ヨウ

  …そうだね、今が綺麗だよ。
  間近で見てるから、よく分かる。

  ……好きだよ、今のなーりんが。


[>>156拗ねた表情も愛らしい。
であればこちらの恥ずかしさは横において、彼女が望んでいると思われる言葉を送ろう。
そしてそれはお世辞ではなく、本心だから淀む事なく言えた。]


  ん、、はは、慣れないなやっぱりそれ……
  そしたら座らせて貰おうかな。


[>>157出来れば今後もずっと。
それは言葉にせずとも行動で示せば良い。
彼女の恋人であり続けられるように。]



  ……ちょ、近……
  ………ぇ、それっ、は…?


[>>158彼女がしなだれ掛かるように
というか、密着するような態勢になって思わず声を漏らして
そして彼女が耳元で囁いた声にまたしても目を丸くする。]
(159) 2021/07/03(Sat) 0:14:08

【人】 神原 ヨウ


[どういう事?と理解できないという事はない。
彼女が揶揄っていないのであれば、密着した体がどんな夜を求めているのかは想像がついてしまう。

ぽん、と音が聞こえた気がする。
茹で蛸のように顔が真っ赤になった。
己も全くピュアという訳では無い、そういう動画だって勿論見るしそんな知識もある。
──と思っていたのだが、好きな相手がまるで夢か何かのように積極的に身体を近づけてくるなど、あまりに刺激的すぎた。

固まった身体を何とか動かして
ぎこちない動きで彼女の肩に手を置いた。]
(160) 2021/07/03(Sat) 0:14:26
神原 ヨウは、メモを貼った。
(a6) 2021/07/03(Sat) 0:23:26

【人】 木峰 海斗

[ フロントに聞いた部屋番号は、 1061
  エレベータに乗って、
  独特の浮遊感に身を任せていれば、
  あっという間に、目的の階に到着した

  高層階であることは気づいていたが、
  まさかそこがスイートだとは思っていなかった>>146


馬鹿と何とかは、高い所が好きなんだ     
高層階ってだけで、少しうきうきしてたのは秘密


  廊下をゆっくりと、進み
  扉の前で、ぴたりと止まって、ふいに心配になる
  俺は、兄貴以外の人に触れられて
  ―――――― 平気なのだろうか?

  友人のスキンシップすら、
  少し嫌悪感を感じるというのに

  ドアノブに伸びた手に、微かに戸惑いが生まれる]
 
 
   ………… でも、帰ったら失礼だよな


[ 怖気づいて、ここで帰ってしまったら
  せっかくマッチングしてくれた主催者にも
  俺なんかと一緒に過ごしてくれる予定の人にも]
(161) 2021/07/03(Sat) 1:00:51

【人】 木峰 海斗

 
 
   ……ッ、


[ 大きく、息を吸って
  意を決して、キーを差し込めば、扉を開いた]
 
 
   どーも………… へ?


[ どんな挨拶をするべきか
  迷った結果、適当な言葉が出てきたが
  その言葉は、最後まで言えなかった]
(162) 2021/07/03(Sat) 1:00:53

【人】 木峰 海斗



   あに、……き……?


[ 
いやいやいやいや

  俺は確かに"
兄みたいな
"人って書いたけどさ

  本物の兄貴がいるとは思わないじゃん?
  兄貴のこと考え過ぎて、脳内お花畑にでもなったか

  幻影でも見ているか、そっくりさんか
  てか、ほんとう、マジ―― ]
(163) 2021/07/03(Sat) 1:00:54

【人】 木峰 海斗

 
 
   すぅ………………


[ よし、大きく息を吸って落ち着こうか
  とりあえず、状況を整理しよう

  マッチング成功したメールが来た
  その部屋番号に入った
  なんとそこには、兄貴がいた

  意味がわからねーな。 主催者はエスパーか?

  兄貴への気持ちを消し去るために、ここに来たのに
  その相手で、兄貴になるとは予想もしてなかったから

  どういう対処をすればいいか、分からない]
(164) 2021/07/03(Sat) 1:00:56

【人】 木峰 海斗

 
 
   …………
   夜の用事って、これだったことか?


[ ふと、零れた言葉は、気になってたけど
  聞くつもりはなかった問いだった**]
(165) 2021/07/03(Sat) 1:00:58

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[気持ち悪いなんて、そんなことないのに。>>149
 彼ぐらいの歳だと世間じゃあもう「おじさん」なのかな。

 
たぶん目の前の彼と同じくらいだったあの人を、
一度もそんな風に思ったことがなかったのは
学校にいた男性教諭がおじいさんだらけだったからか
純粋に、出会ったあの時が若かったからか。
……そんなことはもうどうだっていいんだけど。


 意識するのが嫌だったら、近くに座ったりなんかしない。
 ちゆは全然――アリだよって食い下がろうとした。
 でも多分、なんか躱されたような気がして
 「まだ若いじゃないですか」なんて
 お世辞っぽくも聞こえる言葉に行き着いた。

 自分じゃない柔軟剤の匂いが鼻をかすめる。
 他人の温もりを感じられる距離感は心地いい。
 恋人みたいな内緒話、ふと感じるいつもより早い心臓の音。
 そんなものを積み上げた先で行き当たるのは
 甘くてうっとりするような、ひとりでに抱く夢見心地。]
(166) 2021/07/03(Sat) 1:19:08

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  えー、誰がそんなこというんですかぁ?
  タイガさん絶対、すっごくモテそうなのに。


[相変わらずしまりのない声できゃらきゃら笑う。
 別にかわいこぶってる訳じゃないけど、
 可愛いねって甘やかされたいのはいつだってそう。
 「好き」を見せびらかしたら恋も愛も
 手に入れられるような気がしてる。

 だから思わせぶりな指先に暢気に笑って
 人なつっこい猫の真似事をする。]
(167) 2021/07/03(Sat) 1:19:36

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[たとえばきゅんとするような甘いキスの後、
 たとえば恥ずかしくてドキドキしちゃう夜のとばり。

 そんな時に誰かの心を強請ること以外、
 愛される方法ってよくわからない。

 
そうして繰り返した先に残ったものは
穴だらけの心と傷だらけの腕だったけど
季節に似合わない長袖に隠して、見えないようにして。
(168) 2021/07/03(Sat) 1:20:49

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[確かに、クリスマス。
 タイガさんの言った例え話に納得の顔で手を叩いた。

 そうだとしたら、「何を頼んだの?」って聞くのは
 そんなにおかしい話じゃなかったはず。
 だけど彼は言葉に詰まって、それから首を振るのを見て
 きょとりと目を丸くしていた。]


  ……そっかぁ


[やがて語り聞かせてくれたなら、
 膝のあたりに肘をついて前屈みに視線を向けた。

 そんなの、ちゆならいくらでも応えてあげるのに。
 ちゆだったら、いくらでも愛されてあげるのに。
 「ちゆじゃダメ?」なんて突拍子もなく言いたくなるのを
 だめだめ、と、ぐっと堪えて飲み込みながら。
 
 その表情を窺いながら相づちを返していたけれど
 答えるのがちゆの番になったなら、んー、と少し考える。]
(169) 2021/07/03(Sat) 1:24:16

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[誰かがちゆのものになってくれたら良いな、
 そんな答えじゃ重すぎるかな。

 視界に飛び込むためだったらなんだってする。
 愛してくれるなら、なんだってする。
 欲しいもの、一回くらい手に入れてみたいけど
 ――――ちゆが欲しいのは、]


  ……ふつうの。 
  普通の、しあわせな恋。


[それ“で”いいとは言えなかった。
 それが簡単なことじゃないことは分かってる。
 だからね、はにかんだ笑みを浮かべてみせて。

 「きっと出来るよ」と言う彼は、どんな恋をしたのかな。
 どんな恋人がいたのかな――それとも、今もいるのかな。

 しばらく繋げていた話が、そのうち時間に遮られてしまう。
 去り際の台詞にはとりあえず小さく頷いた。けど、]
(170) 2021/07/03(Sat) 1:25:28

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ひとりでに感じてしまった名残惜しさがばかみたいに、
 同じエレベーターの同じ階、
 同じ部屋へと廊下を渡っていた。

 それでも別々の部屋へ向かう最中だとしたら
 隣に並んで会話を弾ませるのもなんとなく、
 なんだか気まずい気がして。

 ぎこちない空気を引き連れ彼の少し後ろを歩く。
 でも、進む足が突き当たりの部屋へ向かうのを見れば
 確信めいた何かに、そんな躊躇いは吹き飛ばされていた。]


  ……もしかして、ここですか?


[タイガさんがドアの前に立ったとき、隣から顔を覗かせる。
 身長差の足されたぶん、さっきより上目がちに見つめる。*]
(171) 2021/07/03(Sat) 1:26:59
(a7) 2021/07/03(Sat) 1:34:27

到着:麻酔医 セナハラ

【人】 麻酔医 セナハラ


こんにちは〜
明日の手術の麻酔担当させていただきます瀬名原です〜

[人のいいと言われた笑みを浮かべながら愛想よく挨拶をする。
親子の、患者は子どもの方で僕の笑みに警戒心は薄れたようで、わかりやすいほっとした笑みが浮かぶ。
親御さんはこんな若い奴で大丈夫なのかなんて、これまたわかりやすく顔に表情が浮かぶ。

仕方ないよね、僕もそう思うかもしれないしね〜]

お時間大丈夫ですか?
説明事項がいくつかあって〜…あ、かっこいいね〜、何レンジャー?
(172) 2021/07/03(Sat) 3:54:22

【人】 麻酔医 セナハラ


[呑気に得に気にした様子もなくマイペースに話を進める。
強そうだね〜、今はこういう風なんだね〜
子どもと仲良くなれば親御さんは子どもがいいならと話を聞いてくれる。

短時間で慣れたようで子どもは僕の膝に乗っかってくる
それを制止しようと親は動こうとするけれど慣れたように、問題ないですよと話を進めようとする。
妹にも昔こうしたなあ、なんて思いながら足を揺らして子どもの機嫌をとりながら説明をする。
といっても難しい手術ではない、数時間で終わるもので]
(173) 2021/07/03(Sat) 3:56:41

【人】 麻酔医 セナハラ



手術中は僕含め多くの医者が多くそばにいますから〜

[と笑みを向ければ安心してくれたようで、麻酔の同意書にサインをもらう。
ドーン!と頬につきつけられるフィギュアの腕にやられた〜なんて笑いながら返して
満足してくれた少年はベッドに戻った。
親御さんから書類を受け取り記載漏れを確認する、問題なし]


では明日、よろしくお願いいたします
またね〜バイバイ〜

[親御さんにはお辞儀を、子どもには手を振る。
これで僕の今日の比較的大きな仕事は終わり、あとは書類仕事。]
(174) 2021/07/03(Sat) 3:57:06

【人】 麻酔医 セナハラ

[手術は僕たち麻酔科がいないと始まらない、
だからかは分からないけれど何だか病院での地位が高い気がする。
機嫌を伺うような、忙しすぎない日々で。手術が入らなければ比較的暇な部類に入る
暇だと私生活に何かしら刺激が欲しくなる。
ネットサーフィンの中で見つけたサイトは面白そうで、願望と言われて考えた。


あれこれされたいという欲はない、けれどこの日々に緩くとも刺激が欲しい
長考していた時に(やめるという選択肢はない)、妹から何気ない連絡が来て
ああそうだ、妹や過去の恋人たちに好評だった甘やかすというのを人にしてみようと、そんな実験のような願望を送る。]


楽しみだな〜


[そう呑気に言いながら待機室でクリームパンを頬張った。]*
(175) 2021/07/03(Sat) 3:57:46

【人】 木峰 夏生


[ かちゃ、と鍵を開ける金属的な音が聞こえた。
よいしょ、と年寄臭いかけ声とともに立ち上がり
入り口まで数歩。

自分で選んでおいて、リビングから扉までの距離に
笑ってしまう。
どうやって掃除すんだろな、と庶民的なことを
思わずにはいられない、広く大きな窓。

全ての建物を眼下におくほど高くもなくて、
見晴らしとしてはとても素晴らしくて、

けれどそれを眺めていたいとは思わなかった。 ]
 
(176) 2021/07/03(Sat) 9:40:36

【人】 木峰 夏生


[ どーも、という声は、なんとか耳に届いた。

こんにちは、と、軽い会釈を添えて、
顔をあげたらお相手を確認して認識して、
社会人として鍛えられた警戒心を抱かせない笑顔を
きちんと口元に浮かべて、ええと、
あ可愛い男の子だな、いくつくらいだろ、
いや若いな?  うん、そうだな、弟くらいに見え、

っ、て、ええ? あれ?   


待って??
 ]
 
(177) 2021/07/03(Sat) 9:42:35

【人】 木峰 夏生



   
かっ…………!?




[ 実際のところ時間にして数秒。
いろんな思考が湧き上がり脳内を駆け巡り、
最終的に導かれた結論はだだっ広い
リビングスペースにまで届くほどの声になって
飛び出した。 ]
 
(178) 2021/07/03(Sat) 9:43:37

【人】 木峰 夏生


[ 自分の声に改めて慌てて、掌で口を
覆うようにして、大きく息を吸い込んだ。

目の前の彼の口が、あにき、と動いたあと
同じように息を吸い込むのが見えて。

他人の空似、ではないようだ。

俺のことを兄貴と呼ぶのは弟だけだから。


背中をじっとりと嫌な汗が伝うのがわかった。 ]
 
(179) 2021/07/03(Sat) 9:44:41

【人】 木峰 夏生



   かいと、だよな、  ……?
   おまえ、なんでここに、


[ とりあえず口から出たのはそんな言葉。
それにかえってきたのは、答えじゃなくて。>>165

瞬きを二度、ゆっくり繰り返す。
動揺を顔から削ぎ落として、
いつもの兄の表情を浮かべようと、して、 ]


   ……そうだよ。
   そうやって聞くってことは、ここがなんなのか
   お前も知ってるんだろうし、
   今更取り繕ったりしねぇよ。


[ 口から出た声は、普段より少し低くなった。
海斗がマッチングを希望したとは思えなかったから
この現実がなんの間違いなのかを確認しないと、と
そんなことを思おうとした。 ]*
 
(180) 2021/07/03(Sat) 9:46:45

【人】 OL 奈々

────303号室


   ふふっ、わかればよろしい。
   ……ヨウくんにそんなに褒めてもらえるなんて、
   まったく思ってなかったわ。
   こんな未来がくることも、想像してなかったし。


[ 私も好き、と言いながらはにかんで見せる。
  彼女の頭の中は今の彼と過去の彼、
  両方を思い浮かべてしまっていることは
  絶対に内緒にしなければならない。
  何を考えているのかも、教えられない。

  
あのときに思いを伝えられていたら
  かわいいかわいい彼に手を出さない自信が
  彼女にはなかった。
  確実に味を覚えさせて離さなかったろう。
 ]


(181) 2021/07/03(Sat) 9:48:43

【人】 OL 奈々


   慣れないなら、慣れてしまえばいいのよ?
   ふふっ、ヨウくんはどれだけ長く座れるかな?
   お姉さんも、わくわくしちゃう。


[ 彼女の隣の席に座った人物で
  最長は1年。最短は3か月。
  体の相性が悪くなければ、
  それくらいは持つけれど、運次第。

  運命的な出会いをしている彼女たちが
  どれだけ続くのか、とても興味がある。
  運命という紗幕が邪魔をするのか、
  それとも彼女たちを一緒くたに包むのか。
  彼女としては後者を希望するはず。   ]


(182) 2021/07/03(Sat) 9:49:12

【人】 OL 奈々



    ………ふふふっ、ヨウくんってば。
    お姉さんが、どういうことが好きなのか
    たくさん覚えてもらいたいなぁ。


[ 体を寄せただけで、ゆでだこのように
  顔がみるみる赤くなっていく彼は
  彼女が願った人物像そのものだった。
  これは、彼女の望む刺激的な夜になりそう、と
  ぎこちなく肩を抱かれながら、
  満面の笑みで首を縦に振って見せる。    ]*


(183) 2021/07/03(Sat) 9:50:00

【人】 木峰 海斗

[ 
 
そりゃ驚くだろうさ

  響く兄貴の声>>178に、
  そんなツッコミを入れる余裕はなかった

  弟であることを肯定する前に、
  呟いた言葉に、兄貴はいつもみたいに、
  揶揄う兄の顔をすると思ってた

  だけど、聞こえたのは少し低い声で>180

  いつも、とは違う何かを感じ取って、
  微かに肩が震えた――

  かちゃりと、ロックがかかる音が、
  漸く、現実見を覚えさせ、何か言わないとと、
  焦りを覚える―― ここにいる理由は、]
(184) 2021/07/03(Sat) 10:36:30

【人】 木峰 海斗

 
 
   ………… そーだよ、知ってるよ
   まさか、兄貴がいるなんて思わなかったけどな


[ なんとか平静を取り繕うとしたが、
  いつも通りの口調や声にはなってくれなくて

  あ、これは、やべーな

  そう思っているうちに、さっさと
  この部屋を出ておくべきだったんだろうな――*]
(185) 2021/07/03(Sat) 10:36:32

【人】 神原 ヨウ

────303号室

  こんな未来が来るなんて想像して無かったのは
  オレも同じだよ。
  正直今も夢なんじゃないかと思ってるし。

[>>181頬をつねるまでも無く夢ではないと分かってるが
それでも今が幸せ過ぎると言う意味で。

ただ彼女が今何を考えてるか、そこまで分かる筈もなく。
昔の自分が告白していた時に何が起こったのか、それは神と奈々さんのみぞ知る。]

  
  …うん、楽しみにしててよ。
  いつかなーりんから、座ってて、って言わせて見せるから。


[>>182彼女からも自分を求めて貰えるように頑張る。
はにかみながらそう決意の言葉を言う。
今まではその背を追い続けるばかりだったから
これからはその先を望むべきだろう。]


  ぁ、と。
  ど、どう言う事って言うと、その……


[>>183先ほども言ったが、その内容を理解できない筈もない。
何が好きか、それが食べ物や趣味の話ではなく
……その先の想像に>>38思わず見てしまったハプニングを思い出す。満面の笑み彼女に見つめられると、まるで食べられる側に回ってしまった気分だった]*
(186) 2021/07/03(Sat) 13:11:58

【人】 OL 奈々

────303号室

   明日の朝、目が覚めたらおうちだった、
   なんて夢落ちは私もイヤ。
   ……明日の朝、おはようって言ってほしいな?


[ おはようというのが、彼が先か彼女が先か。
  それは夜の体力次第にはなるだろう。
  けれど、夢ではないことがそれで証明されるから
  お互いにとってもプラスでしかない。

  もし、何かのタイミングで彼が
  質問をしてきたり、彼女の嗜好を見てしまったり
  ハプニングが起きたのなら、
  今彼女が考えていることを教えてあげるだろう。
  起こりえない過去の想像なのだから、
  優しい彼なら許してくれるだろうと信じて。  ]


(187) 2021/07/03(Sat) 13:34:26

【人】 OL 奈々



    ……────!!!

    やだ……ヨウくんが、大人になってる…


[ 彼女は熱い溜息をひとつこぼして、
  彼がどんどん大人になってしまっていることに
  高鳴りが止められなくなってきた。
  今はまだ、彼女が優勢かもしれないけれど、
  いつかの日には逆転してしまいそうな、そんな勢い。
  なーりんと呼ばれると、胸の奥がきゅんとする。
  別に、昔から呼ばれているあだ名でもないけれど
  奈々という名前からもじったせいか、
  彼限定ですごく呼ばれたがりになっている。    ]


(188) 2021/07/03(Sat) 13:35:15

【人】 OL 奈々



    たとえばぁ……
    男の人に、たぁくさん触られたり。
    あとはね、向き合ってるのが好きだったり。


[ それ以上はどこか、彼のことを再起不能にしそうな
  そんな気がして、そのあとはまたあとで、と
  一旦羅列していくのをやめることにした。
  彼が失神してしまうのは、いちゃいちゃした後が
  大変好ましいので、彼女も頑張るところ。

  好きなことは、実践形式で学ぶほうが
  覚えやすいということを誰かに聞いたことがある。
  ゆえに、彼女は行動に移すことにした。     ]*


(189) 2021/07/03(Sat) 13:35:49

【人】 神原 ヨウ


  なーりんが朝弱かったら
  コーヒーでも淹れて、おはようって起こしてあげようか?


[>>187彼女の言葉で実感したけれど
そう、今日はこのまま2人で同じ部屋に泊まる事になるのだ。
正直想像もつかないし、これから始まる事はもっと未知の話になる。それでも明日の朝に彼女におはようと言える、言われる様子はとても良いものだと思えた。]


  もう20歳だからね、大人だよ。
  ……いや、足りない所の方が多いかもだけど。
  もう子供じゃないよ、なーりん。


[>>188過去との明確な違いはそこだろう。
そして彼女はれっきとした大人の女性だ。
でも彼女がさっきから可愛らしい姿も見せてくれて、全部が全部変わった訳でない事も分かる。
時間の流れが残酷なだけでないことを示してくれるのが成長だろう。]


  わ、わ…分かった…
  覚えておくよ…。


[>>189彼女の好みを羅列していくのを止めたのは正しい判断だっただろう。情報が多く、刺激的で頭の中がパンクしてしまう所だったから。

ただ刺激的な事はこれから、だったのだが。]*
(190) 2021/07/03(Sat) 14:38:50
到着:  スタンリー

【人】   スタンリー

[齢二十に至るまでは馬鹿みたいに前に向かって走っているだけで良かった。
 或いは周囲に目もくれずにそうしていても許された。
 齢二十を越えると社会的な柵がついてまわりはじめ次第に身動きが取り難くなっていた。
 そして、齢三十付近ともなった今となってはそれなりに築きあげてきた地位と給与を前に社会人としての認識を確かに持っていなくてはならなくなっていた]


   はぁ、面倒くせぇ。


[車中。
 吐き捨てるようにぼやいた男はスマホを助手席へと投げ捨てた。

 結婚だ、婚活だのと催促が煩い親からのメールも嫌になる。
 何処でどう調べてきたのかは知らないがそれを勧めるようなメールや広告も嫌になる。
 何よりもそれを目当てとして連絡してくるようになった女も大概だった]
(191) 2021/07/03(Sat) 14:51:41

【人】   スタンリー

   あと教え子に手を出して捕まったって何だよ。
   バカかよ。バカだったけどな。


[そしてもう一つ。
 馬鹿だと思っていた同僚が馬鹿をして捕まったらしい。
 警察にではない。
 手を出した教え子の両親に捕まったらしい。

 男の務める大学には玉石がそれなりの率で混じっている。
 玉石にも色々とあるが何れも一教員が手を出して良いものではなく、人生終了の通知と言っても過言ではない。
 逆玉なんてものは存在しないのだ。

 男はその馬鹿に『おつかれバカ』とだけ送った後で連絡先を削除した。
 此方に飛び火はしないだろうが関連性は切っておくしかない]


   どうして好き好んで火中の栗を拾おうとするのか。
   全く理解できん。


[確かに若く綺麗な、或いは可愛い子が多い大学だがそれらは皆見えている地雷なのだ。
 わざわざ踏みにいくのは馬鹿だけで、男のように金で女を買い安全な橋を渡るが吉である。
 金で買えば後腐れもないし何よりも自分は客になれる]
(192) 2021/07/03(Sat) 14:52:02

【人】   スタンリー

[男は頭を掻くと今一度スマホを手に取った。
 映し出した表示は>>n2今日のこれからの予定を物語っていた。
 噂には聞いたことがあったが送った願望通りの女が来るかは疑わしいものだった]


   来れば良し、来なければそれはそれ。
   一回分浮いたと考えれば良いか。


[男は運転席から出るとロックを掛けてホテル内へと向かった。
此処は駐車場。
時刻は丁度十三時。
ロビーに向かいチェックインをして部屋へと向かえば相手もその内来るだろう。

エレベーターに乗り込んだ男は一度瞼を閉じ、ロビーに到着する頃にはすっかりと先程までのイラつきやメールのことを忘れることにした]
(193) 2021/07/03(Sat) 14:52:14
木峰 海斗は、メモを貼った。
(a8) 2021/07/03(Sat) 15:00:26

【人】 OL 奈々

────303号室


   そうなの、私朝弱くって……
   毎朝アラームすっごいかけてるの。
   ヨウくんがそうやって起こしてくれるなら、
   心配はいらなさそうねぇ。


[ コーヒーとともに起こされるなんて、
  どこの海外ドラマだろうか。
  かわいい彼も、こういうことを知っているなんて
  彼女は落ち着くことができなくなっていた。
  けれども、その時間はもっともっと遅くでいい。
  まずは彼が、彼女のことをたくさん知る時間が
  作られなければいけないのである。

  ふふっと笑みを絶やさず、
  すっかり大人な彼に惚れ惚れした視線を送る。 ]


(194) 2021/07/03(Sat) 15:03:23

【人】 OL 奈々



   そうだね、立派な大人だったわ。
   足りない部分はこれから補えば、ね?


[ 刺激的なことを求めるあまり、
  彼をパンクさせてしまっては意味がない。
  だから、彼の表情はしっかり見ていた。
  彼がダメというぎりぎりを攻め、
  初心な彼に心をときめかせていくのだった。 ]*



(195) 2021/07/03(Sat) 15:03:56
  スタンリーは、メモを貼った。
(a9) 2021/07/03(Sat) 15:10:22

【人】 神原 ヨウ

───303号室

  朝弱かったんだ
  そういうのは知らなかったな。
  寝ぼけた姿のなーりんも見たいけど。

[>>194朝の弱いという彼女。
純粋に目を覚ますことができないのか、ぼーっとする時間が多いのか。当然の話だが、彼女について知らない事は沢山ある。
昔の知り合いとは言え当然だろう。
そうしたことを知っていきたい。……彼女の好みも。]


  …色々教えてくれるんでしょ。
  お手柔らかにね、……なーりん?

