人狼物語 三日月国


28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】

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【人】 詐欺師 アダム


  ―― 前日:ダニエル・ゴードン ――



  あら。
  貴方の舌の回転も見事だと思うわよ。


[ よく回る舌。>>0:186
  そう、アダムはこの舌先で生き抜いてきた。

  自らの正体を看破されているとは
  夢にも思わないが。
  それでも、どきりと心臓を跳ねさせながら
  素知らぬ顔で笑って見せて。 ]
 
(5) 2020/05/13(Wed) 0:30:36

【人】 詐欺師 アダム


[ どうやらこの場ではユカタは手に入らないらしい。

  少々思い込みは激しいようだけど
  仕立ての腕は確かなようだ。
  直しの終わったドレスを
  満足げにその手に抱えたのなら。

  店主の言葉に頷いて、
  明日の再訪を約束する。

  ドレスに不釣り合いな
  男物の履物を差し出されたことには
  思わず、目を丸くして。>>0:197

  これまでアダムの周りにいた男達は
  彼女が靴を欲しがれば、
  すぐに流行りの品を用意する者ばかりだったから。 ]
 
 
(6) 2020/05/13(Wed) 0:30:54

【人】 詐欺師 アダム



  ……そうね。
  腕の良い仕立て屋本人が履いている靴こそが

  世界で一番
  履き心地の良い靴に決まっているわね。


[ そう言って、口元で笑みを作り。
  ありがたく拝借することを告げる。 ]
  
(7) 2020/05/13(Wed) 0:31:20

【人】 詐欺師 アダム



  では、また明日。

  そちらで寝息を立てている
  私の旦那様をよろしくね?


[ それから、ソファで眠る名も知らぬ男を>>0:187
  揶揄うような目線で見送って。
  アダムは店を後にした。 ]*
 
(9) 2020/05/13(Wed) 0:31:58

【人】 詐欺師 アダム


[ そして翌日、約束通り仕立て屋を訪れたら。
  ユカタは無事着られただろうか。
 
  ユカタに身を包んだアダムは、
  鏡の向こうにいる
  普段と異なる装いの自分に、気を良くする。

  これなら昨日の男達に見つかっても。
  アダムだと気付かれないだろう。

  ふ、と思いついたように。
  結い上げた髪をまとめる“簪”に
  自身の髪飾りを巻き付ければ、
  店主に礼を言って店を後にして。

  からん。
  髪飾りを風に棚引かせると、
  聞き慣れない、“下駄”の音を響かせながら
  アダムはブーヨプスキュリテ国の地を蹴った。 ]**
  
(13) 2020/05/13(Wed) 1:06:42
詐欺師 アダムは、メモを貼った。
(a11) 2020/05/13(Wed) 1:12:20

【人】 詐欺師 アダム


[ アダムは意気揚々と街を歩いていた。
  ユカタの効果だろうか?

  結い上げた髪から覗く白いうなじ
  清楚さと華やかさを兼ね備えた装いに
  道行く男達の視線も上々だった。

  仕事も上手く行きそう。
  にんまりと口元で三日月を作ったが、
  違和感に気づいて足を止める。 ]


  ……あちゃ〜


[ 見れば、足の裏は薄らと赤みを帯びていた。
  下駄、と言ったか。
  どうやら慣れない履物で靴擦れを起こしたようだ。 ]
  
(36) 2020/05/13(Wed) 12:32:00

【人】 詐欺師 アダム


[ アダムの足は今でこそ滑らかに整えられているが

  生きることを知らなかった幼少期。
  貧しい国で親を知らずに育ったアダムは、
  堅いパンを両手で抱えながら
  ドブの臭いがする地下水路を
  裸足で必死で駆けたこともある。

  だから、このくらいの負傷なら慣れたもの。
  
       ただあの時代に戻りたくはないと、
                  強く思う。 ] 

 
(37) 2020/05/13(Wed) 12:32:10

【人】 詐欺師 アダム


[ 痛みに顔を顰めながら
  広場に辿り着くと、水場を探す。
  それから足を晒し、患部を水で洗い流した後は、

  どこかに傷を覆う手頃な布でも売っていないかと
  視線を彷徨わせた。 ]**
 
(38) 2020/05/13(Wed) 12:33:03

【人】 詐欺師 アダム


[ 傷と睨めっこしているアダムに
  ふっと影がかかる。 ]


