人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

「ぴ 
ぴあす…
ぴ、
ぴんく……


ぁわわ。カルチャーショック。

白髪がちの髪は、毛先がごわごわと痛んでいる。
遠目には、灰色にも間違われる髪の色。

「染めんなら、んん… 
金色…
 がよか、なぁ」
「ぼくには、似合わんろうけど…」

きらきら綺麗な、きみの髪を見つめながら。
(-18) 榛 2022/07/10(Sun) 22:48:54

【秘】 チャラ男 ウラミチ → 甚六 カナイ

「金髪?いーじゃん!
 お前にも似合うって!性格も明るくなっかもよ〜?」

笑いながら毛先の痛んだ髪に触れていたが、ハッと気づくと慌てて手を離した。
女子の髪に気軽に触れてしまった。昔のノリで

明日とか……お前がしたいなら、
俺が染めてやってもぃぃ、ケド……


しどろもどろ言いながらフイ、と照れ隠しに顔を背けた。
(-20) kotorigasuki 2022/07/10(Sun) 23:20:39

【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

「に 
にあうかいね…


照れくさそうに、嬉しそうに。
触れたり離れたりの手にはあまり、頓着なく。

「してくれる、ん。
 
んふ……
 ありがと。うらみち」

カナイの家では、金髪なんてほんとはたぶん許してもらえない。
それでも、はずむ声は頷きをかえす。
ごめんな。



「ん あし」


た。


(-33) 榛 2022/07/11(Mon) 2:16:33

【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

 
 
―――かしゃん。


金属が床にぶつかる、軽い音が鳴る。
腰に巻くための青いリボンが、ひらりと床に落ちる。

中の渦巻きがじりじりと燃え、仄かにあたたかいそれは。
きみと話していた少女が持って帰ってきたはずの、忘れ物。


(-36) 榛 2022/07/11(Mon) 2:19:12

【秘】 甚六 カナイ → チャラ男 ウラミチ

 
カナイの姿は、煙のように掻き消えていた。
 
(-37) 榛 2022/07/11(Mon) 2:20:02

【秘】 チャラ男 ウラミチ → 甚六 カナイ

顔を背けていた男は軽い金属の音にそちらへ振りかえる。

「……?」

そこにはさっきまで話していたはずのカナイはいない。
目を逸らしているうちにどこかへ行ってしまったのだろうか。

「ちょ……アイツ……!
 どっか行くなっていったじゃん……!」

一人になった教室は先ほどとは打って変わって居心地が悪い。
少し待っていたら戻ってくるだろうと思っていたが、暫くしてもこちらへやってくる足音は聞こえてこない。

「ったくしゃーねぇなぁ……また忘れもんしてっし」

立ち上がり、まだ温かい蚊取り線香を拾い上げた。

「どうせどっかで迷子にでもなってんだろ……」

みつけてやんないと、と言い訳を独りごちに呟きながら一人きりの部屋を後にした。
(-38) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 2:32:49

【人】 チャラ男 ウラミチ

チャラ男は辺りをあまり見ないようにスマホに視線をやりながら、そわそわと落ち着かない様子で廊下を歩いている。

先ほどまで話していたカナイの忘れ物を届けるという名目でセーブポイントである教室を出てきたが、一番の理由は一人でいたくないから、だ。
探索に興じている友人たちはあてにできないが、怖がりのカナイならずっと自分の傍に居てくれる。

早くカナイを見つけなければ……。
(5) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 2:41:17

【神】 チャラ男 ウラミチ

『なぁ、お前らカナイ見なかった?』

怖がりのカナイはきっと近くにいると思ったのにまるで気配がない。
パニックになって走って行ってしまったのだろうか。
そんな事を考えながら友人たちに端的な質問を送ってみた。
そんなにあてにはしていないが、もしかしたら誰かと一緒にいるかもしれない。
(G5) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 2:46:02

【神】 チャラ男 ウラミチ

『さっきまで一緒にいたんだけど、
 話の途中でアイツ急にいなくなってさ』

ビビッてどこかの隅で震えている様子が簡単に想像できてしまった。

──早く見つけてやらないと。


『一緒に探してくれんなら助かる。
 今は――』

勇気を出して周りをよく見渡し、場所を相手に伝えた。
(G7) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 2:58:57

