人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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視点:


【赤】 美術 エノ

ヒメノ! 今日がお前の命日だ!
arenda 2022/02/26(Sat) 21:00:00
美術 エノ(匿名)は、メモを貼った。
arenda 2022/02/26(Sat) 21:10:53

【神】 美術 エノ

「へぇ。」

投票結果を見に来た。
まぁやはりと言うべきか、立ち並ぶ同一の名前。
ちらほら、違う名前もあるようだが。

「2回目の人がいる限り、1日に二人は選ばれるというわけだね。」

じゃあ、誰なら死んでもいいか、とかよりも。
『2回目の人をまず消そう』となるのだろうか?
(G13) arenda 2022/02/26(Sat) 22:12:26

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「可愛いんだ、俺。」
「別に、鳥籠の中に入れられてたって良いんだ。」
「ただ、檻の中に入って欲しいだけ。」

自由になりたいわけじゃない。
不自由なんだと思われたくないだけ。
でも、少し見方を変えてもらえるなら。
金持ちの息子ではなく、エノを見てくれるなら。
やはりそれは、嬉しい事に違いない。

「兄妹とそんなに話すこともないからね、尚更に。」
「ん、写真みせて。どんな顔かな。」

わくわく、と言った様子は、はたから見ても楽し気だ。
青年は、どんな所でも楽しめる普通の感性をしている。
普通じゃないと、決めつけられてるだけ。

タン塩、と呟いて復唱しながら、それに箸をつける。
焼けたそれを口に含んで……これが、君の好きな味。
歯ごたえがあって、少し塩味があって……

「………美味しいね。」

耳元でそう囁いて、小さく笑った。
(-12) arenda 2022/02/26(Sat) 22:21:06

【神】 美術 エノ

「あれ、違うのかな。」
「昨日の合議の話題からして、そうだと思ってた。」

2回目の人のために、話し合いをすると言っていたのだから。
2回目の人は、毎日一人選ぶのだと思っていた。
ちがうのかな、と首を傾げて。
(G17) arenda 2022/02/26(Sat) 22:23:22
エノは、オレンジジュースがあるのを見ると、少し目を丸くした後、嬉しそうに手元に引き寄せた。
(a1) arenda 2022/02/26(Sat) 22:26:46

【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ

「触れたら壊れるガラス細工でもないのにね。」

肩書一つで接し方が変わる。
青年は現実世界では、ガラス細工のように扱われていた。
何一つ凄惨な過去もない。
何一つの躓きも無ければ、山も谷もない。
どうしようもなく順風満帆な人生を、
凪の中を進み続けていた。

「そんな感じ。良いね、理解されてる。」
「気持ち良いよ、心に触れられるのは。」

ほう、と息を零して。
軽く体を抱く、喜びと言うのは何とも温かなものだ。

「いいよ、適当な景色を描いてみよう。」
「上手く描けなくても、いいんだ。」
「でも、最後まで描き切ってくれたらうれしい。」

筆とキャンパスをデータの海から作り出して。
君に同じ景色を見てもらうために。
そうして、君の横に並び、あるいは手を取って、
一つ一つ、教えていっただろう。
(-17) arenda 2022/02/26(Sat) 22:33:43

【神】 美術 エノ

「うーん、そうだったかも。」
「勘違いだったかな、でも、実際に二人選ばれているからね。」
「2回目の人が選ばれれば、予備はいらなくなるのかも。」

ふわりとした、イメージだけの回答だ。
実際がどういう風なのかなんて、全然詳しくない。
こちらも、思ったことを、特に噛み砕かずに言っている。

「指標くらいにはなりそうじゃない。」
「まぁでも、誰がなんてわかりっこないか。」

じゃあ、どうでもいいのか。
(G25) arenda 2022/02/26(Sat) 22:38:14

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「まぁ、俺もそうだからね。」
「普通の生活が羨ましい。」
「家族で手分けして家事をして、テストの点で怒られたりして」
「お小遣いをもらってそれをやりくりしたり、たまに奮発してちゃんとしたお店に行ったり。」
「それがいいなって思う。」
「ただ、そっち側が多数派で、俺が少数派。」
「それだけの違いなんだろうね。」

淘汰、とまではいわないけれど。
マイノリティは軽視されがちだ。つまり、そういう事だろう。
やはり感慨なく告げられる言葉は、諦めの色が濃いのに。
それでも青年は、理解を求めている。
完全に諦めてしまう前の、最後の輝きなのかもしれない。

……肩に、人肌の温もりが移された。

(-22) arenda 2022/02/26(Sat) 22:48:02

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「……………そう。」

乗せられた頭に、目を丸くした青年は。
しかし、どこか嬉しそうにして。
その頭に擦りつくように、自分の頭を寄せた。

触れ合いは好き。理解が進むようで。

「いいね、家族でお出かけ。」
「そっか、子供の頃からの夢なんだ。」
「………いいね。」

君のことが理解できる。
嬉しくて、気持ちいい。


「そうなのかも。何もないや、俺らしくあるためのもの。」
「だから、芯のある人を見ると羨ましく思えるのかもね。」
「……素敵だね。」

耳元で、囁くように告げて。
自分についての解釈をされる。興味を持たれてる。
嬉しくて、気持ち良くて、高揚する。
出された飲みものに、お金も払ってないのに奢りなんだ、なんて言いながら。
手に取って、一口飲んで。
きちんとした製法で作られたわけでもない、大衆向けの味。
……でも、美味しい。そう思った。本心から。