  ……綺麗


[ 顔を上げ、そこに立つ人に対して>>40
  アダムは思わず呟いていた。

  その人は、格好こそシンプルな装いだが、
  それが女性のストイックな魅力を
  引き出しているようで。

  アダムも男性からの美辞麗句には慣れているが
  自分の美は化粧品や日々のスキンケアのたまもの
  時間もお金もばっちり掛けている。

  目の前の女性は何というか
  素材の美しさで輝けるタイプだ。 
  そう、判断したのなら―――― ]
(43) 2020/05/13(Wed) 13:19:48

【人】 詐欺師 アダム



  ……ずるい人ね。


[ くすり、小さく笑ってから
  何でもないと首を横に振る。 ]


  足を擦ってしまったの。
  でも大丈夫。

  水で洗って清潔な布でも巻いておけば
  問題ないから。


[ 朝の清浄な空気が似合うその人に。
  闇でしか生られない女は、微笑んだ。 ]**
 
(44) 2020/05/13(Wed) 13:19:53

【人】 詐欺師 アダム



  ええユカタというの。
  この国の仕立て屋で着せてもらったのよ。

  実は私も着るのは初めてなの。
  慣れてなかったものだから……。


[ みっともない姿を見せてしまったわ。
  舌を出しながら、自身の足首を軽く上げる。 ]


  ……やっぱり綺麗な人ね、貴女。


[ 器量だけではなく、その心さえも。
  見も知らぬ自分を手当てをしてくれるらしい。
  申し出はとてもありがたかったけれど
  アダムはゆっくり、首を横に振る。 ]
   
(55) 2020/05/13(Wed) 14:57:25

【人】 詐欺師 アダム



  ご親切ありがとう。
  でもね、貴女があまりにも綺麗だから。

  これ以上お話しすると、私は嫉妬して
  意地悪なことを言ってしまいそう。

  だから、ここでお別れしましょう?


[ 恋を、男を食い物にして生きてきた。
  アダムは紛れもなく悪党だ。
  日のあたる世界など歩けない。
  そこはきちんと割り切っている。

  だから目の前の美しい人を
  目を細め、眩しそうな眼差しで見詰めたのなら。

  差し出された手を取ることはせず
  微笑みながら、別れの言葉を向けようか。 ]**
 
(56) 2020/05/13(Wed) 14:57:38

【人】 詐欺師 アダム


[ 頑固な人だ。
  そして真っ直ぐな人。

  決して心地よい言葉なんて吐かなかったのに。
  嫌な顔一つ、見せてくれやしないんだから。
  苦笑しながら、バンダナに手を伸ばす。>>80 ]


  ……えっ


[ 手の甲に落とされた口付けに。
  アダムは思わず瞳を見開いた。 ]
 
(86) 2020/05/13(Wed) 21:11:30

【人】 詐欺師 アダム



  ふふ。すごい。
  御伽噺の騎士様みたいね。

  私、お姫様にでもなった気分だわ。


[ 一連の所作が、あまりに様になっていたものだから。
  ころころと声を立てて、
  アダムは子供のように笑った。

  どんな暗闇にも飲み込まれることの無い。
  強い輝きを宿す人なのだろうと思った。


  もちろん目の前の女性の生業など、
  知らぬまま。 ]
 
(87) 2020/05/13(Wed) 21:15:26

【人】 詐欺師 アダム



  ……完敗ね。

  バンダナをありがとう。
  強くて美し人。
  今度ご縁があったら、お礼をさせて頂戴ね。

  負けっぱなしは、悔しいもの。


[ 長い時をかけて、磨かれ、洗練された美。
  彼女の美しさは
  アダムでは決して得られぬものだ。

  ならばせめて、向けられた親切に対して
  「ありがとう」と微笑む明日くらいは。

           それすら、ひょっとしたら
      私には贅沢な願いかもしれないけれど。 ]

