人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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バラニシャルロッテに淡い恋心を抱いた。

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「ほうほう、ツバメが主人公の物語なのか。
 確かに、私たちがここより外の世界のことを知るのは難しいものだからね。
 知らない場所に連れて行ってくれる本は、とてもありがたいものだ」

次は私もその本を読んでみようか、なんて言葉をひとつ落として。
バラニも、出自の事情もあって自由とはあまり言い難い境遇であった。
実際に経験しなくともそれを為したような気分になれる本は興味を惹かれるものがあるのだ。

(-5) 7_hertz 2022/04/30(Sat) 22:11:37

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「ああ、それはもちろん!
 怪物を退治するかの勇者のなんと素晴らしきこと……頁を捲る手を止める暇もなく読み終えてしまったよ。
 楽しい時間だったのは間違いないもだが……夢中になりすぎて夜更かしに気をつけねばとも思ってしまうね」

目一杯に身体を使って楽しさを表現したと思えば、やりすぎてもいけないと自らを戒めたりして、バラニの表情はころころと忙しなく変化する。
あまり見上げさせてばかりいるのもよくないと思って、自らも椅子に座り少し考え込んで。

(-6) 7_hertz 2022/04/30(Sat) 22:12:40

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「ふむ、読みたい物語は……


 そ、そうだね…… 恋の物語などが読みたい気分だ、今の私は。
 何か、良い物語を知ってはいないだろうか、エルナトくん」
(-7) 7_hertz 2022/04/30(Sat) 22:13:45

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

「そうさ、僕達は皆籠の鳥。
 自分だけでは外に出る事も出来ない。」
「だから本を通じて、外に行くんだ。」
「本は逃げ道じゃなくて、行く道なんだよ。」

辛い現実から逃げるために物語に没頭する。
…のではなく。
物語から得る希望を糧に、現実を乗り越える。
外への憧れが、病の治療を頑張る支えになる。
少年の場合は、そうだった。

「君はいつからここに来たんだったっけ?」

君の家の話とか、ちゃんと聞いたことあったかな。

(-12) arenda 2022/04/30(Sat) 22:39:11

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

「あはは、バラニったら、灯り消すよって言っても、
 小さい蝋燭をベッドの横に立てて読んでたもんね。
 ちなみに……夜更かしは身長にもよくないらしいよ。」

ぴこぴこ動き回る姿は本当にわんこみたいだ。
微笑ましいなぁ、なんて眺めて。
1歳年上だというのに、元気に快活に振舞うルームメイトの事を
可愛いなと思う事もそれなりにある。
弟とかを見る感覚に近いのかもしれない。
だから、そんな君が告げた二の句に、思わずへ?と声をあげる。

「恋………かい?」
「…バラニ、もしかして好きな人でもできた?」

成長だぁ……なんて、パチクリ見つめ。
(-13) arenda 2022/04/30(Sat) 22:46:51

【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ

「ああ、シャルロッテくん──」

私が、と。
そう言いそうになったのを、すんでのところでぐっと堪える。
良いところを見せたいがあまりに行き過ぎていないかとか、ここであなたの意思を無碍にするのは逆に良くないのではとか、自分がやるよりもあなたにお願いするほうがジャステシアのためにもいいのではとか、色々なことを考えた末に。

(-25) 7_hertz 2022/05/01(Sun) 0:35:34

【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ

「……い、いや、やっぱりなんでもない!
 ぜひとも、ジャステシアくんのことを想った朝食をお願いするよ」

誤魔化しの言葉を残しながら、改めてこちらからもお願いという形であなたに任せる。
朝食の準備をする様子を見ながら、そわそわ、どきどき、なんだか落ち着かない。

「……シャルロッテくんは歌うのが好きだったのだよね、確か。

 それ以外に何か、好きなこととかはあるのかい……?」

耐えきれず、なんでもないような事を尋ねてみる。
邪魔だっただろうか、なんて心配しながらあなたの返事を待って。
(-27) 7_hertz 2022/05/01(Sun) 0:37:47

【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ

あなたに名前を呼ばれると、少女はくるりと振り返る。
髪に結わえたリボンが揺れる。
けれど、あなたが何でもないと続けるから、「へんなバラニ」なんて笑って。
かつて、美しいソプラノだったその声は、今は、すこし掠れている。

