人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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ネコジマは、首を傾けた。
(a6) 66111 2022/07/10(Sun) 22:35:57

ライカは、廊下を駆ける最中、ミナイの声に足を止めた。
(a7) osatou 2022/07/10(Sun) 22:37:01

【秘】 怖怖 ライカ → 不知 ミナイ


────びく。

あからさまに、恐ろしいものでも確認するかのように振り向いて
一瞬だけ、幽霊でも出たかと肩を震わせたけれど
よくよく目を凝らし、君の顔を認めれば、安堵を浮かべた。

「……み、薬袋。」

君とは、保健室登校のクラスメイト──と言っても、
教室なり廊下なりで姿を見れば、何気ない会話を交わすような仲だ。

体が弱くて儚げで──体力面では気を使いつつも、
君を極端に特別扱いしたことはない。


「あー……、いや、居たケド。
 何も無いよ。ほんとに、なんにも。」

駆けていたものだから、僅か呼吸は乱れている。
何度か荒い呼吸を繰り返し、君へと向き直った。

「……そっちは、どしたの。
 何か……あったの? 手伝おう……か?」

何かを誤魔化すかのように
からりと下手な笑顔を作って、思い切り話題をすり替えてやった。
(-16) osatou 2022/07/10(Sun) 22:38:05

【秘】 不知 ミナイ → 友達 ネコジマ

『見つけたんだよさっき
 キミとしたいなって思って』

花火に見える袋と、ラムネdrinkの段ボール。
さて……火なんてつくのだろうか。
チャッカマンと蝋燭もちらりと写っている。

『池の近くに集合しようよ
 あまり人気も少ないし文句はないだろう』
(-17) toumi_ 2022/07/10(Sun) 22:45:54

【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

「ぴ 
ぴあす…
ぴ、
ぴんく……


ぁわわ。カルチャーショック。

白髪がちの髪は、毛先がごわごわと痛んでいる。
遠目には、灰色にも間違われる髪の色。

「染めんなら、んん… 
金色…
 がよか、なぁ」
「ぼくには、似合わんろうけど…」

きらきら綺麗な、きみの髪を見つめながら。
(-18) 榛 2022/07/10(Sun) 22:48:54

【秘】 元弓道 マユミ → かれがれ ユメカワ

『納得、出来ていたらよかったのですが』

入力中。

『拙のこれはきっと納得ではなく』
『  諦めだと思います  』

文章量はたいして多いわけではなかった。それにしては、送信されるまでの時間が掛かっているように感じたかもしれない。

『拙は、変わることが嫌です』
『皆がいなくなることも、違う道を歩むことも、周りががらりと変わるのも』
『でも、そんな事はいくら願っても止まることはないって分かっているから』

どれだけ嫌がっても、現実は自分たちを押し流す。

『見て見ぬふりをしているだけですよ、深雪』
『泣いても嫌がっても叫んでも、意味がないから』
『いつも通り元気に過ごして忘れようとしているだけ。難しいことを考えないようにしているだけ』
『嫌だって思うことも、捨てているだけ』

子供のように何も知らないままならよかった。
大人のように上手く折り合いをつけることができたらよかった。
そのどちらでもない、大人と子供の境界にいる少女は取れた行動は、これ以上傷つかないように諦念と座視で心身を守ることだけだった。

