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【秘】 アンネロズ → イングラハム[ 貴方へと贈る柔らかな、誓いの口付け。 私にとっては初めての感触だった。 初めてなのに、懐かしく感じるのは 私が何度も夢見ていたからなのかしら。 私が言うべきではない一言を告げても 貴方は優しく微笑んでくれるから。 撫でてくれる手に込められた気持ちに 泣いてしまいそうになるの。 ] (-24) alice0327 2022/02/25(Fri) 3:49:18 |
【秘】 アンネロズ → イングラハム[ ごめんなさい、って続けようとしたのに 謝罪を遮るのはお互い様、なのね。>>2:G40 清らかで優しい口付けをお返しに貰って 柔く微笑むと、貴方に抱きあげられる。 乱れてしまった服をすっかり取り払われれば 雪のように白い肌と、紅い華が所々に散る素肌を すべて貴方に晒すことになるの。 ] (-25) alice0327 2022/02/25(Fri) 3:49:53 |
【秘】 アンネロズ → イングラハム[ 貴方の優しさに、甘えようとして…。 貴方の頬に軽く触れて―――――。 違和感に気づく。気づいてしまった。 私達を隔てる壁が、薄くなっている。 貴方から微かに熱が失われているの。 ] (-28) alice0327 2022/02/25(Fri) 3:50:59 |
【独】 アンネロズ 私のせいだ、全部、私の。 何処かで望んでいたのに いざそれを目の当たりにすると それも嫌だと思ってしまう。 同時にかなうはずのない二つの願い。 貴方と傍に居たい。 貴方を死なせたくない。 死の恐ろしさは誰より知っている。 未練を残して死んだときの虚無も きっと誰より知っている。 貴方には、大切な貴方には そんな苦痛味わって欲しくない。 (-29) alice0327 2022/02/25(Fri) 3:51:59 |
【秘】 アンネロズ → イングラハム……………。 私の事を言う前に。 ひとつ、訊いていいかしら。 [ いい?と聞きつつ 私は貴方が話してくれるまで譲る気はなかった。 そうね、ヒロインにはなれなくても ヒロインの真似事くらいならできるから。 ] (-30) alice0327 2022/02/25(Fri) 3:52:33 |
【秘】 アンネロズ → イングラハムエドワード。 貴方はあの日からの5年間。 心から幸せだと思ったことはあった? 生きていて良かったと思ったことは、あった? [ 困ったように微笑んで。 もし、貴方が幸せだったと答えたなら。 そのときは、このヴェールは天国に持って行こう。 ] (-31) alice0327 2022/02/25(Fri) 3:53:27 |
【秘】 アンネロズ → イングラハムもし、なかったのなら。お願いがあるの。 エド、私の事を愛してほしいの。 私も貴方のことをずっと愛し続けるから。 傍に、いて欲しいの。 [ それが私の、最期の願い。 ]** (-32) alice0327 2022/02/25(Fri) 3:54:38 |
【秘】 イングラハム → アンネロズ生者が死者の気持ちを知らずとも 死者は生者の気持ちを良く知っている。 大切な事にいち早く気づくのは いつだって死者の方。>>-27 生者に出来ることなんてせいぜい 遅すぎると後悔し、泣き喚くことだけ。 だから僕は、君の答えの続きを待った。>>-26 最愛の人の心を追い込んだ愚か者だという 自覚すら持たぬまま。>>-29 (-33) 西 2022/02/25(Fri) 19:16:57 |
【秘】 イングラハム → アンネロズ「え...?」 その問いかけは、唐突だった。 絶対に譲らないという強い姿勢も 僕は滅多に拝んだことがない。 それだけに、緊張が走り 静寂の中、僕は思わず息を飲んだ。 (-34) 西 2022/02/25(Fri) 19:17:25 |
【秘】 イングラハム → アンネロズ幸せだったことはあるか。 あるわけがない。 そうだね。君に出会った頃は幸せだったかな。 君は暗闇に辟易とする僕に光をくれた。 君さえいてくれれば、僕はそれでよかったんだ。 生きていて良かったと思ったことはあるか。 そんなこと......あるわけ.........。 (-35) 西 2022/02/25(Fri) 19:18:30 |
【秘】 イングラハム → アンネロズいや、幸せの証とは違うが ひとつだけ思うことがあった。 それはほんの小さな一欠片で。>>1:6>>1:7 永遠にも思える虚無の中で 僕が生命活動を続けるいい理由付けだったけど。 それでも君と比べれば些細もいいところ。 幸福と呼ぶにはあまりも遠い。 (-36) 西 2022/02/25(Fri) 19:19:01 |
