秘密取得　ペノル
>>2:58

　闇は好きではない。
　夜はいい。ひとが愛を育む時間だ。
　けれど、闇は違う。
　じわりと心を蝕んで、自分の信念を揺らがせていく。
　
　なんて弱い。ひとと変わらない心だ。
　ひとがそうなのだから、当たり前なのかもしれないが。
　それなのに、それなのに？



　「和」の神。
　和とは何だろう。和睦。親和。融和。
　とても端的に言うのなら、仲良くなること。

　背後に立つ姿に、振り返らないまま声をかける。

「ねぇペノル。わたくし、思うのだわ。
　愛があっても、ひとは狂うの。
　愛があっても、ひとを縛り付けてしまうの。
　──愛があっても、平和には、ならないの」

　愛があるだけでは。愛だけでは。
　彼の願う「和」の世界にはなることなどできないはずで。
　そうしてきっと、背後の彼は。
　それを知っているはずではないのだろうか。

「……ペノル。
　あなたが望むのは、本当に「和」の世界であるのかしら」*

>>2:40　>>2:41　秘密取得返信

　頭を撫でられてきょとりと目を瞬く。
　投げかけられる問いかけに、じっと、真っ直ぐに見つめて。

「狂った、愛」

　言葉を繰り返しながら、あの少女のことを思い出す。
　狂ってしまった結果、ひとをあやめた少女のことを。

「狂っていたとしても、愛は愛なのだわ。
　わたくしにとっては好ましいことに変わりはないの」

　どんな形であれ、愛は、愛だ。
　大切にすることだって。
　あやめてしまうことだって。
　自由に見守ることだって。
　縛ってしまうことだって。
　正しくいることだって。
　狂ってしまうことだって。
　それらは全て、ひとつとして同じにはならない、愛の形ではないだろうか。

「相手を思うこと。それが、愛の根本であるのだから」

　赦すことも。断罪することも。
　無罪から有罪へと覆ったとしても。
　サティカルの心にある、愛に従った結果。

　あの神を赦したいと思うことも。
　目の前の神を好ましく思っていることも。
　すべてが、すべてが。
　
「アネーシャさま。
　わたくしの愛は、とても揺らいでいて、頼りないのだわ。
　誰かの言葉で、揺らいで覆ってしまいそうなぐらいには」

「けれどわたくしは、この頼りない愛を抱えて、
　ほんの少しだけ、夢を見てみたいのだわ」

サティカルの秘密
・和の神とはとても相性がいいと感じている。
　ともに手を取り合って愛にあふれた世界をつくりたい。

「狂った愛に溺れてしまったらきっと、もっと、楽だったかもしれないけれど。
　
　わたくしは、愛の神。
　愛の名のもとに、すべてを受け入れ、すべてを赦し、すべてを愛していたいと思うのだわ」*

■絆取得シーン
相手：ペノル
場所：�K最高の場所
判定：(5)(1)^2d6

■絆取得シーン
相手：アネーシャ
場所：�G人との交流
判定：(3)(5)^2d6