人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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視点:


【独】 7734 迷彩 リョウ

あれ???????????
(-0) wazakideath 2021/09/20(Mon) 21:02:18

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


「…………うん。」

貴方の頭を撫でる。
肩がいくら濡らされようと構うことはない。

「うん、」

あまりに重いものを背負って、
笑顔で隠して、生きてきた。

「うん……」

そんな貴方に、どんな言葉を掛けられるだろう。
ただ相槌を打ち、話を聞いていた。

「……辛いな。」

そうして、貴方の涙が止まるまで
ずっと撫でていた。
涙が収まれば、
また後日落ち着いて話をしようと告げて
貴方が落ち着ける場所まで送り届けるだろう。


そんな前日の、出来事だった。
(-6) osatou 2021/09/20(Mon) 22:02:59

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

後孔に先端が触れる。つぷ、と少し沈めた。
静かな倉庫に小さい水音が響く。

「……っ、」

初めての感覚だった。
生暖かいものに包まれ、慣れ親しんだ快感が襲ってくる。
自身が挿入された時の苦痛を思い出し、ゆっくりと進めていく。

「ぅ、うわ……、え、なおひー大丈夫?」

オレは、気持ちいいけど。
そう付け加えた。

一言承諾されれば、そろそろと動き出すだろう。
(-8) wazakideath 2021/09/20(Mon) 22:12:10

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

監視カメラに一度視線を向ける。
カメラの集音機能が大して良くないのは知っている。
耳元で囁けば聞こえないだろう。

「……内緒だよ?オッサンたちに言うなって言われてるから。
 まあ、アキちゃん口硬いから大丈夫だろうけど」

顔を上げる。
座った体勢のまま、うんと背伸びをして、やっと貴方の耳元へ辿り着いた。

────それは秘め事。
大人に禁じられた、きらきらと煌く子供の夢。
(-12) wazakideath 2021/09/20(Mon) 22:34:14

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

 
 
「オレね、死刑になりたい」

 
(-13) wazakideath 2021/09/20(Mon) 22:34:50

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

一言囁けば、至近距離のまま、向かい合うように腰を下ろす。

「母さんの死刑がね、一年くらい前かな?決まったんだって。
 だから、オレも死刑になりたい。
 だから、早く外に出て人を殺すんだ」


少年は目を細め、焦がれる未来を夢想する。
貴方越しに、夢を見据える。

「オレみんなと違うから、早く誰かと
同じ
になりたい。
 母さんはその為にずっと頑張ってくれたんだから、さ」

自身の生態が大部分の人間と違うことを知ったのは、ほんの数年前のこと。
以来、視界は色んな大人の手に塞がれてしまったのだ。
(-14) wazakideath 2021/09/20(Mon) 22:36:06

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>闇谷

「ツッキー」

泣き腫らした目元を擦りながら、廊下をとぼとぼと歩いていく。
共に記載のあった少年の背中を呼び止める。

「……いこ?」

背後から近付き、服の裾を軽く摘む。
自分たちにはこれからやることがある。
(+2) wazakideath 2021/09/20(Mon) 22:48:07

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 首を傾ける。文字通り、耳を貸す。
 抱えた体勢のまま、輝かしいのであろう、少年の夢を受け取って。

「――リョウ。秘密だ。誰にも言うなよ」

 男もまた、口を寄せ。
 軽い身体を抱えなおし、己よりずっと小さなつくりの耳へ、密やかに音を吹き込む。

 ――――それは、隠し事。   
 あの人

 ただしさに封じられる、大人だった 俺 の未来。
(-18) 榛 2021/09/20(Mon) 23:07:47

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ


「碌なもんじゃないぞ、あれは」


(-19) 榛 2021/09/20(Mon) 23:08:09

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 囁きを返せば、屈めた身をゆらりと起こす。
 少年を見つめ返す、黒々とした瞳。これまでと変わらない。

「どう違うんだ」

 尋ねかける。男が気にしたのは、その一点のようだった。
(-20) 榛 2021/09/20(Mon) 23:08:24

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

っ、……ふ」

 また息を止めて、それからゆっくり吐いた。

「ちゃんと気持ちいい、リョウちゃん?
 ……ならそのままやってていいよ。僕はへいき。
 言った通り僕はきもちくはないけどさ、いつもだから」

 腰しっかり掴んだ方が動きやすいよ。軽く付け加えて、身体を前に向けた。鞄を抱きしめて、あとは自分からは振り返らない。覗き込まれるのは嫌がらなかった。どこか遠くを見ているようにいるだけ。
(-21) Vellky 2021/09/20(Mon) 23:10:30

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

「……?」

だからどうしたというのだろう。
碌なものでなくとも、誰かと同じになれればそれでいいのに。
どうしてそんな、当然のことを告げるのだろう。
どうしてそれが、秘密なのだろう。
沈黙は、明らかに困惑を示していた。

「──え、ああ、えっとねえ……」

そんな思考は続く言葉にかき消される。

さて、少年には口止めされていることがふたつある。
ひとつは、夢のこと。
次に、自分の身体のこと。

しかし口止めというのは、
理解と脅迫のどちらかが伴って初めて成立する。
少年の場合、そのどちらもが欠けている。
加えて、大人が禁じたのは生命の維持に関わる内容の一点のみであった。
(-25) wazakideath 2021/09/20(Mon) 23:37:59

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

想定外の挙動。
常識で憚られることであろうと、少年には無意味だ。
その常識を知らず、また、未だ受け入れられていないのだから。

「アキちゃんってさ、
身体を着替えたこと
ある?」

それはまるで、小説の中でしか見ないような文脈で。

「オレはね、あるよ」

少年は思い出を語る。

「くるくるした髪だったときもある」

何かを思い出したらしい。

「具合悪くなったからすぐに変えたけど、女の子だったときもある」

伏し目がちに微笑んだ。

「アキちゃんみたいに、真っ黒な髪と目だったこともある」

顔を上げる。

「きっと無いよね。ここに入る前、教わったもん。
 みんなは同じ身体で、ずっと生きていけるんでしょ?」

僅かに皮肉を孕んだ目線で、そう問いかける。
(-26) wazakideath 2021/09/20(Mon) 23:38:43

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

「うん、きもちい。……動くね」

言われた通りに腰を掴み、ぎこちない律動を始めた。
後孔からの快感はどこか恐ろしささえ孕んでいたが、
この快感は馴染みのあるものだ。
安心して、求めることができる。

「っ、はあ、……、」

最初こそただ腰を掴むだけであったが、
徐々に背中へ近付き、甘えるように腹側へ手を回す。
背後から抱きしめるような形になり、
一度だけ回した腕に力を込めた。
どくりと脈打ち、あっさりと薄膜に吐精した。

