人狼物語 三日月国


35 【身内】Evolvulusのみぎり【R18】

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[犠牲者リスト]
とある書物

二日目

事件:楽観

本日の生存者:空木、シキ、花笠以上3名

  
[我の為すことで感じ
 迸らせる声に
 躰の中心がカッと一気に熱くなる。

 渇望が、渇望を呼ぶのだろう。
 大きく膨れあがる欲に際限は見えない。



   (もっと…、もっと寄越せ、)



 駄目と言われても
 シキの甘さの虜になった自分には
 逃してやる余裕など疾うに無く

 強く握ってくる指が
 容赦を請うように思えても
 増々強く握り込んで、離してやらなかった。]
 

 
[濡れた舌が貪欲に摩羅を這い回り、
 全部、寄越せと
 ぬるついた口腔内を
 じゅっと締め付け吸い上げれば、]



   
──────!!!!




[注がれる。
 妻の温かく濃厚な精。

 それは、あまりに強烈で
 驚きに目を見開いて受けとめる。]
 

 
[どくり、どくり
 滑り落ちるに任せて飲み下せば
 全身に力が漲って

 今は隠している
 尾の先まで
 ────燃えるように熱い。



   (嗚呼 ……凄い、)



 美味そうに喉を鳴らして平らげながら
 驚きから陶酔へ
 表情が妖しく移ろっていく。]
 

 
[溢れ出る精を
 全て、腹に収めても尚
 口を離してしまうのが惜しくて

 吸い付きながら頭を引けば、
 細い道に留まっていた
 僅かな蜜が残った。

 それを最後の駄賃のように
 舌の上で転がし
 己の唾液と混ぜ合わせて
 大切に大切に味わっている、と

 
   (……?)


 如何してだろう
 案ずるような視線と指先に合う。
 
 興奮のせいで充血した
 酔いどれのような瞳で見つめ返しながら
 こくり、
 大きく音を響かせ嚥下した。]
 

 
[芳しい香りが腹の奥底から
 鼻腔まで満ちて
 まるで我がシキに乗っ取られたかのようだ。

 外からは
 愛おしく甘い気が我を包み
 内では、もらった液に力を得た細胞たちが
 熱く激しく燃え滾っている。]
 

 
[満足を音にしたような深い吐息で
 まだ萎えぬ雄を撫でつつ
 落とすのは、
 溢れて止まぬ感動だ。]




   は……、 堪らなく旨かった、

   我が口にするのは
   一生、シキだけで良い。

   いや、むしろ
   シキだけが良いと言うべきか。




[こんな美味なものを憶えてしまったら
 もう、きっと戻れない。
 他では満足できそうもない。
 そんな、空恐ろしさを覚えるくらいの。]
 

 
[さて、と前置いて
 唇の端をくっと上げて笑むと、]




   次は、我のものをくれてやろう




[ぴたりと閉じさせていた
 脚の間に割って入り
 大きく開かせようと膝裏に手を差し入れた。]
 

 
[快楽が強過ぎる。
 此れが想う相手と睦むと言ふことなのか。

 ここひと月、村の者たちに
 花嫁の摺り替えが気取られぬよう
 外部の金で動いてくれる者共に話をつけたりと
 暗躍に忙しく、溜まっていた自覚はあるが
 余り関係ないのだろう。]



    ゥ、んンン……ッ



[真白な海を揺蕩っていると
 精を吐き出したばかりの敏感な雄が吸われる。
 過ぎる刺激を少しでも逃そうと
 反射的に腰を浮かそうとしてしまう。

 けれど上に乗られて居れば此れも叶わずに
 張り詰めたままの竿の横っ面から
 あまりエラの目立たぬ先の薄桃色の丸みまで
 形の良い唇のぬるぬるした内側に撫でられていった。]
 

 
[夫が与えてくれる享楽は強烈だ。
 斯様なこと、一体、何処で憶えてきたのか。

 ────誰と、してきたのか。]



    〜〜ッ、……は、ァ……



[重ねた手を強く握り
 別のものまで出してしまいそうな
 催すような感覚に耐えながら――、
 ちゅ、ぽん……とあたたかな口腔から解放される。

 今の自身には拷問のようなひとときであった。
 ……けれど放たれたら放たれたで
 寂しく感じてしまうのは
 欲が深くなっている証だろうか。]
 

 
[何度でも出せそうな気がする。
 出したい……、と。

 肉体の望みは何処か排泄欲にも似ている。

 想う人が魅力的過ぎるからか
 何らかの影響を受けてのことか

 自分には区別が付かない。]
 

 
[伸ばした手の少し上に
 血走った目が見えて――、

 変じた彼の様子に気付き
 ゾクリ……、と悪寒が走る。

 草を食む生き物が
 自分らを喰らう肉食獣と対峙した、そんな心地で。]



    うつ、おぎ……?



[元々、別種の生き物であるが
 彼がさらに遠くに行ってしまった様であり
 焦りを感じる。

 彼が口を閉じているのは其処に
 自分が出してしまったものがあるからだろう。
 ……まさか、味わっているだなんて思わずに
 吐き出せる様、手を皿にして差し出して]
 

 
[だが、其の掌の上を通り抜けて
 溜め息のような吐息が
 唾液に濡れた男根へとかかる。



    ……ッッ



[ひくひくと反応してしまいつつ
 眉を寄せ耐えていれば
 彼は興奮した様子で話し出し――、

 
――話し?


