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【徒】 勢喜光樹「いい人ばっかだから、もう傷つけたくないんだよね。 多分俺、自然に喋ると、凄い……いやな奴だから。そこまで言わなくても、きつい言葉になっちゃうらしくて。だから……」 少し、何かを言い淀む。 髪の毛をかき上げて、小さく息を吐くと、あなたの準備を眺めている。 じいっと。 「……今度、俺が手伝おーか」 (.27) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 12:18:27 |
【徒】 勢喜光樹「………。……ふは」 笑った。 口の端を曲げて、眉をちょっと曲げて。 「なるね………。」 なる、なあ。 しみじみと、後輩の言葉に同意した。 こんな悪いことばかり、同意してしまって。肯定してしまって。 黒沢がつとめて、やめようとしている考え方かもしれないのに―― 腹の底に素直に落ちる。 ――嬉しく感じてしまった。俺はダメな先輩だなぁ、と思って。排水溝に落ちていく水と泡を無意味に眺めるしかできない。 ▼ (.30) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 13:53:07 |
【徒】 勢喜光樹「たぶんね。皆、すごくいい人だよ。……あんまり、よくないな。俺、多分信用できてないんだろうな。皆のこと………いや……そんな恰好いい感じじゃない。怖いんだと思う……。」 目を伏せて、続く言葉は言えなかった。 「……ああ、うん、」 あらためて、 ここ この時が、なぜかすごく緊張する 「さっきの御返し……。背中は届きづらいじゃん……?でも」 じっと、あなたを見る。 ▼ (.31) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 13:54:31 |
【徒】 勢喜光樹「だって、腹立つじゃん。俺と相手の問題だし。本当のこと言ってるだけじゃん、って。傷ついたっていうけど、傷つきやすさって個人の主観じゃ…………、ん」 声が、今度はこちらが消え行った。 ……相当油断してしまう。こんなこと、黒沢に言っても困らせるだけだ。 怖いのは、また誰かが傷ついて、結果として離れられるのが嫌だっただけだ。様子を見れば、黒沢はそんなこと、気にしないのかもしれない。それは、やっぱり、強いというか。黒沢らしさなのだろうと思う。 「……そう。嫌じゃないんだ。……俺は別に、全然いいからさ……」 ゆっくりと椅子から腰をあげ、あなたの背側に移動する。 「やるよ、黒沢。……いい?」 (.34) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 14:40:38 |
【徒】 勢喜光樹「それじゃ、終わらないよね。相手に取っては、我慢できないことなんだから。俺達の、それと同じぐらい。」 タオルを手に取り、ボディソープを黒沢の背から、腰の横を通って取る。 何ということはない、無精してのことだろう。 その時、手が僅かにあなたの横腹を掠っていく。するり、と。 そして、 「はじめまーす…………」 ”いつもとおり”、緩慢な口調で告げた。 ▼ (.36) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 16:39:57 |
【徒】 勢喜光樹かしゅ、かしゅ、かしゅ。 くしゃくしゃくしゃくしゃくしゃ………。 タオルにボディソープの滑らかな泡が乗り始める音がする。 「黒沢は」 ふわりと、そのまま背に柔らかい感触。 泡立てたタオルが載せられようとしている。 「嫌なことは、嫌って言えるタイプだよね。いいことだよ、もちろん」 (.37) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 16:43:12 |
【徒】 勢喜光樹「…………」 くしゃくしゃくしゃ。 ふわふわふわ。 柔らかく、きめ細かい泡が背を満たしていく。 暖かいお湯を含めて作られた泡は、一度湯で流した背にしっとりと馴染んでいくだろう。 「だよね。………でもそれだと、」 ▼ (.39) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 16:59:57 |
【徒】 勢喜光樹「嫌っていわないときは、」 タオルの細かい生地が、あなたの背をざりざりと撫でていく。 他者に予告なく洗われていく背は、傷がつくようなことや、痛いことはないだろう。 あるいは、 「嫌じゃない?」 なめらかで気持ちが良いぐらいに。 (.40) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 17:01:53 |
