人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


真白 千由里主催者 村岡 薊

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
えっちな朝だぁ
寝落ちかましてごめんなさい、おはようございます!
お疲れ様でした!

タイガさんはひとまずお付き合いありがとうございましたーっ
エピまでよろしくお願いします♡
(-12) 2021/07/13(Tue) 8:28:35

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[告げられた理由には首を傾げてしまう。
 だってこっちなら赤ちゃんだってできないし、それに
 ちゆがお腹壊しても……タイガさんは困んないでしょ。
 それとも心配してくれるのかな、
 
だったらちゆは、そういうのも好きだけど。


 子どもみたいに駄々をこねたのはほんの少し。
 困らせちゃだめ、それはよく知ってるから
 また後で遊んでくれるって彼が言えば
 わかったよ、ってちゆは頷いてみせた。

 なかったね、優しくなかったことなんか
 
先生と違ってタイガさんはずっと優しいよ。

 欲しがりなちゆのワガママを聞いてくれるのも
 知らないところを育ててくれるのも。]
(=0) 2021/07/13(Tue) 10:34:04

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ちょっと痛いな、少しだけ苦しい。
 すんなりと言うこと聞かない、
 入り口じゃないそこがイヤイヤするのを感じながら
 それを押し殺すように枕へ顔をうずめる。]


  ひあっ……
  ん、 タイガさっ…、


[耳たぶを擽られてさえずるような声で啼いた。
 そうして彼が与えてくれる気持ちよさに意識を向ける。

 ちゃんとできる、上手にできるよ、
 ちゆは良い子だから――
 タイガさんが求めてくれた初めてを、捧げるの。]
(=1) 2021/07/13(Tue) 10:35:03

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[やがていちばん太いところが通り抜けて、びくりと震えて
 そのままずぶずぶと奥へ沈む感覚に
 背筋を擽られる心地がして小さく唸った。

 前の穴と違って、すぐに全部飲み込めちゃう。
 お腹の奥に刺さる感じはまだ慣れそうにないけれど
 ……初めて、奪われちゃった。]


  ぅ、ふ……ちゆも、だいすき

     …ね、タイガさん、
     ちゆは良い子、だよね……?
 

[肌と肌がぴったり重なったその時、ふいに呟く。
 
良い子だったら――ずっと離れないでいてくれる?

 本当に聞きたいことは隠して、
 彼の言葉ひとつ貰えたらそれで良かった。]
(=2) 2021/07/13(Tue) 10:35:23

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ゆっくりと身体の内側を擦られるのに身を任せて
 時おり浅く息をつくたび声が漏れ出た。

 踏み入られたばかりのそこは次第に彼を覚え始める。
 子宮の裏側に届いて押し上げられる感じ、
 ちょっと嫌いじゃないかも、なんて思い始めて
 滑りがよくなったその頃、彼が腰を動かす途中、
 ほんの少し視線を後ろの方に向けた。]


  タイガさっ……、あのね、
  痕、つけてほしいなぁ……?


[うっすら汗の浮かぶ顔で辿々しく強請る。
 彼のものになってしまいたかったから
 きっと忘れられっこないけど、忘れないように
 そうだな――キスマークより消えないやつがいい。*]
(=3) 2021/07/13(Tue) 10:35:48

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
意訳:噛んで♡
(-15) 2021/07/13(Tue) 10:36:54

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
悲鳴がきこえた!
(-17) 2021/07/13(Tue) 11:10:54

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
ナイナイシテナイヨ……
(-21) 2021/07/13(Tue) 13:53:16

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
ツンデレ可愛い♡
(-27) 2021/07/13(Tue) 14:34:32

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
かのじょ……カノジョ?
タイガさん、彼女にしてくれる?(きゅるん)
(-30) 2021/07/13(Tue) 16:34:18

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
すてき〜!ってきゃっきゃする傍で噛んでくれた!キャッキャ!してしまうわたしがいる。
(-54) 2021/07/13(Tue) 21:54:10

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[身体が慣れるまでのしばらく、目を閉じていて
 「良い子」って彼が言ったのを心の中で繰り返した。

 
 そう、良い子、あたしは良い子なの。
 なんでも言うこと聞くし、ワガママもしない。
 それなのにどうして——ちゆの好きな人たちは、
 ちゆを一番に選んでくれないんだろうね。


 なにか足りないのかな。何が足りないんだろう。]


  んっ……ぁ、


[肌を擽るくらいの甘さ、じゃれ合う恋人みたいなの
 ぞくりと背筋が震えて咥えた熱を締め付けてしまう。
 好きだけど足りない、目が覚めたら消えちゃいそうで。]


   は、ぁッ……それ、すき っ


[固い感触が突き立てられた。
 ぎりぎりと食い込む痛みが心地よく思えてしまうの、
 こんなこと言っちゃったら変かな。

 だけどきっと、蕩けた声でばれてしまう。
 胸をぎゅうっと虐められるたび、痛いのを感じる度に
 きもちいいって身体が反応しちゃうから。]
(=8) 2021/07/14(Wed) 0:38:59

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[でもね。もっと、もっと——
 明日も明後日も消えないのが欲しい。

 ちゆがタイガさんを忘れないように、
 タイガさんがちゆを忘れられないように。]


