人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

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【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 苦しげな彼の呻きが、喉を詰まらせる吐息の音が
 この行為の生々しさを表しているようでひどく興奮する。
 
 強請るまま与えられる呼び声に愛おしさが溢れて
 掻き抱いた彼の唇を奪いに行けば向こうから与えられた。

 激情の赴くまま勢いで貪る口付けは酷く拙くて
 飲み込みそこねた唾液が清めた肌を伝って汚した。 ]


 せんせ……、っ、は、ぁ…ッ、誠丞さ…、……
 すき、……俺も、すきだ、…っぅ゙、あ、…​────ふ、……


[ ぐずぐずに蕩けた頭でなんとか言葉を返そうとしたら
 余裕のない彼の声と重なった。
 彼とは違った意味で余裕がなかったけれど
 それでも、制止の類の言葉は出てこなかった。

 愉快だった。彼が自分に溺れている様が。
 それこそ覚えたての餓鬼みたいに、
 堪えようとしても抗えずに、に腰を振り始めるのが。

 心だけじゃなく体まで彼を手に入れたみたいな気がして。
 胸の内の何処かが満たされるような心地がした。 ]
(*3) yahiro 2022/05/20(Fri) 1:47:01

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 前立腺は気持ちいいなんて何処かで聞き齧った情報に
 ちょっとだけ期待していたがそんなことはなかった。
 多分。……たぶん。
 どこだそれというのが正直なところで
 どこかが気持ちいいなんて感覚はない、と思う。たぶん。

 何故自分の体のことなのに不確定なのかといえば
 明確に何かに反応している気がするからだ。
 何がってナニが。すっごいびくびくしてる。何故。

 医者ではあるが泌尿器科でも肛門科でもない彼に
 それでも問えば謎が解けるかと一瞬過ぎったが
 今授業が始まっても困るなと思い止まった。

 押し入ってくる異物を排泄したくて下腹に力が入れば
 逆に緩んでずるりと楽に入ってくるから
 仕組みとしては正しいのに頭が混乱しそうになる。

 粘膜と皮膚との境目が擦れて熱いのは
 たぶん滑りが足りないせいだろう。
 足りたら気持ちいいのかななんて考えるのは
 現実逃避であってやましい気持ちではないと思う。

 いや、やましい気持ちでもいいのか別に。 ]
(*4) yahiro 2022/05/20(Fri) 1:47:57

【赤】 入院中 阿出川 瑠威



 っ……せーぇすけさん、おれの、も…触ってほし…っ
 

[ エグい質量のが有無を言わさず中をかき混ぜてくる。
 俺のケツは彼を気持ち良くさせているらしい。
 なら俺のことだって気持ちよくしてくれてもいいのでは?

 そう思ったから、自分でするんじゃなくて強請る。
 転がってるだけで両腕空いてたけど。

 何故だか不思議とギンギンに勃ってるやつへと
 彼の手を取って誘う。
 重ねた手で握りこませた彼の手が滑ったことで、
 どろどろに涎を垂らしていたのを知る。何故。 ]


 ん……ッく、は​──…ぁ、きもち、……っ、


[ 手を重ねたまま彼の手をつかって自慰を始めるみたいに
 ぬるぬる扱き始めれば目先の快感に意識が向いて
 息苦しさが多少紛れる気がした。 ]
(*5) yahiro 2022/05/20(Fri) 1:48:53

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ というか、頭が混乱する。気がする。
 同時に与えられる慣れた快感と、慣れない圧迫感
 どっちが気持ちいいのか、
 考え出したら途端に訳がわからなくなって。 ]


 あ゙ー……イけそ、ふつうに、イきたい。

 ごめ、いっかい、さき……
 まっ、うそ、あ…、〜〜〜〜っ!!


[ 許しを得るまでくらいは当然待つつもりでいたし
 待てるつもりでいた。それなのに。

 混乱でも錯覚でもない強い快感を彼の掌の中以外で……
 彼のを咥え込んだ内側で、確かに感じて、

 一瞬で、頭の中が真っ白になった。
 びくりと跳ねた背が撓って、爪先にぎゅうと力が籠る。
 耐える間もなく、押し出され漏らしたみたいな絶頂に
 困惑しながらもびくびくと腹の奥まで痙攣させて
 搾り取るかのように彼を締め付けた。 *]
(*6) yahiro 2022/05/20(Fri) 1:54:36

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ なんか、変なイき方した……?
 先走りの延長みたいにだらだらと白濁を垂らす
 自身はまだ痛いくらいに張り詰め
 熱に浮かされたままの頭は冷静さを取り戻す気配がない。

