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【秘】 友達 ネコジマ → かれがれ ユメカワ「殺したら死んでくれないと」 全身に冷水を浴びせられたみたいな心地になった。 あなたの腕が急に冷たくなったりしたわけじゃないのに。 あなたの言うことを質の悪い冗談だとか、そんなふうには思えなかった。 できてしまうのなら、猫島はたすからない。 猫島は、死んで漸くなんにもできなくなってくれると思っているから。 だからあなたが生きている人と同じでいてくれないと困る。 だからあなたは生きている。 (-85) 66111 2022/07/11(Mon) 21:37:30 |
ネコジマは、酷く自分勝手な理由で、言葉を紡いでいた。 (a33) 66111 2022/07/11(Mon) 21:37:44 |
ネコジマは、夢川の腕を抱きしめる力を強めた。 (a34) 66111 2022/07/11(Mon) 21:39:03 |
ネコジマは、離れられなかった。 (a35) 66111 2022/07/11(Mon) 21:40:19 |
【秘】 不知 ミナイ → 夢の先 ライカ「そういって、ボクが黙って送り出すと思ったのかい」 手を振っていそうな台詞を言うキミを言葉で繋ぐ。 「見送る言葉を易々と言うと……?」 なにも遠慮を感じさせなかったキミ。 隠しきれない少年らしさと、男の子らしさ。 それでも可愛いところもあって、一緒に笑ったり。 確かに自分の青春はキミのと隣にあった。 幼馴染みというほど近くはなかったかもしれないけれど。 ずっと一緒だったのだ。 ずっと見ていたのだ。 (-89) toumi_ 2022/07/11(Mon) 22:04:03 |
【秘】 不知 ミナイ → 夢の先 ライカ「生きてくれよ」 「夏彦くん」 「寂しいよ、辛いよ、悲しいよ」 「ボクに、キミたちを置いて行かせないでくれ」 初めて見せた、生きて居るキミに見せる悲しげな表情だった。 誰かの死を聞いても、一人の時も崩さなかった穏やかな表情を崩して、その背中に泣き言を言う。 (-90) toumi_ 2022/07/11(Mon) 22:04:24 |
【秘】 不知 ミナイ → 夢の先 ライカ「嫌だ。特別だとか、恋がなんだよ」 「一番近かったキミがいってしまうなんて」 「このぽっかりあいた穴の代わりなんていないんだよ」 「だって、キミはキミだから。 ずるい、一緒に居てくれるひとがいるなんて。 ずるい、ボクだってキミ達が欲しかった。 ずるい、」 人の物が欲しいなんて、嫌な言葉を言わないで。 それの何が悪いんだ、好きな人の好きな人を好きになって何が悪いの? どうして二人とも一緒にいなくなるの。 (-91) toumi_ 2022/07/11(Mon) 22:05:02 |
【秘】 不知 ミナイ → 夢の先 ライカ一人で、そのカメラを抱きしめる。 そのまま呼び止められなくたって構わない、だけど、 「……でももう決めたと、言うなら。 一切、責任も、何もとらないなら」 いやだから、見たくないから。そのまましゃがみ込んだ。 少しだけ、ほんの少しだけ休憩をしよう。 せめて。 (-92) toumi_ 2022/07/11(Mon) 22:06:22 |
【秘】 不知 ミナイ → 夢の先 ライカ「もう、振り向かないでくれ」 友情、親愛、大好きだったキミに。 やっぱりこんな言葉しか言えない。 (-93) toumi_ 2022/07/11(Mon) 22:07:26 |
【秘】 甚六 カナイ → 陽葉 シロマ「き、らいな奴なんて」 まるで見当はずれの問い。 どうしてそんなこと言うんだ。 どうして、“どうして”なんて言うんだ。 カナイはぐるぐる考える。 些細で大きな、言い回しの違いに気づく余裕もなく。 「ぃ いるわけない、 だろ 」ケン、と力なく喉に引っかかる咳をする。 どうやったら分かってもらえるんだろ。 「……ぁぅ。 そうじゃ、のぉて……」 ああ、むりかな。 むりだよな。 ぼくってそういう、やつなんだし。 (-94) 榛 2022/07/11(Mon) 22:09:03 |
【秘】 陽葉 シロマ → 甚六 カナイ「だよねぇ、皆良い子だ。 だから深雪も“離れ離れは嫌だ”って思ったんだろうしね」 うんうん、と場違いな頷きを返す。 話が噛み合わない。 丁度、ラジオの波長がずれているかのように。 「……実を言うと、最初は生徒が一人いれば良いやって思ってた。一人でもいれば、先生はできるし。 でも──深雪が皆一緒が良いって言ったからさ。 多いに越したことはないかな、と思って」 全員を狙う理由はその程度。 その程度で、少女は青年を死に至らしめた。 いや。 殺した自覚さえ、未だ無い。 「初めてできた生徒の頼みだもの。 ──私、叶えてあげたいんだ!」 その笑顔は、普段の大人びた雰囲気など微塵もなく……年相応に無邪気だった。 (-95) wazakideath 2022/07/11(Mon) 22:46:37 |