[>>195知らない事も多いから、リードは出来ないけど
彼女が手を引っ張ってくれるならそれについていける筈。
お手柔らかに、と言ったけれど
彼女が我慢出来ないと言うなら仕方ない。

緊張もあるけれど、ドキドキと期待する気持ちもあるのだ。]*
(196) 2021/07/03(Sat) 15:24:28

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[てっきり、もっとすごい答えが
 かえってくるかと思ってたけれど
 千由里の答えは極々平凡なものだった>>170


  普通の、幸せな恋、ね。


[普通に遊園地行ったり、
 普通にレストラン行ったり、
 思い出を少しずつ積み重ねていったりしてさ。
 新しいネイルがどうとか、
 新しい服が可愛いなぁとか、
 そんな話で時間を埋めて……

 それから、家に帰ってベッドに入って
 「また会いたいなぁ」とか思っちゃったり。

 多分恋はそういう時が一番楽しい。]
(197) 2021/07/03(Sat) 15:32:39

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[そうして時間が来たのを確認したら
 千由里に一声かけて席を立つ。

 部屋に行けば、一晩とびきり愛してくれる子がいて
 泣き声やら金切り声、赤ん坊の臭いを
 俺の頭から消し去ってくれるに違いない。

 浮き足立つ俺の後ろから
 付かず離れず、千由里がついてくる。
 同じエレベーター、同じ階に降りて
 同じ部屋の前で立ち止まる。]


  ここ……だけ、ど……


[覗き込んでくる千由里に
 俺も目をまぁるくして、オウム返しに答えた。

 もしかして、そういうことかな?
 でも、そんなの─────

 そう思ったら、手が出ていた。]
(198) 2021/07/03(Sat) 15:33:33

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[伸ばした腕の中に千由里の身体を収めて
 ぎゅ、っと抱き締める。
 思ったより華奢で、さっきよりもずっといい匂い。
 肺いっぱいに千由里の纏う空気を吸い込んで
 俺はそっと呟いた。]


  君で、良かった。


[君が相手なら、一晩、たった一晩でも
 俺の願いは叶うに違いない。
 ……そんな予感がした。

 だけれど、いきなり抱きついたのはまずかったか。
 腕を解いて千由里を解放したら
 ちょっと眉を下げて笑ってみせる。]


  ……ごめ、ハッスルしちゃって……


[でも、仕方ないよね。
 柄にもないこと考えちゃったんだ。]
(199) 2021/07/03(Sat) 15:47:43

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  「こんなの、運命みたい」って
  思っちゃってさ。
  君だったらいいのに、って思ってたから。


[恥ずかしいことを打ち明けるようで
 頬が少し火照ってしまう。
 運命、って。なんだそれ。
 まるで現実を知る前みたいな口説き文句!

 恥ずかしくて自分でくすくす笑いながら
 俺は千由里に改めて尋ねよう。]


  君が「僕を愛してくれる人」かい?*


 
(200) 2021/07/03(Sat) 15:52:01

【人】 OL 奈々

───303号室

   お仕事のときも、遅刻しない程度には
   ぎりぎりまで寝ちゃうから困りものよ?
   ……ヨウくんが相手だと、
   気持ち良くてもっと起きるの嫌がっちゃうかも。


[ 心を許せる相手と一緒にいると、
  眠りが深くなってもっと眠っていたくなるらしい。
  だから、彼との朝は凄くゆったりとしたものに
  なるのではないかとも思うし、
  気持ちが湧き上がってしまえば
  朝からでも求めてしまうのではないかとも思う。

  寝ぼけた姿が、どうか不細工ではありませんように。
  彼女はそんなことを考えてしまう。
  別に、彼の場合はそういうところも含めて
  好きになってくれると心のどこかでは思うけれど
  かわいいところをたくさんみてほしくなる。
  こんな歳になっていても、女子に変わりなし。   ]


(201) 2021/07/03(Sat) 16:16:16

【人】 OL 奈々



    お手柔らかに、いけるかなぁ……
    ヨウくんがすごく魅力的だったら、
    我慢できないかもしれない………


[ でも、できる限りの我慢はするだろう。
  おぼれてほしいわけでもないので、
  丁寧に教えていきたいという気持ち、
  頑張ってもったまま。

  けれど、何回か場数を踏んでしまったなら
  我慢を覚えることをやめてしまうかもしれない。
  そんな日が来ることを楽しみにして。     ]*


(202) 2021/07/03(Sat) 16:16:43

【人】 神原 ヨウ


  朝はすっきり起きてるって勝手に思ってた。
  また一つ知れたね。
  
  それも良いかもだけど、時間が勿体無いかも。
  難しいね。

[>>201チェックアウトは翌日の13時。
そう考えると朝は早く起きて彼女と話したい気持ちもあるし。
それともそんなに焦らなくても良いのかも知れない、彼女とはホテルから帰った後も会える、筈だから。

彼女の寝顔が見れるかは、どちらが先に寝て、起きるかだが
少なくとも朝はこちらが有利みたいで嬉しい話だ。]


  はは、我慢は…そんなにしなくて良いよ。
  そこまで思って貰えるなら
  その時はその想いをぶつけて貰いたいし。


[>>202お手柔らかに、とは言ったけれど
時にはその思いの丈をぶつけて貰ってもいいだろう。
それにそんな我慢出来ないぐらいになっている彼女も想像が付かなくて、その姿を見てみたい気持ちも強いから。

それは確実にオレの知らない彼女だが、知っていきたい彼女の一面でもあるなら。]*
(203) 2021/07/03(Sat) 16:55:20
到着:三月ウサギ

【人】 三月ウサギ

 

       幼い頃から。
       俺のものなんて、一つとしてなかった。
  
(204) 2021/07/03(Sat) 18:50:36

【人】 三月ウサギ



  生を受けたのは、五人兄妹の真ん中として。

  子供が多い家庭の全てがそうとは言わないけど。
  どう言い方を繕ったとしても、
  うちは、計画性の無さを起因とした大家族。

  幼い弟妹は、流石に古すぎて無理なものもあったが。
  与えられるものは、ほとんど全て。
  あまり歳の離れていない、
  上の兄姉からのおさがりだった。

  仕方ない。うちにはお金がないんだから。
  周囲と比べて、自分の家族は少し違う。
  察したのは、早かった。
 
 
(205) 2021/07/03(Sat) 18:53:54

【人】 三月ウサギ



  だから俺にとって、勉強とはするものではなく
  しなければならないものだった。
  学力を付け、奨学金を勝ち得なければ、
  学徒としての席に着くことさえ許されない。

  お金を払って勉強なんてする必要はない。
  義務教育が終われば、すぐに働けばいいのだから。

  進路に悩む俺に、貯金なんて概念を理解しているかも
  よくわからない表情で、
  にこにこと「両親」が笑う。

  …… 悪意があるわけではないだろう。
  彼らはその生き方しか知らないんだ。
 
 
(206) 2021/07/03(Sat) 18:55:06

【人】 三月ウサギ



  
だからうちにはお金がないんだよ。


  罵倒しかけた歯を食いしばり、
  言葉をぐっと飲み込んだ。
  唇から伝わる鉄の味が、惨めでたまらなかった。
  だから勉強した。
  親が稼ぐ金だけでは弟妹を養えなかったので
  無理やり空けた時間を縫うように、バイトもした。

  ─── 恋?─── 青春?

  思春期真っ只中の10代の頃。
  甘ったるい響きを、贅沢品だと鼻で笑った。
 
 
(207) 2021/07/03(Sat) 18:56:02

【人】 三月ウサギ



      貧困層が、そんな娯楽に捧げる時間なんて
      あるわけないだろう? 
 
 
(208) 2021/07/03(Sat) 18:56:11

【人】 三月ウサギ



  奨学金を握りしめ。
  なんとか許されたキャンパスライフも
  余裕がないのは変わらなかった。
  スマホを持ってないのなんて、
  学内で自分くらいではないだろうか?

  だからそのウェブサイトを開いたパソコンも
  メールを受け取ったメールアドレスも
  大学で貸し与えられているものだった。

  生きるのに手一杯の毎日。
  いつもなら、くだらないと一蹴して。
  サイトを閉じ、今日のスケジュールを考えながら、
  課題をこなすだけ。

  …… そうしなかったのは、
  それが「いつも」ではなかったから。


 
(209) 2021/07/03(Sat) 18:56:32

【人】 三月ウサギ



  …… 大したことことではないと。
  何度もそう思い込もうとした。
 
  お下がりだらけの俺の人生。
  「名前」すら、誰かさんのお下がりだと知った。


          ─── 単に、それだけの話だ。


(210) 2021/07/03(Sat) 18:56:40

【人】 三月ウサギ



  サイトを開いてから、ややしてから。
  キャンパス内のパソコン室。
  一定の速度でカタカタとキーボードを叩く音が響く。
 

  ・名前……三月ウサギ(仮名)
  ・性別……男
  ・連絡先……××××××@×××××.××.××
  ・願望……
 
 
  手を止めると、徐に唇を開き、
  両隣の席にも届かないくらいの声量で
  俺は願望を口にした。
 
(211) 2021/07/03(Sat) 18:57:05

【人】 三月ウサギ



       「 富裕層と会って話してみたい 」**

(212) 2021/07/03(Sat) 18:57:10

【人】 OL 奈々

────303号室


   スッキリ起きてたらどれだけよかったかぁ。

   そうねぇ、朝ごはん一緒に食べたいなぁ。
   分かった!朝ごはん食べるでしょう?
   その後、ちょっと2人でうたた寝したらいいの!

[ うーんと考えて思い浮かんだこと。
  彼女としてはなかなかいいことを考えた。
  うたた寝するもよし、運動するもよし。

  彼の反応を見つつ、
  明日の朝のことは明日の自分に任せて、
  彼女は今の彼に集中しようかなと。

  だって、時間は有限なのだから。
  
  もし一緒に暮らし始めたら、
  お仕事の時は起こしてもらおうかななんて
  ちょっとズルいことも考えているけれど。  ]



(213) 2021/07/03(Sat) 20:39:29

【人】 OL 奈々



    ん、もぅ………
    我慢できなくなったら、ヨウくん…
    眠れなくなっちゃうのよ?
    だから、ヨウくんが慣れるまでだぁめ。


[ でもいつか、ね?と将来的な約束を
  彼とすることで、彼女の本音をチラつかせる。
  
  沢山したくなるから、
  これは体力勝負なのである。
  慣れているなら少しはまた違うが、
  今の彼ならへんに力んでしまいそうだから
  数回ののち、彼女の抑えのない時間を
  共にしてくれればいいな、と思っている。  ]*


(214) 2021/07/03(Sat) 20:40:07

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[会いたくなったら目的もなく会いに行って
 声が聞きたくなったら電話をするの。

 今頃なにしてるんだろうとか、
 どうしてLINEが返ってこないのかなとか
 誰かに知られたらどうなっちゃうのかな、とか
 そんな心配しなくていい、普通の恋。

 「好き」を口にしたら困った顔をされるでも
 涼しい顔で「ありがとう」を言われるでもなくて
 当たり前に、同じ言葉を返してもらえるような恋。

 そんな恋の味はどれだけ甘いんだろうね、
 「愛してる」って心の底から言われることは
 どんなに幸せなんだろうね。]
(215) 2021/07/03(Sat) 21:13:47

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[二人きりのエレベーターでちょっと嬉しくなってた。
 タイガさんと同じ階に降りて、
 その足の向かう先を無意識に目で追いかけてた。
 振り向いたあなたにぎゅっと抱きしめられたら
 たまらず胸がドキドキしたの。

 その瞬間に思った……ううん、違うね。
 隣に座った時からずっと思ってたよ
 ちゆも、今夜愛されるならあなたがいいって。]


  ふふ、ちゆも同じこと思ってた。


[腕の中でくすくす笑って答えたけれど
 思いのほかあっさり解放されてしまった。
 不思議がって顔をあげれば、どうしてか謝るものだから
 ぱちぱち、瞬きを繰り返したあと。]


  ……はっする。


[じーっと見上げて、覗き込んで
 悪戯を思いついた子どもみたいに両目を細めた。]
(216) 2021/07/03(Sat) 21:14:58

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[運命、って言葉が擽ったかったのは同じ。
 でもね、そう思ったのはあなただけじゃなかったよ。

 ふいに踵を浮かせる。両腕は彼の首根っこに絡んで
 背伸びだけで届かない距離を引き寄せて縮める。]


  愛します。
  だから……ちゆのことも、
  
愛してくれますよね?



[また内緒話をするみたいにひっそり囁いた。
 かと思えば顔が近づいてそのまま、
 躊躇いもなく唇を奪おうとした。
 ちゆからは、触れるだけ。柔らかい感触を押しつけただけ。
 彼はどんな顔をしたかな。離れたら、楽しげに見つめた。*]
(217) 2021/07/03(Sat) 21:15:38

【人】 神原 ヨウ

───303号室

  朝ごはん食べたら二度寝をする訳だ。
  良いと思う、なんだか贅沢してるみたいだし。

[>>213良いホテルだしご飯には興味があったから
朝ごはんを食べるのは楽しみだ。バイキング形式だったりするのだろうか。そういえば彼女は何が好きだっただろうか、とか話の種もそこまで困らないだろうし。
時間は削られるが二度寝は気持ちのいいものだから構わない。ホテルのベッドも寝心地が良さそうだし。

一緒に暮らしたら、なんて仮定を彼女が考えてると
オレが知れたら嬉しくて舞い上がりそうだ。]


  ね、眠らないぐらいするのか……
凄いな…

  わーかった。無理はしない事にする。
  ……でも出来そうだったら、ね?

[>>214彼女の気遣いは分かった上で
無理もしないけれど勝手が分かればもう少し付き合える、と強がりを言ってしまう。
体力はそこそこあるし……なんて少し甘い考えもあった。
何より、昔から己は背伸びをしたがりのようだ。]*
(218) 2021/07/03(Sat) 21:23:58
到着:トト  

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[「運命」なんて、笑った拍子に吹き飛ぶような
 ふわふわ軽い言葉のくせに、
 「あたしも」って、向こうから返事が来た途端
 確固たるものとして胸を占めていく。

 そうやって、不思議そうな顔するくせに
 次の瞬間にはいたずらっ子の顔をする。
 ぐ、と顔を引き寄せて
 吐息の通う距離まで。
 次は、どうするの?って。
 次が気になってワクワクしちゃう。
 ほら、これが「恋」の楽しさだよ!]


  もう僕を愛してるって?


[こんな可愛い子だったらさ、
 引き寄せられてキスしそうになったら
 赤面のひとつでもしたくなるけど
 ひとつ堪えて、俺はふふ、と肩を揺らす。]
(219) 2021/07/03(Sat) 22:45:57

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[ちょん、とスタンプを押すように
 柔らかな唇が重ねられる。
 熱烈な言葉に反して控えめなそれに
 僕は一瞬きょとりと目を瞬かせ、]


  …………これくらい僕のこと好き、ってこと?


[もし千由里が一切の穢れのない純新無垢で
 このキスが彼女の渾身だったら
 これってものすごい愛だなって思うけど
 彼女の態度を見るに、違う。
 君はもっとすごいことしてると思う。
 男に身体を拓いて、その欲望を身に受けるより
 もっとすごい、何かを。

 だから、今度は俺から千由里に唇を重ねよう。

 啄むような口付けを、何度も角度を変えて。
 舌先で唇をノックして、許可が下りたら
 暖かな咥内まで蹂躙していく。
 呼気も思考も奪い合って
 肺も脳も、お互いの存在で染めていくような。]
(220) 2021/07/03(Sat) 22:46:17

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[漸く唇を離したら、未練がましい銀の糸が
 互いの唇を繋いだか。]


  ……僕は、このくらいじゃまだ足りないけどね。


[千由里の肩を捕らえたまま
 俺はにっかりと笑ってみせた。
 もっと俺のこと好きになって欲しい。
 互いに燃えて盛ってさ。
 
もう帰るべき場所とか忘れるくらいに。


 さて、このまま部屋になだれこんで
 フードに隠された若い素肌を暴いてもいいけど
 ……せっかくさっきお話出来たんだ、
 僕から一つ提案しよう。]
(221) 2021/07/03(Sat) 22:46:50

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙




  このまま部屋に入ってもいいけど……
  ちゆ、ちょっと外出ない?

  ホテルの近く、デートしよ。


[ここは家からも職場からも離れてるし
 誰にも見られる心配はない。
 それに、千由里がより深く
 僕を好きになってくれるなら。]


  手ェ繋いで歩いて、お茶とかしたりしてさ。
  そういう「普通の」デート。
  ……どう?


[勿論、千由里がそんなんじゃなくて
 キスより深く互いの身体を重ねたいと言うなら
 部屋に入って、ねっとり満遍なく愛を注ごうか。]
(222) 2021/07/03(Sat) 22:47:11

【人】 麻酔医 セナハラ


[下品すぎない装飾が施された廊下を、指定された部屋まで向かいながらスマホでメールを改めて開く。
ビッグシルエットのサマーニットにジーパンなんて不釣り合いさに1人小さく笑って人がいたら変な目で見られただろうな

希望のメールを出しいて割とすぐ来たマッチング完了のメール、甘やかしたいなんて自分で言うのも何だけれど結構雑な内容なのに、マッチングがこんなに早いのは需要ってものがあるんだなと変な感動を覚えた。

全部タダ、お互いの願望を叶える場所をセッティング、交通費は自分持ち。
お昼から明日の昼までホテルの部屋で待ち合わせ]
(223) 2021/07/03(Sat) 22:47:54

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  えーっと、ね……
  この近くだとアートアクアリウムがあるかな。
  金魚が綺麗な水槽で泳いでるやつ。
  あとは、全国津々浦々のアンテナショップ巡り……
  うーん、ちょっと地味かな?


[提案しつつ、俺は開いたスマホで
 近隣の情報を収集している。

 俺は千由里の好きなものをまだ知らないし
 千由里も俺の好きなものを知らない。

 お互いを知るいい機会だから
 どんどんワガママ言って欲しいって思うんだ。]*
(224) 2021/07/03(Sat) 22:47:57

【人】 麻酔医 セナハラ



うーん、アダルトなサイトだったんだなぁ



[そう呑気に独り言を零す、男女がホテルでお互いの欲望を叶える為のサイトだったかあと思いながら歩みを進める。殆ど全部主催者持ち、何の意図があってするんだろうかなんて想像するけれど他人の思考なんて読めるわけもなく早々にぽい、と投げた。

なら次に考えるのは相手の事で
どんな女性だろうか、キャリアウーマン?
セックスしないといけないかなあ?

と頭を動かすけれどすぐに飽きてしまう、結局は会ってみないと分からない。
深く考えないで流れと雰囲気、ノリでどうにかなるものだと今までの経験から結論づける。]
(225) 2021/07/03(Sat) 22:48:32

【人】 麻酔医 セナハラ


[部屋へとつけばノックをしてみる
が応答はなくて疲れて寝ているのか、まだついてないか。
どっちだろうかとゲーム感覚で予想して入れば人の気配はないまま、真っ先に来て寝てるかもなんて思っていたけれど忙しい人なんだろうなと一人納得すれば部屋へと入っていく。

一泊5万もする部屋は綺麗だと子供みたいな感想を抱けば、まだ見ぬお相手のためにとお出迎えの用意する。
といっても一般的な感性では高級ホテルに当てはまるからか自分が支度するものは0に近くて、浴室に湯を張るくらいしかない
甘やかされたい人物像なんて人の数だけあるんだからこうしておこう、なんて準備はかえって段取りが悪くなる

そう、つまり]
(226) 2021/07/03(Sat) 22:51:16

【人】 麻酔医 セナハラ


わあ〜…… 暇だぁ〜

[そうベッドに大の字に寝転がり
…たくなるのを抑えてソファに少し勢いよく座る、お疲れのお相手さんが1番にしてあげたほうがいい。


家族と泊まったホテルといい勝負だなぁ、なんて思いながらソファに体を預けて浅い眠りの世界に入る]*
(227) 2021/07/03(Sat) 22:52:27

【人】 OL 奈々

──────303号室


    明日は予定入れてない?
    私はお休みにしたからゆっくりできるよぉ。


[ だから、朝は起こしてね?と
  念を押してお願いをするのである。
  なんだか、ここは色んなご飯があって
  以前楽しんだ時は、洋食ビュッフェに。
  けれども相手は中華に行ったような気がする。

  彼がどんなものが好きなのか、
  彼女も知りたいので寝る前に出来れば
  ご飯の話をしようとするだろう。      ]


(228) 2021/07/03(Sat) 22:53:24

【人】 OL 奈々



    だってヨウくんの全部欲しいもん……
    ふふ、出来そうならしちゃう♡


[ 早く慣れて欲しい気持ち半分、
  慣れずにタジタジしていてほしい気持ち半分。
  せめぎ合ってしかたないけれど、
  多分いつかお互い求めたい時に求めるはず。

  だから、語尾が少し上がりながら
  彼に優しく返事をしよう。
  背伸びをしている彼もとっても可愛いから。 ]*



    
(229) 2021/07/03(Sat) 22:53:53

【人】 神原 ヨウ

───303号室

  予定は入れてないよ。
  そしたら…また明日決めれば良いと思うけど
  チェックアウトしてからも、一緒に居ない?

[>>228明日彼女が休みを取っているなら
明日の13時でお終いと言うのが名残惜しくて。
10年も会っていなかったから、時間はいつでも足りないぐらいなのだ。]


  全部欲しいのはオレもだよ。
  積極的ななーりんも可愛い。
  指導に期待してるね、先生?


[>>229彼女の返事に嬉しくなって言葉を返した。
性に明るい彼女を知ったのは今日が初めてだけど幻滅する筈もなく、どこまでも楽しそうな彼女は今でしか知れない魅力があった。
もしかしたら昔もそんな片鱗はあったかも知れないけど。]
(230) 2021/07/03(Sat) 23:23:16

【人】 トト  


 

       幼い頃から。
       世界はすべて、私のものだった。

 
(231) 2021/07/03(Sat) 23:41:56

【人】 トト  

 

  生を受けたのは、長女であり長子として。

  下に弟妹が生まれることはなく、
  結果的に私はひとりっ子となった。
 
  ひとりである故に子供へと費やすリソースは
  全て私ひとりのものだった。
  買い与えられるものは全て新品。
  親戚や友人知人からのおさがりすら1つもなかった。

  それだけじゃない。
  与えられる全ては質の高い高級品。

  当然だ。うちはお金の有り余る資産家。
  周囲と比べて、自分の家族は少し違う。
  察したのは、早かった。
  
 
(232) 2021/07/03(Sat) 23:42:23

【人】 トト  

   


             私は特別な存在だ

  
 
(233) 2021/07/03(Sat) 23:42:57

【人】 トト  

   
 
  私にとって勉強とはするものではなかった。
  心配しなくても学士は取得できると、
  幼い頃から有名大学の名前を聞かされていた。
  
  代わりに、最低限の一般常識や高度なマナー、
  そして所謂「嫁入り」に必要な教育を
  嫌となるくらいに叩き込まれた。

  身に纏うもの、口にするもの、友人関係、
  その全てが一流であることは、
  与えられているというよりも義務に近かった。
  
 
(234) 2021/07/03(Sat) 23:43:28

【人】 トト  

 
 
  
私に権利はないの?


  人権に関する教育を受けた時に
  口を滑らせそうになった。

  聞いたところで、何が不満なのかという顔をされるだけ。
  同じ家族でも分かり合えないことがあること、
  その頃の私はもう十分に理解をしていた。
 
  由緒正しきと言われる高校を卒業して
  同じような人間が集まる大学へ進学した。

  ─── 恋?─── 青春?

  思春期真っ只中の10代の頃。
  甘ったるい響きは庶民の娯楽だと教わった。
 
(235) 2021/07/03(Sat) 23:43:36

【人】 トト  

 
 
  
私に権利はないの?


  人権に関する教育を受けた時に
  口を滑らせそうになった。

  聞いたところで、何が不満なのかという顔をされるだけ。
  同じ家族でも分かり合えないことがあること、
  その頃の私はもう十分に理解をしていた。
 
  由緒正しきと言われる高校を卒業して
  同じような人間が集まる大学へ進学した。

  ─── 恋?─── 青春?

  思春期真っ只中の10代の頃。
  甘ったるい響きは庶民の娯楽だと教わった。
 
(236) 2021/07/03(Sat) 23:43:44

【人】 トト  



      そんな馬鹿げたことにうつつを抜かすと
      真っ逆さまに堕ちてしまう
 
 
(237) 2021/07/03(Sat) 23:43:51

【人】 トト  

  

  スマホは持っていない。
  私の携帯電話は所謂ガラパゴス。
  学内での所有率は半々くらい。

  スマホは俗世につながる危険物。

  そんな分別の分からない子供でもないけれど、
  そう教えられれば私に選択肢はない。更には
  特別必要性も分からないので仕方がない。

  だからそのウェブサイトを開いたパソコンも
  メールを受け取ったメールアドレスも
  大学の講義用に準備されただけの環境だった。

  自分から何も求めることのない毎日。
  いつもなら、馬鹿馬鹿しいとサイトを閉じ、
  今日のスケジュールを考えながら、
  形だけの課題をこなすだけ。

  …… そうしなかったのは、
  それが「いつも」ではなかったから。

 
(238) 2021/07/03(Sat) 23:44:43

【人】 トト  



  …… 大したことことではないと。
  何度もそう思い込もうとした。
 
  未来がどこまでも約束された私の人生。
  その長いレールの途中には不具合があると知った。


          ─── 単に、それだけの話よ。


(239) 2021/07/03(Sat) 23:44:50

【人】 トト  

  

  サイトを開いてから、ややしてから。
  キャンパス内のティーサロン。
  一定の速度でカタカタとキーボードを叩く音が響く。
 

  ・名前……トト(仮名)
  ・性別……女
  ・連絡先……××××××@×××××.××.××
  ・願望……
 
 
  手を止めると、唇を閉じたまま
  誰にも聞こえてはならない願望を、
  静かに、静かに口にした。
 
 
(240) 2021/07/03(Sat) 23:45:01

【人】 トト  




     「 恵まれない人と会って話してみたい 」**

 

 
(241) 2021/07/03(Sat) 23:45:07

【人】 救急救命医 サキ



 511号室……
 5階?


