人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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ヒメノ! 今日がお前の命日だ!


「少しだけ安心して…少しだけ、心配ですね」


結果を見て、ぽつり。


「大丈夫。」


「うん……きっと、それでいいんです」

一人呟いて、裁判場の扉をくぐる。
投票の権利を失っても、無関係になったわけじゃない。
でも。今日の自分が着くのは、傍聴席かな。


「い、いいんだ……」


何とも言えないやり取りに、流石に困惑したように呟いた。

清掃員は今日、極力議論に口を出さないつもりでいる。
だって、今限りなく死に近い人間の、その発言が。
信用に値する道理なんて、きっと殆ど無いようなものだから。


立候補者は出ず、これといった他薦もない。
明確な判断基準と言えるものはどこにも無い。
誰だって、立候補者の居た昨日と比較してしまうだろう。

話し合いは迷走して、行き詰まる。

──あなたの死は俺たちに優しくありません。


いつか言われた事をふと思い出して、
人知れず、ほんの少しだけ眉尻を下げた。

幸せな死などありはしない。
優しい死などありはしない。
死なんて身勝手で、乱暴で、人を傷付けることばかり。
わかっている。わかっていて、それを選んだのだ。


「…………」

何度か口を開いて、言葉を探して、結局何も言わなかった。

だってきっと、それもまた客観的事実の一側面だから。
表現が少し人より率直で、合理に偏りすぎているだけで。
そこに自分はこうだと思っている、なんて言ったって的外れだ。
だからただ見守る事を選んだ。


「一緒にいきたい人、見せたい景色…
 そっか、なら、よかったのかな…」


自らの意思でもって投票先を天に委ねる事にした二人は、多分。
自身の選択を恣意的なものにしたくないと思ったんだろうな。
だから選択に誰の意図も介在しない方法を取ったのだ、と。
部外者の清掃員はただそのように思って、それから。

ほんの少しだけ、思うところがあったのか、そう呟いた。

「は………?」

突然手の甲に滲む様に現れた×の字に表情が凍り付いた。

「な……なにこれ、なにこれ
なにこれ
なにこれ……!!!


×のついた手の甲を掻きむしった。
血の気が引いていく。

おかしいでしょ!誰?!こんなことしたの!!!!!!

 
ヒメノアイドルだよ!?!??!

「こんなのおかしいじゃない!!!ヒメノは絶対生きるの!!!!
 此処にいる誰より生きていい人間でしょ!!!!!
 こんな印っ!!!!!〜〜っ!!!」

周りに誰かがいることも厭わずに金切声をあげながら手の甲を悪趣味なデコレーションのネイルで引っかき続ける。
人差し指のネイルが剥がれて飛んでもお構いなしだ。
その顔はいつものアイドルらしい可愛い笑顔とは対照的に夜叉のように歪んでいる。

「投票に自分で入れてた女!!!!アイツにしなさいよ!!!
 偽善者ぶりやがって!!!!自分に入れてんならアイツでいいでしょぉ!!!!!?!?!?」


髪を振り乱しながらカフェのテーブルをピンクのリボンのついたパンプスで蹴り倒した。

「ハー……ハー……」

ひとしきり暴れて、カフェは見るも無残な状態になってしまった。
暴れても暴れても気が収まらない。
ヒメノを見ない奴も偽善者もなんでもない顔をして難を逃れたやつらもヒメノに印をつけたやつもみんな嫌い。
足元に散らばるカトラリーに視線を落とした。
そしてすぐ視線をキッチンの方へ向けた。

カツカツとヒールを鳴らしてそちらへ向かうとキッチンを漁り、包丁を手にした。

「この、……印さえ……
 
この印さえなければ――!!!


自分の手の甲に勢いよく包丁を突き立てた。

「──〜!!!!!」

「うっ、う……痛い……いたいよ……」

その場に蹲り手を抑えた。

「どうして…ヒメノがこんな目にあわないといけないの……なんで……なんでぇ……」

静まり返るカフェに女の嗚咽だけが響いていた。


「…………」

休憩を、という提案と、外からの物音に。
清掃員は、何も言わず裁判場を後にした。

 ヒメノ

「………ヒメノさん。」

そうして、随分な様相となってしまったカフェを訪れて。
一人、嗚咽を漏らす少女の傍に歩み寄った。

「大丈夫ですよ。」

「まだ、死ぬと決まったわけじゃありません。
 ね、アイドルじゃないヒメノさんは、らしくないんでしょう。
 ヒメノさんが、ヒメノさんであり続ける為に。
 素敵なアイドルで居る為に……」

