人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


主催者 村岡 薊

【秘】 トト   → 三月ウサギ

  


  「 私たち、おんなじね。 」


   
(-0) papico 2021/07/13(Tue) 1:15:39

【独】 三月ウサギ

/*
お疲れさまでした〜
皆さんさてはえっちなことしてましたね??

トトはお付き合いありがとうー
村閉じまでには夜が明けるといい、、な、、、
(-19) 希 2021/07/13(Tue) 12:42:56

【雲】 三月ウサギ



  ………… いや、うん。


              ごめんって。

(D8) 希 2021/07/13(Tue) 21:28:57

【雲】 三月ウサギ



  どうやらご機嫌を損ねてしまったらしい。
  ほんのりと色付く頬。>>D1
  すぐにそっぽを向かれてしまったけど。

  …………。
  もう少し見ていたかった、と言うのは。

  結局口にはできないまま。
 
  
(D9) 希 2021/07/13(Tue) 21:29:24

【雲】 三月ウサギ



  白く滑らかな手が、こちらの頬を伝う。
  どくん、と心臓の音が跳ねたけど
  すぐさま続く言葉に上書きされた。

  どくん。
  トトの柔らかい唇が文字を形作る度に。

  どくん。どくん。どくん。
  耳を押さえたくなるような衝動が胸を打つ。
  自身の中からあふれる音が、君に聞こえないか。
  見当違いの不安を、笑い話にする余裕もなく。

  奇遇という言葉で片付けるには、
  まるで誰かの意図を感じるような物事の運び。
  もしそうなら、その誰かはたいそう性格が悪い。


  
(D10) 希 2021/07/13(Tue) 21:31:29

【秘】 三月ウサギ → トト  



  「 俺達は、おんなじなんだ。 」

(-50) 希 2021/07/13(Tue) 21:31:38

【雲】 三月ウサギ

 

  …… ようやく、絞り出せたのは。

  彼女に向ける、まるでその心に
  寄り添うかのような言葉。
  だけど響きには、甘さも希望もなく。
  ひどく掠れた声を、無理やり空気に溶かせれば

  無意識のうちに、繋いだ手の先
  込めていた力が、ふっと抜けていく。
 
 
(D11) 希 2021/07/13(Tue) 21:32:28

【雲】 三月ウサギ



 「 0時を迎えたら、二十歳になる。

   その瞬間、全てが正されて。
   俺が大切だと信じ、守っていたもの。
   その全てが過ちだったと断じられる。

   それが素晴らしいことであると。
   信じて疑わない声に祝福されて ─── 」


  …… 勝手に、決めないで欲しかった。
  明日を信じられない惨めな生活。
  確かにこれまでの人生。
  苦しいことの方が多かったけれど。

 
   
(D12) 希 2021/07/13(Tue) 21:32:49

【独】 三月ウサギ



  それを不幸だと決める権利は、俺にしかないはずだ。


(-51) 希 2021/07/13(Tue) 21:32:54

【雲】 三月ウサギ



  ふっと、息を吐いた唇が歪む。
  いびつなそれが、泣いているのか笑っているのか。
  自身でもわからないまま。


  「 …… 無理なんだ。
    だって20年近く、俺はこっちにいたんだから。
    今更そちら側に行けるわけがない。

    だから君に会ってみたかった。
    「そちら」の世界を生きる、誰かの声を聞いて

    ─── その空気に肌で触れて、 」
 
 
(D13) 希 2021/07/13(Tue) 21:36:05

【雲】 三月ウサギ



  「 自分と彼らの違いを知りたいと願った。 」


         馬鹿みたいな話だ。
         それで、何ができるわけでもないのに。

 
(D14) 希 2021/07/13(Tue) 21:37:01

【独】 三月ウサギ



  トトはどんな顔をしていただろう?
  意味がわからない?
  …… わからないと、いいな。

  何を言っているんだと。
  困惑した表情で俺を見て欲しい。

  そうすれば全て奇妙な偶然で、
  片付けてしまえるのだから。

  だってもしも君が「そう」ならば ───
 

(-52) 希 2021/07/13(Tue) 21:37:22

【雲】 三月ウサギ



  「 …… トト。
  
    やはり俺達は、
    出会うべきではなかったのかな。 」**
 
 
(D15) 希 2021/07/13(Tue) 21:37:31

【独】 三月ウサギ

/*
みなさまの高度なプレイを見られるのが楽しみです

僕達?
手を繋ぎましたよ☺️
(-59) 希 2021/07/13(Tue) 22:09:05

【秘】 トト   → 三月ウサギ

    


