人狼物語 三日月国


88 灰色うさぎと紫うさぎの新生活

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【人】 オルテイシア

―― キャンプ当日 ――

[夏のイベントは引っ越しと花火大会だけに収まらず、前々から話題に上がっていたキャンプに行くことになった。
学校の行事や家族で何度か体験したことはあるけれど、それも10代半ばまでのことで、準備も人に任せてばかり居たから何をしていいかわからない。
最近のキャンプはグランピングと呼ばれるものになっているらしいことはTV番組や、調べている内に覚えた。
キャンプに必要なものは殆ど現地で借りれるらしいし、半個室の部屋もあるらしい。
虫が苦手なものとしてはありがたい情報だ。
選んだ場所は温水プールにスパまであって、それならば安心と楽しみに期待を膨らませた。]


 はい。
 殆ど現地で借りられるみたいですし、
 持っていくもの少なくて良かったですね。

 眠気覚ましのブラックガムもありますけど、
 運転におつかれの時はサービスエリアに入りましょうね。


[車での遠出は今回が初めてになる。
いつもは近所の買い出しか、遠出は電車だったので胸が弾む。
荷物を乗せて助手席に落ち着いたら、カーナビと共に道案内を任された。*]
(1) 2021/08/23(Mon) 19:42:51

【人】 オルテイシア

[睡眠はばっちりな様子で安堵したのも束の間、明け透けに水着を楽しみにされていると言われては、恥じらいが立つ。]

 もう……。
 でも、今年は海は諦めてたから、
 良いところが見つかってよかったですね。

 流星群も見れるなんて楽しみです。


[ひな鳥のように口を開ける彼にくすりと笑んで、「あーん」と声まで付けてガムを口に運ぶ。
楽しさに浮かれて、傍から見たら既に「バカップル」の称号を貼られても仕方がない。

車での移動は電車では味わえない二人だけ感があって、甘い空気になりやすい。

ラジオから流れる懐かしい曲を彼が口ずさむ。
二つの年の差は世代も近く、聴いてきた曲も似通っている。
懐かしい、と笑って、その頃にあった話が話題を付いたりもした。]
(3) 2021/08/23(Mon) 21:02:12

【人】 オルテイシア


[最近のサービスエリアは小綺麗になっていて、馴染みのコーヒーショップやコンビニ、地元のパン屋さんなどが並ぶ。
肉巻きおにぎりや、ご当地バーガーなどの出店も並んでいた。

美味しいものがたくさんあるのに、こういうところに来るとシンプルなものが食べたくなるもので、食堂のきつねうどんなどが美味しく見える。

まだ、お昼にもなっていない時間帯。
朝はしっかりと彼のご飯を食べてきたので、軽めにパン屋さんでクロワッサンとマリトッツォを買うだけに留める。
その代わりコーヒーは、缶コーヒーや自販機ではなくコーヒーショップでしっかりと豆が煎られたものを購入した。

車の中だと身体が凝り固まるから、外でしっかりと身体を解して、再び車の旅に着く。
周囲は既に緑に囲まれていて、都会らしさはなくなっていた。

ここまでくればもう殆どゴールに近い。]


 あと、もう少しだけ頑張ってくださいね。


[こればかりは応援するしか出来ないが、そう話している内に出口が見え始めた。*]
(4) 2021/08/23(Mon) 21:02:28

【人】 オルテイシア

 
 嵐さんってプライベートビーチまで買えるんですか?
 宇張さんにおねだりしてもらわないと。
 

[さすがに冗談だろうとくすくすと笑ってしまう。
でも、見知った顔馴染みと行く旅行はきっと楽しいだろう。
実現するには日程だったり場所だったりと難しい条件は色々あるが、想像に留めるぐらいなら許されたい。
同年代の女性と新しい水着を選ぶのも楽しそうだ。