「うーん、歌のほかには……」
「そうだな、人の役に立つことが好き。
上級生のみんなみたいには、まだ、気が付けないことも多いけど……」

だからこそ、ここで学び、立派に成長したい。
少女は勤勉だ。クラスでも率先して雑事を引き受けている。

「バラニは何が好き?」
(-30) beni 2022/05/01(Sun) 1:01:39

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「おお……!中々に詩的な表現だね、流石はエルナトくん……」
「ふむ……ならば私はこうとも考えよう。
 本は、広大な空を飛ぶための翼であると!」

開いた様子も、羽ばたく鳥や蝶のようではないかね!
……なんて。少し張り合うような調子であなたに意見を求めてみたり。
バラニにとっても物語から得られるものは、勇気にもなる大切なものだ。

「ん、ああ、実は……なのだが、小等部の頃からここにはいたのだよ。
 事情があって表に出てくることはあまりなかったのだけれどもね。

 いつからと言うならば、エルナトくんと同じくらいではないかね?」

ここだけの話だぞ、と最後に小さく付け足して。
本人が語る通り、あなたが小等部の頃には今のバラニに繋がるような少年の姿はなかった。
貴族の子供がやってきたと噂が立つこともあったが、影も形もないまま埋もれて忘れ去られようとしていた頃。
バラニは中等部の生徒として表に出るようになり、ルームメイトとしての関係もその辺りから始まったのだろう。

それでも今まで、バラニがその事情の詳細を口にすることはなかった。
彼の家の意向か、あるいは別の理由か。
定かでないにせよ、何かの秘め事があるのだと推測するのは容易いことかもしれない。

(-98) 7_hertz 2022/05/01(Sun) 18:35:41

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「そ、そうやって私の不安を煽るのはやめたまえよ……!」

しかし、バラニの態度は何か秘め事があるとは感じさせないほど。
いつものように快活明朗で、少し抜けていたりと微笑ましいものだ。
ちなみにと付け足された言葉に少し動揺し、不服そうに口を尖らせていたが。

「!」

好きな人ができたか、と問われれば、まさに図星を突かれ目を泳がせる。

「そそそそ、そういうわけでは…………!
 ……な、なくはない、かもしれないけれども……」

どうしてわかるのだ!? とも言いたげにあなたを見つめている。
(-99) 7_hertz 2022/05/01(Sun) 18:38:05

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

「あはは、いいね、翼か。」
「いつか羽ばたきたいね。大空に。」

君の表現を柔らかい微笑みで肯定して。
いつか、いつかは籠の外に。
その為に、自分を籠に縛り付けるこの病の鎖を、
啄んで断ち切らなくては。
その思いが、治療への前向きな気持ちになる。

「そうだったんだ?」
「確かに、貴族の子がきた、みたいな噂は聴いたけど……」

結局姿は見なかった。
班が違うのか、とも思っていたけれど。
流石に貴族の子ともなれば班が違えど伝聞で姿形くらいは知る事になるはずだ。
よほど表に出なかったのだろう。
…珍しい、事ではない。
病の種類によっては、そういう子もいる。

だから中等部になって急に現れた噂の人物に、内心驚いたものだ。
エルナトは不躾な子供ではなかったので、ルームメイトとなってからも、君の事情を土足で踏み荒らすかのように質問したことはなかったけれど。

「……それじゃあ、僕と同じくらい世間知らずだ。」
「お揃いだね。」

気にならない、わけじゃないけど。
話さないのなら、話したくないのだろう。
だから聞かない。今までと同じ。

(-103) arenda 2022/05/01(Sun) 18:57:50

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

「不安になるような生活をしない事。」

ぴし、と人差し指を立てて。
それからくすくす笑う。
学級委員長の君を𠮟れるのも、ルームメイトの特権だ。
明るく楽しい君の言動は、この鳥籠の中の癒しでもあった。

から。

「え〜?だれだれ?うちの班の人?」
「同じクラス?教えてよ〜。」

そんな君の恋の予感に、少年はわくわく。
新たな娯楽が出来たとばかりに、揶揄い交じりに聞くのだった。
(-104) arenda 2022/05/01(Sun) 19:02:42