  あ゛っ、んあぁ…… ぅん、わすれない ッ、から
  ……ちゆのこと、も、
忘れないで、



[鋭い痛みが肌を突き刺して、眉を寄せた。
 すぐ側に彼を感じられるのがたまらなく嬉しくて
 ちゆだけの印が刻まれたってわかったら、幸せで。

 それなのに痛いせいかな、泣きそうになるの。
 お腹の中は彼のもので満たされてる。
 痕の刻まれたうなじにやさしいキスを受ける。

 慣れない感覚、揺さぶられる感じ、苦しいの、
 ちょっとだけ気持ちいいのもわかるよ、それなのに
 嬉しいのか悲しいのかわからなくなって
 裏腹に震える喉は甘い音色を響かせる。]
(=9) 2021/07/14(Wed) 0:39:25

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ふぁ……ッ んん、…きもち、ぃっ、
   タイガさ、っん……好き…


[ちぐはぐの感情で、頭の中はぐちゃぐちゃで
 何度も突き上げる圧迫感に身悶えながら
 なぜだか涙が溢れそうになったのは
 どうか、どうか、シーツに染みて消えちゃえばいい。

 胸の弱いところを責められたら確かな快感があわさる。
 そうして揺さぶられるうちに
 なにか堪えきれないものが押し寄せて、]


  あぅ、…ちゆ、も……イきそ、ッ…——!


[知らない感覚が膨れ上がって絶頂感へと変わる。
 シーツに刻まれた皺が深くなる。顔を埋める。
 意識ごと染め上げられてしまいそうな刺激に抗って
 びくびくと身体を震わせた。
 それから力が抜け落ちて、ベッドに沈み込む。]
(=10) 2021/07/14(Wed) 0:40:51

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[あぁ、お尻でイっちゃった、なんてふにゃふにゃの声で
 彼のものを引き抜かれたならころりと仰向けになる。]


  ……ね、ちゅーして?


[彼の方へ手を伸ばしたら、また甘えてしまうんだ。*]
(=11) 2021/07/14(Wed) 0:41:15

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
遅くなりました!
すけべ向きの時間になってしまった……!
(-86) 2021/07/14(Wed) 0:42:04

【秘】 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里

[この夜が明けても、
 俺の家で待つ妻も子どもも
 君と秤にかけてたって
 「愛してる」方に傾くことないだろう。

 だって、俺を見てくれないし
 愛してくれない。

 それでも、俺はきっと家に帰る。



 心から愛してくれる君を、
 思い出の中に閉じ込めたまま。]
(-98) 2021/07/14(Wed) 13:33:17

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
えっ、はっ……えええ!!!
えーーーーー!!!!
(-110) 2021/07/14(Wed) 15:20:26

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[しばらくは消えない証を残して
 言葉を交わしたら、それはもう二人だけの誓い。
 それでいてやっぱり夜が明けたら
 ちゆと彼は離ればなれになるということ。

 果てたあとの気だるさはあんまり好きじゃない。
 終わりの予感を感じてしまうから、目を背けたくて
 甘いあまい口付けを強請ってた。]


  ……幸せ、だなぁ


[ふっと微笑んで、唇を重ねて、舌を絡めて
 タイガさんが再びとろとろの蜜に触れるなら
 たちまち吐息混じりの啼き声へと変わる。]
(=15) 2021/07/14(Wed) 17:04:00

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[今度は剥き出しの熱が埋まった。
 ほんの薄い隔たりは、
 それでもなくなってしまえば心地良くて
 一度目よりずっと鮮やかに彼の感触を味わえば
 こぼれる囀りもいっそう甘くなる。]


  タイガさん……

 
[向かい合って抱きしめて、けして離そうとはしない。
 打ち付けられる肌の乾いた音も、
 お互いに擽り合う吐息の温度も、
 やがて迸った少し青臭い匂いも、
 
 夜に溺れて時計の針は見えないまま
 それでも気づけば遮光カーテンの隙間が明るくなって
 夢が終わるその後も、全部――忘れないように。]
(=16) 2021/07/14(Wed) 17:04:24

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[幸せだったな、
 大好きだったな、
 忘れられそうにないや。

 だからごめんね、タイガさん。

 光は遮られて薄暗いままの室内、
 布団の中で灯るのは彼のスマホ画面。
 指、勝手に借りちゃってごめんね。

 連絡先をちゆのスマホにメモした。
 開いた履歴に彼のブログがあった。
 そこには「パパ」の顔したタイガさんがいた。

 娘さん、リカちゃんっていうんだね。
 かわいいね、幸せそうだね、
 ……なんだ、ちゃんと大事にしてるじゃん。]
(=17) 2021/07/14(Wed) 17:05:02

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[無音のカメラアプリが薄暗がりで点滅する。
 カメラロールにちゃんと収まったのを見れば
 一人、しずかに微笑んだ。

 大丈夫だよ、困らせないよ、
 ちゆは良い子だから――悪いことなんかしないよ。

 タイガさんのスマホを元に戻したら
 下着だけ身につけて窓際へ向かった。
 灯る火種が彼の目に止まったかどうかは知らない。
 空気清浄機はちゃんと回ってたはずだけど、]
(=18) 2021/07/14(Wed) 17:05:17