 え?イってない?出たよな?
 荒い呼吸に上下する下腹に溜まったぬるりとした感触と
 確認しようとしたら、中に入ったままの彼を
 確かめてるような心地になって……
 萎えることなく中にある存在感を意識する羽目になった。

 影が重なる。
 キスされると理解し受け止めようと薄く開いた唇から
 溢れた甘ったるい吐息を、被さった唇がさらっていった。

 角度がかわってさっきのやばいとこに一瞬掠めた気がする。
 胎の奥が変に疼いて、無意識に締め付ければ
 腹圧にぬるりと押し出されそうになったものが
 また違う場所に擦れる感触にぞくりと背が泡立った。 ]
(*10) yahiro 2022/05/20(Fri) 14:59:12

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ なんか、おかしい。
 馬鹿になってる、尻の中が。

 もっとして欲しいのに、
 なんで止まってるんだって一瞬焦れてから
 待てと言いかけたから止まってくれているのかと思い出す。

 もっと、してほしい。
 今すぐにでもそう強請りたいのに
 どこもかしこも過敏になった粘膜が擦れるのが心地よくて
 キスをやめられないから口が塞がったままだ。

 深く咥え込んだままの根元を
 勝手にひくつく皮膚と粘膜の境が
 言葉の代わりに、物欲しげに小刻みに締め付けた。 ]


 は…ぁ、ッも。う…ごいて、
 やばい、なんか……きもちぃ…かも、しれな、……

 ………?

 
[ 「もう一回」と告げる彼の言葉と強請る声が重なった。
 なるほど?
 何かしらが圧し折れる間もなく一回は終わったらしい。

 イったんだ。この人、俺で。
 涼しい顔して俺のことを拒んだあのせんせぇーが。
 釣られて射精したらしい事実にひどく興奮した。 ]
(*11) yahiro 2022/05/20(Fri) 14:59:45

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ もっと、乱れて欲しい。もっと。俺で。

 既に了承の返事を返したようなものだけれど。
 改めて返事を返す代わりにもう一度唇を塞いだ
 起き上がりながら乗し掛かって体勢を入れ替える。
 ずるりと引き抜けてしまって感じた快感に
 溢れた喘ぎは混ざる唾液と一緒に彼の口に流し込んで
 
 荒い呼吸を吐きながら、
 シーツの上に押し倒した彼の上に馬乗りになった。 ]


 いっかい、終わったんなら……
 じゃあ、つぎは……俺の番、ね?


[ 見上げてくる視線に殊更優しく言い聞かせるように紡いで
 彼の腹に付きそうな角度の熱を手で支え起こした。

 彼の太さを覚えて閉じきらない場所に切っ先を充てがう。
 垂れてきた彼の体液と思わしき粘液でぬめる場所を
 こすりつけるように何度かなぞればその度に
 すっかり入口と学習したその場所は
 欲しがるみたいにひくついて彼の先端を包む。

 早く欲しくてたまらなくて、焦らすつもりで勝手に焦れて
 彼を跨いでシーツに付いた膝が震えた。 ]
(*12) yahiro 2022/05/20(Fri) 15:00:34

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 彼も同じだけ焦れて、強請ってくるまで待てただろうか。
 待てなかった気もする。

 腰を落として体重をかければ
 物覚えよく一度でその質量を覚えた内側は
 柔らかく開いて彼の昂ぶりを飲み込んでいった。 ]


 ​───は、…っぁ、やばい、…っ、
 ふといの、はいってきたぁ…♡

 ふ、…っん゙ ……​───っ、ぅ  ぁっ。あ……


[ ずぶずぶと深く満たされるごとに、勝手に背が撓って
 全身をぞくぞくと駆け抜ける甘ったるい痺れに
 彼を包み込む腹の奥まで勝手に震えて、
 逃すまいとするみたいにきゅうきゅう強く締め付ける。

 荒い息を吐きながら一度浅く腰を浮かせ
 腰を揺するようにして飲み込みやすい角度に変え
 ゆっくりと、完全に彼の上に腰を落とした。 ]
(*13) yahiro 2022/05/20(Fri) 15:01:52

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 顔を真っ赤にして、蕩けきった視線で彼を見下ろす。
 見ていてほしくて、視線を誘うために。

 全然整う気のしない呼吸に肩を揺らしながら
 気持ちよかった場所を探してのろのろと浅く腰を揺らす。

 揺する毎に固く閉じた深い場所が甘く開いて
 彼の先端に吸い付くみたいに蠢いた。 ]