  「 貴方だけでは、あってほしくなかった 」


 
(-67) papico 2021/07/13(Tue) 22:41:10

【独】 三月ウサギ



  取り替え子(チェンジリング)
  ヨーロッパ民話に出てくる妖精の話。
  
  人間の子供を攫い、代わりに身代わりとして
  妖精の子供を置いていく。
  悪戯好きな妖精が紡ぐ御伽噺。

  だがひとたび現実の世界に置き換えれば。
  それは、嬰児交換という
  誰かの悪意が根付いた単なる事件。
 

 
(-79) 希 2021/07/13(Tue) 23:53:20

【独】 三月ウサギ



  …… 自分の名前が、嫌いだった。

  どうしたって揶揄いの対象になるから。
  まるで女の子の名前みたいだと。

  だけど、心から嫌悪したのは、あの瞬間。>>0:210

  本来あの場所にいるはずだった
  女の子の為のものだと知った時。
 
 
(-80) 希 2021/07/13(Tue) 23:54:05

【独】 三月ウサギ



  …… どうして、もう少し
  考えてくれなかったんだろう。
  愚かで大切な
「両親」
>>0:206

  用意していた名前を
  そのまま名付けたことだけじゃない。
  好きだからこそ、
  彼らの愚かさが許せなかった。>>1:D42

  そしてもう1組。
  未だ実感なんてあるはずのない「
両親

  生まれながらに運命を掴んだ恵まれた人達。
  俺にとっては無縁であるはずの人種。

  …… その、たった一つの縛り。

      ─── 跡を継ぐのは「男子」
             でなければならなかった。 
 

(-81) 希 2021/07/13(Tue) 23:54:58

【独】 三月ウサギ



  そんなことの、ために。

  かの家の繁栄を、快く思わない。
  もしくは奪い取ろうと目論む誰かの悪意で。

  俺と、彼女は ───
 
 
(-82) 希 2021/07/13(Tue) 23:55:12

【雲】 三月ウサギ



  「 …… ごめん。 」


  日の巡りと同時にするりと解けた指。
  繋ぎ止めようとするように、ぱっと掴む。


  「 ………… ごめん。 」


  壊れた人形みたいに。
  再度、謝罪の言葉を繰り返して。
 
 
(D22) 希 2021/07/13(Tue) 23:56:04

【雲】 三月ウサギ



 「 俺が間違っていた。
   約束していたのに。

   この部屋にいる間は。
   この一夜の間は。

   …… 夜が明けるまでは、
   俺と君は大切な存在で。

   ─── 何者でもない。ただのウサギとトトだ。 」
 
  
(D23) 希 2021/07/13(Tue) 23:56:22

【雲】 三月ウサギ



  単なる口約束に過ぎないのに。
  縋るように、握る指先に力を込めて、
  そのまま一番深い色の空を見上げれば。
  終わりへのカウントダウンが刻まれる。

  …… あの空が白むまでは、
  せめてこの手を ───
 
  
(D24) 希 2021/07/13(Tue) 23:57:17

【雲】 三月ウサギ



 「 …… 話を、しようか。

   俺は金持ちと会って話したかったけど。
   今は、君の──トトの話を、聞きたいんだ。 」


  そのまま手を引いてベッドに向かえば。
  彼女は付いてきてくれただろうか?
  願いが叶えば、未だ慣れないふかふかのシーツに、
  背中合わせに腰を掛けて。
 
 
(D25) 希 2021/07/13(Tue) 23:57:40

【雲】 三月ウサギ



  と言っても、いざ何を話せばいいか。
  少し困るなと苦笑してから。
  やがて俺は、ゆっくり語り始める。
  俺の生きてきた、
君がいるはずだった
20年間を。
  変わる空の色を、惜しみながら。
 
  …… 何をどこまで話したか。
  ひょっとして途中で、
  互いに眠ってしまったかもしれない。
  ただ、一つだけ確かなこと。


               「 …… トト。 」
 
 
(D26) 希 2021/07/13(Tue) 23:58:44

【秘】 三月ウサギ → トト  




  「 …… 誕生日おめでとう。 」



  長い長い、そして確実に終わりが決まっている話。
  その、はじまりは。
  たとえ悪意や運命に翻弄された生だとしても。

  背中合わせに浮かべた笑み。
  君に届くことはなくても。

  紛れもなく、その誕生を祝福する言葉から。**
 
 
(-83) 希 2021/07/13(Tue) 23:59:45

【独】 三月ウサギ

/*
ドロシーチップ可愛いよね

可愛いドロシーと可愛いぱぴこさん
ふたつが合わさって最強になるって知ってた
(-84) 希 2021/07/14(Wed) 0:01:53

【独】 三月ウサギ

/*
灰を読んできました!
つまり朝から皆さんのえっちが読めるんですね!?(読解力0)

