人狼物語 三日月国


90 【身内】ifかもわからん!【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【徒】 一年 黒沢誉

別に興味が全くない聖人ではないし。
一人部屋でもなくて兄も妹もよくくっついてくるから、
できるだけその手の方向に考えを持っていかないように
抑えておく習性があるくらいだった。

「なんかゴネるとこありました?」

今だって表にはあまり出ない。

「そうすね。
 学年別になるか消去法でこうなるかって感じだったし……
 ……まあ大丈夫か」

一人明確に機嫌の悪かった先輩を思い返して、
ちょっと申し訳なくはなったが。

「飯すか。何食おうかな……」

メニューがわかりやすいやつならいいな、と思いながら
移動するならついていく。
(.1) p_h_game 2021/08/16(Mon) 13:04:34

【徒】 一年 黒沢誉

「いや……そもそもねえっしょ。俺に声かけるようなの」

大多数からは対象外と認識している。
言われなくてもたぶんそうなる。

「何かと甘いすからね、先輩ら……」

自分もだいぶ甘い。棚に上げている。

「あー。無難なもん選びがちっつか……
 どこで食ってもハズレなさそうな……?」

選んだのはたぬきそば。
揚げ玉をのせたそばを想定して押したが、
関西圏だと別のものが出てくるとされています。

どこでも座れそうな食堂で、
向かいなり隣なりに陣取って食べ始める。
(.3) p_h_game 2021/08/16(Mon) 16:01:22

【神】 一年 黒沢誉

人の気配が無な方の食堂でそば食ってる。
たぶん別の店。
(G2) p_h_game 2021/08/16(Mon) 16:04:42

【徒】 一年 黒沢誉

「すんませんね。妹の横で虫除けしかしてなかったんで」

「…………。ちゃんと断りますけど。嫌だし」

わざわざ妬かせて喜ぶ趣味はない。素直。

そうして出てきたそばは微妙に見覚えのないタイプ。
『京風』を見落としたのかもしれない。

「? あんかけだあ……」

細かく切ったおあげと長ねぎが乗ったあんかけそば。
特に困らないので食べはする。

「特に聞いて……ねえすね。そういや。
 現地解散じゃあねえと思ってたんすけど」
(.5) p_h_game 2021/08/16(Mon) 17:35:47

【独】 一年 黒沢誉

(いたら食べてたがそこにいなかった黒沢)
(-2) p_h_game 2021/08/16(Mon) 18:39:31

【徒】 一年 黒沢誉

「ねえすわ。
 …………なんで想像して勝手に腹立ててんすか。
 ねえっつってんのに……」

本当にないか、回りくどい言い方をされて
何が言いたいのか問い詰めて逃げられたとか。
わかっていないだけかもしれない。

「思ってたのと違えけど、ハズレじゃねえんでいいっす。
 手元にねえとか? ……長風呂なんすかね」
(.7) p_h_game 2021/08/16(Mon) 18:54:17