「はい。」

好きなら、君も飲むでしょ、と、ボトルを差し出して。
(-24) arenda 2022/02/26(Sat) 22:54:37

【神】 美術 エノ

「うーん、それにしても。」
「選ぶ基準がないな、今日は。」

クジで決められた投票を眺めながら。
特にそれに言及することもなく。
自分もそうしようか、でもな、なんて考える。
オレンジジュースは冷たくて、美味しかった。
(G30) arenda 2022/02/26(Sat) 22:56:38

【神】 美術 エノ

「立候補者がいないんじゃ、しょうがない。」
「各々、好きに選ぶしかないよね。」
「それが一番穏健だ。」

話し合いをしても、まとまらないと思っている。
現に、まとまってる所を見たこともないし。
人と心を通わせるのは、難しい。
(G34) arenda 2022/02/26(Sat) 23:43:18

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「わ、」

温もりが合わさって、重なる。
頭同士が触れる。温度を伝え合う──この感覚は、好きだ。

「僕、学校でも演劇部入ってて
 将来は劇団入りたいとか、家族に話してて。
 アクタなら出来るよって、頭をさ……」

  
自分は、両親に頭を撫でられるのが大好きだ。
   あったかい手が触れる感覚に、愛情を感じられるから。


───そっと、腕を伸ばして、
 そうされるのが好きなように、君の頭をゆるりと撫でた。

多数派とか少数派とか、よく分からないけど
自分はたくさん持っているから、こうして分ける事が出来る。ただ、それだけ。

(-32) osatou 2022/02/26(Sat) 23:56:48

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ

「お前らしいものか。」
彩りどりの髪の間を梳くように丁寧に撫でる。

「絵が上手いとか、」
地肌に爪を立てないように撫でる。

「ちょっと変な奴なとことか、」
君の頭を変わらず撫でながら。

「……そんで、寂しがりに見える。
 自分に無いものが欲しくて、何もない自分が嫌で、みたいな……さ。」

勿論、君の真意は分からない。
けれども、男の目には君はそう映って見えた。

「……それでもお前は変な奴だけど、
 可愛いとこあるじゃん、えっと……エノ。」


ひとしきり撫でた頃、五指を君の髪から離していく。
君の囁きを耳に受ければ、擽ったい、と笑って

「飲みさし渡すなよ。」

どこでも──コンビニなんかで手頃に買える、透明な黄色いレモンティ。
体に悪そうな甘さに、レモンの風味。チープな味が親しみやすくて、好きだ。

自分の好きなものを誰かも好きになってくれたら、きっとW素敵Wだ、と、
差し出されたボトルを手に取り、一口喉に通して、君に突き返す。
(-33) osatou 2022/02/26(Sat) 23:58:57

【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ


「そう……ですね。
 もし傷付けてしまっても、時間があればまた歩み寄れるはず」

それでも。
傷付けてしまう事を恐れる気持ちが無いとは言わないし。
その感情の全てを理解できる、なんて驕れもしないけど。
それにきっと、あなたと出発地点は違うけれど。

でも、一人の寂しさは、ようく知っている。

「エノさんが…不快でないなら、よかった。
 あの、でも、自分、あんまり要領よくないですから。
 だから…根気よく教えてくださいね」

人からは、ちょっとばかり誤解を受けそうな。
そんなあなたの反応に苦笑した後に。
ほんの少し、憂鬱ではなく、照れくさそうに笑った。

それから。
元々壊滅的ではなかったのか、あなたの教示の甲斐あってか。
或いは両方か。何れにせよ、
清掃員は、特別上手いとも特別下手とも言えないような。
そんな、少し褪せたような風景画を描き終えて。

きっとそれを、消してしまわずとっておいたんだろう。
この合議が終われば全て消えてしまうとしても、今だけは。
(-38) unforg00 2022/02/27(Sun) 0:25:27

【神】 美術 エノ

「う〜ん、誰にしようかな。」
「俺、あんまり誰かと話もしてないし。」
「ないな、基準が。やっぱりくじか……」

当然、味方も少ないという事。
明日で命運が決まるのかもな、とぼんやり考えて。
…………まぁ、そんなものか、と言う気分にしかならなかった。
(G41) arenda 2022/02/27(Sun) 0:34:53
エノは、絵筆は身近なものかと言われると、ちょっと自信がない。
(a17) arenda 2022/02/27(Sun) 1:36:14

エノは、身近、なものは、わからない。
(a18) arenda 2022/02/27(Sun) 1:36:37

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

耳元で囁かれると、ぞくりとする。
よかった、と溢しながら端末をいじれば一枚の写真を広げて見せた。

運転免許証のような写真だが、今目の前にいる子の姿が成長したような、なんとも言えない大人の姿をしていただろう。


「聞けば 聞くほど、俺もそんな一緒の檻に人がほしかったような……そうでもない気がしています。
 友達が少なかったから、そう思うのかもしれません」

耳元を押さえて、深呼吸をした。
肉は焼き続けるが二人で多食いでもない、山にはならず適度にそれは積み重なっていく。

付け合わせの野菜はキャベツが好きで、玉ねぎは弟に譲ってばかりだったとか。
母親はカルビが好きで家ではそればっかりだっただとか。

「そう、だ、食べてるから平気ですか……?
 寒いところ嫌そうだった、から……体調悪くなったら教えてください」

そんな男はぼろっと、首筋に絆創膏が増えているのがわかるだろう。そばで香りを嗅げば湿布の匂いもする。
(-47) toumi_ 2022/02/27(Sun) 1:38:22