[画面に表示されたメールに書いてある文章を読み上げる。
俺の望みを叶えられるかもしれない相手とマッチングした、
だなんて都合のいい話が、メールフォルダに転がっていたのを
見つけたのは、夜勤明けの疲れた頭だった。

まさかと思い一日ほど熟成させ、
いやまさかともう一度眠気が覚めた脳で見てみると
しっかりと明記されていた。


お楽しみあれ───

楽しめる内容が、そこに完成しているのか。]
(242) 2021/07/04(Sun) 0:10:56

【人】 救急救命医 サキ

[忙しい最中、有給を貰いここに来た。
前日夜勤だったからか寝すぎてしまい、
チェックインの時間に少し遅れてしまったことは
遅刻をあまりしない俺としては痛恨のミス。

お相手を待たせるわけにはいかない、と
早歩きでホテルまで来て、
そこの非日常感に度肝を抜かれたりして。
普段なら足を踏み入れることすらないような空間に、
ほんの少しの居づらさも感じた。

……今日会う相手は、少し待たせたことも、
この非日常感も、ほんの少しの居づらさも。
全てを許容してくれる人だろうか。
そうだといいと、期待に背を押されて
エレベーターへと乗り込んだ。]
(243) 2021/07/04(Sun) 0:11:12

【人】 救急救命医 サキ

[廊下に敷かれたラグは靴音を吸収して、
革靴の底で叩いても音は鳴らなかった。

期待は緊張感に変わり、とくんとくんと鼓動を早くする。
扉の前に着くと、緊張は最高潮に達する。
511号室、間違いなく、この部屋。

ゆっくりと手を伸ばして、
入ります、の意を込めて扉に3回ノック。
音は中に聞こえただろうか。
1回目のノックは緊張で手が震えて小さな音になってしまった。
ホテルマンから受け取った鍵を差し込み、扉を開ける。
静かに中に入り、部屋の内装を見た。]


 ……豪華ぁ


[思わず呟いた言葉は広い空間に案外響いて、
相手に変に思われたかもしれない。
でも、この内装を見たら誰だってそう思うだろう。
部屋に鎮座するキングダブルのベッドも
大きく存在感を放っていて、ここで何をするか、だなんて
容易く想像がつく。]
(244) 2021/07/04(Sun) 0:11:28

【人】 救急救命医 サキ

[あ、相手の希望に男希望って書くの、忘れてた。
なんて今さらなことを思いながら部屋のソファーに
荷物を置こうとして、そこにいた人影にようやく気付いた。]


 わ、
 す、すみません……


[その人の膝上に置こうとしていた荷物を慌てて退けて、
ひとつ謝った。
次に、遅れたことに対してまたひとつ謝ってから、
その人をようやくちゃんと見る。

控え目な柄が入ったシャツにチノパンと、
一応落ち着いた雰囲気の服を選んできた俺と違って、
ラフな人だな、と思ったのが第一印象。

次に顔を見て、あ、若い。それに男の人だ。
そうして安堵したのが次の感想。

さらによく見て ─── ]
(245) 2021/07/04(Sun) 0:11:41

【人】 救急救命医 サキ



 ……あれ?
 もしかして……瀬名原くん?


[見覚えのある顔に、そう尋ねた。
同じ大学を出て、同じ病院に就職して、
そこからはほとんど会っていなかった彼。
会ったとしても、こちらが忙しすぎて会話なんて
二言三言で終わってしまっていた。

一応の同期。
そんな関係の彼と、こんなところで会うとは
思ってもみなくて、ぽかんと口を開ける。]
(246) 2021/07/04(Sun) 0:11:58

【人】 救急救命医 サキ



 ぐ、偶然だね……


[はは、とひと笑い。
何かを誤魔化すように、そう言ってみせた。]*
(247) 2021/07/04(Sun) 0:12:14
救急救命医 サキは、メモを貼った。
(a10) 2021/07/04(Sun) 0:15:31

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[愛してる――今はまだ「好き」かな。
 感情の芽生えるきっかけなんて考えたことはないけど、
 気づいたら好きで、その先は愛があると思ってる。
 彼の事は好き。だから、愛を口ずさむのも難しくない。]


  うふ、気が早すぎますかねぇ
  あたしたち出会ったばっかりなのに。


[知り合ったばかりでこんな風に恋なんて
 単純バカだって思われる?それとも純粋で可愛い?

 近づいたのはその反応を楽しむためだった。
 彼は同じくらい楽しそうに笑うだけだった。

 でも、そういう余裕な素振りっていかにも大人っぽくて
 ちゆみたいな子どもじゃ簡単には崩せない表情に
 どうしようもなく心を惹かれてしまう。]
(248) 2021/07/04(Sun) 0:36:26

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[短いキスは、まだ「可愛い女の子」でいたかったから。
 熱くて甘いのも好きだけど、ささやかな悪戯だった。

 やっぱり大人は余裕だ。
 ちゆだって別に緊張した訳じゃないけど、
 思ってたより彼は平然としてる。]


  ……、ほんとはもっと!
  こんなもんじゃないですよ?


[その問いかけになんだか負けたような気がして
 取ってつけたように言い返す。
 ほんとだよ?好きなのは、本当。
 こんな風に心がふわふわするのって
 なんだかすごく久しぶりだし、恋してるって感じで、]


  ――…ッ んう……


[それをどうしたら伝わるか、なんて考えてたら
 今度は彼の方から唇を塞がれた。]
(249) 2021/07/04(Sun) 0:36:53

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[瞬きして、心臓がびくりと跳ねるのを感じて
 油断しきっていたせいでたちまち蕩かされていく。
 薄く唇を開いて、彼の舌が潜り込んだら
 ぁ……、と力の抜けた声をあげて。

 抱きしめる腕に思わず力が籠もっていた。
 そうしてちゆも首を傾け、彼の味を深く知ろうとして。
 人目も憚らず溶け合う熱に溺れてしまえば
 離す頃には少し酸素の足りない頭がくらりと惑う。]


  ……ちゆだって、


[濡れた唇でいっそう甘い意地っ張りをして
 離れるのも腕をほどくのも名残惜しいから
 ぎゅっと彼の胸に顔を埋めてみた。
 あぁ、このまんま触れていたいなんて思いながら。]
(250) 2021/07/04(Sun) 0:37:29

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

 

  ――えっ。


[程なくして、彼の言葉にぱっと顔を上げた。]


  えっ、と……いいんですか?
  せっかくホテルなのに外、って

  ……あ、ちゆはぜんぜん嬉しいんだけど!


[デートは好き。恋人同士って感じがするから。
 身体だけじゃなくて「好き」を言ってもらえるのは
 愛されてるって思えて嬉しい。

 でも――彼とこうして会ってるきっかけだって、
 話に夢中で忘れてしまったわけじゃない。
 だから、良いのかな、とか心配にはなる。]
(251) 2021/07/04(Sun) 0:38:47

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[それで彼が頷いてくれたら遠慮するのはやめたけど
 夜のお出かけについついはしゃぎそうになって。]


  アクアリウム!行きたいっ
  ふふ、デートなんて久しぶり。


[心惹かれた行き先を口にするやいなや、
 彼がスマホを持つ手と反対側へと回り込み
 答えを聞くよりはやく腕を組んでぴったり寄り添う。
 
 じゃあ行きましょ、なんてせっかちに唆して
 歩き出したら腕を掴んだ手はしれっと下の方へ。
 彼の手元に辿り着いたら、当たり前みたいに指を絡める。

 
――懐かしいってふいに思い出したのは、
深夜のドライブのことだった。
*]
(252) 2021/07/04(Sun) 0:39:12

【人】 OL 奈々

────303号室


   私のおうち、来てもいいよ?
   もしヨウくんがいいなら、だけど。

[ チェックアウトした後も一緒に、と
  言われると、ついつい口が軽く提案した。
  一人暮らしだから別に問題ないし
  彼が泊まってくれるなら濃密な夜希望。

  10年分の思いをお互いに伝え合う時間としては
  必須な時間なのである。           ]



(253) 2021/07/04(Sun) 0:42:37

【人】 OL 奈々



    やだ、…可愛いって言い過ぎ……
    先生だなんてたいそうなものじゃないのにぃ。


[ 彼からも求められていることが、
  ひしひしと彼女にも伝わる。
  だからなのか、可愛いって言われるととくんと
  胸が不整脈のように不規則に動いてしまう。

  高校生の時、その変態性は実のところ
  彼の前でもちらりと見せていた。
  ぞくぞくする、そんな危ない橋を渡っていた。
  彼が覚えていないなら、それでいいけれど。
  例えば?彼に勉強を教えている時に
  ぷつんとブラウスの第3ボタンくらいと外したり。  ]*



(254) 2021/07/04(Sun) 0:43:23

【人】 麻酔医 セナハラ

[511号室

ノックの音が部屋に響く、まだ起きない。
人が入ってくる音に呟いた言葉、少し目が覚めて細い目をうっすらと開ける。
笑顔で出迎えて、相手が望むならハグでもしようかと思っていたのに失敗しちゃったな、と思いつつソファに座りなおす。

僕が動いたからか、荷物を置きそうになっていたからか謝られた声にその子

…女の子にしては声が低いし背もある、体のラインも丸くない。
カジュアルだけれどラフすぎない格好
知らない人と会うからか、色々考えて動く人なんだなあ、気を遣うタイプかな?
普段張りつめてるから甘えたいのかな?成程、可愛らしくわかりやすい

― 男の人 ―だけど]
(255) 2021/07/04(Sun) 1:38:58

【人】 麻酔医 セナハラ

[同性もありえるのかあ、このマッチングは、なんて
別に偏見はないけれど、生まれてこの方女の子としかお付き合いがないからか甘やかし方は男女代わりはなくていいのかなあ…]

はい〜… あれ本名


あ、佐木くんだ。こんにちは〜

[と男の人という認識で止めて考えたからか、苗字で呼ばれれば思わず返事、次に疑問が浮かんだ。
あれ?僕甘味って名前で登録したような、間違って本名入れちゃったかな?苗字だしいっか、とどうでもいい事に素早く頭を回転させる。
いざ話をしようかと思い改めて相手の顔を認識しようと見れば、見知った顔で。同級生で同期の佐木くんがいた。
いつものようにそう呑気に笑い、偶然という彼の言葉に頷こうとして疑問が浮かぶ。]
(256) 2021/07/04(Sun) 1:40:40

【人】 麻酔医 セナハラ



 もしかして今日のお相手さん?


[間違って部屋に入ってきたはない、なら答えはすぐに導き出せた]


そっかそっか、甘えたな子は佐木くんか〜
救命行ってるもんね、お疲れ様


[まったく知らない相手の子がコミュニケーションが苦手な子だとどうしよう!
なんてほんの少しだけ悩んでいたのもすぐに消えて知り合いなら話しやすいと喜び、立ち話もあれだからここにおいでと自分の隣を叩く。
広いソファだから余裕はまだまだある。

 おいで 

なんて同期に普通なら使わないんだろうけれどこの部屋に来たならお互いの願望が一致している相手という事で、ならいいよねと。笑みを浮かべたまま彼が座るのを待って]*
(257) 2021/07/04(Sun) 1:42:04
麻酔医 セナハラは、メモを貼った。
(a11) 2021/07/04(Sun) 1:53:13

麻酔医 セナハラは、メモを貼った。
(a12) 2021/07/04(Sun) 1:53:43

麻酔医 セナハラは、メモを貼った。
(a13) 2021/07/04(Sun) 1:53:52

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[こんなもんじゃない、って
 ちゆだって、って
 なんだかムキになったみたいに反論する千由里に
 「へえ?」って片眉上げてみせる。

 こういうところは子どもっぽいのに
 時々見せる女の魅力が酷くアンバランス。
 だからきっと、大人の男はほっとけなくなるんだ。

 とっても可愛かったから、
 離した唇で、もう一度軽くキスを落とすと
 さてさて、デートの提案を。]


  だって、「普通の幸せな恋」したいんでしょ?


[突っ込んで、腰振って、乳舐めて
 「はい、純愛」なんて、つまらない。
 もっと俺に溺れて欲しい。
 頭の中も腹の中も、
 俺という存在でいっぱいになって
 もう俺しか見えないほどになって……

 俺が求めてる「愛」ってそういうもの。]
(258) 2021/07/04(Sun) 3:00:48

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙




  だって、俺がそうしたいんだ。
  だから今回、ちゆは俺に振り回されたってことで。


[ね、って笑って、俺はわがままを言う。
 そうして千由里が乗り気らしいなら
 指輪の跡がある手で、手をそっと握り返して]


  じゃあ行こ、デート。
  初デートだから、ちゆのこと、沢山教えて。
  俺のことも知って欲しいし。


[とはいえ、あけすけに全部を晒け出すつもりは無い。
 この特別な夜のための極上のスパイスを
 これから買い出しに行くだけのこと。]
(259) 2021/07/04(Sun) 3:01:16

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[だって、ほら。



 俺は「リカちゃんパパ」なんだから。



 一夜明ければシンデレラも家に帰るだろ?

 ならせっかくの舞踏会。

 踊り明かさなきゃ勿体ない。]
(260) 2021/07/04(Sun) 3:02:17

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[ホテルの外に出てタクシーをつかまえると
 千由里と一緒にアクアリウムへ向かう。]


  僕も久しぶりなんだ、アクアリウム。
  水族館は昔付き合ってた彼女と一緒に
  美ら海水族館行ったなぁ……
  ジンベイザメがでっかくってさ。


[道中、そんなことを話したろう。
 俺から千由里の「恋」の話も尋ねたりして。
 だってこんなところに来てまで
 「普通に幸せな恋」を求めるのって
 なんだか不思議な感じがしたからさ。

 アートアクアリウムには
 流石にジンベイザメはいなかったけれど、
 一歩薄暗い館内に足を踏み入れると
 大きな掛け軸を模した水槽の中、
 黒い琉金がゆらゆらと長い尾を揺らしていた。

 アートとアクアリウムの融合を謳うだけあって
 見た目も美しい様々な金魚たちが光を纏い
 趣向を凝らした水槽の中で泳いでいる。

 二人で手を繋いで歩いていても
 この時期に長袖の千由里に誰も振り向かない。
 周りのカップル達と同じように
 俺たちふたり、恋し合ってるように見えるのか。]
(261) 2021/07/04(Sun) 3:02:52

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙




  ちゆ、はぐれないようにね。


[腕から指先までをしっかり絡めていれば
 はぐれるわけもないのに、
 ついそんなことを言ってしまう。

 途中、上開きの水槽の中に指を入れた
 幼稚園くらいの子どもが、
 こっぴどく母親に叱られていて……
 悲しげな、子ども特有のきりきりとした泣き声が
 暗い館内に響いていた。
 それを聞けば、つい、千由里と繋いだ手に
 きゅ、っと力が入る。]


  …………ごめんね、子どもが、苦手でさ。


[他の施設よりは子どもの来場者は少ないようだが
 それでも決してゼロじゃない。
 ほの明かりに照らされた千由里の横顔に
 へにょ、と眉を下げてみせて。]
(262) 2021/07/04(Sun) 3:11:25

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  ……ずっと僕だけ見てほしい、っていうの
  やっぱり無理な話なのかなぁ。


[ぽつり、弱音を吐いてしまった。
 既婚者で、子どももいるってこと
 明言も匂わせもしたくなかったはずなのに。]


  ……ちゆは、もし、幸せな恋をして……
  その先、どうするの?

  結婚が、したい?
  それとも、子どもが欲しい?


[この子の目は、何を見すえているんだろ、って
 なんとなく聞きたいけど、聞くのが怖い。
 でもつるりと滑らせた口はそのまま
 押し込めていた疑問を吐き出してしまった。]
(263) 2021/07/04(Sun) 3:23:20

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[つい、じっと千由里の目を覗き込んで
 問い掛けてしまった。

 視界の端では、万華鏡の景色みたいに
 金魚たちの長い尾が揺れている。
 その美しさを表現するためだけの
 狭いガラスのケースに押し込められた魚は
 可哀想なのに、どうしてか魅惑的で。

 人の流れに逆らい足を止め
 俺は傍らの千由里の答えを待つ。]*
(264) 2021/07/04(Sun) 3:38:35

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[愛されたくて、誰かの特別になりたくて、
 普通の、幸せな恋がしたい。それが願い。

 タイガさんの求める恋はどんなものだったか、
 でも、彼の方からデートに誘ってくれたこと。
 それは純粋に、純粋な「恋」の始まりみたいで
 どうしようもなく嬉しくなっちゃう。]


  ……ふふ、どうせならたくさん振り回してね。
  ちゆはねぇ、フラペチーノ飲みたいなあ
  アイスカフェラテでもいいんだけど、


[だから手を繋いで、「教えて」って聞かれたことが嬉しくて
 苦いのは嫌とかコンビニのレジ横のが案外おいしいとか
 ごくごく他愛ない話をしてみる。
 そうしたら普通の恋人同士にも見えるんじゃないかって
 彼とタクシーへ乗り込んだとき、
 運転手さんの視線をちらっと窺ってみたり。]
(265) 2021/07/04(Sun) 7:35:36

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……そういえば、タイガさんっていくつなの?  

  ちゆはね、水族館あんまり行ったことないから新鮮。
  デートはなんか、ドライブばっかりだった気がする。


[金曜日の夜か休日だけ、たいてい遠くへ出かけていった。
 もしも彼にその理由を聞かれるなら
 バレちゃダメだったからって嘘じゃない返事をした。
 「ワケあり」なことは大人の彼なら感づいてしまったかな。
 そういう火遊びするような子、幻滅しちゃうかな。

 そんな気がかりと裏腹にちゆは平然と隣を歩く。
 夜の街灯より暗く彩られた世界は幻想的で、
 すごい、って思わず溜息を漏らした。]


  ねぇ、すっごく綺麗だね!


[手は繋いだままで、彼より少し先を行く。
 水槽の薄明かりを背負って振り返り、笑った。

 きっとすれ違う誰もちゆ達のことを知らない。
 だから手を繋いで歩いていたら、恋人にだって見えるよね。
 ――今だけは恋人なんだって、幸せぶってみてもいいよね。]
(266) 2021/07/04(Sun) 7:35:54

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  えへへ、ちゃんと繋いでますよーっ


[はぐれないように、って言われたら
 繋いだ指先にほんの少し力を込めてみようか。

 ぴったり寄り添って歩いていれば
 ふと、どこかで甲高い鳴き声がした。
 次第に近づいてきたそれは子どもの泣き声だった。
 
 お母さんと、子ども。
 二人の様子を見ていればつい足が止まりそうになった。
 手にはさっきよりも力が込もるのを感じたけれど
 その瞬間は親子のやりとりに目を向けたままでいた。]
(267) 2021/07/04(Sun) 7:36:47

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ なんで怒られてるのかな、 
          悪いことしちゃったのかな
       怒った顔のお母さん ……怖いな、

  あんなに泣いてかわいそう。
          ……かわいそう?
       お母さんとお出かけできるの羨ましい。
 
       
ちゆもあんな風にお出かけしたかった。


  ちゆだったらもっと優しくするのにな
        こんな外で大声だしたりしないのに、
          あんなに泣かせたりしないのに、

  あぁ  
      でも、
            
殺しちゃったからダメだね。


  あの人の子ども。
  あの人との子ども。
  先生と、ちゆとの子ども ……死んじゃったけど。

              あ なんか、お腹痛い。]
(268) 2021/07/04(Sun) 7:37:30

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ずきん、ってお腹の下の方が痛んだ気がした。
 それから彼の謝る声がして顔を上げた。
 子どもが苦手――そう言った彼が眉を下げるのを見れば
 手を引いてさっさと親子の横を通り過ぎた。]


  ちゆも嫌いなんだ、子ども。


[子どもの泣き声が遠ざかって見えなくなった頃、
 へらりと笑って彼の方を向いて言い放つ。
 「苦手」じゃなくて「嫌い」
 その言葉がもつトゲに自分じゃ気付けないでいた。

      
だってしょうがないじゃん、本心だもん。
(269) 2021/07/04(Sun) 7:37:53

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[それがタイガさんにどう思われたかは知らない。
 もし軽蔑してる目をされたって、
 たぶんちゆはヘラヘラと苦笑いするだけだけど。

 静かになった館内で彼の口から聞いたのは、
 やけに弱々しい台詞だった。
 
 ずっと見て欲しい人がいるのかな。
 いるとしたら――現在進行形だよね、それは。
 彼女?それとも奥さん?
 蓋を開けたいような開けたくないような躊躇いで
 それと同時に感じたのはシンパシーだった。]


  わかんないけど、自分だけ見ててほしいのはわかるよ。
  ……ちゆならずっと、
  タイガさんのこと見てるのにね!


[一夜の関係に相応しく笑い飛ばしながら
 口にした内容は全部本心だった。
 叶うなら、ちゆはきっとそれを望む。
      
   
そしたらあの人のことも忘れられる気がした。
(270) 2021/07/04(Sun) 7:38:24

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[でも、その先の質問には答えあぐねて
 真面目くさった顔で視線を水槽に移す。]


  ……先、かぁ。


[そんなの考えたことなかった。
 普通の恋。――その先は、結婚?
 困ったな、普通のお付き合いも結婚もわかんない。
 好きな人といられたら、幸せ?
 好きな人との子どもは嬉しい?

   
あたし、あの時、逆らったら幸せになれてたの?
(271) 2021/07/04(Sun) 7:39:02

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[人並みが通り過ぎる。
 閉じ込められた金魚たちが悠々と泳ぐ。
 でも、きっとここが彼らの居場所。

 彼の方へ顔を戻せば、瞳にはちゆが映っていた。
 薄暗がりの小さな鏡に気づいて、ふっと笑った。]


  一緒にいられたら、なんでもいいかな
  結婚してもしなくてもいい。
  子どもは邪魔になるんだったらいらない。

  ずっとちゆだけ愛してくれたらいいの。


[曖昧な答えは、彼の求める答えになれたかな。
 それ以上は考えたこともないのが本音だった。
 ずっと変わらずに「恋」ができたらそれでいい。
 そしたらいつかは、きっとこんな長袖も着ずに済む。*]
(272) 2021/07/04(Sun) 7:39:58
OL 奈々は、メモを貼った。
(a14) 2021/07/04(Sun) 8:05:46

到着:大学生 廣岡 珠莉

【人】 大学生 廣岡 珠莉



[なに不自由なく過ごしてきた。
 お父様も、お母様もやさしいし…大事にしてくれた。
 いつだって、お父様の言うことも
 お母様の言うことも、正しかったの。
 だから、これも当たり前のことだと思うのよ。
 それ意外に道なんてあるわけないわ。

 …わたしは、大学を卒業したら、
 お父様の決めた方と、結婚をするのです。

 だけどね、わたし、学んだの。
 男性は、処女は、面倒なんですって。
 生娘は相手にしないほうがいいんですって。
 …お付き合いするお相手でもそうなのよ?
 ならば、結婚する女がそうなら?って。

 だからね、わたし───]

 
(273) 2021/07/04(Sun) 9:03:07

【人】 大学生 廣岡 珠莉





   ───ここ、よね?


[タクシーで乗りつけた、ホテル。
 予約サイトで指定されたのは「The Lapis」という
 外資系大手の5つ星ホテル。
 狭い部屋でも構わなかったから、とくに連絡は
 入れていないけれど、さて、どんな部屋かしら。

 すらりと伸びた足が自動で開いた黒いドアから
 現れれば、くぐるようにして、外へ出る。
 大きく構えたホテルを見上げて口端を上げれば
 お誕生日祝いでお父様に買っていただいた
 華奢なヒールがこつん、とアスファルトを叩いた。

 淡い色のラッフルスカートが揺れる。
 絞られたウエストは細く、膝下に伸びたフレアを
 際立たせていた。シフォンの袖は、その白く細い
 腕をゆらゆらとちらつかせ、大きくあいた襟ぐりは
 鎖骨と隆椎を晒していた。
 染めたことのない柔らかな黒髪を耳にかけて、
 その首筋を晒すように左肩へと全て流した頃
 ちょうどフロントへとたどり着いただろうか。]
 
(274) 2021/07/04(Sun) 9:03:31

【人】 大学生 廣岡 珠莉





    失礼します、予約を…


[そういってちらりとみた内手首の華奢な腕時計は
 まだまもなく13:00を指すところだった。
 困ったように眉尻を下げて肩をすくめ、
 フロント係に微笑みかければ。]


    …申し訳ありません、
   すこし、早かったようですね。


[そう頭を下げれば、ちょうど13:00に
 針がひとつ、うごいた。]
 
(275) 2021/07/04(Sun) 9:04:00

【人】 大学生 廣岡 珠莉



[あの日、あのサイトを教えてくれたのは、
 友人だった。面白半分、冗談半分で
 送ってくれたのかもしれないけれど、
 わたしにとっては好機。

 幸せになるために。
 結婚したときに、旦那様を困らせないように。
 わたしは───学ばなければと思った。]


 ・名前:廣岡 珠莉
 ・性別:女性
 ・連絡先:xxxxxxxxx@xxxxx.xx.xx
 ・願望:優しく教えてくださる先生にお会いしたい



[そう書いて送るまでにそう時間はかからなかった。
 後日、返ってきた返事には、安堵して。]

(276) 2021/07/04(Sun) 9:04:47

【人】 大学生 廣岡 珠莉




    1102号室、で予約が入っていると思います


[現在、にこやかに鍵を受け取ったのだ。]
 
(277) 2021/07/04(Sun) 9:20:39

【人】 大学生 廣岡 珠莉



[滑るように上がっていくエレベーターで
 たどり着いた目的階。
 お相手の方はどんな方かしらと、
 考えながら歩く廊下に人の影はない。

 扉の前までくれば深呼吸───するけれど
 受付は、きっと私の方が早かったはず。
 なら、中はきっと無人ね、と笑んで
 カードキーで扉の施錠を解除し、開いた。]*

 
(278) 2021/07/04(Sun) 9:20:55
大学生 廣岡 珠莉は、メモを貼った。
(a15) 2021/07/04(Sun) 9:32:30

【人】 神原 ヨウ

───303号室

  え、なーりんの家に!?
  あ、いや、勿論、なーりんが良いなら行きたい!

[>>253家に招かれるとは思わなくて思わず声を出す。
オレが知ってるのは彼女の実家であり、一人暮らしをしているだろう家については何も知らない。
彼女が泊まってもいい、と言うなら喜んで泊まるだろう。幸いにも泊まりの次の日は午後からの授業なのだし。]


  綺麗のが良かった?
  言葉にしないと伝わらないって知ってるからね。
  言い足りないぐらいだと思うよ。

[>>254先生と言うのもあながち間違ってないと思う。昔は宿題も手伝って貰ってたのだから。

昔の事で、覚えてはいるけれど、多分それは夢か妄想だと思っていた事がある。
宿題中に彼女の衣服が少しはだけでいた事。小学生の自分は何となくそれをチラチラと見てしまっていた気がする。ただそれを指摘するのが正しいかも分からず、彼女には言わないで。その日はよく分からない感情を胸に眠りに付くのが難しかった。
まさかそれが、わざとだとは思いも寄らなかったけど。]*
(279) 2021/07/04(Sun) 10:02:34
大学生 廣岡 珠莉は、メモを貼った。
(a16) 2021/07/04(Sun) 12:16:42

【人】 OL 奈々

────303号室


   ふふふっ、驚きすぎ。
   あっ帰り道にレンタルショップ行かなきゃ。
   お昼、外で食べたい?遅くてもいいなら、
   ご飯作ってもいいよ?