【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ

こちらに振り返る姿、ふわりと揺れた綺麗な髪を彩る可愛らしいリボン。
何もかもが愛おしく思ってしまって、だからこそ、直視できないほどに眩い。

思わず顔を背けてしまいそうになるけど、そうしたくない私もいる。

少し掠れた声。きっと歌のことを頑張っていたのだろう。
そうやって想像するなら、それも悪いものなんかには到底思えないもので。

「え、あ……わ、私もかね……!?」

何もおかしいことはないが全く予想はしていなかった返しに焦り、戸惑ってしまう。
これ以上、変なところは見せたくないのに、どうにもうまくいかなくて気恥ずかしい。

「そ、そうだね……私は──」

君の事が──

(-119) 7_hertz 2022/05/01(Sun) 20:36:42

【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ

──好きだ。

……なんて、簡単に言えるわけもなくて。

「……ど、読書は好きだね!
 まあ、これはエルナトくんの影響も大きいのだけれど……」

少し誤魔化すような答え方になってしまったが嘘はついていない、決して。
ただ、もっと伝えたいことを伝えるにはまだ踏み込めないでいるだけだ。

「そ、それとだね……人の役に立つことは好きだよ、私も!
 そのために良き人間であれるように日々頑張っているのだからね!」
(-120) 7_hertz 2022/05/01(Sun) 20:40:48

【人】 中等部 バラニ

「ううむ、どこに行ってしまったのだよ、ジャステシアくん……」

この日、バラニは授業や食事の合間を縫って姿が見えないジャステシアの事を懸命に探していた。

しかしながら、その努力は実を結ぶことはなく結局、日も暮れる頃だ。
神隠しの噂は本当だったのだろうか、なんて不安が頭を過るのを振り払い、辺りが暗くなりきるまでは探してみるようだ。
(38) 7_hertz 2022/05/01(Sun) 20:54:03

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「羽ばたけるとも!いつの日か、必ずね」
「その時は、鳥のように広い世界を見て回りたいものだよ」

あなたの言葉に頷いて、力強い言葉ではっきりと断定する。
バラニは、こんな風にどうなるかわからない先の事を、はっきりそうだと言い切ってしまうことが多い。

「私も噂になっているのは知っていたから、あの頃は少し大変だったね……」
「表に出てくるときもあまり人がいない時を選んだりしないといけなくて……」

ふ、と昔の頃を懐古するようにしみじみと語っている。
あなたに聞かせてしまう辺り少し気が緩んでいるのかもしれないが、それだけ気を許しているということでもあるか。

「ふふ、そうだね!お揃いだとも、私たちは」
「まあ、貴族である分、私のほうがもう少し世間知らずかもしれないが……」

「私にとってはこのギムナジウムでの生活も、充分に世間勉強のひとつだね」

(-128) 7_hertz 2022/05/01(Sun) 21:49:38

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「そ、それはそうなのだけれどもね……!」

そう言われてしまえば理はこちらには無く、たじろぐしかない。
くすくすと笑うあなたと対照的に、困ったような表情を浮かべている。

そんな様子すらも、あなたの癒しのひとつになっているのかもしれない。
本人が知れば、また口を尖らせて抗議の言葉を口にするだろうが。

恋の相手のことを聞かれてしまえば。

「ひ、秘密だ!
 エルナトくんとは言えど、これは簡単には明かせない!」

渋っている。
渋っているが、バラニの普段の様子を見ていれば明らかなことがある。
バラニは同じクラスのシャルロッテの事をよく見ている。
そして一緒にいるときはそわそわと少し様子がヘンなのだ。

「そ、そういうエルナトくんこそどうなのかね!?
 好きな子や気になる相手などはいないかい!」
(-129) 7_hertz 2022/05/01(Sun) 21:51:47

【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ

「そうだよ、ロッテにもバラニのことを、もっと教えてほしいな」

同じ問いを返しただけなのに。
予想だにしないあなたの反応に、少女はこてんと首を傾げた。やわらかな髪が、かすかに揺れる。

「あ、バラニとエルナトは同じ部屋だもんね。
おすすめの本があったら、ロッテも読んでみたい」
「それに、ふふ。
おんなじことが好きなのも、うれしい。
たくさん頑張って人の役に立ついいこになって、それから」
「大人になったら、お母さんになりたいな……」

最後、夢見るようにぽつりと。
少女がこぼしたのは、将来の夢だろうか。
(-134) beni 2022/05/01(Sun) 23:20:25

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

いつでも力強く言い切る姿。
自分はどちらかと言えば、曖昧に濁す事の方が多いから多少の憧れや尊敬の気持ちもあり。
少し危なっかしいなと思う事もあり。
いつか嘘吐きだと糾弾されてしまわないか、心配だ。

