[ 朝になった

先日助けた男は礼をして出ていったようだ>>74
本人が大丈夫だと言うのなら、そうなんだろう

昨日の都での騒動は、この辺境の村でも話題になっている
遠い場所、しかしこの国の中心で起こったことだ
他人事ではいられないだろう ]

村人Ａ「王様！ついに魔王が復活しました！」
村人Ｂ「なんだと！？すぐに勇者を連れてまいれ！」


[ 魔王…
そんなものまで居るのか…

もはやこの村も安全とは言えない
俺が、俺がこの村のためにできることはなんだろう ]

[ 俺は自分の住まいを眺め、息を吐いた

大岩をくり抜いて作った器、何十本もの大木を組み合わせて作った寝床
屋根を覆っている藁は村人達が集めてくれたものだったか
全て手放し難い大切なものだが、しばらくはお別れだ

都に現れた鬼、村人達が噂していた魔王、間違いなく何か良くないことが起こっている
そしてはるか遠くの村では、光り輝く竹から少女が生まれたとか
おそらくその者が、世界を救う勇者であろう

見極めに行かねばならない
そして村を、世界を救ってもらわねば ]

[ ふいに声をかけられた
参ったな、見送りはいらなかったのに ]



[ そう言われ、女将から包みを受け取る

あの日…そう、あの日か…
女将のご主人、我が友が猟に出て戻らなかったあの日だ…

俺は一晩中、山中を探し回った
しかし、見つけられたのは、いつも友が身に付けていた乳バンドだけだった

そう、忘れない、あの日、友は俺が大好きなジビエ料理を振舞おうと…
そんな装備で大丈夫か？と思ったが、大丈夫だ問題ないと森に入って、そして…

包みは、ほんのりと温かい
旅立つ俺のために、ジビエ料理を準備してくれたのか ]

[ ありがたかった
孤独な旅に出る俺には、この温もりが何よりも心強い ]



[ 口元を抑え、女将が足早に去っていった
俺も振り返らず、村をあとにする

なに、世界が平和になれば…少なくとも、安全が確保されれば、すぐに戻ってこられる ]



[ 村の皆に届くよう、決意も込めて大きく雄叫びをあげる

さあ、腹ごしらえをして、出発だ
俺は女将から受け取った包みを開いた

ふわり、と良い香りが漂う
包みから現れたのは、薄いピンク色の
ブラジャーだった ]**

[ 太腿をペシペシされている気がした >>92

まあいいか ]

[ ほう、これは >>109 ]