人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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【秘】 ユスティ → エウロパ



   解決を見てしばらくして、やってきた先生たちが
   驚いたようにエウロパとユスティを見やる。

   こんな危険なことを誰が、と。
   こんな問題行動を起こしてしまったら
   処罰がないと他の生徒に示しがつかない、と。

   しかし彼は冷静だった。
   先生たちにただ頭を静かに下げて。

   冷静に、エウロパに告げる。


     「先生にはボクが言っておく。
      キミがここにいてもただの役立たずだ。」
、と。


(-7) 西 2023/09/30(Sat) 14:37:47

【秘】 ユスティ → エウロパ



   どうやらモモイ先生は

      ユスティの意図に気づいていたようだが。**


(-8) 西 2023/09/30(Sat) 14:38:28

【秘】 エウロパ → ユスティ



   ユスティから拒絶されたあの日から今まで。
   私は君からトカリスに行くとは聞けないまま。

   でも、来るんじゃないかって思ってた。
   あれだけ努力していた君だから。
   推薦でなくともきっとその切符を手にできる。

   
来て欲しい、と思ってた。

   だって、そうでなければ私が入学する意味なんて
   一つもないんだから。


  
(-9) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:35:43

【秘】 エウロパ → ユスティ



   学園生活に慣れない頃は
   歩きながら周りをみて君の姿を探して。
   よく人にぶつかりそうになってた。
   絶対いるはずだと思いながら。

   どうしても見つからないのなら。
   迷いなく退学するつもりだったんだ。


 
(-10) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:36:18

【秘】 エウロパ → ユスティ

 
   
   君の傍に居たい、その一心で
   心細さを押し殺しながらここに居るのに。

   避けられてるとも知らずに探し続けていた。


  
(-11) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:36:35

【秘】 エウロパ → ユスティ


  
   私が入学前に魔力暴走を起こしたと
   知っている生徒はおそらくいない。
  
   知っているとすれば、君だけ。


   先生達の間では共有されていたから。
   水や氷を扱うときは
   特に気を付けなければならないと。
   注意をされていたはずなのに……
失敗した。


  
(-12) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:37:12

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
「う、うん……。おちつかなきゃ……」


  
(-13) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:37:52

【秘】 エウロパ → ユスティ



   耳に届く柔らかな声。
   顔を見なくとも確認しなくとも君だってわかった。
   パニックになっていたけれど
   ゆっくりと息を吸っては吐くを繰り返す。
   
   一人じゃ止められなかったはずの水の流れは
   少しずつ弱まっていき
   いつも通りの呼吸になった頃には完全に止まった。

   でも、水浸しにした教室を元通りにする方法は
   身に着けていないから。
   少し苦しそうに水を吸収させていく君を
   心配そうに見つめていた。

  
(-14) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:38:26

【秘】 エウロパ → ユスティ



   しばらくしてやってきた先生を見て
   慌てて説明、しようとしたけれど。
   冷静に君に告げられた一言に声が出なくなる。

 
   
「―――――っ。」



   やくたたず、そうだよね。
   ろくに制御も出来ない私がそう言われても
   なんにも言い返せない。
   結局なんとかしてくれたのはユスティだから。


  
(-15) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:38:59

【秘】 エウロパ → ユスティ


   
   泣いちゃだめだ、私が全部悪いんだから。
   そう、思ってもあふれる涙を止めることが出来ず。

   何も言えずに、教室から出て行った。
   部屋まで戻る気にはなれずに
   ぽろぽろと涙を流しながらうずくまって。

   私なりに必死になって、
   もうこれ以上何も引き起こさないように
   魔力を抑えていた。*


 
(-16) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:39:30

【墓】 ユスティ



   エウロパの問いにユスティ は口を噤む。>>+1
   この学校は虎を封じる檻だなどと
   口が裂けても言えるはずがない。

   技は磨けば誰でも秀才になれる。>>+2
   しかし魔力の量は持って生まれた才能に依存し
   努力では天才にはなれない。>>+4

   蓋を開けてみればその差は大きく…
>>+7

   流れ込む魔力を捌けないのは
   なにもユスティに限った話ではなく、
   この距離が天才エウロパ凡人の間に聳え立つ絶対的な壁。

   幼い頃はまだ小さかった亀裂が
   今はもう取り返しがつかないほどに深くなっていた。


(+19) 西 2023/10/01(Sun) 8:52:56

【墓】 ユスティ



   どうしようもない事実に空気が淀む。

   沈黙を最初に打ち破ったのは
   一瞬だけ寂しさを滲ませたエウロパの方。

   どうしてそんな顔をするのかと
   聞いてもきっと教えてはくれないだろう。
   亀裂のその向こう側に飛び越えることさえしないなら
   こちらにはその心を聞く資格もない。



(+20) 西 2023/10/01(Sun) 8:53:23

【墓】 ユスティ



   質問の意図が分からないが
   エウロパに嘘をつく必要も無い。

   だから正直に答えたはずなのに
   どこか釈然としない様子で。>>+10

   仮に他の人であったとしたら
   手を繋ぐくらいでも十分解決出来るだろう。
   そういう意味での回答だということは
   エウロパもわかっていると思っていたのだが
   その真意は別のところにあるらしい。>>+12


