人狼物語 三日月国


150 【R18G】偽曲『主よ、人の望みの喜びよ』【身内】

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「………それがどんなに恐ろしいものであっても」

ぱり、ぱき、……きし、きし
ひと気の無い部屋の中、靴底がガラス片を砕く音。

「死んでしまえば僕を脅かせない……」

元は試験管だったらしきものは細かく砕かれて、
ぶつぶつと呟く傍らに、少し汚れた指先が破片を拾い上げた。

「恐ろしいものから本当の意味で逃れるには……」


「………………」

そうしている間に部屋へと近付く気配があれば、
ああ、と小さく息を吐き、そろりと視線を向けた。

「……お二人と、ちゃんとお話がしたかったんです…」

「あなた達が、僕にとってただ恐ろしいものなのか
 それとも、ただ恐ろしいだけのものではないのか……」

対話によって利害を一致させる事さえできず、
その上自分にとって理解さえ及ばないものは。

それは、ただ恐ろしいだけのものだ。

【人】 トラジディ フカワ


「エマさんなら、私が会った時には
 脱出経路を探しに行くと言っておりましたが。

 ……心配ですね。……
 探しに行くにしろ、ミイラ取りが、
 となってしまっては洒落になりませんし」

安否確認に集まれと言ったのは彼女なのに。
不吉な予感がする。何が起きているというのか。
(1) 2022/05/31(Tue) 21:39:34

「…嘘や隠し事は……なしにしましょう」

「その、僕からの信用なんて必要無いというのであれば…
 ……それなら…仕方ないですけど…」

どうにもこの被害者のような顔をした加害者は。
この場に於いて──この状況に於いて、
自分というものは、全面的に被害者であり弱者だと
そう信じて疑っていないようだった。



「……ん?あぁ、どうも」

ふと顔を上げて目を細める。

「なんでしょうね……ざりざりとノイズが聞こえて、時折人がいないのに人の声が聞こえるんです。
 投与された薬の影響が真っ先に心当たりとして挙げられますが、俺が無意識のうちにストレスを溜めて幻聴が聞こえているだけかもしれません。原因を探るのは今のところ不毛ですね」

そういえば、と更に続ける。

「貴方の声も聞こえたんですよ。内容はうまく拾えませんでしたが……壁を殴ったあと、少し切羽詰まったような。そんな音だけ。
 ……ああ、この事は口外するつもりはありませんから、ご安心を。不安になることを皆に話すメリットありませんし。口約束だけだと信じ難いかもしれませんが」

の声を拾っていたようだった。内容は殆ど聞き取れていないようであったが。

フカワは、ビニール傘を片手に、「あれから数時間も経ってません」とだけ。
(a0) 2022/05/31(Tue) 21:47:44


「幻聴の聴こえる人間は、案外幻聴であることはわかるケースも多いらしいな。
 けれどおそらくは、投薬されたものの影響とみたほうがまだ確かだろう。
 どちらがいいかなんてのはわからないが」

いくらか資料を読み込んだのか、それとも何か情報が下りているのか。
どちらにせよ不毛だというのは確かだと思っているのか、
問診の真似ごとをしたりはしなかった。

「……別に何も言っていない。
 自分で言っているとおり、わざわざ不安を伝搬させる必要はないだろう」

それから、自らの態度について言われるとやはり渋面めいて顔をしかめた。
やたらに追及されないのなら、こちらも自分からつらつらと語ったりはしない。
居丈高なこの青年の癪に障ったのか、場を離れるような素振りをする。