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  おはよ、タイガさん。


[笑みを浮かべてみせたあたしは、
 ほんのりと煙の匂いを纏っていたかもしれない。]
(=19) 2021/07/14(Wed) 17:05:26

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[そうして、夜が明ける。夢が終わる。
 エスカレーターを下りてフロントを後に、
 ホテルを出たら駅まで歩いて
 改札を通り抜けてから先に背を向けたのはどちらだったか。

 通勤ラッシュを過ぎたホームは静か。
 ベンチに腰掛けて手持ち無沙汰にスマホをいじった。
 通知の溜まったLINEを開くことはなく
 別に面白いわけでもない画像投稿を眺めた。

 いつもとそう変わらない日常。
 いつもと同じ、退屈な日常。

 無意識にパーカーの長袖を掴んでいて
 ぎゅっと指が食い込んだら、少し痛い。]
(7) 2021/07/14(Wed) 17:06:28

【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[愛してたよ、大好きだったよ。
 ほんの一晩だったけど――
 あぁ、やっぱり、だいすき。]
(-118) 2021/07/14(Wed) 17:06:42

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[大好きな人の一番にはなれない、
 それは今にはじまったことじゃなかった。

 大好きだったお母さんは知らない誰かを愛してて
 それでも、ちゆのこと見て欲しくて
 だけどワガママ言ったら嫌な顔するの、
 だから困らせないように良い子にしてた。
 「良い子だね」って褒めて貰える気がして、
 そしたらお母さんはぱったりいなくなっちゃった。

 みんなそうやって――初恋の彼も、先生も、
 最後に選ぶのはちゆじゃない誰かで
 そんなこと、もう分かってるからさ。]
(-117) 2021/07/14(Wed) 17:07:12

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[だから良いの、タイガさんの一番じゃなくても
 愛してるし、ちゃんと忘れない。
 あの日知ったあなたのことも、
 ――あれから見つけたあなたのことも。

 ブログに映ってた写真。
 マンションの場所ならネットで見つけた。
 最近、あんまり更新してないね?

 ふらっと立ち寄ってしまったのは
 あの夜からひと月くらい後だっけ。

 ちょっと通り過ぎただけ、それだけのこと。
 週に一度、数日に一度、――毎日、
 ほんのすこし眺めてただけ。

 ゴミを捨てに行くタイミング、
 リカちゃんを連れて買い物に出かける姿。

 夜の公園で明かりのついた部屋を眺めて
 電気が消えるのを見たら、
 そっと「おやすみ」を告げる。]
(8) 2021/07/14(Wed) 17:08:41

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[彼はちゃんと「パパ」だった。
 ぐずるリカちゃんを抱っこするのも、
 ご機嫌なリカちゃんに笑いかけるのも。

 あの夜よりもっと、ずっと大人に見えたんだ。
 ちゆなんかじゃ届かないような気すらして
 愛し合ったのが、なんだか幻みたい。

 ――ねぇ、ちゆのこと覚えてる?

 思わずそんなこと聞きたくなって、
 何度か電話を掛けようとした。
 でも、出来なかった。]
(9) 2021/07/14(Wed) 17:09:31

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[タイガさんの奥さん、まだ見たことないけど
 連れられて歩くリカちゃんが幸せそうで
 羨ましくて――ちゆには壊せなかったんだ。*]
(10) 2021/07/14(Wed) 17:09:47

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
タイガさん苦しんでるのにごめんってしてるPLが。
(-119) 2021/07/14(Wed) 17:11:46

【秘】 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ちゆ、ママになってよ。


[奥に吐き出す時に、そう笑った。
 ただ一人の女の身体も、心も、将来も
 全部欲しくて、そう言った。]
(-140) 2021/07/14(Wed) 21:09:23

【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里



  それじゃあ、ね。


[手を振って別れて、踵を返したら
 俺はもう父親に戻る。
 振り向くことは無い。

 だって、君はもう俺の心の中にいる。]
(-141) 2021/07/14(Wed) 21:22:37

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ――……、


[「愛して」ってちゆを求めてくれるひと、
 今までにいたっけな。
 
 彼の言葉にふとそんなことを考える。
 強請ったことなら何度もあった。
 形ばかり、答えてくれるひとはいた。

 でも、ちゆにそれを求めたのは――彼が初めてで
 だからやっぱり特別なひと、
 痛いくらいにそれを思い知らされる。]


  ……あいしてるよ。


[なんだか擽ったいのは触れあう肌のせいではなくて
 嬉しかったから、なんだと思う。]
(=23) 2021/07/15(Thu) 4:03:13

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[肌を重ねて甘い声を響かせながら、
 やがて張り詰めた先の果てに向かうころ
 彼が変な冗談を口にするの。]


  ふ、ふふ……


[ちゆはただ笑ってみせた。
 そうして実りもしない種を身体の奥に迎えるの。
 命が芽吹いて可愛い赤ちゃんが生まれたら、
 彼のことを「パパ」なんて呼ぶ日が来たら
 ずっと幸せでいられるのかな。

 ――なんて、叶わない“もしも”の話でしょう?

 知ってるよ、ちゃんと分かってる。
 それにほら……子どもなんて、好きじゃない。]
(=24) 2021/07/15(Thu) 4:03:37

【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  ママになったら、お嫁さんにしてくれる?


