人狼物語 三日月国


90 【身内】ifかもわからん!【R18G】

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再び中で質量を増すそれを
余すことなくしゃぶりつくそうと奥へと埋める

「でも、…っもう、かたくなって……ッん、ぁ……すご……なか……いっぱい……っ、!」

ギリギリまで身体を浮かせては
体重をかけて腰を落とす。

「、ちーちゃんせんぱいの……こうするとびくってなる……ッおれのなか、すきなんだ……ぁっ、ん……」

動作は重く、しかしその間隔は緩やかに
己の1番いいところを逸らすように動かす
もどかしい

「は゛ぁっ…、は゛ッ…………、テメ…ッえ…」

自分の気持ちいいところを掌握されている。
市川の中が気持ちよくて、このまま委ねれば
繋がっている箇所ごと自身を溶かされてしまいそうだ。

「……ちょーしッ…、のんじゃ、ねえ、…ッ…!」

自己を保つように、僅かに残った対抗心で
腰を掴むと、落とすタイミングに合わせて引き、
中を思い切り突き上げた。

蕩けきった表情を、従順な反応を、じっとりと滲む恍惚も隠そうとせず観察する。
全てが自分にとって都合のいいことばかり示唆しているようにみえて、歯止めをかけるための理由がみつからない。

「……あ、」
口端から流れ出したものを見て声を上げる。

どんな味なのか気になった。
知覚してみたい。

口内を弄っていた指にたくさん唾液を絡め、そっと引き抜く。

よくよく考えれば味など感じる筈がない。
だが、自分の口に入れてみたそれはほのかに甘い気がした。

たくさんを得ようとした指先は、
口内をぐるりとかき回して、
上顎をくずくり、頬の裏側をすり、
歯列をなぞったかもしれない。

そのたびに鼻からくんと甘い息を漏らして刺激を甘受した。


銀の糸を引いて離れていく指先は淫靡だ。
離れるのを止めようともせず、ただ彼に食べられた。
自分だったものが、彼の指先につれていかれて。

うらやましい。


唾液で濡れた唇は名残惜しそうにもごもごと動いて、

「おれもほしい」

砂漠をさ迷う旅人が渇きに耐えかねて天に祈るように、
だらりと垂らした舌は雨を求めた。

「ひッ、!!?っあ゛、ーーーーッッ!!!」

急な強い快楽に耐えられず果てる
ぴゅく、ぴゅく、と弱く千葉の腹上に吐き出す熱は、冷めきらずに緩く立ち上がっている。

はくはくと口を動かし、倒れ込みそうになるのを必死に震えた腕で支える

「っ、……っ、……」

俯きがちに睨むと、中をぎゅうと強く締め付ける

「はっ…、はっ………」

締めつけにまた達しそうになるのを堪え、
睨み返すと対抗するように腰を動かす。
握った優勢を手放すまいと、中を何度も打ち上げる。

朦朧とした頭の中で、対抗心だけが
意識を繋いでいた。

「……まっ、…おれ、やっ……ちーちゃっ……せんぱ……あっ!、……〜っ!」

自身はもう熱を取り戻し、だらだらと透明な液を溢れさせる。
主導権を奪い返したくても下で律動を繰り返されては身体が言うことを聞かない

「……っ、ふ、……あ、…………ッッ……」

突かれる度に短い声をあげながら
耐えるように足先に力を込めると
千葉の胸の突起へと手を伸ばし、指の腹で撫でる

「ッは、さっきまでの、余裕は、どうし……っ」

へたる体を見て少し余裕を持ち直し、
揺られるままになっている市川を見ていたが、
幾度かのセックスで開発されていた場所に触れられ
また違うゾクゾクと走る感覚に声を上げ、背を曲げた。