フカワは、頭ぶつけてないかだけ気にしてあげてください。
(a2) 2022/05/31(Tue) 22:01:08


『死んで───しまえ───』


      
『恐ろしい───もの 逃れるには───』


耳鳴りの向こうに、歪な声が聞こえる。
誰かが話している言葉か、
自分の内側から聞こえるものなのか。

それを特定するには少しだけ、冷静さが足りない。

「───なんとなく。我々だけが呼ばれた意味は分かります。
 
違います
よね、私達は。何かが」

重い唇を開けば、それは認識したくなかったこと。
でも心が『仲間』を見つけて悦びを帯びているようで。

これは果たして吉兆なのか、凶兆なのか、
答えの出ない問いを脳内に投げかけてばかりいる。

『───推測するなら。オレに限った話なら。
 何か周りと違うモノを投薬されてもおかしくない。

 それも……決して良い方向に考えていいものなのか?
 文字通り“特別”だ。何が起こるか分かったもんじゃねえ』


自問自答する声は、おそらく筒抜けだ。

【人】 トラジディ フカワ


「くれぐれもお気をつけて。
 私はここで……誰にも荒らされないように見ておきます。

 その、……お恥ずかしいのですが、
 先ほどから少し、軽い頭痛と耳鳴りが止まなくって。
 足手まといになるよりかは……こちらで。すみません」

肩を揉みつつ、やはり疲れの色が隠せずに。
具合が悪いという様子でもないため、
あまり深刻そうではなかったが。

『なんだってんだ一体……
 ここでストレスで倒れても、
 誰も面倒見ちゃくれないぞ……』


呟くような声が、幾人の脳裏に響くだろうか。
(11) 2022/05/31(Tue) 22:22:28
フカワは、突っ込まれるのはちょっといやだなあ。と苦笑しました。
(a5) 2022/05/31(Tue) 22:58:57

とんとん、と靴先で床を叩く。
両手の指を絡めて二人の目をじっと見た。

「んー、ん。
そんなに怖がってくれるなよ。
俺は嘘はつかないよ、約束する」

「皆とは違ったってさ、今ここにいる俺たちは一緒で……仲間だと思ってるからさ。
皆が喧嘩しそう・・・・・なら止めてやる、それくらいの力だと今は思ってるけど」

/*
お茶吹きましたわ。
現状死の打診が一件きていますので、RP上命のやりとりをして、半死半生後に不安定になる予定です。
不安定になった後の方針はまた死んでからこちらに発言しに来ようと思っていますが…死んでからも赤窓って使えますの?(無知お嬢様)
不甲斐ないENROを許してくださいまし。

/* 
残念ながら、死亡後は見ることはできるものの、
使うことは……!

是非是非テレパシーなどで、
空中から話しかけてきても大丈夫ですからね……

/*
いきなりとんでもねえことになったにゃん。

上記の通り死人は赤窓発言できないにゃん。
エピに入ったらまた発言できるにゃん。
多分蘇生されてもまた発言できるようになるにゃん。

ドンパチロールの打診が来てるなら本日の襲撃は
他二人のどっちかがやった方がいいにゃんかね……

/*
なるほどな〜。解説感謝しますの。
はじめての赤窓ライフ、短(たん)!

ドンパチの詳細も今詰め中なので、襲撃先決まってからお二人にお願いする形になるやもですわ。
現状死の打診先が噛み先になったらやらせてくださいまし。
こんなんで大丈夫じゃろか……(不安)

/*
襲撃せず散ってしまう狼の命、儚いにゃん……
墓落ち後は残った狼の赤窓劇場をお楽しみくださいにゃん。
この窓辛気臭いにゃん……


凶狼ちゃんはわりと誰にでも殴り掛かれるからwhoでも良いにゃんけど、
独断で決めちゃっていいなら独断で任意のお人を襲撃しに行くにゃん。
お仲間が襲撃行きたい感じだったら譲るにゃん〜

【人】 トラジディ フカワ


「……あれ?ストレス、って。
 ……私もしかして、口に出してました?」

そういえば。
頭の中で独り言を言ったつもりなので、
まさかそれを言い当てられたわけではあるまい。
(16) 2022/06/01(Wed) 0:06:35

【人】 トラジディ フカワ


「……デッケエ独り言になっちまいましたね」

一字一句違わず頭の中で言ったことだ。
気にしていなかった自分の疲れを認識する。

ただ、口で言った確証はいまだに持てなかったのだが。

「極限状態で腹話術ができるようになったとか、
 そういういった笑える話のタネのようなもの、
 一つはあった方がいいのでしょうか」

「寝不足だったのは私ということで」

にしてはそんなに眠気もないが。
頭痛は変わらずあるので安静にすることにしよう。
(21) 2022/06/01(Wed) 0:36:55

【人】 トラジディ フカワ


「…………」

そういうの信じないでもないけれど、
なかなか突拍子もないことを言うなあ。なんて思って。

『そういうの信じないでもねえけど、
 なかなか突拍子もないことを言いやがるなあ』


「そうですね、見張り当番は必要でしょう。

 俺はショートスリーパー気味なので、
 もしお二人が今眠いとかなければ……
 先に寝かせて頂ければ、と思いますが」
(23) 2022/06/01(Wed) 0:59:14

【人】 トラジディ フカワ


「……………………
 …………横になっておきます」

何か、疲れてるんだろうな。(結論)