「……。」

背中に鼻先を埋める。
知らない匂いを肺に吸い込むと、ようやく姿勢を起こした。

「終わった。抜くね」
(-42) wazakideath 2021/09/21(Tue) 10:29:53

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

これはカメラを受け取り、食堂へ向かう道中のこと。
相変わらず俯きながら、少年は貴方の隣を歩いていた。

「なー……ツッキー、誰のとこ行くの」

言葉は少ないが、課せられた課題のことを言っていた。
新しいオモチャが欲しい、程度の気持ちで自身に票を入れたが、
今はもう遊ぶ気分ではなくなってしまっている。
(-43) wazakideath 2021/09/21(Tue) 10:44:01

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


貴方と廊下を歩いていく。

課せられた内容もだが、
貴方から語られた話を置いておくことも出来ず、
視線はうろうろと彷徨っていた。


「え?
 誰って何
アッ
えっと
まだ何も考えてないです………



自分で撮影を。
理解はしていたつもりだが、
いざ直面すると思い付かないものだった。

いつもの明るさがない貴方の頭に
ぽんと手を置いて、撫でた。拒絶されればその限りではない。
(-44) osatou 2021/09/21(Tue) 10:59:11

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「ふぅん」

さして興味も無さそうな生返事をする。
頭に手を置かれても抵抗しない。
大人しく撫でられていた。

「どうせだったら、企画にやる気のある奴だよねー……。
 コジコジとか、そのつもりみたいだし」

貴方はこの少年が、貴戸をそう呼んでいることを知っているはずだ。
(-45) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:05:29

【墓】 7734 迷彩 リョウ

これは闇谷と別れた後のこと。
カメラを手に、少年はゴム製のグラウンドに座り込んでいた。

その背中は明らかに落ち込んでいたが、
原因は課せられた課題ではない。
新しいオモチャが欲しい、程度の軽い気持ちで自身に票を入れた程なのだから。

しかし今、そのオモチャで遊ぶ気力はすっかり萎えてしまった。

「……。」

視界の隅に、小さな蛾が二匹飛んできた。
顔を向ける。
(+7) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:11:42
迷彩 リョウは、カメラの電源を入れた。
(c1) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:12:11

迷彩 リョウは、蛾の交尾を撮影し始めた。
(c2) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:12:23

迷彩 リョウは、駆けつけた色んな大人に怒られた。
(c3) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:12:37

迷彩 リョウは、叫んだ。「うるせーんだよハゲ!」
(c4) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:12:56

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+7

こちらを見下ろす大人達を睨む。
企画中で無ければ、ここから長い説教が始まっただろう。
結局画面の外へ向かった大人達を一瞥すると、
グラウンドに寝転がり、電源を切ったカメラを胸元に置いた。
顔を横に向ける。
視線の先では、相変わらず蛾が交尾に勤しんでいた。

少年の収容当時を知る者ならば、懐かしさを覚えるかもしれない。
ここに来たばかりの頃は集団行動が碌にできず、
周囲に暴言を吐き、物に人に当たり散らしていた。

尤もそれは、非行少年として何も珍しくない。
後に改心し素行を改めるのも、よくあることだ。
(+8) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:13:38

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


「…………………。
 ……………………、………………
 ……………、…………………………、………そうか……っ」


あからさまに動揺した。
貴方を撫でる手にも力が入る。グッ。


きっ、
貴戸の所に行くのか……?」
(-46) osatou 2021/09/21(Tue) 11:13:48

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「え?うーん、どうしよっかなあって。
 別に誰でも良……、どしたの」

自身の頭に力が込められたことに気付いたようだ。

「だめ?」

その口調にからかうような素振りは無い。
ただ純粋な疑問を口にしただけだ。
(-47) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:17:24

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


「…………………いや……
 貴戸が良いなら良いんじゃないか、
 俺には関係ない事だしな、
 別にルームメイトなだけだし、全然、
 そこに俺が干渉するのは良くないし………その……、」

早口で語る。
それから、手に一際力を加えた後、



     
「…………ちょっと、……やだ」


小さく、
貴方にギリギリ聞こえるくらいの弱々しい声で呟いた。
(-48) osatou 2021/09/21(Tue) 11:21:25

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「……?」

微かに聞こえた言葉に首を傾げた。
何故自分と貴戸の性行為を嫌がるのだろう。
情緒に疎い少年には、とんと見当が付かなかった。

「なんで?」
「なんで、ヤなの」

真っ直ぐな朽葉色が貴方の見据えた。
(-49) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:26:25

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


「………………、
 ……迷彩……………」

その視線を受けて、貴方を撫でる手が
前後左右にウロウロし始める。
わしわしわしわしと帽子ごと髪を撫で散らかす。




「…………何故だと思う?
 人と言う字はな、人と人が支え合って出来ているんだぞ。
 だからな、つまり、そう言う事だ。」

どうにか話を逸らせないかと
よく分からない事を言い出した。
(-50) osatou 2021/09/21(Tue) 11:31:55

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「意味わかんない」

そんな貴方の努力を一蹴した。
髪がぼさぼさになっても気にしなかった。

「オレ頭悪いから、よくわかんない。
 ……ちゃんと言ってよ」

す、と視線に別の感情が混じる。
彼が常日頃大人へ向ける目と同じ。
不信が混じっていた。
このままはぐらかせば、少年は貴方を“大人”と捉えるだろう。
(-51) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:39:36

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


貴方からの眼差しに
う、と息を呑んで


「…………
 ……………
 ………………」



貴方の両肩に手を置く。

深呼吸。
両目が泳ぐ。
深呼吸。
それでも、貴方を見つめ返す。



「俺が……俺は………、
 きっ、貴戸の事が………
好きだから
、です………」
(-52) osatou 2021/09/21(Tue) 11:45:55

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「……好きだと、誰かとセックスしてほしくないの?」

少年が好いている人間は自身の母親だけだ。
その母親は、少年が物心付いた頃から娼婦として生活していた。
家族愛と恋愛の違いを知らないが故に、さらに疑問を持った。

「オレ、母さんのこと好きだよ。
 でも母さんが誰かとセックスするの、ヤダって思わない」

「ねえ、なんで?」
(-53) wazakideath 2021/09/21(Tue) 11:54:27

【独】 7734 迷彩 リョウ

ギャハハハハハハハ!!!!!
(-54) wazakideath 2021/09/21(Tue) 12:00:18

【独】 7734 迷彩 リョウ

いや〜〜かわいいねえ
恋する男の子はかわいいねえ フフ
(-55) wazakideath 2021/09/21(Tue) 12:00:59

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


一瞬びく、と身構えたが
続く言葉に首を振る。
貴方の事を知るたびに、それが悲しいと思ってしまう。

もう一度、深呼吸。

「……迷彩、今のは、俺の言い方が悪かった。
 好きにも……色々あるんだ。
 俺もお前に語れる程、経験は無いんだが……。」

肩に置いた手から力が抜けて
すっと真っ直ぐに貴方を見据えた。


「家族を愛する『好き』と
 恋人を愛する『好き』では
 意味も、感情も変わってくる。
 …………………俺のは、後者、で……
 
自分だけのものにしたいとか……まあそう言う……うん……


 ……なあ、迷彩。
 やっぱり勝負は続けないか。
 勝っても負けても罰ゲームはなし。
 俺はお前のことをもっと知りたいし、
 お前に知って欲しいとも思うよ。」
(-56) osatou 2021/09/21(Tue) 12:14:18