楽しみにしてます、わーい!!**
(-85) 希 2021/07/14(Wed) 0:23:30

【秘】 トト   → 三月ウサギ

  


  「 お祝いなんて、要らない。

    もっと私を、ただの私を、


           必要としてよ ──── 」

  
(-106) papico 2021/07/14(Wed) 15:09:39

【雲】 三月ウサギ



  背中合わせのぬくもりは。
  背を這う指、腕へと順々に形を変えて行き。

  ─── プツン。糸が切れるように。
  ふらり傾けば、ぽふと軽い音を響かせ
  そのまま重なったまま、シーツの海に沈んでいく。

  このまま、堕ちていければいいのに。
  無意識のうちに願っていた。

  別の世界なんて関係ない。
  …… 誰もいない、二人だけの世界へ。
 
   
(D35) 希 2021/07/14(Wed) 17:12:28

【雲】 三月ウサギ



  「 そうだね。

    俺達は、出会うべきではなかった ─── 」
 
 
(D36) 希 2021/07/14(Wed) 17:12:34

【雲】 三月ウサギ



  この一夜が終わってしまえば、
  俺達の関係は「被害者」と「加害者」

  互いの人生を、奪い、奪われたふたり。

  見方を変えたところで、くるりくるり。
  その立場が入れ替わるだけ。
  結局、交わることはない。

  それでも、と薄く開いた唇は、
  きちんと微笑んでいられただろうか?
  それを知るのは、きっと君だけ。

  そのまま、祈るような想いを落とす。
 
 
(D37) 希 2021/07/14(Wed) 17:13:03

【秘】 三月ウサギ → トト  



      「 俺は、君に出会えてよかった。 」

(-120) 希 2021/07/14(Wed) 17:13:13

【雲】 三月ウサギ



  俺と君の世界は決して交わらない。
  なのに、この痛みを分かち合えるのは
  
世界で唯一、君だけで。


  脱線した電車。
  一番最初から、間違っていたんだから。
  目的地に辿り着けるわけがない。
   
    
             「 ─── トト。 」
 
 
(D38) 希 2021/07/14(Wed) 17:13:32

【雲】 三月ウサギ



  …… だからきっと、
  最後まで間違えたまま。

  真実が白日に照らされる前に、
  夜の帳が覆い隠してくれているうちに。
  君の名前ではない、君の名前を呼んだ。
 
 
(D39) 希 2021/07/14(Wed) 17:13:46

【秘】 三月ウサギ → トト  



 「 俺には、君が必要だ。 」


(-122) 希 2021/07/14(Wed) 17:13:59

【雲】 三月ウサギ



  じわり、眸が歪む。
  視界には霞がかかり
  君の顔が上手く見えない。
  それがとても恐ろしいことのように感じられて。

  その存在を確かめるように、
求めるように。

  華奢な体躯を抱きしめて、
  君の綺麗な髪を、純白のシーツの上に散らしたら。

 
(D40) 希 2021/07/14(Wed) 17:14:10

【独】 三月ウサギ



      …… そのまま、手を伸ばして。
      痛みを、ぬくもりを分かち合おうとするだろう。

      波打つシーツの海に溺れながら。
      まるで失った酸素を求めるかの如く。
      貪るように、唇を重ねようとしたのなら。

      ─── あとは、深い深い、奈落の外へ。** 




(-121) 希 2021/07/14(Wed) 17:14:18

【独】 三月ウサギ

/*
諸々確定はさせていないつもりなので、問題あるところは回避してくださいー;;