【人】 チャラ男 ウラミチ「っ……ぐす……」 男は昇降口の隅で膝を抱えて泣いていた。 こんな風に部屋の隅で蹲るのは昔から変わらない。 今の姿ではあまりにも不釣り合いだが。 パニックになってあの場から逃げ出してすぐに家へ帰ろうとした。 けれどなぜかかえることができず、諦めて戻ってきたようだ。 恐怖と混乱と喪失感がぐちゃぐちゃでどうしたらいいかわからない。 (28) kotorigasuki 2022/07/11(Mon) 22:52:31 |
【秘】 夢の先 ライカ → 不知 ミナイ振り返る事はしないけれど、 少しだけ、足を止めて。 知っている。君のWいつも通りWを。 故に、君のおかげで固まった決意を、僅か揺らがせて。 「……責任なんて、 誰のものも取れないよ。」 ただ一人を、選んでしまったから。 たった一人だけを、隣に選んでしまったから。 「ねー薬袋、」 「笑って見送ってよ。」 君が笑ってくれないと、 僕だって泣き出してしまいそうだから。 「……さいごの、お願い。 もうこんな事言わないからさ、聞いてくんない?」 覚悟は、折らない。 君の望みは、叶えられない。 今君は、どんな顔をしているのだろう。 (-96) osatou 2022/07/11(Mon) 23:30:05 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ『意味なんて無いよ』 短い返信。 自分から意味はあるのかと問うたのに、 意味など無いと返すのはどこか破綻しているようで、けれど。 『生きてる事にも、それをやめる事にも』 『それそのものに大層な意味を付加しようなんてナンセンスだ』 『生きてる理由があるから生きてるように、 生きてるのをやめる理由があるから生きてるのをやめるだけ』 『どっちもただの手段でしかなくて、その先に目的があるだけ』 君とはそもそも思考の重点を置く箇所がずれているのだと思う。 生きる事も、生きる事をやめる事も、単なる手段でしかない。 少なくとも、夢川にとっては。 (-97) unforg00 2022/07/11(Mon) 23:52:29 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ『それでも、生きていく事なんて分の悪い賭けだよ』 『確かに生きていないとできない事は多いけど、 それが生きている事で味わう辛い思いに釣り合うとは限らない』 『その上賭けに乗るには『今』を賭け続けないといけないし、 配当金は常に理不尽に変動し続けて 急に一方的に不利なルールを課される事だってある』 『何より、唐突に賭けを台無しにされる可能性だって』 (-98) unforg00 2022/07/11(Mon) 23:58:26 |
【秘】 海市蜃楼 ユメカワ → 元弓道 マユミ『俺があの日死んじゃったみたいにね』 ──夢川深雪は、死んだ人間だ。 来家に引っ越す事を打ち明けた少し後のいつかの日。 最後にもう一度だけ話をしようと彼の家を訪ねようとして、 そのまま、不幸な事故であっけなく帰らぬ人となってしまった。 前触れも、理由も、意味も無く、何処までも唐突に、理不尽に。 『弓道部であった事も、牧夫兄の事も、突然だったでしょ』 『生きていたら、これからも何度も同じ経験をするんだよ』 『もっとひどい事があるかもしれないし、俺みたいになるかもね』 『見て見ぬ振りは長続きしない。いつかは限界が来るよ』 『それとも、麻弓ちゃん達が生きていく内に』 『新しく得たものが少しずつ 俺達の事を遠くへ追い遣っていくのかな』 『麻弓ちゃんが嫌だって思う事を捨てていくみたいに』 メッセージが送信されるテンポは、他愛無い日常会話と同じ。 君を責めるつもりは無い。どう思うかは君次第だけれど。 (-99) unforg00 2022/07/12(Tue) 0:00:20 |
