人狼物語 三日月国


251 【身内村】on a Snowy Day

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[犠牲者リスト]
クロ

二日目

本日の生存者:敷島、月代、癒月以上3名

【人】 小説家 月代

今も?
ふむ、それはあまりに……僕にとって都合が良いね。


[今回のコラムはどう盛るかよりも、どう特定を避けるかの方が気を付けるべきだ。

本ではなくコラムの仕事は、月代にとってあまり嬉しく無い物だった。
スペースを埋める為だけの文章。(少なくとも彼はそう思っている。)
その短いお話さえ、最近は書き上げる事に苦心するようになっていた。

単語が浮かばない。
文章がループする。
頭にモヤがかかったように、それまで息をするように行えていた創作が進まなくなった。

幾つも取っていた案件も、今は長く懇意にしてもらっている一社のみになっている。
他は納期の遅れが常態化してから、ほぼ飛ぶような形で契約を解消した。

貯金とほんの少しの印税、少ない原稿料で、最低限生きているような生活だ。]
(0) 2024/03/14(Thu) 2:05:01

【人】 小説家 月代

[幾度も自問した。
何故、いきなり馬鹿になってしまったのだろうと。


才能があると思っていた。
ただ思いついたままに文字を羅列しただけで新人賞を取れたのだから、専業として真面目にやればもっと良いものが書けるだろう。

二作目はそこそこの評判だった。
三作目はまずまず、四作目は酷評。

自分の本を読み返すと、なんとも酷い出来に思えた。
まだ勉強が足りなかったのだろう。
もっと機知に富んだ捻りを入れよう、表現も感情を揺さぶるような、流行りを取り入れつつもテンプレートを上手くなぞって共感を得られるように…。


五作目は発行されなかった。
シンプルにつまらない、とは編集者の感想。
よく分からないけど良いんじゃ無い?困り顔で言ったのは確か高校の時の同級生。]
(1) 2024/03/14(Thu) 2:05:55

【人】 小説家 月代

[それでもしばらく頑張っていたが、どうにも納得出来る物が上がらない。
逃げる形で、紹介してもらったコラムの仕事をする様になった。
同じ文章を生み出す仕事だ、数をこなし鍛えれば作家としてもレベルアップすることだろう。
デビュー作のおかげでオカルト系の雑誌でよく使ってもらえたし、その他でも売り込みそこそこの収入は得られるようになった。


数年経った、そろそろ小説を書こう。
しかし染みついたコラムの書き方しか出来なかった。
過去作を読み返してみると、本当に自分が書いたのか疑う出来である。

そう、過去作は上手かった。
今、この単語を使いこなせるのか?
今、この展開が思いつくのか?
今、この様に登場人物を表現できるだろうか?

ぽろりと涙が溢れた。]
(2) 2024/03/14(Thu) 2:06:52

【人】 小説家 月代

[何故?
その時の感情は、悲しみよりも驚愕であった。

そうだろう、文章が思う様に書けないだけで泣くなんて事がある筈もない。
多少ネットの評判が悪くて、だからなんだ。
その様な事で泣かないだろう、僕は。
今まで泣くなんて事は碌に無かった。
両親が事故で他界した時泣きはしたが、それが最後だ。

泣くな泣くな泣くな泣くな!
悲しくない。
楽しい事を考えよう、例えば………。

何も思い浮かばない、何が好きだった?
ええと…
コーヒー、空色、…あれ?
それの何が良かったんだっけ。


僕はそんなんじゃ無かった!]
(3) 2024/03/14(Thu) 2:35:36

【人】 小説家 月代

[些細な感情の変化で涙が溢れる事が増えた。
それは外にいる時や人と話して居る時にも突然起こり、なかなか止まらない発作の為、その度トイレに駆け込んで酷い便秘を偽る羽目になった。