「ファンの為にも、頑張らないと、でしょう?」

 カミクズ
「ひっく………っ、……」

ぐしゃぐしゃに泣きはらした目で自分と同じように体のどこかに×がついているであろう相手の顔を見上げる。

「キミは……随分落ち着いてるね……。
 そりゃそうだよね、別に生きるのに執着してないもんね、キミは……」

鼻をすすりながら少しむくれた様子だ。
希望通りに×をつけられた人と自分は違う。

 ヒメノ

「あはは…
 そうですね、自分はそう望んだわけですから…」

生きる事に執着していないのは、事実だ。
少し困ったように笑ってハンカチを差し出した。
一般的に、アイドルに涙は似合わない、とされるだろうから。
今はただの緋苺 姫乃でありたいなら、それでもいいのだけど。

「でも、ヒメノさんや他の方が生きる事は。
 直接的には助けられなくなったかもしれないけど、でも。
 自分は、まだ応援しているつもりですよ。」

自分のこれはきっと諦めではないのだと、そうは思うけれど。
それでもきっと本当は、落ち着いてなんかいない方がいい。
必死に、切実に、死にたくないと叫んだ方が、ずっといい。
誰にだって、生きていたいと、そう言って欲しいと思う。

「まだ、絶対に助からないと決まったわけじゃないんです。
 素敵なアイドルで居る為に。
 その為にずっと、ここまで頑張ってきたんでしょう。
 自暴自棄になるには、きっとまだ早いですよ。」

 カミクズ

「………」

すねた様子で睨みつけた後、差し出されたハンカチを受け取った。

「ほんとに応援してるならキミが死んじゃってよ」

メイクの崩れを気にして目元をぬぐいつつも駄々をこねた子供のように理不尽に相手をなじった。

「偽善者なんて嫌い……」

 ヒメノ

「死にますよ。」

不貞腐れた子どものような様子に一度、苦笑して。
それから、あなたの言葉に肯定を返した。
静かで、穏やかで、でも、断定的な声色だった。

「誰に望まれずとも。
 選ばれた時点で、ここで死ぬつもりでした。」

「でも、それがきみの為だとは確約できないです。
 何より自己犠牲なんて身勝手の極致です。
 誰かの為に、なんて言って自殺するのもまた偽善でしょう。
 …それに、自分の命で誰かの命を担保するのは
 双方命が軽くなるからやめろ、とも言われてしまいましたし」

そう言って、清掃員はもう少しだけ苦笑を深めた。
つまりは万が一の時、あなたの身代わりになる事はできなくて。
でも。

「それでも、諦めるにはまだ早くて。
 もしかしたら…これは本当に極端で、楽観的な例ですけど。
 この合議場から選ばれる臓器提供者が、
 自分一人で足りる可能性も、無くはないわけですから」

結果的には、きみの為になるのかもしれません。
そんな屁理屈を言って抜け道を作る、ずるい大人だ。

 カミクズ

「命が軽くなる……?ハハっ☆彡なにそれw
 命に軽いも重いもないでしょw
 生きてるか死んでるか……それだけだよ♪」

ゆらりと立ち上がる。

「キミがここで誰かのために自己犠牲で死ぬのが偽善なら、何が善なの?
 命が軽くなるなんて詭弁だよ……誰なの?そんなくだらないこと言った人♡
 キミが死んでくれてヒメノが生きられる可能性があがるならそれは善でしかないでしょ?」

ため息をついた。

「そんなこと言ってる奴に限って何もしないし何もできないんだよ……
 ただ自分がかかわった人が死ぬのが見たくないだけなんでしょ?」

手に持っていた包丁を貴方に差し出す。

「誰のためとかヒメノにはどうでもいいの
 どうせ死ぬなら今死んでよ」

いつもの作り笑顔も何もない、無表情で貴方を見つめる。

 ヒメノ

「嫌ですよ。」


たった一言の、それでも十分すぎる拒絶だった。
差し出された包丁が受け取られる事は無い。

「死んで欲しいなら殺してください。
 生きたいなら蹴落としてください。
 だって、そうじゃないと。
 何もしないのはきみも同じじゃないですか。」

ただ前に立って、その無表情を見下ろして、淡々と問う。

「自分が手を汚したくないから、何もしない。
 自分が助かろうとする為の努力すらしない。
 自分の為に労力を掛ける事すらしなくなった。
 そうなりますよね。違いますか?」

そんな人を助けたいと思う人が居ますか?