【神】 美術 エノ

薄ぼんやりと眺めていた合議から目を逸らして、投票用紙を眺める。
やはり、なにか決め手となるものがある訳でもなく。
さてどうしたものか、一度持ち帰ろうか、
そんなことを考える。

「……美味しいな。オレンジジュース」

今日の合議の成果は、それだけになりそうだ。
(G68) arenda 2022/02/27(Sun) 11:41:52
エノは、オレンジジュース一杯分の感謝を
(a24) arenda 2022/02/27(Sun) 11:44:08

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「部活か、いいね。俺、入った事ないや。」
「嫌なんだよね、俺がいる時だけ空気が変わるのが。」
「………………ん…………」

君が沢山持ってるものを、一欠片貰う。
青年は、それを親から貰ったことがない。
別に嫌われてたわけでも、なんでもなく。
強いていえば、そう。ただ、時間がなかったのだろう。
だからその暖かみは新鮮で。
目を細めて、子猫のように手のひらにじゃれついてしまう。
気持ちいい。

「時間は沢山あったからね。」

絵が上手いと言われたことに対して。

「そんなに変かな、俺。」

変なやつだと言われたことに対して。

「……そう、うん、寂しがりなんだ。俺って。」
「きっと、そうだと思う。言われて、納得ができるから。」
「………………。」

しばらく手にじゃれついて
(-80) arenda 2022/02/27(Sun) 11:53:36

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

そうして、離れ行く手をあぁ……と小さく、
名残惜しく眺めて。
レモンティーを飲む。きっとこれその物はそんなに美味しいわけじゃなく。
ただ、きっと。
君が好きなものだから。
君から貰ったものだから。
美味しく感じるのだと思った。

「……好きだよ。この飲み物。俺も。」
「飲みかけ、ダメなんだ。あんま人と飲むことないから。」
「………………飲むんだ。」

いいのかな、ダメなのかな、どっちなんだろう。
そんなことも分からず、渡されたそれをまた一口飲んで。
そうしてまた、君に差し出した。
友人とする普通が、何ひとつも分からない。
きっと、青年は。
本当に、何も知らないだけなのだろう。
(-82) arenda 2022/02/27(Sun) 11:58:38

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

肩に頭を置きながら、君の写真を覗き込む。
今と似た顔立ちの、でもやはり少し違う顔。

「微妙な表情してる。」

くすり、と小さく笑う声も、やはり耳元で。
結構かっこいい顔立ちだね、なんて品評を。

「君も同じような気持ちだったなら嬉しいよ。」
「2人で同じ檻に入って、どこにも飛べないまま朽ちるような関係が」
「きっと俺は、好きなんだろうな。」

未来を望まない。その先に何が起こるかわからないから。
最も理解してくれる人が一人現れたら。
そこで全てを終わらせたいと思ってる。

「…………?フカワくん」
「なんか怪我してる?平気?」

俺は、今は大丈夫だよ、冷え性だけどね、と。
今はまだポカポカの指を、君の手に搦めた。
(-85) arenda 2022/02/27(Sun) 12:05:09
エノは、外から聞こえる叫び声を聞いて……笑った。剥き出しの心が好きだ。
(a26) arenda 2022/02/27(Sun) 12:40:58

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「そっか、僕もそれは嫌かも。
 僕自身じゃなくて、苗字でちやほやされるのは
 なんか、虚しいなって……想像して、思った。」

戯れる君が、子供みたいで可愛らしくて
離す時、此方も少し名残惜しくなったけれど。
きっと君は誰に撫でられても、こうして享受するのだろう。
……そう考えたら、少しだけ、胸の奥がもやもやした。

「時間があってもさ、
 多分僕はエノみたいに描けないし
 理解されたいとか思っても、誰にも言わないと思う。」

でも君は、伝えてくれた。
今限りだとしても、選んでくれた。
それが羨ましくて、嬉しくて……そんな不思議な気持ち。

「変な奴!
 でも僕は、エノのこと嫌いじゃない。」

(-93) osatou 2022/02/27(Sun) 12:42:28

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「美味いだろ、これ。
 朝学校行く時によく買う。
 ……午後の、って書いてるけど
 午前中に普通に飲んでる。」

突き返すと、また返ってくる。
いつまで続けるんだと苦笑。
それでもまた飲んで、君に差し出した。


「ダメって言うか、
 気にしないなら別に良いけど。」

うろうろ。
視線を彷徨わせて。

「だ、だって、ホラ、
 ……く、口、付いてる、……し。」

だから何とは言わない。
友人間で意識してる奴みたいで、恥ずかしいからだ。

君に触れる頭の温度が
ぶわ、と上昇した。
(-94) osatou 2022/02/27(Sun) 12:44:39

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「笑い方わからなくて……。
 近所の奥さんたちに、もっとシャキッとしなとか……鍛えなさいよとか、言われてました」

檻のなかで朽ちる関係、ああ不思議な響きだ。

「飛びたいって、言わないんだ。
 理解したあとも終わりの物語で……。
 不思議だ、……でも、しっくりくる」

ふと嫌だと思わなかったのは……これまでの境遇などではなく、
己には帰る場所がないからだった。


本心を告げていないのに、嫌なところだけは噛み合ってしまっていることに、まだ気づいていない。

「ああ、これはバイクで事故を起こして。
 大怪我はしてないです、もう一人はしましたけど。
 心配、しましたか?」
(-105) toumi_ 2022/02/27(Sun) 13:30:07