人と会う事を避ける様になった。
突然泣き出す様を見られたい人間は居ないだろう。
月代は職業上それが可能だった。

食事が喉を通らなくなった。
涙が止まらず眠れない。
慢性的な栄養失調と寝不足で、仕事の延滞が起こる様になってしまった。

罪悪感。

味覚がおかしくなった。
頭痛が酷い。
文章が浮かばない。
出版社からどうにかしろと留守電が数件。

どうしよう。]
(4) 2024/03/14(Thu) 2:36:07

【人】 小説家 月代

[たった一件に絞ったコラムの仕事を、気分の良い時にどうにかこうにかやっつける。
安定しない職業だから、老後のためにと貯めていた貯金が減っていく。

何故?
何故いきなりこんな事になったのだろう。
医者に言わせれば鬱病らしい。
そうじゃ無かった、僕はもっと…。]
(5) 2024/03/14(Thu) 2:37:05

【人】 小説家 月代

[背中を押されてハッと顔を上げる。
そうだ鍾乳洞に来ていた。]


真実が映る…


[癒月の言葉を鸚鵡返しに呟いて、水面を見下ろした。
そこにはただ、ぼんやりした顔の月代が映るのみだ。]


ねえ、ゆづ君。

……ゆづ君?

[見渡す洞窟のどこにも、彼の姿は無かった。]
(6) 2024/03/14(Thu) 3:07:34

【人】 小説家 月代

はぁ…………。


あ“ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーークソ!!

[月代はしゃがみ込んで頭を抱えた。
水面が微かに揺れる。]

なるほど、幻覚。
なるほどなるほどなるほど。
とうとうね、そう来たか。
終わりだね。
分かっていたけど。
分かってたんだ。

[ポタポタ涙が溢れる。
拭ったりしない。
目が腫れて痛むだけだと知って居るから。

瞼の熱と、濡れた鼻先の冷たさが夢ではないと言って居る。
ならやっぱり幻覚かな。]

はぁ、もう、幻覚で…。
こんなところまで…。
本当に僕はしょうがないな。

[水面が見える。
やはり月代の顔が映るだけ。]

空っぽってことかなぁ。**
(7) 2024/03/14(Thu) 3:28:06

【人】 癒月

 

  んなこたあねーよ……


[否定をする間延びした声は
 幼子をあやす母のように
 ただただ慈愛に満ちていた。]
 
(8) 2024/03/14(Thu) 9:17:48

【人】 癒月

 
[その先は呆れの色も多少混じる。]


  ま、敬意ってやつは無いわな

  幻覚じゃないっちゅうの
  おれらはさあ


[涙を拭い、そうした指を口に咥えて塩っぱ、と呟く。
 先程までと変わらぬ姿形で隣にいた。*]
 
(9) 2024/03/14(Thu) 9:20:40

【人】 小説家 月代

敬意って何だよ、幻覚のクセに。
勘弁してくれ。


[目の周りが熱い。
声が抑えきれずにちょっと裏返る。
もう取り繕う必要は無いのに。]


居なかっただろう。
今。
居なかった方が幻覚?
はぁ、あ〜〜。
分からないな、どうしようね。


[問いかけでは無い。
全て独り言だ。
何故ならここには誰も居ないから。

猫は返事をするとおしゃべり癖が付くって言うけど、幻覚はどうだろう。
なんて、全然関係ないことを考えてみる。
膝をとんとん叩いてみたり。
何とか自分の気を逸らさなければ、この涙はずっと止まらないから。]*
(10) 2024/03/14(Thu) 12:14:53

【人】 癒月

 
[膝が叩かれるのにあわせて微かに揺れる水面。
 そこには相変わらず己の姿は映らない。
 相手が話すのが独り言だろうと聞く耳持たなかろうと
 こちらも勝手に話しかけるだけだ。]


  約束の案内が終わったから
  もういいかと思ったんだよ

  だってアンタ取材っつーか
  自分のことにしか興味ないし

  欲しいのは都合の良いネタだけっしょ
  おれはもう用済みじゃ〜ん


[ホラ部屋からすぐ出て行っちゃったし?>>1:13
 道中も伝承への私見なんかは聞けたが
 個人的に意見を聞きたい所ばかりが流された。

 おれは気が合いそうかもって言われて
 嬉しかったんだけどねえ。ぐすん。>>1:9
 
(11) 2024/03/14(Thu) 16:53:09

【人】 癒月

 
[つか幻覚っていうなら寧ろやりたい放題じゃね?
 誰かの父のような大きな掌で
 頑固者の頭をぐっしゃぐしゃと撫でた。]


  オラッ、おれは幻覚なんだろっ
  この髪ヤサイ人みたいに
  ツンツンにしちゃるかんな!

