デッドは【骨】だったよ！

ふふ、おつかれさまでしたー。

…………え？

カグラ？
…………カグラ？？？？

あの、ね。

子供の頃、どこまでできるかなって、蜂の巣や蟻の巣に手を突っ込んだことがあって……こっそり隠してあるの。その金貨。とっても沢山。

それ、ぜんぶぜんぶカグラにあげるわ？

でも────ほんとに良いの？

"無かったこと"にできるのは、この願い事だけだわ？？

ふ、ふふ……！
楽しそう！楽しそうね！！

あたしも勿論、手伝うわ！

>>9

ん、と……岩は、生きてないから、きっと、金貨にはならないの。でも、岩についてる虫さんとかが、ぽろぽろ金貨になっちゃうかもね？

────見てみる？

[…は手袋を外して、近くの大岩の前に立った]

…………蟻さん、ごめんね？

[小さく呟きながら両手で表面を撫でれば、左手側からは金貨が、右手側からは小さなマドレーヌがぽろぽろと沸いて落ちた]

虫はね、もうあんまりなんとも思わないけど。
でも、これを"人"でするのは、もう嫌だなあって。

でも、カグラ。

元々は蟻さんのマドレーヌ、食べたいと思うの……？

（あたしはもう慣れたし、気にしないけれど）

（…………ほんと、あたしの親友は強い人だわぁ……）

（原材料：蟻 のマドレーヌ、躊躇なくいったわー）

（すごくたべてるわー……）

[感動の眼差し]

………………以上？
だって、何も……。

[じ────っと、手袋を外した自分の手を見つめた]

………………。

[カグラを見た]

………………。

[デッドを見た]

……………………。

[ぺたし。近くの石を触って、地面に触れた。]

[金貨もお菓子も沸かなかった]

！？！？！？！？！？！？！？

！！！！！！！！！
なんにも出ない！
なんにも出ないわ！！！

カグラ！
あたし、普通の手になってる！！！！

[最初にこの手で握りしめるのは、誰より大事な友達の手だわ。
決まってるでしょ？]

>>24 デッド

あんたには、こっちに触れてみたかったの。

[デッドの頬にそっと手を伸ばす]

……ふふ、ほら、見たとおりにさらさらだったわ。
ぬめぬめじゃなかったわ。

でも、こねたらぬめぬめになるのかしら？

ふふ……ふふふ、あはは！

>>27 デッド

でも、捏ねて形変えたりしなくても、あんたはそのままでちゃんと素敵なのにね？

────ねえ。

まだ、やっぱり、アリスに会いたい……？

>>28 カグラ

うん！いちごミルクはあたしも大好きだわ！！

（革命って、何かしら）
（楽しく暮らすためにも戦いって必要なのね？）
（どうしよう。わくわくがすごすぎて倒れてしまいそう）

>>32 デッド

………………そう？

言葉通りに受け取っておくけど、でも、あんたの願いを奪っちゃったのは事実だし。
せめてこの先、うじうじ考えずに済むくらいのお手伝いはさせてもらわないと。

ほら、いつか、「私が君を攫うのはどうかな？」じゃなく、「私に君を攫わせてほしい」っていう気分になるかもしれないじゃない？？

……そしてカグラがすっかり実業家の顔になってるの……。

>>37 デッド
困ってないって言うけど、でも、退屈だったはずだわ？
そして、ちょっと迷子になってた風だったわ？
違う？

だって、空で跳ねてたあんたは、ほんとの本気に楽しそうだったもの。きっとあれがあんたの本質なのだもの。

わかんない人ねえ！
"攫いたい"って、そのくらいに欲しいって、思われてみたいって、思ったって良いじゃない!?

べつに、誰でも良いってわけじゃなくて……だから、ああ、もう…………

>>39 デッド

しのぎ方知ってても、それはしのいでるだけでしょう？
全然解決してないわ！？

"大人"って線引いて逃げるのは、ずるいわ……！

この先集まるかも現れるかもわかんない男たちはどうでもいいの！
あたしが今見てる男は、"ルイス・キャロル"！あんただけなの！

あたしだって、笑いたいわよ。
怒った顔ばかり見せたいわけじゃないわ……。

あたしはね、ルイス。

あんたと、ダンスがしたいのよ……？

>>43 ルイス

あんたが素敵な殿方かどうかを断じるのは、あんたじゃなくてよ。
あんた以外の周囲の人だわ？

"止めておいた方が良い"くらいなら、止めなくても良いってことよね？

嫌ならちゃんと拒否して頂戴。
お前と踊るのは真っ平御免、って。

それが誠意だし、それこそ"責務"というものだわ？

>>45

？？？
どういう、こと？
今度は、あたしが、あんたの言ってることがわからなくなったわ……？

物わかりなんて、良くなくて良いの。

踊りたいなら踊りましょう？
踊り足りないなら、いっぱいいっぱい踊りましょう？

[今は、貴婦人の手袋なんて持ってないけど]

[でもほら、やっとあんたの手に触ることができるのよ、あたし]

>>47 ルイス

そういうところって、どういうところよ？
言わないところがずるいし、そこで笑うのもやっぱりずるいわ。

────ええ、踊りましょう。

久しいどころか、あたしは殿方と踊るのは初めてよ？
足踏んづけちゃったらごめんなさいね？

[BGMは虫の鳴き声、夜に鳴く鳥、星の瞬きで充分よね？]

……だ、め……。

寝ちゃ、だめなのに……。
寝たく、ないのに…………。

ごめんなさい、すごく、眠いの…………。

[ぽすんとルイスの胸におさまり、くうくうと本気の寝息を立て始めた]

おはよう、あたしの世界…………。

なんであたしは、ちゃんとベッドで寝ているのかしら？
自分でベッドに入った記憶が無いのよ？

……………………。

……………………。

[昨夜のあれやこれやを思い出したらしい]

〜〜〜〜〜〜〜っ！！！！！

せっかく！せっかくルイスが踊ってくれる気になったのに、あたしったら…………!?!?!?

あたしの"力"が無くなってしまった事は、あっという間に国中に広がった。

なんでどうしてと城の皆は嘆いたけれど、城のお抱え魔法使いが「子供の時のみにそういった力が発現するのはよくあることだよ」と言ってくれたものだから、皆あらかた納得してくれた。

────そうしてあたしは、自由になった。

ねえ！もう、水遊びをしても良いのですって！
木登りや馬乗りだって止められないわ！

でも、カグラといっぱいいっぱい遊ぶ前に、しなければならないことがあるの。

あたしはその日一日、ずっとペンを握ってた。

お手紙の宛先は、ハートの女王をはじめとした、この城と交流のあるワンダーランドのお偉方。

　　カグラがこの世界の新たな住人になりました。
　　とっても良い娘で、あたしの誰より大事なお友達。

　　しきたりを未だ知らず、
　　時には粗相もあるかもしれないけれど、
　　お菓子の国のベニエに免じて、
　　広い心で見守っていただけると幸甚です。

────って。