[ まさか次の日にお泊まりデートが起こるとは
  思ってもいなかったような驚き方。
  可愛すぎて、頭を撫でてしまったかも。
  彼が午後から授業と教えてくれるなら、
  大学まで送ってあげるのもいいな、と
  後の彼女は思うことだろう。
  少し早い時間になるかもしれないが。    ]


(280) 2021/07/04(Sun) 13:21:29

【人】 OL 奈々



   ど、どっちもヨウくんから言われると…
   恥ずかしくなってきちゃうわ……
   10年分の言葉、ってことだよね?


[ そんなもの、耐えられる保証がない。
  彼が秘めてきた思いが今この瞬間から
  彼女に向けられていくのだから、
  ぞくぞくしてしまうに決まっている。

  第3ボタンあたりを外せば、
  幼い彼に見えたものは谷間と
  チラリと覗く女性の下着だけれども
  いい子だった彼に特に指摘をされるることなく
  帰る時にこっそりとボタンを留め直し
  帰ったことをいまだに覚えている。
  指摘されていたら?
  彼女のことだからご褒美に触らせてあげたかも。 ]*



(281) 2021/07/04(Sun) 13:22:37

【人】 神原 ヨウ



  レンタルショップ?何か借りてたの?
  あ、料理食べたい!でも疲れてたら外で食べよ。

[>>280レンタルショップの話が出るのに少し首を傾げて、どんな映画を見るんだろう、なんて思う。
撫でられるのはちょっと恥ずかしいけど、大人しくする。
彼女の手作りは楽しみだ。とはいえ疲れてるなら外食で、その分話もしたい。]


  そうだよ、長い時間貯めてた言葉。
  それで、可愛いと綺麗ならどっちが良い?
  オレは綺麗の方かなって思ってるけど。

[>>281勿論可愛いと綺麗のどちらもなんだけど。
身体を綺麗に保ってたり、仕草だったりは綺麗の方かなって。

まさか昔の出来事で、そんなイベントに進むとは思いも寄らず。
そんな事があったら間違いなく性癖が歪んでいただろう。
違う日に普通にしていたら褒めるつもりで、今日はボタン外れてないね、と笑顔で無邪気に言っただろうけど。]
(282) 2021/07/04(Sun) 14:07:50

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[道中たくさん話しをした。

 コンビニレジ横のカフェラテ、
 何処のが好き?俺はエブリーマートかな、とか。

 近所にコーヒーのうまい喫茶店があって
 夏の間はコーヒーかき氷を出している、とか。

 年齢を聞かれたら32、って普通に答えるけど
 千由里とはほとんど干支一回り離れてるって事実は
 俺の官能を甘く刺激するだけだろう。

 ドライブばかり連れ出す彼女の元カレは
 車好きじゃないなら、きっと俺と同じ。
 誰も俺たちを知らない世界に行きたくて
 二人きりでどこまでも。

 もちろん俺は千由里を責めない。
 そうなんだ、とこくこく相槌打つだけ。]
(283) 2021/07/04(Sun) 14:09:35

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[感動したような声を出す千由里に手を引かれ
 人波を縫って歩く。
 無邪気な顔がネオンに照らし出されて
 しっかり繋いだ手を時折振り返ってくれるのが
 本当に子どもっぽいのに、全然嫌じゃない。]


  うん、可愛い。


[繋いだ手を揺らして、微笑む。
 目は金魚じゃなく、千由里に向けて。

 誰にも咎められない二人きりの世界を
 子どもの声が切り裂いていく。
 千由里が手を引いて、親子連れを追い抜いて
 そうして世界に静寂が戻った頃、
 千由里はへらりと笑って言った>>269


  ……意外。


[俺は目をちょっと見開いて、
 それから強ばった頬を少し弛めた。

 なんか子ども向けの用品店の販売員とかでも
 おかしくないかな、ってちょっと思ってたから。]
(284) 2021/07/04(Sun) 14:10:05

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[そうして、俺が吐き出した弱音を
 千由里は受け止める言葉を返してくれる。

 俺だけを見ててくれて
 俺だけを愛してくれて
 ずっと一緒でいて幸せなら、本当にいいのに。

 だから、聞いたんだ。
 その目で夢見るその先を。

 子どももなく、
 夫婦という枷もなく、
 ただお互い一緒にいるだけ。
 笑って、そんな答えを返す千由里の頬に
 俺は黙って手を添えて─────
 そっと唇を重ねた。]
(285) 2021/07/04(Sun) 14:10:33

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  ……もっと早くちゆに逢えてたら良かったのに。


[神様は本当に意地悪。

 覗き込んだ千由里の目の中には
 アクアリウムの照明に照らされた
 悪い大人の顔が写ってた。]
(286) 2021/07/04(Sun) 14:10:56

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[アクアリウムを抜けて、
 せっかくだから、と近くのカフェに立ち寄った。
 小さな店内にはコーヒーの香りがたちこめて
 口コミによると夏季限定フラッペが人気だとか。

 俺はアイスコーヒーとレモンケーキ。
 千由里には、俺が誘ったんだから、と
 好きなものを選んでもらおう。

 ─────ああ、若い子って真っ直ぐだな、とか
 感性が瑞々しくて、まるで熟れた桃みたいだ、とか
 話しながらも、徐々に俺は焦がれてく。

 ハグをして、キスして、デートまでして、
 でも今夜はそこから先が確約されてる。
 男なら、デートで一番テンションが上がる日。
 さてその長袖の下の素肌は
 どんな肌触りがするだろう……。

 想像するだけで、酸いものを頭に描いた時のように
 きゅっと歯茎の付け根が疼くよう。]
(287) 2021/07/04(Sun) 14:16:27

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  ねえ、ちゆ。


[向かい合った席に手を伸ばし
 重ねた千由里の手の甲を撫でて、尋ねる。]


  ここは、さっきよりも静かだけど……
  もっと、二人っきりになれる場所、行かない?

  君をもっと、知りたくてさ。


[色を含めた目で、それがただの
 喫茶店のハシゴじゃないのを伝えながら
 俺は千由里の意志を確認する。

 けど、ちょっとマズったかな。
 早計が過ぎたかもしれない。
 他に千由里が行きたいところがあれば
 もちろん付き合うつもりだけれど、
 果たしてなんと答えてくれるか。]*
(288) 2021/07/04(Sun) 14:26:15

【人】 三月ウサギ



  やはり普段に比べて動揺していたらしい。
  送信した瞬間に我に返った。

  …… こんなサイト。
  悪戯か個人情報を抜くために決まっているのに。
  本名を晒さなかったのは唯一の幸いだと息を吐く。
  それが理性的に行動したわけではなく、
  自分の名を忌避した結果だとしても。

  だから返信なんて来るとは思わなかった。
 
 
(289) 2021/07/04(Sun) 17:38:31

【人】 三月ウサギ



  「 ザ ラピスか ……   」


  予想に反して再度届いたメールを一読し、
  指定されていた開催場所。
  そのまま流れ作業でパソコンで検索して、
  ページを開いた瞬間に目が眩んだ。

  これまでの人生で縁がなくとも
  名前は知ってるレベルの一等地に建っているホテルだ。
  外観の写真からでも、圧倒的な存在感を放っていた。
  更に細工で美しく装飾された室内は、
  飾られた絵画や彫刻の存在もあり
  それ自体が芸術作品のよう。

  まさに贅を尽くした空間。
  …… 一泊の宿泊費で何ヶ月暮らせるんだろう。
  頭の中で算盤を弾いたら、
  ウッ、と唇の端から呻き声を洩らした。
  
 
(290) 2021/07/04(Sun) 17:38:46

【人】 三月ウサギ



  思わず着ている服の首回りに指をかけ、
  そのままぐいと引っ張った。
  選ばれた者しか足を踏み入ることの許されない空間。
  対して、自分は ───

  ドレスコードの意味は知ってるけど、知ってるだけだ。
  兄からもらうお下がりは、
  皺が寄っていたり染みがあったり。
  新品特有のパリッとした糊のきいた服とは程遠い。

  ほつれた部分は繕って、着直しできるようにしたら
  みっともないと嘲笑と共に指をさされたこともある。
 
 
(291) 2021/07/04(Sun) 17:39:21

【人】 三月ウサギ



  「 運賃はないし。
    ホテルに着て行くような服もない。 」


  相談に乗るから。
  そんな主催者の言葉に甘えた返信は恥でしかったけど。
  同時に試しの意図もあった。
  明らかにたかりの意思を含んだ文だ。
  悪戯ならば、これ以上は踏み込んでは来ないだろうと。


  ─── 結果がどうだったか。
  指定された日時に、ザ ラピスの前の前に俺はいた。
  それが、答えだろう。**
  
(292) 2021/07/04(Sun) 17:39:30
三月ウサギ は、メモを貼った。
(a17) 2021/07/04(Sun) 17:45:31

【人】   スタンリー

―― ロビー ――

[最上級のホテルともなれば車は前に乗り付けて駐車場へ移すのは従業員に任せてロビーで待っていれば良い。
 そうしなかったのは車の運転席に自分以外の誰も座らせたくはなかったからだった。
 自分ですると伝えて駐車場に入れた後そこで暫し時間を潰したのは人目に触れないためでもあった。

 男がロビーに到着しフロントへと辿り着いたのは十三時を少し過ぎた辺りだった]


   予約をしているスタンリーだ。
   部屋は確か1101号室のはずだが。


[男は視線をフロント係の後ろへと向けた。
 そこには鍵をしまっている棚があり部屋の数も凡そ分かる。
 ただ11階を見ると番号は二つしかなく、
 続くフロント係の言葉に何か間違えたかとこめかみを擦った]
(293) 2021/07/04(Sun) 17:57:31

【人】   スタンリー

   そうか、連れは先に入っているか。
   ありがとう――。


[確認するが部屋は間違いなくスイートルームらしい。
 このレベルのホテルに泊まったことはあれどそれは安くて狭い部屋であって決して最上級の部屋ではない。

 男はカードキーを受け取ると再びこめかみを擦った。
 昔から嫌な予感がする時はそこが痛むのだ。

 エレベーターのボタンを押し、扉が開く迄の間も。
 中に乗り込み十一階へと殆ど重力を感じることもなく運ばれる間も。
 軽やかな音と共に扉が開き誰もいない通路に足を踏み入れた今も――]
(294) 2021/07/04(Sun) 17:57:41

【人】   スタンリー

   ……何だ。化かされているのか。


[男はしきりにこめかみを擦ったままだった。

 男は廊下を歩く。
 カツリ、カツリ。
 革靴と床の合わさる音が人気のない通路に響く。

 男が歩みを止めたのは1101と銘打たれた扉の前のことだ。
 大きく息を吸い、深く吐き出すと男は手に持っていたカードキーを扉にかざした。

 ロックが外れる音がする。
 ノブに手を掛けて扉を開き、中に視線を向けると見たこともないような豪奢な調度品があちらこちらに用意された部屋があり。
 男はその場で中の様子を伺っていたがお連れ様と言われていた相手はそこから見えたろうか*]
(295) 2021/07/04(Sun) 17:57:47

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[扉を開いた先にあるのは、広い空間。
 大きな窓から差し込む日差しは、部屋全体を
 明るく照らしていた。
 運び込まれている荷物を視認すれば、
 ゆっくりと歩みを進めていく。

 このホテルに泊まるのは初めてだけれど、
 ここはたしかスイートだと言っていたかしら。
 ホテルの部屋の大きさにあまりこだわりは
 ないのだけれど…そうね。
 調度品は上品で好感が持てるし…
 ぴし、と整えられたシーツには皺一つない。]



   綺麗なお部屋でよかった


[にっこりと笑んで。
 部屋付きの小さめのキッチンへと向かう。
 そこにはあらかじめお願いしてあった、
 御用達の紅茶とカップ。
 銅のケトルが並べられていた。]

 
(296) 2021/07/04(Sun) 18:35:50

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[手を洗い、ケトルに水を勢いよく注いで
 火にかける。茶葉の缶を開けるといい香り。
 ポットにティースプーンで一人分入れてから、
 少し迷って、もう一杯。

 沸いた湯をすぐに注いで蒸らす。
 その間にカップを一つ、ソーサーと共に準備して、
 余った湯を注いであたためておく。

 慣れた手つきでいれていれば、キッチンから
 部屋にかけて、紅茶の香りがふわりと
 漂って、充満していく。
 それを吸い込んで、目尻を細めた。

 正確に測って、3分。
 ティーストレーナーで綺麗に最後の一滴まで
 濾しきれば、温まったカップに注ぐ。]
 
(297) 2021/07/04(Sun) 18:36:09

【人】 大学生 廣岡 珠莉




    ……ん。いいんじゃないかしら?


[トレイに乗せて、部屋のローテーブルへと
 運んでいれば、ちょうど、鍵の開く音がした。
 ちら、とそちらに目をやって、
 トレイごと一度テーブルに置いて、
 そちらに歩いていく。

 ちょうどこちらを伺っていたらしいその人に
 にっこりと微笑みかけて。]



   こんにちは。


[と、W先生Wに一言ご挨拶。
 ───どうしてかしら、どこかで…
 お会いしたことのある方のような気が
 するのだけれど…とぶれた意識を戻して]

 
(298) 2021/07/04(Sun) 18:36:39

【人】 大学生 廣岡 珠莉




   …上着、お預かりしますよ。


[なんて、口に出してからまるで本当に
 帰ってきた旦那様を迎えたような
 気持ちになって…なんだかこころが踊る。

 その人が素直に預けてくれるなら、
 新妻よろしくその肩から上着を抜いて、
 ハンガーにかけようかな。]


   ちょうど紅茶が入ったところなんです。
   紅茶はお好きですか?


[と微笑み、問いかけながら。]*

 
(299) 2021/07/04(Sun) 18:37:06

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[彼は咎めることなくちゆの話を聞いてくれた。
 それがなんだか嬉しくて、楽しくなっちゃって
 可愛いって褒められたのは金魚じゃなくてちゆの方。
 不意打ちだったからちょっぴり驚いてしまったけど
 手を繋いで歩く時間は紛れもなく幸せなものだった。

 過ぎ去った親子のことなんか知らない、
 意外?もっと「家庭的」みたいな方が良かったかな。

 ちゆには好きな人だけ居ればいい。
 誰か一人が「愛してる」って言ってくれたらいい。
 みんなにとって、それは当たり前のことだとしても
 ちゆにとっては昔から特別なものだったから。

 嫌な顔されなくてよかった。
 子どもが得意じゃないのはお互い様かもしれないけど、
 なんにもない二人だけの未来図を認められたような
 そんなキスに胸が鳴って、ひどく安心した。]


  ちゆも、もっと早くタイガさんに会いたかったな。


[彼の瞳を見つめたまま、同じ言葉を返す。
 一番目じゃなくてもいいけど、もっと先に出会えてたら
 あの人より前に知ってたら、もっと幸せだった気がする。]
(300) 2021/07/04(Sun) 19:07:47

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[でも、今からじゃダメなのかな。
 意地悪な運命を嘆く彼は、
 今からじゃちゆを選んではくれないのかな。

 大人の狡さを知らない訳じゃない。
 むしろ痛いくらいにわかってる。
 でも、彼の秘めているかもしれない一面からは
 わざと目を逸らして、知らんぷり。

     
     気付いたら戻れないくらい虜になってるの、
         そういうのも……嫌いじゃないよ。
(301) 2021/07/04(Sun) 19:09:01

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[金魚を横目に通り過ぎていったら、
 アクアリウムは出口に差し掛かっていた。
 楽しかったね、ってありきたりな感想を口にしながら
 その実ほとんど彼しか見ていなかったのは内緒。

 そのまま二人でカフェに立ち入る。
 苦いコーヒーの香りが鼻を掠めていった。

 「これにする!」と迷わず選んだのは限定フラッペ。
 タイガさんのより高くなっちゃうから、と
 ディスプレイのレモンケーキを前に口には出さない葛藤。
 彼の顔を見て、頼んでいい?ってそろりと尋ねて
 結局は誘惑に負けてしまう。

 ミルクたっぷりのフラッペは冷たくて美味しい。
 レモンケーキを一口食べたら思わずほっぺたを押さえて
 おいしいね、って同じものを食べる彼の方を見た。
 
 向かいに置かれていたのはアイスコーヒー。
 ちゆは苦いのダメだから、すごく大人っぽく見えて
 水滴のついたグラスを持つ手も格好良くて。]
(302) 2021/07/04(Sun) 19:09:53

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  うん?


[名前を呼ばれて、フォークを置いた手に彼のが重なる。
 さっきまで普通に繋いでいたはずなのに
 その指が肌を滑る感覚にドキドキしちゃった。

 二人っきりになれる場所——、
 現代文のテストは全然ダメだったけど
 そういう台詞の意味はすぐに理解してしまう。]


  ……ふふ、いいですよぉ


[暢気な声の返事をする。
 重ねられた下でくるりと手のひらを返したら
 指先でつうっと彼の手を擽る、なんてことのない悪戯。]
(303) 2021/07/04(Sun) 19:11:19

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

 

  ちゆもタイガさんのこと、もっと教えて欲しいなぁ
  だって、……愛してくれるんですよね?


[それがただの言葉だけじゃないことなんて、
 初めからわかりきっていた。

 それなら、と、ケーキの残り一欠片を口に放り込む。
 甘酸っぱいのを噛み締めて彼の方を見れば
 「いつでも行けます!」って悪戯っぽく笑った。*]
(304) 2021/07/04(Sun) 19:13:02

【人】   スタンリー

―― 1101号室 ――

[男は部屋の入り口に立ちっぱなしであった。
 >>296その場所からでも部屋が広いのはすぐに分かる。
 外から差し込む日差しは未だに高いままで普段女を買い呼び出すようなホテルとは格が違うのは目に見えて明らかだった。
 こうした場所には相応しい者が泊まるもので少なくとも男の場合は今はまだ少し早い。
 今の大学ならば准教授にでもなれば相応となりそうだが――]


   良い香りがするな。


>>297微かに漂ってくるのは紅茶の香りだろう。
 つまり部屋に相応しい者が相応しい行いをしている、と。
 男はそう認識し一歩部屋の中へと足を踏み入れ、立ち止まった。

 立ち止まった理由は他でもない。
 >>298視界の中で微笑みかけてくる女――子が一人。
 それは顔も名前も、無論のことその家格も知っている者であり成績や筆跡、授業態度までも把握していた手を出しては社会的に死ぬ大学の地雷の一人だった。

 即ち――男自身の生徒である]
(305) 2021/07/04(Sun) 19:41:40

【人】   スタンリー

   ……あ、ああ。
   こんにちは。


[男は産まれて初めて眩暈を感じていた。
 こめかみを擦るが其処に違和感は既になく。
 その原因は既に目前に存在していた。

 そして彼方どうやらは気づいてはいないらしく、
 甲斐甲斐しく世話を焼こうとしてくれる]


   廣岡君。上着は頼むが少し待っていてくれるか。
   紅茶は好きだ、ただ猫舌だから熱いのは飲めない。


[男は"先生"の様に伝えると白のジャケットを脱ぎ渡した。

 後、一歩後ずさると扉を一度閉めて部屋番号を確認する]
(306) 2021/07/04(Sun) 19:41:54

【人】   スタンリー

   1101号……間違いない。
   送られてきたメッセージも……合っている。


[男は静寂が広がる通路の中を進みエレベーターに乗り込むとロビーへと向かった。
 フロントに掛け合い鍵が間違っていないかを確認し、何もかも間違っておらず合っていることを確認するとその場で暫く瞼を閉じ、瞼を開いた後はフロントに礼を述べてから平静を装い部屋の前に戻った]


   落ち着け、此処では教員ではない。
   偶々偶然稀に見る確率で同じ部屋になった。
   それだけだ。


[男は再び扉の鍵を開けた。
 今度は立ち止まることなく部屋の中に入り――。

 ジャケットに名刺入れなど律儀に入れていたり、
 星条 一と名が分かるようになっていたがそれに気づかぬまま]


   ただいま。
   ――と、今日一日の連れ……で合ってるか?


[廣岡 珠莉の姿を探し近づくと今一度、本人に確認の声をかけた*]
(307) 2021/07/04(Sun) 19:42:02

【人】 OL 奈々

────303号室


   え?あ、う、うんっ。
   ちょうど明日までだったから、
   帰り道に返しに行こうかなと思って…?

   それじゃぁ、お昼は外で食べて、
   夜はなーりん作ってあげよっかぁ。

[ あたかも、すごく前から借りていたものを
  返しに行くかのような素振りを見せる彼女。
  今更、TVの DVDの話なんてできるわけがない。
  もし彼が明日の朝、何か番組を見ようと
  電源をつけてしまったなら、
  昨日の続きが流れる可能性もある。
  そのときはもう素直に白状するしかないけれど。

  疲れてるなら、と心配してくれるところが
  既にきゅんポイントを貯めていく。
  だから、夜くらいは作ってあげたいな、なんて。
  家に帰る前に好きなものは?と聞こうと思って。 ]



(308) 2021/07/04(Sun) 19:50:40

【人】 OL 奈々



    そ、うねぇ……なら、綺麗のほうが、
    ヨウくんに沢山言われたい、かな。


[ 選択肢を言い渡されると、彼の意見に同調するように
  首を縦に振って頷きを見せる。
  彼にはもっと沢山綺麗と言われて、
  ずっと綺麗な人でありたいと、彼女が思っているから。

  過去の彼にボタンが閉まっていることを
  無邪気に褒められたあの日。
  あの時の彼女はうちに帰って、慰めていたような。
  悲しかったからではなく、
  幼い彼が気にしていたという
  事実を知ることができたから。
  今やってしまえばただの痴女だろうが、
  あのときならまだ若気の至りと許されそう。

  許されなくても、過去の話は過ぎた話。
  彼女ならそう言いそうな感じもある。     ]*



(309) 2021/07/04(Sun) 19:51:19

【人】 神原 ヨウ

───303号室

 
  そうなんだ?
  確かに延長料金取られても困るしね。
  
  本当?それは嬉しいな。
  何でも嬉しいけど、卵使ったものが好きだな。


[>>308ビデオの件は少し不思議に思ったけれど
それほど追及する事なく納得した。
まさか彼女がAVを借りていたなどとは、流石に思いつくはずも無いからだった。
今テレビをつければ一時停止になったままのDVDの画面が出るのだが、さてそんな時は来るのか。

彼女が作ってくれるなら何でも嬉しかったけれど、何でもOKは困るかなと思って軽くリクエストを出しておく。]


  そう、分かった。
  沢山言うから、覚悟しておいてね?


[>>309彼女を見つめながら言葉にする。
意識してなくても自然と言葉に出そうだったが。

昔に起こったことは知る由もなく。
彼女が話すこともない気がするが
そう言ったことも知れたら彼は嬉しいだろう。
過去は過去だが、共通の思い出話ではあるから。]*
(310) 2021/07/04(Sun) 21:01:04

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[期待の色は裏切られず、
 肯定の言葉と共に、掌をすう、と撫でられて
 思わず背筋がぞわりと逆立つ。]


  うん、もちろん。


[無邪気な問い掛け>>304に目を細め
 湧き上がる情動を鎮めるように、
 冷たいコーヒーを喉へと流し込む。

 お揃いのレモンケーキの、
 皿の端についたクリームまで
 綺麗にきちっと平らげたなら
 また手を繋ぎ合わせてホテルへと帰ろうか。

 ちょっとこのドキドキするような、
 甘いひとときが好きだ。
 タクシーに乗ってホテルまで向かう時の
 互いの期待を胸に秘めあったまま
 でも、望むものは同じ、みたいな。]
(311) 2021/07/04(Sun) 21:50:02

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[今度はちゃんと、ホテルの部屋へと足を進めると
 広々とした空間が視界の端から端へ拡がっている。
 大人二人が並んで大の字で寝ても余りあるような
 大きなベッドだけじゃなく、
 ゆったり寛げそうなリビングまである。

 生活臭からかけ離れた、上質な空間。
 つい、深呼吸しちゃう。]


  ちゆ。


[ここでキスでもしようかな、って
 思ってたんだけど……ふと思い付いて
 俺は悪戯っぽい笑みを浮かべて、言った。]


  ……ただいま。


[ここは俺たちの家であり、
 世間から逃げるように帰ってきた
 二人だけの愛の巣……っていうごっこ遊び。
 
そういやデキ婚だったから、新婚生活なんて無かったや。

 千由里をまた思い切り抱いて、
 微かにレモンの味が残る唇を吸えば
 「ああ、本当にこんな新婚だったら良かったのに」
 って、またちょっと思った。]
(312) 2021/07/04(Sun) 21:50:55

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[性急だと言われたら
 「余裕無くてごめんね」って眉を下げて謝るし
 何も言われなければ、ただただ
 相手の形を確かめるよう、千由里の背に
 回した腕で、体の輪郭をなぞっていく。
 軽いキスの雨を何度も何度も降らせながら
 目を閉じても、もう子どもの声は
 どこからも聞こえなかった。]


  ちゆは……僕の何が知りたい?


[口付けの合間に、まつ毛の隙間からじっと
 彼女の顔へと視線を向けて問う。]


  血液型?それとも星座?
  出身校とか、それとも……
  僕がどうやって、人を愛するか、とか?


[何を教えたら、彼女はよりより
 俺の方を向いて、このひとときを
 より情熱的に過ごさせてくれるだろう。

 千由里の手を、俺のTシャツの左胸に導いて
 フードの下で解れた髪を、そっと耳にかけてあげる。]
(313) 2021/07/04(Sun) 21:51:19

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙




  分かる?ドキドキしてるの。


[掌じゃ分からないなら、耳を寄せてもいい。
 それでも分からなければ、
 もっと深いキスを受けて欲しい。]
(314) 2021/07/04(Sun) 21:51:44

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[このままバスルームに二人で
 なだれ込んでもいいんだけれど、
 装わない、素のままの千由里を
 じっくり味わってもいい。

 長い口付けから彼女を解放して
 俺は唾液で絖った唇を持ち上げる。]


  ちゆ。


[「君をもっと見せて。」
 そう、唇の形だけで乞う。]*
(315) 2021/07/04(Sun) 21:52:08

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[再び手を繋いで帰る道中、
 心臓の音はずっと早く鳴っているのがわかった。
 初めて会った男の人とふたりでホテルに行くなんて
 普通の人が見たらあんまりよくないことなんだろうけど
 ちゆにとっては、ちゃんと純粋な気持ちだ。

 またエレベーターを上がって同じ部屋の前に行く。
 ドアを開けると安いラブホテルとはまるで違う景色だった。

 柔らかそうな大きいベッド、
 見慣れない豪華なインテリアにまた気分が上がるのは
 だって、珍しいんだから仕方ない。]


  ん?