わわ。切ない……
全員で公園のベンチに集合すればいいですか?(何も良くない)
(-123) 希 2021/07/14(Wed) 17:15:45

【秘】 トト   → 三月ウサギ




  「 私も、貴方が必要よ…… 」



        名前は知らない、三月のウサギくん

  
(-151) papico 2021/07/15(Thu) 0:04:55

【秘】 トト   → 三月ウサギ




  「 この先に、幸せがあるのかな …… 」

 
(-152) papico 2021/07/15(Thu) 0:05:28

【独】 三月ウサギ



  真白なシーツの上で、
  花が散るように、薄紫のワンピースが乱れる。
  
  そこに甘さなんて、微塵もなく。
  貪るように互いを求め、苦しみを吐き出すための行為。

  吐息交わす度に、互いの熱が、痛みが
  どろりと溶けて絡み合い。

  …… 愚かしいゆめをみる。
  このままふたりでひとつになれたらよかったのに。


 
(-178) 希 2021/07/15(Thu) 20:38:47

【秘】 三月ウサギ → トト  



  「 …… どうだろう。
    
    行ける場所なんて、ないのかもしれない。 」
 
 
(-179) 希 2021/07/15(Thu) 20:38:50

【雲】 三月ウサギ



  もしかしたらただの独り言で。
  返事など求められてなかったかもしれないけど。

  生まれた瞬間から間違っていたと言うのなら。
  …… 行き着く先だって、きっと。

  それでも互いを離すことだけはしなかった。

  傷を隠すために、別の傷で上書きした。
  愚かしくて愛しい一夜の記憶。
 
  
(D46) 希 2021/07/15(Thu) 20:40:55

【雲】 三月ウサギ



  ─── ずっと夜ならばよかった。
  心に負った傷も、涙も、名前も。
  全部深い黒が覆い隠してくれるから。

  何度も何度も窓に視線を送っては、
  そこに広がる闇に安堵して。
  このまま朝が来なければ良いのに、と。
  心から願った瞬間。
  

  生まれたての太陽が、世界を照らした。  


(D47) 希 2021/07/15(Thu) 20:42:24

【秘】 三月ウサギ → トト  

  

       「 さようなら、トト。 」
 
 
(-180) 希 2021/07/15(Thu) 20:42:53

【人】 三月ウサギ



  ─── 友人、恋人、契約者。

  俺達は、何かになれたんだろうか?
  確かめることはせず、ゆっくりと身体を起こと。

  白い太陽を、背負いながら。
  ようやく重なった視線を惜しむように
  真っ直ぐに君を見つめたあと。
  目を細めて微笑んだ。
 
 
(42) 希 2021/07/15(Thu) 20:43:12

【人】 三月ウサギ

 

  最初から、一夜だけの約束だった。

  このホテルを出た後は。
  それぞれの別の世界に分かたれて。
  君の家族が俺の家族になり。
  俺の家族が君の家族になる。


  なのに、俺と君は家族にはなれない。


  そんな当たり前のことに対して。
  心底不思議そうに、首を傾げれば。
 
  
(43) 希 2021/07/15(Thu) 20:43:51

【独】 三月ウサギ




          繋いだ指先を解いたのは、
              どちらからだっただろう?**
(-181) 希 2021/07/15(Thu) 20:43:54

【独】 三月ウサギ

/*
可愛いと切ないが溢れていて僕の感情が迷子!!!!
みんなの結末見守る、、、るる、、、
(-182) 希 2021/07/15(Thu) 20:47:25

【秘】 トト   → 三月ウサギ

  

    
私を必要としてくれて

  「  約束を守ってくれてありがとう 」


  
(-193) papico 2021/07/15(Thu) 23:35:12

【秘】 トト   → 三月ウサギ

 

 

            「 さようなら 」
 
 
 
(-194) papico 2021/07/15(Thu) 23:35:38

【独】 三月ウサギ

  

