人狼物語 三日月国


149 【R18身内村】LOVE OR ALIVE

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【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 

 私が貴方の一部であるかのように
 貴方は私にしるしをつけるように、
 そのしるしを確かめるように
 ひとつひとつに唇を触れさせていく

 そのたびに貴方を知った私は
 貴方にしか聞かせたことのない声を上げ
 貴方からの愛を享受する

 蕩けるのなんて時間の問題
 貴方が言葉を発する短い間でさえも
 唇が離れるのが名残惜しくて、
 目で、指先で、貴方を求めた

 たとえ貴方が私を脱がせようと、
 止める素振りも見せないままに。

 
(-0) ししゃもん 2022/05/23(Mon) 12:19:24

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 


 「 私ばっかり蕩けてる? 」

 
 熱を帯びた瞳を細めながら、小さな抗議をひとつ
 リップ音を立てながら、唇と舌先を絡めていくの
 貴方ももっと蕩けて、夢中になってくれたらいい

 指先で耳を、頬骨を、首筋を撫で
 服の上から鎖骨に触れて、
 貴方のかたちを確かめていくの


 「 蓮司……すきよ 」


 貴方のシャツのボタンに指を触れてから
 そのまま指を引っ込めた
 貴方に触れたい、その意思表示はきっと
 それだけでも充分だったはず

 貴方にもっと触れられていたならば ── 、
 きっと、それどころじゃなかっただろうから *


 
(-1) ししゃもん 2022/05/23(Mon) 12:19:48

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

深く口付けた唇をゆっくりと離して。

 
 「 どうだと思う? 」


そんなの決まってる。

瀬里を見つめる右目も、瀬里が好きだと言ってくれる左目も、熱を浮かべて細めた視線は、瀬里の視線と絡み合う。

瀬里の指先が触れる箇所に熱が灯る。
耳に、頬に、首筋に、それから鎖骨に。

その声に、名を呼ぶ声に、気持ちを伝える声に。
何度耳にしても心が震える。
(-2) JohnDoe 2022/05/23(Mon) 13:35:43

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

触れられた釦を自分の指が外す。
それから触れられていない釦も順に。
その全てを外したなら身体を起こしてシャツを脱いだ。
瀬里と恋人になってからジムに通うようになった。無駄な肉があるわけではなかったけど、特別鍛えてもいなかったから。好きな女に、少しでも男らしく見せたいという男心。


それから瀬里の足からデニムを抜き去ってしまおう。


でも、たったそれだけの時間。
それすらも離れていたくなかったというように、すぐに唇を重ねなおす。
唇と舌を触れ合わせてリップ音を響かせる。


キスを交わしながら、晒した瀬里の足に手を伸ばす。
なめらかなその肌を指先と掌が滑る。

*
(-3) JohnDoe 2022/05/23(Mon) 13:36:23

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 

 どうだと思う?なんてはぐらかす貴方の瞳と
 私の瞳が熱を帯びたまま絡み合う
 
 そんなのわかってる。

 だけど私は意地悪をして、こう答えるの。

 
 「 わからないわ。……教えて? 」


 きっとその答えは ── 、
 貴方の指先と唇が、身体が、教えてくれる。

 でも教えてくれるたびに、きっと、
 それ以上に蕩かされるのは、私のほう。


 
(-4) ししゃもん 2022/05/23(Mon) 14:45:03

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 


 「 ……蓮司、 」


 足に貴方の指の温度を感じながら
 私は浅く息を吐く

 指先に触れるのはシャツの布地ではなく貴方の肌
 貴方の陰の努力は気づいていないけれど
 鍛えられていたって、そうじゃなくたって、
 きっと私は貴方の身体が好きだった


 空いた手で身体のかたちを改めてなぞって
 貴方がここにいる幸せをただ、ただ噛みしめる

 
(-5) ししゃもん 2022/05/23(Mon) 14:45:45

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 

 蕩けるどころじゃない。
 足を指先で焦らされているだけでも
 どうにかなってしまいそう

 身体の奥がじん、と熱くなって
 露わになっている下着を薄く濡らした
 感じてしまったのが恥ずかしくて、耳を紅く染めて


 「 蓮司、…好きなの、」


 キスの合間に熱い吐息を漏らしながら
 愛を、名前を囁いて、
 ほんの少しだけ身体を捩るの *

 
(-6) ししゃもん 2022/05/23(Mon) 14:46:10

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

熱い口付け。
吸い合うだけでなく、噛み合うように激しく。


 「 ああ、たっぷりとおしえてやる。」


指先が、唇が、瀬里の肌に触れる。
絹のようななめらかな触り心地。
指が肌をなぞり、唇と舌を這わせる。絹を唾液で濡らしながら、敏感な肌を熱くしていく。



 「 ……瀬里、 」


身体をなぞる瀬里の手を捕まえて、指の一本一本の舐っていく。
同時に、自分の指先は瀬里の一番敏感な部分に触れる。
もっと瀬里を蕩けさせようと、薄く濡れるそれをさらに刺激していく。
(-7) JohnDoe 2022/05/23(Mon) 15:46:03