『深雪は、どうしたいですか?
 受け入れられないのなら。どうするつもりですか?』
(-19) もちぱい 2022/07/10(Sun) 22:56:47

【秘】 チャラ男 ウラミチ → 甚六 カナイ

「金髪?いーじゃん!
 お前にも似合うって!性格も明るくなっかもよ〜?」

笑いながら毛先の痛んだ髪に触れていたが、ハッと気づくと慌てて手を離した。
女子の髪に気軽に触れてしまった。昔のノリで

明日とか……お前がしたいなら、
俺が染めてやってもぃぃ、ケド……


しどろもどろ言いながらフイ、と照れ隠しに顔を背けた。
(-20) kotorigasuki 2022/07/10(Sun) 23:20:39

【赤】 かれがれ ユメカワ


どこかの教室。
並べられた机。
人影ひとつ。足音も無く、いつの間にやらそこにいる。

「………ん、…」

出席を取る声へと返す声は、以前よりも浮かないもの。
けれどもその理由は近付く夜明けではなくて、
ましてやひとつ増えた名前でもない。

それは以前あなたに問いを投げ掛けた時に
挙がった名前の内のひとつだから。ただ納得だけがあった。


「……ねえ、先生。
 前に……できることがあれば、って言ってたよね」

「聞きたい事があるんだ」

『生徒』として扱われる事に疑問を持たない子どもは、
教卓に立つ少女が、頼るべき『先生』であると信じて疑わない。
だからきっと、自分にわからなかった答えを知っていると信じている。
(*2) unforg00 2022/07/10(Sun) 23:29:29

【人】 元弓道 マユミ

>>1 シロマ

「かろうじて覚えていましたよ。拙でも分かるくらい覚えやすいものでしたから」

少しだけふふん、と自慢げに眉を上げて答えた。
近くに来たことを横目に見やると、手持ち無沙汰に指を鍵盤の上に踊らせながらぽつぽつと言葉を紡いでいく。

「梢もご存知でしたか。弓道部のこと。
 そうです、あの時色々あったものですから。それをなぞっただけです。
 あの時の拙もどうしたらいいのか分からなくて、首を吊っていたあの子を動かしたら後ほど警察の人に沢山のことを聞かれました。ですからどうにかしたい気持ちは分かりますが、そっとしておくほうがよろしいかと」

そう語る声は淡々と。随分と機械的なものだった。

「……辛い。確かにそう、だと思います。今までの日常ががらりと変わってしまいましたし」

歯切れ悪く述べるそれはどこか他人事のよう。

「梢こそどうなんですか?分からないと言うのなら、このような事態は初めてなのでしょう?
 心身ともに負荷がかかっているのではありませんか?」
(2) もちぱい 2022/07/10(Sun) 23:29:37

【赤】 かれがれ ユメカワ


「俺、あのあと夏彦と話をしたんだよ」

「ちゃんとあの日をやり直して、本音で話してさ
 夏彦も俺と離れたくないって、好きだって言ってくれたから
 一緒に来て一緒に死んでくれるか聞いたんだ。
 ……そうしたら、頷いてくれたから」

夢川深雪という人間が、既に死んでいる事を思い出した上で。
言葉に詰まりはしても、確かに頷いてくれた。
だからあの時、まさか拒まれるなんて夢にも思っていなくて。

あっという間に、殆どわけもわからず死んだ人間には
目前に迫った死の恐怖への理解なんて無くて。


「あんまり怖がらせたくなかったし、
 俺みたいに……酷い見た目になってほしくなくて。
 できるだけ優しく首を絞めたんだけど
 結局怖がらせたみたいで、何処かに行っちゃって」

「何を間違えたんだろう」

ぽつり、ぽつり、前提から何から何まで狂った相談はそこで一区切り。
その内容に反して、それこそ生徒が教師に対してするような
ごくありふれた、けれど当人にとっては深刻な悩みのような。
最初から最後まで、ただただそんな調子だった。

こうして確からしい答えを探すのは、
未だやり直す事・・・・・を諦めてなどいない事の証左だ。
(*3) unforg00 2022/07/10(Sun) 23:30:41

【独】 かれがれ ユメカワ

/*
なんかここだけ見るとかなりの異常者で嫌だな
オレのPCは死ぬと異常になる事で有名 有名ではない
(-21) unforg00 2022/07/10(Sun) 23:40:00

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ

「そうなんだ。
 どうしたらよかったのかと言っていたからさ?
 聞くべきはいなくなった本人にじゃないか」

「だから話したいのかなって。
 ボクもキミとならお話ししたいな……。
 知らない人の幽霊は怖いけど、好きな子なら歓迎だ」

あなたの申し出に素直にうなずいて背中に続いて扉を潜る。
綺麗な保健室というにはあまりにも難しいボロボロのその部屋は、まるでホラーゲームのよう。
不自然に空いた棚、片付けられた机に、埃っぽいベッド。