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「……」

「……ふうん。
 じゃ、コジコジはやめる」

やはり、興味の無さそうな生返事。
しかし先ほどよりは、何かを考えたような間があった。
顔色からして、理解はしていないだろう。
ただ、知識は得た。

「勝負……?
 別にもうほしいもの無いし、する意味ないんじゃないの。
 ……まあ、ツッキーがやりたいなら付き合うけど」

貴方との勝負、いや、遊びは楽しかった。
同年代と遊ぶ機会が無かったからこそ、全てが新鮮に映った。
あれが良い時間であることは、知っている。
(-57) wazakideath 2021/09/21(Tue) 12:33:42

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


「………う、
 いや、貴戸が望むなら、俺は……、
 ……俺には止める権利は無いよ。
 聞いてみると良いんじゃないか……?」

好ましくはないが、
別に恋仲でもないのだ。覚悟はある。
駄々を捏ねるような歳でもない。
ただほんのちょっと、ヤなだけ。


「うん、   
遊び

 俺がお前と勝負したいよ。
 迷彩、受けてくれるか?」

自分が貴方を変えられるとは思えない。
けれど、自分が変わることは出来る。

貴方を知りたい、関わっていたい、
願わくば、貴方の人生に彩りを。

そんな思いだけは、確かにあった。
(-58) osatou 2021/09/21(Tue) 12:42:50

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 戸惑う少年を見て、くつりと喉を鳴らす。

 
そうか、そうだな。己が多少、過敏になっていると窺い知った。
ある知識、ない記憶。
選り分けて過ごす日々は、思うよりずっと、疑心暗鬼を育んでいる。


「そうだな。普通の人間は、一つの身体で生きていく」

 白い頭に触れる。指を差し込み、髪を梳き、撫でつける。表情はもう常の仏頂面へと戻っていた。
 けれどその手つきが語っている。皮肉めいた眼差し、それすらも面白がっているようだった。
 男が笑うのは、それなりに、珍しいことだった。

「リョウ。お前、普通ではないんだな。
 いつからだ? どうやって着替えるんだ」
(-59) 榛 2021/09/21(Tue) 12:48:56

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「ん〜?
 絶対コジコジがいいってわけじゃないから、別に」

数刻ぶりに、少年は笑った。

「いいよ。今度は負けないからね」

カメラを入れた鞄を持ち直す。
挑戦的な視線を向ければ、僅かに軽くなった足取りで歩き出す。
少年は与えられたものを全て受け取ってきた。
これは、それの延長線上に過ぎない。

けれど。
拒むよりは、ずっといい。
(-60) wazakideath 2021/09/21(Tue) 12:56:58

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


そっ、
そうか…………。」

それ以上は何も
言葉に出来なかった。
ありがとう、とも、ごめん、とも、違う気がして。


「よし、じゃあ、まあ、
 一先ず、こっちをどうにかするか………。
 拒めるものでも無いしな。」

やっと笑った貴方に、安堵。
それから己のカメラを一瞥。
勝負も大切だが、まずは課題をこなさなければいけない。

貴方によって齎されたペナルティを
特に後悔する様子はない。
そうして揃って、歩き出す。


「月並みの言葉だが、
 頑張ろうな、……リョウ。」
(-61) osatou 2021/09/21(Tue) 13:05:48

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

先ほどとは少し違った、珍しいものを見る顔がそこにある。
貴方のそんな表情を見るのは、初めてのような気がする。
それが示す意味までは考えが至らないが、嫌悪されてはいないのだろうと考えた。
髪を梳かれながらも、素直に応じていく。

大人達が秘めたかった事実。
それは子供にとって大人の都合であり、彼にとって何の価値も持たない。


「生まれた時から、らしいよ。
 着替え方は……よくわかんない。
 母さんが用意してくれた身体に入るだけだったから。
 昔は皮膚貼ったり、手術してたけど」

曰く。
内臓だけで生まれたこと。
本来、彼は骨や皮膚を持たないこと。
この身体は、定期的に窮屈になること。
つまり、成長に合わせて骨などを移植してきたこと。

莫大な費用がかかることは明白だ。
彼の母親が身体を売っていた理由は自ずとわかるだろう。
……彼が
幼い頃までは
、その費用をなんとか捻出していたことも。
……資金繰りに悩んだ結果、殺人による調達を始めたことも。
(-62) wazakideath 2021/09/21(Tue) 13:14:22

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 1117 闇谷 暁

「……?うん、がんばろ」

ようやく呼ばれた名前に目を丸くさせて。
嬉しそうに目を細めた。

貴方の一歩先を進み、気付いたように振り返る。

「つーかさ、どうにかするって……ツッキーはひとつしかなくない?
 コジコジが誰かとヤるの、嫌なんでしょ。
 企画にだいぶ積極的みたいだし、もしかしたら誰かヤる相手探してる最中かもしれないじゃん」

そう言って、貴方達の部屋がある方角を指差した。
(-63) wazakideath 2021/09/21(Tue) 13:51:58

【独】 7734 迷彩 リョウ

キューピッドは得意だよ♡任せな♡
(-64) wazakideath 2021/09/21(Tue) 14:06:11

【秘】 1117 闇谷 暁 → 7734 迷彩 リョウ


「……………、」

別に、相手がそれを望んでいるならば
自分の意思で阻害したくはないのだけれど。

正直な話、関係の変化が怖いだけ。


「……言うだけ、なら、
 言ってみる。……ありがとう。」

そう答えて、
最後にまた貴方の頭を撫でて、
貴方と別の方向に進むのだった。
(-65) osatou 2021/09/21(Tue) 14:20:50
迷彩 リョウは、ドア開ける音うるさいなぁと思った。
(c6) wazakideath 2021/09/21(Tue) 14:23:57