[だからぜんぶ受け止めたあとで、口にしたのだって冗談。
 そう思わせてよ。「良い子」のままでいたいもん。]
(-157) 2021/07/15(Thu) 4:03:54

【鳴】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[それから何度も、何度も彼を注がれた。
 お腹の奥に熱さを感じて満たされた。
 愛を囁いて、囁かれる。

 喘ぐ声が上擦って掠れるのもお構いなしに
 汗の浮いた肌がひたりと触れあう感覚さえ心地良くて
 彼の一つひとつを刻みつけた。]


   ……もうずっと、このままがいいな。


[夜の終わりに囁いた。
 彼に届いたかどうかはわからない、
 落ちた瞼に口付けて、本当の恋人みたいに身を寄せた。]
(=25) 2021/07/15(Thu) 4:04:21

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[差し込む光を浴びながら、彼の声に振り向いたとき
 その無防備な微笑みに自然と目は細まっていたけれど
 昨日よりなんだか甘えん坊な姿、
 お強請りされるまま腕の中に飛び込みながら
 おはようのキスをしながら
 別のことを考えてしまったんだ。

 奥さんの前だったらこんな感じなのかな、とかさ
 彼の寂しさは知っていたつもりだけど――それでも
 純粋にちゆだけだって思えないのは
 きっと写真に映ってたあの女の子のせい。

 ……こんなの面倒くさいって思うよね、だから
 彼はなんにも知らないままでいい。]
(22) 2021/07/15(Thu) 4:05:05

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[シャワーを浴びた。
 昨日の痕にボディソープが少し沁みた。
 それが嬉しくて、鏡越しに見えないのはもどかしくて
 身支度を整えたら、もういつでも外に出られる格好。

 昨日はほとんど目につかなかった時計が
 今日はやたらと視界に飛び込むの。
 チェックアウトの時間が近づいて、名残惜しくて
 駅までの道をやけにゆっくり歩いていたけれど
 それでもやがては辿り着いてしまう。

 最後のキスを交わした、その後は
 どんな顔をしていいかわからなかった。
 気づいたらじっと爪先を見つめてた。]
(23) 2021/07/15(Thu) 4:05:33

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……うん、ありがと。
  ちゆも幸せだったよ。


[“またね”なんて存在しない。
 手を振る彼が背を向けて、反対方向に歩き出して
 見えなくなったらそれでおしまい。
 あたしたちを繋ぐ関係性はどこにもないから。]
(24) 2021/07/15(Thu) 4:05:47

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[空っぽの穴を埋めたかったの。
 今は満たされた心地がして、
 瞼を閉じれば思い出す。

           
             ――それなのに、困ったな
             結局胸が苦しいまま。
(-158) 2021/07/15(Thu) 4:06:23

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[そうして彼を見守ったところで、
 苦しいのが消えるわけでもない。

 たとえば何気ない偶然を装って目の前に現れてみたら
 あの夜の続きが始まるかもなんて、何度か考えた。
 そしたら彼は驚くかな、それとも困った顔をするのかな。

 だけど思い浮かべる傍らにはあの子がいて
 小さなリカちゃんの物心なんて知らないけど
 ――あの子さえいなければ、なんて思いながら
 あの子がいたから足を踏み出せなくて。

 壊しちゃえっていつかは簡単に考えたのに
 ちゆを見て、困った顔されるのが怖かった。]
(25) 2021/07/15(Thu) 4:06:52

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[その夜も遠くから眺めただけ。
 暗闇に紛れたらきっとあなたは気づかない、
 それでも街灯に照らされたベンチはよく見えた。

 あなたは俯いてた。疲れた顔してた。
 嫌なことあったのかな、
 毎日寄り道したってほんの些細な日常しか知らないけど
 好きだよ、大好き。今もずっと愛してる。

 たとえ一晩の恋人でも、あの夜は確かに特別で
 あたしたちは確かに愛を囁きあって
 ……ねぇ、少しくらいは、また寄り添ってもいいのかな。
 そんなこと考えてたら、今までさんざん躊躇った足が
 気づいたら前に進んでた。]
(26) 2021/07/15(Thu) 4:07:18

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……タイガさん?


[声を掛けて彼が気づいてくれたなら、笑った。
 まるでさっき通りすがったみたいな顔で
 歩み寄って、それから小走りで近づいた。]


  ひさしぶりだねっ


[平然と微笑むの、潤んだ目なんか知らない振りして。
 
だからどうか、ちゆの演技にも気付かないで。
*]
(27) 2021/07/15(Thu) 4:07:54

【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里

[万が一にも、千由里の中に生命が芽吹いても
 俺はきっとその子が泣けば
 耳を塞いでそっぽを向いていたと思う。
 そういうのは面倒だし、嫌い。
 汚いのも、うるさいのも嫌。
 そういう性根は何も変わらないから。

 だから、「良い子」が願った言葉には
 微笑むだけで、何も返さなかった。

 このままがいい。
 ずっとこの夜が続けばいい。
 そう願っても、夜は明けてしまうから。]
(-166) 2021/07/15(Thu) 14:58:28

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
ちゅらい……
(-169) 2021/07/15(Thu) 15:24:55

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[気付いた彼が顔を上げる。
 よそよそしくちゆの名前を呼んで。

