人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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視点:


ネコジマチャラ男 ウラミチ
シロマチャラ男 ウラミチ
ユメカワチャラ男 ウラミチ
ライカチャラ男 ウラミチ
ミナイ不知 ミナイ
ウラミチチャラ男 ウラミチ
マユミチャラ男 ウラミチ

処刑対象:ウラミチ、結果:成功

[犠牲者リスト]
ライカ

事件:幽界の歪み

本日の生存者:ネコジマ、シロマ、ユメカワ、ミナイ、マユミ以上5名

【置】 夏の雪 ユメカワ


夢川深雪は死んだ人間だ。

二人がすれ違い始めたあの日から、少し経ったいつかの日。
離れる一方の距離が修正不可能なものになってしまう前に、せめて。
訣別を告げられてもいい。ただ、君の口から答えを聞きたくて。
やり直せる最後の機会さえ手放してしまいたくはなくて、やり直したくて。

──思えばいつも、君の手を取るのは自分の役だった。


だから意を決して、自分から。あの日をやり直そうとしたはずなのに。
何処までも唐突に、理由も無く、理不尽に。その前に全てが終わってしまった。
あの道の先には、やり直せる未来があったはずなのに。


最後にもう一度、ちゃんと話がしたくて。君の家へと向かっていた。
その途中、君の家から目と鼻の先の場所で。

事故に遭って、あっけなく帰らぬ人となってしまった。
今年の夏休みが始まる少し前の事だった。


学生は頭を強く打ち即死だったと──
(L0) 2022/07/14(Thu) 21:06:07
公開: 2022/07/14(Thu) 21:10:00

【置】 夏の雪 ユメカワ


ただ互いにすれ違ってしまっただけなら、やり直せるはずで。
離れ離れかれがれになるにしたって、もっと良い形があったはずで。
わからなかった事が、聞きたかった事があって。

せめて、綻びが修正不可能なものになってしまう前に。
やり直そうとしたはずなのに、その前に全てが終わってしまった。
そんな最期の日をもう一度だけ、──


ちゃんと、やり直せたよ。見ててくれたかな。
みんなが、先生が、夏彦が、俺にやり直す機会をくれたんだ。
随分遠回りをしてしまったけれど、何度も失敗だってしたけれど
すべてすべては、高望みだったけれど。

それでも今、確かに大切なものがこの手の中にある。

あの日終わってしまった夢を繋いで、
立ち止まってしまったあの場所から再び歩き出して、
その先に今、やっと辿り着く事ができそうだ。

ありがとう、大好きだよ、ずっとずっと────だから、     。
(L1) 2022/07/14(Thu) 21:06:41
公開: 2022/07/14(Thu) 21:10:00

【人】 傷弓之鳥 マユミ

「裏道!裏道どこにいるのです!」

流石に喉が渇いてきた。
持ってきていたスポーツドリンクは少し前に飲み干して、それでもお構いなしに声を張り上げる。

自分の足元、すぐ近く。それよりもずっとずっと、うんと遠い未来の距離。
そこにあるものは未だ何も見出せていないけれど、目の前のものははっきり見える。

兎にも角にも、ビビりで優しい彼と合流して休ませなければ。

眼前の目標だけを見据えて、校内を歩き回って。
だから──
(0) 2022/07/14(Thu) 21:34:43
マユミは、……
(a0) 2022/07/14(Thu) 21:35:33

マユミは、"彼の欠片"を見た。見てしまった。
(a1) 2022/07/14(Thu) 21:35:56

【人】 傷弓之鳥 マユミ

割れた窓。散らばるガラス。その中にぽつんと残された見覚えのある帽子。
メッセージで何度読んでも反応がないと思っていたけれど、奔放な彼だから探索に夢中になっているのだと考えて。

「くり、す……?」

その場に残された物を拾い集めて、繋げて出来上がった推測と向き合って。

軽い音を撒き散らしながらガラスを踏み砕き、弾かれたように窓へ駆け寄った。

嘘だ。まさか。そんな筈は。
ああでも、それなら何故返事がない?どうして彼の声が欠片も聞こえてこない?