   
(+21) 西 2023/10/01(Sun) 8:54:07

【墓】 ユスティ



   「勘違いか。


      仮にされてしまったら
      謝りはするけど断るよ。


           ボクもあまり暇じゃないから。
           きっと寂しい思いをさせてしまう。」


(+22) 西 2023/10/01(Sun) 8:54:32

【墓】 ユスティ



   本当は恋愛に興じるとして

        相手は選びたいというだけのことだが。


(+23) 西 2023/10/01(Sun) 8:54:50

【墓】 ユスティ



   当の本人は人の気も知らずに
   ホットドッグに思いを馳せている。>>+14

   そもそも言ってないのだから
   やや横暴ではあるけれど。

   ただその変わり身の早さには
   ユスティも困惑を隠せない>>+15>>+16
   遠慮はしなくていいけども。
けども。




(+24) 西 2023/10/01(Sun) 8:55:18

【墓】 ユスティ



     「………まるでブラックホールだ。」


(+25) 西 2023/10/01(Sun) 8:55:59

【墓】 ユスティ



   コロッケはあっという間に消えていった。

   先程までの傷心がまるで嘘かのように
   ご機嫌な様子でホットサンドを追加している。
   ここで声をかけてもらえるのは
   エウロパの人徳というべきか
   彼女が誇るべき能力ではないだろうか。

   嫉妬と感心が入り交じる中で
   不意にホットサンドを差し出される。>>+17
   その意味が分からず困惑の表情を浮かべたのだが。


(+26) 西 2023/10/01(Sun) 8:56:29

【墓】 ユスティ



   「お礼って…別にボクはそんな…

            まぁ……ありがとう。」


(+27) 西 2023/10/01(Sun) 8:56:49

【墓】 ユスティ



   その意図を知ってしまえば
   断るのも違うような気がして
   素直にホットサンドを受け取る。

   周りに誤解されるかもしれないが
   どうせ誰もいやしないだろう。

   ホットサンドの暖かな味わいが
   口の中に広がっていく。
   これを食べ終わったら今度こそ寮へと帰ろう。


   食べながら思い出したように指先を振り
   カバンの中に入っていた紙とペンを中に浮かせると
   すらすらと遠隔で文字を書き始める。

   しばらくして書き終えた紙に魔法をかけると
   まるで生きた鳥のようになって空へと飛んでいく。



(+28) 西 2023/10/01(Sun) 8:57:43

【墓】 ユスティ



   「キミがちゃんと宿題を頑張ったことは
        あの子がちゃんと伝えてくれるよ。」


(+29) 西 2023/10/01(Sun) 8:59:10

【墓】 ユスティ



   こればっかりは分からないが
   扱いが問題児ということもあって

   他人の宿題を丸写ししたとか
   そういう中傷を受けても不思議じゃない。
   しかし今回に関しては彼女の努力は本物だ。

   努力は笑われずに報われるべき
   彼は己の信条にいつも従っていた。*



(+30) 西 2023/10/01(Sun) 8:59:48

【人】 教師 モモイ



   エウロパの悲鳴が上がるその頃
   先生のモモイは生徒の名簿を見て眉をひそめた。

   まさか自分のスカウトした少女が
   魔力の制御を困難としていたなどと。

   持って生まれてしまった彼女を
   力を正しく扱えるように導くことが
   私の責任であり役割なのだと
   ずっとそう信じていたのに

   適任がいることを知ってしまったのだ。


(1) nishi 2023/10/01(Sun) 23:51:09

【人】 教師 モモイ



   ユスティとエウロパの推薦は
   学内でも大きな話題となっていた。

   ユスティの磨かれた腕を評し
   彼を推薦すべきだと主張する派閥と

   魔力がある者こそ相応しいと
   エウロパを推薦すべきだと主張する派閥。

   結局のところ学園長や理事達の圧力により
   力を秘めたエウロパの推薦が決まった。


(2) nishi 2023/10/01(Sun) 23:52:51

【人】 教師 モモイ



   彼女にも、彼にも、罪はない。

   だが私はどうだろうか。
   今の私は本人たちの意思と無関係に
   上の指示に従うだけの傀儡人だ。

   いつか向き合わなければならない。

   そんなことを考えているときだ。
   その問題が起きてしまったのは。




(3) nishi 2023/10/01(Sun) 23:54:43

【人】 教師 モモイ



   恐れていたことが起きた。
   エウロパの魔力の暴走とは
   実態を知る者にとってはそれ程に重い。

   モモイは走り出した。
   彼女を守らねばならない、と。

         しかしそこでモモイが見たものは……。


(4) nishi 2023/10/01(Sun) 23:55:15

【人】 教師 モモイ



   「皆さん、ここは私が処理します。
    皆さんはこの事が他生徒の不安を煽らぬように
    各位、クラスの子たちへの配慮をお願いします。」


(5) nishi 2023/10/01(Sun) 23:56:12

【人】 教師 モモイ



   集まっていた教師たちも
   モモイなら大丈夫だろうと
   ぞろぞろとその場を後にする。

   そして教室には三人。
   エウロパとユスティとモモイのみ。
   しかしエウロパまでもがその場を離れてしまった。

   ユスティがエウロパをその場から
   離そうとするのはきっと
   そっとしてあげるべきだと分かっているからだろう。


   言い方がやけに刺々しいのは頂けないけども。



(6) nishi 2023/10/01(Sun) 23:57:31

【秘】 教師 モモイ → エウロパ



   「随分ときついことを言うのね。

      本当はあの子の為にそうしたのでしょうに。」


(-17) nishi 2023/10/01(Sun) 23:58:29

【秘】 ユスティ → エウロパ



    「まぁ、そうですね。

        先生もボクの言いたいことは
        もうお察しのようですが? 」



(-18) 西 2023/10/01(Sun) 23:59:45