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

 快楽はないが、行為には慣れたものだ。耐えるような浅い呼吸を繰り返し、時折、意識して接合部を締める。行為以外のことを考えない。

「は、ふ、……っ、」

 普川の古傷のほとんどは上半身にある。反射で身を固くしかけたが、あなたに拒絶を示したいわけでもない。

……大丈夫、そのまま。いたくないよ、おいで


 肩の力を抜いて、目の前で鈍く光を反射する金属のずうっと向こう側に焦点をやって。視界と一緒にぼんやりとさせた頭で、言い聞かせるように言ってあげた。
 ナカで大きく脈打ったそれに息を詰めて。それから、あなたとは反対にゆっくり息を吐く。あなたが吸い込んだ空気には、彼の鞄の中にあるはずのコーヒーのにおいが、何故だか目立って感じられただろう。

 確認の言葉には短く肯定を返して、あとは机にくったりとしたままだった。虚無。
(-89) Vellky 2021/09/21(Tue) 18:26:53

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

そろりと後孔から陰茎を抜く。 
中身が溢れないように避妊具を外し、口を縛って机に放った。
鼻腔の中に、まだ珈琲の香りが残っている。
すん、と一度吸えば、もう感じるのは慣れた精の臭いだけだ。

「……えっと、大丈夫?部屋まで運ぶ?」

自分も机に上体を乗せ、貴方の横顔を覗こうとした。スチールにこつんと頭がぶつかった。
労る気持ちはあるらしい。

「あ、コーヒーとか淹れてこようか。
 なおひーいつもコーヒー飲んでるもんね」

少年に料理の経験が皆無であることは明白だ。予想もつくだろう。

しかしそう言ってから、ふと思い至る。
貴方が実際に水筒のコーヒーを飲んでいる姿を、果たして自分見たことがあっただろうか。
……いや。ただ、忘れているだけかもしれない。
(-107) wazakideath 2021/09/21(Tue) 20:29:00

【独】 7734 迷彩 リョウ

普川のアニキのログ、めっちゃ楽しみだな……
(-108) wazakideath 2021/09/21(Tue) 20:31:29

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

「んー……? ……へいき。運ぶのは…要らないや、動けはする」

 覗かれて少しの間は虚無のままで。言葉を返してからようやくあなたを見た。その瞳も、まだぼんやりとしていた。

「コーヒーはー……んー、そう、そうな、飲みたいかも」

 確認するように、ぽつぽつ呟く。彼が人前で水筒の中身を飲んだことはない。水筒にコーヒーが入っているという話は聞くのだが。好きか嫌いかで言えば好きなことには違いない。今必要な話はその程度だろう。

「あったかいのがほしい、な……?
 服着たらキッチンの方行こうよ。運ぶのにも、冷めるし」

 抱きしめていた鞄から、タオルと水の入ったペットボトルとを取り出して、濡れタオルを作る。もう一枚タオルを出して、水と一緒に机に置いた。

「使いたかったら使ってていいよ」

 そうあなたに言って、手を動かす。身体を拭いて服を着る動作はだるそうながらも淡々としていて、『作業』の二字で表すにふさわしかった。
(-120) Vellky 2021/09/21(Tue) 22:12:48

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

「ん、使う」

濡れタオルで粘着く箇所を拭いていく。粗方拭い取り、乱雑に脱いでいた服を着た。
やはりこちらの動きも淡々としており、『作業』といった表現が相応しい。

汚れたスチール机に置かれた、使用済みの避妊具に手を伸ばし……やめた。
どうせこの行いも見られている。後で大人たちが片付けに来るはずだ。

互いに身なりを整え、荷物を持った頃。
あ、と小さな声を零した。

少し目上にある貴方の頭へ、自らの手をそっと伸ばす。
頭を撫でようとしているのは明らかだろう。
(-164) wazakideath 2021/09/22(Wed) 9:22:57

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

「んー……? ん。」

 鞄を両手で抱いたまま、ねだるように軽く頭をもたげた。
(-165) Vellky 2021/09/22(Wed) 9:45:13

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

その頭に軽く手を乗せる。
確か、彼はこう言ったはずだ。

「……おつかれ」

己と対照的な色合いの髪。
ぎこちなく置いた手を僅かに動かし、髪を撫でる。

こうして誰かの頭を撫でるのは初めてだった。
ねだるようにもたげた頭を見れば、成る程と胸中で納得する。
今まで自分を撫でてきた貴方達の気持ちを、ほんの少し理解した。
(-166) wazakideath 2021/09/22(Wed) 9:58:39
迷彩 リョウは、ぎこちない手付きで普川の頭を撫でた。
(c10) wazakideath 2021/09/22(Wed) 9:59:10

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

「ん。おつかれ、リョウちゃん」
 
 

 少しの間、目をつむってそれを受けていた。
 自分にとっては別に要らないが、こうしていれば多分、悪くないように見えるだろう。
 きっと、いい事として覚える。

 スッ…わしわし、撫で返して。それから一緒に食堂の方へ。コーヒーは上手に淹れられただろうか? あなたが火傷なんかをしない限りは、自由意志に任せていただろう。
(-167) Vellky 2021/09/22(Wed) 10:16:42

【墓】 7734 迷彩 リョウ

少し明るさを取り戻したらしい。
少年は湿気ったポップコーンを片手に廊下を歩いていた。
小腹が空いたものの、どうせなら美味しく頂きたいという魂胆だ。
食堂にいけば誰かしらいるだろう。彼らなら、このポップコーンを復活させる術を知っているかもしれない。

「……案外食えたりして」

カラメルの絡まったひとつを、歩きながら口に放った。

62
(+12) wazakideath 2021/09/22(Wed) 10:19:33

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+12

少年は異能の影響で、効く薬と効かない薬がある。毒などは殆どが効かない。
それ故に、傷んだ食べ物も平気で口にする慢心が常にあった。

「……ぇ、あ?」

手から皿が滑り落ちる。遠くで皿の割れる音を聞いた。

「なん、……ッ、はぁ」

衣擦れさえ気持ち良い。足から、腰から力が抜ける。
薬を盛られたとすれば、偶々効く方の薬であったというだけ。
誰かの異能であるとすれば、偶々効く方の異能であったというだけ。
その場に蹲り、床に爪を立てる。がりがりと引っ掻けば、指先から甘い痺れが伝わった。
(+13) wazakideath 2021/09/22(Wed) 10:20:56

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

キッチンに向かえば、意気揚々と珈琲を淹れる支度を始める。
危なっかしい手付きでフィルターに熱湯を注ぎ、何とか一杯のコーヒーを淹れた。
その際コーヒー粉を100%くらいカップに零したので、底に溜まったものは飲まない方が良い。