窓の隙間に腕を差し込んで、懐中電灯で地面を照らす。

探している姿が無い。
無い、無い。
無い。

彼たらしめるものがどこにも見当たらない。
床に落ちている帽子以外、どこにも。何にも。
それは、確かな事実として突きつけられる死よりも、


なんて、寒々しいのだろう。
(1) 2022/07/14(Thu) 21:37:30

【人】 傷弓之鳥 マユミ

「裏道!栗栖!何処にいるのですか!」


叫んだ拍子に唾液が気管に入って思わず咳き込んだ。
体をくの字に折り曲げて、暫く咽せる。

縋るように時折スマートフォンを目にしても、既読の数が増えやしない。そもそも、来た頃と比べたらすっかり減ってしまった。

窓を割って怪我をしていたらどうするんだ。首根っこを掴んで明日香の前に突き出してやる。
あの子は自分に比べたらひょろくて腕っぷしも強くない。
それに、窓から落ちていたのだとしたら。タダじゃ済まない筈だろう。

裏道も裏道だ。悲鳴はあんなに大きかった筈なのに、どうして肝心な時に泣き声一つあげてくれないんだ。
ちゃんと聞くから、聞いているから。ここに居るって教えてほしい。


言いたいことは山ほどある。
ある、けど。

「怒りません、怒りませんから……殴ったりもしません。
 しませんから……出てきてくださいよ、二人とも……」
(2) 2022/07/14(Thu) 21:49:43
マユミは、昇降口の隣の空き教室。
(a2) 2022/07/14(Thu) 21:52:56

マユミは、そこに鳥飼も司馬もいたから、もしかしたらと思って。
(a3) 2022/07/14(Thu) 21:53:21

マユミは、いなくなった人は皆、そこに集められているのだろうと思って。
(a4) 2022/07/14(Thu) 21:54:40

【人】 友達 ネコジマ

『さっき音楽室にいましたよ』

グループメッセージにそう送ろうとして、はたと止まった。
帽子は……どうだっけ。被ってい
なかったような気がする。

「んん……?」

「うん」

「いいや」
(3) 2022/07/14(Thu) 21:54:47
マユミは、扉に手をかけた。
(a5) 2022/07/14(Thu) 21:54:57

ネコジマは、「いいや」 よくないから繰り返した、あまのじゃく。
(a6) 2022/07/14(Thu) 21:55:31

ネコジマは、結局既読を付けただけだった。
(a7) 2022/07/14(Thu) 21:57:10

ミナイは、声の聞こえる場所へ、なんだここに落ちていたのかキミは。ようし、掴まえた、あとは。
(a8) 2022/07/14(Thu) 22:03:39

ネコジマは、誰かの自転車の籠からマッチ箱を拾った。
(a9) 2022/07/14(Thu) 22:08:44

【人】 不知 ミナイ

にゃあ。と一鳴き。
廊下を一人で歩いて耳を済ます。
たくさんの声が聞こえるけどどれも冷めたものばかり。

帽子をみなかった? どこにあるか教えてくれないかな、おやありがとう。
彼らはどこにいったの? 内緒なんていけずだね。
あのこはまだぶじかい? なんだよ、対価なんてやらないよ。
キミからなにももらえないからね


「……さて、ここか。
 やっぱりキミの気配は黒くない、ははっ」

栗栖の帽子を掬って、大事に抱き締める。
カメラと、夢と、そしてこの帽子と。

まだ足りない、
まだ返してない。

欲しいな、もっと欲しい。

逃がさないからね
(4) 2022/07/14(Thu) 22:12:43
マユミは、手短に明日香に帽子の場所を伝えた。
(a10) 2022/07/14(Thu) 22:13:22