 はっ、はぁ……っ、あ゙……​────やば、これ…
 すき、っ…きもちい…っ、……ぅ、は …ぁ

   
[ さっきまでより深い場所に触れる切っ先に
 押し上げられるような息苦しさすら心地よくて
 堪えきれずにむずがるみたいに腰を浮かせては
 もう一度感じたくて根元まで彼をくわえ込む。

 もっと激しく動きたいのに、
 奥深くも浅い場所も余すところなく
 彼の剛直で抉ってしまいたいのに。
 どこに重心を置くのが正しいかもわからない
 慣れない不安定な体勢では、うまくできなくて。

 どうしても緩やかになってしまう腰使いに自分で焦れて
 溢れた先走りが糸を引いて伝い彼の肌の上を汚した。* ]
(*14) yahiro 2022/05/20(Fri) 15:08:16

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 腰を掴まれて好き勝手されても文句を言う余裕はなかった。
 そもそも文句なんて言うつもりもなかったけれど。

 彼の思うようにばかりされてしまって
 少し面白くないとは思ったが、その程度だ。
 それよりも待ち望んだ刺激を得られたことの方が重要で。
 けれど支えの手を借りて、望むまま
 己の官能を追い求めていられたのは短い間だった。

 すっかり掻き出されてしまった一回分の精液では
 到底潤いの足りない場所を力強く突き上げられる度に
 中を擦り上げる焼けるような熱さに
 それすら快感と思えてしまう現状に
 すっかり骨抜きにされて、
 次第にされるがままになって行ってしまう。

 ちからが、うまく入らない。
 射精感と違う戦慄が、浅く、何度も全身を駆け巡る
 訳のわからない心地よさに、閉じ切らなくなった唇から
 だらしなく唾液を垂らして、喘いだ。 ]
(*18) yahiro 2022/05/21(Sat) 2:21:42

【赤】 入院中 阿出川 瑠威



 やっ……、ば、それ、ぅ、あ……ッすご、
 あっ、あ……ぅ、ん …ッ​─────…あ゙、っあ…


[ 突き上げられるたびに意味を成さない母音を幾つも
 押し出されるみたいに喉から零す。

 舌足らずな声で譫言みたいに、
 「すき」と「きもちいい」を繰り返して
 一際大きく腹の中を震わせて
 包み込んだ彼を絞るよう締め付けた。

 イった?ような、気がしたのに。
 反り返ったまま彼の下腹に擦りつけられた自身は
 とろとろと透明な先走りを垂らすばかりだった。

 わけがわからない。
 けれどあたまがふわふわして何も考えられなくて
 弛緩した上体が彼の胸に縋るように崩れ落ちる。

 収まらない波に丸めた背をびくびくと痙攣させて
 知らぬ甘ったるい快感をやり過ごす。
 こんなの、しらない。
 気持ちいいのが何時までも終わらなくて
 そろそろ頭のどこかが焼き切れそうだった。 ]
(*19) yahiro 2022/05/21(Sat) 2:23:05

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ ふと、始める前に彼に行った自分の言葉を思い出す。
 「女の子にされちゃうんでしょ?」なんて
 冗談のつもりでいたけれど、
 案外的を得ていたのかもしれない。

 出されたってその感覚を味わうことはできないくせに
 腹の奥にもう一度、彼の胤が欲しくて堪らなかった。

 理由は自分でもよくわからない。
 けれど、体の内側まで余すことなく
 彼に染められてしまいたかったのかもしれない。 ]
(*20) yahiro 2022/05/21(Sat) 2:23:23

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 上手く力の入らない体を叱咤して、のろのろ起き上がる。
 彼の下腹に手を添えてずるりと一度引き抜けば
 絡んだ粘膜がそのまま捲れ上がるみたいな錯覚を覚えて
 湿った吐息が甘ったるく震えた。

 背を向ける前に唇を一度食んでから
 焦点の定まらぬ片目はそのままに、
 蕩けきって潤んだ独つ目が彼の視線に纏わり付いた。

 強請ってしまおうか。中に出してって?
 けど今じゃないな、全然余裕そうだし。

 じっとりと絡んだ眼差しが、逡巡を灯して、そろりと反れる。
 誤魔化すみたいにちょっと乱暴に
 風呂場でそうしたように、彼の腿の間に腰を下ろした。

 腰を深く沈め腰掛けてても、
 もう奥深くまで押し広げる質量がないことに
 違和感と切なさを覚えるくらいに、
 すっかり馴染んでいたことに気付いて……

 物足りなさにすぐに焦れて、腰を浮かせて座り直す。
 今度はちゃんと、開ききっただらしのない入口に
 彼のものを充てがうやり方で、
 ゆっくりと腰を沈めて飲み込み直して。 ]
(*21) yahiro 2022/05/21(Sat) 2:24:28