 カミクズ

「……そっか、確かにそうかも……ヒメノが間違ってた」

しょんぼりとして差し出した包丁をひっこめた。

「そうだよね……ヒメノも、その人たちと一緒だったのかも……
 生き残りたいなら……」

「──ちゃんと努力、しないとね」


包丁を握り直し、貴方の首筋めがけて迷いなく包丁を振り下ろした。

 ヒメノ

「────、」

振り翳された包丁の、鈍く光る切っ先は。
想定内だった。

咄嗟に身体を捻った事で切っ先は首筋を逸れ、肩口を捉えた。

「ッああクソ、残念ですが…」

衝撃を感じて、じわりと熱を持って、それから痛みが走る。
噛み締めた歯の間から呻くように悪態を吐いて、

「人を殺すのって──大変なんです、よ!」


──いくらVR内での補正があっても、体格的な有利は覆らない。
その凶器は成人男性を殺すには少々不足だった。それだけの事。

負傷を免れた側の腕で少女の細い手首を掴み、
捻り、手から刃物を引き剥がし、再び手の届かない所へ。
そのままあなたを突き飛ばして、もう振り返らない。

 ヒメノ

「…ハ、次はもっと上手くやるんだな」

低く呟いて、その場を後にした。
点々と血の痕を残しながら。

ぽたりぽたり、血の痕を残しながら寮へ。

後で掃除が必要だな、と思った。

 カミクズ

「っ……!!」

人を襲ったことなんてもちろんない女の手は簡単にひねり上げられた。

「っ――ぁっ!!」

痛みに凶器を落とし、突き飛ばされてしまえば転がったテーブルに体を打ち付けて床へ伏す。
男が去っていく背中を睨みつけながら見送った。


───……

どれほどその場に伏していたのか、
痛みにようやく慣れてきたころ、ゆっくりと体を起こした。

「……アイツ、死んでもいいって言ってたくせに……っ
 むかつく……」

ピンクのリボンに飾られた親指の爪をギリギリと噛む。
すぐに追いかけて殺してやりたいが、また正面から切りかかっても同じようにいなされてしまうだけだろう。


「はあ………」

多分、深夜から早朝にかけての事。

清掃員は一人、寮の入り口から医務室までの道を掃除していた。
つまり、点々と残された血の痕を。
簡単に処置をして着替えてこそいるけれど、
負傷した左側の腕はだらんと脱力したまま。

「虚無だ………」


物凄くやりづらそうだし、物凄く憂鬱そう。
実際憂鬱で仕方ない。自分で汚した場所の後始末なんて虚無だ。
モップがけをしながらひたすらに虚無をプレイしている……

ただ、大切にしたいんです。

─────────。


『これって、カミクズ君見えてるのかな。』
『まぁ、見えてなくてもいいんだけど。』
『ツルギ君に投票して、ユスくんにバツを付けるつもり。』
『二人とも、仲が良さそうだから。』

『人って、人生で本当に理解できる人、一人いればいい方だと思うんだよね。』
『だから、あの人たちはもう俺の事、理解できないと思う。』
『っていうのと。』

『二人とも、楽しそうだから。』
『でも人間って、変わっていくものだから。』
『これから先、二人が楽しくなくなっちゃうかもしれないから。』
『だったら、楽しい今のまま終わらせてあげた方が良いよね。』

死は時を止める。
最も幸せな時に死ねるなら、それは幸福なことだ。
青年は、そうしてあげたい。

『うん、よかった。』
『肯定してもらえると嬉しいね。』

『せめて死ぬまでの間に、良い事を沢山しなきゃね。』

『頑張らないと。』

いい子の方が、理解されるだろうから。
ぽい、と端末を寝ていたベッドに転がした。

そう思っていたい。

 エノ

カフェから出てふらふらと彷徨い歩く。
見慣れぬ建物に人影を発見してそちらへ向かっていく。

「………」

薬局の中で一人、此方に背を向けている男へ気配を殺し近づいていくと問答無用で切りかかった。

 エノ
「あは……
あはははは!!!

 最初からこうしたらよかったんだ☆彡」

貴方の背に突き刺さった包丁を、よいしょ♪と可愛い掛け声とともに引き抜く。

「わ!も〜!!これお気にのパンプスだったのにぃ〜><」

抜いた傷口からあふれる血を踏んでしまい、露骨に嫌な顔をしながら、貴方の服でつま先をぬぐう。

「あ〜ごめんね♡ キミとは話したことなかったけど〜ヒメノが生き残るためにはこうするしかないみたいなの☆彡
 だからごめんね〜〜死んじゃって?♡」

10分遅刻ぐらいのテンションで謝った。

その背を見送った。

 




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