【徒】 一年 黒沢誉

「何が……?」

恥ずかしがるポイントがわからなかった。
鈍感系後輩。

「どこのたぬきなんすかね。…………」

「……。
 明らか様子変ならバレんじゃねえすか。
 気まずくなりたかねえんで抑えて欲しいんすけど」

「そこそこしぶといつもりすけどね。
 体力だけなら、まあ」
(.9) p_h_game 2021/08/16(Mon) 19:28:07

【徒】 一年 黒沢誉

「何……?」


主人公ではないが。
鈍いと言われたのはまあわからないでもない。
主人公ではないが……

ちょうどれんげであんをすくって口に入れかけたところで、
噴き出しかけてむせた。

「どこで何見てんだ……」

「……準備。いるんすか。めんどくせえなあ〜人体……」

れんげを置いてスマホを気軽に取り上げた。
下準備のあたりを無言で読んで、

「結構時間食いますね」

返す。
(.11) p_h_game 2021/08/16(Mon) 20:05:59

【徒】 一年 黒沢誉

「イチャイチャ」

「……まず想像できねえ……かな……」

そもそもこんな感じになることすら不明だったので。
機嫌良く女の子と並んで歩く図が想像できない。

返してから淡々と椀を空にし始める。
健啖ぶりは相変わらず。

「できねえってことはねえすわ。
 揃えてもらってんならそれ使うんで。後で借ります」

「そんくらい先輩だって待てんでしょ?」
(.13) p_h_game 2021/08/16(Mon) 21:34:10

【徒】 一年 黒沢誉

「誰にでも声かける方じゃねえっしょ。
 そうだったら……見境ねえなあ〜〜って思う」

妬くより呆れが勝つのはなんというか。
甘い。甘いのだ。
それで済ませられるくらい。

「ごっそさん。……今持ってねえすよね。
 渡してもらったら」

「…………。済んだら部屋ァ行くんで」

トレイを持って返却口の方へさっさと歩いていく。
(.15) p_h_game 2021/08/16(Mon) 22:09:03

【徒】 一年 黒沢誉

「俺ァ怪我させてえ訳じゃねえんすよ。嫌だし」

「…………なんで持ち歩くんすか…………」


どこかに置いておくタイミングもないといえばない。
部屋へ置いてそうならなかった時に見られる心配もない。
ないが。

「どーも。……勢喜先輩でも緊張するんすね」

戻ってきて、特に表情を変えず受け取った。
ビニール袋のがさがさした音がやけに響く。

「じゃ。また後で」
(.17) p_h_game 2021/08/16(Mon) 22:36:27

【神】 一年 黒沢誉

そのへんのカプセル筐体を回していた、
限定ホウカくんピンズ(全8種)。

「変に出来いいのはなんなんだよ」

適当にジャージのポケットに突っ込んですたすた歩く。
館内探索かなにかを続けるのかも。
(G21) p_h_game 2021/08/16(Mon) 23:15:17