「ああそう、さっきから……何か、外から、
 聞き覚えのない声が聞こえた気がするんです。
 用心しておいてくださいね。

 私もできる限りすぐ起きれるようにしますので」
(26) 2022/06/01(Wed) 1:14:51
フカワは、超能力、超能力ねえ……と横になりながら考え事。そんな噂も聞いたような……?
(a9) 2022/06/01(Wed) 1:23:58



「投薬の影響だったら嬉しいんですけどね」なんてどこか楽しげに話した後。

「何も言ってないのならそんなしかめっ面しなくてもいいのにー。
 まあでも、何にせよこんな緊急事態です。どんな人でも少なからずメンタルに乱れが出るのも仕方ありませんよ」

場を離れる素振りを見せると追いかけようとしないのか、見送る姿勢でいるつもりだったのだが。

「……あれ?そういえば古後さん。貴方関係者なんでしたっけ」

何か言う事を思い出したのか、突然声を上げて貴方に問いを投げかける。


「………嫌な気配がするんです…」

あなた達から、ずっと。

ぽつりと零したのは、何かが違う、という言葉へのある種の肯定。
怖がらなくていいという言葉に対しては、翻って否定となる。

臆病な加害者の最も強い意思は、恐怖に根差すものだった。
故に少しでも自身にとって脅威と感じたものに過敏だった。
そのようにして恐ろしいものあなた達を見付け出してしまった。

飽くまでも気質的にやや特定のものに過敏だ、というだけで
その意思の象る形は感覚に関連したものではないけれど。

「……同じで、仲間であったとしても…
 それは互いに互いを脅かさない保証にはなりませんよね…?」

「どうしてそうやって笑っていられるんですか?
 どうして取り乱さずにいられるんですか?
 僕は……あなた達の事も、他の人も、同じくらい怖いんです」

自身の事を何もかも一切合切棚上げにして。
視線は恐ろしいものでも見るように二人の表情を見遣って、
あたかも自分が弱者であるような顔をして怖い怖いと嘯いた。


「僕は怖い人が嫌です……」

「だから僕は、できるだけ…
 僕が怖いと思った人に居なくなってほしいです……でも、」

それが無謀な事だとはわかっていた。
結局は自分以外のほぼ全てを恐れているのだから、
ある程度の順序は立てなければならないし、何よりも。

あなた達が、少なくとも。
自身の事を脅かさないものであるのなら。
それに越した事は無いのは言うまでもない事だった。

「…それでも、あなた達が……
 協力をとは言いません、ただ僕がそう思う事を否定しないなら…
 恐ろしくとも、あなた達を排さない理由には十分です……」

「…誰からでもいいんです、僕は…
 あなた達を優先する理由が無いなら、他の人からで…」

この場で一番何を仕出かすかわからないのが、
その実自分自身なのだとわかっているのか、いないのか。
怯えたように自身の上着の縁を握り、ぶつぶつと続けた。


「そっか、無理に怖がるなって言われても嫌だよな。
ごめん。叶さんはそのままでいいよ」

「深和さんはある程度事情を知ってんのかな?
皆が知ると不安がりそうだし、隠しておいて正解かもね。
……あれ、でもこの調子だとバレるのも時間の問題かな?」

青年の胸中にある焔は、誰かの平穏を守ってやりたいという欲求だった。
かといってそこに在るだけで脅威となりうる事実を否定することはできない。するつもりもない。

「なんでだろうな?
より怖がってる人を見ると〜ってやつかもな、
お化け屋敷とかでよくあるやつ」

それは揶揄しているように聞こえるかもしれない。
本人にそのような心算は微塵もないのだが。

「いーんじゃない?」

だから、答えもあっけらかんとしたものだった。

「積極的にあーだこーだするのかは、まあ好きにしたらいいとして。
こんな状況なんだから怖がるな!いつも通りにしてろ!なんて方がおかしいでしょ。
みんな好き勝手してんだから、俺たちだって好き勝手やろうよ」

「俺は皆が大人しくしてくれれば守られてくれれば今のところ何もする気ないし、叶さんの平穏に必要なことがあるなら協力する。
そういう形でどう?」

ユウキ
「そう説明は多くなかったし、何が起こるのやらはわかったものでもない。
 色々と起こり得ることの候補は想定しておいたほうがいいだろうけどな」

わざわざ不安を煽り立てるほどのこともない。
相手がわざと苛立たせようとしているのでないのなら、言って返す必要もない。
少なくともそう判断したのか、廊下の向こうに足を進みかけて。