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

首筋に紅い花。
Tシャツでは人に見えてしまう場所。
見せるために付けたのは独占欲。


囁かれた愛の言葉ごと飲み込むような深い口付け。
何度も何度も重ね合わせ、何度も何度も絡み合う。

瀬里が身を捩り出せば、さらに瀬里に快感を与えていく。
直に触れ始めた指先は、入口をほぐし中へと侵入を試みる。
そうしながらも、シャツを捲り下着をずらし、桃色の果実を唇が包み込み、舌先が触れ回る。

 
(-8) JohnDoe 2022/05/23(Mon) 15:46:41

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

繰り返される愛撫。
可愛がりたい、もっと気持ち良くさせたい、愛らしい姿を見たい。


でも、それ以上に湧き上がる衝動。


 
「 お前が欲しい、
   お前の全部を俺のものにしたい。」



男は決まってそう言うのだ。
瀬里がなんて答えるかなんてわかっているのに。

*
(-9) JohnDoe 2022/05/23(Mon) 15:47:18

【秘】 雨宮 瀬里 → 宮々 蓮司

 


 「 んっ…… 」


 捩った身体の敏感な部分に指が触れる
 布地の上からでもきっと分かってしまうだろう
 逃げようとしたって、私の指先は貴方に囚われている

 首筋に感じた小さな痛み、激しい口づけ
 敏感な部分から与えられる快楽に飲み込まれそう


 「 ッ、や… ぁ、 」


 つぷり、と貴方の指が内側へと入り込むなら
 私も小さく声を上げて。
 貴方の指にはどろどろに熔けた熱が絡み付き
 ぐちゅぐちゅと甘い水音がシーツの上に鳴る
 唇が小さな果実を弄ぶなら、
 舌先に反応するように、硬く紅く主張する

 
(-11) ししゃもん 2022/05/23(Mon) 16:47:50

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

濡れてしまった下着を脱がして、自分も下を脱いで、それから瀬里のの上も脱がせてしまおう。

そうして二人一糸纏わぬ姿になれば口付けと抱擁を交わす。
何も隔てるものがない肌と肌の触れ合い。


 「 ……瀬里…… 」


もう一度、特別なその名を口にする。
俺だけの瀬里、ただひとり愛しい人。
(-12) JohnDoe 2022/05/23(Mon) 18:38:55

【恋】 宮々 蓮司

火照って頬に掌を当てて、
蕩けた瞳をじっと覗き込む。


 「 ……っ、はっ、… 」


そうして、
二人がひとつになる。
二人が別々だったことがおかしいと思えるほど、
ひとつであることがしっくりとくる。


瀬里の全てが自分のもので、
自分の全ては瀬里のものだ。

*
(?1) JohnDoe 2022/05/23(Mon) 18:39:34

【人】 宮々 蓮司

暗い部屋で立ち上がると備え付けの冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出した。冷蔵庫を開けた時の僅かな冷気が火照った体に気持ちがいい。


 「 飲むか? 」


瀬里に向けてひとつ差し出す。
カーテンの隙間から差し込んだ月明かりが、暗がりに蓮司の姿を薄らと浮かび上がらせる。まだ落ち着かない呼吸に僅かに揺れる肩。
その近く、ペットボトルを持った側の上腕がすこし赤くなっていた。蓮司はそれに気づいていないのか、意に介していない。


ベッドの縁に腰を下ろすと、ゆっくりと瀬里の髪を撫でた。


 「 俺の恋人は、
   世界一可愛いな。」


そして、そんな惚気を口にする。*
(1) JohnDoe 2022/05/23(Mon) 19:39:38

【人】 宮々 蓮司

それもまた疲れからだろうか。
触れられても痛くはないそれは確かに赤くなっていた。


 「 なんだろうな、発疹か? 」


少し皮膚が乾燥しているだろうか。
言われるまで気にすることもなかったように、痒みも痛みもないのだけど。


 「 ぶつけたとかではないし。
   汗疹とかに近いのかもな。」


最近は気温も上がってきたし、もしかしたらそうなのかもしれない。
大した自覚症状もなく、「大丈夫だろう」なんて、蓮司自身は不安も心配も、気にするそぶりはなかった。
(4) JohnDoe 2022/05/24(Tue) 19:16:19