【独】 一年 黒沢誉

「落ち着く訳ゃねンだよな」

いくら飲んでも食っても冷めないし、
『そういうこと』への知識なんかほぼ皆無だ。

あんまり待たせても悪いから。
見た通りの準備くらいはちゃんとやるけど。

「…………」
(-5) p_h_game 2021/08/16(Mon) 23:18:46

【独】 一年 黒沢誉

「食う前に聞いといて
 さっさと準備した方がよかったんじゃねえのこれ」

基本的に効率を考える方。
わざわざ吐くまではしない。さすがに。
(-6) p_h_game 2021/08/16(Mon) 23:27:53

【徒】 一年 黒沢誉

三十分。一時間。
焦れて探しに行かずには済むくらい待たせて、
ようやくノックの音がする。

「先輩」


声変わりはとっくに終わっている。
抑えた小声でも響く。
(.19) p_h_game 2021/08/16(Mon) 23:40:51

【徒】 一年 黒沢誉

「疲れたっつーか、手間かかんだなあって感じすね。
 まあ大丈夫すけど」

首にかけていたタオルは見当たらないし、
上まで閉めていたジャージは暑いのか開けっぱなしだ。
中に着たややいかつい和柄のTシャツが見えている。

「……広」

物珍しげに部屋を眺める。
修学旅行で泊まるような二段ベッドを想像していた。
(.21) p_h_game 2021/08/16(Mon) 23:50:18

【徒】 一年 黒沢誉

「爺ちゃんの趣味すわ。
 そろそろ着る齢じゃねえからって主に俺に」

そこで頓着しないのも怖がられる要因ではある。

「へえ。……財布、わりと多めに持ってきたつもりすけど。
 そんだけ安くなんならありがてえかな……」

敷かれたビニールシートの存在が目に留まった。

「…………殺人前の仕込み?」

ふと刑事ドラマ方面に考えが脱線した。
意味がわからない訳ではない。つい口をついた。
(.23) p_h_game 2021/08/17(Tue) 0:06:15

【徒】 一年 黒沢誉

「汚す気なんすかァ?」
(.25) p_h_game 2021/08/17(Tue) 0:41:34

【徒】 一年 黒沢誉

「……や。どうなるかわかんねえか。
 気ぃ使って困るこたねえ…………
 想定されてそうな気もするんすけど。まあ」

敷かれた方のベッドへ何気なく座った。

「自分で買わねえんすよ。選べねえから。
 先輩が選んでくれんならついてきますけど」
(.26) p_h_game 2021/08/17(Tue) 0:41:43

【徒】 一年 黒沢誉

「そりゃあもう、付き合うとかじゃなくて」

「…………」

「……言ったなあ。そういや。
 いや……別に嘘じゃあねえし。本気すけど」

撫でられるのが好きだ。
小さく唸る。

「ちったあ加減して欲しいんすけどね。
 べっつに……今日だけってこともねえんだし……」

待たせた間も下がらなかった体温はあつい。
(.30) p_h_game 2021/08/17(Tue) 1:19:55

【徒】 一年 黒沢誉

「く すぐってえ…………」
唸る。

握りしめた拳を解く。息を吐く。
この距離まで近付かれたら顔狙いで距離を取れ、も
ナメた態度は潰せ、も喧嘩の頭だ。振り払う。

一番近いものに誤認するのは経験がないせいだ。
迷って、手をついて、代わりにシーツを握った。
少なくとも反応できない速度では手が出ないように。

「…………」

「ベッ……ドより先に、服。
 どうにかした方が……よくねえすか。…………」
(.32) p_h_game 2021/08/17(Tue) 1:50:58

【徒】 一年 黒沢誉

我慢できるからこうなっている。
皮膚の薄いところを何度も触れられる不快感より
くすぐったさが勝つ時点で、根本的に気を許してはいた。

「…………」

「着……替え、あんま、持ってきてねえんで……」

シャツはやや湿って重たく手にはりついてくる。
明言するらしい否定と違って肯定は回りくどい。
伝わるだろうと信用しているのかもしれないが。
(.34) p_h_game 2021/08/17(Tue) 2:12:15

【徒】 一年 黒沢誉

ぞわぞわする。
うまく拾えるほど感覚は育っていない。

「まだ。大丈夫、なんで」


少し考えて、裾を軽く引く。
服が伸びない程度。

「……先輩は?」


自分一人恥ずかしいから、というよりは。
当然汚れるんじゃないか、の心配が強い。
視線は見上げも見下ろしもせずまっすぐだ。
(.36) p_h_game 2021/08/17(Tue) 3:20:12