「ああ、父が此処にいる。通信はつながらないが……無事ならそれでいい。
 ……無事と言える状況でないから、ここまで武装職員が来ているのだろうけれどな」


「私は……私がこうなる理由を知っているから。

 出来る限りの脅威を避ける努力を、
 自分の内側で全て済ませてから、
 物事を考えるようにしているから」

ここに来てより一層“頭が冴えている”ようにも思える。
恐怖も、受容も、諦観も、その全てが、
脳の中心で渦巻いて蕩けていくような。

「一見動じていないように見えていても……
 脳内で全て済ますか、諦めたかして、
 漸く平常心でいられているものなのですよ」

それにきっと他二人が自分に害意を向けたら、
なすすべなく蹂躙されてしまうに決まっている。
なら、出来る事は、それを避ける事だけだ。

『今までと何も変わらねえ。
 波風立てないようにすれば、
 きっと何もない明日が来るんだ』

視線だけが、対照的な二人の間を往復して。


「この場に一番の無能がいるとすれば、
 それは私以外に他なりませんとも。
 貴方がたが味方に着いてくれるというなら心強い」

そして更に真反対に。
只管に卑下をして、敵意のないことの証明とする。

『平伏する。生き延びられればなんだっていい。
 牙を尖らせる犬は殺処分される他ないから。
 何を成そうにも、反抗だけはしてはいけない』

欲を捨て、自我を希薄にし、
それでも尚心中に根強く存在するものは、
何らかの『標的』になることを避ける、
野生動物にも近い生存本能。

排除する者にも、庇護する者にも、
どうにかして取り入ろうとする、弱くも強かな者。

「……協力は惜しみません。
 是非、お二人のやりたいようにしていただければ」

【人】 トラジディ フカワ


「は、」

ガバッと起きる。
電話の着信とかに起こされたのではないだけ、
まあまあ寝覚めのいい方ではあったが。

ただ少し、気に触れる、というか、
神経を逆撫でするような感覚が少しあって。

「……奈尾様、それは……」

それが原因かは分からないが、
纏っている装備に視線を向ける。

「……いえ、いいでしょう。
 ちょうど糖分が必要になりそうだったので、
 甘いものは有難いです。感謝しつつ頂きます」
(43) 2022/06/01(Wed) 12:49:49


「ああ、お父さんも……。ここって施設内部でしかネットワークは繋がらないみたいですし、連絡がつかないという事は無事に外へ避難できたという可能性もありそうですね。そうであることを祈りましょうか!」

そこまで話して、何か考え込むように首を傾げる。

「それならやっぱり、ちょっと不思議なんですよね。

 百歩譲って被検体となった古後さんの要求が突っぱねられたことは仕方ないとしましょう。投与されてしまった被検体を色んな意味で外部に出してはならないという施設側の思惑も考えられないわけではありませんから。

 ただ、それ以前に。投与する時点で被検体がどういう人物なのか調べられなかったのかなって。例えばうっかり政治家の方とか手を出そうものなら人なり会社なり首が飛びそうじゃないですか。
 でもこうして関係者の御子息である古後さんが巻き込まれている。それって、なんか──」

淀みなく流れていた言葉だったが、最後は不自然なところで途切れてしまった。

「……ああいや、なんでもないです」

【人】 トラジディ フカワ


「では代わりまして、私が、
 見張り、当番と行きましょう」

飴を舐めながらなので、
ほんの少しだけ会話のテンポが変。

嵐のように人々が来たり去ったりして、
なんだかずっと落ち着かない。
紛らわすためにも、甘いものは大事なのである。

「私も酸味はあんまり。
 パインの飴とか結構好きなのですけどね」

ただただ酸っぱさを押し出した奴はちょっと、みたいな。
(52) 2022/06/01(Wed) 14:56:17
フカワは、気分悪いのに元気すぎる。
(a24) 2022/06/01(Wed) 16:13:34

【人】 トラジディ フカワ


『カエルの絵、
 味があっていいなあ』

小学生みたいな感想が出てしまった。

「……意識しないようにしていたのですけれど。
 私が何かテレパシーだか腹話術に目覚めたのって、
 投薬が原因なのでしょうかね……」

それ以外に原因がない気がする。
なんでこんな地味な能力を得たんだか。

「ひょっとすると頭痛や耳鳴りって、
 それに起因してたり……ですかね。

 蛇口を閉める方法、私は分かっていないというのに」
(55) 2022/06/01(Wed) 16:38:54
 




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