【人】 チャラ男 ウラミチ

>>6 マユミ

「おあっ!!」

びくぅ!!と体を跳ねさせたが、先ほどスマホでやり取りをしていた相手だとわかるとほっとした様子で

「お前なぁ!もうちょっと静かに声かけろよ!!」

静かに声をかけたら掛田でビビりそうではあるが。

「怪我とかねぇよ、そっちでも見かけなかったのか……
 ったく、アイツ何やってんだよ……」
(7) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 3:26:57

【人】 チャラ男 ウラミチ

>>8 マユミ

「いらねーよ!なんだその称号は!!」


リアクションちゃんぴょんの座を得てしまい、ちょっとご機嫌斜めだ。

隣を歩きながらも一息つく。
やはり人がいると安心する。

……でも、もう一人ではないのに、カナイがいないのは、なんか嫌だ。


「わかんねぇよ……
 明日の約束してる途中に急にいなくなってよ
 アイツの事だから、トイレ我慢できなくなったとかそういう情けない理由だろどうせ」

先ほど最寄りにあったトイレい呼びかけたが返事はなかったところを見ると、もうトイレにはいないのだろうが。
(9) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 3:44:18
ウラミチは、暇があればチュムチュムをしていたため、ここ数時間(?)のラインのログを見ていない。
(a12) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 4:07:58

【人】 チャラ男 ウラミチ

>>13 マユミ

「泣かねぇよバカ!!!!!!」


激しく突っ込みつつもマユミの早足に慌ててついていく。
おぼつかない足取りで、怖かったといいながらすぐに表れるんじゃないかという希望もむなしく、トイレにも、自転車置き場にもカナイの姿はない。

体力がない男が若干息を切らし始めたころ、漸く最後の場所へとたどり着く。
扉を開けた瞬間、「いましたよ」と告げられ安堵に顔を和ませた。

こんな場所に隠れていたのかと。

漸く見つけたその安堵が先に立ち、彼女の声の冷たさには気づいていなかった。
(14) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 9:37:01

【人】 チャラ男 ウラミチ

>>13 マユミ

「あ?なんだよもったいぶりやがって」

馬鹿な男は何も気づいていない。
少し前の牧夫の件も、今の状況も、目の前のマユミの表情も。

「おーい、カナイ!迎えに来てやったぞ!」

碌に中も確認しないまま
遠くに見える人影の方へとずかずか無遠慮に進んでいく。
(15) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 9:38:58

【人】 チャラ男 ウラミチ

>>13 マユミ

声をかけても返事はない。
2人分の人影を視界にとらえ、その突っ伏す姿から
誰かと一緒にいて、安心して寝てしまったんだと思った。

「…………?」

しかし一歩、また一歩と近づくと見えてくるそれは紛れもなく、カナイと牧夫であったが、様子がおかしい。

「おい……何ふざけてんだよ……?」

寝たふりや変な人形でもおいてこちらをからかっているのだろうとその背に触れた。

「!!?!?」

服の上から触れただけでもわかる瘦せこけた身体は硬く、熱もない。
そして、リアルすぎるそれは適当に用意された人形でもない。

それが人間の死体だと確信するにあまりある情報に、思わず飛びのいてしりもちをついた。

「あ、ぁ……!」


手に残る感触に青ざめ、手が震える。

「──っ!!
 うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」


あまりのことに叫び声をあげて足をもつれさせながら廊下へと走り出す。
マユミを突き飛ばす様に押しのけてその場から逃げ出してしまった。
(16) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 9:51:01

【人】 チャラ男 ウラミチ

「っ……ぐす……」


男は昇降口の隅で膝を抱えて泣いていた。
こんな風に部屋の隅で蹲るのは昔から変わらない。
今の姿ではあまりにも不釣り合いだが。


パニックになってあの場から逃げ出してすぐに家へ帰ろうとした。
けれどなぜかかえることができず、諦めて戻ってきたようだ。

恐怖と混乱と喪失感がぐちゃぐちゃでどうしたらいいかわからない。
(28) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 22:52:31