【人】 宮々 蓮司

そんなこと≠謔閧焉B
もっと瀬里と触れ合っていたい。



 「 大丈夫だろ。」


この時は楽観的だった。
でも、誰だってそれが重篤な結果になるなんて思わないだろう。

発疹はしばらくすれば消えたし。
結局痛いも痒いも何もなく。
ただ、数日後にまた別の場所に同じような発疹が現れては消えていた。


瀬里があまりにも心配するので、健康診断も受けてみたが左目以外に異常は見られなかった。

 
 「 ほらな? 」


瀬里は心配性だなんて笑っていたんだ。*
(5) JohnDoe 2022/05/24(Tue) 19:16:34

【人】 宮々 蓮司

月日が少しずつ巡るたびに、
楽観は段々と形を潜め、不安ばかりが募っていく。
どんな検査をしようとも何も見つからない。
だというのに体調は徐々に悪くなっていく。


瀬里に心配をさせまいと、誤魔化すことばかりが上手くなっていく。
疲れやすい、季節の変わり目に弱い、今ではすっかり体の弱い男だ。


大きく体調を崩すようなことはなかった。
だけど、それが余計に不安を煽る。
原因のない、だけど徐々に悪化する謎の症状。
他の可能性を排除していったとき、心当たりがひとつだけ残った。
(9) JohnDoe 2022/05/24(Tue) 20:30:39

【人】 宮々 蓮司


週末のデートを続ける。
それは瀬里が学校を卒業してからも。

一人暮らしの瀬里の部屋に俺のものが増えていく。
一人暮らしの俺の部屋に瀬里のものが増えていく。

でも、そのデートも週末ごとに、それが二週に一度のときもあった、三週に一度のときも。土曜のうちに帰ることもあった。
瀬里に、気づかれないように、心配をかけないように。

それでも、心当たり≠確かめるのとはなかった。
半ばそうであると確信はあったが、それでもまだ楽観的だったのだ。
(10) JohnDoe 2022/05/24(Tue) 20:30:57

【人】 宮々 蓮司


そしてついに、週末デートをすっぽかした。


一人暮らしのその部屋で、不意に意識を失った。
倒れ込んだ床の冷たさが最後に感じたものだった。
瀬里の笑顔が最後に思い浮かべたものだった。
(11) JohnDoe 2022/05/24(Tue) 20:31:17

【人】 宮々 蓮司

蓮司が目を覚ましたのは翌日のことだった。

意識が戻ってすぐにスマホを手にメッセージを打った。


 『 ごめん、体調が優れなくて 』


いい加減、隠し通すのは無理がでてきた。
いい加減、看過するのが難しくなってきた。

二度と戻ることはないと思っていたあの場所。
宮々の家に赴かなければならないと思えば、気分はさらに落ち込んだ。
だけど、それよりも恐怖が勝った。


恋熱病。
その身に恋矢を受けた恋天使が稀に発症するという。
ほとんどの場合は軽い症状が少しの間でるだけ。

でも、宮々の人間にとっては、命すら危ぶむ可能性のある病だった。
(12) JohnDoe 2022/05/24(Tue) 20:32:06

【人】 宮々 蓮司

それから数日後。


 『 話がある 』


送信した短いメッセージ。

まだ週末には遠い平日の夜に、蓮司は瀬里の元を訪れた。*
(13) JohnDoe 2022/05/24(Tue) 20:32:23

【人】 宮々 蓮司

瀬里の部屋に入って、それから。
抱擁もキスもないまま部屋の中へ。


そして、いつもの場所に座ると口を開いた。


 「 しばらく宮々の家に戻ろうと思う。」


─── 宮々の家。
それは蓮司にとっては忌々しいはずの場所。
<gray>蓮司を出来損ないと断じ、生家であるはずなのにその居場所を奪った。父も母も、弟も妹も、誰もが蓮司を蔑み軽んじた。
ただひとり、祖父だけを除いて。
<gray>
恋人となってから1年、その間に家の話、そして過去の話はしただろう。