車に乗り込んで、隣でデニッシュバーを食べる彼にカップタイプのコーヒーを渡しながら。
マリトッツォも食べたいというリクエストに運転席に腕を伸ばして「あーん」する。
さすがにクリームいっぱいのマリトッツォは口から少しはみ出して、「ついてる」と笑いながら口端についたクリームを舐め取った。]
(7) 2021/08/23(Mon) 22:36:53

【人】 オルテイシア

[キャンプ場は広く、駐車場もコテージの間隔も広かった。
荷物を手に案内された場所へ向かえば、ホテルと同等の室内に眼を丸くした。]


 ……すごい、ホテルみたい。
 きれーい。


[感動を覚えてきょろきょろと辺りを見回してしまう。
天幕が開けば、わぁ……、と感嘆の声を上げた。
ひとしきり室内を見てはしゃいで、一息付いていれば、プールの話題が上がる。]


 覗かないでくださいね?


[なんて、冗談を言いながらバスルームに水着を持って着替えに入った。]
(8) 2021/08/23(Mon) 22:37:11

【人】 オルテイシア

[流行りの水着のタイプも色々あったけれど、彼からのリクエストにパレオとあったので、結局手にしたのは水色のパレオ。

腰元に纏う少し透け感のある花柄が南国感を思わせる。
膝下まで隠す布地は右腰の辺りで結んで太腿を覆い隠した。
布地を脱げば、上下はただの白のビキニに変わる。
胸元はボリュームをアップさせるためにフリルが何段か重なっていて、首裏と背中で紐を結ぶタイプになっている。
本格的に泳ぐとなれば紐タイプでは心許ないが、水遊びする程度ならこれくらいでも大丈夫だろう。

バスルームの鏡の前で、確認するようにくるりと回って確かめる。
そろそろ彼も外で水着に着替えている頃だろう。]

 
 基依さーん、もう着替えました……?


[そうっと室内に声を投げた。*]
(9) 2021/08/23(Mon) 22:37:40

【人】 オルテイシア

 
 え、だって多分、着替えるところありませんよ?

[キャンプ場に併設されているプールだ。
きっと市民プールのように更衣室はないだろう。
あっても当日利用客用の小さなスペースになる。

キャンプ場を水着のまま歩くのは多少恥ずかしいが、海に併設されているような場所ではよくあることだ。

着替えた衣服を抱えて外に出れば、既に彼も着替え終わったようで水着姿になっている。
見慣れているとはいえ、明るい日差しの下で見るのはやはり眼のやり場に困る。

盗み見るようにちらっと視線を向けて、俯いた。]
(13) 2021/08/23(Mon) 23:35:04

【人】 オルテイシア

[ホテルの一室のような部屋で見せる水着姿は気恥ずかしく、胸元を指摘されたら、腕で胸元を覆い隠した。
耳朶を染めながら、上目遣いに睨む。]


 ……えっち。


[上着を、と言われたら断る理由もなくて、自身のものを取り出すより先に彼のものを差し出されて、この大き差ならお尻ぐらいまで隠れそうだった。
パーカーを受け取りながら、腰を抱き寄せられて近づく距離に狼狽える。]


 ひゃっ……!
 もうッ……、おさわり禁止ですっ!


[布を纏っているとはいえ、水着ではほぼ下着のようなもので。
ドキドキと高鳴る胸が伝わらないように、腕の中からすり抜けた。
パーカーを羽織ればすっぽりと上半身が包まれる。
スリット以外からは、肌も見えなくなった。

プールに向かうまでの間、ドキドキが収まらなくて。
まるで思春期を迎えた娘のようだと恥ずかしくなった。*]
(14) 2021/08/23(Mon) 23:36:50

【人】 オルテイシア

[とはいえ、自分もここの施設に慣れている訳ではない。
併設されているのならきっとスパには水着で行けるのだろう。
お風呂での支度は忘れずに持っていくことにして持ち物を整える。
水着で濡れたまま戻ってくることを考えれば、スパがプールの近くにあるのは有り難かった。

似合う?と聞く前に感想を口にする彼が擽ったい。
他の人に見られたくないというのも、独占欲を向けられているようでちょっと喜んでしまう自身が居た。

視線を泳がせる彼に、つられて朱を散らして、]


 それはっ……、
 ……基依さんが、触るからですっ!