  最初から一夜限りのことだった。

  夜が明けたなら、本来あるべき姿に
  他人同士に戻るのが約束だった。

  だから俺も、約束を守る。
 
(-226) 希 2021/07/16(Fri) 23:51:51

【人】 三月ウサギ



  …… 少し考えたのは、俺の家族だった人のこと。


  「そんなこと考えてなかったのよ、どうしよう?」


  ほわんとした笑顔で搾取する。
  そんな悪意は、俺が偽物だったからで。
  君が晒されることがないといい。
  心からの願いを浮かべて。
 
 
(76) 希 2021/07/16(Fri) 23:52:38

【人】 三月ウサギ



  微笑みを重ねて、別れの言葉を重ねて。
  さらに未練を断ち切るように。


  ─── なかったことにしていい。>>2:D18



  再度念を押そうとした言葉は、
  ふわりと香る甘い匂い。
  胸元を飾るリボンと共に
  流れるように美しい、洗練された所作に奪われた。
   
     
(77) 希 2021/07/16(Fri) 23:53:36

【秘】 三月ウサギ → トト  



  ほぅ、と自然と息をもらし。
  思わず見惚れてしまい、知る。
  終わってから気付くこと。
  ああ、初めて会ったときから>>0:397


           ──── 俺はきっと、君が。


(-227) 希 2021/07/16(Fri) 23:55:15

【独】 三月ウサギ



  芽吹くことなく散った想い。
  太陽の下では咲けない花。
  その名前を告げることはなく。

  それから、チェックアウトのため、
  ルームカードをフロントに手渡せば。
  二人はそれぞれの世界に分かれていき。

         
主役になれない二人

       三月のウサギとトトの話はこれでおしまい。


 
(-228) 希 2021/07/16(Fri) 23:56:03

【人】 三月ウサギ



  ***

 
(78) 希 2021/07/16(Fri) 23:56:07

【人】 三月ウサギ



  そのあと、俺は両親と出会い。
  そのあと、俺は両親と別れた。


  「 品のない子ね。
    やはり育ちが卑しいとああなのかしら? 」

  「 あれなら、あの偽物の方がまだ ─── 」


  俺の前では穏やかに微笑んでいたけれど。
  陰でそんな話をしているのを聞いてしまえば、
  嫌でも気づく。
 
 
(79) 希 2021/07/16(Fri) 23:56:40

【人】 三月ウサギ



  そうか、俺には家族なんていなかったんだ


  気付いた瞬間、目の前が開けた。
  迷いはなかった。
  そのまま、あの大きくて息苦しい家を出た。
  名前はどちらでもよかったけれど
  下手に変えて詮索されるのも煩わしい。

  なので、一番最初にもらった。
  俺は俺の嫌いな、
俺の好きな女の子の
名前で生きていて。
 
  元々大学は奨学金で通っていた。
  再びキャンパスに戻ることも可能だっただろう。
  生活費もバイトして稼いでいた。
  家族を養う必要がない分、余裕ができたくらい。


  そうか、俺には家族なんていらなかったんだ
 

  気付いてしまった、幸せで不幸なこと。

 
(80) 希 2021/07/16(Fri) 23:57:14

【人】 三月ウサギ



  …………


  誰にも煩わされない幸せな日々。
  誰にも煩わされない不幸せな日々。

  世界は次第に、色を失い。
  今が夜なのか朝なのかもわからない。
 
 
(81) 希 2021/07/16(Fri) 23:57:30

【人】 三月ウサギ



  そんな日をどれだけ過ごしただろうか。
  アスファルトの地面を渡る風が、
  短く切り揃えた髪をさぁっと通り抜けた。

  一瞬、反射的に目を閉じて、
  パッと風の吹く方に目を遣ると、
  どこかで見たリボンが、ひらりと宙を舞っていた。
 
 
(82) 希 2021/07/16(Fri) 23:58:06

【人】 三月ウサギ



  1つのリボンへと伸ばされた2つの右手

  俺の方が僅かに早く、それを掴んだ。
  
 
(83) 希 2021/07/16(Fri) 23:58:16

【人】 三月ウサギ



  「 これ、─── 」


  リボンを掴もうとしていた手に、
  俺の手に収まったリボンを掴ませる。

  それから相手の顔に、大きく目を見開いて。
  思わず、その名を口にしようとして、噤む。
  
 
(84) 希 2021/07/16(Fri) 23:58:25

【人】 三月ウサギ



  三月ウサギとトト。
  終わってしまった物語。
  誰にもなれない、どこにもいけないひとりとひとり。
  どこにもいない彼らは、ここにもいない。
 
  …… だから、驚愕に彩られた瞳を、柔く細めた後。
  上げた口角と共に「 君 」に向ける言葉は、きっと。
 
 
(85) 希 2021/07/16(Fri) 23:58:34

【雲】 宇佐美 有栖



    「 はじめまして。 」 **


   
(D52) 希 2021/07/16(Fri) 23:59:25

【独】 宇佐美 有栖

/*
トトのロルが美しすぎて……
本当に毎回……殺されてます…… _(꒪ཀ꒪」∠)_

うええええん
(-230) 希 2021/07/17(Sat) 0:05:13

【秘】 東堂 唯織   → 宇佐美 有栖

   



       「 はじめまして。貴方のお名前は? 」**


  
(-245) papico 2021/07/17(Sat) 13:43:51

【独】 宇佐美 有栖

/*
〜〜〜〜〜っっ(৹˃ᗝ˂৹) !!!!
(-246) 希 2021/07/17(Sat) 13:45:38

【独】 宇佐美 有栖

/*
唯織ちゃんが美しすぎて、お返ししたいのに何を書いても蛇足になってしまう問題!

