うーん。
やっぱりベッドは最高だ。

[ 婆は狼の胃の中にある自分のベッドに潜り込みました。]

運命に翻弄されるあの鬼の子は、ももこに敵意も殺意もなかったからね、何も心配はいらないさ。
　

　
胃にいるはずなのに窓が開いた？
まあ、そんなこともあるか。

おやライチ、またそんなのを振り回して……。

[ ライチに切り付けられた傷は胃に達していたようです。
布団にくるまっていた婆は、早すぎる決着に少し不満げにベットごと傷から外へとゆっくり出たのでした。]

ほら狼くん、傷は塞いでおいたからね。
にしても、もう少し骨のある子だと思っていただけに残念だ。
婆が胃の中でくつろぐ暇くらい作ってもいいんだよ。
　

　
孫が刺して、婆が治す、そしてまた孫が刺す。
うーん。これは治してあげない方が幸せだったか。

[ 命に関わることは取り返しがつかないからと狼の手当てを行っていましたが、若い世代のあれこれに手を出さない、というスタンスに戻るようです。]
　

>>10
肌寒くなってきたから、手軽に暖かくてのんびりできるところを探していてね。
いい感じに薄暗くて、ゆらゆら揺れてとても快適に眠れたよ。

とても楽しかった。

>>12
毛皮のコートか。良いアイデアだね。
アイデアはいいんだが、その狼の毛艶などを見ると、仕上がりのグレードが少しばかり気になる。

まあ、せっかくのライチの獲物だし好きにしてみなさい。
　

　
肉と言えばワインかな。
未成年にはぶどうジュースをあげよう。

ももこのピクニックも佳境だねぇ
　

　
婆が呼ばれたかな。

もう既に“鬼は桃太郎によって倒された”

それなら、エンディングを婆がすこーしだけ弄ったとしても、
何も問題はないさ。

────おはよう、虎くん。
　

　
[ 世界に決められていた運命によって鬼の命は消えようとしていましたが、そこにいる誰もそれを望んでいないことは明らかでした。

だから、ご都合主義だっていいのです。]

──

Call for a happy ending .

この物語にハッピーエンドを ──

[ 婆はありったけの魔力を込めてそう詠唱しました。
果たしてその魔法の効果はあったのでしょうか？ ]
　

　
婆は魔法を発動させた後、家族たちと共に無事家へ帰り、
たっぷりのお湯で沸かしたお風呂にゆっくり浸かって疲れを癒しまし、次の日からはまたいつもの日常に戻りました。

他のみんなはどう過ごしたのだろうね？

気になるところだけど、婆の物語はここまで。
最後は婆の好きな言葉で終わらせるとしよう。