【徒】 一年 黒沢誉

「んん゛……」


「良かァねえなあ。ちったあ自制してもらわねえと」


腕が伸びる。
やや汗ばんだ硬い掌が頬に当てられ、そのまま上へ滑って
自分よりか長い髪をくしゃりと撫でた。

「怪我させたかねえんだって。跡なんか残ったらもったいねえし」


「な。先輩」
(.38) p_h_game 2021/08/17(Tue) 11:58:09

【徒】 一年 黒沢誉

「せっかく気に入ってんでしょ。その顔」


撫でる。まだ撫でる。

「ぅ゛」


口を塞がれると頭に置いたまま固まった。
抑えてこれかと言いたげなやや渋い顔。

息苦しさが勝てば振り払うところを、
手は爪も立てずにそのまま。

「…………」
(.41) p_h_game 2021/08/17(Tue) 12:33:21

【徒】 一年 黒沢誉

多少なりと息を整えて、
返事を考えたところでまた塞がれたので、
ぐ、と力を込めて引き剥がした。

「聞くなら待てよもう十秒くらい」


またべたべたと濡れている。

「この距離で見てて困んねえくらいには好きですけど。
 ……文句ァねえでしょ」


よしとでも言うように、剥がしたまま抑えていた手を離した。
(.43) p_h_game 2021/08/17(Tue) 13:17:12

【徒】 一年 黒沢誉

「犬じゃねえんだから……」


一旦は受け止めてから、後ろに倒れ込んだ。
ぼふんとマットレスの柔らかい感触がする。

「重い」


自分の方が多少体重があったとしても、
同じくらいの人間にのしかかられれば重い。
試しにそうさせてみたのは自分だが。

「……着ててもこれじゃあダメなんじゃねえすか。先輩」
(.45) p_h_game 2021/08/17(Tue) 14:02:03

【徒】 一年 黒沢誉

困ったなあ、と思っている。

さんざっぱら撫でられて、機嫌そのものはずいぶんいい。
いつもより人を甘やかしてもいいくらいに上向きだった。

あんまりこのまま甘やかしてもよくないが、
あんまりしっかり抑えすぎても反動がまずそうだ。
だから、困ったなあ、と思っている。

困っているのだが。

今度はやけにふわふわしてくる。
元から我慢できる程度にしか苦しくもなかったけれども。

背中の方へ腕を回して、あやすように軽く叩く。
もうほとんど犬か子供にするようなことをしているので、
これでいいのかやっぱり困ってもいる。
(.47) p_h_game 2021/08/17(Tue) 14:46:08

【徒】 一年 黒沢誉

「……。そりゃ良かった」


ため息が深い。

「何が? ……いや、大丈夫なんじゃねえすか」


体力以上にやたらと精神的に疲れている気はするが、
目を瞑っていい範疇だ。

「勢喜先輩は?」


確認する必要もなさそうだが一応聞き返す。
好き勝手していた方が疲れるかどうか、
というのはよくわからない。
まだぽすぽすと背を叩いている。
(.50) p_h_game 2021/08/17(Tue) 15:50:06

【徒】 一年 黒沢誉

「ああそう……」


とうとう聞きもせずに脱がせにかかってきたので、
片方の膝を立てるようにして腰を浮かせた。
寝転んでいるままよりは楽におろせる、はずだ。

「ん」
(.52) p_h_game 2021/08/17(Tue) 16:49:23

【徒】 一年 黒沢誉

「……こ こで」

「『俺は慣れてるから』とか言われたら」

「キレてたかもしんねえ……」


着替えにも裸にもさしたる抵抗はないが、
こんな状況でさすがに羞恥くらいはある。
唸りながら両手、どころか両腕で顔を覆い隠した。

待たせただけはあって、可能な限り準備は済ませたらしい。
こじ開けなければいけないということはなかった。
できるだけ息を詰めずにゆっくり吐いていたが、
逆の手まで伸びてくると息が止まるのも無理はない。

足指がぎゅうと丸くなってシーツを掴む。
(.54) p_h_game 2021/08/17(Tue) 18:01:07

【徒】 一年 黒沢誉

わかりやすい方に気を取られて、
強張るのだか緩むのだかよくわからなくなる――が。
実のところどちらも別に慣れている訳でもない。

兄はともかく妹が四六時中構え構えとついてきて。
高校に入れば一人部屋、かと思いきやうっかりと兄が事故って。
長時間ひとりになる機会というのが、どうにも乏しかった。
それでも困らないくらい興味も薄かったが。

やっぱり低く唸っている。
故意だろう動きに威嚇するようなトーン。
周りの内臓とやや違う触感のあたりなんかもじき見つかるだろうし、
顎でも蹴り抜くにはちょっと、脚に力が入りきっていない。
(.56) p_h_game 2021/08/17(Tue) 18:27:02

【徒】 一年 黒沢誉

「ぃ゛」


跳ねた。

「…………よ く、わかんねえ、って、俺……」


考えた末の発言は素直だ。
本当になにがなんだかよくわかっていないのだろう。
されるがままで体温は高く、混乱が強い。

「……先輩、は 無理してねえ?」


待てをさせていたつもりはないが。
あんまり触られる一方なので少し心配になった、
くらいのことはおそらく窺える。
(.58) p_h_game 2021/08/17(Tue) 18:56:19