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「言わなきゃ伝わらないからね。」

だから青年は。
できる限り、聞かれたことには素直に、正直に答えようとしている。
聞きたいことも、素直に聞く。
理解が根本にある青年は。
嘘をつかないし、好まない。
もちろん、言わないことだって、ない訳では無いけれど。

「そう、よかった。なんか、嫌われてそうだったから」
「話に来てよかった。」

それは個人への嫌悪というより。
『死を受け入れる者』への理解できない恐怖からだったのかもしれないが。
いずれにせよ、理解が深まり、今は少なくとも嫌われてない。
それは青年のほほを染めるには十分な事だった。

「へぇ、反骨心だね」

午前の紅茶に対する回答。
面白いね、と小さく笑って。
そうして。

君が告げる事に、キョトンとする。

「…………ふっ……」

堪えようとした笑いが、伝わる熱で漏れ出てしまい。
くす、くすと笑う。
そうして、もし叶うなら、そっと顔をずらして。
(-109) arenda 2022/02/27(Sun) 13:51:51

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「確かに、言われてそう。」
「俺もでも、あんまり分からないや、笑い方。」

鍛えたら笑えるようになるのだろうか?
笑いの道も大変なんだな、なんて。
そんなどうでもいいことも、割と考える。

ずっと、翼が動かないことを望んでる。

「人は変わるものだから」
「理解出来ても、時が経てば相手が、あるいは自分が変わって、理解できなくなる。」
「それに比べれば、死は永遠にそのままでいいなって。」
「……カミクズくんが、そんなことを言っててね。納得した。」
「だから、俺もそうなりたいなって。」

あれはどちらかと言えば、自分の言葉を噛み砕いてくれたもので、彼の望みとかでは無かっただろうけど。
兎にも角にも、あぁ、いいな、と思ったのだ。

汽水のような関係がどうしようもなく続いていく。

「心配……うーん」
「やんちゃだなって思った。」
「でも、怪我はあんま無い方が嬉しいかも。」
「寄りかかる時に痛そうだから。」
(-115) arenda 2022/02/27(Sun) 14:03:35

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「絵乃君が笑ってると、……特別なものをみた気分になるような、そんな雰囲気です、よ」

はっきりとはみていない。
柔らかさを感じている気になっているだけだ。
だけど、悪くはないもののように思っているから。

「一番幸せなときに死ねば幸せでいられる、
 そういう話と一緒ですかね……?
 なんだか、嫌です。それがではなくて……。

 ……そんな話が綺麗に見えて、そんな話で救われて。
 そんな話を目指すのが悪くないと思っていることがです。
 たくさん時間があって、未来を夢見て、
 多くのものを見に行く旅路がもしあったのなら、俺はみたかったです。この制度がない次代に。
 少なくとも、今は求めるような時勢でも心持ちではないので……」

落とし所。
我慢したような言い方で、気になるけれど。
悪くはない言葉ではないだろうか、幸せは自分達で決めるものだ、と。

「……寄りかかられることも考えないと行けませんでしたね。
 それなら……いまは。 此方からなら、痛くないので……あの、……どうぞ気にせず来て下さい……」

姿勢をずらして手を引っ張る、胸元へと引き寄せてあなたを受け止める。
食べながらの姿勢で少し無作法ではあるが、どうせこんなところ誰も見ていないし咎めないのだから。ちょっとぐらいなら良いだろう。
(-126) toumi_ 2022/02/27(Sun) 14:36:28

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「なんで。
 僕別に、誰のことも嫌いじゃないけど。」

きょとん、と目を丸めて不思議そうに君を見上げた。
自分の横暴な態度が、生への執着が、『死を受け入れる者』に対して摩擦を生んでいるなんて考える訳もなく

「今、言ったから、伝わったか?」

君を嫌っていないこと。
君の事を少し理解したこと。
君のぬくもりが温かいこと。

今日、行動しなければ、きっと分からないままだった。
だから

「良かった、」

だなんて、柄にもなく、思うのだ。
(-144) osatou 2022/02/27(Sun) 16:27:31

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「笑うな………」


男は、初心だった。
この数日、女性に手を取られただけで逃げ出したことすらある。

「良いよ、別に、気にしないなら
 僕も気にしないし!」

君が顔をずらすのと同時、
君に預けていた上半身を持ち上げて
真逆を向いてやった。

「残り全部飲んで良いよ!
 飲んだら、帰る!」

飲み切るまでは、居るつもりらしい。
(-145) osatou 2022/02/27(Sun) 16:28:04

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「特別感があるんだ。」
「じゃああんまり笑わない方が良いのかも。」

レアものにしようかな、と呟いて。
まぁ、何もせずともレアものだ。
どうにも笑う機会に乏しい。

「そんな感じかな。」
「……まぁ、仕方ないよね、この時代に生まれて、この時代にしか生きられない。」
「空は暗すぎて、飛ぶ気になれないな。」

そんな諦観はきっと、現代の人間全員が少なからず持っているはずで。
だからこそ、それに抗うように3に〇を付けた人を、凄いなと思ったりしたものだ。
何故そうも辛い道を行こうとするのか、理解ができない。