「あはは、まるで貴族というより泥棒だ。」
「色々大変だったんだね。」

明かされる君の初等部生活にくすくすと笑って。
君の事がまた一つ知れて、嬉しくなる。
自分の世界が少し広がった心地だ。

「それじゃあ、これからもお勉強をしなきゃだ。」
「僕が図書委員として分からないことはおしえてあげよう。…なんてね。」

ちょっと偉ぶってみたり。
きっと君とそんなに大差ない。一緒に学んでいけたらいいな。

(-142) arenda 2022/05/02(Mon) 0:22:56

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

年相応の態度、というのだろうか。
子供だけで完結することを是とするここは。
年齢よりもしっかりとした子が多いように思う。
だから、快活で明るく、そして豊かな感情を持つように見える君は
見てるだけで心が安らぐ。
ペットを飼う気持ちに似ているのかもしれない。
やっぱり怒られてしまうだろうから、これも言うのは我慢。

「ふふ………そっかぁ。」
「うんうん………上手くいくといいね?」

にまにま、君の様子を眺めて。
さて、シャルロッテは確かバレンタインと同室だったか。
あの子達二人がお互いをどう思ってるか知らないけれど。
ルームメイトの差は大きいよなぁ、なんて。
今度、ちょっと探りでもいれてみようか、そんな事を思いつつ。

返される言葉には。

「………?」

きょとん、と。
まるで、何を言われているのか全く理解できない、とでもいうような。


「…僕は居ないよ。みんな好きかなぁ。」

それからすぐ、曖昧に笑ってそんな事を宣うのだった。
(-145) arenda 2022/05/02(Mon) 0:28:48

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「うむ……不本意ながら君の言う通り泥棒のようで、いつ誰かに見つかるか酷く恐ろしいものだったよ」
「ま、それも今となっては懐かしい話だ。今の私は、こうして堂々とここに立ち、語らっているのだからね」

ふふん、と少し誇らしげな様子で胸を張った。
隠れるようなことなど何もない……とまでは言えないが、こうして共に生活できることをアピールするように。

「ふふ!頼もしい限りだな、エルナト君は!
 そうだね、分からないことには遠慮なく君を頼らせて貰おう。
 やがて来る、広大な空に飛び立つその日のためにも、学ぶことは欠かせないのだからね」

偉ぶるあなたに乗っかるように言えば、楽しそうに笑う。
こうして同年代の友人と共に学ぶことなど、ここに来なければなかったかもしれないから。
気安く語り合ったりできるこの関係をバラニも、大切にしていきたいと思うのだ。

(-165) 7_hertz 2022/05/02(Mon) 4:06:55

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「う、うむ……うまくいって欲しい……」
「い、いや!
 うまく行かせるのは私自身だ、このように気弱ではいけない……」

珍しく少し気弱な言葉を吐いてしまうも、すぐにそれを振り払うように言葉を重ねる。

「み、みんな好きなのは私とて同じさ!
 だがね、そういうことではなくてだね……」

きょとん、とした表情に続いて。
曖昧な笑いを浮かべる姿に少し腑に落ちなさを感じながらもその行き場はなく。

「……まあ、君ならそれくらいわかっているよね。
 居ないと言っているのなら、そうなのだろうし……」
(-167) 7_hertz 2022/05/02(Mon) 4:07:43

【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ

「わ、私のこともだね……善処するよ」

少し困ったように笑いながら、そんな風に答える。
あなたへの想いが邪魔をするのもあるが、家庭の事情もあって言えないことも多い。
どうにも歯痒い、今の現状に居心地の悪さを感じてしまって、悩ましさを感じつつも。

「それならば、今度シャルロッテくんが好みそうな本も探してみよう。
 君はどんな本を好むのだろうか……まあ、楽しみに待っていてくれたまえよ」

(-168) 7_hertz 2022/05/02(Mon) 4:30:32

【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ

「お母さん?」

あなたが零した言葉を聞いて、不思議そうに首を傾げる。
バラニには少し一足跳びに聞こえるその将来を、あなたが夢見る理由はまだわからないけれど。

「……良いお母さんになるとも、シャルロッテくんは。
 今でも小さな子の面倒を見るのは上手なことだし……子供たちにも優しい、そんなお母さんに」

「と、私は……そう思っているのだけれども」

あなたの抱える事情も知らずに、ある意味では無責任に言葉を続ける。

お母さんになるのなら、その隣にお父さんがいるものだと漠然と想像するも。
流石にそこに自分がいれば……と思うのは気が早すぎるなと思って、努めて抑え込んだ。
(-169) 7_hertz 2022/05/02(Mon) 4:32:05