【秘】 イングラハム → アンネロズけれども君のヴェールを上げる僕が その秘密を脱ぎ捨てないわけにはいかず。 「ひとつだけ、生きる動機は作っていた。 でも、ここで君を手放す理由にはならない。」 自分の正直な気持ちを口にした。 それは僅かばかりの罪悪感>>8と 成長を遂げた子どもへの信頼。 彼にはもう、私なんて必要ないはずだ。 その証明が、あの演奏会なのだから。 (-37) 西 2022/02/25(Fri) 19:19:56 |
【秘】 イングラハム → アンネロズ君の香りに包まれながら 僕は段々と身体の力が抜けていく感覚に襲われて アンネに覆い被さるように抱きしめると ヴェールを全て脱ぎ捨てて 最初で最期、君の願いを、受け入れる。* (-40) 西 2022/02/25(Fri) 19:24:25 |
【秘】 アンネロズ → イングラハム[ 貴方の答えに私はどこか期待してたの。 少しでも幸せなことがあったなら それを理由に何とか止められる気がして。 私が貴方を不幸にしたなんて思いたくなかったの。 だから、一片の幸せが貴方にあればいいと。 愚かな私は理由がなければ止められないから。 ] (-41) alice0327 2022/02/25(Fri) 20:06:36 |
【秘】 アンネロズ → イングラハム[ でも、心のどこかで自惚れていた。 貴方は私がいなければ幸せじゃない。 私がいる世界を選んでもらえるのかもしれないと。 もし、もしもそうなら。 私がいまからすることは ゆるされるんじゃないかって。 ] (-42) alice0327 2022/02/25(Fri) 20:07:19 |
【秘】 アンネロズ → イングラハム[ だからね。 最低な私は、愚かな私は。 貴方の答えに安堵してしまうの。 それが、間違いだと知っていながら。 貴方を止めるという正解を選び取れない。 ] ――――― そう、なのね。 貴方が、そう言うのなら…………。 (-43) alice0327 2022/02/25(Fri) 20:08:00 |
【独】 アンネロズ[ 蕐の香りが強くなっていく。 貴方に抱きしめられると、 罪悪感が私の心を引き裂くの。 心が痛い。痛くて痛くて仕方ない。 あぁでも、痛くない。 貴方が背負ったはずの痛みはきっと。 もっともっと、辛かったはずだから。 私が泣いてはいけない、泣けない。 全部私のせいなの……。 死ぬかもしれない、そんな人が 貴方と仲良くなっては、いけなかった。 好きになっては、いけなかったのよ。 私のせいだから。 泣くなんて、ダメよアンネロズ。 泣くのではなくて―――――。 ] (-44) alice0327 2022/02/25(Fri) 20:09:48 |
【秘】 アンネロズ → イングラハム[ 貴方と出会わなければ、なんて 私は言えるはずがなかったから。 貴方と出会えてよかったと心から思うから。 貴方のことを連れて行ってしまうのを どうか、どうか許してほしい。 ] (-45) alice0327 2022/02/25(Fri) 20:10:27 |
【秘】 アンネロズ → イングラハム エドワード。 貴方を誰よりも愛してるわ。 私を、貴方の花嫁にしてほしいの。 永遠に。貴方の傍にいるから。 もう、置いて行ったりしないから。 (-46) alice0327 2022/02/25(Fri) 20:11:04 |
【秘】 アンネロズ → イングラハム ねぇ、エド。 もっともっと、愛して……? [ 秘密をすべて捨てて。 何も纏わない花嫁は、愛する人の色に染まろうと ふわり、と微笑んで。 さっきの清廉な口付けからは程遠いキスを 煽るようなキスを、貴方へと贈るの。 ]* (-47) alice0327 2022/02/25(Fri) 20:11:33 |
【秘】 イングラハム → アンネロズ私の辿るこの道を誰かが愚かと言うだろう。 私が選んだこの結末を誰かが哀れというだろう。 亡き者の残香に惑わされたままに その未来を手放してしまうなどと。 だが私が追いかけていたその香りが 幻想じゃないことことなんて私が一番知っている。 次第に冷たくなっていくこの身体は その細胞の一つ一つが目を閉じていくようで。 けれどもその一つ一つが、君の残香を噛み締めている。 (-49) 西 2022/02/26(Sat) 22:59:07 |
【秘】 イングラハム → アンネロズたとえば此処が君の未練だとして 死者が未練に囚われる絶望感と 私が君との追憶に囚われる虚無感に なんの差があると言うのだろうか。 そうだ。僕と君は、同じような存在だから。 君が僕を連れて行くことが罪ならば 僕が君を想い続けてしまうのも罪なんだ。 (-50) 西 2022/02/26(Sat) 22:59:57 |
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