 それにぱちりと目を丸くして、
 うっすらと壁みたいなものを感じては
 嫌だな、と人知れず思う。

 やっぱり忘れちゃってたの?
 心に掛かったのは見えないもやもや。
 不意に彼がちゆの身体を抱きしめたら
 埋まる距離感といっしょに取り払われるけれど。

 ――あの夜とは違う、彼がいた。

 震える身体はどうしようもなく弱々しくて
 手を添えた背中はいくらか小さく感じる。]
(44) 2021/07/15(Thu) 21:08:46

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[どうして泣いていたのかなんて知らない。
 喧嘩でもしたの?怒られちゃった?
 あれから変わりなく「リカちゃんパパ」をしてたんだから
 あたしたちの関係は、奥さんに知られてはいないんでしょう?
 それなのに何があったのか――ちゆは、知らなかった。]


  ……大丈夫、ちゆがいるよ。


[何が大丈夫かなんて知らない。
 それでも、ちゆは側にいたんだよ。
 今だってあなたの側にいるの、だから。

 あやすように背を撫でる。
 男の人の泣く姿を見るのは、初めてだった。
 だけど知らないタイガさんの顔、また一つ知れたって
 ちょっぴり嬉しくなったことは内緒。]
(45) 2021/07/15(Thu) 21:08:58

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[彼が落ち着くのを見ればベンチの隣に腰掛ける。
 そうして語られた事実を知る。

 ちゆの知らなかったこと、
 いつもリカちゃんと二人だった理由。
 奥さんの姿を一度も見たことがなかった理由。]


  辛かった、ね


[いつかの別れ際みたく視線は足の先に向けたまま
 深刻な声で同情を口にした。
 ――それもまた、半分くらいは演技だった。

 
なんだ、もうとっくに壊れてたんだ。
(46) 2021/07/15(Thu) 21:09:21

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[仲良くやってるんだと思ってた。

 ちゆじゃない女の人のところへ戻って
 ちゆの知らない時間を過ごしてるんだと思ってた。

 どうせ一番にはなれないんだ、って
 だから壊せなくて、諦めてたんだよ。

 でも、奥さんがもういないんだったら
 あなたの最愛がこの世界にいないんだとしたら
 今度こそちゆを選んでくれるのかなぁ、なんて
 自分勝手な酷い考えは
 あなたが知ったら幻滅しちゃうのかな。]
(47) 2021/07/15(Thu) 21:09:58

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……なんにもできないけど、
  話だったらちゆが聞くよ。


[頬に手をやるタイガさんを、
 出会いがけのソファでそうしたみたいに覗き込む。
 微笑んだのは優しさで、明るい声色は思いやり。
 ――本当だよ?だってちゆ、「良い子」だもん。]


  えへへ、普通にしてたよ。
  タイガさんのことずっと考えてたかな。


[はにかんで笑ってみせる。別に、嘘はついてない。
 タイガさんのこと、ずっと見てただけ。]
(48) 2021/07/15(Thu) 21:10:17

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[だけど三つ編みのやり方を聞かれたら
 つり上げた唇の端がふっと落ちてしまう。]


  できるけど、なんで?


[覗き込む顔を正面に戻して尋ねた。
 目的なんか聞かなくたってわかるけど。

 そっか、結局「リカちゃんパパ」のままなんだ。
 ……そうだよね、そりゃそうだ
 “普通”はお父さんかお母さんと一緒だもんね。]
(49) 2021/07/15(Thu) 21:10:48

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[今度こそ彼を手に入れられると思った。
 今度こそちゆのことだけ見てくれると思った。
 今度こそ愛し続けてくれると思ったのに
 今度はあの、小さな子どもがいるなんて。

 なんでかな、もどかしいの。
 愛しても愛しても愛しても愛しても
 いつまで経っても報われないの。

 ちゆだって「良い子」にしてるのに、
 欲しがっても掴んだ手からすり抜けてしまう。

 それなのに、]
(50) 2021/07/15(Thu) 21:11:21

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……娘さん、いくつなの?
  タイガさんの子どもなら、
  きっと可愛いんだろうなぁ。


[タイガさんの注いだ種で
 知らない女の人のお腹から生まれたあの子が
 ひどく羨ましくて、恨めしくて。]

  
  ねぇ、ちゆも会ってみたいなぁ。


[――――狡いよ、リカちゃんは。*]
(51) 2021/07/15(Thu) 21:11:41

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
なに言ってんだこいつ
(-183) 2021/07/15(Thu) 21:13:10

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
タイガさんのきもち……ひえっ……

>>悪寒<<
(-186) 2021/07/15(Thu) 21:51:06

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
>>-187
安定のシュレッダーさんで好きwww
(-189) 2021/07/15(Thu) 22:17:44

【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……だから、ね。
  「ママ」としてじゃなくって、
  「ちゆ」として、俺のそばにいて欲しいんだ。


[もしかしたら千由里にとって不義理だろうか?
 だけど、俺は、君がそばにいてくれたら、って
 そう願ってしまうんだ。]*
(-206) 2021/07/16(Fri) 11:38:12

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[一番じゃなくてもいいやって、一度は確かに思ったの。
 だってちゆには届かないと思ったから
 彼には奥さんがいて、リカちゃんがいて、
 そこに入り込む隙間を見つけられなかったから。