「はいっ!オレはコーヒー飲めないからココア作っとく。ちょっと待ってて!」

暫くすれば湯気の立つカップを片手にやってくる。
食堂の隅にある座席へ座ると、貴方を見上げた。隣に座るのを待っている。
(-172) wazakideath 2021/09/22(Wed) 10:56:06
迷彩 リョウは、コーヒー粉をフィルターから全て零した。どうして?
(c11) wazakideath 2021/09/22(Wed) 10:58:23

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+14 闇谷

「ッ、あ、?」

手を添えられれば、びくりと肩が跳ねる。
熱を孕んだ虚ろな瞳が貴方に向けられた。
喉が鳴る。
以前ならば何もわからず狼狽えていただろう。
今はもう、燻る熱の燃やし方を知ってしまった。

「……にげ、て」


考えるよりも身体が先に動いた。
言葉とは裏腹に貴方の肩口を掴み、壁に押し付けた。
そのまま這って近付く。ズボン越しに、貴方の足に硬くなった性器が当たった。
(+15) wazakideath 2021/09/22(Wed) 11:21:22
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。
(c12) wazakideath 2021/09/22(Wed) 11:33:54

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

 インスタントコーヒーのように最終的にはすべて溶ける物だと思ったか、一回お湯を通すだけでは物足りないのではとでも思ったか、それとも別の何かを思ったか。兎角カップにコーヒー粉を入れてフィルターにお湯を素通しするリョウちゃんが爆誕してしまった。


「おおきに」

 もらってなんとなくそのまま、カップで暖を取りつつあなたを待つ。その間、先にひと口もらっていた。そこはかとなく酸味が強い気がする。
100%が暴れ出すのは量が減ってきてからだ。


 戻って来たあなたを目で追って。そのままの流れで隣に座った。

「いただいてまぁす」

 鞄はテーブルに置き、カップを両手で持ってちびちびと飲む。なんだか飲み進める度に味が少しずつ変化していっているような……気のせいだろうか。
(-178) Vellky 2021/09/22(Wed) 11:55:33

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+16 闇谷

優しく頭を撫でられた途端、ぼろぼろと涙が溢れてしまう。
こんな『お客さん』みたいなこと、誰にもしたくなかったのに。

古傷ひとつない肌が、ボタンを外す度に晒されていく。
朦朧とした意識の下でベルトに手を伸ばす。震える手の上から熱い自分の手を重ね、乱雑にベルトを外した。

「……、取って」

貴方のズボンへ手を伸ばす。軽くベルトの革を爪で掻いた。
脱いでほしいのだろう。
(+17) wazakideath 2021/09/22(Wed) 12:40:04

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

甘いココアを啜り、小さく一息ついた。
何となく端末を取り出し、テーブルに置く。

「こうやって何か飲みながら機械弄るやつ、憧れてたんだよね〜」

つい、つい、と適当に画面を触る。
参加者名簿の画面が開かれた為、ただ隣にいたという理由で、なんとなく『普川尚久』の情報を開いた。>>a1

「……」

「なおひーの母さん、……あと、父さん?死んじゃったんだ」

ココアの香りを嗅ぎながら、液晶画面を見下ろした。
(-179) wazakideath 2021/09/22(Wed) 13:24:26

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

「そぉ、カッコついてるんと違うかな、…………へ?」

 あなたの端末を覗き込んで、すぐさま自分の物も確認する。自分の項に追加情報はないし、他者の項にもない。

「・・・・・・・・・」

 今回の企画、なんか僕タゲられてるんなぁ……。遠い目をした。家族の話は隠しているわけでもないので、知られる事自体は構わないのだが。

「……そうね、死んじゃった。今そこ書いてなかったけど、
 母さんが最初に結婚してた方の父さんも事故死ね」

 たぷたぷ、手持ち無沙汰にカップを軽くゆすってから傾ける。ちょっとじゃみってした。舌でさわって歯で噛んで、コーヒー豆か、と思えば飲み込んだ。
(-181) Vellky 2021/09/22(Wed) 13:53:35

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

「……家族、みんな死んでるってこと?なんで事故になっちゃったの」

ココアが喉を通る度、体に温もりが染み渡る。
液晶の文字を見る。細かいことはよくわからないが、漫画でよく見た漢字はある程度知っている。
貴方が兄を殺した、という大まかな内容までは読み取れたのだ。

「寂しくなかった?」
(-185) wazakideath 2021/09/22(Wed) 16:01:28

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

「寂しい? あー……んー……」

 言葉になり切らない、間延びした音をいくつか吐いて。一先ずコーヒーを口に含んだ。じゃみ。ん…?と思い始めたが、一度思考の外に追いやった。香りに落ち着きはする。

 たっぷりの間を置いて、それから話し始めた。

「寂しいって、考えてなかったと思う」

最初の父さんのことは覚えてないで聞いただけだから、寂しくなかった。

 
むこうの信号無視だったんて。


母さんが死んだのは、多分寂しかった。

 
あの人のことは好きな方だったと思う。鉄骨で頭打って、そのまま。


壮汰くんは寂しくないや。居なくてよかったとは思わないんけど。

 
ああ、いや、んー……やっぱり寂しいは寂しかったかも。

 
ずっと居てたのが居なくなってて。清々したっていうのはなかったな


 滔々と言葉を並べて、区切るように一呼吸。
(-188) Vellky 2021/09/22(Wed) 16:36:00

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

「父さんは寂しくない」

 弾んだ声と、冷めた目で言った。
(-189) Vellky 2021/09/22(Wed) 16:36:26

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+18 >>+19 >>+20 闇谷

貴方がベルトを外し、ファスナーを下ろす間。
少年は落ちていた鞄から、潤滑剤を引っ張り出していた。鞄の中から冷たいレンズが顔を出す。元々電源を入れたままだったのか、それとも落とした拍子に入ったのかはわからない。

「ぜんぶ、」

少しでも早く昂りを収めたい。ここが廊下であることなど、忘れていた。
潤滑剤の蓋を開ければ、貴方の下着とズボンの上に中身を垂らした。蓋を開けたままの容器が床に落ちる。
液体が衣服に染みていく様子を、数秒眺めていた。
……こうすれば自ら脱ぐのではないだろうかと、熱に浮かされた頭で考えた。
自分の力では貴方の腰を持ち上げ、服を脱がすことは難しいから。

「脱いで」
「……ねぇ、」

身体を乗り出し、耳元で囁いた。抑揚には苛立ちと焦燥がはっきりと滲んでいる。
粘つく貴方の下腹部をなぞり、指で僅かに押した。
この内側に、早く入りたい。
(+21) wazakideath 2021/09/22(Wed) 17:08:57