【秘】 不知 ミナイ → チャラ男 ウラミチ

とある時間、
あなたのもとにメッセージがやって来た。


『薬袋だ、裏道くんのメッセージはここかな?』
『この連絡に返事入らない』

『単刀直入に言おう、ボクは鹿乃くんを探している』

『彼女は迷子になっているんだ』


『見つけてほしいといっていた、それが
さいごの言葉
だった』

『きっと寂しがっていると思う。だから』

『もしみつけたら、優しくしてあげてくれ』
『怪我は すぐには治らないものだから』

『これが無事で届いていることを願うよ』

『そして ボクは』

 
もう二度と戻らないものがあると知ってしまった。
  せめて二人だけは、どうか。


『また集まって みんなで遊べるのを楽しみにしているよ』
(-125) toumi_ 2022/07/12(Tue) 13:56:28

【人】 チャラ男 ウラミチ

>>+14

「……!」

泣きじゃくっていた男がふいに顔をあげる。

「……──カナイ…?」


涙と鼻水で情けなく汚した顔をあげ、周りを見渡した。
聞きなれた声と気配が傍にあった気がして掠れた声で名を呼ぶ。

──けれど、そこに望んだ人物の姿があるはずもなく、
ジワリと滲んだ大粒の涙がぽろぽろとこぼれた。

なぜこんなことになってしまったのか、なぜ帰ることができないのか、今の今まで話していたカナイはいったい何だったのか。
そんなわかるはずもない当然の疑問は、今は男の頭にはなかった。

ただ、 "もう会う二度と会えない" 単純なその事実だけでいっぱいいっぱいで。

引っ越す時だって、皆ともう会えなくなるのはとても悲しかったけど、会いに行こうと思えばまた会えると自分を慰められた。
便利な都会から田舎に戻るのは嫌だったが、皆と会えるのは本当に楽しみにしていた。


カナイがくっついてきた時のぬくもりも、髪に触れた感触も、何もかもしっかり覚えているのに。
どうして………

「………っ」


男は再び膝に顔を埋めてしまった。
(33) kotorigasuki 2022/07/12(Tue) 19:22:03

【秘】 チャラ男 ウラミチ → 不知 ミナイ

スマホの振動にピクリと反応する。
気だるげに取り出されたスマホの画面を泣きはらした目が捕らえた。

ミナイからのメッセージ。

その中に出てきた名前に、またジワリと涙が込み上げたが、ぐっとこらえる。

"見つけてほしい"……それはあの遺体の事を言っているのだろうか。

ミナイはカナイに生前から何か聞いていたのか……それとも、自分と同じように、先ほどまでいたはずのカナイの言葉なのか。

「………」

何度も何度もそのメッセージを飲み下す様に読み返し、
既読をつけてから数十分後……


『うん』


短い返事だけをミナイへ返した。
どれに対しての返事か、相手にはわからないかもしれないが。
(-149) kotorigasuki 2022/07/12(Tue) 19:35:52

【人】 チャラ男 ウラミチ

男は再びあの教室へ来ていた。
立ち直れたわけではない。
呼吸が引き攣り、頬も濡れたままだ。
けれど再びここに来たのは、ミナイの言葉を聞いたから。

恐怖に早まっていく鼓動を抑えるように胸に手を当て、逡巡しながら一歩、一歩と誰もいない……否“二人しかいない”教室の奥へと歩を進めた。

牧夫の姿を見、眉間に皺を寄せた。
そしてカナイの傍へ。

「………」

遠目から見れば一見、ただ寝ているようにすら見えるカナイをじっと見降ろして、唇をかみしめた。
(34) kotorigasuki 2022/07/13(Wed) 13:39:27

【人】 チャラ男 ウラミチ

>>34

目の前の事実に自分が納得できるよう、唯々それを見つめていた。
強く噛みすぎた唇からは一筋血が流れていたが、気にはならなかった。

「見つけてほしかったのか……?」


ミナイの言葉を頭の中で何度も反芻する。

「……寂しかったのか……?」


蚊の鳴く様な震えたか細い声で、返ってこない問いかけをする。

そして、そろりと手を伸ばし、頭に軽く触れた。

「俺も……寂しい……」


本音がこぼれた。
(38) kotorigasuki 2022/07/13(Wed) 21:42:45

【人】 チャラ男 ウラミチ

>>38
カナイの遺体の傍に座り込み、ぐしぐしと目元を雑に拭った。

「…………」


喪失感に何も考えることができなくて、虚ろな目で床を見つめている。

現実だと思いたくない事実も、帰ろうとしても帰れない訳の分からないこの状況も、虚勢を張ることしかできない自分の無力さも、こんな恐ろしい場所に一人ぼっちでいる事も、何もかもに絶望して疲弊してしまったのかもしれない。
(39) kotorigasuki 2022/07/14(Thu) 1:39:50
ウラミチは、もう冷たくなった蚊取り線香のケースを抱えている
(a89) kotorigasuki 2022/07/14(Thu) 17:29:51

 




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