比較的きれいそうな椅子を探せばずずっと引き出して軽く叩いてみた。

『生きているうちにできること』
が好きなんだ。
 だから、だね」

ふと、落ちてきた言葉に顔をあげる。
ゆっくりと首をかしげて、キョトンとした。
(-22) toumi_ 2022/07/10(Sun) 23:40:56

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ

「うん? 聞くよ」

『ずっと変わらずにいてくれ』
その言葉に間違いない返答をする。


「でも聞かないとだね。
 キミの、
ずっと変わらない
はどういう、意味かな」

「ボクは変われなんて言われたことないし、
 あ、格好よくなりたい事はあったから、それには相反してしまうのかな?」
(-23) toumi_ 2022/07/10(Sun) 23:42:06

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

「なるほど?そういう考え方もあったのでしたか。拙は人の遺体を発見したときの対処法に悩んでいましたから。
 でも確かに本人に話を聞けるなら、自殺そのものをどうにか回避できたかもしれませんね」
「そうですね、拙も明日香とならお話したいです。
 ……思えば、死んでしまったのなら変化も無いでしょうから。尚の事、です」

いかにもといったおどろおどろしい雰囲気に少女は眉根を寄せた。けれどそれは恐怖からではなく、「使えそうにないな」というたいへん現実的な理由からであった。

「生きているうちにできること……?ふむ。死んだら殆どが出来なくなりますし、殆どのことが該当すると思いますが。幽霊やゾンビにでもならない限りは」
「明日香は、なぜそれが好きなのでしょう」

(-24) もちぱい 2022/07/10(Sun) 23:54:59

【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ

「ずっと変わらないは、変わらないですよ」


淀みなく繰り返す。

「明日も明後日も、その先も。こうして皆で遊ぶんです。難しいこと、大人になってからやること、何もかも気にする事なく。
 大人になってもあらゆるものに縛られず、誰も欠けることなく、周りも皆も自分も変わらず、ずっとずっと皆と楽しく過ごしていたい。

 ……それが拙の望む、変わらないことですよ」

首が、こてん、と。
傾いた。黒髪をさらりと揺らし、おんなはわらう。
(-25) もちぱい 2022/07/10(Sun) 23:55:25

【神】 友達 ネコジマ

猫がおそらく、この旧校舎の屋根の上で、
まぁるいお月さまを見上げている写真が何枚かあげられた。

撮影者は屋根に開いた穴の中から撮影したよう。
あまり写っていたわけではないが、
影などの雰囲気等を見るにそれは猫島だった。
他の人が撮影したわけではなさそう。


『けっこう前。綺麗なほうでしたよ、色々と。
 猫じゃねぇ人は屋根にはのぼらないで、
 見るだけにしておいてくださいね』

画面の端の方、月明りのもと、板状の何かに 
布がかけられているのが妙に目についたかもしれない。
(G2) 66111 2022/07/10(Sun) 23:56:51

【秘】 不知 ミナイ → 怖怖 ライカ

「手伝ってほしいことは……
 あっそうだ、バケツを探してほしいんだ」

とってが取れているものや桶のかわりはきっとすぐに見つかるだろう。
薬袋が欲しかったのは探し物をする連れである。

「少し一緒にいてくれよ。
 ……深雪くんのことも聞きたいしさ」

その瞳には、明らかに逃すような甘さは見えない。
ただの興味ではなく真剣に君の眼のレンズの向こうをみていた。

自然と、その手を伸ばして優しく握る。
鋭い視線とはちぐはぐに薬袋は続けた。
(-26) toumi_ 2022/07/11(Mon) 0:00:33

【秘】 不知 ミナイ → 怖怖 ライカ

「――彼にいじめられていないかい?
 一緒にいるためにひどいことをされていない?
 怖いことや、辛い目に遭っていない?