  あっクソ、ちと栄養不良で傷んでっけど
  生まれ持ってのキューティクルが凄くて
  スルンと戻っちまうじゃねーか
  お綺麗な黒髪王子ですことッッ


[まあそれでもちょっとは乱してやることに
 成功したかな。えっへん。]
 
(12) 2024/03/14(Thu) 16:53:36

【人】 癒月

 
[閑話休題。]


  あーそうそう敬意な

  アンタその仕事しながら
  そういう類のこと一切信じてないだろ


[まるで全てを見透かしてるかのように言う。]


  人に怪異とか言われてるやつらは
  自分達に向けられる視線に敏感なんだよ


[信じるものが誰一人いなくなったら
 存在できなくなってしまうのだから。]
 
(13) 2024/03/14(Thu) 16:55:40

【人】 癒月

 

  アンタが怪異について小説やら何やらを書くとき
  怪異側もアンタに注目してるってこと

  こっちとしちゃリスペクトを以て扱われたい訳だから
  蔑ろにされたり捻じ曲げられてダサくされたり
  自分のシマに別のモンが住んでる事にされるのは嫌なの

  集合写真から自分だけトリミングで消されたり
  すっぴんボサボサ髪を突然ノーマルカメラで撮られて
  無断でSNSにあげられるのは嫌っしょ?

  それらとおんなじことなのよ


 
(14) 2024/03/14(Thu) 16:57:59

【人】 癒月

 

  アンタ不興を買って悪いのが憑きすぎてる
  調子が悪い一因はそれだよ

  そのままだと死ぬぜ


[原因の全てとは言わない。
 人は複雑な生き物だから。]
 
(15) 2024/03/14(Thu) 16:58:17

【人】 癒月

 

  ま、それはそれとして
  アンタの小説おもろかったから

  次をたのしみにしてるよ


[町には古本屋なるものがありまして。
 ふぅー、と細長く息を吐いた。
 随分長く喋っちまったよ。
 校長先生の話は嫌われるのにな。**]
 
(16) 2024/03/14(Thu) 16:58:49

【人】 オーナー 敷島

 
[102号室に宿泊のお客様は痩せ細り
 肌は外に積もる雪のように真っ白だ。
 水や食事を摂りたそうなそぶりを見せても
 実際に口に運ぶ量はごく僅か。
 それらの様子を態々自分に見せてきたのは
 なにかの──SOSのサインだったのだろうか。

 「外出中・掃除不要」の札を見ながら
 そんなことを考えてしまっていた。
 空気が読めない男が想像をしても仕方がないのだが
 自死の為に宿をとる人も一定数いるので
 経営者としては常に警戒をしなくてはならないし
 それよりはもっと……、
 人情的なところで彼のことが気にかかっていた。

 心配なのだ。]
 
(17) 2024/03/15(Fri) 12:44:50

【人】 オーナー 敷島

 
[都会で働いていた。
 エリートと呼ばれていた。
 妻も子供もいた。

 全てが過去形だ。

 生きていれば彼は息子と同じ位かもしれない。
 老後のためにしていた不動産投資くらいしか
 手元に残っていないアラカンの男には
 気にかけるのに充分すぎる理由だった。]
 
(18) 2024/03/15(Fri) 12:45:27

【人】 オーナー 敷島

 
[山下さんに呼ばれて顔を上げる。]


 「敷島オーナー、町内会の方々が来てます」

  ……? わかりました。ちょっと行ってきますね


[祭りの役割は当日までない。
 訪問の理由がわからぬまま応対をしに玄関へ。
 すると普段話すこともない重鎮たちが並んでいた。
 それも思っていたより人数が多い。]


  穏やかじゃないですね……
  何かありましたか?