[べ、と舌を出して、顔を背けた。]
(17) 2021/08/24(Tue) 1:08:15

【人】 オルテイシア

[彼が後ろで理性と戦っていることは知らない。
先に歩き出して部屋を出れば、すう…と足元を風が通り抜けていった。

ちょうど同じくしてコテージからプールに向かう学生らしき男の子たちが見えて萎縮して足を止めてしまった。
後から来る基依さんに手を伸ばして、きゅっと手を握る。]


 ……行きましょ?


[ツンと顔を背けたのも一瞬のこと、ふわりと笑って彼を誘う。
プールまでの道のりは、少し照れくさく甘酸っぱい。]
(18) 2021/08/24(Tue) 1:09:04

【人】 オルテイシア

[まだ夏とはいえ、山間にくれば多少温度は下がる。
日が陰れば少しばかり肌寒い。温水プールだったことに感謝した。

パラソルの下に荷物を置いて、持ってきた浮き輪をしゅこしゅこと空気入れで膨らませていく。
この準備期間が楽しくも待ち遠しい。

大きなプールほど大規模ではないが小さなウォータースライダーもあった。
浮き輪に乗って滑ることも出来るらしい。]


 ん〜、気持ちよさそう!

 基依さん、はやく、はやくっ、
 入りましょ?


[さすがに水の中で上着を着ている訳にはいかないので、プールサイドでは上着を脱いだ。
逸る気持ちを待ちきれずに彼の手を引いて水場に向かった。**]
(19) 2021/08/24(Tue) 1:10:31

【人】 オルテイシア

[おねだりを指摘されたら答えられない。
指先を頬に当てられて、言葉では返さずに押し返すようにぷっくりと頬を膨らませた。
その反応が既に認めているようなものだけれど。

触れられれば、また「おねだり」を口にしてしまうだろう。]
(22) 2021/08/24(Tue) 18:42:52

【人】 オルテイシア


 はぁい。

 ……わ、ぬくい。
 気持ちいい〜……。 

[忠告する声には良い子のお返事を返して、プールに沈む。
ぬるめの温泉みたいで気持ちがいい。
すいと水を一掻きすれば、水が波打った。

彼に支えてもらって浮き輪に乗れば、ぷかぷかと水の上を揺蕩って、足とお尻が水面に浮かぶ。
手で水を掻いても気持ち程度しか進まないから、行き先は後ろから浮き輪を押してくれる彼に任せた。

ウォータースライダーの話になれば、水に流されて下ってくるカップルや学生たちを眺める。
少し怖さはあるけど、楽しそうに思えて。]

 
 行ってみたいですっ。
 ウォータースライダー、初めて!


[目を輝かせて頷いた。]
(23) 2021/08/24(Tue) 18:43:50

【人】 オルテイシア

[ゆらゆらと小舟に乗った気分で移動していたら、途中で基依さんがぐっと浮き輪に力を入れてきて、バランスを崩しそうになった。]


 きゃっ……!
 もう、基依さんっ……!


[落ちそうになるのを慌てて彼の腕に縋ってしがみつく。
わざとだというのは分かったから、笑い声を上げて窘めた。

ウォータースライダーは上に登ってみれば思ったよりも高くて、いざ滑り出そうとする時には勇気がいった。]


 ……やっぱり、やめませ……、
 ひゃ、
、……うそっ、きゃ
あぁっ
……!


[リタイア仕掛けた声も虚しく、ノリ気の彼と係員さんの手に寄って水流に流されてしまう。
水色のチューブに吸い込まれて、勢いをつけて滑り落ちていく。
下降している間は、目を瞑って必死に彼の膝に手をかけ続けていた。*]
(24) 2021/08/24(Tue) 18:44:58

【人】 オルテイシア

[水の力を借りて浮き輪は勢いをつけて滑り落ちていく。
カーブになる度にふわっと浮き輪ごと身体が浮いて落ち着かなかった。]


  〜〜〜〜〜〜〜ッ……!!