(88) 2020/05/13(Wed) 21:15:43

【人】 詐欺師 アダム


[ そんなことを考えながらバンダナを手にして。
  アダムは、愉快そうに笑った。 ]**
 
(89) 2020/05/13(Wed) 21:15:48

【人】 詐欺師 アダム



 ―― 広場  ――



  まさか姫君に喩えられるとは思わなかった。


[ 泥水を啜りながら生きてきた女は、そう言って
  先ほどの邂逅を思いながらくすくすと笑う。>>99

  擦れた箇所にバンダナを巻いて、立ち上がる。
  とんとん、何度か地面を踏んでみた。
  問題なく歩けそうだ。

  先ほどの女性はこの国の人間らしい。
  アダムは身入りが良さそうだと判断すれば、
  しばらく滞在するし。
  稼げなそうなら明日にでも別の国へ去る。

  御礼の機会が訪れるかどうかは、
  神様の気まぐれ次第。

  これまでの人生。
  神様はアダムにとって、
  決して優しい存在ではなかったけれど……

  今回は、果たして。 ]*
    
(113) 2020/05/13(Wed) 23:24:39

【人】 詐欺師 アダム



  これ、一つください。


[ 店頭に並ぶ品に、目を奪われた。
  小さくて、色とりどりの砂糖菓子。

  言葉と共に、代金を置く。
  その時店にいたのは、駄菓子屋の看板息子か。
  使いに出ていたのなら、>>140
  彼の祖母だったかもしれない。

  礼を言いながら、商品を手にすると。
  一粒摘んで、空に透かしてみる。 ]
    
(168) 2020/05/14(Thu) 15:39:44

【人】 詐欺師 アダム



  綺麗。
  星のかけらみたいね。


[ そう言えば、この国の祭りは星由来のものだったか。
  そんなこと思いながら、
  金平糖を口に放り投げた。 ]**
  
(169) 2020/05/14(Thu) 15:39:52

【人】 詐欺師 アダム


[ 放り込んだ金平糖。
  ころりころりと、舌の上で転がす。
  かりっと小さな音を響かせ、振り返れば
  二つの視線が交わった。>>178

  ――――綺麗。

  向けられた言葉は、アダムにとっては
  聞き慣れたもの。

  目当てはアダムの身体か、それとも上質な装いが見せる
  偽りの冨か。
  其々の思惑に基づいて、男達はそれを口にした。 ]
 
(181) 2020/05/14(Thu) 19:51:13

【人】 詐欺師 アダム



  ……本心から言ってくれているのでしょうね。
  貴方は。


[ 確信と共に、小さく呟いた。
  アダムは目の前の青年を知っていたから。

  狭い街ではない。
  「また」の約束が果たされる可能性。>>0:79
  決して高くないと思っていた。
  なのにこうして、彼は目の前にいる。

  きっかけの髪飾りこそ、付けているが>>13
  昨日とは随分格好が違う。
  彼はアダムが屋台で共に食事した女だと
  気付いているだろうか?

  ……そうでないのなら、
  青年はアダムの獲物には、なり得ないのだから。
  向けられた賛辞に礼を述べたなら
  素知らぬ顔で場を立ち去るべきだった。 ]
   
(183) 2020/05/14(Thu) 19:52:14

【人】 詐欺師 アダム



  貴方、いつもお腹を空かせているのね。

  飢えを満たすには、足りないだろうけど……
  よければ、どうぞ。


[ そのはず、だったのに。


  辺りに響いた>>178
  聞き覚えのある切なげな音に>>0:71
  思わずぷっと吹き出すと。

  くすくすと小さく笑いながら、
  距離を一歩近付けて。
  先ほど買った星屑のお裾分けを。 ]**
  
(184) 2020/05/14(Thu) 19:52:35

【人】 詐欺師 アダム



  また、会えたわね。

  ……そうよね。
  これでは、足りないわよね。


[ 相手も、自分のことを思い出してくれたらしい。
  しかし、尚も小さく響く音には、目を丸くして。>>195
  可笑しそうに口にした。

  昼食はまだ食べていなかった。
  もちろん、既に済ませたと
  偽ることもできたけれど。 ]
 
(221) 2020/05/15(Fri) 0:07:15

【人】 詐欺師 アダム


[ 標的以外の男と食事しても、時間の無駄だと。
  常のアダムなら笑うだろう。
  
  勿論、お金が大好きなアダムにとって
  奢りは心惹かれる言葉だけど。
  それだって、それ以上の意味は持たない。 ]


  ………そうね。

  貴方のお腹が無事食料を得られたのか。
  きちんと見守らないと、心配で眠れないわ。


[ だから口から出た言葉に、一番驚いたのは
  アダム自身だったに違いない。 ]
  
(222) 2020/05/15(Fri) 0:07:20

【人】 詐欺師 アダム



  この国の名物があるのなら。
  それを食べてみたいかな。


[ そう言って、いつかのように差し出した手。>>0:50
  その行方を確かめる間も無く。 ]


  ……っ 耳!!!