[気づいたら彼の手をすり抜けて、部屋の中を見回していた。
 おしゃれなティーパックに目を奪われてたら
 名前を呼ばれてぱっと振り向く。]
(316) 2021/07/04(Sun) 22:52:23

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[なにか思いついたような、悪戯っぽい笑顔。
 そうして告げられた「ごっこ遊び」の一言で
 ただの綺麗な部屋が特別な場所になった気がした。]


  ――おかえりなさい、……あなた!


[ドラマで聞くような台詞を口にしてみたら
 やけにテンションが上がっちゃって、
 本物の「お嫁さん」みたいには言えなかったけど。

 抱きついた腕にきゃらきゃら笑って、
 そんな声は唇を重ねたらたちまち甘い囁きになって。
 こんな風に幸せな「お嫁さん」だったら憧れちゃうかも
 ……なんて、ひとりでに少し寂しくなった。]
(317) 2021/07/04(Sun) 22:52:45

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[なぞる指先もキスもくすぐったい。
 だけど心地良くて、ぎゅっと身を寄せたまま感覚に浸る。
 
 
あの人じゃない、
この人も会ったばかりの人なのに
 アプリで会った知らない人よりずっと幸せ。

 何が知りたいって、そんなの
 好きな人のことなら何でも知りたいよ。

 血液型も星座も、思い出話も、愛し方も、]


  全部って言ったら、欲張り?


[心臓の音、ちゆと同じくらい早い。
 「ほんとだ」って笑いながら胸板を撫でて下ろしたら、
 お返しに彼の――左手をとる。]
(318) 2021/07/04(Sun) 22:54:18

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ちゆも、一緒。
  タイガさんに触れられたら
  すっごくドキドキしちゃうみたい。


[彼がしてみせたみたいに自分の胸に導いた。
 確かめてもらうように押しつけて、
 重ねた手、親指の腹が彼の薬指をなぞる。

 「もっと見せて」と、彼の言おうとすることはわかった。
 でも、名前を呼んだその声にはわざと答えてあげない。]
(319) 2021/07/04(Sun) 22:54:33

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ちゆのこと、好き?


[無邪気な顔を装って質問を返す。
 重ねた手をそのまま持ち上げたら
 節ばった指にうっすら残る日焼けの痕に視線を落とす。]


  ちゆは好きだよ、タイガさんのこと。
  ……ねぇ、一番好きって言ったらさ
  あたしが一番だよって言ってくれる?


[多分あなたには他の――もっと大事な人がいるってこと
 分かってて「一番」を強請ってみたのはわざと。

 見上げたら被ってたフードが滑り落ちた。
 それに構わず、背伸びをしたら口付けひとつ。
 彼は頷いてくれたか、狡い大人の躱し方をしたか
 それとも強請った言葉を贈ってくれたか。]
(320) 2021/07/04(Sun) 22:55:19

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  お風呂、いこっか


[でも、困らせてしまう前には掴んだ手を引いて
 甘えた声で足を進めようとする。*]
(321) 2021/07/04(Sun) 22:56:10

【人】 OL 奈々

────303号室


   そ、そうなのそうなの…!
   本当は今日返そうと思ってたのだけど
   すっかり忘れちゃってて…

   卵ね?わかった。
   何かを誰かに振る舞うって久しぶりかも…


[ 彼が素直な子で良かったと彼女は心底思う。
  
  というより、彼女はどうやって
  彼に気づかれることなくDVDを片付けるのか。
  明日の朝が見ものになりそうな。

  卵が好きと言われると、彼女の頭の中では
  オムライスなんてどうかな、と
  考え始めたのだが、古風とトロトロなら…
  なんてところまで考えてしまったので
  明日、帰りながら彼に聞こうと
  心のメモに残すのだった。        ]



(322) 2021/07/04(Sun) 23:15:30

【人】 OL 奈々



    ん、……じゃぁ私は好きって…
    かっこいいって、沢山言えたらいいな。


[ 綺麗っていわれたままは
  彼女が不利というか、なよなよにされてしまう。
  だから負けないように今はまだそんなに言っていない
  かっこいいという言葉を彼に向けようと
  彼女の中でもひとつの軸として決まった。

  多分、彼女の家に帰ったなら
  過去の話をもっとしてあげるだろう。
  過去の彼に対して遠回しな悪戯をしていたことも
  少し告白してあげるのだ。
  けれど、過去の彼女のことはある種ライバルと
  今の彼女は思うのでほどほどにしたい。    ]*



(323) 2021/07/04(Sun) 23:16:00

【人】 神原 ヨウ

[>>322彼女が少し焦ったような声を出すので
眉根を潜めて不審に思ったけれどその内容は想像がつかない。
ただ何となく気になったので後で借りたDVDを見せてもらおう、と思っていた。

ちなみに彼が始め提案しようと思ったのがオムライス。
次に親子丼だったりするのだけど
明日オムライスの話が出たら彼は喜ぶだろう。
トロトロのやつがいい、なんて少し目を輝かせて。]


  そっか。
  そしたらお互い幸せな気持ちになれそうだね。


[>>323彼女にカッコイイと言われればやっぱり嬉しいだろう。
好きだと言われると照れたりもするだろう。
ベッドの中で紡ぐ場合と、日常で言う場合もきっと違う感じ方になる気がする。
そう思うと、沢山綺麗と好きを彼女にあげよう、と思った。

過去のお話は酒の肴にでも。
そういえば2人ともお酒が飲めるんだな、なんて今更気付いた。
試したい事は幾らでもあるみたいだ。]*
(324) 2021/07/05(Mon) 0:22:59

【人】 救急救命医 サキ

[佐木くんだ、と同じように本名で返されれば、
やはり間違いではないことがわかった。
思わぬところで知り合いとの遭遇。
街中だったり、店の中だったりならまだしも、
ここであることが問題なのだ。]


 ……せ、
 瀬名原くんも、
 このマッチングに応募していたの?


[はは、と笑いを張り付けたまま、そう尋ねる。
返答が返ってくる間に考えを頭に巡らせる。
どうしよう、職場にバレるかな。
ゲイばれまでしたら最悪だ。
彼には申し訳ないが、帰るのもありか?
いや、ここにいるということは ─── ]
(325) 2021/07/05(Mon) 1:58:49

【人】 救急救命医 サキ



 瀬名原くんが、
 ……俺を甘やかしてくれるの?


[そういうことなのだろうと、結論が出た。]
(326) 2021/07/05(Mon) 1:59:06

【人】 救急救命医 サキ

[そう考えると、次第に笑いがこみ上げてくる。
こんな近くに俺の願いを叶えてくれる人がいたなんて。
それも、男で。

瀬名原くんはタイプとかそういうのではなかったけれど、
近くにいたというだけでも嬉しい。

ぽんぽんと叩かれたソファーに素直に座り、
荷物を床に置いて瀬名原くんを見る。
彼がいつも浮かべている笑みに、自然とこちらも笑みになって。]


 ……今日はよろしくお願いします?


[なんて言ったりして。]*
(327) 2021/07/05(Mon) 1:59:17

【人】 麻酔医 セナハラ


うん、面白そうだったから応募したんだ


[このマッチングサイトを使う人は真剣に欲望をかなえたい人が多い(多分)
だろうから、面白そうなんて言い方は駄目だったかな?なんて心の中で考えるけれど、でも冷やかしじゃないならいいやとまとめる。
佐木くんの反応が一般的で、普通は同期に会ったら気まずいものだよね〜と
他人事のように彼の反応をのんびりとみていた。


けれど次第に嬉しそう……かな?
そんな笑みを浮かべているように見えるからうんうん、なんてほほえましい気持ちになる。
呑気すぎかな?]
(328) 2021/07/05(Mon) 2:38:49

【人】 麻酔医 セナハラ


そうだよ〜
佐木くんがしてほしい事、してあげるよ


[甘やかす、彼のわがままをとことん聞いてあげるか…
はたまた赤ちゃんみたいによしよしするか、どんな甘えるタイプなのかなと過去の恋人達を思い出す
頭の中がもし見えるならこんな時に他の奴考えないでッ!(裏声)とか言われちゃうんだろうね]


うん、よろしくね


[身長差で少し見上げてくる彼が素直な弟みたいで可愛らしく見える、妹しかいないけれど。]
(329) 2021/07/05(Mon) 2:39:32

【人】 麻酔医 セナハラ


[僕からも挨拶返して、さてどういう風に触れ合えばいいのだろうかと考える。
僕から何もアクションがなければ困るだろうから、何をしようか考えてますと分かるようにうーん、なんて分かりやすく声を出して顎に手をあてる。

とりあえずは妹か弟、それも小さい子みたいにしてあげてみよう!
なんてはたから見られたら実験か?とも思われそうな事を考えれば彼が驚かないようにとゆっくり、彼の頭に手を伸ばして触れる。

短くて整えられた、もしかしたらセットもしてるのかな?
でもチクチクするわけでもなく触り心地は悪くないな、
なんて評論家みたいな事を思いながらよしよしと子ども相手のように撫でる。]


挨拶出来てえらいね、佐木くんは

今日はしてほしい事、なんでも言ってね?
沢山甘やかして、よしよししてあげるから


[そう笑みを浮かべたまま彼に優しく、ゆっくりと、絵本の読み聞かせみたいな声色で言い聞かせる。
不満があれば言ってくれるだろうから取り敢えずはこの方向性でと決める




そういえば…
なんでもとは言ったけど、性行為とかあるのかな?]*
(330) 2021/07/05(Mon) 2:42:04

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[「ただいま」って帰ってきても
 「おかえり」って言ってもらえないんだ。

 「ミックス卵やめてって言ったよね」
 「低脂肪乳じゃないやつ、ってもう忘れたの?」
 「梨花寝てるんだけど」
 「連絡遅いって毎回毎回言わせないで」

 だからそのうち、言わなくなった。
 でも、文句は変わらず増えていった。]
(331) 2021/07/05(Mon) 4:15:09

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[ドキドキしてるのは一緒だ、と
 導かれた指先に、千由里の膨らみが触れる。
 薄い皮膚の下にある骨の、そのまた奥に
 どくどくと脈打つ心臓があって、
 でもそこにはまだ触れられない。

 もっと見せて、と奥に踏み込もうとしたら
 質問で通せんぼ>>320
 千由里の指先が、指輪の跡をなぞる。

 別に好きな人がいるでしょ、って。
 それでも一番になりたい、って。
 千由里の視線はそう言う。

 ─────そうだね、俺は君にまだ
 「愛してるよ」なんて言ってないもの。]


  ……本当に、本当に、愛し合ってたら、
  きっとこんな場所まで来てないよ。


[困ったみたいに眉を下げ、
 俺は宥めるような声を出す。
 そして、離婚したとかじゃなく
 本来帰るべき場所があるのを暗に認めて
 俺は千由里の髪を一筋絡めて
 甘い香りのする毛先にキスを落とした。]
(332) 2021/07/05(Mon) 4:16:21

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  家にいると、ね。
  まるで自分が透明な何かとか、
  もしくは捨て損ねちゃった粗大ゴミみたいに
  なっちゃったような気分になるんだ。
  僕はちゃんとその場にいるのに。

  辛くて、寂しくて、
  受け止めてくれる誰かが、欲しくて。


[脳裏で絵美が「何もしてないくせに」と嗤う。
 それを黙殺して、俺は顕になった
 千由里の額に唇を押し当てた。]


  ……僕は、受け止めて欲しいだけ。
  でも、それでいて更には
  ちゆの一番になりたい、なんて
  そんなの、わがままだって思ってる。


[額から瞼、頬へと徐々に口付けを下ろしていって……
 もう一度、拒まれなければ唇にキスをして。]
(333) 2021/07/05(Mon) 4:16:55

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  どうすればちゆに伝わるかな。
  ……なんていえば、伝わるかな。

  胸がドキドキしてるのも同じ、
  キスもして、ハグもして……
  それでもまだ足りないなら。


[例えば今すぐその脚を押し広げて、
 雄を捩じ込んで、その胎の奥の奥で
 埒を明け、胤を撒き散らかして
 その時やっと一言「愛してる」などと囁けば
 君はそれを鵜呑みにしてくれるのか。

 その先に、「愛」は芽吹かなかったというのに。
(334) 2021/07/05(Mon) 4:18:35

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[そうして、お風呂に行こう、と
 俺を掴んだ千由里の手を取り
 その薬指にやんわりと歯を突き立てた。]


  お風呂は、後にしようよ。


[じっと千由里の目を見つめて
 俺は小さく乞う。
 彼女の指に出来た歪な指輪の跡を
 舌先で優しく慰めながら。]


  俺は、綺麗じゃなくてもいい、
  そのままの千由里を愛したいから。

  だから、今の俺から離れないで。
  一番俺の事が好きな千由里でいて。


[そう願ってしまう俺を、
 君は卑怯者だと突き放せるのかな。]
(335) 2021/07/05(Mon) 4:20:33

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[もしそれでもお風呂に行きたいって言うなら
 別に無理強いはしない。
 (千由里じゃなくて俺が入るべきなのかもだし)

 でも、このままベッドに千由里を運ぶのを
 許してくれたら、きっと俺はうっそりと微笑んで
 「そういうとこ、好きだよ」って耳元で囁くだろう。

 そうして仰臥する千由里から
 俺が手ずから靴を脱がせて、
 顕になった爪先を口に含んで愛撫したい。
 そのままの君を愛してるって証のために。]*
(336) 2021/07/05(Mon) 4:30:26

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[先生の授業を受けたのは、かなり前の話。
 だからね、気づかなかったの。
 ───わたしあまり、人の顔と名前を
 覚えるのが、得意ではないから。

 こんにちは、と返してくれたその人の
 表情は冴えなくて、気分も悪そうに、
 少し歪んでいて。
 「大丈夫ですか、お体の調子がよろしくないなら
  少し休まれてはいかがですか」と声をかけようと
 したのに、それよりも早く、制される。


 廣岡くん?

 いま、廣岡くんっていった?


 わたし───名乗っていないよね?
 先ほどのセリフの代わりに口から出た
 「どうして」は突然閉じた扉に、
 目の前から消えたその人に、遮られて。]
 
(337) 2021/07/05(Mon) 7:22:22

【人】 大学生 廣岡 珠莉



[そのままぽかん、と上着を持ったまま
 静止して数秒。はっとして、
 頭の中を巡らせていく。

 反応からしてきっと、知り合い。
 あの話し方に───というか、そうだな、
 雰囲気に、似ている人といえば…教員?
 いやまさか、と首を傾げてハンガーを取る。
 さすがに人のジャケットの内側を覗き込んだり
 ポケットに手を突っ込むことはしない。
 丁寧に肩の位置を整えてからかければ、
 ここで待っているというのもあれだし、と
 そのまま中へと戻ってソファーに腰掛けた。

 ひとくち、ふたくち、啜っていれば
 扉が開く音がしたから、一度カップをソーサーに
 置いて、顔を上げた。]
 
(338) 2021/07/05(Mon) 7:22:54

【人】 大学生 廣岡 珠莉




   ───おかえりなさい。
   
   どうかされましたか?


[と問いかけつつ、じっと見つめる。
 はて、この方はどなただったかしらと
 頭をまた巡らせていれば、
 確認するように尋ねられるから、
 目を細めて微笑みかけ。]



   はい、そうです。
   廣岡珠莉と申します。
   よろしくお願いします。


「と深く頭を下げてみせた。
 とはいえ、お相手の表情がやはりいまいち
 曇ったままなのを見れば、不安げに首を傾げ]
 
(339) 2021/07/05(Mon) 7:23:07

【人】 大学生 廣岡 珠莉




   …わたしでは…あまりその…
   お気に召しませんでしたでしょうか?


[そう問いかけてみるのだ。

 ティーコゼーのなかで待っている紅茶は
 まだきっと温かいはず。
 少しお話しするには、まだまだ時間は
 ありそうだから。

 にしても、この方は誰だったかしらと
 もう一度考えて、結局こう問うのだ。]


    失礼ですが、お名前を伺っても?


*
(340) 2021/07/05(Mon) 7:24:13

【人】 OL 奈々

──303号室


[ もし、DVDの内容を聞かれてしまったなら
  とりあえずはしらばっくれるだろう。
  現物もないわけだし、本当にそれかどうかは
  彼にも分からないのだ。
  けれど、見せてもらおうなんて
  彼が思っていることを知ってしまえば
  彼女はどうしよう、と確実にひどく焦る。

  だって見られたら、どんなことされたいのか
  どんなことしたいのか、バレちゃう。
  ヨウくんのこと責めたいのに責められちゃう。


  目を輝かせておねだりされたら、
  とっても綺麗なものを作ってあげたくなる。
  トロトロオムライスが希望と言われたら
  彼女は頑張って彼の願いを叶えるけれど、
  なかなか難しくて少し不恰好になっても
  彼は許してくれるだろうか。
  
  元彼に許してくれない人がいただけ。
   ]


(341) 2021/07/05(Mon) 8:49:37

【人】 OL 奈々



   こんなに幸せになって、
   誰かに疎まれたり怒られたりしないよね?


[ 思っている感情を伝え合うだけで
  こんなにも幸せだと思うことが恐らく初めて。
  だから彼女は、そんなおかしな質問を
  彼にしてみて反応を伺う。
  周りなんて気にしなければいいのに、
  気にしてしまっていたのは、不安からかも。
  
  2人ともお酒が飲めることは
  今の彼女からすっかり抜けているので
  彼の方から飲もう、と言われない限り
  ソフトドリンクを彼に渡そうとするだろう。
  彼女はそんなに強い方ではないけれど
  彼の方はどうなのか、教えてもらいたいところ。 ]*


(342) 2021/07/05(Mon) 8:50:04

【人】   スタンリー

[男の記憶力はそれなりだった。
 それなりにあったからこそ今の仕事をできていると言っても良い。

 かなり前、廣岡珠莉が講義を受けていたのは彼女が入学したばかりの前期にある基礎講義だった。
 入学したてで多数が浮かれ気分の生徒たち。
 真面目に講義を聞いているかはわからないが男は淡々と役目をこなしていた。
 生徒から見ると一時だけの講師でしかなかったろう。
 ただ、教壇から見上げると意外と生徒の表情までもわかるもので、それなりにある記憶力が災いしてか前期が終わる頃には全員の名前を覚えていてその中の一人が彼女だった。

 記憶されているならば、そう。
 単位を落とされやすい講義だった、であろうか]
(343) 2021/07/05(Mon) 12:05:25

【人】   スタンリー

[部屋に戻りソファに座る姿に男は小さく吐息を漏らした。
 未だに座っているということは思い出していないか、思い出しても受け入れているか、だが]


   少し忘れ物をしたんだ。


[真っ直ぐに見つめてくる視線を受け入れ瞳を見つめ返す。
 表情がわかりやすい子そうである、と不安そうな表情に首を横に振って見せた]
(344) 2021/07/05(Mon) 12:05:50

【人】   スタンリー

   それはない。
   願望通りの相手、ではあるからな。
   これ以上にない程に。


[男が送った願望には若くて可愛い或いは綺麗な女という一文があった。
 それ以外の部分に関しても大凡願望通りではあると言える。
  一点、教え子であるということを除けば満点である。

 視線を逸らしティーコゼーや銅製のケトルを見た後で視線を彼女の手元へと。
 ソーサーにカップも恐らくは恐ろしく高い代物なのだろう。
 それに漂う香りはとても良いものだった]


   正直、俺には勿体無いくらいだ。
   あー……。


[男はこめかみを摩ると口を開いた]

   星条 一だ。
   隣良いか?

[隣と男は告げる。
 対面ではなくその位置に収まって良いかと、名前を伝えた後でも気が変わらないかを確認するために**]
(345) 2021/07/05(Mon) 12:06:24

【人】 救急救命医 サキ

[このマッチングサイトに対して
真剣な思いだったかどうかと聞かれたら、
わりと真剣な方だった。
メールを送った時には恋人との関係は冷めきっていて、
受け取った時には別れていたから、
人肌が恋しかったのもある。
ともかく、飢えていたのだ。]


 そっか、
 してくれるんだ


[ぽつりと、嬉しそうに呟く。
隣に腰掛けると触れ合う脚から体温が伝わってきて、
飢えていたからこそ、もっとと求めてしまう。
でも、相手がどういう気でここに来たかを
もっと計ってからではないと、と
無駄な自制心が働いて、無意識にストップをかけてしまう。]
(346) 2021/07/05(Mon) 15:21:03

【人】 救急救命医 サキ



 面白そうだったから、か。
 じゃあ、好奇心?


[瀬名原くんはいつもにこにことしていて、
そのせいか感情が読み取りづらい印象があった。
横を向いて瀬名原くんと目を合わせ、
その表情を窺おうとする。
どれほど深くまで踏み込んでいいのか、
どこまでしていいのか。]


 たしかに、
 こんなの気になっちゃうもんね。


[自分の願望を叶えてくれるマッチングサイト。
願望がどのようなものであれ、唆られるものがある。
願望が無くてもそうだし、あれば尚更。
それがどれほど強いものなのか、どれほどの熱量をかけたものなのか。
その目をじ、っと見て、計る。]
(347) 2021/07/05(Mon) 15:21:34

【人】 救急救命医 サキ

[見つめていると手が伸びてきて、
俺の適度にセットしている髪に触れてきた。
梳くように撫でるその手は温かくて、
まさに俺が求めていたものだった。
子どもにやるように撫でられても、
それでよかった。それがよかった。
思わず目を細めて、頬が緩む。
先程までの、何かを計ろうとしていた自分が
馬鹿馬鹿しくなってきて、
撫でられるだけでこうなる自分、ちょろいな、なんて
心の中で笑った。]


 うん……
 本当に、なんでも言っていいの?


[瀬名原くんの膝に手を置いて、
細めたままの目で問いかける。
その言葉が甘い毒のように身体に染みて、
とろんと脳が溶けた。]
(348) 2021/07/05(Mon) 15:22:23

【人】 救急救命医 サキ

[ちょろいのだ、飢えていたのだ。
そう言い訳しながら、瀬名原くんに凭れかかった。]


 じゃあ、
 抱きしめてほしいな


[近くなった瀬名原くんの、その肩口に額を当てて、
すぅ、と呼吸をした。
もうすぐ夏だというのに汗臭くはなくて、いい匂いがした。]*
(349) 2021/07/05(Mon) 15:22:47

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[忘れ物をしたという感じではなかったけれど、
 とおもいつつも、本人がそう言っているのだから
 それ以上詮索も疑うこともせず]



   そうだったんですね。
   気づいてよかったです。


[とにこやかに頷いて見せた。
 だけれど、やはり表情は曇っているようだったから
 頭をよぎったW処女は面倒だWという言葉に、
 不安げに問うてしまった。
 ───好みではない女だったとして。
 さらに、未経験だと知られてしまったならば、
 どうしよう。せっかく学びにきたというのに…
 この機会もおじゃんになってしまうかも。]

 
(350) 2021/07/05(Mon) 15:43:51

【人】 大学生 廣岡 珠莉



[そう、思っていたのだけれど。
 相手の反応は予想とは異なっていて。

 W願望通りの相手であるWと。
 Wこれ以上ないほどであるWと。
 W勿体ないくらいだWと!

 そんな嬉しい言葉が立て続けに並べられるから
 わたしの表情はふんわり花開くように綻んで]



    よかった。


[と、傾げていた首を元に戻し、
 紅茶を一口喉に通した。]

 
(351) 2021/07/05(Mon) 15:44:11

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[伸びた母音に、正直、はぐらかされてしまっても
 仕方がないと思っていた。
 思い出せない私が悪いのだし、
 お知り合いの方ですか?なんて聞くのも
 こんな場所では野暮かとも思ったし。
 この男性さえ良いのならば、別に、と。
 
 けれど、返ってきたのは。]



  星条、一さん…


[その名前に、聞き覚えはあった。
 いや、聞き覚えというよりも…読み覚え?
 なにか、文書でその文字を………読んだような…
 というところまでたどり着いたそのとき、
 頭の中に響いたのは友人の声。

 「……先生の講義、ほんっっっと単位
  落とされすぎじゃない?厳しいって…」

 そう泣きついていた彼女とわたしは、
 同じ講義をとっていて───

 ゆらゆら、茶色く透き通った水面に
 落ちていた視線がゆっくりと上がって。]
 
(352) 2021/07/05(Mon) 15:44:27

【人】 大学生 廣岡 珠莉





   ───星条先生。


[と口から答えがおちた。
 ぱちり、ぱちり、長くくるんと上がった
 まつ毛が閉じたり、開いたり。
 それから、ソファに落としていた腰を一度上げて、
 左端に寄って、また腰掛けて。]


    お隣、どうぞ


[そう口元が微笑んだ。]

 
(353) 2021/07/05(Mon) 15:44:51

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[ええと、もう一度、考えよう。
 目の前にいるのは、星条先生。
 大学の、せんせい。
 わたしは、生徒で、学生で。
 で、今現在このホテルで、一晩のお相手として、
 向き合うことになっている、つまり、


 わたしは先生と、セックスを、する。


 ということで───]


  ………



 
 
(354) 2021/07/05(Mon) 15:45:27

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[嫌悪感はない。不思議な感覚はするけれど。
 …というか、意外だなあ、と先生の方を見る。
 じっと見つめた後、こてりと首を傾げて。]



   先生は、こういった場に
   よくいらっしゃるんですか?