【徒】 一年 黒沢誉

ぐるぐると唸る。
呆れられそうなくらいちゃんとした。
かわいい、はもう鳴き声なので気にしていられないが、
露骨な音も感触も今すぐ暴れたいくらいだ。

腕の隙間からのぞく肌が赤い。

「しつけえ…………」


悪態もろくにつけなかった。
(.60) p_h_game 2021/08/17(Tue) 19:31:45

【徒】 一年 黒沢誉

「……、やだ」

「い 、ま 顔 見ようとしたら」

「潰すッ……」


おそらく目を。
握りしめた拳から親指が突き出て抉る構えだった。
はっきりした拒否はそこだけで、触れられることへは何も。

そうなったことがないくらい触られて
ぐすぐすと鼻をすする音もする。
弱らされている。とても。
(.62) p_h_game 2021/08/17(Tue) 21:53:45

【徒】 一年 黒沢誉

「は?」

「…………」


しばらく無言だった。
荒い呼吸音だけがする。

「今更ァ……?」


嫌がらなかった。
止めさせなかった。
それで十分伝わっていたようだったのに。

そもそもそうしたいことくらいわかったから、
直球で言われなくても承諾していたようなものだ。

「…………勢喜先輩だったら、いい」
(.65) p_h_game 2021/08/17(Tue) 22:49:16

【徒】 一年 黒沢誉

「ん゛ ……ッ」


息が詰まる。
落ち着こうと吐く息が何度もつっかえて、
不随意に跳ねたり震えたりを繰り返す。

やろうと思えばいくらだってできた反抗は、なかった。

顔どころかほとんどどこを見ても赤く、湿っていて、
汚さないように準備しておいたのも正解だったろう。
とうとう気遣うような言葉さえ出なくなっている。
(.68) p_h_game 2021/08/17(Tue) 23:14:11

【徒】 一年 黒沢誉

力いっぱいシーツを掴んでいたうちの片手が、
改めて顔を――というより、見えてしまう目元を覆った。

「…………」


まだ嫌、らしい。
直視する方かされる方かはわからないが。

それでも一応頷きはする。
言われたことも分からなくなるタイプではないらしい。
(.70) p_h_game 2021/08/17(Tue) 23:48:20

【徒】 一年 黒沢誉

首をかしげた。

どこもだいたい、触られると気分がよくて、気持ちいい。
いちいち区別していられないから、
じゃあそうなんじゃねえかなあ、くらいしかわからない。

反応するような部位なら、たぶんそうなっている。
聞かれてもなあ。わかんねえなあ。
舌が回らないのでうまく伝えられないのだが。
(.72) p_h_game 2021/08/18(Wed) 0:09:48