「ッや………!?っ…やめろ!そこ、嫌ッ………だ…ぁ……!」

2つの刺激を与えられ、耐えられない。
最後の抵抗とばかりに無心で下から突き上げて、
市川の腰を引き、思い切り奥に精を吐き出した。

「あッ!あっ、んっ、!ひっ、ぅ…、〜〜〜〜ッッ!!」

身体を逸らし、ほぼ同時に達する。

「…、っはぁ、はぁ、ふ、…、ん……はあ……」

そのまま、くたりと千葉に倒れ込み
酸素を肺に送るべく呼吸を繰り返す。
入れたままの接合部はひくひくと伸縮し、
その度に緩く締め付ける

「……………ふう、……………っ………、ふーーッ…」

浅く息を吐く。
ひたりと触れ合った胸が暖かかった。
心地良さに目を少し伏せ、余韻に浸りそうになり。

「………………、おい………………………抜け…………………ッ!」

このままでいればまた訳の分からないことになる。と
理性を取り戻すと咄嗟に横に倒れ、市川から自らを抜いた。

「っ、……、……あんあ〜ん…………」

今どき安いAVですらしないような棒読み
そのままぐて、となり千葉を見つめる

「……あは、やっちゃいましたね〜……」

こんな公共の場で、他の先輩達もいるのに

「おかしい、だろうが……………。」

何かの間違いだと拳を握った。
だが温泉の効果が脳をぼやかし、危機感や焦燥感を消す。
おかしかった。そう考えれば納得できるほどに。

呼吸を整えると市川をそのままにして立ち上がる。
都合よく置いてあったティッシュで自分の汚れを落とし、
周りを確認しつつ、休憩所を出ていった。

なにが、と聞こうとしたが口を閉ざす。

理解せず、分からないまま
流れに身を任せる方が面白そうだと思ったから。
だってまだ、沸々と、僅かに奥が熱い。

「……っあ、」

立ち上がろうとするが、すぐに身体を倒した
こぷ…と音を立てて中に注がれたものが溢れ出す。

「ちーちゃん先輩……って、……もう、酷いなあ……」

先に行ってしまった背中を追うように扉を一瞥すると
体についたものを拭い、簡単な処理をして
宿泊用の浴衣に着替えて千葉の後を追う

ひゅ、と喉が鳴った。

意味するところはすぐに理解できた。
だから怖かった。思考を先回りされているようで。
指で触れたとき、『もっと鋭敏なところでこれを感じたい』と考えたのが見透かされたようで。


口の端から流れた唾液の跡を手指で拭って、そのまま顎先を掬う。

何故あなたが自分から深く探られたがるのか全く分からなかった。
こんな歪んだ探究心で行うものではないと、ぎりぎりの常識が働いたから直接味わうことをしなかったのに。

「キヨくん」
鼻先まで顔を近づけて、小さく名前を呼んだ。
甘ったるい熱に浮かされるあなたを見つめるふたつのまなこもまた、酔ったように重く据わっている。


それから言葉もないまま、わずかに首を傾けて――
唇が触れるだろう。

焦点の合わない距離まで近づかれて、名前を呼ばれるのを耳にした。
とよひ。
呼び返したかったのに、なまえごと食べられてしまった。

「んー、ん、ぅ」

たどたどしく動く舌が熱いものに触れて絡み合わせれば
もう離れられなくなった。
熱く、ぬめって、くちゅくちゅで、
毒みたいに甘くて

むせかえるほどのとよひーの匂いが頭をいっぱいにする。


目の前の快楽がすべてだ。
熱かった。
あなたに触れてほしかった。

さみしかった。
あなたに近づきたかった。

求めた。
あなたに求められたかった。


平素より向けられる視線に心地良さを感じて、
いまこのときも同じように求めた。
結果として暴かれることを望むのと同義だった。
それだけのこと。


心細い腕があなたの背中にしがみつく。
これでまたひとつ隙間が埋まって満たされた。
下腹の兆しがあなたのそれに触れたとしても
すべてきもちいいになっていく。

乱雑に、噛みつくように貪る。
欲望に突き動かされて思うまま舌を絡める。

甘ったるい声に、際限なく求められているような心地がした。
背中へ回された腕に、すべて知っていいと示された気がした。
歯止めの失われた思考は独りよがりに都合よく要素をつなぎ合わせる。

自分もまた両腕であなたの背をつかまえて、体と体が距離を失う。
熱源が触れると、ん、と呻くように喉を鳴らした。

ぷは、と息継ぎのために空いた隙間はたちまち塞がれる。
熱に溶かされた体が交わって、
こんなにも至近距離にあるのにまだ遠い。
まだひとつじゃない。


快楽に貪欲でまとまりのない頭は、
最後に残されたひとかけらの理性だけが
『あなた』を指向しつづけた。
どうすれば埋められるかと酸素の足りない頭で思考する。


幾度目かの息継ぎのとき、
とびっきりの甘い
をこめて囁いた。


「ぜんぶ……見て…………」
求めて。暴いて。貪って。

「とよひに……見られるの……好き……から……」
ひだまりみたいなやさしさも。ぴりと刺激を感じる強さも。
呑みこまれそうな出処のわからない不可思議さも。


誘惑と呼ぶには拙い、感情を言葉にしただけの。
他者の心などわからないから、
独りよがりの内面を知ることはない。

しかしあなたも似た気持ち
[欲]
を抱いていると
確信に似たものを抱いている。
だからこの欲望であなたの欲を肯定して、
最後の歯止めすらこわれてしまえと
まほうのことばを唱えるのだ。