[と純粋に問いかけを。]*

 
(355) 2021/07/05(Mon) 15:45:40

【人】 麻酔医 セナハラ


少し、刺激が欲しかったんだ
麻酔科は割と人権があるからね〜


[彼を前にしてする説明としては酷いものだと思いながらも聞かれたからには答える
余裕があるからこそいつも頑張ってる君を今日は甘やかしてあげられるんだ、なんて都合よく話を持っていった。

僕の細い、笑顔を浮かべていないと目つきが悪い瞳を見つめていた彼の真剣そうな、僕より大きな目が細められれば今度は弟や妹から可愛い犬に印象が変わる。

口元まで緩んで嬉しい、甘やかされてると
実感してるような表情にこう言う甘やかし方であっていて、
それが面白くて可愛らしくて少し小さく声を漏らして笑った
馬鹿にしてるわけではないからセーフだよね]
(356) 2021/07/05(Mon) 16:00:24

【人】 麻酔医 セナハラ

[どんなお願いが飛んでくるのかと思えば抱きしめて欲しい
あまりにも簡単にできる事で拍子抜けしてしまった所はあった
ほんの少しキョトンとしたけれど、疲れてるんだなあと労る気持ちになればまたにこっと笑みを向ける]


おやすいご用だよ


[肩口に頭を預けてくれた彼が楽な体勢にしようとしたけれどソファの上で
仕方なく自分の足をソファの上にあげてその上に座るようにとぽんぽんと叩く。

ソファの上だから成人男性が乗るくらい、それに佐木くんは僕より身長が低いから大丈夫だろう(なんて思ったのは内緒)
これなら腰を捻る必要もないし体を僕に預けやすい、
僕の温度や匂いにも嫌悪感はなさそう。
なら肌が触れ合う面積が広い方が落ち着けるかなと]


ほら、おいで佐木くん


[彼がおずおずでも、躊躇いなくでも乗ってくれればぎゅう〜
なんて軽く言いながら抱きしめて、よしよしと背中を撫でる]*
(357) 2021/07/05(Mon) 16:02:35

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[彼は「愛してる」を言ってくれる訳でもなく
 「一番好き」をくれる訳でもなく、
 でも、奥さんとそんなに上手くいってないってことは
 だったらちゆも——なんて余計な期待を掻き立てられる。]


  ……かわいそう。


[彼の弱音に思わずぽつりと呟いた。
 そんな顔されたら、無性に抱きしめたくなっちゃう。
 なんだろうね、この気持ちは。愛情?同情?
 とにかく放っておけなくなって、]


  大丈夫だよ、……大丈夫
  タイガさんの寂しいの、
  全部ちゆが受け止めてあげるから。


[触れ合わさった唇を柔らかく啄んで返した。
 何を言って欲しかったんだっけ、ちゆ、
 彼の顔を見たらどうでもよく思えてしまった。]
(358) 2021/07/05(Mon) 16:24:53

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[甘くて狡い言葉たちにあっけなく支配されてしまう。
 ううん、元からそこに強情さなんてなくて
 思えば始まりはいつだって単純馬鹿に流されてたっけ。

 与えられるそれが愛情めいた何かなら、期待には十分。
 ハグもキスもその先も、ちょっとおかしいことだって
 愛した人に——愛されたい人に望まれるなら
 ちゆはなんだってしてしまう。

 あなたが言うならお風呂は後でいい。
 痛いって程じゃない感触がジリ、と肌に食い込んで
 まるで指輪みたいに刻まれたのをみれば
 「いいよ」って答える以外の選択肢はないの。]


  ……わかった。
  離れないよ、タイガさんのこと、好きだから。


[「好き」って何度も言葉にしたら、
 インパクトとかそういうの薄れちゃうんだっけ。
 でも、だからって、口にせずにはいられない。
 あなたが求めてくれるから、受け止めてくれるから、

 
同じ感情が、あなたにもあるような気がしちゃうから。
(359) 2021/07/05(Mon) 16:25:47

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[「大丈夫」の言葉でどれだけ包み込めるかは知らない。
 あるいは飼い慣らされてただけなのかもしれないけれど
 そんなことには気づかない——気付かないから、
 
 彼がちゆをベッドへ運ぼうとするのなら
 「お姫様抱っこだぁ」なんて無邪気に笑ってみせる。
 
 柔らかいシーツの海に寝転がって。
 目線を彼の方へ向けたのと同時、
 ハイヒールが脱がされるのが見えた。
 
 お姫様みたい、でもその先に彼がしてみせたのは
 従順な執事だってしないようなこと。]


  ひゃッ、 んん……!
  た、タイガさん……っ 
きたないよ、



[足なんて。外を歩いたこんな夏場、
 きっと汗だってかいたのに。
 擽ったさもあるけど、恥ずかしさの方が勝る。
 反射的に彼の手から逃れようとする足は
 それでも捕らえられたならぷるぷると震えただけ。]
(360) 2021/07/05(Mon) 16:27:23

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[そのうちベッドに手をついて、上半身だけ起き上がる。
 「恥ずかしいよ」って彼をどうにか嗜めたなら
 おもむろに自分の上着へと手を掛けた。

 季節には似つかわしくない服装、
 彼は何も聞かずにいてくれたけど
 それは、まだ見せてない“そのままの”あたしだ。]


  ……ねぇ、タイガさん。
  ほんとに綺麗じゃなくても、可愛くなくても、
  ちゆの汚いところも愛してくれる?


[不安を滲ませ、尋ねる。
 そしておそるおそるパーカーを引き下ろして、
 ノースリーブから覗く肩を、二の腕を露わにして。

 ……肘から先はやっぱり躊躇う。
 知らない誰かに見せるならこんな不安もなかったのに
 彼に嫌われたくないからだって自覚する。
 でも、ちゆのこと全部知って欲しいから。]
(361) 2021/07/05(Mon) 16:28:50

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[脱ぎ捨てた上着の下にあるのは汚い傷痕だった。
 赤黒い筋が手首を通り越して、
 肌の柔らかいとこまで無数にはしった左腕。

 反対の腕はそれよりいくらかマシだったけど、
 重ねられた痕は皮膚ごと腫れ上がってしまっている。
 けして綺麗だといえない肌は、
 真新しい傷だっていくつか残してた。]

 
  ちゆ、寂しいの嫌いで……

  一人でいるとたまに消えたくなっちゃうの
  でも、痛くなって、赤いの見たら
  生きてるんだなって……死にたくないなって、思えて

         
——やっぱりダメかな、こんな女の子。



[手首を返して、自分から彼に醜い腕を見せつけて
 そのくせ彼に向ける声は泣き出しそうに震えてしまった。
 あぁ、せっかくの気分を下げちゃったかも。
 ……きっと好きじゃないよね、こういうのは。*]
(362) 2021/07/05(Mon) 16:30:34

【人】 トト  

 

  やはり普段に比べて動揺していたらしい。
  送信した瞬間に我に返った。

  …… こんなサイト。
  悪戯か個人情報を抜くために決まっているのに。
  本名を晒さなかったのは唯一の幸いだと息を吐く。
  それが理性的に行動したわけではなく、
  自分の名を忌避した結果だとしても。

  だから返信なんて来るとは思わなかった。
 
 
(363) 2021/07/05(Mon) 18:11:35

【人】 トト  


  「 ザ ラピスかぁ……   」


  予想に反して再度届いたメールを一読し、
  指定されていた開催場所。
  そのまま流れ作業でパソコンで検索した。
  
  宿泊したことのある一流ホテルと同じ並び。
  外装も内装も手の込んだ、高級ホテル。

  こんな場所では私の望む人とは出会えない。
  
  そう直感したにも関わらず、
  そこにはマッチング決定の言葉が書かれている。

  騙されているのかな。

  そう疑いながらも、どこか期待を止められず
  指定された日時にその場所へと向かうのだ。

  
  20歳の誕生日にと用意された、
  美しい淡い紫のワンピースを纏って。**
 
 
 
(364) 2021/07/05(Mon) 18:11:58

【人】 神原 ヨウ

───303号室

[>>341
DVDがAVである事を恥ずかしがる訳ではなく、その内容を恥ずかしいと思うのは何とも可愛らしいと思う。
彼女が青春に憧れ、年下の男の子に好意を持ち、それを自分に重ねてくれるなら……勢い余ってプロポーズでもしてしまいそうだ。


例えば不恰好であってもオレは少しも気にしないだろう。
作ってもらってる立場なのだから当然だし、そして何よりきっとオレの方がもっと料理が不恰好に出来てしまうから。
自分にできない事をとやかく言うつもりは無かった。
出来たなら、そもそもオレが振る舞うか、一緒に料理を作りたいところだ。]


  疎まれたり、怒られたら
  そう言うものからオレが奈々を守るよ。
  それなら、安心する?


[>>342周りを気にする彼女に
気にするな、と言うよりもソレから守ってあげたいと言う気持ちが素直に出た。

お酒についてはきっと、凄く強い。
ただまだ飲みなれてないから、お酒じゃなくてソフトドリンクの方が飲みたがると思う。]*
(365) 2021/07/05(Mon) 20:11:51

【人】 救急救命医 サキ



 麻酔科……
 たしかにのんびりしているもんね


[走り回っている救急救命科と違って、
麻酔科の人たちはいつも廊下を歩いているイメージ。
だからかもしれない、こんなに余裕があるのは。
その余裕に甘えようと撫でてくる手にすり寄っていると、
小さな笑い声が聞こえた。]


 ……やっぱり、
 俺がこういうのだって知って、
 笑う?


[緩んでいた表情を少しだけ、
眉根を下げて八の字にした。
笑わないで、なんて我儘を言えるほど幼くなくて、
笑っていることを受け入れられるほど、
彼との距離は近くはなかった。]
(366) 2021/07/05(Mon) 20:32:07

【人】 救急救命医 サキ

[だから抱きしめてほしい、というお願いも
恐る恐るになってしまったかもしれない。
肩口に額を当てたのはその表情を見られたくなかったから。
または、彼の表情を見たくなかったから。
でも、返ってきた返事にぱっと顔を上げて、
表情に嬉しさをまた滲ませた。

ぽんぽんと叩いたその足を見て、
乗ればいいのかと考えてその上に跨る。
見つめ合う形になれば、
ちょっと目つきの悪い彼の瞳をじっと見てから抱きしめる。

躊躇いは、少しだけあった。

相手は職場の人間だし、
それにまだお仲間かどうかもわからない。

それでも、飢えの方が勝ったのだ。]
(367) 2021/07/05(Mon) 20:32:27

【人】 救急救命医 サキ

[ぎゅう〜、なんて軽い調子の彼に
重たい気持ちを吸い取ってもらうように、
抱きしめて体温を求める。

冷房がきいているからか、俺の体温が低かったからか、
彼がやけに温かく感じた。
頬をすり、と擦って、彼と触れ合う。]


 ……瀬名原くんは、さ


[名前を呼んで、少しだけ身体を離す。
次の言葉まで間が空いてしまう。
その間は俺の、気持ちの重さ。]
(368) 2021/07/05(Mon) 20:32:41

【人】 救急救命医 サキ



 俺がゲイだって言ったら、どう思う?


[さっきまで見つめていたその目を、見つめられずに。]*
(369) 2021/07/05(Mon) 20:32:53

【人】 三月ウサギ



  
俺にはお金がありません。


  ずばり、そんな情けない要望を送りつけて。
  犯罪の類を警戒するこちらに対し、
  主催者を名乗る人物は、至極当然とばかりに姿を現した。

  その常人離れの美貌にも驚かされたが。
  手渡された封筒に入っていた、
  帯で封をされている札束。
  数えなくともその金額を教えてくれた。
 
 
(370) 2021/07/05(Mon) 21:06:58

【人】 三月ウサギ



  「 ひゃくま、……??? 」


  
  俺の認識では、運賃や服を買うのに使う額ではない。
  慌てて数枚だけ抜き取ると、
  残りは用は済んだとばかりに
  その割には、何故か大学内へと向かう背に向かって。

  ねだったのはこちらとはいえ、
  百万円なんてぽんと貰えるはずがなく。
  勿論残りの数万円にしたって
  自分に受け取る正当な権利があるとは、
  とても思えなかったけれど。
 
 
(371) 2021/07/05(Mon) 21:09:03

【人】 三月ウサギ



  とりあえず、俺が知る限り、
  一番高価な服が売っている店に行き。
  そのまま店員に見繕ったもらった。

  肌触りがよく、光沢のある生地は
  逆にどうも着心地が悪く。
  服に着られる形になったかどうかは、
  
  ─── 自分ではよくわからない。
 
 
(372) 2021/07/05(Mon) 21:09:33

【人】   スタンリー

[男はこめかみから手を離し項を一度撫でた。

 「さん」から「先生」へ。
 廣岡 珠莉の中で恐らくはぼんやりとしていた男の輪郭が明瞭になったのだろう。

 瞬きを繰り返す瞳に苦笑を浮かべた男は項から手を離した]



   すまない、ありがとう。



[ソファの空いた右端の席。
 男はそこへと腰を下ろし横に座る廣岡 珠莉を見た。

 先に口走った通りこれ以上要望通りの者はいないだろう。
 彼女を知っていた男だからこそそう判断することは容易い。

 付け加えるならば割と偽りであることが明白な言葉にも詮索せずに従い気遣いをする点や男の言葉で浮かべた表情は、これは男をダメにする表情だなと感じたものである。

 つまりは――]
(373) 2021/07/05(Mon) 21:09:54

【人】 三月ウサギ



  そんな心理だから、いざザ ラピスの前に立っても。
  なかなか一歩を踏み込むことができないで。
  場違い、そんな3文字と共に。
  しばらくその場に立ち尽くしていた。

  そのまま家に残してきた、家族のことを。
  薄ぼんやりとした思考で、考えていたのなら。
  

  …… そう言えばもうすぐ、
         20歳の誕生日だったな。


  玄関で履き慣れない靴に悪戦苦闘していた背中へと。
  不意に投げられた、おめでとうの声を思い出した。


(374) 2021/07/05(Mon) 21:10:35

【人】 三月ウサギ



  とはいえ、ケーキやご馳走、
  ましてやプレゼントなど無縁な家庭。

  そのまま歳を重ねる以外の意味は持たない日。

  友人の誕生パーティに招かれても、
  贈る物を用意できなかったから。
  苦い思い出の方が多い。
  
 
(375) 2021/07/05(Mon) 21:10:58

【人】   スタンリー

   あー……。



[男は再び母音を伸ばした声を出す。

 此方に向けられた瞳と視線があい、見つめられながら答えに困る質問を投げかけられた。
 講義であればこうなることはあまりない。

 男は頭を掻こうと手をあげかけて、その途中で動きを止めた。
 行き場を失った手はぶらりと彷徨い最終的に自分の膝の上に落ち着いた]



   稀に……いや、それは嘘か。
   月に一度くらいだな。
   理由も聞くか?



[一夜を共にする相手なのだから疑問があるなら答えてやろうと聞き返し――]
(376) 2021/07/05(Mon) 21:13:49

【人】   スタンリー

   廣岡君は、どうなんだ。
   こういうことはよくあるのか?



[最近の大学生はそういうものなのだろうか。

 噂にはよくあることらしいと聞いていた男はその旨を確認すべく問い返した*]
(377) 2021/07/05(Mon) 21:14:21

【人】 三月ウサギ



  はぁ、と嘆息と共に、意識を逸らした瞬間。
  胸元のリボンが、するりと解け、空中にこぼれた。
  気慣れない服。どうやら結びが甘かったらしい。

  逃げたそいつを掴むため、屈もうとした耳の横を、
  アスファルトの地面を渡る風が、さぁっと通り抜けた。

  そのままふわり、風に攫われるリボン。
  視界の端に捉えれば、

       …… 自身の双眸は無意識に、
       リボンではない別の何かを求めるように、
 
    
(378) 2021/07/05(Mon) 21:17:24

【人】 三月ウサギ



    …… 伸ばした右手の先に。
    まるで花のように淡い
色香
が揺れていたのは>>364


            単なる
偶然
だったんだろうか?**  

(379) 2021/07/05(Mon) 21:17:30

【人】 麻酔医 セナハラ



ああごめんね、犬みたいで可愛くて


[これは失敗、うっかりしてた。
そうだよね、言わないと馬鹿にしれたって思う事もあるよねとちゃんと訂正する。
悪い感情ではないんだと

それが伝わったのか彼の表情に笑みは浮かんだしこうやって抱きついてきてくれた。
野良猫が慣れてくれた感覚、犬から猫にころころ変わる僕からの印象に自分でまた笑いそうになる。
よく何が楽しいことがあった?と聞かれるのはこのせいだなと笑うのを抑える、変人扱いは慣れたし特に何も思わないけれど今の甘やかす雰囲気には不釣り合いだしね

人間の温度は、密着するには少し躊躇う季節になってきている
けれど空調のおかげでちょうど良く思える。
頬を擦り合わせられて内心、少し驚いたけれど冷たいわけではないからクーラーは適温みたいだ。

男同士とか関係なく甘えてくるなんてよっぽど疲れていたんだな、と思っていれば名前を呼ばれて同じように顔を離して彼がしていたように瞳を見つめた
かと思えば逸らされながら聞こえてきた言葉に流石に驚いて少し目を見開く]
(380) 2021/07/05(Mon) 21:28:15

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[言い放った卑怯な台詞も
 責められることなくすんなりと受け入れられて
 もう何度目かになる「好き」が返ってくる。

 でも言われる度に、胸の奥がムズムズして
 塩水ばかり呷らされて乾いた喉を
 瑞々しい「好き」が満たしてく。
 可愛くて、若くて、家の匂いがしない子が
 俺の事でいっぱいになっちゃう甘露が。

 華奢な体を抱き上げて
 ふわふわのベッドの上に載せると
 その上に伸し掛るように這い上がる。
 二人分の体重が掛かってもベッドは
 雲みたいに音一つ立てやしない。

 ハイヒールをひとつひとつ、
 丁寧に脱がして床へと置いて
 そうして両足とも裸足になったなら
 右の足の爪先から咥内へと招き入れた。

 小さくてキャンディみたいは爪先の爪から
 指の付け根へと舌を滑らせる。
 一日歩いた足だけど、別に臭くも汚くもない。]
(381) 2021/07/05(Mon) 21:30:58

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  汚くないって、言ったでしょ。


[足の指を離した舌を、土踏まずまで
 つう、と滑らせながら
 俺は千由里を足越しに見下ろして笑う。

 草むらの野いちごみたいな、
 野性味溢れる官能が口の中に溢れてく。
 湧き上がる愉悦を口元を緩ませて
 両足とも、千由里の足を清めていく。]
(382) 2021/07/05(Mon) 21:31:20

【人】 麻酔医 セナハラ


[ ゲイ
人生で出会う機会が無かった訳ではないけれど
どう思うと聞かれれば「そっか〜」かな?なんて

あ、それでこんなにくっついても平気なんだね!
頬もそう言うことだからか!

なんて心の中で1人で会話して1人で納得する。
言葉には出さないけれど表情はスッキリした、納得したと分かりやすくて

でもどうして今性的指向の話が出たんだろうと改めて彼を見つめる。]


そうなんだぁ、だからだねってなるかな〜
(383) 2021/07/05(Mon) 21:31:21

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[そうしたら、千由里の手が
 俺のTシャツの中に滑り込んできて、
 裸の肌に触れていく。]


  ……そうだね、俺も見せないと不公平だ。


[悪戯っぽい笑みと共に
 俺はベッドに膝立ちになったまま
 自分のシャツの裾に手をかけて
 ばさり、と放り投げる。
 週3のジム通いで、うっすら皮膚の下に
 筋肉の隆起を浮かせた肉体を露にして
 さあ、次は……って千由里に向き直った矢先。]
(384) 2021/07/05(Mon) 21:31:48

【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  …………?


[不安を浮かべた目に、首を傾げていると
 千由里の腕が顕になる。
 白い腕に何度も刻まれた
 痛々しい「寂しい」の痕跡に
 俺は一瞬息を飲む。

 女の子の汚れのないまっさらな肌の上の
 消えない傷に、今しがたの淫猥な雰囲気が
 すっとなりを収め、代わりに湧いてきたのは
 
「ああ、この子もおなじなのか」って─────
(385) 2021/07/05(Mon) 21:32:16

【人】 麻酔医 セナハラ


ねえ佐木くん、このマッチングって……オフパコ?


[聞かれたから答えた、なら次は自分の疑問が口から躊躇いもなしに出る
心の中での会話や思った事を脈略なく口に出すのが僕の悪い癖、自覚はない

そう言えばこのマッチングは元々そう言う方向性なのかな?と思っていたからか気になって聞いてみた。
だから女の人が来ると思っていたしセックスもしないといけないのかと考えていた。
そんな中で彼がきてゲイはどう思うかなんて聞かれたから、
あれ?でもゲイなのかじゃなくてどう思うだから違うのかなあ?なんて聞いておきながら
またうーん、なんて悩むのに合わせて彼を上に乗せたまま体を無意識に揺らす]*
(386) 2021/07/05(Mon) 21:32:38

【人】 敷島 虎牙




  ちゆ。


[小さく震える千由里に声をかけて
 傷のたくさん刻まれた方の腕を取って
 そこへもねろりと舌を這わせた。]


  あまい。
  ……アイスクリームみたい。


[にやにやと笑うでもなし、
 何か神聖な儀式みたいに
 ぷっくりと肌の上に浮いた傷の凹凸を
 味蕾の上で確かめていく。]


  自分が不確かな時って、あるよね。
  自分がここにいるのか、自信なくなっちゃって。


[そんな時、自分を受け止めてくれる人の存在が
 どれだけ愛おしいかも、俺は知ってる。]
(387) 2021/07/05(Mon) 21:33:16

【人】 敷島 虎牙




  ……でも、今ここにちゆと一緒にいる俺は
  その不安な気持ちを知っている。
  おそろい。


[傷の一つ一つを確かめ、その上にキスしても
 悲しみも苦しみも癒えやしない。
 結局、傷の舐め合い、って思うかもしれないけど]


  ちゆ、まだ傷は痛い?


[俺は千由里の目を覗き込んで尋ねる。
 傷の全てにキスをしたなら、
 改めて、千由里の頬に手を添え
 優しいキスをひとつ。]


  今は、今ここにいる俺は
  全部ちゆのものだから。
  俺の「寂しい」も、「愛おしい」も。

  だから、ちゆの「寂しい」も
  今は一旦、俺に全部頂戴。*
(388) 2021/07/05(Mon) 21:33:54

【人】 OL 奈々

────303号室


[ あのDVDを手に取ったのは奇跡に近く、
  見られないなら彼に高校の制服姿を
  絶対に所望してしまう。
  勿論、彼がお願いするなら
  彼女も制服に袖を通して
  アオハルな夜を再現してみるかも。

  彼がお手伝いを率先してしてくれるなら
  いい旦那さんになってくれそうだな、と
  妄想が加速してしまうだろう。 
  美味しく食べてくれる彼を見たくて
  彼女はなんでも沢山作る気に満ち溢れる。  ]



(389) 2021/07/05(Mon) 21:35:41

【人】 OL 奈々



   んん……ヨウくん……
   守ってくれる?…なら、何も心配しない!


[ あんなに幼かった彼は、
  こんなにも勇敢な人になっていて、
  大切に、守られるような気がした。
  だから不安は徐々に薄れていく。

  酔った時は、彼女が介抱される側だろうから
  介抱してくれる彼を襲わないか、
  多分心配になるけれどわざと襲わせるような
  そんな気も彼を目にすると沸き上がっていく。  ]*



(390) 2021/07/05(Mon) 21:36:12

【人】 救急救命医 サキ



 可愛い……
 そう思ってくれるんだね


[抱き着いた彼の顔の横で、少しだけ頬を染める。
可愛いという言葉は男である俺には不似合いなのだろうけれど、
こう言ってくれるのも甘やかしの一種だろうか。
言われて抱きしめられると、
愛玩動物のように扱われているみたいで
悪い気持ちはしない。

いきなりすり寄ったりして驚かれるだろうか、なんて
考える余裕は、忙しく張り詰めた毎日を送る
俺の心にはなかった。
相手がお仲間かを気遣う思考はあっても、
自分の行動を自制する心がないのも同じ。
だから、自分の行動はちぐはぐになっていたと思う。]
(391) 2021/07/05(Mon) 22:18:41

【人】 救急救命医 サキ



 ……そっか


[ふ、と表情を和らげてから、
すぐに飛んできた疑問にぐっと息が吹き出そうになり、
思わずずれた眼鏡を指で上げる。]


 そ、
 ……そうだね。
 オフパコ、の一種だと、俺は認知しているよ


[言い淀んだ単語をどうしてこうもさらりと言えたのだろう、と
心の中だけで呟く。

お互いの願望通りにマッチングして、
こうしてホテルに呼び出されて、そして二人っきり。

それで性的な行為を考えないほど、俺は純粋じゃない。
主催者もそのつもりなのだろう、と容易く想像がついたほどだ。
それでも、その言葉を改めて口に出すのは
羞恥心という壁が阻んできた。]
(392) 2021/07/05(Mon) 22:19:00

【人】 救急救命医 サキ



 もしかして、
 瀬名原くんはそういうつもりじゃなかった?


[もしそうならば、超えてはいけないラインというものを
作らなければならない。
そうじゃないと今後の彼との交友関係にヒビが入る。
大して広くもない交友関係、大事にしていきたいと思っている。
それに ─── 超えてはいけないラインを超えた時、
俺が彼に対してどう思うか、
嫌悪
か。
事故になっては困るから。]*
(393) 2021/07/05(Mon) 22:19:20

【人】 トト  

  

  大学のプリンターで印刷した件のメールと地図が
  握りしめた片手の先でヒラヒラと揺れる。
  ホームページで見たのと同じ外観の前に立つと
  辺りを2、3度見回した。


  誰にも知られたくない。


  見られてはいないことを確認すると覚悟を決めて
  一歩踏み出した、その時だった。

  
(394) 2021/07/05(Mon) 22:30:47

【人】 トト  

  

  アスファルトの地面を渡る風が、
  長く伸びた髪をさぁっと通り抜けた。

  一瞬、反射的に目を閉じて、
  パッと風の吹く方に目を遣ると、
  リボンが、ひらりと宙を舞っていた。

  
(395) 2021/07/05(Mon) 22:30:51

【人】 トト  



  1つのリボンへと伸ばされた2つの右手

  私の方が僅かに早く、それを掴んだ。
  

(396) 2021/07/05(Mon) 22:30:56

【人】 トト  

   


  「 これ、貴方の? 」


  リボンを掴もうとしていた手に、
  私の手に収まったリボンを掴ませる。

  それなりに質の良さそうな服を纏っているけれど、
  どうもそれが馴染んでいないように思え、
  不思議そうにその姿を上から下まで見つめた。
  リボンはきっと、胸に結んでいたものだろう。


  「 服、着方がおかしいわ。 」


  ここを、こうして……っと、勝手に襟元を直し、
  彼に返したリボンを一方的に抜き取ると、
  首元に綺麗に巻きなおした。

  
  
(397) 2021/07/05(Mon) 22:31:01

【人】 トト  

   


  「 はい、これで崩れないわ。 」


  良いことをした気分で微笑むと、
  じゃあね、と足を再びホテルへと向ける。**

  

 
(398) 2021/07/05(Mon) 22:31:05

【人】 神原 ヨウ

───303号室

[>>389彼女に制服姿を求められるなら
困惑しつつも服を用意するだろう。着こなした学ランなのだけど、勿論自分が着るなら彼女もと強請る。
高校生の彼女と言うのは自分にとって印象深いものだから。
でも先生も捨てがたいな、なんて性癖の話をするかも。

いい旦那さん、なんて言われたら
自分は嬉しくて舞い上がってしまうだろう。
大学を卒業する前に同棲したい、なんて言うかもしれないが
自分はまだお金もないので諦めるか、それかバイトを頑張り始めるか、だ。]


  良かった。
  奈々が心配しないで過ごせる毎日が一番良いから。
  その為には出来るだけ近くに居ないと……かな?