「……おわ……………」

すっぽり、体が倒れて胸元におさまる。
温もりと、鼓動が聞こえる気がする。VRの世界なのに。
…………落ち着く。安心、なのかもしれない。

「……悪くないね………でもこれは……眠くなりそう………」

ちらり、と君を見上げて。
下から見上げた君の顔、君の顔ではないけれど。
また印象が違うように思えた。
(-154) arenda 2022/02/27(Sun) 17:42:58

【秘】 美術 エノ → 演劇 アクタ

「伝わったよ。」

やはり人と交流するのは良い事だと思った。
少しの理解で、がらりと印象は変わる。
たとえ、明日印が浮かぶのが自分であったとしても。
この交流に時間を割いてよかった、そう思えた。

「でも君は、もう少し態度を正した方が良いと思う。」

あんまりつっけんどんだと狙われちゃうかもよ、なんて。
投票とか、あるいは。
『提供候補になった人を救うために、"臓器提供者"を作りたい人』とかに。


青年は、そんなに初心ではない。少なくとも触れ合いにおいては。
しようとしたことも、誰にでもできる、ただの挨拶の一環だ。

「避けられちゃった。」

くす、くすと、やはり揶揄うように笑う。
照れなくて済むようにしようとしたのに、なんて言いながら。
そうして、残りをくいっと口に運んだ。

「……ご馳走様。」
「ありがとう、アクタ君。話してくれて。」
「君を理解できて、気持ち良かった。」

明日も免れるといいね、と、青年なりの言葉で君を応援して。
そうして、君が帰るのを見送るだろうか。
(-157) arenda 2022/02/27(Sun) 17:50:01

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ

図星。う、と声を漏らす。
自分の態度が悪いことぐらいは、理解している。
けれどすぐに正せるものでもなくて、肩を竦めるばかりだった。

「……わかんない。
 僕の中の常識、みたいなもの……全然通用しないし
 誰も彼も、死ぬのなんて、怖くないみたい。変なの。」

今はまだ、分からないなとぼんやり思うだけ。
狙われたくは──勿論、無いけれど、いかんせん、立ち回りが下手。自覚があるものだから、尚更タチが悪い。


「……え、何。避け……?」

君に笑われて、やっと、WそれWに思い至って、先程よりも顔を赤く染めた。

「う、う……う、うるさい!
 ぼ、……ぼく………帰る!!」


君が飲み切るのを見守って、立ち上がる。
3日目の、議論が始まる前の事だった。この後君と別れて、各々出廷するのだろう。

去り際、あ、と声を漏らして振り向いて

「明日も……ブラブラしてると思う。多分。
 どこにも居なかったら、寮に居るだろうし、
               ……………それだけ!!」

何とも人任せだが、君と過ごす時間は心地よかったらしい。
やっぱり最後までひねくれたまま、見送られるまま君の隣から離れていった。
(-167) osatou 2022/02/27(Sun) 18:20:18
美術 エノは、メモを貼った。
(a33) arenda 2022/02/27(Sun) 19:06:53

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「しかめっ面や、作り笑顔よりも。
 笑顔が好き……みたいです」

「絵乃くんは、無理しないでください」

特別になって、回数が減ったとしてもそれがいい。
この世界で足掻いて、翼がおれてしまうぐらいなら綺麗で整えられた柔らかい檻の中で。

何処かで間違ってる、と頭の片隅で警笛がなる。
それでも抗う術も、それ以上のものを与えられる力もないことが心を締め付けた。

「あ、え……こ、こんなところで、眠くならないで。
 部屋に、戻りましょう?
 お肉はほどほどに食べれたし……。
 あ、……デザートが、ハートがたのアイスなんです。一口だけでも食べていくとか。
 それと……あの、このあと………」

いくら合議を終えても変わらない価値観。
動かないスタンス、安心ができてしまっている。

「……寝ますか? 一緒に」

夜に予定をいれていないからはじめから扉の前にいた、と重ねてあなたの前髪を見つめた。
さらりと指だけで撫でて、考えて、眉間を少し押して不器用に笑った。
(-197) toumi_ 2022/02/27(Sun) 20:04:10

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「ふぅん………まぁ、でも俺も」
「多分、君の笑顔の方が好き。」

そんなものなんだろうな、と思った。
もっと笑ってみてよ、なんて胸に頭を擦りつけて。
色んな表情を見たい。その分だけ理解できるから。

チョコフォンデュのような幸せを追い求めている。
甘い甘いチョコで、何かが全く見えなくなるように覆い隠して。
チョコの甘さだけを楽しみたい。

「んー……アイス、食べる……半分にしよう。」

ちょっと食べるから、残りは食べて、とお願いして。
そうして、提案が齎されれば。

「………」
「……部屋まで運んで。」

君の首に腕を回して、抱き着くようにして。
運んでもらう気満々の体勢になるのだった。
(-342) arenda 2022/02/28(Mon) 10:52:11

【赤】 美術 エノ

─────────。


『これって、カミクズ君見えてるのかな。』
『まぁ、見えてなくてもいいんだけど。』
『ツルギ君に投票して、ユスくんにバツを付けるつもり。』
『二人とも、仲が良さそうだから。』

『人って、人生で本当に理解できる人、一人いればいい方だと思うんだよね。』
『だから、あの人たちはもう俺の事、理解できないと思う。』
『っていうのと。』

『二人とも、楽しそうだから。』
『でも人間って、変わっていくものだから。』
『これから先、二人が楽しくなくなっちゃうかもしれないから。』
『だったら、楽しい今のまま終わらせてあげた方が良いよね。』