 ――――だけど今は違う。
 目の前に彼がいて、彼の愛する奥さんはもういない。
 タイガさんをちゆだけのものにして
 ちゆがタイガさんだけのものになって、
 二人で「普通の」幸せな恋をするのに
 邪魔なのは小さなあの子だけ。

 期待しちゃうの、タイガさんのせいだよ。
 そうやってちゆの目の前で泣いて
 他の人に見せられないような弱いところを晒すから。

 手が届くような気がして、欲しがってしまうんだ。]
(63) 2021/07/16(Fri) 15:24:23

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ふぅん、そうなんだ。


[タイガさんがリカちゃんの話を始めたら
 鼻歌を歌うように暢気な声で相づちを打った。

 今が夜で良かった。外が暗くて良かった。
 目だけは笑えない、可愛くない笑みを浮かべてしまうのも
 本当はそんな話をすこしも楽しいと思えない本心も
 全部暗がりが隠してくれるから。]


  おしゃべり好きなんだ、可愛いね
  一人でお世話するのは大変だろうけど……


[遠くの景色を見つめたままで返事した。
 顔を見ない割に、絡めた指だけはぎゅっと握って。]
(64) 2021/07/16(Fri) 15:24:35

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ごめんね、ちゆはやっぱり子どもが好きじゃないみたい。
 彼が笑うのを聞けばつられて笑って、
 「タイガさんの子どもだもんね」なんて零して。

 
 知ってるよ。
 目のかたちも鼻筋も、
 笑い方もよく似てるって。
 それであなたに似てないところは
 奥さんの面影を残しているんでしょう?


 彼がちゆの方を向けば、笑ってみせる。
 あの日より静かな笑みを浮かべてみせる。]


  覚えてくれてたんだね、嬉しい。
  連絡先も交換してなかったから、
  もう忘れちゃって会えないと思ってた……


[ちゆはこっそり知ってたんだけどね。
 さっさと掛けちゃえば良かったな、電話。]
(65) 2021/07/16(Fri) 15:26:19

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[そうして彼が一つ、また一つ語り出す。
 後悔だとか嘆きだとか、それと少しの愛だとか。
 繋いだ手はちゆより冷たくて震えてた。

 それでも熱は溶け合って、同じ温度に染まる。
 あの夜みたいに寂しさを分け合って――だけど、
 彼が知らない本心を伝えるつもりはなかった。

 
「愛」の形なんて知らない。
 リカちゃんがどんなに大切かなんて知りたくない。
 
 あの子がどんなに可愛くて
 無邪気でかけがえのない存在だとしても
 ちゆにとってはタイガさんと誰かの子どもで
 いらない存在でしかないの。


 ひどい?ひどいよね、分かってるよ。
 でも、だって、だってさ、]
(66) 2021/07/16(Fri) 15:26:39

【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙

 

  だったらさ、
  ちゆはタイガさんにとって――なぁに?
  

[お嫁さんにして、なんてワガママは言わないけど
 
あの子の「ママ」になんかなりたくないし、

 そんな関係、ただの宙ぶらりんに思えてならないの。
 
あの子のことなんか忘れて、恋人ごっこすればいいの?
 ――ちゆのお母さんがしてたみたいに。


 側にいたいよ、一緒に居たいよ、大好きだもん。
 だけどそんな曖昧さじゃあ、満たされない胸が痛くて
 問い尋ねた口元は、まだちゃんと笑えてたかな。*]
(-215) 2021/07/16(Fri) 15:28:37

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
リカちゃんママになるのは願いさげ!

とか書いててすごい苦い、
絶対コーヒーだけのせいじゃないね。
(-216) 2021/07/16(Fri) 15:30:59

【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里



  だから、自分が酷いことをしたって
  知ってしまった以上、梨花が大人になるまでは
  梨花をちゃんと守り育てるのが一番だけど……
  でも、それだけじゃ、立てなくてさ。

  辛い時にそばにいて欲しい。
  梨花が大きくなって、俺のところから巣立っても
  それでも変わらず隣にいて欲しい。

  今の俺がちゆにあげられるのは、
  そういう「一番」。


 
(-219) 2021/07/16(Fri) 21:05:17

【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里


[まだきっと、千由里は長袖で
 傷だらけの腕を隠しているんだろうか。
 「良い子」であろうと頑張って、堪えて。

 そんな千由里にまたずるい大人の顔するのは
 本当に、卑怯で、酷だけど、
でも寂しくて

 俺は千由里の顔をのぞき込む。
 吐息が通うほどまで近く、距離を縮めて問う。]


  ─────「良い子」じゃなくてもいい。
  教えて。

  今の俺は、ちゆを幸せに出来るかな?