 好きでも、苦しいことってあるじゃないか。
 ボクは深雪くんよりも、夏彦くんの味方だから。

 なにもなければそういっておくれ、安心できる」
(-27) toumi_ 2022/07/11(Mon) 0:00:47
ミナイは、ネコジマに写真を送った。目当てのものと、段ボール。
(a8) toumi_ 2022/07/11(Mon) 0:04:24

【秘】 友達 ネコジマ → 不知 ミナイ

『猫島とですか? いいすけど』

みんなでやるのならグループメッセージで言っているだろうから、
個別で来たこれは本当に猫島とのことなんだろう。
どういう風の吹き回しかは分からないけれど、
猫島にとっては考えても考えなくても同じで、些細なことだった。


皆花火をする気だったはずなのだから、
火がつかないなんてことも大よそないだろう。

お池もあるけれど、かこん、バケツも拾って。
(-28) 66111 2022/07/11(Mon) 0:06:24
ネコジマは、お池の方へ向かった。
(a9) 66111 2022/07/11(Mon) 0:06:59

【人】 かれがれ ユメカワ

【空き教室】 >>0 ネコジマ

君が戻って来てすぐの話。
ふと、視界の端で何かが動いた気がして、視線を向けて。
それが誰かわかれば、ひらひらと手を振った。

「……おかえり、稔」

「何かあった?良い事、そうでもない事、なんでも」

選ぶのが下手くそだから机を椅子代わりにする事は諦めて、
床に座って、時折液晶を流れるメッセージを眺めていた所。
君の事を待ってると言ったから、有言実行。

直前に、また少し気まずい別れ方を誰かとしてしまったものだから
この空き教室に入る時、少し中の様子を窺ってたりとか、したけど。
きっと誰にも見られてはいなかった。多分。
(3) unforg00 2022/07/11(Mon) 0:12:25

【神】 元弓道 マユミ

『保健室、明日香と発見しましたがあまり寛げそうに無かったです。明日香のいるいつもの保健室を見習ってほしいものですね』

共に探検したらしい少女も重ねて報告をする。廃校の保健室文句を言うのもどうかと思うのだが、少女はしごく真面目に文句を言った。無茶言う。

『む。稔、ナイスショットですね。エモという奴でしょうか。綺麗な一枚です。
 ……ところで画面端に映っている何かってなんなんです?お宝とか?』

猫が屋根に上がって丸い月を見上げると言う幻想的な一枚だからこそ、どうにもそのオブジェクトが気になったようで。なんとなしに聞いてみる。
(G3) もちぱい 2022/07/11(Mon) 0:30:40

【人】 友達 ネコジマ

【空き教室】 >>3 ユメカワ

「ん。雪ニイ」

ひらひらと手を振り返す。

「ただいま」

ととと、隣にまで来て腕を絡めた。
あなたはきっとさみしい。


「いいことすか。栗栖ニイと仲直りしました。
 …まあいつもくらいなんで。
 またいつもくらいにああなるでしょうけど」

お互い昔と変わっていなさそうで安心したな。
そんな喜色が滲んでいる。勿論、あなたのことも。

「あとはそうでもないことですけど
 屋根裏もけっこう物多かったなとか、
 猫も変わらず気まぐれすねとか、そんなくらいです」

メッセージの文面から読み取れた状態よりは
今の猫島は安定していそうだった。
(4) 66111 2022/07/11(Mon) 0:30:48

【秘】 甚六 カナイ → 陽葉 シロマ

夏の香りが遠ざかる。

一つ一つが、少女の瞳を翳らせていく。
きみが言葉を重ねるほどに、暗い色を募らせる。

「やっぱり。きみが まきおを殺したんだな」


ぽつ、ぽつ。ちぐはぐで、噛み合わない二者面談。
死者の尺度を生者は理解できない。
そのまったく反対が、きみに齎されたように。

「なぁ きみは」
「あの子たちまで、連れてく気なのか」


重なった手は、熱を持っている。
深く淀んだ断絶がそこに横たわっていることだけを、感じ取る。


 
「 …… ぃ」



視線が地に落ちる。
不出来な、何もできない生徒の声が、

(-29) 榛 2022/07/11(Mon) 0:38:39

【秘】 甚六 カナイ → 陽葉 シロマ

 