【赤】 入院中 阿出川 瑠威



 ……〜〜〜〜〜〜〜っ、はぁ……ん゙っ。
 どうしよう、誠丞さんのちんぽ、きもちよすぎて……

 やばいかも、おれ……っ、…… も、くせんなりそぉ。

 
[ 肩に頭を凭れて、汗の滲む首筋に鼻梁を擦り寄せて
 今すぐもう一度深く浅く抉るような抽挿を
 始めてしまいたい欲求に抗いながら
 なかなかに馬鹿みたいな言葉を紡ぐ。

 馬鹿みたいな自覚はある。
 残念なことに自制する理性は死んでるけど。

 始めてしまえばまた何も考えられなくなってしまいそうで
 少しくらいイチャイチャしたいと思える程度の
 僅かばかりの余裕が丁度生まれたので。
 くだらなくても、馬鹿みたいでも、
 なんでもいいから交わしたくて、言葉を紡いだ。

 変に勿体ぶって自分を焦らす馬鹿になってる頭とは裏腹に
 体は正直に彼を求めて、奥まで
 埋め直したばかりの彼の根元を
 締め付ける動作に慣れた入口が
 ぎゅうぎゅう締め付けたりしていた。* ]  
(*22) yahiro 2022/05/21(Sat) 2:26:01

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ フィクションめいた台詞に馴染みがあるせいだろう、
 頭に残っているからこそ頭を使わずに出てくる。
 その台詞を囀ったのが
 画面越しだったか生身だったかの記憶はないが。

 歯を立てられる、加減されたその痛みすら
 なんだかきもちいい気がしてしまうくらいに
 疲労と酸欠を極め茹だった頭は完全に馬鹿になっていた。

 浅く弾む息をなんとか整えようとして長く息を吐くけれど
 まるであべこべに、無意識に腰が揺れてしまうから
 喉の奥から溢れるのは感じ入った嘆息ばかりで
 ちっとも落ち着くことができない。

 暫く引き篭って運動不足を積み重ねた体は
 もうすっかり限界なのに、気ばかり急いで
 上手く休息も取れずに淫楽に溺れて喘ぐ。

 こんなの知ってしまったら戻れないじゃないか。
 けれど彼が「それでいいじゃないか」と言うから
 なら良いのかもしれないと働かない頭で鵜呑みにする。

 そうか、彼は俺の虜なのか……はて、虜ってなんだったか。
 日常ではなかなか無縁な単語の意味が
 いまいち出てこなくてぼんやり虚空に視線が泳いだ。

 ぴたりと不自然に動きが止まったのは
 漸く気が逸れた所為だったけれど
 背中越しにはその呆けた思案顔を伺えないから
 何か別の意図にも感じられたかもしれない。 ]
(*26) yahiro 2022/05/22(Sun) 3:40:15

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 概ねのニュアンスはわかる、捕虜の意味でないことも。
 夢中だとか、心が囚われるとかそういう意味合いだとは思う。
 それが上手く彼と俺に結びつかないだけで。

 好きだと繰り返してくれる言葉を疑うわけじゃない。
 医者として成功してた経歴に傷が付きかねない
 誘拐じみた偽装の転院をしてまで囲う程度には
 好かれているんだろう、たぶん。そこは疑っていない。

 しかもその延長で抱かれているあたり
 ただの昔馴染みの親愛による庇護欲ではなく性愛の類だ。
 そこまではいい。

 けれど。
 そんな感情を向けられ、受け止めた上で、
 彼を夢中にさせられるほどの何かが自分にあっただろうか……

 実は俺の尻は名器だったりするのだろうか?
 それはなかなかに意外すぎる特技だ。

 まぁ、いいんだけどさそれでも。
 彼を満足させられる何かがあるのなら
 それが例え体の相性如何であっても、
 悪いよりはいい、何も無いよりもいい、全然いい。けど

 なんだか釈然としないのは何故だろう。 ] 
(*27) yahiro 2022/05/22(Sun) 3:40:44

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ すっかり彼の形を覚えてしまっても尚
 存在感がありすぎる熱と硬さが腹の中を捏ね回すから
 考え事はちっとも捗らなくて