お医者さまペアの手探りで近づいていく距離感たまらないし
兄弟は切なくてしんどいのに、何故か鬼滅を挟んでくるの笑ってしまって感情バグるね??
(-255) 希 2021/07/17(Sat) 13:58:29

【人】 宇佐美 有栖



  一夜限りの約束。

  果たし、途切れてしまった縁の糸は。
  ひとひらのリボンを結ぶように、
  キュッ絡み合い、繋がって。


       あの「はじめまして」から。
       幾度となく、世界は朝と夜を繰り返した。
 
 
(100) 希 2021/07/17(Sat) 18:34:31

【独】 宇佐美 有栖



  ……。


 「それ」は最初からいなかったものだった。
 「それ」は最初からいらなかったものだった。

  あの中で、俺だけが異物で弾きもので。
  渇望し、裏切られ、切り捨てた存在。


  なのに今、誰にもなれなかった俺は願う。
  流れる血の繋がりがなくとも。

  もし、君が俺の目の前で笑ってくれていたのなら。

  君の友人に、恋人に、共犯者 ─── そして、
 
 
(-270) 希 2021/07/17(Sat) 18:35:38

【秘】 宇佐美 有栖 → 東堂 唯織  




       「 宇佐美 有栖には、

              東堂 唯織が必要です。 」

 
(-271) 希 2021/07/17(Sat) 18:35:49

【秘】 宇佐美 有栖 → 東堂 唯織  




          どうか俺の家族になってください。

(-272) 希 2021/07/17(Sat) 18:35:57

【人】 宇佐美 有栖



  夜のしじまも、明ける朝靄も共に生きたいと。
  願う俺の顔は、情けないことに若干強張っていた。
  心を張り詰めて、僅かに震える手には、
  ひとつのリングが輝いてる。

  それは、沈む夜と昇る朝を必死に駆け抜けて。
  時刻は刻む針が、真上を向いて重なる時。
  日付は ………
 
 
(101) 希 2021/07/17(Sat) 18:36:48

【秘】 宇佐美 有栖 → 東堂 唯織  



  
          「 誕生日おめでとう、唯織 」

(-273) 希 2021/07/17(Sat) 18:36:58

【人】 宇佐美 有栖



  すぅと息を、吸って吐いて。
  全身を覆っていた緊張を解し。
  穏やかな陽だまりのような微笑で贈る。


       …… かつて首を横に振られた祝福。>>D29
       今度は君に届いたのか。
 
 
(102) 希 2021/07/17(Sat) 18:37:14

【雲】 宇佐美 有栖




        ─── それはきっと、
              これからはじまる物語次第。** 
(D54) 希 2021/07/17(Sat) 18:37:24

【独】 宇佐美 有栖

/*
サンドイッチの具にしてしまった……(土下座ウサギ)

唯織のロルが素敵すぎて、あそこで終わらせるべきではと、
本当に本当に悩んだんですが……名前を呼びたくて。
(-274) 希 2021/07/17(Sat) 18:40:11

【独】 宇佐美 有栖

/*
まだお時間はありますが、ご挨拶。
この度は素敵な村をありがとうございました。

お相手頂いたぱぴこさんは本当にありがとう。
トトの全てが愛しくて美しかったです……

ラブリーナイトは明けてしまったのですが
これからは俺が君の愛の騎士(ナイト)になりますと
ロルで入れるのはちょっぴり恥ずかしかったので、
ここで言いますね。うん、ここでも恥ずかしいね!!!

皆様の物語を最後まで見守らせてもらいつつ、
またどこかでお会いできたらよろしくお願いします。**
(-275) 希 2021/07/17(Sat) 18:45:08

【秘】 東堂 唯織   → 宇佐美 有栖





     「 ありがとう、有栖。
       そして誕生日おめでとう。 」


 
(-321) papico 2021/07/17(Sat) 23:54:21

【秘】 宇佐美 有栖 → 東堂 唯織  



  幸せだと微笑む美しい君へ、同じ言葉を返して。

  やがて二人が生まれた夜が明けて。
  はじまりの朝を君と迎えられたなら。
  大切なことを忘れていたと、少しだけ慌てて。
  ほんのり染めた頬を向ける。



 「 
している、唯織。 」


           君に伝えていなかったこと。
           ─── 君に伝えたかったこと。**
(-330) 希 2021/07/17(Sat) 23:59:51
 




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