[声にならない悲鳴を上げる傍らで、後ろからは笑い声が聞こえる。どうしてそんなに余裕なの。
下から見た時は短い距離だと思ったのに、乗ってみたら出口が中々見えなくて、早くゴールして欲しいような、衝撃が怖くてまだ続いていて欲しいような、そんな戸惑いすら覚えた。]
(27) 2021/08/24(Tue) 21:53:11

【人】 オルテイシア

[すっと光が差したかと思えば、チューブの水路が終わって。
大きな水飛沫と共にプールへと飛び込んだ。
基依さんが身体のバランスを崩して倒れ込むのにつられて、一緒に態勢を崩して、ぶくぶくと水の中に沈む。]


 ……ぷはっ、……はぁッ…!
 はぁ〜……びっくりした……ッ、
 あはっ、まさか、落ちるとは思わなくて。


[まとめ上げた髪も水濡れて、後れ毛がパラパラと零れ落ちた。
くすくすと笑っていたら、背中に違和感を覚える。]


 
……――ッ!!



[ばっと胸元を抑える。
落ちた勢いで背中の結び紐が外れたようで慌てた。]
(28) 2021/08/24(Tue) 21:53:55

【人】 オルテイシア





 も、基依さん。
 背中の紐、……結んで欲しいです……。


[胸元を押さえたまま、顔を赤らめながら背中を向けて救いを求めた。*]
(29) 2021/08/24(Tue) 21:54:27

【人】 オルテイシア

[大きな声にきゅっと思わず目を瞑った。]


 ご、ごめんなさい……、
 こんなに簡単に解けると思わなくてっ……


[辺りを気にしながら背中に意識を向ける。
浮き輪が上手く影になり、見られているような気配はなかったと信じたい。
周りは殆ど家族連れとカップルだし。
固く紐を結ばれて、ン、と小さく声を漏らす。
胸元を抑えなくてもよくなれば、ほっと息をついた。]
(32) 2021/08/24(Tue) 22:39:49

【人】 オルテイシア


 ……で、ですね。
 脱げちゃうのはまずいので……はい。
 
ごめんなさい……



[はしゃいでいた気持ちが一気に赤面へと変わる。
オシャレ水着じゃなく機動性のあるものを買ったほうが良かっただろうか。(でも可愛いって言われてみたかったし)

上着を着せられて、厳重にチャックまで締められて、はい。としおらしく頷く。]


 ……あ、あの、怒ってます……?


[少しぶっきらぼうになったような彼の態度に、おずおずと声を投げる。
スパは楽しみだけれど、機嫌を損ねてしまったような気がして、後を追いかけながら様子を伺った。*]
(33) 2021/08/24(Tue) 22:40:29

【人】 オルテイシア


 基依さんは悪くないですよっ。
 私がしっかり結んでなかったからで……!
 あんなに激しいものだとは思いませんでしたし……、
 

[怒りの矛先は自身ではないようだけど、それでも微妙な空気にしてしまったのは迂闊な自身が原因でもあるわけで、しゅんとしてしまう。

続く言葉に顔を上げて、差し伸べられた手をぎゅっと握り返してしっかりと手を繋いだ。
こういう時にうまく言葉が見つからないのがもどかしい。]

 
 ……はい。
 スパならゆっくり楽しめそうですね。


[手の温かさはいつも通りで、その温度に安堵を覚えながらプールを後にした。]
(36) 2021/08/24(Tue) 23:20:10

【人】 オルテイシア

[スパは水着でも楽しめるようになっていた。
温泉旅行の時には一緒に過ごせなかったので、これは嬉しい。

軽くシャワーを浴びて、プールの塩素を洗い流して温泉マップを確かめる。
甕湯は二人で独占出来るから、他の人に気兼ねせず楽しめるだろう。]


 電気風呂ってビリってするやつですよね。
 ンン、私はちょっと苦手かも……。

 私は甕湯とかジャグジーの方が好きです。
 ……あ、露天風呂もありますよ?