「よく、なぃ に、決まってるだろ」


 
(-30) 榛 2022/07/11(Mon) 0:40:12

【神】 元弓道 マユミ

『拙はそろそろ皆さんのいる教室に戻るつもりです。
 助けも呼べず外にも出られない現状、どうにか出来ないか後ほどまた校内を調べる予定ではありますが』

(G4) もちぱい 2022/07/11(Mon) 0:43:06

【秘】 怖怖 ライカ → 不知 ミナイ


「バケツ?
 そんなの何処にでも転がってるだろ……」

とは言うが。
嫌がる素振りはなく、じきに取っ手の取れたぼろぼろのバケツでも発見するだろう。


「……み、深雪のこと?」

──本題だ、とでも言わんばかりに。
君の視線、言葉、繋がれた手。
その全てが自分を逃すまいとして、向けられている。

事実、自分達の別れ話(?)は色々な人を巻き込んでいたり、気を遣わせたりしているようだから
君もきっと、心配や慰めの気持ちを持ってくれているのだろう。

「あ〜……
 うーん……そうだな……。」

……どうしようか。
言うか、言わないか。たった2択。
君の事はそれなりに信用している──けれど、選べずに暫し沈黙。
たっぷり間をかけて、口を開いた。

「……怖い、けど。
 酷くも辛くも……ないよ。
 W何かあったWケド……大丈夫。」
(-31) osatou 2022/07/11(Mon) 1:57:23
ライカは、空いた手を、君の頭上へ向けて。
(a10) osatou 2022/07/11(Mon) 1:57:44

【秘】 怖怖 ライカ → 不知 ミナイ


弱々しく笑って、
あんまり目線の変わらない、君の頭を柔らかく撫でた。

「僕らの問題だから、
 僕らが何とかする。」

心配はいらない、大丈夫だ、と。
言葉で、温度で、示す。

「あ。」

嗚呼、でも、ひとつだけ。
君に伝えたい事がある。



「……今までありがとな。
 薬袋のこと、結構好きだったよ。」

ずうっと下げていた、カメラの紐へ手を掛けて。
首から降ろせば、君へと差し向ける。
それをやっと手に入れた時の喜び様を、自分が肌身離さず持っていた事を、君は知っている。

「だから、貰って欲しい。」
(-32) osatou 2022/07/11(Mon) 1:59:55

【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

「に 
にあうかいね…


照れくさそうに、嬉しそうに。
触れたり離れたりの手にはあまり、頓着なく。

「してくれる、ん。
 
んふ……
 ありがと。うらみち」

カナイの家では、金髪なんてほんとはたぶん許してもらえない。
それでも、はずむ声は頷きをかえす。
ごめんな。



「ん あし」


た。


(-33) 榛 2022/07/11(Mon) 2:16:33

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ

死者と話すなんて怖いからね。

 こんなことがなければ僕も話題にあげなかったよ。
 でも、……
実際体験してしまうとね。

 イメージは変わってさ。良いこともあるって思えたよ」

音をたてて椅子に軽いからだをのせる。
キィ……と金属の音をならして首をあげる、天井のシミをみた。

一息

「好きなもの、そう。
 ひとことで言えば……痛みを感じている姿かな」

「みることが出来なくなるのは勿体ないだろう。
 尊い、生きている証が失くなるのは本当に大きな損害だ」

(-34) toumi_ 2022/07/11(Mon) 2:16:47

【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ

「でもよかった。キミの求める変化が相容れて。
 その条件なら、
最低限ボクは
君の願う通り
 に変わらなくてすみそうだよ。」

「ボクはさ」

そのままあなたの顔をみずに、口端を上げる。

「……君のような強い力が欲しい。
 君のような艶やかな髪欲しい。
 君のような声が羨ましい。
 君のような体が羨ましい。
 君のような愛嬌と優しさとか。欲しいなあ。
 それぐらいだよ、ボクが目指す変化は」
(-35) toumi_ 2022/07/11(Mon) 2:18:57

【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

 
 
―――かしゃん。


金属が床にぶつかる、軽い音が鳴る。
腰に巻くための青いリボンが、ひらりと床に落ちる。

中の渦巻きがじりじりと燃え、仄かにあたたかいそれは。
きみと話していた少女が持って帰ってきたはずの、忘れ物。


(-36) 榛 2022/07/11(Mon) 2:19:12

【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

 
カナイの姿は、煙のように掻き消えていた。
 
(-37) 榛 2022/07/11(Mon) 2:20:02