死は時を止める。
最も幸せな時に死ねるなら、それは幸福なことだ。
青年は、そうしてあげたい。
(*0) arenda 2022/02/28(Mon) 10:55:52

【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ


"二回目"の参加者専用のメッセージログ。
清掃員のステータスは、昨日の夜からずっとオフラインのまま。
でも。
発信の権限を失っただけで、閲覧する事はできる。

『自分もそう思います』


『きっと それでいいんです』

だから、一般向けのメッセージで。
極力当たり障りのない肯定を送った。
個人間のメッセージを覗き見る人は居ないだろうけど、一応。

それでいいかどうかは、
きっと自分が、誰かが決める事ではないのだと思う。
でも、そのように思う事は、自由だから。
(-347) unforg00 2022/02/28(Mon) 13:49:09

【赤】 美術 エノ

『うん、よかった。』
『肯定してもらえると嬉しいね。』

『せめて死ぬまでの間に、良い事を沢山しなきゃね。』

『頑張らないと。』

いい子の方が、理解されるだろうから。
ぽい、と端末を寝ていたベッドに転がした。
(*1) arenda 2022/02/28(Mon) 14:18:18
エノは、北東の区画に薬局を作った。
(a44) arenda 2022/02/28(Mon) 14:21:08

【人】 美術 エノ

「作れるんだ…………」

出来上がった薬局を見ておぉ……と感嘆している。
VRの世界に薬局があるのは中々不思議な光景だ。
効能もあるのだろうか、ちょっと気になる。

「…内装も……薬の種類も。」
「本当にちゃんと再現されてるな。」

うろうろ、たまにパッケージを手に取ってしげしげ眺めたりしつつ、時間を潰している。
(6) arenda 2022/02/28(Mon) 14:22:52

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「……好きになられることしてない、ですよ」

なんだかまるで、という言葉を飲み込んで。
理解という言葉をぼんやりとしながらきいて、その頭をなで続けた。
一緒に食べるというのに、寝かしつけてしまいそうな体制だ。

「ほら、口開けて。
 こぼさないように、……

 半分こ? ま、あ、じゃあそれで」

まるでここだけ現実から離されたようにわざとらしく日常を送る。
これが、理解することと――溺れきってしまいそうになる。

駄目だな、理解したいのに。考えることをやめそうになることが。
いつか君とそういうことでぶつかることになってしまうのだろうか。



「……おいで絵乃くん」

ペロリと、残りのアイスを食べてから抱き上げて。
あまり楽ではないけど、弱くもない身体になっているから。
息を吐いてそのまま運んでいく。

抱きかかえるのは弟と妹で慣れている、
さすがに……身長が高くなってからはやっていないけれど。
少し顔が近くなって、無意識にそらしながら
あの暖かくなる部屋へと歩いて行った。
(-353) toumi_ 2022/02/28(Mon) 14:42:38

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「理解しようとしてくれてるよ。」

それだけで十分。
理解者のいない青年にとって。誰も歩み寄ってくれない青年にとって。
それはとても大きなことだった。頭を撫でられながら、口をあける。

「…ん………冷たい…………」
「……おい、しい…………」

案の定口の端から少しだけ零しながら。
つかの間の平穏のような、甘ったるい空気に身を浸す。
揺り籠の中がこんなにも気持ちいい。
今、どのくらい君を理解しているのだろう。
今、どのくらい君は理解しているのだろう。
この触れ合っている体の面積と同じくらいの割合だったならいい。そう願うばかりだ。

「ん………」

抱えられる。
誰かに抱っこされたことなんてない。
赤ん坊の頃にはあったのだろうけど。
だからやっぱり、温もりが心地良くて。

「………フカワくん……眠い………」
「……部屋に着いたら…………」
「……好きにして、いいよ…………。」


その言葉を最後に、背中からは。
か細い寝息が聞こえてきて。
きっとしばらくは、目を覚ますこともないのだろう。
(-380) arenda 2022/02/28(Mon) 17:43:09

【人】 美術 エノ

>>+24 ヒメノ
「うーん、痛み止めとかくらいはあった方が良いのかな。」
「怪我くらいはするかもしれないし………」

と、これと言って何の警戒もしていなかった青年は。
例え素人と言えど、気配を消す努力をした君を。
察知など、できるはずもなく。


「────っ!?」



体の中に感じた、冷たい感触。
から、すぐにそれを上書きするような、熱さ。
熱と共に感じる、痛み。
それらを背中に感じて、訳も分からないままに振り向いた。

「……ヒ、メノ、さん………」

振り向いた勢いすら殺せる力も出なくて。
よろ、よろと後退して、薬棚にぶつかり、派手な音を立てて倒れ込む。
ぬるりとした感触が背中を覆う。

「……っづ……ぅ………っ!」


倒れ込んだ衝撃で、傷口が酷く痛んだ。
君からすれば、無防備な人間が倒れ込んでるようにしか見えないだろう。
(7) arenda 2022/02/28(Mon) 17:49:31

【人】 美術 エノ

>>+25 ヒメノ
血だまりができる。
痛みで回らない思考でうっすら、
あぁ、また掃除をお願いしなきゃな、なんて思った。

「なん、で」

踏まれるように拭われて、痛みに苦悶する。
倒れ込んだ視点から見る君は、大層大きく見えた。

「どう、して」

状況にそぐわない明るい声に、疑問の声しか出ない。
なんでそんなことをするのだろう。
どうして、そんな思考になったのだろう。
人を殺してでも生き残りたいのか。
なんで、どうして。
なんで
なんで
なんで

(8) arenda 2022/02/28(Mon) 18:33:10
美術 エノは、メモを貼った。
(a54) arenda 2022/02/28(Mon) 18:34:02

【人】 美術 エノ

>>+25 ヒメノ





───パンッ!!