【秘】 海雪 ユメカワ → 元弓道 マユミ『俺はそんなのは嫌だ』 『皆一緒の、いつも通りの日常があればそれでいい。 今が今のままあればいい。新しいものなんて要らなかった』 『だから、皆で一緒にずっと居られる場所を選ぶだけ』 たとえそれが、死の先であっても。 我儘な子どもは、自らの望む不変の為に他者の不変を壊す。 鳥飼の死という形で既に一つ壊していて、 そしてこれから幾つも壊していく。自らの信じるものと共に。 『きっと先生が皆を連れて行ってくれる』 『離れ離れにならなくていいようにしてくれるんだ』 『おいでよ、麻弓ちゃん』 『皆が待ってるよ』 強欲な子どもの願望は、皆で変わらず共に居続けられる事。 皆とは、今日ここに来た全員の事だ。 飽くまでもそれは願望、分不相応な高望みだけれど いつか君が来てくれるなら、確かに一つ実現に近付くだろうな。 (-100) unforg00 2022/07/12(Tue) 0:01:27 |
【独】 かれがれ ユメカワ/* マリン‐スノー【marine snow】 の解説 海の表層から深海まで観察される、雪のように降るもの。不定形で壊れやすく、プランクトンの死体などが緩く結合したものといわれる。海雪。 出典:デジタル大辞泉(小学館) これをずっと使いたかったけど使い所が無かったんや 助かる (-101) unforg00 2022/07/12(Tue) 0:29:40 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a36) 66111 2022/07/12(Tue) 1:28:04 |
ネコジマは、バッと振り返って音の方を照らした。猫がいる。 (a37) 66111 2022/07/12(Tue) 1:28:17 |
【秘】 友達 ネコジマ → 甚六 カナイ>>a36>>a37 「────」 「ねこや、」 「ねこや、今のはお前ですよね?」 言いながら、多分違うと思った。 倒したというよりも、避けたような。 猫は、あなたの頭の周りをうろうろ。 猫は、あなたの頬にすり寄ります。 猫は、猫島の方に行きません。 「ねこや」 「ねこや」 「ねこや」 「ねえ」 猫は、猫島の方に行きません。 (-103) 66111 2022/07/12(Tue) 1:35:03 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a38) 66111 2022/07/12(Tue) 1:35:36 |
ネコジマは、猫を照らし続けている。 (a39) 66111 2022/07/12(Tue) 1:37:53 |
【赤】 かれがれ ユメカワ──つん、と鉄臭い臭いが鼻をついた、錯覚。 「………死ぬのが、怖い……」 最期の日の、最期の瞬間の記憶。 俯いて考え事をしていたから、周りは見えていなくて。 音も遠くの事のようで、それに気付いた時にはもう手遅れで。 は頭を強く打ち即死だったと── その後の記憶は、何も無い。 最初は自分が死んでいる自覚も殆ど無いまま、 気付けばここに居たようなものだった。 「……即死かあ」 どろり、生暖かいものが額を頬を流れ落ちる感覚。 けれど何も滴り落ちはしない。これも、錯覚だ。 (*6) unforg00 2022/07/12(Tue) 1:57:50 |
【赤】 かれがれ ユメカワあなたの言葉をなぞるように繰り返す傍らに。 ふと視線を上げた。 今際の記憶を語るその声が、徐々に淀んでいったから。 「わかった。次はそうしてみる」 優しい──中途半端なやり方ではだめらしい。 どんなに甘く言葉を重ねても、迫り来る死の恐怖は拭えない。 死してなお残るほどに強いものなのだと、理解した。 自分と同じような死に方の方が、皆にとって優しいのだと。 「ありがと、先生。俺一人だったらずっと迷ってたかも」 提案はあっさりと『次』の手段の一つとなり、 少女に掛けられる言葉は、気遣いではなく感謝だった。 この場に於いて、あなたは『理想の先生』だから。 『生徒』に気遣われるなんて、きっとあってはならない事だ。 「…もう一回、夏彦に会いに行って来るね」 浮かない表情を、そっと笑みに変えて。 またね、少女や物言わぬ友達に手を振ったのちに踵を返した。 (*7) unforg00 2022/07/12(Tue) 1:58:23 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ『そう』 『じゃあ やっぱり、俺は悲しめそうにないな』 『時が止まってくれたら、それが一番だから』 『同じ時を進んでいたって、いつかは皆少しずつずれていくから』 そうして"今"がずれて綻んで、ばらばらになってしまう前に。 大好きな皆で一緒に、一斉に同じ所で立ち止まる。 きっとそれ以上に素晴らしい事は無いだろうな。 『そうやってずれていくものを見送って、見送られて』 『忘れたくないものを覚えているしかできないのは』 『互いに置き去りにされるだけは、寂しいな』 なんてのは独り善がりな寂しがり屋の思う事。 君がどう思っているかは定かじゃない。 人間は、忘れる生き物だ。 忘れる事で自分を守る、そういうふうにできているものだ。 記憶もずっとは続かない。過去はいつかは底へ底へ埋もれていく。 『寂しいけど、でも』 『死ぬのが怖いから、だから生き続けるのかな、君達は』 今を今のまま止めてしまえば、それは決して過去にはならない。 そうしたら、きっと。 置き去りにするもされるも、忘れるも忘れないも無いのにな。 (-104) unforg00 2022/07/12(Tue) 3:04:56 |