 一層、嫌味なほど
 格好の良い笑みを浮かべると
 足を割って入ってくる。]
 

 
[俺はこのひとの見目の美しさに
 一目惚れしただけでなく

 孤高であるが故の孤独であるところに
 惹かれてしまったのやも知れない。

 思わず笑顔に見惚れて――、
 其れから、口を開いた。]
 

 
[精水を飲んでしまったことには驚いたが――、
 余りに自然に旨かったと言っていた。
 魔物全般か、彼の種族は、
 ひとの体液を好むのかも知れない。

 事前に嫁ぎ先がどんな種族なのかは
 魔物と人間の立場の差だとでも言うように
 詳しく知らされていなかったのだ。

 そしていま、彼からはとても光栄なことを
 聴かされた気はする。

 するのだけれども、
 俺は余り、素直ではないものだから――]
 

 


    ……俺の目が黒い内に
    不貞を働くことは許さないし

    俺が逝ったら黄泉の国に
    追い掛けてくれる程執念いのだろう

    いったい何時なんどき
    他所の者の精を
    飲む暇があると言うんだ……?



[他という選択肢は端から存在しないだろうと。
 そんな風、低く抑えた声で詰ってしまう。]
 

 
[――嫉妬を、御しきれなかった。
 後悔がやってくるが、もう遅い。

 幾ら調子の良いことを言われようと
 先に死ぬのは命短し人間たる、己で。

 居なくなった後のことは彼の自由。

     縛ることなど出来ぬのだから。]
 

 


    ……所で、この体勢でどうやって飲むんだ?



[口を挟めそうなら、話題を変えるようにそう言うだろう。
 自分も彼に口淫をするのは吝かではないのだが
 誰にも見せたことのない
 慎ましい窄まりを晒すのは、些か恥ずかしく。
 性に関する無知を晒して。*]
 

 
[シキの精を堪能している最中に
 掌を差し出されたが

 本人にすら分けてはやらぬ
 全て我のものだ、と
 一雫も残さずに飲み干した。


 独り占めしたかった理由も暗に含めて
 伝えてみたのだが、
 花嫁の気に染まなかったらしく
 咎めるような
 低い声が返ってくる。


   ……?


[意表を突かれ
 呆気にとられたのは一瞬だけ。

 直ぐに愉快で堪らぬとでも言うように
 喉奥をくつくつと鳴らした。]
 

 

   (嗚呼‥‥、

    どうやら
    居りもしない相手に
    嫉妬してくれているようだ。

    なんて
い奴なのだろうか───)
                     ]
 

 
[他の輩の体液など
 端から我の頭には無い。
 あんなモノ、腐った溝水と何ら変わらぬ。

 我が言いたかったのは
 ”どれ程の美酒であろうとも
  お前のものには、まるで敵わぬ” と
 いうことで

 一生というのも、言葉のまま。
 妻の認識どおり
 我の執着の深さを表すものだったが。]



   ならば、
   暇も無いくらいに
   愉しませてもらおうか



[今は、のんびり教えてやれる程
 己に余裕も無いから
 手短に、そんな風に答え

 膝裏に差し入れた手で
 更に押し開こうと、ぐっ‥と力を込める。]
 

 
[固く閉じる蕾が晒され
 欲の滲む眼差しで検分しながら灼いていると
 妻から不思議な問い掛けが。

 動きを止め、
 瞬きをふたつ。


   (………ふむ、 そうか、知らぬのか。)


 その意に気づき
 あまりの初々しさに目を細める。]
 

 


   妖とひととの交わり方を
   何も知らぬのだな。

   なら、我が教えてやるから
   楽にしていろ。



[酒が振る舞われるとあらば
 祝言の宴には足繁く出向く為に
 知識だけは数多ある。

 実戦経験など無くとも
 出来ると信じて疑いもしないから
 余裕の笑みを浮かべ、諭すように述べると

 開かせた太腿の内側に
 水音を立てて、口付けを送った。]
 

 
[それから
 右手の人差し指から順に三本
 口に含んで唾液を纏わせ、
 更に、熱り勃った我の摩羅が溢れさせた
 先走りを掬い取り絡ませる。

 潤滑油など無くとも
 十分に、ぬとりと濡れ光る指先が
 誰にも暴かれたことのない
 尻のあわいに近づき、]



   我らの交尾は、此処でする



[興奮に掠れた声で囁いて
 知らしめるように、くるりと撫ぜた。

 止められることが無ければ
 そのまま、ゆっくりと
 長い指を埋めようとするだろうが、どうだったか。]*
 

 
[……笑われた。
 妬いているのがわかって、
 可笑しいのか。

 真意を伝えられることがないから
 勘違いをしたまま
 胸が切なく締め付けられる。

 そうして、余計に意固地になっていく。
 彼にとって些末な問題であろう嫉妬心やらは
 顔や言葉に出すまいと。]
 

 
[膝裏に当てられた手に力が追加されれば
 体毛の薄い脚がさらに開き
 自らの男根の先が臍の溝をなぞっていった。

 臀が浮き、まるで差し出す形。

 ――丸見えだ。
 ムスッとしたまま顔が赤くなる。

 子供の頃の自分ならきっと
 幾らでも愉しませてやる、と
 なんの根拠もなしに啖呵を切れたが
 今はさすがにそうではなくて

 本気で嫁になる気も
 先ほどまでなかったから余りに無知だ。]
 

 




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