[全部はあげられないけれど
 梨花にあげられない「一番」は
 君に全部あげたいと思うんだ。]*
(-221) 2021/07/16(Fri) 21:05:48

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[「幸せ」と聞いて、噛みしめる。
 そうしてタイガさんの聞かせてくれた本心も。]


  ……そっか。


[彼がくれると言ったのは「一番」。
 だけどちゆが欲しいと願うのは、求めてしまうのは
 彼の手、言葉、愛情、時間――…
 彼の隣で笑うこと。彼の側にいること。
 タイガさんの人生の、唯一の大切でいたいって
 どうしようもない自分勝手だ。

 「パパ」の顔したタイガさんの隣で笑えるのかな。
 辛いときだけなんて、ちゆは、足りないよ。]
(99) 2021/07/17(Sat) 18:14:37

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[きっと、本当はそんなに良い子じゃないの。
 大人みたいなことをしたって、子どもで
 小さな女の子のこと「いなければ良かったのに」なんて
 彼の言葉を聞いたって、まだ考えてしまうの。

 
あぁ、もしかしたらちゆも誰かに、
 ――お母さんにそんなこと思われてたのかな。
 愛が欲しい、恋がしたい、そんな身勝手で、
 リカちゃんはちゆの子どもじゃないけどさ。


 距離が近づく。彼の吐息が肌をくすぐる。
 こうして二人の世界がうっすら見えたら
 いっそタイガさんを奪い去りたくなってしまう。

 でも、それはダメでしょう?
 わかってる。分かってるから、]
(-262) 2021/07/17(Sat) 18:15:04

【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙

  
  ……ごめんね、


[ぽつりと音を発して、繋がれた手から抜け出した。
 覗き込む視線から顔を背けた。

 ちゆの可愛くないところも綺麗じゃないところも
 全部受け止めるって、いつか言ってくれたっけ。
 それでもさらけ出せずにいるのは
 自分でも嫌になるような本心だったんだけど。]


  ちゆ、リカちゃんのこと好きになれないと思う。


[思いがけずあっさりと、言葉が滑って]
(-263) 2021/07/17(Sat) 18:15:37

【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  可愛いなんて言ったけど、嘘。
  タイガさんがリカちゃんの話するの
  聞いててもあんまり楽しくない。


[そうやって続けたら彼はどんな顔をしたか。
 目をみることが出来なかったから、わからないまま。]


  ちゆは、ちゆのことだけ見ててほしいの。
  「パパ」じゃないタイガさんの方が好き。

  ……だから質問の答え、
  今はたぶん、あの夜みたいに幸せだって思えない。


[みっともなくてワガママで、
 気付いてしまうのは自分の気持ち悪いところで。]
(-264) 2021/07/17(Sat) 18:16:11

【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[顔を見られたくないからベンチを離れた。
 寂しさを埋めるだけだったら、辛さに寄り添うだけなら
 彼にはもっと素敵な相手がいるような気がしてしまった。

 それなのに――背を向けたまま歩き出せなかったのは。]


  だけど……離れるのは嫌。
  ちゆは、タイガさんが好きだから。


[かっこよく離れられるほど強くなかったせい。
 ちゆを愛して、想って、受け入れてくれた、
 あの夜に見せてくれた夢を忘れられそうにはなくて
 どろどろの感情を引きずったまま。]
(-265) 2021/07/17(Sat) 18:16:40

【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[どうしたらいいんだろうね。
 考えて、自分に問いかけてみる。
 だけど今はどうしようもないって答えに行き着く。
 そうして、せめてもの心当てに行き着いたのは]


  ……ずっと隣に居て。
  
  ずっと、ずうっと。
  ちゆがいつかおばさんになっても、
  ちゆより若くて可愛い子に出会っても
  ちゆを一番に選んで。

  それで、あたしのことだけ考えられる日が来たら
  タイガさんの心、全部ちょうだい。


[彼を振り向いて告げたのは、
 寄り添うだけの存在にしては重たい約束。
 「良い子」じゃないちゆの欲しがりだった。*]
(-266) 2021/07/17(Sat) 18:16:53

【独】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

/*
ヨガがんばってくだしゃ……
(-269) 2021/07/17(Sat) 18:27:29

【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里

[「良い子」じゃなくてもいい、とは言った。
 でも、千由里の望みを叶えたいなら
 俺は今一番大事なものを捨てねばならない。

 結局、誰も幸せに出来そうもない……
 そう思った途端、隣から体温が消える。]


  ……そうだよね。ごめん。


[あの日に似た景色の中、
 あの日ほど会話も弾まないのは
 何故か……なんて明白で。

 視線だけで千由里の背中を追い縋るように
 俺はぎゅっと唇を噛む。
 でも梨花以外の話を探そうとしたけれど
 引き止める言葉以上に、見つからなくて。

 千由里は、可愛くて、素直だから
 俺よりずっとふさわしいいい人は
 きっと世界中にいるはずなんだ。
 その人はどんなワガママも受け止めてくれて
 決して千由里を独りにしない。

 でも、俺も君が好きで、そばに居て欲しい。
 そう、願ってしまう。]
(-280) 2021/07/17(Sat) 21:15:28

【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里

[背を向けた千由里に祈りが通じたのか
 その歩みは止まってくれた。
 そして千由里が振り向いてくれた瞬間、
 俺もまた、ベンチから立っていた。]


  ─────……ちゆ、


[初めて見る、千由里の「良い子じゃない」顔に
 くしゃりと顔が歪む。

 また俺はこの子に無理を強いていないか。
 それで君は本当に満たされるのか。
 ……でも、すべてを「今」あげられないのは
 紛れもない事実。]
(-281) 2021/07/17(Sat) 21:16:02

【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里



  それでも、俺を好きだと言ってくれるの……?