[熊が出たか、窃盗でもあったのか……、予想は外れた。]
 
(19) 2024/03/15(Fri) 12:46:25

【人】 オーナー 敷島

 
[聞けばペンション前の停留所からバスに乗り
 禁足地の近くで降りたものがいたらしい。
 バスの運転手から通報があったそうだ。
 私のような若輩者が立ち入るのはおろか
 異邦人には存在を教えてもいけない場所である。

 ネタを探しに来たと言った彼を想像し嫌な汗が流れる。
 あの時も自分は誤魔化すのに苦労したのだが。]


  うちのお客様に
  そのような特徴の方はいませんね
  このあたりに宿は密集していますから
  他所に宿泊の方でしょうか


[咄嗟に嘘を吐いてしまった。
 いると言えば部屋を無断で調べるのも厭わないだろう。
 人員を設置され、帰ってきたところを
 捕まえようとする可能性すらある。]
 
(20) 2024/03/15(Fri) 12:47:53

【人】 オーナー 敷島

 
[見かけたら通報することを約束し
 次の宿へ聞き込みに行くという彼らを見送った。]


  ……どうやって?


[自分でも具体的な場所は知らない。
 やけにふらつく足で清掃が残っている客室に向かい、

 104号室の前で立ち止まる。

 もしやあれに唆されたのだろうか?]
 
(21) 2024/03/15(Fri) 12:48:28

【人】 オーナー 敷島

 
  ……、……
  絶対に立ち入らないでと言ったのに…──**
 
(22) 2024/03/15(Fri) 12:52:07

【人】 小説家 月代

案内が終わったからって、普通は消えないんだよ。


……僕、笑えてなかったかな、君と話してる時。

[自分のことにしか興味がない、と言われて、そんなにつまらなさそうだったかな、と頬を触る。
ニコッと笑顔を作ろうとして、なるほど頬がぴくりとも動かない。

でも良かったのかもしれない。
1人で喋る笑顔の成人男性より、1人で喋る無表情の成人男性の方がマシだろう。
あまり変わらないか。]


でもね、相手がつまらなそうでも、普通はこんなとこ置き去りにしないんだ。


…ちょっ、やめてほしい
…汚いだろ。

[いきなり伸びてきた手に身構える。
綺麗な訳ない、昨日はシャワーも浴びてないんだから。
少しだけ治っていた涙が、左右に揺れるたびにまた込み上げる。
申し訳ないなぁと思っただけでこれだ。

あーあ。]
(23) 2024/03/15(Fri) 14:09:55

【人】 小説家 月代

[敬意について話す様子を不思議そうに眺める。]

心霊生物が存在するように言うんだね。
まぁ君もそのようなものか。


[隣にいる筈の癒月は水面に映らない。
やはり頭の中にしか居ないのか。

そのままだと死ぬ、次をたのしみにしてる、なんて。
ふふっと笑った。
少なくとも声は出ていた。]

褒めてくれてありがとう。
でも、ゆづ君…僕の幻覚のくせに面白い事をいうね。
カバンにロープが入ってるの、知ってるだろう。**
(24) 2024/03/15(Fri) 14:13:37

【人】 癒月

 
[汚いは人間の尺度での話なので気にしまい。
 何が可笑しいのか笑い声を上げる彼に
 首を傾げて見せた。]


  ん、なに、手伝って欲しいん?
  「普通」ならどうするわけ?


[普通は消えない、普通は置き去りにしない。
 どちらも彼自身の希望のように
 自分には聞こえたのだけれど。**]
 
(25) 2024/03/15(Fri) 17:43:20

【人】 小説家 月代

手伝う?
何を。

何が出来るの?

[ため息を吐いて語気を整える。
ここに案内してくれたこと、話を聞かせてくれたこと、今日一日助けてもらったことは沢山ある。

これ以上何かしてくれると言うのなら、彼をモデルに書いてみようか。
月代は裏付けの役がやれればそれで良い。]


君なんでこんなに良くしてくれるのかなぁ。**
(26) 2024/03/16(Sat) 5:45:41