そんな宮々の家に戻ると言い出した。
気まぐれなんかで出てくる言葉では決してない。
(18) JohnDoe 2022/05/25(Wed) 13:07:06

【人】 宮々 蓮司

しばしの沈黙。


 「 ………… 」


言葉が紡げない。
伝えなければならないのに。
言わなければならないのに。

もう二度と言えないかもしれないのに。


じっと、ただじっと瀬里を見つめ続けていた。*
(19) JohnDoe 2022/05/25(Wed) 13:07:21

【人】 宮々 蓮司

もしも、この恋が終わるとしたら。
お前はそれでも俺を送り出すだろうか。
きっとお前はそうする。
恋と命、天秤にかけるまでもない。


もしも、この命が終わるとしたら。
お前はそれでも俺を許してくれるだろうか。
きっと許してくれないだろう。
恋と命、天秤にかけることすらもしかしたら。


「どうして」の答えを紡げない。

何をどこまで話せばいい?

祖父に告げられたこと。
体が病に冒されているという事実。
治療には恋矢を取り除けばいいということ。自身に刺さった4本の矢、その全てを、あるいは2本を抜き去ることで、治るという。


そんなこと、どうやって話せばいい?
(23) JohnDoe 2022/05/25(Wed) 16:57:16

【人】 宮々 蓮司

それでも静かに口を開いた。
何も告げないままにだけはしたくなかった。



 「 病気、なんだ。
   とても珍しい病気で…… 」


恋熱病
矢を受けた恋天使が罹る病気で、一種のアレルギ反応のようなもの。本来であれば発症自体珍しく、そしてすぐに治るようなもの。
だけど宮々の血筋はそれが発症すると重篤な症状となるケースが多く、ときには命すら危うくなるということ。

それを伝えた。
治療方法はまだ口にできないまま。



 「 でも、
   宮々にはそれを治す方法が伝わっている。」


そんなもの、いっそ無かった方がよかったのに。

*
(24) JohnDoe 2022/05/25(Wed) 16:57:40

【人】 宮々 蓮司

結局、宮々に全てを奪われるのか。
宮々に生まれたことがまるで呪いであるかのように。



 「 ……瀬里は、
   自分に刺さった恋矢を今でも感じるか? 」


俺はない、と小さく零す。


 「 俺には四つの矢が刺さっている。
   治療法は……それを抜きさることだ。」


今もこの胸に刺さったままの恋矢。
とうに気持ちが消えていると思っていた彼女との絆すら、今も繋がったまま。
(29) JohnDoe 2022/05/25(Wed) 19:09:45

【人】 宮々 蓮司


もしも、この恋矢が今もこの心を縛っていたら?
そんな心配を口にした俺に、祖父はこう言った。


 『 恋天使の恋矢はとても強い。
   矢を抜けば、それによって変化した心も、
   そして……その前後の記憶すら失いかねん。」


それは最悪の答えだった。
(30) JohnDoe 2022/05/25(Wed) 19:10:06

【人】 宮々 蓮司

 
 「 ……瀬里……
   もしも恋矢が俺たちを結ばなかったして、
   それでもお前は俺を好きになっていただろうか。」


意味のない仮定。
恋矢は二人を結びつけた。
それはきっと、数ある可能性の中から、ただ一つだけ現実となったもの。
過去は変えられない。
だからそんな仮定は意味を持たない。
だけど、それがこの先の未来の話なら?


*
(31) JohnDoe 2022/05/25(Wed) 19:10:50

【人】 宮々 蓮司


宮々の家は恋天使であることを生業にしている古い家だった。
恋矢による縁結び≠ヘもちろん、一度結ばれた縁を別の縁で結び直したり。人間には無いその力を最大限に利用していた。

それもあって、宮々の家には他の恋天使にはあまり知られていない知識やノウハウがあった。

恋熱病にしてもそのひとつ。
それは宮々の血筋が昔からその病に患わされてきた証でもあった。
(38) JohnDoe 2022/05/25(Wed) 20:28:49

【人】 宮々 蓮司

 
 「 そうだったな。」


それは友人の受け売りだ。
でも、確かにそう信じたはずの言葉。

もしも恋矢が刺さったままなら、なぜ以前の恋心を失ってしまったのだろう。なぜ、瀬里にだけ恋焦がれるのだろう。



 「 最初は、
   瀬里のことを失うぐらいな、
   いっそ治療なんていらないとさえ思った。」


この恋を失ってしまうのなら。
瀬里のことをなんとも思わなくなるぐらいなら。
この命に何の意味があるのだろう。
(39) JohnDoe 2022/05/25(Wed) 20:29:28
 




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