[トン、と指でマップを指し示してリクエストした。
岩盤浴も同僚とよく行っていたから、興味が唆られる。
彼が電気風呂に向かうなら、近くのジャグジーで時間を潰そうかなんて考えながら。*]
(37) 2021/08/24(Tue) 23:20:58

【人】 オルテイシア

 
 ……はいっ。


[トーンの上がった声に表情を和らげる。
普段から見られる意識が低いせいか、彼が危惧する度に「そんなに心配しなくても……」とは思うものの、心配してくれる気持ちを無下にはしたくない。

手を握るだけでは飽き足らず、腕を引き寄せてそっと身体を寄せる。
隣に並ぶ姿を見上げて、照れくさそうに笑った。]
(40) 2021/08/24(Tue) 23:57:50

【人】 オルテイシア

 
 いいんですか?
 私も二人で入れるなら入りたいですけど……、


[電気風呂を次回に持ち越す彼に小首を傾ける。
その理由を聞いたなら、似たようなことを考えてくれていたみたいで頬を染めた。
水面下でいやらしいことを考えてるとも思わずに、彼の提案に乗る。]


 はい。
 ちょっと狭そうだけど、
 二人だとちょうどいいかもです?


[ぺたぺたと足音を鳴らして、甕湯に向かった。

先に彼が入ると豪快にお湯が溢れる。
笑って自分も片足を入れて、湯船に身を浸す。

多少狭いから、先程のウォータースライダーに乗った時のように、彼の足の間に身体を丸めて落ち着けば、温かさにほう……、と息をついた。*]
(41) 2021/08/24(Tue) 23:58:43

【人】 オルテイシア

[狭い甕湯に膝を折り曲げて彼に背を預けるように身を委ねれば、つん、と下肢に当たる何かに、ぴくっと身を揺らした。

ちらっと後方の彼に視線を向ける。
謝罪の言葉で全てを察してしまった。
覚えのある硬さに、じわじわと頬が赤らんで。]


 
……ばか。



[二人だけしか聞こえないような声で囁いた。
離れていた方が落ち着くだろうかと、少し距離を取ろうと身を起こしたけれど、後ろから抱き竦められたら湯船の中で暴れるわけにもいかなくて。]

 
 それは……、そうなんですけど。
 くっついてたら、落ち着かなくないですか……?


[と、言いつつも腕から逃れるつもりもない辺り、非協力的だと思う。] 
(44) 2021/08/25(Wed) 1:33:16

【人】 オルテイシア

[公衆の場でイケナイコトをしているみたいでドキドキと胸が高鳴る。
空いている時間なのか、周囲に人影は見えない。
そのことが余計に二人の距離を縮めた。

胸の前で組まれる手にそっと手を添えて、緩く彼の手を擦る。
腕を組まれている分胸元が少し窮屈になって、小さく身動いだらフリルが彼の腕に掛かって胸が彼の腕に当たった。

水着越しとはいえ、尖った先端を掠めないようにもじもじと場所を移動すれば、今度はお尻に彼のものが当たる。
前にも後ろにも動けなくて、顔を覆いたくなった。]


 そ、素数は私も覚えてないんですけど、
 少しだけど、マッサージ覚えたんですよ、私?

 杏さんと一緒にマッサージ講座に通って、
 基依さんをちょっとでも癒せたらいいなって思って。


[話を逸らすように彼の右手を取って、指先で掌からゆっくりと指圧するように教えてもらったツボを押す。
手付きはまだ未熟だが、弱く、強く、掌を刺激する。**]
(45) 2021/08/25(Wed) 1:33:57

【人】 オルテイシア


[密やかに交わされる声に俯いてしまう。
頬が赤らむのは温泉の温度のせいだけではない。
反応を返す彼につられて体温が上がってしまうのは許されたい。

居場所に困って身じろぎを続けていれば、窘められて視線を泳がせる。]


