>>3　柏倉
「そういうものって、僕を何だと思ってやがります？」

鏡沼創は、何処にでも居る。
今はあなたの背後に、恐らくは生徒会役員の一人として。

>>11　柏倉先輩
「僕は僕、ですか。
　……確かに、それ以上他に言い様もねぇですねぇ」

我らが副会長がこのくらいで驚かないのは、もう心得ている。
あなたの認識通り、鏡沼は生徒会会計として此処に居る。

「今日はまた、一段と騒がしいみてぇですが。
　柏倉先輩、何か聞いてやがります？」

>>14　守屋先輩
「……こりゃあ、どうしようもねぇですねぇ。
　制圧出来る系の異能持った連中に任せるしかねぇでしょう」

人混みから出て来た男は、あなた同様傍観を決めたらしい。
「僕らみたいなのはお呼びじゃねぇでしょ」と言う辺り
あなたの異能についても、噂くらいは聞いてるのだろう。

>>16　柏倉先輩
「全然ちっとも嫌じゃねーですよ。
　自分は自分。
　僕に限らず、誰だってそうでやがるでしょうし？」

「動物園たぁ、いつにも増して派手な事になっちまってますね？
　僕も隠れて見物するのが関の山でしょうし、センセーでも
　呼んで来ちまいましょうかね？
　それとも、事態の把握が先でやがります？」

>>23　普川先輩
「誰かが解決してくれやがってりゃあ、いいんですがねぇ」

これは風紀委員の鏡沼。

「最新情報によると、ヒクイドリやらアシカやらも出やがった
　らしいですよ。
　これもう、風紀がどうとか関係なくねぇです？」

>>21　守屋先輩
どうもどうもと言いながら、示された壁へと寄り掛かった。

「いやぁ、もう完全に動物園でやがりますよ。
　動物園だって、河馬とライオンは並べねぇでしょうが。
　遠目だったんで自信はねぇですが、中心に居たのは多分
　勢喜でやがりますね。ご存知です？　二年の。
　どうも、意識はねぇ感じでしたね。
　この道は諦めた方がいいんじゃねぇかと」

>>29　柏倉先輩
「難しいでしょうねぇ。どんな状態になっちまったって、
　それが『自分』と定義されりゃ『自分』なんでしょうから」

そう答える鏡沼は、限りなく“できる”側に近いのだろう。

「消防車のアレでやがりますか。
　ええ、ひとっ走りして来ちまいますね」

走ると言っておきながら、鏡沼はその場から姿を消した。

>>33　守屋先輩
「異能が動物関連ではありやがるんですよねぇ、勢喜。
　……こんなビックリ動物園ではねぇ筈なんですが」

浮かべた笑みは相変わらずだが、少しだけ眉根を寄せた様に
見えたかも知れない。

「ええ、構わねぇですよ。
　他ならぬ、守屋先輩の頼みでやがりますしね。
　僕じゃ、護衛になるかは怪しい所でやがりますが」

何せ猛獣だらけでやがりますし、と冗談を言う頃にはもう
いつもの鏡沼創に戻っていたが。

「椎茸は外せねぇですよねぇ、何鍋でも。
　じょむじょむってのは、正直よくわかんねぇ表現ですが」

何処にでも居る男は、談話室にも居る。
いつの間にか取り皿も手にしてるし、食ってるように見える。

「オノマトペ祭りでやがりますねぇ」

パチパチと拍手で選手を迎えて

「幾ら好きでも、毎食同じモンはキツくねーです？
　よっぽど調理工夫しねぇと、すぐ飽きちまいそうです」

「特定の季節が良かったり、駄目だったりする人も
　居やがるんですねぇ。僕は年がら年中変わんねぇですが」

「あー、季節はねぇですが、条件は在りやがりますねぇ。
　意図的にやってるに近けぇですが」

寮生なら、知ってる人も居るかも知れない。
入浴時、鏡沼創は他で目撃されなくなる。

「しっかし、これだけ急に季節が変わっちまったら
　木も、いつ葉の色変えるか悩んじまいそうですね？」

「あー、いいですねぇ風呂。
　ま、風呂はどの季節でも最高でやがりますが。
　皆で連れだって大浴場、なんてのも
　偶にはいいかもしんねぇですねぇ」

重ねて論破しつつ

「そう言えば柏倉先輩、風呂ん時どうしてやがるんです？」

手袋、と聞いた。

「あー、やっぱそうなっちまいますよねぇ。
　僕は触れてどうこうって感じじゃねぇですが」

同じく抑制剤を飲んでいる為、同意しかない。

「あ、守屋先輩。鍋でやがりますよ、鍋。
　もう、ほぼほぼシメって感じでやがりますが」

「そういやシオンの性別がクマノミってんのって、自分の異能の
　せいじゃねぇ感じでしたっけ？
　事情があるんじゃ、しゃあねぇですよねぇ」

自分も、異能の垂れ流しについては人の事が言えないので。

「それ聞いて、心の底から僕は双子でなくてよかったって
　思っちまいましたよ。
　一人っ子なんで、兄弟への憧れはありやがるんですがねぇ。
　僕が既にこんなですから、異能が似てても似てなくても
　滅茶苦茶な事になっちまってたでしょうし」

「この場合、僕はどっちに付きゃあいいんでしょうね？
　が」

「んー、優秀になろうとするから苦しいんじゃねぇです？
　何も兄弟間でまで競わなくったっていいでしょうにと
　思っちまうのは、僕が兄弟居ねぇからですかねぇ」

「家族に比較されるって事も、ありやがるんですか。
　……比較されたら、優秀になりてぇって思っちまうんですかねぇ。
　向上心があるって、悪い事じゃねぇと思うんですが
　自分がその立場になったらって考えると、どうでしょうねぇ。
　僕には、わかんねぇです」