【秘】 夢の境 ユメカワ → 夢の先 ライカ小さな足音が、一人分。 夏の夜の空気と、夜明け前の物寂しさの中。 聞こえた軽い音は、確かに待ち人の訪れを告げていた。 それだけでどうしようもなく嬉しくなるくらい、やっぱり単純だ。 「……夏彦」 名前を呼んで、そっと君と向き合って、いつもと違う事に気付く。 ああ、ずるいな。俺が証明できる事なんてそう多くないのに。 「俺、やっぱり頑張るのは下手くそみたい」 「さっきだって、やり直そうとして、また空回って」 「そんな俺でも、いいの」 なんて、聞いたら決意を鈍らせてしまうかな。 まっすぐな月白色。君の瞳と目が合って、 ちょっと困ったように、けれども自然と笑みを返した。 思えば、始まりも君と目が合った日の事だった。 周囲の同年代とは少し違う雰囲気。少し違う距離感。 それが何だか気になって、駄目元で話し掛けたのが初対面。 実のところ、鬱陶しく思われてしまわないか少し不安だったから。 だから君がこっちを向いてくれたのが本当に嬉しかったんだ。 切っ掛けは、本当にただそれだけ。単純だって笑われてしまうかな。 (-105) unforg00 2022/07/12(Tue) 6:13:47 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ「…………苦しむ、時間が……長ければ、」 「それだけ恐ろしく思う時間も長くなる。」 「即死とか、それに近い死に方なら」 「きっと怖がらせないんじゃないかな」 「一緒なら、飛び降りても怖く無いかも」 「…よく、なくても。俺も、夏彦の事が好き」 座っていた窓枠から降りて、一度教室の床に足をつけて。 今はすぐ傍の君に我儘な愛を囁くだけ。 三階の高さは、ちょっと心もとないから。 「諦めたくても、諦められないくらい──大好きで、 愛してるから、離れたくない。離したくないから、だから…」 「今度は、一緒に死のうか」 思い返すのは、猫が屋根の上で月を見上げている写真。 屋根裏に行ったらしきあの子が撮った写真。 屋根に開いた穴からなら、校舎の屋根の上に出られそうだった。 (-106) unforg00 2022/07/12(Tue) 6:15:11 |
【秘】 夏の雪 ユメカワ → 夢の先 ライカ/* というわけで結婚式と書いて死因の相談なんですけど 飛び降り心中or絞殺リベンジorその他(なんも考えてない) の三択くらい人生に一度の晴れ舞台だし好きな死因を選んでくれな 要望は最大限聞く 個人的には飛び降りで上手く頭からいって即死だと 死因がお揃いになって激アツです (-107) unforg00 2022/07/12(Tue) 6:19:49 |
【人】 陽葉 シロマ「あ、」 硝子の割れた音の方へ向かっていると、見覚えのある帽子が落ちていた。 硝子を踏み、拾おうとして──永瀬の言葉を思い出した。 そっと離れて、窓の方を見る。 破片で怪我をしないように気を付けつつ、窓から下も覗き込んだ。 「……ま、君はそんな死に方しないよね」 姿勢を戻し、スマートフォンを取り出す。 さて、どうしたものか。 少女は暫し考えていた。 (29) wazakideath 2022/07/12(Tue) 7:46:54 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 友達 ネコジマ「────あは、」 「そうだなあ できちゃいけないんだ あっちゃいけない」 「死んだらそこで終わらなきゃいけない」 「じゃあこれって何なんだろうな 全部悪い夢だったのかな」 「起きた記憶なんて無いしさ」 「これが夢なら──覚めてみようか」 覚めるのはきっと、君の夢。 何にしたって、もうじき夢は綻んで、君達は朝に目覚める。 夢から覚めた君達は、現実にいったい何を思うんだろうな。 一瞬。鉄臭いにおいがしたような、錯覚。 (-108) unforg00 2022/07/12(Tue) 8:00:56 |
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