目前で囁かれるのは心から欲しい言葉ばかりだった。
意識がくらくらとして心地よい。

この理由の分からない許容をさいごまで呷ってしまいたい。
底のない執着を残らず押し付けてしまいたい。


でもそれは、


「……ッ」

とどめのような甘い誘いに、刹那、夢うつつの表情が崩れた。
口を合わせるのをやめて、首筋に顔を埋める。

違う、違う、それで何度大事にできずに失敗して

「ごめん、なんで……こんな、」


近付きすぎたことを詫びているのに、恐怖に駆られた体は他でもないあなたに縋りついていた。

楊梅が離れて、蜂蜜はぐにゃりと崩れて滲む。

『おんなじ』は錯誤していたに過ぎなかった。
それをつきつけられてさっと熱が引く。
湯船に浸かっているのに指先までしんと冷たい。

というのに体の中心に燻りつづけた熱は未だ引かず、
首筋に触れられた刺激で淫らな声を漏らした。
はしたない。



縋りつく背をやさしく撫でる。

「大丈夫だよ」

平静の声を取り繕えただろうか。

「とよひー」
「すべて俺のせいにして。悪いのは俺だから」
「怖がらせてごめん」

安心させたくて似たような言葉を何度も繰り返す。

共感した不安に襲われて、
あなたの反応の予期できぬことがひどく恐ろしかった。

それでも縋りつく先が今ここに自分しかいなかったことだけが
唯一の慰めだ。

「ちゃう、キヨくん、それは俺が」
「……」

掻き抱く腕の力を緩める。

呼吸が整っても、あなたの肌へ触れていることに幸せを感じている。
穏やかに背中をさすられるたび、安心感と一緒にもどかしい疼きが蟠る。
姿が、声が、感触が、頭を離れない。

何かがおかしい。
おかしいのに、ずっと前から望んでいた気がして、
分かっているのに、このまま壊れるまで暴いてしまいたくて、

「大事にしたいのに、こんな……」


感情が小さく溢れた。


「……出よ……か」
「のぼせたら、良くないし」


言葉に反して、両腕はまだ名残惜しそうにあなたをつかまえていて。
言わなければならないことを言うために口だけを動かす。

これ以上優しさに溺れれば止まれない気がした。

さながらシーソーみたいに、
腕の力が緩んだ分だけ代わりに力を入れる。
口ぶりに反して、そこだけは聞き分けの悪い子供だ。

「大事にされているよ」

これまでも、
口内をまさぐる指も舌も大事に愛おしんでくれて

ダメだ。猥雑な思考が抑えられない。

「とよひーが思っているよりたくさんもらっている」

内心を否定するように重ねた言葉は無垢な本心そのものなのに、
『たくさん』の内訳を考えれば
今日この日のやましさがあふれかえる。


吐息が熱い。
あなたに効かなかったまほうはこの身に跳ね返り、
自家製生する毒がじくじくと身を苛んだ。

「うん…………」


最後に背中をひとなでして緩慢な動作で離れた。

それでも離すことを望まれるまでは、
手をぎゅうと握り続けたのは自身の意思だった。

それから気分を落ち着けようと売店を物色したりして、
部屋に着いたのはだいぶ後のことだった。
浮足だった気持ちに変化はなかった

扉を開いたとき、アロマでも焚いているのか、
ほのかに甘い香りが鼻についた。

「遅くなってごめ〜〜〜……えっ!?」

部屋の中央に設置された大きなベッドに釘付けになり固まる。
男二人やすやすと受け止めてくれそうだがひとつしかない。
二人一部屋なのに。

「あー……。俺、ソファで寝るよ……?」

備え付けのソファを差す。
あんなことがなければ、
床をともにすることに抵抗なかったろう。

「……あ」
ベッド端に腰掛けて何をするでもなくほうけていた。
扉が開く音で入口に目を向け、あなたの様子に苦笑する。

「せやねんな。俺もびっくりした。
 けど、キヨくんソファで寝かすぐらいやったら俺がソファで寝るわ。俺やったらどうせ3時間もいらへんし」

「えっ。ダメ!
 とよひーをソファに寝かせるなんてやだよ。
 睡眠時間とか関係なしに!」

「そう言うてもな〜……俺が完徹するっちゅうのは?」

寝なけりゃいいんじゃね?!という意味。
アホ。

「もっとよくない」
近づいて、ずいと顔を寄せて、言い聞かせるみたいに言う。

「それならも〜、一緒に寝よう。
 冬馬くんとか深瀬くんみたいに」
すぐに誰かの布団へ潜り込む後輩たちよ。

「んっ、」
びくりと肩が跳ねる。

「……ええの? や、俺はええねんけど……」
「その、……キヨくん怖ないん、あんなんされた後で」

蒸し返すのは気が引けたが、無理させるよりはいいと思った。

 




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