 あとにしてくれと拒むよりは
 考え事を後回しにしたくなるくらいに
 気持ちがいいから、こまる。

 ああそうか、それが困るのか……?
 経歴は積む前に断ち切られ肉体は欠陥で
 性格に難がある自覚もあれば精神もなかなかがたがただ
 そんな中残った唯一の胸を張れる取り柄が
 今全く機能していない事実に漸く辿り着く。

 まぁ、たどり着いたところでずれているんだが
 そうと気付ける知能は機能していないもので。 ]


 ちがくて。や…… ン、ん …ぅ〜〜〜
 あ…ぁ……、っ らめ、ゆ ……すん、ないでぇ

 もきち…っよくて、ん、ん……ッぁ゙、あ
 は​──……あ゙、たま、ばかに、なっちゃう。
  

[ ばかになったら、きらわれるのでは。
 体の相性がいくらよくても、それだけではだめなのでは。
 そう思うのに。
 きもちいい所にあたるように腰を押し付けてしまって
 自らぐずぐずになるからもうだめだった。 ]
(*28) yahiro 2022/05/22(Sun) 3:43:14

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 好かれると知る前は好かれないことに嘆いていたけれど
 好かれていると受け入れてしまった今は嫌われるのが怖い。
 実際のところは単純にそれだけの話で。
 だからこそこうして抱き合う時間以外も
 好きでいて欲しいのに虜にできるのは体だけなんだろうか。

 なんて。
 話し合う時間は今ではないらしい。

 深いところを断続的に突き上げられ、揺さぶられる度
 しどけなく開いた唇から垂れ流れた唾液と矯正が
 打ち付ける律動に合わせて跳ねた。

 放り出されていた雄への刺激に欲望は一気に駆け上がり
 今にも果ててしまいそうなくらいに昂ぶるのに

 全然足りなくて。

 物足りなさに身悶える。
 もっと強く突き上げて激しく揺さぶって欲しくて、
 気持ちばかりが逸って強請る言葉が上手く出てこない。

 ゆるゆると頭を振って、
 ぐずる嗚咽みたいに喘ぐ声を零しながら
 肌を愛撫する手に縋るようにしがみついた。 ]
(*29) yahiro 2022/05/22(Sun) 3:43:42

【赤】 入院中 阿出川 瑠威



 ちが、……っやら、おく、もっと……っ
 ​────は…、ふっ、…もっと、おくまで……

 おれのなか、もっと、せいすけさんでいっぱいに、してぇ。


[ 語彙が死んだ。変に冷静な頭の片隅で思った気もする。
 すんすん鼻を啜りつつ、身を捩って甘えて口付けを強請る。
 キスして貰わないと死ぬ気がした。
 そんな死因聞いたこともないが。
 馬鹿になっているので、仕方あるまい。 ]
(*30) yahiro 2022/05/22(Sun) 3:44:02

【赤】 入院中 阿出川 瑠威

[ 強請ったくせに上手く強請れないので
 焦れて自ら勝手に腰を振り始め
 なのにうまくできなくてまたべそべそとぐずって。
 子供みたいな内面の大見本市みたいに散々に曝け出して。

 待ち望んでいたものが与えられても、物足りないままでも
 もう限界だった。
 慣れた絶頂の気配が腹の底に重苦しく渦巻いて、
 耐え切れずこみ上げる感覚に堪らず低く呻く ]

 ぅ…ぐっ、はっ、あ゙…ッめ、……
 …イッ…きそ、ぁ、っ、で…ちゃう

 でる…っ、……​───ふ、……ッ……

[ 散々あられもない声で喘いでいたくせに、射精の瞬間は
 無意識に声を詰めてしまのは染み付いた癖なんだろう。
 彼の手の中で膨れ上がり強く脈動した肉茎から
 放物線を描く勢いで熱い奔流が迸る。

 丸めた背をびくびくと震わせ吐き出すのに合わせて
 腹の奥深くまで飲み込んだ怒張を包み込む肉襞が
 その存在感を味わい尽くすかのように
 きつく窄まって、締め付ける。

 無自覚に射精を伴わぬ絶頂を繰り返した分だけ
 結果的に堪え続けた放出の瞬間は長く尾を引いいて
 吐き出し終えてもなお続く余韻に打ち震えながら
 同じだけ痙攣する媚肉が搾り取ろうとするかのように
 蠢き纏わり付いて、深い場所に彼の胤を強請った*  ]
(*31) yahiro 2022/05/22(Sun) 4:03:05
 




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阿出川 瑠威
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