【徒】 勢喜光樹「そうか。そうだよね」 くしゅ、くしゅ、くしゅ、くしゅ。 「うん。じゃあ、そのつもりでいるから」 くしゅ。 タオルが丁度首の後ろを滑る。 そこからぐるりとあがって耳の裏を擦り、 喉元へ降りる。 「嫌な時は、そうしていいから。俺、多分、甘えると結構言い過ぎたり、やりすぎたりしちゃうだろうから」 首回りを洗った後、肩を滑って、 それは何の意図もないように、 自然に脇の下を滑って、 腰の横を撫ぜる。 ボディソープのきめこまかい泡で、それは思い切り肌の上を静かに滑っていく。 (.42) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 19:12:02 |
【徒】 勢喜光樹本当に、攻撃的な意図はないだろう。 その手付きは柔らかく、恭しくて。 効率も良くて、店の人のようで。 滑らかに擦る泡は、埋め尽くしていく。 あたたかくやわらかいそれが、じわじわと、あなたの身体を、 タオルは、腰を滑ってから、そこから、 ▼ (.44) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 20:03:57 |
【徒】 勢喜光樹「大丈夫?お湯かけるよ」 気遣うような声がした。 ……あなたの前の蛇口を捻るため、身体を近づけていたようだ。 しゃああ……。と、流れる水音がする。 暖かい湯の温度を確認しているようで。 (.46) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 20:06:19 |
【徒】 勢喜光樹「じゃあ、かけるね」 と声をかけて、シャワーをかけて泡を流していく。 ひたり。 その時は、今度はタオルではなく手で肌に触れる。 泡まみれのタオルで触れては意味がない。 特に、違和感のある行動ではないはずだ。 タオルと異なり、温度のある指先が、あなたの肌上を擦って泡を落とした。 洗い立ての肌を指が通る感覚は、多分、こそばゆい。 勢喜の触れ方は気を使っているのか、 もどかしさすらあたえるかもしれないほどに。 優しく触れている。 背中、首、腰。 泡で塗りつぶしたあなたの肌を、丁寧に湯が洗い落としていく。 ▼ (.49) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 22:07:12 |
【徒】 勢喜光樹「終わったー…………おつかれさま。よく考えたら……いつもの調子で、泡つけすぎたなー………」 のんびりと告げながら、 「じゃあ、温泉、いく?」 そういって立ち上がり、最後にシャワーを鏡にあてて曇りを落とし。 あなたの表情を確認する (.50) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 22:08:55 |
【徒】 勢喜光樹「色々あるっぽいけど、あれかな。売り」 よいしょ…、と先に立ち上がった勢喜が指差したのは、 あまり洒落ていない、源泉に近いと記された露天風呂だった。 風も適度に吹いていそうだ。草木が風に靡いている。 丁度良いかもしれない。 「行ってみる?」 (.53) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 22:35:23 |
【徒】 勢喜光樹「本当にね。でも、これは逆にいいかも?綺麗な奴なら、わざわざこんなところ来なくても幾らでもあるから」 辛辣である。 そう、素の喋り方はこちらが近いのかもしれない。 「後でワイン風呂とか、そういうのはまあ…テンションで入るということで。よし、いこー……」 あなたの返事を確認してから、ぺたぺたと足音を立てて先を歩く。気持ち、なんなら先導するような立ち位置にいたので、問題ないだろう。 ▼ (.55) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 22:54:47 |
【徒】 勢喜光樹――ふわりと湯気が立ち上る。 露天風呂は広々としている乳白色の湯が湛えられていた。 風呂の近くは乾いた岩の地面が続いていて、 誰かが入った形跡すらない。 少し肌寒いぐらい、涼し気な風が吹いた。 夏だというのに。標高の高い山だからだろうか? 「……さむ。」 そういいながら、じゃぼんと足をつけて入った。 一瞬の逡巡があったが――、いい。これは、確認すればいい。 (.56) aoyagisan 2021/08/14(Sat) 22:56:55 |
【徒】 勢喜光樹「酒、弱い?効きすぎるタイプだと大変かもね。でも流石にアルコール飛んでるでしょ、風呂だし…。………飛んでるよな……。」 でも、わざわざワインに火を通すだろうか。 ワイン風なのか? 頭を捻りながら、露天風呂へ。 「なんか、地元のおじいちゃんたちがいるんじゃないか、みたいな心配したけど、大丈夫っぽいね」 そうして湯に身を浸す。ふー………、と長い息を吐いた。 身体を洗うのもだいぶ疲れが出るものだ。 あたたかい。 これは、温泉だからだろうか。 それを確かめたくて、 みる。 ▼ (.58) aoyagisan 2021/08/15(Sun) 0:10:22 |