【徒】 一年 黒沢誉

「ん゛……」


まだシーツを掴んでいた方の手が伸びて、
ぎちぎちと先輩の手を握りしめた。
力が籠りすぎて痛いかもしれないくらい。

下手に何か尋ねるよりも体温の方がわかりやすい。
(.74) p_h_game 2021/08/18(Wed) 0:47:37

【徒】 一年 黒沢誉

「…………先輩だから、みっともねえとこ見られんの、嫌」
(.76) p_h_game 2021/08/18(Wed) 1:12:32

【徒】 一年 黒沢誉

「……な」

「泣いてる し」

「顔ぐちゃぐちゃんなってるし……」


まだ手は離れそうにない。

「もっと……ちゃんとさあ」

「…………そういう……」

「……。先輩の顔見て、恥ずかしくなくなったら、いいけど。
 今日はやっぱ 嫌だし…… 次」

「旅行、帰って……次なら、我慢するんで……」
(.78) p_h_game 2021/08/18(Wed) 1:40:54

【徒】 一年 黒沢誉

背を向けてやや丸くなっていた。

異様に留まったままだった熱はすっかり引いて、
むしろ少し低いくらいの体温がある。

規則正しい呼吸音。
大部屋で並んで寝ていた時とそう変わりはない。
(.83) p_h_game 2021/08/18(Wed) 2:17:32

【徒】 一年 黒沢誉

――ないが。
起きたのを悟られないように、努めて静かにしていただけだ。

確かに途中で力尽きて、泥のように寝た。
しばらく寝てからついさっき目が覚めてしまった。

……正直なところ顔を直視できる自信がない。
いくら緊張して眠れなくても気付かれないくらい、
狸寝入りはそこそこに上手い。

先輩が疲労に負けて寝るまでは、寝たふり。
(.84) p_h_game 2021/08/18(Wed) 2:17:48

【徒】 一年 黒沢誉

信用していなかった訳ではないのだが。
万が一何かありそうなら、と。
布団の中で握っておいた拳は解いてよさそうだ。

「……待てぐらいもうちょっと保たせらんねえすかね」


聞こえない愚痴。
改めて丸くなる。まだ眠いのはそうだ。
(.86) p_h_game 2021/08/18(Wed) 2:56:09

【徒】 一年 黒沢誉

捕まった途端にもぞつく。

あ゛?


急に起こされて機嫌が悪いとかではなく、通常運転。
何してんだこの人、と顔に書いてある。

「はよざーす……結局集合いつなんすかね。
 あんま寝てっと置いてかれんじゃねえすか……」
(.88) p_h_game 2021/08/18(Wed) 12:24:42

【徒】 一年 黒沢誉

「んなに返信来ねえことあんすか?
 携帯壊したとかすかね」

先輩方のフォロー能力には信用を置いている。
よっぽどのことがあったのだろうと思った。

「起きろ起きろ。朝飯ぐらい食うでしょうがよ」

くっつかれたままぺちぺちと頬を叩く。かなり加減したもの。
聞いた限りでは声は嗄らさずに済んだらしい。
(.90) p_h_game 2021/08/18(Wed) 12:51:57

【徒】 一年 黒沢誉

「普段いつ寝てんすか……」

これは素直な疑問。
早寝早起きの真面目な後輩。

「…………。何……?」

兄貴なら布団剥がして放り投げたところだが、
先輩なのでそういうこともむずかしい。
仕方がないのでわしゃわしゃと頭を撫でた。
(.92) p_h_game 2021/08/18(Wed) 13:49:35