と、乾いた音が遠くまで響いた。
(9) arenda 2022/02/28(Mon) 18:36:30

【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ

───青年の手には、拳銃が握られている。
今、データの海から作り出したのだろう。
手慣れているようだ。VRでの振る舞いに。
まるで。

まるで


初めてここに来たわけじゃないみたいに。




君が事前に危険を察知していないなら、
君の体のどこかに、穴が開く。
(-390) arenda 2022/02/28(Mon) 18:38:16

【秘】 アイドル ヒメノ → 美術 エノ

パン!と乾いた音がして驚いた。
一瞬何事かわからなかったが、胸が熱くなるのを感じてその場に膝をついた。

「っ……な、……なに……?」

フリルのブラウスを染めていく鮮血に触れ、漸く今の状況を理解した。

「──はぁあ!?!?
なにしてくれてんの!!?!

 銃とか……!あんた、なん…なのっ……」

痛みに胸を押さえてその場に蹲った。
(-391) kotorigasuki 2022/02/28(Mon) 18:50:36

【人】 美術 エノ

>>+26 ヒメノ

「そうじゃなくてさぁ。」


よろり、火薬の匂いが漂うそれを投げ捨てて、立ち上がる。
幸い、女性の力ではそんなに深々とは刺さらない。
寒がりで、厚着をしていたのも功を期しただろうか。

「なんで」

なんでそんなことをするのだろう。
どうして、そんな思考になったのだろう。
人を殺してでも生き残りたいのか。

とかじゃなくて。


「人を殺そうって思う時、どんな気持ちなの?」
「背中を刺した気分は?楽しいのかな。」
「無防備な人間を見た時、テンションが上がった?」
「知りたいんだよ、君の事。理解してあげたいんだ。」
「教えてよ、一つひとつ、細かに。」

蹲った君の、その背中側に回る。
よろり、よろりとした足取りで。
滴る血が、地面に僅かばかりの縁を描く。

「それとも、実践するほうが早いのかな。」


あぁ、君のことを理解してあげられそうだ。
嬉しくて、楽しくて……気持ちいい。
(11) arenda 2022/02/28(Mon) 18:59:22

【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ

「何をしてくれてるの?」

君の言葉を、おかしそうに鸚鵡返しする。
くす、くすと笑う。

「急に切ってくるから。」
「同じことをしたら、君を」
「理解してあげられるのかなって。」

でもナイフじゃ届かなかったから、と。
作った銃は彼方へ放り出した。
君への報復とか、そんなのじゃない。

ただ、理解してあげたいから。

だから、作った銃で追撃なんて、しない。

「あぁ、聞いてくれてありがとう。」
「おかげで、伝えられた。」
「俺の事を、理解してくれてありがとう。」

恍惚の顔で、君に言う。


君は、痛みをこらえて走って逃げ去ることはできる。
無論、反撃してもいい。
(-395) arenda 2022/02/28(Mon) 19:02:56

【秘】 アイドル ヒメノ → 美術 エノ

「ヒメノに……こんなことして、許されると、思ってんの……?!
 〜〜っヒメノ、は……アイドル…、なんだから……」

痛みに呼吸を乱しながら、相手を睨みつける。

「キモすぎでしょ……っゆるさない、許さないから……!!!!」

半身だけ必死に起こし、一度落とした包丁をひっつかんで貴方の脚向かって再び刃を振り上げる。
(-397) kotorigasuki 2022/02/28(Mon) 19:50:03

【秘】 美術 エノ → アイドル ヒメノ

「アイドルを傷つけるのは許されないんだ。」
「なんで?同じ人間だよね。」
「何が特別なの?特別じゃないと嫌?」
「俺は普通な方が良い。皆と一緒で、安い店に入って。」
「適当に遊んで、気兼ねなく話して帰るだけの。」
「普通の生活がしたかった。」

君は特別な方が良いんだね、と。
くす、くす、血で青ざめる顔はしかし、嬉しげに笑う。
君が、心を剝き出しにしてくれるのが嬉しい。

「っぐ、づ、ぅ………!!」

こうして、気兼ねなく傷つけてくれるのも。
あぁ。

「……君を選んで良かった!」

跪いた状態で、刃渡りの長いナイフを出して。
同じ様に君の脚を狙い、振るった。
(-402) arenda 2022/02/28(Mon) 20:03:38
エノは、嬉しげに笑っている。
(a63) arenda 2022/02/28(Mon) 20:55:32

【秘】 アイドル ヒメノ → 美術 エノ

「同じ、じゃない……」

ヒメノは特別なの……

「ふ、つう……なんて……」

いらない、普通の“私”なんて

「ぁあ゛──っ!!!」



仕返しをされる様に突き立てられる刃。
絶叫が室内に響き渡る。

「嫌い、……きらい……、殺してや、る……殺してやるん、だからぁっ……!」

再び反撃し返そうと包丁を手にするが、力がぬけて地面へと突っ伏してしまう。
(-435) kotorigasuki 2022/02/28(Mon) 23:00:08