[おじさんになって、話もつまらなくなって
 千由里の一番欲しいものを今すぐに
 満たしてあげられなくなっても、なお。
 一度緩んでしまった涙腺から
 また涙が溢れて頬を伝う。]
(-282) 2021/07/17(Sat) 21:16:51

【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里



  約束する…………

  もう絶対、寂しい想いをさせたりしない。
  
だからずっと、そばにいてよ。



[腕を伸ばしたら、避けられるだろうか。
 そのまま引き寄せキスをしたら?]
(-283) 2021/07/17(Sat) 21:20:15

【秘】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙 → ぶろーくんはーと 真白 千由里

[梨花が大きくなったら
 俺はなるたけ正直に打ち明けようと思う。
 もしかしたら軽蔑されて、罵られて、
 手塩にかけて育てた愛娘自ら、
 俺から離れて行くかもしれない。

 それでも、千由里がそばにいてくれるなら。]*
(-284) 2021/07/17(Sat) 21:26:49

【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[振り向いた先、ちゆより高い位置に目線がある。
 一度乾いた目元がまた濡れて、くしゃりと歪むのを見れば
 思わず困ったように笑ってしまう。]


  ……ふふ、子どもみたい。


[愛おしげに目を細める。
 好きな人が相手じゃなきゃそんな反応はしなかった。
 狡いよね、それでも好きになっちゃったんだから仕方ない。
 
 今日のあたしはあんまり良い子じゃなくて、
 今日のタイガさんもあんまり大人っぽくなくて
 
 初めて目にする表情は、
 彼をまた一つ知れることはやっぱり嬉しいの。
 結局離れるには好きすぎる、それだけのこと。]
(-305) 2021/07/17(Sat) 22:52:00

【秘】 ぶろーくんはーと 真白 千由里 → リカちゃんパパ 敷島 虎牙



  言ったね?
  本当に約束だよ、ちゆそういうの忘れないから。


[冗談めかして口にしたけれど、本気。
 伸ばされた腕から逃げるはずはなくて、
 重ねた唇はいつになくしょっぱい味がした。

 それからあなたの目を見つめたら、
 頬に手を沿わせて流れる涙は拭った。]


  ……あたしがおばあちゃんになっても、
          大好きでいさせてね。


[そう笑えば、同じ顔をしてくれたかな。]
(-306) 2021/07/17(Sat) 22:52:13

【人】 がーるふれんど 真白 千由里

[――出会いは突然だった。
 それが偶然か運命かは知らないけれど、
 恋に落ちるには一瞬で、愛してしまえば消せはしなくて。

 「お嫁さん」じゃない、「彼女」と呼んでいいのかどうか
 一つだけ確かなのは「恋人」とかいう肩書きだったか、
 そんな曖昧なものを背負って彼に会い続けた。

 彼の家を訪れることは滅多になかった。
 あの夜に宣言してしまった通り、
 彼と血を分かつ小さな少女が受け入れ難かったから。

 でも、それでもね
 何度か遭遇する機会はあったかもしれない。
 そんな折に彼はあたしをなんと呼んだか、
 何でも良かった。幼い少女に物心が付く頃は
 少しは大人になれていたと思うから。]
(110) 2021/07/17(Sat) 22:53:38

【人】 がーるふれんど 真白 千由里

[「ちゆりおばさん」なんて迷わず口にしたものだから
 名前を覚えられた最初にはむっとしてしまったけれど
 無垢で無邪気な子どもは躊躇いもなく笑う。
 彼によく似た目元で、彼と同じ笑い方で。
 あたしの胸の内なんて知らずに、笑ってみせるものだから。

 お菓子を買った。女の子向けの玩具を買った。
 タイガさんが悩んでいたのなら、
 七五三や卒園式の衣装選びに付いていった。

 「ママ」という呼び名だけは否定して
 彼女が好きかと聞かれたら――
 「わからない」、と答えただろうけど
 いつかの感覚すら麻痺してしまったのか。

 
彼女の成長の様を見守るのはいつしか
彼女が自立したその先への期待ばかりでもなくて。
(111) 2021/07/17(Sat) 22:55:57

【人】 がーるふれんど 真白 千由里

[「普通の恋」がしたいと言った。
 彼と過ごしたその時が普通だったかどうかは知らない。
 ただ、ただあたしは彼を愛していて
 タイガさんの隣に居られることが幸せだった。

 けれど一つだけ未練があるとすれば
 空っぽの左手が目につく時がある。
 形ばかりでもそこに証が欲しいと願うのは
 困った欲張りさんになるかしら。

 でも――――、]
(112) 2021/07/17(Sat) 22:57:01

【鳴】 がーるふれんど 真白 千由里

 

  ねぇ、タイガさん。
  ……お揃いの指輪、付けてみたいなぁ。


[「良い子」じゃなくてもいいと言ったのは彼だから、と
 いつかの言葉に託けて強請った――ある日のこと。**]
(=26) 2021/07/17(Sat) 22:57:42

【独】 がーるふれんど 真白 千由里

/*
ご挨拶失礼します!
Skyblueでそらです。村入ったり卓入ったりしてます。
シュレッダーさんお付き合い頂きありがとうございました!
タイガさん大好きでした。

同村者の皆様も素敵な物語をありがとうございました。
また機会があればよろしくお願いします。
(-323) 2021/07/17(Sat) 23:56:29
 




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