「こちら占い師テンガン、今日の占い結果だ」


「……これは後で皆にも説明するが。
ヌンキと同じく後手で対抗COしたため、人狼内で話し合った後に騙ったと見て占ってみた。正解だったな」

「俺からは以上だ。手間を掛けてしまってすまない。よろしく頼む」

「やあサルガス殿、お疲れ様」

占い師の1人が貴方に連絡を取る。

「このゲームは役職持ちの発表の順序も推理材料となる。
公平性を保つために、進行役を務めている君に今日の占い結果を託そうと思うんだ。負担ばかりかけて申し訳ないね。



……以上だよ。あと、本当に申し訳ないのだけど俺は今日も夜殆ど議論に混ざれそうになくてね。その辺りについて先に謝罪しておくよ」

あなたの部屋の前に、小さな箱とメッセージが置かれている。

『カストルさんへ
先日は温泉でご迷惑をおかけしました。原因が自分にあったことに気づいてすぐ謝りに行こうと思ったのですが、議論や処刑でタイミングを逃してしまって……。
占い師としての役目もあり、大変かと思います。真であれ騙りであれ、考えるべきことは多いでしょうし。
そんな中でさらに精神に負担をかけるような真似をしてしまい、すみませんでした。
私が言えた義理ではありませんが、どうか無理はなさらないでください。お互い頑張りましょう。　キファ』

箱の中身は、娯楽船内で売っているクッキー詰め合わせのようだ。
あなたが差出人の姿を探すなら、まだ近くをうろついているのがわかるだろう。

「………オススメ、乳製品とかもあります？」

こちらはちょっと躊躇いがあった人種。

「本当ですか」
思わず弾んだ声でそう口にだして。やや恥ずかしそうにいつものトーンに戻す。

「親子で…、ふふ、きっと可愛らしいのでしょうね。
触れたり、乗ってみる事も可能ですか？…その、経験はないのですけれど」

あのような会話をしてから、すぐに訪ねるのは重たくないだろうか、何度も思考を繰り返して。
そこへ処刑への葛藤が織り交ざるうちに眠れなくなっていた、なんて。貴方が聞いたら笑うだろうか。

昼寝をして幾分かマシにはなった頭でも、結論は出せぬまま。
…気が付いたら、貴方の部屋の前にたどり着いてしまって。

「…あの、いらっしゃい…ますか…？」

躊躇いがちにノックする。

あなたの笑みに少しだけいたずらっぽく微笑む。

「正直そんな気がしたわ、個人の価値観って概念があんまないように見える。教育の成果ってやつなんだろうなー。あっちなみに俺は俺個人が幸せになりたいし、親しい数人が幸せでいてほしいタイプな」

正反対だろ、と声を弾ませてあなたの誤魔化しのような笑いを受け入れた。ついでに額をぺちされるのならあなたの指先に軽く頭を押し付ける。うりうり。

「相手にできるイコールスムーズに事を運べるだとするなら答えはノーなんだなあこれが。身体的にどっちに寄っているかでも変わるらしいし、そもそも俺両性具有抱いたことないもんよ。会ったのも初めて」

「報告、及び先日の会話の内容了解した。
　揃い次第、他の占い師及び霊能者の結果と共に報告させてもらう。」

「……貴方から見た場合は、真霊能がムルイジという事になるな。詳しい意見交換は、後ほど議論の場で行おう。」

「報告了解した。……そうだな。初の『処刑』が行われた後だ、真であれ騙りであれ、体調がすぐれず顔を出しにくいという場合もあるだろう。
　貴方の様に忙しいという場合もある。提案感謝する。」

「出揃い次第、他の占い師及び霊能者の結果と共に報告させてもらう。顔を出せる時で構わない為、後ほど議論の場で理由を教えて貰えれば幸いだ。」

あなたがノックをすれば室内の気配が動き、暫くして扉が開く。

「おーラサルハグじゃん。やっほ。いるいる、どうした上がってく？」

すっかり勝手知ったる我が家みたいな雰囲気だ。

上がってく？と聞きながらも部屋に入れるよう道を開けている。大歓迎だ。

これはロビーがお昼寝ルームになる前か、貴方が起きて少しした頃合い辺り。

「……ね、大丈夫？」

いつも通りの様子で、何が、とは言わずぽつりと声をかけた。


/* ハァイオネエよ！もし宜しかったらぽつぽつお話如何かしら？もしお時間なかったり手一杯だったりしたら遠慮なく蹴って頂戴ね！

これは、貴方が昼寝から起きた後か前か……なんにせよ起きてる時のふわっとした時間帯……。

「……ね、泣きつきは必要？」

なんて、唐突に話しかけるオネエだ。


/* ハァイオネエよ！お時間など如何かしら？もし手一杯だったりしたら遠慮なく蹴って頂戴ね！

出迎えてくれる貴方の様子に小さく安堵して。

「はい、是非。
………会いたくて、来てしまったものだから」

伝える口元がふわりと笑うのが分かる。
開けてもらった道へ、静かにすすむだろう。

「サルガス様こんばんはにございます
先のご連絡 失礼致しますね」

「･･･さて早速ですが 役目について語りましょう
でございました」

「ええ ええ 間違いなく このように」

「お手隙の際にご確認いただければと存じます」

「やはり違いがあるのか、成程な。
　言われてみれば、あの子も動作が大きいというか喜怒哀楽がはっきりしている。」

そういった、些細な差を見つけるのは彼女の得意分野なのだろう。

「直接の母ではないからな。何と言えばいいだろう……遺伝子的な定義の母は別に居るが、育てたのはその人……という説明で、通じるだろうか。」

正確には育て親と呼べそうな相手は他にも複数人居る。
が、一番親しいのがその相手という訳だ。

「こちらこそ。……ありがとう」

そう、これはお昼寝の前か後か、どれくらい前か後かも分からないなんか後々ログを見た時にいい感じに収まる時間帯……。

「あ、ムルイジやっほ」

なんて気楽に返した後で僅かに視線をさまよわせた男だ。

「……なんか、なーんか。上手く言語化できなくて困ってる。そういうムルイジは？」


/*わぁいオネエだ！ぜひぜひ話しましょう！そちらのキャパや都合の許す範囲でぜひお願いいたします！