[>>390そんな事を口にして、長く彼女の側に居たいと願う。
今まで離れ離れであったのもあるだろうし
いつか結婚もしたいな、と今から考えているからかも。

酔っている彼女が心配だから、普通の意味で介抱するだろうけれど。何度か回数を重ねれば、大丈夫なラインも分かるはず。
その時は強引に、酔った彼女を襲う悪い子になるかも知れない。
勿論次の日の朝は甘やかすのだけれど。]*
(399) 2021/07/05(Mon) 22:39:32
トト  は、メモを貼った。
(a18) 2021/07/05(Mon) 22:41:06

【人】 三月ウサギ



  自身の手より、数センチ先に伸びた手。
  爪の先まで整った、ほっそりとした綺麗な指が
  宙を舞うリボンを軽やかに掴む。


  「 …… うん、ありがとう。 」


  予想外のワンステップを挟んで。
  リボンは無事手元に戻ってきた。>>397

 
(400) 2021/07/05(Mon) 23:16:35

【人】 三月ウサギ



  「 え、ちょ。君? 」


  続いて飛び出た戸惑いを含んだ言葉。
  言い終える暇もないほど鮮やかな手つきだった。
  戻って来たリボンは再び攫われて、
  あっという間に、自身の胸元を飾った。

  呆然としているうちに、
  彼女は颯爽とこちらに背を向けて。
  その視線の先には ───。
 
 
(401) 2021/07/05(Mon) 23:17:07

【人】 三月ウサギ



  こくんと、喉を鳴らす。
  …… 場違いだと、気後れする気持ちはまだある。

  しかし中身が伴わずとも、
  装いがもたらす力はそれなりで。
  何より美しく整えられた胸元が、
  自身の背を後押ししてくれた気がしたから。
 
 
(402) 2021/07/05(Mon) 23:17:11

【人】 三月ウサギ



  「 すみません。
    1010号室を予約してるはずなんですが。 」

 
  ようやくホテルに入り、自身の姿が映るほど
  美しく磨かれた大理石の壁、なんてものがあれば。
  精一杯気にしてない風を装い、豪華なロビーを進む。
  そうしてフロントでチェック・インを済ませれば、
  先程の少女はどうしていただろう?

  とりあえず、「宿泊料金?支払われてませんよ」
  にこやかに微笑むホテルスタッフの口から
  そんな言葉が出れば、脱兎の如く逃げるつもりで。**
 
 
(403) 2021/07/05(Mon) 23:17:43

【人】 OL 奈々

────303号室


[ 彼が学ランを用意するのなら、
  彼女は着慣れないセーラー服を用意する。
  彼女の本当の高校の時の制服はブレザーだったから。
  というよりも、多分両方用意して
  どっちがいい?なんて聞いて袖を通す。
  
  先生も、と言われてしまえば
  ワイシャツとタイトスカートに
  ダニールの薄いパンストを着て
  要望に応えてあげるはず。
  なんて背徳な一戦だろうかと思うが、
  彼女は多分やめられなくなってしまう。

  結婚を前提に早めの同棲を切り出されたら
  絶対に嫌がらないし、むしろ半同棲状態を
  すぐにでも勧めてしまう。
  アルバイトを増やそうとするなら、
  増やしちゃダメ、と言ってしまう気しかない。 ]



(404) 2021/07/05(Mon) 23:18:38

【人】 OL 奈々



    そ、うだねぇ。…そばにいてくれたら
    凄く私も安心するから、
    その……ご両親にも、お話しする?


[ 認めてもらえるかどうか、
  年齢的な話でちょっと気になるけれど
  全く知らない仲ではないから、
  認めてもらえるほうが可能性とは高いと思っている。

  悪い子に彼がなってしまって、
  酔った状態で襲われてしまえば
  いつも以上に、ヨウくんヨウくんと求め
  離すということを忘れ、本能で求めるだろう。
  次の日に甘やかされたなら、
  また襲われたいな、とまで思ってしまうのだが。  ]*



(405) 2021/07/05(Mon) 23:19:05

【人】 神原 ヨウ

───303号室

[>>404ブレザーとセーラー服を用意されたら
すごーく迷ってしまうだろう。どっちも見てみたいけど
敢えて過去の彼女とは違うセーラー服を選んだかも。
過去の彼女とはあくまで違う、今の彼女の姿を見てみたかったから。コスプレ、なんだけど。

彼女が見事に、それっぽい教師の格好を着て来たら
彼女の小悪魔な一面を確信するだろう。
パンストを破いて……なんて考えてしまうし
その恵体を服の上から鷲掴んでしまうかも。

アルバイトをダメと言われると
少ししゅん、とするけれど彼女と会える時間が少なくなると
考えると、働いてからしっかりお金を返すのが一番なのかもしれない。
まだ会って間もないというか、恋人との関係になって短いのにどこまでも先を見つめてしまう。]


  ……奈々ちゃんなら、って親も許してくれる……
  ような気がする……。
  

[>>405彼女は昔馴染みの顔だ。
確かに長い間交流は無かったかもしれないが、赤の他人とは訳が違うだろう。
それに親はどうか分からないが、オレの姉貴はなんだか背中を押してくれそうな気がする。

彼女が半覚醒の状態で求めてくれるのを、きっと力強く愛し続けるだろう。優しいだけだと、酔った彼女の身体を気持ちよく出来ないかも知れないから。
その分負担を掛けました、と次の日は介抱するんだけど。
また襲われたいと彼女が思っているのを知れたら、少し笑いながらも、またいつかお酒を飲もうね、と提案するだろう。]*
(406) 2021/07/05(Mon) 23:52:54

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[絶対に足なんか綺麗じゃないのに
 彼は躊躇うことなく舌を這わせていくから
 それが擽ったくて恥ずかしくて、何も言えなくなる。]


  んっ……あ、ひゃっ……


[ちゆが小さな子どもだったら、
 大声をあげて笑っていたに違いない。
 でもこそばゆさの中に甘い熱を感じてしまって
 心の奥ごと擽られるみたいで
 ブラウスの裾をぎゅっと掴んでいた。

 恥ずかしい。恥ずかしいけど、
 ――ちゆの全部、愛されてるみたいで嬉しい。
 そんなことを思ったら、閉じた脚の内側が疼いてしまった。]
(407) 2021/07/06(Tue) 0:07:22

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[そうして耐えかねて、彼の方に手を伸ばす。
 触れた肌とちゆの手のひらと、どっちが熱かったかな。
 綺麗に引き締まった身体をつうっと指先でなぞって
 おへその辺りまで下りたら胸にキスして、離れる。

 ちゆの肌はそんなに綺麗じゃないから、
 いつもは暗い部屋でしか曝け出さない。
 でも、タイガさんなら受け止めてくれるような気がして
 ……ううん、受け止めてほしくて
 「可愛い女の子」にはありえない、汚い腕を見せてしまった。

 『意外とそういう感じ?』とか、
 『そういうのやめた方がいいよ』とか、
 明るい朝になって気づいた人には言われたっけ。

 
あの人は、あの人だけは――
初めて傷をつけてしまった日、それを面白がるように見て
『いいじゃん』って軽く笑ってたっけ。
(408) 2021/07/06(Tue) 0:07:50

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



   え、……あぅ


[タイガさんはそのどちらでも、どれでもなかった。
 ふいに腕を取られる。それでぱっと顔をあげたら、
 熱い舌が腫れ上がった傷をなぞっていった。]


  ……、……嘘ばっかり。


[呟いた声が細く震える。
 甘いわけないって、そんなことちゆにだってわかるよ。
 ほんの少しカッターの刃でなぞったら、
 それだけで血が滲むくらいぼろぼろの肌だもん。

 ――でも、それが嘘でも冗談でも
 少し笑って、笑おうとして、泣き出しそうになる。]


  タイガさんは……、やさしいね


[腕の傷に目を落として、俯いたまま呟いて。]
(409) 2021/07/06(Tue) 0:08:29

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[「おそろい」の言葉にこくりと頷く。
 彼も同じだって思ったら、むしょうに安心してしまう。

 確かめるような舌の感覚が擽ったくて
 ふいに思い出す小さな痛みが癒やされていくみたいだった。
 それだけで、痕が消えるわけでもないけど。]


  ……ううん、大丈夫。
  タイガさんが嫌いにならないなら、平気


[頬に彼の手が触れたなら顔を上げて
 もう何度目かのキスをして。]


  全部、ちゃんと受け止めてくれる?
  可愛くないとこも、めんどくさいところも
  「寂しい」のも「いとしい」のも、


[……タイガさんの気持ちはね、ちゆは全部欲しいよ。]
(410) 2021/07/06(Tue) 0:08:59
村の設定が変更されました。

【人】 麻酔医 セナハラ


そっかあ、やっぱりそうなんだね〜


[あれこれ考えていたら返事をもらえてやっぱりか、と納得?する
やっぱりお互いあれこれしたい、されたいの願望を叶えに来てるんだからそりゃセックスも当然込みの上でだよね〜
いい歳した大人がホテルに集まるんだからと

となるとやっぱり彼がゲイだって明かしてきたのはつまり]


あれ、僕とセックスしたいって思うの?


[なんて素直な疑問が口から零れる
昔いた知人のゲイの子には僕は男受けが悪いと聞いた
おじさんでもないし筋肉もりもりでもないし]
(411) 2021/07/06(Tue) 0:54:46

【人】 麻酔医 セナハラ

そんなつもりじゃなかった……のかなあ?
何にも考えないまま応募して、来てる途中にこれそれだったりする?
って思いだしたから


うーん、男の人とセックスかあ…


[話には聞いた事がある
そういう科からも話は来る、やれ瓶だのおもちゃだのをいれたりもすると
僕と彼がセックスをすると考えてみるけれど、した事がないものは思いつかない
お尻に…僕が入れる?入れられる?どっちでも想像がつかなかった

刺激を求めては来たけれどこんな事になるのか、どうなるものかわからないなと
凄い刺激にはなるけれどと暫く考える。足の上にいる彼は居心地悪いだろうなと思いながら顔をあげる]


男の人のセックスってお尻に挿れるんだよね?
慣れたら気持ちいいとは聞くけど佐木くんは僕とセックスしたいの?
僕にどっちをしてほしいの?


[僕を男同士でのセックス対象として見れるのが凄いな、なんて思えば矢継ぎ早にいろいろ聞いてしまう。
あれは?これは?それは?と顔の距離を詰めて
これも経験?なんて]*
(412) 2021/07/06(Tue) 0:55:46

【人】 トト  

  

  悪くないリボンだった。

  ただ、うちの家族が身に付ける物よりは
  幾分質が下だと思った。

 

  いつからだろう、こんな風に
  品定め≠行うのが当たり前になったのは。
 


  ホテルに入ってからも同じだ。
  立派そうに見える調度品、床や壁紙の素材。
  そのひとつひとつに合格不合格を、付けて歩く。

 
(413) 2021/07/06(Tue) 1:18:49

【人】 トト  

   


  貴方の願望を叶えられるでしょう >>n2


  
(414) 2021/07/06(Tue) 1:18:54

【人】 トト  

   

  何度メールを読み返しても胡散臭い文章だった。

  俗世には人の弱みにつけ込んでお金を搾取する
  悪い商売が蔓延っているって聞いたことがある。
  これも、無料とは記載があったけどどうなのだろう。

  
  本当に願いが叶うのだとしたら、
  誰が何のためにこんなことをしているのだろう。
  
 
(415) 2021/07/06(Tue) 1:19:00

【人】 トト  

   

  いけない、いけない。って首を横に振る。
  だってもう覚悟は決めて来たのだから。


  ここで何があってもいい。


  搾取されてもいい。汚れてしまってもいい。
  ない方がいいけど、最悪身の危険があってもいい。


  そんな覚悟で、来たのだから ……


  といいつつ、小さなボストンバッグには
  護身用のアイテムも念のため入っているのだけど。

 
  
(416) 2021/07/06(Tue) 1:19:12

【人】 トト  

  

  チェックインを済ませると、
  隣では先程の男の子同じく手続きをしていた。

  同い年くらいに見える彼も、
  ここの利用者だったらしい。

  彼にはどんな願望があるのかしら。
  そんなことを考えながらエレベーターへと
  向かおうとした足が、ピタッと止まる。


  「 えっ ……… 」

  
  今、なんて言った?>>403

  立ち止まって、ゆっくり振り向く。
  何かの間違い?疑問は追い付かないけれど、
  彼の手元に渡されたキーと、
  私の手元のキーを見比べて、彼に向ける。
 
 
(417) 2021/07/06(Tue) 1:19:28

【人】 トト  

  

  「 貴方が …… 私のお相手? 」 


  並んだ数字はどちらも、1010 **
  
 
(418) 2021/07/06(Tue) 1:19:42

【人】 救急救命医 サキ

[納得した様子に少しほっとして。
もしそれで拒否反応を示されたら、
それはそれで線引きができて楽ではあるんだけど。
納得したということと、それに同意することは別で、
次に飛んできたドストレートな疑問にまた眼鏡がずり落ちる。]


 ……俺は今日、
 相手が誰であれ、セックスするつもりで来たよ


[したいかどうか、という質問ははぐらかしておく。
瀬名原くんがタイプかどうかと聞かれたら、正直まだわからない。
俺は見た目よりも中身で惹かれる方だから、
じっくりと話してからタイプかどうかを見極める。

でも、こうやってマッチングしたということは、
タイプである可能性が非常に高い。
だから、今日相手が誰であれ、セックスするつもりで来れたのだ。]
(419) 2021/07/06(Tue) 1:44:43

【人】 救急救命医 サキ

[ゲイだと明かしたのも、
彼に少しでも受け入れてもらいたいから。
受け入れてもらった上で甘やかしてほしいし、
受け入れてもらった上でセックスがしたい。
不安事に取り付かれることなく、安心したいのだ。]


 どっち、っていうのは……

 そうだね、
 …………女側、って、できる?


[言葉が出なかった数秒には、俺の迷いが表れている。
話を聞く限り、相手は確実にノンケ。お仲間ではない。
そんな彼に受ける側という負担を強いてもいいのだろうかと
思うが、実際、普段俺はずっと突っ込む側だったのだ。
先程からまるで対面座位のような姿勢を取っていても、
思うことは、彼を押し倒したい、あられもない姿を見たいと。

あれは、それはと興味本位で聞いてくる
彼の顔が徐々に近くなり、思わずその肩を掴んで。]
(420) 2021/07/06(Tue) 1:45:00

【人】 救急救命医 サキ



 ……俺はセックスがしたくてここに来ているんだ。
 する気がなかったら、
 これ以上はやめよう


[でないと、超えてはいけないラインを超えそうになるから。
懇願するような、そんな声で言った。]*
(421) 2021/07/06(Tue) 1:45:10

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[迷うように上がった手のひらが、
 すとん、と落ちて膝の上。
 その動作を見ていれば、伸ばされた母音のあと
 稀に…と返ってきてほうほう、とひとつ頷く。
 けれどそれは先生自身で否定されて。
 月に一度、と明確な答えが返ってくる。

 理由は、聞いてみたい。
 純粋に興味があった。
 先生に、というよりもそういった性に奔放な
 人がどうしてこういう場に参加するのか。
 ───わたしには、わからないから。]


    聞かせていただけるなら。


[と微笑みかけて、続きを促す。]

 
(422) 2021/07/06(Tue) 1:47:37

【人】 大学生 廣岡 珠莉




    え、わたしですか?


[と今度はこちらがキョトンとする方。
 ───これで処女だと答えたら、
 重いとか、責任は取れないとか、…面倒とか。
 そんな風に言われるかもしれないと。]


   ───わたし、は、………その、
   はじめてです。


[思ったけれど、嘘をつく勇気もない。
 それに、だめなら、早い方がいい。
 互いに、もう少し条件の合う人を
 また探して貰って───]

 
(423) 2021/07/06(Tue) 1:48:34

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[ちら、と先生の方を窺う。
 でも実際に先生なのだからつまり…
 もしかしたら教えるのもとってもお上手なのでは?
 ええそう、だって先生ですものね。
 生徒だと思ってくれてるなら…
 きっと、受け入れてくれるんじゃないかしら。
 そんな考えを抱いて、一度ソファに座り直す。]



   あのね、先生、はじめてなんです。

   ───なにもかもが。


[そう言って、その手の方に己の右手を
 そぉっと伸ばして、取って良いものかと、
 迷って、またじっと見つめた。]*

 
(424) 2021/07/06(Tue) 1:49:00

【人】 麻酔医 セナハラ


そうだったんだ〜…


[誰であれと言われればするかしないかは置いておいて少し求められているからか少し優越感が湧く。
甘えたで真面目な人だなとは思っていたけれど意外と肉食系だった、ロールキャベツ男子っていうんだなあこれがと思う。

甘えつつセックス、欲張りセットだ…器用なんだなあ]
(425) 2021/07/06(Tue) 2:10:26

【人】 麻酔医 セナハラ

女側……君が僕のお尻に挿れる方か!

…え、僕抱きたいの!?


[分かるぞ!という反応を見せれば一瞬、間をあけて声をあげる。
ロールキャベツの中のお肉は凄く勢いがあった、意志が強い

驚いたり矢継ぎ早に聞いていけば肩をがしりと掴まれて思いのほか力が強くて驚いて、細い眼を少し見開く。
彼に真剣に言われれば僕も真剣に考えて返さないと失礼だなと考えてみる

僕とセックスしたいのかあ…でも彼はそのつもりだし、普通こういうのに参加するのは同意してる前提だよねえと当たり前のことを思う。
ここまで来てしたくない、は雰囲気的にも流れ的にも失礼だよねと]
(426) 2021/07/06(Tue) 2:11:57

【人】 麻酔医 セナハラ


[多分彼はいやいやするなんて言われるより、やる気はないからやりたくないって素直に言う方が彼は安心するんだろう
元々セックスはするつもりはなかったけれど、刺激を求めてきたわけだし…
それに男同士に興味がないといえば嘘ではある。

同じ男として途中までやってやっぱり嫌だは本来なら通用しないだろうけれど
彼の優しさにわがままを言って、甘えていいのかなと思いながら顔をあげる]


タイムは使える?


[話の流れに合わないように、手を小さくあげて気の抜けるような質問をして]*
(427) 2021/07/06(Tue) 2:12:32

【人】 救急救命医 サキ

[一瞬理解を示した反応を見せてほっとさせたが、
すぐにすっごく驚いていて、やっぱりそうだよねと
苦笑いをする。]


 うん。
 俺は、瀬名原くんを抱きたいって思っているよ。


[抱きたいという気持ちと甘やかされたいという気持ちは
一見して相反しているように見えるかもしれないが、
俺の中では両方が同時に成り立っているのだ。

細い目が見開かれると、そこにあった瞳を見つめる。
その瞳には、思ったよりもギラついた俺の顔が映っていた。]
(428) 2021/07/06(Tue) 2:51:47

【人】 救急救命医 サキ

[肩を掴む手には無意識に力が入ってしまい、
また驚かせてしまったかもしれない。
でも、それほどまでに真剣なのだ。俺にとっては。
興味本位な瀬名原くんと違って、
飢えを感じるほどに、乾いていた。]


 ごめんね、
 心の余裕はあまりないんだ。


[仕事は多忙に次ぐ多忙、
恋人は無言で俺の前から去って行った。
藁にも縋る思いだったのかもしれない。
だから、相手を思いやるよりも
自分の思いをただ相手に押し付ける形になってしまった。]
(429) 2021/07/06(Tue) 2:52:11

【人】 救急救命医 サキ

[彼がどう思っているのかはわからない、
けれど顔を上げて言った言葉は、予想とは少しズレた答えで。
思わず何拍か間を空けてしまってから。]


 ……うん、
 瀬名原くんが待ってほしいって時は待つよ。

 やるとしたら、
 男相手は初めてでしょ?


[くすっと笑ってからそう返し、何回か呼吸をする。

その後もう一度抱きしめた。
今度は少しだけ強く、抱き寄せるように。
胸板同士がくっつくほどの距離で、
こちらの緊張が伝わってしまいそうだ。]
(430) 2021/07/06(Tue) 2:52:31

【人】 救急救命医 サキ



 たくさん甘やかしてほしいし、
 たくさん瀬名原くんの可愛い姿を見たい。

 いいかな


[抱きしめたまま、瀬名原くんの顔の横でそう言ったから
耳元で囁くような形になってしまった。
余計な肉のついていない骨ばった手で彼の背を撫でて、
その感触を味わう。
気が逸ってしまっている。
そう自覚しながら、彼からの返事をまだかまだかと待った。]*
(431) 2021/07/06(Tue) 2:52:42

【人】 麻酔医 セナハラ


おお……

うん、初めてだね流石に


[今度は彼からの抱擁に思わず声が漏れた
僕が彼を甘やかすようにやった優しいハグなんかじゃなくて、熱い抱擁
胸同士が合わされば流石に少しだけ熱いと思う、こっちの意味でも熱い

「そっか、そっか…」


なんて漏らしながら彼の言葉を心の中で復唱すればうん?と疑問が浮かぶ
タイムは聞くけどセックスの手は止めないって言われてる?僕、もしかして

そんな様子に男の人だなあ、なんて呑気に思うけれど流石に僕でも少しドキドキはする
未知のものに手を出すときには誰でもこうなる、
手を出されるのは僕だけど

おじさんみたいな事ばっかり浮かぶ]
(432) 2021/07/06(Tue) 3:20:03

【人】 麻酔医 セナハラ


[いいかなと聞かれて、これでNOはあまりにも酷だよねと1人思う
彼に耳元で囁かれれば、女の人とは違う低さのある声
背中を少しくすぐられているみたいな撫でかた
思わず
「うわ、わわ」

なんて声が出るのも仕方がない、うん、そうなの

甘やかすのは出来る…もともとの話だから頑張るけれど
可愛い姿といわれれば流石に難色を示してしまう]


……僕が可愛いは難しいよ?


[と、検討違いな所で自信はないように眉を寄せてハの字になる
ノリで生きてきたのだから何とかなるか、さようならお尻]


……それでもいいなら、佐木くんのお好きにどーぞ



[らしくもなく少し緊張しちゃって、のどから出た声は凄く小さかった]*
(433) 2021/07/06(Tue) 3:21:30

【人】 救急救命医 サキ

[女でも男でも、初めてを奪うということは
大事なイベントだと思っているから、
瀬名原くんの初めてを奪うという行為に責任感を抱きつつある。
その思いを込めて、瀬名原くんを抱きしめた。]


 もし途中で怖くなったりとか
 嫌になったら言ってね。

 そんな無理やりなセックスはしたくないから。


[今でもだいぶ、押し押しな感じで進めていることには気づかず、
無意識に断れないような雰囲気にしていることに気づけず。
胸元から伝わってくる熱い温度に、くらりとしてしまいそうだ。]
(434) 2021/07/06(Tue) 4:00:48

【人】 救急救命医 サキ

[改めて、承諾してくれたことを思い返してみると、
安堵してなんだか泣きそうになってくる。
瀬名原くんの身体を離して顔を見ると、
こちらの頬が緩んでしまった。]


 じゃあ、
 好きにしちゃうね。



[挨拶代わりのキスを、耳元に優しく。唇が触れるだけのものを。]
(435) 2021/07/06(Tue) 4:01:05

【人】 救急救命医 サキ

[部屋を開けたら知り合いがいて、
ゲイであることのカミングアウトから始まって
今に至るまでの時間は別に長いものではないけれど、
俺にとっては気が張ったり緩んだりした時間だった。]


 ……そういえば、

 瀬名原くんの願望って、
 甘やかしたい、……って願望?

 本当にそれだけ?


[俺が「甘えたい」という願望を持って臨んで
そこに瀬名原くんがいたということは、
そのような願望なのだろうと容易に想像つく。
しかし、そんな能動的な願望は珍しいな、だなんて思ったのだ。

先程から俺の願望ばかりを押し付けてしまって、
彼の思いを聞けずにいた。

せっかくの縁だから、彼の願いも叶えてやりたいと。
そう、思った。]*
(436) 2021/07/06(Tue) 4:01:15

【人】 麻酔医 セナハラ


[怖くなったり嫌になったら〜
というけれど彼の雰囲気とか、瞳が逃がさないというようにギラついてるように見えるから僕は多分、食べきられるんだなと

凄く痛い、泣いてしまうほどじゃない限りは多分いける気がするけれど…
そんな事を思っていれば耳にキスをされてまた驚いて「わわ」なんて声が漏れる

甘えたいといってきて、ゲイだと言われた時はてっきり僕が男役?だと思って…
甘えながらセックスって出来るのかと少し変に感心する。
男の処女的なあれそれって喜ばれるのかな?面倒くさいって言う人もいるけれど少なくとも彼は…前者なのかなあ、と呑気に]
(437) 2021/07/06(Tue) 4:33:10

【人】 麻酔医 セナハラ


[今からすぐにでもセックスされるのか、浴室の用意はしたから汚れを落とす意味で入りたい気もする。甘やかしたりして少し落ち着きたい気もするけれど
色々思いながら少し身構えたりしたり、何をするのかと見れば想像していなかった質問をされる

それだけ?と聞かれて困ってしまう。
僕は得に強い願望とかなくて、本当にただ思い付きとか好奇心で来た]


えっと、うーん……そう、だね…?
慣れてるからしてあげてみたいと……


[聞かれたから答える
けれどそれが本音で、仕事が楽なのもあるけれど何か単調に感じてそれで]
(438) 2021/07/06(Tue) 4:33:57

【人】 麻酔医 セナハラ



………刺激が欲しかった、とか?