 ……ッ、
 だって……、狭くてどこに居ても当たっちゃう…… 

 ……ンッ、 
だめ……



[触れないようにと意識するほど、余計意識がいってしまって悪循環のことこの上ない。
首筋や耳元に掛かる息にぶるっと身を震わせる。
駄目だと分かっている時程、感じてしまって熱の籠もった溜息をついた。]
(48) 2021/08/25(Wed) 20:51:08

【人】 オルテイシア

[密着した体勢のまま、マッサージする手は続ける。
他に意識が向かないように、掌から指先まで揉み解していきながら。]


 はい。仲良くなりました。
 基依さんたちのお仕事、手が大事でしょう?
 だから、何か役に立つようないい方法ないかな、と思って。

 あ、全身マッサージもちょっと教えてもらったんです。
 背中とか足も後でしましょうね。 


[時折、ンッ、と力を篭めてツボを押す。
あまり痛くしすぎては効果がないから、力の加減は程々に。
痛いところは指の付け根と聞けば、首周りに掛けて凝っていることが分かる。
長時間運転していたなら然り、そこは念入りに解しておいた。]


 ……気持ちいい?
 あ、だめですよ、寝ないで。

 ……ふふっ、くすぐったい……
 ……はい、終わりです。


[肩口に掛かる重みにくすくすと笑いが漏れる。
頭同士をこつりとぶつけて、ゆっくりと手を解放した。*]
(49) 2021/08/25(Wed) 20:52:11

【人】 オルテイシア

[上擦った声を指摘されて口元を抑える。
人に聞かれたら視線が集まってしまうだろう。
熱に浮かされた顔を見られてしまえば、すぐに何をしているのかは察せられる。

冷静を装って熱をやり過ごそうとお風呂に身体を埋めれば、ぱしゃりとお湯が跳ねた。]
(53) 2021/08/25(Wed) 22:08:41

【人】 オルテイシア

 
 横になりながらお風呂に入れるのいいですね。
 プロには到底腕が足りませんから、
 実際に頼まれたら困っちゃいますけど。


[ツボの場所も、力の篭め方も教わったけれど、一日二日では完璧とは言えない。
杏さんとはもう少し極めるつもりで、マッサージ講座には通う予定だ。
彼女も頑張り屋な彼氏のために、日々研鑽を怠らない。

たまに会話が弾みすぎて、お互いの彼へのご奉仕活動に力が入り過ぎることもあるけれど。
女子トークの内容は、たまに過激な内容もあるから彼にはとても話せない。

マッサージの効果はあった様子で、感想を聞いたら表情が綻ぶ。]


 はい、私もそろそろ逆上せてきました。


[マッサージの話をしている内に、火照りも落ち着いてきていて、代わりに身体中がぽかぽかしている。
縁に手をついて湯船から上がった。]
(54) 2021/08/25(Wed) 22:08:59

【人】 オルテイシア

[外気に身体を晒せば、火照った身体に涼風が当たる。
思った以上に入念にマッサージしていたせいか、お互いの熱を収める為に長湯したせいか、湯船は十分に味わった気がする。]


 基依さんが帰るなら、私も戻ります。
 ちょっと長湯しすぎちゃったし。

 ……今は水分の方が欲しいかも。


[お風呂はどちらかと言えば好きな方だけど、すぐに逆上せてしまうから温泉などの温度が高いような場所ではあまり長湯は出来ない。
二人で来ているのに彼を待たせるのも申し訳ない。
熱の籠もった身体を冷ますのに、部屋まで水着で帰るのもちょうどいいだろう。

そう伝えて、二人で休憩スペースまで戻った。
入浴施設には必ずある牛乳の種類の多さに迷いながら、フルーツ牛乳を選んで口にする。
フルーツ牛乳には、何が入っているのか考えたことはなかったけど、彼なら知っているだろうか。
牛乳の話題を振りながら、施設へと足を向けた。*]
(55) 2021/08/25(Wed) 22:09:45
 




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