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

淡々と続く言葉を、物珍しそうに聞いていた。母親しか知らない少年にとって、家庭とは未知の領域だ。

「なんで父さんは寂しくないの?」

弾む声に視線を上げ、冷めた目に首を傾げた。
貴方の様子に疑問を持ったわけではない。
父親という存在そのものを知らないからこそ、出た問いだった。

「オレ父さん見たことないから、わかんない」
(-194) wazakideath 2021/09/22(Wed) 17:46:02

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

「見たことないんだ。んー……」

 一度飲み込んだ言葉を、言ってしまってもいいかと思った。

「──あの人は、僕のことが好きでなかったから」

 普川にとっての事実だった。

「母さんは勿論、壮汰くんも、あと多分、最初の父さんも。
 みぃんな、僕んことが好きだった」

「リョウちゃんは、僕がお手紙で教えるような人らが
 死んだら、寂しくなる? 僕は寂しくなくって」

「僕にとって、その人らと似たくらいなのさ、父さん」

 分かるかなぁ。一通り説明してから、カップを傾けた。
なんか酸っぱいのが強くなってるしじゃみじゃみする。流石に少し顔を顰めた。
(-195) Vellky 2021/09/22(Wed) 18:03:31

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

──僕のことが好きでなかったから。

同性だからだろうかと考えたものの、その予想はすぐに違うとわかった。
顔を顰めた貴方を見る。きっとコーヒーが苦いからだろう。


「んーん。悪い奴が死んだって、寂しくならない。そんなもんかぁ」

まろやかなココアを一口。少し温くなったことに気付けば、さらにもう一口含む。
ふと、液晶に視線を戻す。

……『殺した』。
これは当人から「何もしていない」と聞いた。素直な少年は、冤罪なのだろうと信じている。

……『兄』。
話の流れからして、これが「壮汰くん」だ。

……『いじめ』。
「壮汰くん」は貴方を好きだったと、他でもない貴方自身の口から聞いた。

いじめとは、嫌いな相手を虐げる行為だとここで教わったことがある。
(-200) wazakideath 2021/09/22(Wed) 18:51:45

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

「ねえ、なおひー」

無知な少年でも、違和感を抱く。
その笑顔は、貴方にどう映るだろうか。

「お兄さんが壮汰くん、だよね。
 
その壮汰くんはなおひーのことが好きなのに、

 
どうしてなおひーを虐めたの?
(-201) wazakideath 2021/09/22(Wed) 18:55:14

【独】 7734 迷彩 リョウ

さて、どうかなぁ 
ここ突いたら何か出る場所な気がするんだけど

水筒の中身飲まないのといい、違和感をしれっと示された気がするのよね〜
(-202) wazakideath 2021/09/22(Wed) 18:57:50

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 はじめに声になったのは、やはりというか。いつもの相槌。
 「そうか」という三音節の無関心。

 指の股を白色がすり抜ける。語ることが真実ならば、これが柔らかい少女のものであった頃があるのだろう。己と同じ色だったことも、また。
 不便だな、と思う。それ以上はなかった。

「……お前の母親は、お前を生かそうとしたんだな。
 母親にとって、首に縄をかけるだけの価値があった」

 愛だったのだろう。他人の皮を被ったこれを、我が子と思えた程度には、恐らく。
 それならば、いいことじゃないか。それ以下でも、なかった。
(-207) 榛 2021/09/22(Wed) 20:23:28

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 腰に添えた片手で身体を支え、前髪をやわく指ではらい。覗く朽葉色と視線を合わせる。
 仕草だけは慈しむようであるのに、男の瞳にそんなもの、欠片もありはしない。

 浮かぶのは、蔑み、嘲り。
 無関心の裏に隠れた、間違いがちろりと顔を出す。

「お前、報いてやる気がないんだな」

 ふ、と息を漏らし、口の端が自然、持ち上がる。
 はは。乾いた笑声が室内に溶ける。
 事に及んだのちにあるべき甘い空気など、この部屋のどこにもない。霧散するまでもなく、はじめから。

 男の指先が耳元を擽り、頬を掠め、顎をつ、となぞって、

「それなら、今ここで死んでも同じだろうに。
 ――――なあ、そうは思わないか。リョウちゃん?」

 ……細い首へ辿り着く。男は、笑う。きっと、嘲笑っていた。
(-208) 榛 2021/09/22(Wed) 20:28:02

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

 

「大好きな人にお願いされたら、それはやる理由になるだろ?」

温度のない声で、随分と楽しげに笑って囁いた。
 
(-209) Vellky 2021/09/22(Wed) 20:39:27

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

「……まあ、普通の話ではなかったよ。
 僕はいじめられたかったし、ここに来たかったし…
 …叶えてもらったことは結構あるな」

 あなたに対して、嘘をつく気はあんまりなかったから。


「そこらの理由は、んー、内緒にしたいのだけど。
 とりあえずここに来たかったのは、死にたくないからだったな」

 でも、全部言うにはあんまりにおかしなことなのが分かっているから。


「壮汰くんに守ってもらったことになるねぇ」

 だからで口にした言葉は、自分はそうは思ってなくて。
 でも見方によっては確かな事実で。

 

 

「もう心配することがなくなったから、やっと外にいけるのさ」
 

 

 どういう気持ちで言っているのか、わからなくなってきた。
あなたに対して余裕を持った態度でいようとしてたのに、全然出来なくなっていた。
(-210) Vellky 2021/09/22(Wed) 20:40:09

【独】 7734 迷彩 リョウ

オイどうすんだよ黒塚
(-213) wazakideath 2021/09/22(Wed) 20:45:57

【独】 7734 迷彩 リョウ

おれの表示してる画面だけ
全体的に暗いんですけど
(-214) wazakideath 2021/09/22(Wed) 20:47:01

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+22 闇谷

……少年はおねがい≠フ仕方を知った。
貴方の片脚を膝裏から抱えると、折りたたむように押し付ける。抱き締めるように距離を詰め、やはり先程と同じ場所へ。
辿り着けば柔く耳を喰み、縁を舌先で擽った。

「……怒って、いい」


再び下腹に触れ、性器を通過し、指は後孔へ真っ直ぐに向かう。
潤滑剤で湿るそこに、つぷ、と水音を立てて指先が侵入した。
慣らすような動きには程遠い。

「ゅ、ゆるさ、……ッ、ないで、ね」

肉の壁に締め付けられる度に、指先からじわりと快楽が滲む。
性急な、前戯ですらない行為が続いた。
……このまま少年が挿入すれば、相応の痛みが伴う筈だ。
(+24) wazakideath 2021/09/22(Wed) 21:08:25

【独】 7734 迷彩 リョウ

さて、これから黒塚のレスに取り掛かるんだが
(-218) wazakideath 2021/09/22(Wed) 21:11:33

【独】 7734 迷彩 リョウ

どうする???????????
(-219) wazakideath 2021/09/22(Wed) 21:12:00

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

「──……、ぁ?」

貴方が笑う。喜ばしい筈の笑顔を見た瞬間。
何故だか、ひくりと喉が鳴った。
身を引きかけて、腰に手を回されていることに気付く。
逃げられない。


「アキちゃ、」

少年は悪意に疎い。ずっと愛され、守られて育ったから。
貴方の黒々とした瞳に浮かび上がる、その感情の名前を知らない。

──今、ここで、死んでも、
同じ?