[さらに考えて、素直な気持ちといえばそうなるかなと
いやでも刺激の点で言えばこれから男の人とセックス、それも偶然出会った同期と
しかも彼を甘やかしながらなんてなるからだいぶ刺激的だと思う
なんだかそのあとにこれを言うと僕が欲求不満みたいだ、それは流石に僕にもある羞恥心が働く]


うーん……
佐木くんの気持ちは嬉しいけど、思いつかないんだよね〜…


[ 「君の好意を無下にするようなこと言ってごめんね」
とへらりと眉を下げて笑みを向けて
 「思いついたら言うね」
そう返せば僕も彼にしてあげたほうがいいのかと、少し考えて頬に触れるだけのキスをする]*
(439) 2021/07/06(Tue) 4:35:16

【人】 星条 一 → スタンリー

   そうか……。



[この僅かな応答で廣岡珠莉は確かにお嬢様であると再認識できた。
 興味はあるが話をするかどうか、話をしたとしてもそれは其方の意思である、と。
 そうした教育を受けてきているのだろう。

 やり難い、男は膝の上に置いた手の指を持ち上げ小指から人差し指まで順番に膝を叩くこと三度。
 その癖に生娘めいた反応をするし、言葉を信じるならば実際に生娘らしい。

 実に見えやすく分かりやすい、踏むな危険という看板が幻視できるが同時に踏みたくなる危うさの中の艶というものが見え隠れする。

 男は天井を仰ぎ見てからかくりと首を戻した]
(440) 2021/07/06(Tue) 8:21:41

【人】 星条 一 → スタンリー

   男の教員は学校からこう言われているんだ。
   くれぐれも子女たちに手を出さないように。
   ってな。



[伸びてくる手に視線を落とし、綺麗な指先だと場違いな感想を抱きながら視線を戻せばまた此方を真っ直ぐに見つめてくる瞳があった。

 男は何度目か忘れた苦笑を浮かべた。
 真っ直ぐな瞳は世間や世界に毒されてきっていないもののようで宝石のようである。
 そうと認識すれば心の中に沸々と沸き起こる感情はあるのだ]



   だから普段は女を買って欲を吐き出すんだ。
   単位が危ないと毎年何人かは、
    色仕掛けとかしてくるやつがいてな。
   さっきも一人やられたらしい。



[懲戒免職一直線で同じ道では二度と職にありつくことはできないだろう。

 だから、と男は伸びてくる手に自身の手を重ねて取った]
(441) 2021/07/06(Tue) 8:22:05

【人】 星条 一 → スタンリー

   俺が言うのも何だがな。
   本当はこんなとこで初めてを迎えるもんじゃないぞ。
   色々と面倒くさいからな。



[処女であることが、ではないが面倒くさくなる要因は多々ある]


   でもな、知りたくてきたのだろう。
   教わりにきたのだろう。
   で、俺がダメなら別の奴のとこに行きそうだ。
   良い、俺が全部、珠莉君に教えてやる。
   ただ途中ではやめてやれんからな?


[今度は此方から真っ直ぐに見つめて、氏ではなく名で呼び伝える。
 先生であれば名で呼ぶことはないのだが聡い彼女は気づいてくれるのだろうか**]
(442) 2021/07/06(Tue) 8:23:53

【人】 救急救命医 サキ

[わわ、なんて気の抜けた声が聞こえるたび、
ちょっとだけサディスティックな感情が湧き上がる。
でもそれ以上はまだダメだと自制して、顔を離した。

相手のことを考えずにがっつけるほど青くない。
ノンケだということを念頭に置いてから、
この後の流れを考えた。

ここですぐに襲うということはしない。
なにをするにも順序というものがある、と俺は理解している。
ベッドに連れていくよりも先に、
身体を洗うよりも前に。
まずは ─── ]
(443) 2021/07/06(Tue) 11:12:50

【人】 救急救命医 サキ



 瀬名原くん、
 もう少しお話ししようよ


[身体の距離を近づけることは簡単だ。
でも、心の距離を近づけることは難しい。
だからこうして、会話という術で近づこうと試みるのだ。]
(444) 2021/07/06(Tue) 11:12:59

【人】 救急救命医 サキ

[乗っていた瀬名原くんの脚の上から降りて、
ソファーに座りなおす。
身体を斜めに向けて彼の膝に手を置いて
さりげなくボディータッチ。
話を聞く姿勢はこれでばっちり。]


 慣れている、って、
 人を甘やかすことを?


[へぇ、と相槌を打ちながら話を聞く。
慣れているということは、甘やかされる立場の人が
近くにいるということなのだろうか。
日常的に甘え甘やかしが行われているというと、
兄弟とか、はたまた恋人とか。
恋人の線はここに来ている時点でないだろうと
一度は思ったが、次の言葉に少し考えて。]
(445) 2021/07/06(Tue) 11:13:11

【人】 救急救命医 サキ



 瀬名原くん、
 ……浮気のためにここに来た、とか、
 そういうことはないよね?


[刺激と言われると、思い浮かんだ可能性がこれだった。
疑いたくはないが、俺の中の警戒心が強い部分が
思わず出てきてしまい、そんなことを尋ねた。]
(446) 2021/07/06(Tue) 11:13:23

【人】 救急救命医 サキ

[しかし、どうやら「甘やかしたい」という願望は
ちゃんと持っていたようで、断りの言葉が返ってきた。
本当にそれだけなんだ、とびっくりしていると、
頬に触れるだけのキスをされて更に驚いた。]


 瀬名原くん、
 無理にキスとかしなくて大丈夫だよ。

 俺からのは、
 俺がしたくてやっていることだから。


[その言葉は困ったような笑みと共に出た。
ただの同期にいきなりキスとか、普通はできないだろう。
ゲイでないのであれば尚更。

無理はさせたくなくて(これからさせるのだが。)、
優しい声音でそう告げた。]*
(447) 2021/07/06(Tue) 11:13:33

【人】 麻酔医 セナハラ


お話…?


[お風呂を入る時間すら与えてくれないガツガツ肉食系男子
ではなかったんだと少しだけホッとする、さすがに綺麗にしてから…お話?
ときょとんとする。僕に気遣ってくれてるのかなと
こういうサイトを利用することはないから
すぐに会ってセックスするものだと思っていたからか
少し心に余裕が作れそうで彼の気遣いがありがたかった

脚の上から降りる佐木くんを目で追う、体は離れたけれど
膝に乗る手に昔逆ナンしてきた肉食系女子を少し思い出した

僕の願望を聞かれてそう答えたけれど浮気のためといわれて思わず少し笑ってしまう
僕そんなに不誠実に見えるのか〜
なんて気にした様子もなく思った]


妹がいるから慣れてるんだよ〜
あと…うーん……昔の恋人がそういうタイプが多かった、かな?


[付き合ってるわけではないから前の恋人の話はセーフだよね?
なんて思いながらも少し躊躇いながら話す、さすがに彼がそれで雰囲気が!なんて怒るタイプではないとは思うけれど
「ちゃんとフリーだよ」
なんて説明すれば笑われながら彼からもと気遣いを受ける]
(448) 2021/07/06(Tue) 12:01:30

【人】 麻酔医 セナハラ


うーん…唇はしたことないから分からないけど、ほっぺは別に出来るよ?
した方がいいのかなとは思うけど、別に無理ではないし


それに
……もっとすごい事、するんでしょ?



[これは本音、友達とふざけてくらいならするし飲みでキス魔の友人がいた時はそこら中にぶちゅっとかまされた。
それを思えば頬にキスなんて何も気にならない
優しいなあ、なんて呑気に思うと同時に僕にしたいからしているといわれてそっちの方が驚く。

それにつられてか何だか少し小さい声が出る
やだ僕女の子みたいなリアクションしてるね?
似合わないな、ガラじゃないなと思えば笑みを向ける]
(449) 2021/07/06(Tue) 12:02:26

【人】 麻酔医 セナハラ


へ、いきだよ〜
逆に佐木くんは僕にしたいって思うの、僕からしたらすごいな〜って


[声が最初だけ少し上ずったけれど、あとは普通に振る舞えた気がする
 「肉食なんだから〜」
とふざけたように佐木くんのお腹をつついて誤魔化す]*
(450) 2021/07/06(Tue) 12:04:23

【人】 OL 奈々

───303号室

[ セーラー服を彼女が着たらどうなるか?
  腹部には違和感があるほどの空間ができ、
  下からのぞけば簡単に空間をつくった
  原因が目に入ることは間違いない。
  けれど、セーラー服にもいろんな種類が
  あるのだから、彼が気に入るようなものを
  とりあえず試していって、
  一番彼が高ぶってくれるものを
  お気に入りのひとつとして保管するだろう。

  パンストを破かれることは計算の内。
  むしろそれをされないのなら、
  誘導さえしてしまう気がする、彼女なら。
  彼も成人しているのだから、
  そういうことをするならあえて
  イメージ通りのホテルにでも行ってみるのも
  いつもと違って楽しくなるかもしれない。

  アルバイトは適度に、で充分。
  働き出してから、彼に期待するのだから
  今は彼女からしてみれば投資期間。
  そんな話をするような期間、
  恋人関係にあるわけではないけれど
  それを端折ることが出来そうなくらい
  ふたりは惹かれあっているのかも。   ]


(451) 2021/07/06(Tue) 12:46:17

【人】 OL 奈々



    ふふふっ、また明日ゆっくりお話ね?


[ なんだか、婚約者の両親へ挨拶に行くような
  そんな感じがしてしまったので、
  一旦この話は止めることにした。
  でなければ、一夜を過ごす前に書類を
  集めに行こうなんていってしまう気がして。
  まだ、まだ。そんな風に自分に言い聞かせた。

  酔った状態でしたことがないから、
  どれだけ素直になってしまうのか
  見当もつかないのだけれど、
  彼にならどんな痴態もさらせそうな気がしていた。
  もちろん、飴と鞭のように甘やかされ
  激しくされれば、自然とのめり込んでしまうから。 ]*


(452) 2021/07/06(Tue) 12:46:56

【人】 神原 ヨウ

───303号室

[>>451彼女がセーラー服を着ると魅惑的な空間が出来てしまうみたい。服を着ていても隠せない色香に惑わされそう。
お気に入りの服として保管されると、恥ずかしいような何というか。たまに彼から彼女に服を持ってきておずおずとしながら、着てくださいと頼むのが目に見えるよう。

破かれる事も御膳立てされていると分かれば
彼女の趣味趣向について、そろそろ分かる頃合いかも。
そういう風な所で彼女と運動をするのも、きっと楽しい。
お遊びな部分もあるかも知れないけど、実際に始まればきっと己は夢中になるだろうから。

投資期間と言われると恐縮してしまう所もあるけれど
なら彼女に利益を返せるようにと気合も入るだろう。
人生設計のような話になってきて、彼女が隣に居る前提の未来を考えて行ってしまう。
浮かれていると言われればその通り。幸せで舞い上がるような気持ちなのだから。]


  そうだね、また明日。
  明日も一緒に夜を過ごせそうだし。

[>>452その話を続けていると告白どころか、プロポーズまで行ってしまいそうだったから話が止まったのは良かったのかも知れない。

自分もほろ酔い状態ではあるだろうから、彼女に対して想いのままをぶつけ易くなるかもしれない。
彼女の身体を堪能しながら溺れるように眠りにつくのも癖になってしまうかも。]*
(453) 2021/07/06(Tue) 13:29:06

【人】 敷島 虎牙

[別に慰めでもなく、偽りでもなく
 舌を滑らせた肌は甘かった。
 ちゅ、と吸い付くと時折ほろ苦い鉄の味がして
 それがまた舌を楽しませてくれる。

 それを説明する代わりに、
 赤を肌に刻むように、強く強く吸い付いた。
 「優しい」大人の顔のまま。

 千由里の冷たい手が、火照った身体の上を滑ると
 背筋がどうしようもなく
 ぞくぞくしてたまらなくなる。]


  俺は、好きだけどね。


[弱いところを全部無防備に
 さらけ出しすこのひとときは
 まるでセックスにも似ていて]


  
……いいじゃん。



[千由里の腕をを最後にひとつ舐めて
 そう笑って見せた。]
(454) 2021/07/06(Tue) 18:35:13

【人】 敷島 虎牙



  めんどくさくて可愛くなくて
  寂しがりのどうしようもないちゆでも
  嫌いになったりしないよ。


[何度目かのキスを受け止めたら
 また何度目かの俺からのキスで返す。
 可愛くて、可哀想な俺だけのちゆ。

 もう子どもの声も、妻のため息も
 何処からもそんなの聞こえなかった。]
(455) 2021/07/06(Tue) 18:35:36

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[手を出すな、という学校からの指示は
 もっともなことであるし、なんら疑問はない。
 教員と生徒の境目をそう易々と乗り越えられれば
 あの花園はあっという間に壊れてしまう。
 
 伸ばしかけた手を一度止めて、先生との間。
 ソファのクッションの隙間の上に置く。
 そのまま人差し指を沿わせてその窪みをなぞった。

 女性を買って欲を吐き出す。
 生徒からの色仕掛けには絶対屈しないよう。
 ふむ、なるほど、そうでもしなければ
 手出ししてしまいそうだということか。
 私たち生徒に手を出さないために会った女が
 生徒であったとは、なかなかに本末転倒。
 災難でしたね、と口に出すことも一瞬
 考えたけれど───わたしはこの出会いを、
 災難にしてしまいたくなかったから、やめた。]

 
(456) 2021/07/06(Tue) 18:52:52

【人】 大学生 廣岡 珠莉



[だから、と続けられた声。
 いつの間にかそのシャツの合わせに落ちていた
 視線をそっともどして、見つめる。
 触れ合った手。人の体温に、どきん、と
 心臓が打つのがわかった。
 先ほどまで避けるようにそらされていた視線が
 真っ直ぐにかち合えば、ひとつひとつ、
 肯定されていって。

 わたしはふわ、とまた目を細めて、
 口元を柔く緩めて微笑むのだ。]



   ええ、わかりました。

   これは個人的なW恋愛沙汰Wではなく
   はたまた単位欲しさのW交渉Wでもなく

   先生と、生徒。
   生徒が望んだ、課外授業、ですから。


 
(457) 2021/07/06(Tue) 18:53:14

【人】 大学生 廣岡 珠莉


[先生ではない、プライベートな色を見せてくれる
 目の前の人に、囁きかけて。
 そっと、重なっていた手の上にもう片方も
 重ねて、ソファの上を擦るように近づく。
 見上げるようにじいっと見つめれば。]



    やさしく、教えてくださいね


[とお願いを続けて、首を傾げた。]*

 
(458) 2021/07/06(Tue) 18:53:54

【人】 三月ウサギ



  「 えっ ……? 」


  振り向く彼女と俺の視線が交差する。
  まるで一瞬にも永遠にも感じられて。

  浮かべた疑問符と同時に納得もする。
  豪華なホテルにも物怖じしない態度。
  審美眼に優れているわけでもない自分ですら
  彼女の纏う紫色のワンピースが、
  質の良いものであるとわかる。
  
(459) 2021/07/06(Tue) 20:02:58

【人】 三月ウサギ



  「 君が …… 俺のお相手。 」


  形のいい唇から発せられた言葉の意味。>>418
  思考を働かせ終わったなら。
  手元は半ば無意識に、手渡されたばかりの、
  同じ数字が刻まれたキーを揺らした。
  
(460) 2021/07/06(Tue) 20:03:31

【人】 三月ウサギ

 

  エレベーターに乗り込み、二人きりになれば、
  少し躊躇ってから、10Fのランプを灯す。
  同時に、困ったように頭をかいてから。

 
 「 まさか君みたいな若くて ……
可愛い

   女の子が来るとは思わなかった。

   ええと。
   俺のマッチング希望通りなら、君は ─── 」


  お金持ち、とは流石に口にはしなかったが。
  ここまでに察せられる要素はあっただろうか?
  裕福で可愛い女の子が、初対面の相手と二人きり。
  鴨がネギどころの話ではない。
 
 
(461) 2021/07/06(Tue) 20:04:13

【人】 星条 一 → スタンリー

[廣岡 珠莉は確かに聡い答えを返してくれる。
 意に沿った応えに浮かべた笑みはどこかしら満足そうに見えるもので続く言葉にもそれは表れていた。

 男はその答えに一先ずの満足をすることにした。
 災難であるし現段階で既に数え役満ではあったが二人だけの秘密を共有する――共犯関係になるのは悪くはなかった。
 ただ自身がこれから教え子を抱くという事実は変わらない]
(462) 2021/07/06(Tue) 20:04:17

【人】 三月ウサギ

 

  「 ご両親は知ってるの?
    君が何か事件に巻き込まれれば。
    心配するのも被害を被るのは、君の家族だ。 」


  音もなくエレベータが上昇するのを感じながら。

  ─── ずくり、と胸を刺すような痛みが走る。
  …… これは気のせいだ。
  心配する家族なんて、俺とは無関係だから。
  
  説教じみた台詞は全てこちらに帰るブーメラン。
  仮に指摘されれば、子供のような反論を返そう。
 
 
(463) 2021/07/06(Tue) 20:05:21

【人】 三月ウサギ

 

  一つ、君は女で、俺は男だから。
  
  一つ、君はお金を持っていて、俺はそうではないから。

  一つ ───、

 
(464) 2021/07/06(Tue) 20:05:26

【人】 三月ウサギ



   俺は、家族を捨ててここに来たから。




                …… なんて、嘘。
                最初からきっと、そんなものはどこにもいなくて。**


(465) 2021/07/06(Tue) 20:05:32

【人】 星条 一 → スタンリー

   それならば結構だ。


[重なる手。
 男は先に触れた手を握った。

 すり寄り見上げてくる仕草は一体どこで覚えてくるのだろうか。
 それは確かに男を誘う動きで女の体躯を武器としたものだ。

 男は別の意味で空いている手で一度こめかみを擦った]



   なるべく優しくはする。
   が――女の初めては人によるが痛いらしいぞ。


[どうやっても痛みは出るかもしれないことくらいは知っていよう。
 恐らく多くはその際の反応や対応が面倒だと――それは遊ぶ者からの視点ではそうなのだろうが――]


   何もかもが、初めてか。


[男はこめかみに触れていた手を珠莉へと伸ばした。
 長く柔らかな黒髪。
 その横髪に触れると一房を手に取り耳へと掛け露出した耳に触れる]
(466) 2021/07/06(Tue) 20:17:36

【人】 星条 一 → スタンリー

   先ずはこうして触れ合うことだ。
   キスから入ったり、いきなり始めるのはない。


[時間がないならそうする場合もあるが恐らく珠莉が望んでいるのはそうした類のものではないだろう。

 男は身体を傾け距離を縮める。
 縮めながら耳朶から指を滑らせて細く白い首筋を撫でていく]


   珠莉君も俺に触れてみると良い。
   それもしたことがないんだろう?


[男は更にと身体を近づけ、軽く触れる程度に身体を接した。
 重ねた手を軽く引いて握った手を自分の胸元へと導き、そこへと触れさせるとそれなりに鍛えた大胸筋は服越しにでも分かるだろう。
 女とは異なる男の身体。
 触れないと分からないことは沢山あると、男の手指は首筋を撫でるとそのまま大きく開いた襟から覗き触って欲しそうにしている鎖骨のなだらかな線に触れていった*]
(467) 2021/07/06(Tue) 20:26:29

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[――なんか、懐かしい響きだ。
 聞き覚えのある台詞が、ちゆの腕を眺める彼から飛び出した。
 
 
ふいに思い出したのはあの人の顔だった。
ちゆのダメなとこ見たら楽しそうにしてたとこ、
あの人は傷口なんか絶対に触れようとはしなくて
不安がるちゆを見たらただ頭を撫でただけで、


 こんな風に言ってくれた人って、はじめてだ。]


  あのね、
  タイガさんの弱いとこもみせてね。
  ちゆが全部受け止めるから。


[目を閉じて思い出す人より今は目の前の彼を見てしまう。
 ……見ていたかった、んだと思う。
 あの人が最後までくれなかったもの、
 タイガさんならくれる気がして。*]
(468) 2021/07/06(Tue) 20:28:07

【人】 OL 奈々

────303号室

[ 彼女がもしセーラー服の学校に
  進学していたのなら、やけにおおきなサイズを
  買う羽目になっていただろう。
  胸にサイズを合わせなければいけないから。
  彼がもし、彼が着て欲しい服をもってきたなら
  目の前で見てて?なんて言って
  ストリップショー付きの生着替えが始まる。
  恥ずかしそうにする彼に追い打ちをかけるような
  気もするが、彼に対して待っててね、
  というには時間が惜しくなるのだった。

  彼女は好きな人からの少し無理やりが好き。
  彼女が、極限まで我慢させられることも
  彼女の意思関係なしに責め立てられることも
  彼女の好きの範囲内。

  楽しく運動をするために場所を変えるのは
  マンネリ化しないためのひとつの手段。
  じゃれあうように楽しむこともあるだろうが
  そこからスイッチが入るのは容易だろう。 

  彼女と付き合う人はどうも出世するらしい。
  だから、彼がずっと付き合ってくれるのなら
  社会人になって、期待ができるような。
  故に彼女は彼に対してお金を惜しまないだろう。  ]


(469) 2021/07/06(Tue) 21:11:46

【人】 OL 奈々



   明日の、夜……
   どうしてかしら、今からすごく楽しみ…


[ 小さく繰り返すように呟いて、
  ぽやっと頬を赤らめ彼に体を委ねる。
  
  お酒の力は偉大だと、
  その時が来るのならひしひしと感じて。
  深い眠りに彼が入ってしまうなら、
  朝ごはんを作る余裕が彼女にも
  生まれたらいいな、と多分思う。    ]*



(470) 2021/07/06(Tue) 21:12:04

【人】 トト  

   

  何かの間違いかと思った。
  フロントの手続きミスだとか、
  そもそも隣のホテルと間違えたとか。

  だれどその気配はないどころか、同じように
  お相手≠ニいう文字が返ってくる。>>460

  無言でエレベーターに乗り込んで、
  混乱する頭を落ち着かせようとする。
  その間もぽつぽつと彼が口にする言葉には>>461
  返事ができないまま、身体が上昇していくのを感じた。

 
(471) 2021/07/06(Tue) 21:37:17

【人】 トト  

  
  
  誰かに見られているわけではないのに、
  誰にも見られたくなくて、
  早くエレベーターが停まればいいのにと願った。
 
  話は部屋に入ってからにしたかった。
  だけど聞き捨てならない言葉に思わず応える。
 

  「 事件に巻き込まれる ……?
    そう、貴方犯罪者なのね。 」


  やっぱり騙されていたんだ。

  一見害の無さそうに見えて安心したのに
  何て手の込んだ犯罪なのだろう。

 
  
(472) 2021/07/06(Tue) 21:37:41

【人】 トト  

      
 
  マッチングの希望だとか、
……可愛いだとか、

  何て白々しいの。

  

  少しでも何かを期待してしまった私、馬鹿みたい
  



  「 それで、何が目的なの?
    お金?それとも身体?

    ────… 残念だけど、

    身代金は期待しない方がいいわ。
    私を心配するような家族なんていないもの。 」


 

  正しくは「いた」かもしれないけれど、
  それすら今の私には分からないの。 **
  
(473) 2021/07/06(Tue) 21:37:53

【人】 神原 ヨウ

───303号室

[>>469水着の時もそうだけれど
彼女は自分の身体を見せつけながら着替えをする。
艶かしい彼女を見るのはきっと興奮するし、そんな彼女は活き活きとして綺麗でもあると思う。
ショーを中断してしまうと、彼女のセーラー服姿が見れないので結構生殺しをさせられる気がする。だから、服の着せ替えの時は何度か服を半分着たぐらいで我慢出来ず手を出していそう。

無理やりが好き、なら少し自分には難しかったかも知れないが
少し、と副詞が付くなら己にも出来るかもしれない。
翻って自分はどんなのが好きか、それはこれから見つけるけれど、彼女色に染まる可能性も高いだろう。

場所を変える機会が多ければ自宅のベッド以外にも場所はどんどん増えていくだろう。あくまで互いに楽しむのが目的だけれど時にはスリルを味わう事もあるかも?

彼女が幸運を呼ぶ存在だとしたら、ちょっぴり笑って、それじゃあ頑張らなくちゃね、なんて言うだろう。
彼女と別れた後はどうなるのか、とは考えない。だって別れる未来が想像も付かないから。]


  オレも凄い楽しみ。
  まだ今夜も残ってるのに贅沢な気分になってきた。


[>>470明日の夜は今日とは違うまた素晴らしい日になりそうだと思う。身体を委ねてきた彼女に頬を少し赤らめながら、しっかりと抱きとめた。

お酒を飲んだ次の日は少し朝起きるのが遅くなるかも知れない。
彼女も彼女で元々朝が弱いからどちらが先に起きるかは分からないけれど、彼女が先に起きてご飯を作ってくれるならとっても嬉しいだろう。
二日酔いに効くからとしじみのお味噌汁でもご飯に加えて、ゆっくりお酒を抜いていけば良い。]*
(474) 2021/07/06(Tue) 22:36:53

【人】 三月ウサギ

  

  「 心配する家族がいない ……? 」


  犯罪者扱いされたことより。
  その言葉は心をひどくざわつかせた。
  

  「 そんな高そうなワンピースを着ておいて?
    まさか主催者に頼んで手配してもらったとは
    言わないだろう? 」


  もしかしたら目的の階まで直通だったかもしれないが。 
  いつ誰かが入ってくるかわからない密室。
  声を荒げない程度の分別はあった。
  しかし相手を見据える瞳は剣呑な色を宿して。
 
 
(475) 2021/07/06(Tue) 22:38:34

【人】 三月ウサギ

  

  「 お金なんかいらない。
    いや、いるけど。
    君から貰おうとは思わない。

    僕の目的は、………… 」
 
 
(476) 2021/07/06(Tue) 22:38:56

【人】 三月ウサギ

  

  「 …… ただ、話がしてみたかった。


         俺が持たないものを持つ人達と。
         知らない世界を知る人達と。 」


  先程までのざわめきは色を変えて、
  代わりに胸を締めるのは一つの願い。

  静かなエレベータ内。
  激しく渇望する想いを
  ぽつり、凪のような声音で落とし終わる頃には
  目的の階に着いただろうか?
 
 
(477) 2021/07/06(Tue) 22:40:22

【人】 三月ウサギ



  開いた扉の先。
  これまた、下手をすれば自身の家より広いだろう
  絢爛豪華な廊下に一歩踏み出せば、

  床が柔らかいという未知の経験を味わいながら。

  どこか失望したような表情を浮かべていた少女。
  ついて来ているかも確認せず。
  背を向けたまま、言葉を投げた。
 
 
(478) 2021/07/06(Tue) 22:40:35

【人】 三月ウサギ



  「 三月ウサギ。

    俺が登録した名前。
    もちろん、本名じゃない。
    
    長いから適当に呼びやすいようにして。 」


  彼女がこのまま踵を返すようなら不要な提案。
  向けた言葉の行方を知らぬまま、
  さらに一歩、歩みを進めて。
 
 
(479) 2021/07/06(Tue) 22:40:48

【人】 三月ウサギ



  ─── 三月ウサギとは。
  童話『不思議の国のアリス』に出てくる
  登場キャラクターだ。

  アリスのウサギといえば、
  時計を持って逃げている奴の方が印象強いだろうし。
  こちらは共に出てくる狂った帽子屋に、
  どうにも出番を食われている。


  …… そんな、勝手なイメージを胸に抱いたのなら。
 

  
(480) 2021/07/06(Tue) 22:41:37

【人】 三月ウサギ



     
             
 アリス

    少女でもなければ、主人公にもなれない。
    そんな誰かを。

    どこかで三日月の口が嗤っている気がした。**

(481) 2021/07/06(Tue) 22:41:42
 




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