[ 真正面から捉えた、ぴょこんと生える二つの獣耳に。
  アダムはまた笑ってしまった。 ]*
  
(223) 2020/05/15(Fri) 0:10:47
詐欺師 アダムは、メモを貼った。
(a102) 2020/05/15(Fri) 0:13:40

【人】 詐欺師 アダム


[ 物陰から見守る女の子の一人や二人。>>0:47
  などと、思ったけれど。
  ……実際に目にしてしまったものだから。>>203
  どうしたものかと、道中、アダムは頭を悩ませた。 ]


  あら、大変。
  そんなことを言われたら
  ポトフ以外に選択肢がないわ。


[ 結局言い出せぬまま、案内された店に着く。
  注文を終えれば、話に花を咲かせた。

  アダムは彼のことや、この国の話を求めて。
  代わりに今まで自分が巡ってきた他国のこと
  障りのない範囲で話した。 ]
 
(239) 2020/05/15(Fri) 1:35:17

【人】 詐欺師 アダム



  ……そうなの、その怖い女はね。

  愛らしい笑顔を振りまいて、近付いてきた男の
  富を食い尽くしたら。

  また別の獲物を求めて、国を渡るの。


[ その世間話の一環で
  あくまでただ見聞きしただけと言った風を装って
  とある女の話もした。
  今まで出会った中で、一番ひどい女の話を。

  服装の変化もあるだろう。
  昨日の楚々としたお嬢様然としたものより
  自身の口調が砕けていることに、
  アダムは気付いていた。

  しかし改めるつもりにはなれなくて。
  彼は違和を感じているだろうか?と
  ちらり、目線を上げて確認した程度。 ]
   
(240) 2020/05/15(Fri) 1:36:28

【人】 詐欺師 アダム


[ やがて、彼のお勧めのポトフが席に運ばれたなら
  はふはふと冷ましながら、匙で掬った。 ]


  ……ひゃっ!
  あふ、あふい………


[ 熱を持った料理であると、
  事前に忠告を受けていたのにも関わらず。

  うっかり、大きな馬鈴薯を
  一気に口に入れてしまって。
  目を白黒させながら、コップの水を飲み込んだ。 ]
 
(241) 2020/05/15(Fri) 1:36:40

【人】 詐欺師 アダム


[ ポトフは美味しかった。
  軽い火傷をしたのか、少し舌がピリピリする。
  それでも匙を動かす手は止まらなかった。

  温かくて優しい味。
  何より、何だか懐かしい味がした。
  故郷のことなんて、とっくに忘れてしまったのに。

  しかし、美味だと感じた理由は、
  おそらくそれだけではなく。

  ……“仕事”抜きでこうして誰かと食事したのは
  いつぶりだろう? ]


  …………あったかい。



[ 不意にそんなことを思うと、こみ上げてきた感情が
  溢れてしまいそうだったので。
  浮かべた笑顔で、慌てて蓋をした。 ]**
 
(242) 2020/05/15(Fri) 1:40:25

【人】 詐欺師 アダム


[ 和やかに食事の時間は過ぎていく。

  泡沫の、夢の話を聞きながら。>>255
  アダムは今まで食い物にした男達のことを思う。

  ひどい別れはしないように心掛けた。>>0:23
  終わりはいつだって、美しく、一筋の涙と共に。

  彼らを思ってのことではない。
  下手に恨みを買うと、アダム自身が危ういから。
  ただ、それだけのこと。
  ……美談でも、なんでもない。

  騎士になった動機。
  語る瞳は、キラキラ輝いていて。>>255
  可愛らしい人だと、そう思った。 ]
 
(266) 2020/05/15(Fri) 15:43:21
 




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