[ずっと灯っていた炎は、
ふっ、と消えてしまった。]

はろはろはろうぃん！
ぼくは二日ぶり？

そぅっと見守る。
そぅっと、そぅっと、
見ざる聞かざる言わざる？

自然と自然と、種を蒔いたら、育つかな。
ことことことこと。
うん。うん。
少しだけ、期待してみる。

飴で元気になれるよ！
ぼくは元気いっぱいだから、
いろんな人にとりーと！

[透明とも違う、無。
挨拶のように、一日の節目に灯された火はもう目に映らない]

眠っただけさ。

[実際のことは分からないけれど、そう呟く。
何もない空間にひらり、ひらり。手を振った]

眠らなければ、サンタはプレゼントを置きに行けないんだよ。

[手のひらを開けば、あられ^sweetが乗っている。
ただ、乗っているだけ。そこに、在る]

[消えてしまった。
……眠ってしまった？

眠ったのだろうか。
よく、わからない。

丸まって、縮まって。

傍に靴下を置いていたら、
サンタさんは、会いに来てくれるのかな。]

[眠るよいこにお菓子を届ける役目は、もうひとりだから。
だから、あられは宙を舞って淡い光を灯す]

トレイ、こんばんは。

[いつものように挨拶を贈ろう。
届くかは分からないけれど、届けばいいなと思う。
淡い光は辺りを柔らかく照らすだろう]

君の周りには何が見える？

[クリスマスにはまだ早いけれど、今はハロウィンだから。
一緒にお祭りを楽しむ声は聞こえないだろうか。
大丈夫だよ。ひとりじゃないよ]

もちろん俺だっているしねぇ。

[靴下に入れられた色とりどりのあられの入った袋は、きっと星空みたいにきらきらしている……かなぁ？]

[光が見えた。
淡い、優しい光。]

……だれ？
…………プレリィ？

[上半身を起こして、辺りを見回す。
こんばんは、と、挨拶の声が聞こえた気がして。]

……おかえりなさい、こんばんは。

[呟き。
傍の靴下が、膨らんでいるのか見え、
手を伸ばし、取り出してみると、]

……わぁ！

[色とりどりのあられ達が、きらきらと光っていた。]

……まだ、炎は灯っているんだ。

[眠って、休んでいるだけ。
1日休んだのなら、明日は灯せるかな。
そしたらまた、彼に灯りを届けよう。]

[目を開いた初めの名に、そうだよと頷く。
動きは見えずとも、今度はおはようを一緒に届けた]

いつも綺麗な炎をありがとう。
灯った炎で辺りを見渡してごらん。
君の周りには、たくさんの仲間がいるはずだ。

[今度はしっかり言葉にして。
できるのは言葉を届けることだけだ。
でもそれができるのは大切だとも思う]

トレイ、またあした。

[だからこそ、こうして明日を願えるのだ。
ひらりひらり、手を振る]