［……あれは、いつからだったっけ。

　多分最初に夕鶴を女の子だと意識したのは
　俺たちがまだ、中学生だったとき>>0:352

　　「 こないだ他校の女子と遊んでたろ 」
　　「 まじ？トキヤの彼女？ 」

　なんて茶化されるのが嫌で、
　少しずつ距離を広げていった。

　自分の気持ち、
　解ってないふりをしようとした。>>1:107
　
　クラスが同じになったとき
　本当はめちゃめちゃ嬉しかったのに
　蓮見くん、なんて呼ばれたらなおさら、
　嗚呼、元には戻れないんだな、って

　……… “淋しいなって思う気持ちに蓋をした” ］

　

　

［それから、目を逸して過ごしてきた。
　きみを見てしまえば、意識してしまうから。
　自分の心を気づかれたくなんてなかったから。

　それから、名前を呼ばずに過ごしてきた。
　自分だけ昔のままなんて、淋しかったし、
　けれども「田邉さん」って呼ぶほうだって
　本当はとても違和感があって、しんどかったよ。

　離れてしまったことを、自覚してしまうようで。

　だからきみが眠っているときとか、
　きみがこちらを見ていないときだけ、
　俺はきみのことを盗み見た >>1:240

　こんな想いは俺一人で充分。
　だから、どうか、気づかないでよ。］

　

　いや下に立つのはずるいって思われてるのは心外
　だって俺を抜かしたのきみのほうじゃん！

　


［ 人々の喧騒が、きみの声をかき消した。
　 でも、確かに俺にはひとこと、聞こえて ─── ］


　

　どんな気持ちで付けたリボンなのかとかは知らない。

その瞬間に逃げられちまうなら、それでもよかった

　　　俺は、
　　　きみにしか聞こえない声で名前を呼んで

　




　

　

［気づかなかったのは、
　きみから目を逸していたせい >>148

　きみの視線がどこに向いていたかとか
　知りたくなかった、俺のせい。］

　

　

［言いたいことだけ言って、俺は背を向ける。
　狡くて臆病で、大事なことはいつもはぐらかす。
　……ああほら、また、逃げてる。


　　　　　　蓮見朱鷺也という人物は
　　　　　　そういう人物だったので、>>0:3 ］

　

…… 解こうとは、しなかったけど。

　　　ん？困らないの？
　　　って様子がおかしいのに気づきかけてた
　　　好きでもない男から好きだって言われたら
　　　困るだろ？？困るよな？？？
　　　ん？？どういうこと？？？それって………？

　　　　　　　　　　　・・
　　　　綺麗だな、ってまた思って、>>86