目覚める朝が苦いコーヒーなら。
眠る夜は甘いミルクを。

変な夢、少しでも減るといいね。

[チョコを溶かしたミルクを差し出し、おやすみと手を振った]

[……夢に臆して、夜をふかすしているということを、
見抜かれたとは思ってないけど───]

ありがとう。
……面倒見がいいなあ、弟とか妹とか、いたの？

[つぶやきを投げてからおやすみの挨拶をした。甘いミルクに甘やかされて、ほんのりチョコレートの……
……チョコレートが食べたいって言ったことも>>84聞かれてた？いやいや、まさか。

何口かに分けて飲み干すと、すぐに眠気が襲ってきたもので
ああ、やだな、そう眉を寄せてから、明日彼におはようを言うことだけを期待した]

伊達に山までごろごろした訳じゃないってことだね。
少しでもいい夜は過ごせたかな、アレン。

[溶けたチョコの香りに満足そうな笑みを浮かべる]

弟や妹はいないけど、元々こういう性分なんだよ。
よい子には甘いお菓子を。
アレンは子どもじゃないかもしれないけど、そういう規則を守るのは表舞台だけで十分さ。

[昨晩の言葉通り、朝は苦いコーヒーを。
黄^colorコーヒーをゆらゆら準備]

………たんぽぽコーヒーはな、タンポポの頭を使ったコーヒーじゃないんだぞ。

[揺れる黄色の芳ばしく、綴る言葉の柔らかく。
まあなんやかんやで受け取ってしまった太陽色を見下ろしたら
水面に呆れ顔が映っていた]

表舞台の約束事を守らないのは、きっといい子じゃないんだろうけどねー。まあ、ありがと。
夢見はわるかったけど。

[さて、こいつは飲んでも問題ないものか。すんすんと鼻を鳴らして]

……あれぇ。
随分不思議な色をしたコーヒーだね。

[おはようございました。
さすがに夜ともなれば瞼も仕事をする。
彼の手元にある水面はとても黄色かった。首を傾げる]

俺はよいこではないだろうねぇ。
でもお菓子を貰えないのが俺なら何も問題ない。
だって元々、渡す立場だからね。

[匂いを嗅いで確かめるような仕草を見つめた。
それから余った分を別のカップに注いでごくり。
表情が明るくなった。意外といけるよこれ]

うぅん、問題点はふたつなのかな。
夢を認識している。深く眠れてない？

そして、夢自体。
同じものを見ているように思うけどどうかな。
俺の気のせい？

[味はどちらにせよ、カップを空にしようと傾けながら尋ねる。
答えられるならでいいよ、と添えて]