【徒】 一年 黒沢誉

「それはもう……朝じゃねえすか。
 爺ちゃんとか起きてくるしもう」

老人の朝は早い。
というより、神職であるせいかもしれない。

「満足すかー……
 朝飯ぐらいまとまって食うもんかと思ったんすけど。
 連絡ねえなら違うんすかね。俺は別になんでも」

起きようとしているのはわかったので、
手櫛で多少梳いて髪型をやや戻していく。
(.94) p_h_game 2021/08/18(Wed) 16:13:33

【徒】 一年 黒沢誉

「さすがに起きらんねえすわ。
 歳取ると早くなるってマジなんだなって」

元通り表情にやや乏しい。

「家だとあんま朝飯の時間揃わねえから。
 大勢で食うの嫌いじゃねえんすけどー……
 …………」

振り払うでもなく大人しく触られている。

「そりゃ直してから出てきてたんで……」
(.96) p_h_game 2021/08/18(Wed) 19:20:59

【徒】 一年 黒沢誉

「年取ったら……?
 ……あー、まあ。そうすね……」

どちらにも同じようなことを返すところだったので、
二度も言うのが面倒になったのかまとめてしまった。

離れていったのを見てからのそのそと起き上がって
その場に胡坐をかく。
寝ているうちに着せられたならそのまま。

「どーも。……あー……」

受け取って、首を回したり伸びをしたり。
座ったまま動作を確認する。

「…………ちっと筋肉痛? 脚が」
(.98) p_h_game 2021/08/18(Wed) 20:09:32

【徒】 一年 黒沢誉

「んー……体調崩さなきゃいいんじゃねえすか。
 あとは授業中に寝ねえとか。……え、寝てねえすよね」

ちょっと心配になった。

「変に力入ってたんじゃねえすかね〜〜……
 無事なんは気ィ遣ってもらったおかげだと思うすけど。
 や、先輩蹴っ飛ばさねえで済んでよかったすわ」

普通の顔。平気な顔。
まともな水分補給をしている。
(.100) p_h_game 2021/08/18(Wed) 20:55:19

【徒】 一年 黒沢誉

「宿題終わらしてるだけマシかァ……」

ダメなんじゃないかなあ、と思った。
留年とかが心配だ。

「…………。……、……」

「知らねえすよ人と比べようねんだから」
耳をつねった。
(.102) p_h_game 2021/08/18(Wed) 21:45:46

【徒】 一年 黒沢誉

離す。
あとが残らないくらいの加減はある。
十二分に痛いが。

「だァらわざわざ言う必要ねえだろって話っすよ……」

「…………」

「良くねえなあ〜〜……手え出んの……」

ほとんど無意識にやっていたので。
ちょっと渋い顔をした。
(.104) p_h_game 2021/08/18(Wed) 22:32:59

【徒】 一年 黒沢誉

「良くはねえすわ」

本人がよくないらしいので、以後自重されるものです。
なんとなく嫌な予感もしたし。

「そうやって転がってっとまた寝ますよ先輩。
 体起こした方がよくねえすか……」

ちょっと考えて、のそのそと洗面台へ向かった。
顔を洗うか歯を磨くかするのだろう。
筋肉痛と言う割に歩き方に違和感はない。
(.106) p_h_game 2021/08/18(Wed) 23:00:24

【独】 一年 黒沢誉

(狭)
(……く も ねえか?)
(どうなんだこれ)
(-14) p_h_game 2021/08/18(Wed) 23:18:18

【徒】 一年 黒沢誉

ついてきたので隣を空けて、
肘がぶつからない程度に動きを小さくする。

やや狭苦しいが平和な空間。
(.108) p_h_game 2021/08/18(Wed) 23:20:14

【徒】 一年 黒沢誉

「………………」

「温泉じゃなきゃいいんすけど。
 普通の風呂ありましたっけ、ここ」

さすがに学習した。
(.110) p_h_game 2021/08/18(Wed) 23:47:06

【徒】 一年 黒沢誉

「あー」
あー。

「つってもさすがに狭……
 やっぱ合流かァ。バスずれても面倒すもんね」

「?」

「一緒にいるんじゃねんすか。普通に。
 たまに兄貴の代わりに返信打たされたりするし
 そういうやつとか……」
(.112) p_h_game 2021/08/19(Thu) 0:31:36

【徒】 一年 黒沢誉

「最悪体流すだけでも……」

「入れそうすか。んならさっさと入った方がいいすかね……
 なんもしなくてもぼーっとしてっと集合時間すよ」

なかなか起きなかったのを見たので、
動き出すまでに時間がかかるんじゃないかなあと思っている。
あたりかはずれかはともかく。

「パス聞いてるくらいにはまあ。仲悪かねえんで…… ……?」

さっき堀江先輩に聞いて井上先輩から返信が来た。
どっちがどっちのスマホ見て持ってんだ?と思った。
が、黙っておくことにした。
(.114) p_h_game 2021/08/19(Thu) 0:48:26

【徒】 一年 黒沢誉

「寝そうだし」

「どうすかね。山道登ってんだし、高ぇし、
 見えなくてもそこそこいい景色ではあると思うすけど……」

投げられたタオルを見ずに受け取った。
こちらも脱いで畳んでいく。

「よくねえすよ〜邪推はァ。
 外野が変な想像してもいいことねえっしょ」
(.116) p_h_game 2021/08/19(Thu) 1:20:46

【徒】 一年 黒沢誉

自他問わず、色恋に興味のない方だった。
だったから、他人がどうでもああそう、で済む。

距離の近さになんとなく納得はいくし。
おかしくはないけど、別に直接聞いてもない。
もとから近い部類が揃っただけかもしれないし。

「あー……温度極端になるやつ。どーも」

言葉ではそれ以上触れずに受け取って丸洗い。
頭からざっくりと流すから話が早い。

「そりゃ見られりゃいいすけどね」

濡れたままでいると風邪をひきそう。
とっとと浸かるかあ、と湯船へ。
(.118) p_h_game 2021/08/19(Thu) 6:12:49
 




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