【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ

困らせてしまっただろうか、と思うけれど、善処すると答えてもらうと、ひとつ頷いた。
誰しも言いづらいことがあるものだ。
それでも、できる範囲で構わないから、あなたのことが知りたかった。今ここにいる、あなたのことを。

「ロッテの好きな本じゃなくて、バラニの好きな本が知りたいんだってば。
でも、ロッテのために選んでくれるなら、それは楽しみだな」

待ってるからね——と。
言葉通り心待ちにした様子で、少女はうっとりと瞼を伏せた。

(-179) beni 2022/05/02(Mon) 9:16:00

【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ

瞼を上げる。
赤い瞳がやわらかに弧を描く。

「そう、お母さん」
「いつも笑顔で優しいんだって」
「今もできてるかな? そうだったら、うれしいな」

あなたの言葉はいつも優しい。
こんな風に少女を肯定してくれて、背を支えてくれて。
あたたかな心地を胸に抱いて、少女は微笑んだ。花の綻ぶように。

「——それじゃあ、行こっか」

準備したトレイを掲げる。
そうして、二人はジャステシアを探すだろう。
————けれど、彼女に会うことはできない。
(-180) beni 2022/05/02(Mon) 9:17:40

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

「ふふ、そうだね。今は立派な学級委員長だ。」
「バラニはどこに出しても恥ずかしくない子だよ。」

胸を張る姿をにこにこ見つめて。
こうして良い友人を得られたのだから、
君がしっかり表舞台に出られることを祝福しているのは、本当のことだ。

なんでも聞いてね、なんて大言壮語を語らって。
いつか籠の外に出るまで、ひと時の止まり木になれたならいい。
気楽で子供らしく振る舞えるこの関係が、大切だ。


それから、あとの言葉にはやはり曖昧に眉を下げて笑って。
うーん、とかあー、とか生返事。

「あんまり、誰か一人を特別に好きになるって気持ちないからなぁ」
「どういう感覚なの?やっぱその人が1番大切で……誰よりも優先したくて……」
「……えっちなことも、したくなるとか?」

興味津々、といった様子で質問を投げかける。

君のことに話題を移して、はぐらかす。
(-183) arenda 2022/05/02(Mon) 12:33:00

【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト

「な、な……!!」
「は、はしたないぞ!エルナトくん!」

それから、何かを言いたそうにするも結局は言い出せず。
そわそわと落ち着かなくて、
 バラニが平静を取り戻すのにしばらくの時間が必要だった。

「……ま、まあ……そうだね。
 誰よりも優先したくなるというのは間違いではない……と思う」
「それにひとつ付け加えるのならば……
 特別、恐怖のようなものが伴うというか……」

「こう……繊細なものに触れるような感覚だ!
 壊してしまわないか、離れてしまわないか……
 心配になりながらも、どうしても触れたくなるというか……」

「そんな感覚だろうかな、うむ……」
(-199) 7_hertz 2022/05/02(Mon) 17:03:56

【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ

「っふふ、あはははっ!」
「慌てすぎだよ、バラニ!まるで本当にそうしたいみたいじゃない。」

こらえきれず、口元に手の甲を当てて吹き出してしまう。
本当に可愛らしい反応だ。
だからついつい、揶揄いたくなってしまう。
エルナトは大人しく穏やかな子供ではあるけれど。
子供らしく悪戯っぽい子でもあるのだった。

それから、君の説明を聞けば、なるほど…と相槌を打って。

「……小動物に触るみたいな感じ?」

言われた感覚で、自分の中で一番近い記憶を想起して口に出す。
触れたいけど触れたら壊れそうな、小さな命。
恋など分からぬ少年にできる想像は、それが限度であった。

「ふふ、頑張って触れていかないといけないね。」
「明日は一緒に過ごしてみたら?デートにでも誘ってさ。」
「一緒に遊んだりして、楽しませてあげなよ。」

応援してるよ、と君の背中を言葉で押すのだった。
(-201) arenda 2022/05/02(Mon) 17:32:19
 




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