【徒】 勢喜光樹のびのびと湯に入っている。 「それー」 温泉で指鉄砲を作り、ピシャ。と射撃したりした。 大した勢いでもない、他愛ない遊びである。 (.60) aoyagisan 2021/08/15(Sun) 0:12:25 |
【徒】 勢喜光樹「謎いよねー…。え、チョコレートボンボンとか、お菓子ん入ってる奴食べたことない?」 少しずれた解答に、この後輩の雰囲気が、 ただ作ったものではないように感じた。 今どきの若者、なんて言われる年齢なのに、 妙にまじめで、たぶん、酒をこっそり飲んだことなんてまずなくて。 甘酒を貰うのが似合っていて。貰うチョコレートも、酒入りの洒落たものを貰うようには思えなくて。 勝手にそこまで考えて、はっとお湯で顔を洗う。 「まー、此処に来るバス、数ないしね。おおっと俺はそうそう攻撃を受けないぜ」 なんていいながら、顔にベシャリとかかった。 ちょっと口に入った。まずい。 考えている通りなら、 (.62) aoyagisan 2021/08/15(Sun) 0:38:37 |
【徒】 勢喜光樹「そっか。……妹さんいるんだ。かわいい?まあ、かわいいだろうな。黒沢の妹だから」 今日は素直に喋れている。 後輩に甘えている、ということだろう。 現金なものだ。 これは言って良い内容だったっけ。 「え、全然熱くはなかったけど…ああ、のぼせたのかな。体質とかあるし…。行こうか」 そう。ただ温度が高すぎただけだろう。 水風呂に入れば、すべて、癒えるはず。 風呂からあがって、きもち、足早に水風呂へ向かう。 サウナに併設された水風呂は少し狭い。 後輩と並んではいることになるだろうから、身を狭めておこう。 そして、かけ湯をしてから、足を付けた。 ▼ (.64) aoyagisan 2021/08/15(Sun) 0:52:31 |
【徒】 勢喜光樹腰までつかって、身が冷えるのを感じる。 そこまで冷たくもないぬるい水で、 でも、湯の熱ならば冷やすには十分なはずだ。 ――――、 「――………………」 さめ、る、はず、なのに。 後から来る、後輩は、どうだろうか。ただ、湯あたりした、だけだろうか。 (.65) aoyagisan 2021/08/15(Sun) 0:54:24 |
【徒】 勢喜光樹「まあ、身内からしたらわかりづらいところ、あるかも。でも黒沢が目鼻立ちしっかりしてるから、妹さんも多分、美人系だと思うね。顔、似てる?」 相手を見て、あらためて、顔の造詣を見直す。 すっきりとした鼻と、少し憂鬱気にも見える瞳。 アンニュイな顔に、動揺や、焦り、笑顔の表情が浮かんだら、 きっと、きっとさぞ見栄えするんだろうな。 あれ、何の話をしていたんだっけ。 「そうでないと、毒かなんかでも入ってた、ってことになるしね。わざわざ、僻地の温泉で?って」 少し笑って見せた。 違う、勝手に笑った。 そうだよな。馬鹿げてる。普通そう思う。 ▼ (.68) aoyagisan 2021/08/15(Sun) 2:52:47 |
【徒】 勢喜光樹「代謝がいいなら、やっぱり、水に浸ってるのがいいかもね。 あとは……。ああ、やっぱりあるな」 水風呂の周囲を確認して、黄色いプラスチックカップにチェーンのついたものを見つけて来た。それを、備え付けの蛇口をひねり、一応、洗い流している。 「これ、多分飲めると思うよ。水分補給用だって」 ”ご自由にお飲みください”と書かれた蛇口があった。 どこにも書いてないのでわからないのは仕方ないが、冷やした温泉水だ。 (.69) aoyagisan 2021/08/15(Sun) 2:55:51 |
【徒】 勢喜光樹「へえ、そうなんだ。 お兄さんと妹さんの。同じ兄弟でも、それぐらい違うってあるんだね」 指差された部分、ではないところを見ている気がする。 顔そのものというべきか。 「姉貴?いるよ。暴力人間の。似てるっていわれる……。ろくでもないね。でも客観的に見たら美人の部類だと思う。癪だけど」 ▼ (.73) aoyagisan 2021/08/15(Sun) 4:01:07 |
【徒】 勢喜光樹「…………………。カップ、借りていい?」 相手の様子に、カップを貸してもらおうとする。 そして少し洗ってから、それを飲む。 「………これ、飲料用の温泉だな…。冷やしてあるからわかりづらいのか。なるほど」 「……………変なこと言うけど、なんか可愛い、あれ?そう。あのー、違って。」 手をばしゃり、と水を弾きながら顔に宛がう。顔を拭う。 「黒沢、あのー。温泉。 ここの温泉入ってから、変、じゃ、ない?」 ぽつりと、でも流暢に口にした。 「多分、今、俺変。頭の中が、ふわっとしてて。言っちゃいけないこととか、言っていいこととか、曖昧な気がする。気分が悪いわけじゃないから、わからなくて」 (.74) aoyagisan 2021/08/15(Sun) 4:09:46 |
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