たとえ少年がどれだけ無知だとしても。
この言葉と、首に触れる指先で理解できぬ筈も無かった。
(-223) wazakideath 2021/09/22(Wed) 21:54:44

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

貴方が冗談を言うような人間でないことは、少なくとも理解しているつもりだ。
つもりだった。


「……だ、だったら」

震える声を絞り出す。初めて自分が怯えていることを知った。
いつのまにか冷え切っていた両手を、恐る恐る伸ばす。

嘲笑を漏らす首へ。
愉悦を零す喉仏へ。
(-224) wazakideath 2021/09/22(Wed) 21:56:07

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

 
 
「ッ、その身体、よこせよ……!」

 
(-225) wazakideath 2021/09/22(Wed) 21:56:51

【独】 7734 迷彩 リョウ

これ1日目時空なんですよね
(-226) wazakideath 2021/09/22(Wed) 21:58:36

【独】 7734 迷彩 リョウ

PLは察しついてんだけどPCは察しついてないんよ、
どうするリョウちゃん
(-230) wazakideath 2021/09/22(Wed) 22:41:52

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 冷えた両手は、喉元へと簡単に到達することだろう。
 引き換えに、男の指先に少しばかり、力が籠るかもしれないけども。

「へえ、身体が要るのか?
 『同じ』になりたいんじゃなかったか、お前」

 互いに首へ手をかけあって、それでも、なお。薄っすらと笑みを浮かべて語りかける。
 間違いなく、少年を揶揄っている。
 
……この男には、いくつかのどうしようもない悪癖があって。
そのうちのひとつは、加虐癖だったりする。
(-231) 榛 2021/09/22(Wed) 22:48:43

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

「ふぅん、そういう人もいるんだ……?」

少年は理解できないことを、そのままにする癖がある。
だから貴方を『そういう人間』だと受け入れた。

あの人は、僕のことが好きでなかったから


月初めに戸籍上の父親が病死した。


だからといって、無知ではない。
直前に仕入れた情報くらいまだ覚えていられるし、比較くらいならできる。

「……父さんが、死んだから?」

そうして。
答え合わせを求めるように、隣に座る貴方を見た。
(-232) wazakideath 2021/09/22(Wed) 22:53:45

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

力が込められた指先に、どくりと鼓動が脈打つのを感じる。
怖い。
恐ろしい。
けれど、その感情を必死に怒りで覆い隠そうと。

「……、
大人みたいなこと言うんだな

 報いろとか、勝手なこと、い、言って」

ずっと目上にある双眸を睨み付ける。
同年代の筈である貴方が、ずっと歳上に見えた。
ともすれば泣きそうになる自分を、懸命に堪える。
今まで石を投げつけられた痛みが、全て甦るようで。

食べて寝るだけでッ、生きていけるくせに!

 
簡単に、……っ生きていけるくせに!


気付けば、貴方の喉に親指が爪を立てていた。
(-235) wazakideath 2021/09/22(Wed) 23:37:42

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

「ああそうだよ、同じになりてえよ!

 でもなれないから、ッ、
死に方くらい!

 誰かと、同じが、良いんだろうが!!」


願わくば。
その誰か≠ヘ、唯一の味方である母がいい。


ひとしきり叫んだ後、肩で息をする。
空っぽだった。昔から。
この身体は溜まる前に、着替えなければならないから。

一度、目を閉じる。
目蓋の裏の思い出を眺めた後、そっと目を開いた。
(-236) wazakideath 2021/09/22(Wed) 23:39:11

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人

 
成長期はまだ終わってない


少年なら、一年で数センチ伸びる年齢だ。

「わかる?意味。
 もし生きるなら、新しい体が必要なんだよ」

この身体は、日々窮屈になっていく。
外見など関係ない。どうせ自分は、元から違うのだから。
(-237) wazakideath 2021/09/22(Wed) 23:40:18

【秘】 9949 普川 尚久 → 7734 迷彩 リョウ

 そういう人もいるんよ。軽く頷いていた。

「──当たり。えらいねリョウちゃん」

 59%の豆が残ったカップを置いて、あなたの頭を撫でる。わしわし。撫でる時、一々どこか身構えているのに、そろそろ気付くかもしれない。
深い意味はなく、最初の撫で方がずっと変わっていないだけだ。


「あんまり人に言わないでな。言う気なかったのよ、僕。
 でもリョウちゃん、内緒の話してくれたからさ?」

僕もちゃんと内緒にするから──内緒ね?

 撫でていた頭を抱き寄せて、耳元に小さくそう落とした。
(-238) Vellky 2021/09/22(Wed) 23:54:14

【独】 7734 迷彩 リョウ

普川だけが最早今日の癒しなんだけど、
多分この感覚は狂ってる
(-239) wazakideath 2021/09/23(Thu) 0:02:30

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+26 闇谷

頬に手を伸ばされれば、甘えるように涙を擦り付ける。
同じ孔を共に弄り、水音と荒い吐息だけを鼓膜に入れた。
指を引き抜く感覚に気付き、上体を起こす。

自分と同じ、熱を孕む視線を覗き込む。
自分がそうさせた。させてしまった。
知っているくせに!