ミナイは、栗栖の帽子を被りながら、気分良さそうに人を探している。
(a11) 2022/07/14(Thu) 22:13:27

マユミは、教室に眠っている彼の姿を見た。
(a12) 2022/07/14(Thu) 22:14:14

ミナイは、マユミのメッセージに新着。『栗栖くん、まだ生きてるよ』
(a13) 2022/07/14(Thu) 22:15:17

マユミは、ミナイのメッセージに新着。『こちらは、裏道を見つけました』。
(a14) 2022/07/14(Thu) 22:16:10

マユミは、さらに続けて。『鹿乃とずっと一緒です』。それだけ。
(a15) 2022/07/14(Thu) 22:16:34

【人】 友達 ネコジマ

【倉庫】

「あった」

校舎の外の倉庫。見つけたのは手押し車。
一輪の、いわゆるねこぐるま。

「んー……まぁ、ないよりはマシでしょう」

車輪が大きいから、空の状態なら階段の上り下りが
普通の台車よりは楽かも。なんて考えたりして。
まあそうやって持っていきはしないかもしれないけれど。

気持ち程度にネジを締めたり、車輪をからから回したり。

「うん、使えそう」

そうして、通り過ぎてきた場所に戻るのだった。
(5) 2022/07/14(Thu) 22:17:48
ネコジマは、思い出したように、花火も籠から拾って行った。
(a16) 2022/07/14(Thu) 22:18:20

【人】 傷弓之鳥 マユミ

生きてる。

届いたメッセージを見た瞬間、何かが溶け出して。


「………………くすん」


一度だけ、静まり返った教室に小さな音が響いた。
(6) 2022/07/14(Thu) 22:20:33
友達 ネコジマは、メモを貼った。
(a17) 2022/07/14(Thu) 22:22:06

マユミは、眠る裏道に何かを囁いて、そっと静かに教室を出た。
(a18) 2022/07/14(Thu) 22:24:40

【置】 陽炎 シロマ

空襲警報が解除されて、十数分後のことだった。
プロペラの音が青空を裂き、再び警報が鳴り響く。
下校を再開していた子供達が、一斉に近くの防空壕へ駆け出した。

……とはいえ。幼い子供の全速力など、高が知れている。
避難は間に合わず、焼夷弾の降り注ぐ中を走ることになった。
運動が苦手な一年生が、一人転んだ。
道を戻り、その子の手を引いて再び走り出す。

──ふと。
握っていた小さな手の感覚が無くなって。
あ、と思った瞬間。
服が、皮膚が、髪が────体が、燃え上がった。

……自分一人で逃げていれば、この場は助かっただろう。
しかし。
教師を目指す人間が、幼い児童を置いて逃げるなど、できる筈が無かった。
(L2) 2022/07/14(Thu) 22:27:27
公開: 2022/07/14(Thu) 22:30:00

【置】 陽炎 シロマ

 
──だったら、私達がそんな先生になろう。

約束は、互いに果たせなかった。
彼は遠い戦地で死んだ。骨さえ帰って来なかった。
私だけが律儀に約束を守る必要など無いけれど。
あの指切りを、無かったことにしたくなかったから。

──待ってるから。絶対、返って来てね。


あの日から。
ずっと、
焼けた肉の臭いがする
(L3) 2022/07/14(Thu) 22:28:26
公開: 2022/07/14(Thu) 22:30:00

【置】 不知 ミナイ

人が死ぬと何もなくなる。
それはほんとうであって、違うと言える。

生きて居る人は、死んでいる人を認識できなくなる。
別の世界に彼らはいってしまった、と感じてしまうだけなのだ。

だけど、ボクは違う。
薬袋明日香は彼らが見えた。
終わった、彼らが残した者が彼らがいた証が見えた。

黒い靄のようにみえるそれは、人に見えて、動物に見えて、
悲しそうで、辛そうで、ずっと停滞していた。

それは幽霊とよばれるようなものだったのかもしれない。
もしかしたら魂といわれるものだったのかもしれない。

非現実的で、見えることは少数で、誰しもが出来るわけじゃなくて。


間違いなのは、ボクで。皆が正しくて?
死んだ人がいる世界が間違いで、生きてる人がいる世界が正しい?

わからないよ、ただ生きてるだけなんだから。
(L4) 2022/07/14(Thu) 22:29:43
公開: 2022/07/14(Thu) 22:30:00
 




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