【人】 美術 エノ

#薬局

目にした光景は。
かたや、背中と足に切り傷を負い、
刃渡りの長い血濡れの刃物を持って、
少女を見て笑ってる青年と。

かたや、胸と足から血を流し、
呻きながら地面に突っ伏する少女。

僅かばかり、おそらくは最初の獲物の分と、
少しばかりの力の差の分、青年の方が優勢で。
故に。
青年の方が加害者に見える構図だ。

「あれ、もうしないんだ。」
「そう……あぁ、俺も、力、抜けてきたな……」
「……ふふ、……お揃い…………」

汗をだらだら流して、手をつく。
アドレナリンが切れてきた。痛い。

「…普通の何が悪いの………」


そんな呟きは、誰に聞こえるとも知らず。
(17) arenda 2022/02/28(Mon) 23:42:32
エノは、薬局の再現度はとてつもなく高い。商品のラインナップも。パッケージのデザインや細かな注意書きすらも。
(a65) arenda 2022/03/01(Tue) 0:30:30

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

好きに、して良い。
なにも思い付かなかった。
その夜はなにも思い付かなかったのだ。
ただ共に好きなものを食べて、教えて。

あなたの体温を知って、おかしいほど甘い海に溺れた感覚になって。
理解ができた気になって、……その日はそうだった。

俺たちの理解に、違和感はなかった。
別の日に、他の人のいう理解という言葉を知るまでは。



「……」

ベッドに寝かせて小さく息を吸う。
首を絞めたくならないのにその喉に指を当てた。
理解をしたい、知りたい、どうやって。


「俺、……理解できなかったら」

「……君のこと理解できなかったら」

なんのために生きているんだろう?

どうすれば、すぐに君を知れるのか。
同じ時間を過ごしたのになにも思い付かなくて、それでもただ、隣に人がいるのは好きなような気がして覆い被さるようにあなたを抱き締めた。
暖かさのなかであなたを抱き締めているのはこちらなのに眠気に包まれはじめた。

いっそ血肉でも食らった方が理解ができるのだろうからなんて、ぼんやりと思うほどには脳は蕩けて崩れ始めていた。
(-446) toumi_ 2022/03/01(Tue) 1:06:05

【人】 美術 エノ

>>薬局

目の前の少女が手当される。
別に、どうでもいい。
殺したいわけでもなかった。
ただ。
同じことをしてあげたかっただけ。
理解してあげたかっただけ。

「うん…………大丈夫…………」
「そっちの手当てを、ちゃんとしてあげてよ………」

まだ少し高揚した顔で、ナイフはデータの海に返して。
座っているのすらきついから、ぐったりと横になって。
上着を使って、ぎゅうっと患部を縛る。
背中の方はどうにも塞げないけれど。
それはもう仕方ない。

か細い息をする。
放っておかれたら死ぬんだろうな。
理解される前に死んでしまうな、なんて。
ただぼんやり考えながら、天井を見上げていた。
(19) arenda 2022/03/01(Tue) 1:35:41
エノは、ぐったりとして治療を受ける。こちらは切り傷だけだ。
(a69) arenda 2022/03/01(Tue) 12:15:16

【人】 美術 エノ

>>薬局

もうだいぶ意識が朦朧としている。
聞こえる音もすごく遠くで。
寒い、と言うのに汗はとまらない。
薄ぼんやりとした視界の中で、思い浮かぶのは。
「寂しいな」と、ただそれだけで。

眠くなってきたな。
もう仕方ないかな。
そう思えてきた頃。
僅かばかり、聞き取れる声が聞こえてきた。

「……僕、まだ、
 エノの事だってちゃんと理解出来てない……!」


………あぁ、そう。
まだ、誰にも………理解、されてない。



やだな。



「───っはぁぁ……!はー……」


止まりかけていた息を、大きく吸い込んで。

特別を押し付けられた贅沢な男の鼓動は、響き続けた。
(26) arenda 2022/03/01(Tue) 17:24:36

【人】 美術 エノ

>>薬局

心臓がバクバクと動いて、熱くて痛い。
沢山走った後みたいに息切れする。
まだ死なぬようにと、体が力を振り絞っている。
ここが薬局だったのが、功を期したか。
あるいは、手当をしっかりしてもらったからか。
ぎりぎりで、踏みとどまっている。

「合議………………」


青年は、あの場が嫌いじゃない。
人との話し合いが、嫌いじゃないし。
あと。
顔を出さないと心配をさせてしまうような人も、居る気がするし。
だから、小さく、呟いて。
そこに行きたいのだと。

ただそれだけを告げるのが、精一杯だった。
(35) arenda 2022/03/01(Tue) 19:42:44

【人】 美術 エノ

>>薬局

あまり多くを語れないし。
あまり回りも見えない。
音だけで何かを判断するしかない。
女性の声が聞こえた。

「………あぁ…………」
「………オレンジジュース、ありがとう………。」


そう言えば伝えてなかったな。
伝えに行くつもりだったんだけど、と。
どうでもいい事ばかりが浮かんで。

「……ごめ………しゃべるの、きついな………」
「……適当にしといて…………」


意識を失わないようにだけ、手を尽くす。
今できるのは、それくらいだった。
(47) arenda 2022/03/01(Tue) 20:51:58
 




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