「……はぁ、」

ズボンと下着を中途半端に下ろし、とっくに勃ち上がっていた性器を露にする。
先日遊び道具にしていた避妊具のことなど、すっかり忘れていた。

濡れそぼった孔に先端を当てがう。
衝動を必死に堪え、震える唇で言葉を作る。

「────、ごめん」


言うが早いか、一気に最奥を穿った。
(+27) wazakideath 2021/09/23(Thu) 0:59:27

【秘】 7734 迷彩 リョウ → 9949 普川 尚久

内緒。

どこからどこまでが内緒なのだろう。
……そう考えたものの。
結局、『全部内緒にすればいいや』と思考は停止した。

「──うん、秘密にするね?」

囁かれた言葉に、何も疑わず頷きを返す。
撫で方が少し不自然だな、とか。
思うところはあったけれど、それはたわいもないこと。
重要なのは、互いの秘密を共有したことだ。

そうして和やかな歓談風景は、
少年がココアを飲み干すまで続いただろう。
(-240) wazakideath 2021/09/23(Thu) 1:30:09
迷彩 リョウは、普川と内緒話をした。
(c13) wazakideath 2021/09/23(Thu) 1:30:29

迷彩 リョウは、結局普川が咽せた理由を知らぬまま席を立った。
(c14) wazakideath 2021/09/23(Thu) 1:31:39

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+29 闇谷

奥に辿り着く。
気持ちいい。

腰を引く。
気持ちいい。

また奥を目掛けて、打ち付ける。
気持ちいい。


「は、……ァ、ふ、」

身体ごと壁に押し付けるように、何度も穿つ。
律動の度に涙が溢れ、貴方の腹を汚す。
これまでに教わったことなど、少しも頭になかった。
けれど、腹側の一点に触れれば締め付けが返ってくる。
只それだけの理由で、そこを目掛けて何度も突き上げた。

「……っ!ごめ、んッ、もう、」

駄目だとわかっているのに、我慢が効かない。
貴方の背中に手を回し、きつく抱き寄せる。胸元に額を擦り付け、きつく目を瞑る。
吐精の気配が、背後まで近付いている。
意識の外で鳴った靴音など、気付きもしなかった。
(+30) wazakideath 2021/09/23(Thu) 11:54:13

【独】 7734 迷彩 リョウ

普川のアニキ、邪悪なファムファタールだと思うんだけどまだそれを誰にも言えない
ファムファタールの中でも藤島加奈子タイプっていうか……
渇き。観たことある人なら同意得られる気がするんですけど
(-258) wazakideath 2021/09/23(Thu) 12:21:29

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+31 闇谷

「────ッ!」

一部だけを切り取れば、甘えるような仕草だ。その実、腹の中に欲を放っていた。
ふう、と貴方の胸に息を吹き込んだ。その吐息はまだ熱い。

「ん、……」

吐精したにも関わらず、自身は未だ硬いままだった。
抜かないと。
そんな意思とは裏腹に、腰が揺れた。奥で吐き出した精を擦り込むように。
するとようやく少し収まった気がして、腰を引き始める。
結合部から水音が響く。引き抜こうとする度に、温かい内壁が敏感な箇所を撫でた。

「……、」

あと少しで抜けてしまう。
そう思うと、どうしても消えない寂しさが背中を押した。

「ごめ、……っ!」

霞む視界の中。
──再び、貴方を貫いた。
自身の快楽だけを追い求める、思い遣りなどほんの少しもない、獣のような交わりは終わらない。
(+32) wazakideath 2021/09/23(Thu) 15:57:34

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>+33 闇谷

揺れる視界の中で拒絶を聞いた。
当たり前だ。
彼には想い人がいるのだから。
自分はそれを知っていて、
応援する気持ちさえあるのに。
どうしてこんな、人の気持ちを踏み躙るようなことをしているのだろう?

「……っ、ごめん、ぁ、ごめん、ごめんなさ、」

謝罪を繰り返す間も、責め立てる動きは緩まない。
押し返そうとする腕を掴み、自重で押さえ込む。
どうすれば抵抗する人間を組み敷けるのかは知っていた。かつて、襖の隙間から何度も見たのだから。

「ぅう、ぁ、……ッふ、うぇ……」

顔をぐしゃぐしゃにして、大粒の涙を零して、ひたすらに欲を追い求める。
早く、早く、終わってしまえ。
意図的に抽出を強め、残る熱を焚き付けた。
肉壁が収縮する箇所を、何度だって無遠慮に穿つ。

「…………ッあ!」

全身が大きく脈打った。
自分が再び達したことを、すぐには気付けなかった。
(+34) wazakideath 2021/09/23(Thu) 18:00:41

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 喉元、痛みが走って。わずか、じん、と脳が痺れる感覚。

「……強がりが上手だな、リョウ」

 少年の首から不意に外された手。
 するりと肌の上を滑って、左胸にひたりと当てられる。
 ト、トッと指で薄い胸を叩く。脈打つ音と同じ間隔、逸る鼓動を教えてやるように。
 
あるいは、何事かを考え込んでいるときのように。
(-283) 榛 2021/09/23(Thu) 19:29:16

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ

 唐突に。ぴたりと指の動きを止める。
 人差し指を浮かせ、感情を隠した口から単調な声を吐く。つまるところ、普段の調子。
 
「お前の欲しいものは分かった。手に入るといいな」

 言って、あっさりと少年の腕を退け、あしらい。床に足を下ろす。
 
彼が抵抗したのならば、ベッドに叩きつけるくらいのことはしたろうか。
のちに引き摺らない程度の、侮りすら窺える力だったろう。

 立ち上がると、ずっと低くにある小さな頭へ手を置いた。これまでのどんな時より、自然なしぐさで。

 それから「風呂に入れよ」と、場違いの言葉と掌を浮かせて出入口へ向かう。かちゃ、きぃ、ばたん。内鍵をまわし、扉を開け、閉めた音。
 纏わせたままの上着だけを残して、男は振り向かなかった。
(-284) 榛 2021/09/23(Thu) 19:32:46

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>29 廊下

「ぁ、……」

脇の下に腕を滑り込まされた瞬間、僅かに肩が跳ねる。
しかし背後から引き剥がされれば、素直に身体を委ねた。
ようやく顔を上げる。
最もいてほしくなかった姿が、目の前にある。

「うああぁ……、ぅぐ、えぇ……」

かけられた上着を手繰り寄せた。膝を抱え、白い生地で目元を覆う。
自分が泣く立場でないことくらいは理解できる。
それでも溢れる涙を隠そうと、歯を食いしばった。
(+35) wazakideath 2021/09/23(Thu) 19:41:17
7734 迷彩 リョウは、メモを貼った。
(c15) wazakideath 2021/09/23(Thu) 20:36:54

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>31 廊下

名前を呼ばれ頭に手を置かれれば、びくりと体が震えた。
恐る恐る、赤く腫れた目を見せる。
しかし、視線は合う前に下へ戻ってしまう。

「……」

俯きながら、穏やかな音を耳に入れる。
貴方の言葉は、少年には少し難しかった。

「……うん」

だから、咀嚼したのは最後の一言だけ。
叱られるのは怖いけれど、
このまま許されるのはもっともっと恐ろしい。
少年は膝を抱えたまま、貴方が戻って来るまで待ち続けるだろう。
(+37) wazakideath 2021/09/23(Thu) 20:51:59
 




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