人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【神】 門を潜り ダヴィード

>>G18

貴方の普段の行動をある程度知っていれば、その知らせの重みを知るのは十分過ぎた。
落とした荷物を拾い集め、その中からひとつチョコレートの包みを取り出す。

自分のジャケットのポケットに入れて、ジャケットを脱いで。

「あの、ちゃんとクリーニングしたばかりなので。
 失礼しますね」

貴方の肩にかけようとする。サイズも肩幅も違うだろうから、すぐずり落ちてしまうかもしれないけれど、今できることはそれくらいだった。

その後、買い出してきた物品をアジト中に配達する仕事が開始された。

#アジト
(G21) NineN 2023/09/21(Thu) 7:06:02

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡

「…コーヒー1杯じゃ済みませんよお、それはあ。」

だからって高価なもので済む話でもない。
そもそももし本当に
終わったら
、…その話はその時、行うとしてだ。


「さあー。何のことでしょお」

誤魔化す気はないまま、小癪にもはぐらかしにかかる。
…結果放り出されるとして。生意気に慕うのも行動の源流もきっと変化はないから些事なのかもしれなかった。


「自覚あるならあ、…あー。いいです、もお。」

別に説教をしにきたわけでも、ないし。
本当はこの惨状について問い詰めたってよかったんだ。

「……外はあ。」

報告に上がるのはここまでの逮捕者の名前。
あとは女の協力者がルチアーノ・ガッティ・マンチーニであるということ。
金で雇ったとのことだが、未だ彼には自分とあなたの関係は伝えていないこと。

「…怒ってましたよお。アレッサンドロさんのこと。」
「くそ旦那あ、って。」

そして、彼が今は姿を晦ましていること。そのくらいだろうか。
(-128) oO832mk 2023/09/21(Thu) 7:25:31

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

警官に連れられてきたのは案の定と言うかなんと言うか、貴方のよく知る男だった。
格子の向こうに貴方の姿を確認すれば、安堵からか大きなため息を吐く。

「……はああぁ〜〜……
よかった……いる……」


本音を言えばわんわんと泣きたいくらいだが、そこはぐっと堪える。

「怪我は?してませんか?
 ちゃんと飯は出てますか?食べれてますか?」

まず真っ先にそんな言葉が出るあたり、何かを任されて来たのではないようだ。
(-129) NineN 2023/09/21(Thu) 7:40:02

【秘】 徒花 テオドロ → 法の下に イレネオ

/*
こんなことを言うのもどうかと思いますが辛くなってくれてありがとうございます。こちらとしてテオドロをこねた冥利に尽きます。

しばらく考えていましたが、キャパ以上に被暴力描写の不慣れさから、あるいはこの男がそんなに面白そうな反応しないためかこちらの返信が大きく遅れてしまいそうだと思い、苦渋の決断ながらこのまま受けるのは良くないな〜〜と。

爪が剥がれたり骨が折れたりする程度の拷問をされたという事実は全然あっても良く(その方がそちらにとって自然ならノリノリで取り込む所存)、暗転、あるいは仮定をすっ飛ばして拷問後なら問題なくロールできるかと思います。

拷問ロールそのものの期待には沿えないので、これもこれなら別にいっかな〜等思ったら是非休憩などに当ててください。
配慮いただきありがとうございます、重ね重ねよろしくお願いします。
(-130) backador 2023/09/21(Thu) 7:40:42

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

一度許したことを反故にはしない。
強引とは言え、快楽を与えられる側になるというのは初めてのことで戸惑いは大きいけれど。
むしろ戸惑いがあるからこそ、その間にあなたはその強引さで事を進めている。
抵抗など、やってる間もなく波が押し寄せている気さえしている。

「〜〜〜〜〜っ」

最初に首筋に噛みつかれた時から、口づけなんてしてこないのだと思っていた。
驚いて漏れ出た吐息も全部飲み込まれてしまって、脳から酸素を奪っていく。
擦り合わされる強い快楽が、脳から思考を奪っていく。
身動きすらとれず、苦しさも相まって目尻に生理的な涙を浮かべた。

別に、優しく女のように扱ってもらおうなんて思っていない。
華奢だとはいえこの身体は男で、警察ゆえに最低限は鍛えてあるのだから、そんなに軟ではない。
ただ、なんでも”待て”をして伺いを立てる、あなたの性格をそれなりに知っていると思っていたからこそ、その強引さに少しの驚きを感じているだけだ。
そうなってしまうくらい、好意をもたれているということなのか
それとも本当はそれほど好感はなく、優しく扱う必要はないと思われているのか、それはよくわからないけれど。
でも、そのどちらであっても、男はその強引さを最後まで受け入れるだろう。
男はどうあっても、自分の身よりも相手の幸を優先して考える人間だった。
(-131) eve_1224 2023/09/21(Thu) 7:42:08

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ

「いくらでも淹れてやるさ。俺の珈琲は恩返しだからな」

無駄にこだわってサイフォンなんか使っているから、
結構な時間がかかりそうだ。

「ったく、こっから出たら調べてやるからな。
 カポのパワーを全力で使って…」

なんとも大人げないことを言いながら、
どすん、とベッドに座り直し。


「はあん、なるほどな。
 …ファミリーも随分やられたなあ」

ルチアーノの名を聞いた時には、ぴく、と眉が上がったが。

「ははは、怒るだろうな。
 ま、あいつはなんとかするさ」

適当にそんなことを言いつつ、腕を組み。

「……」
「巡査部長に、リヴィオ・アリオストってやついるだろう?」

くるくる、と指を回し。

「あいつ調べてみ。今日のラッキーカラー」

理由も不明だし、根拠が薄弱すぎる。
(-132) gt 2023/09/21(Thu) 7:42:10

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

後を思って、忙しなく動き続けていた中。
懐で震えた端末の存在に足を止め、
誰からの着信か。その表示を確認して耳に当てる。

あまりいい予感がないのは、
今日もまたろくな夢を見なかったからかもしれない。
夢ってのはいつだってろくでもないものばかりだが。

「──あぁ、ルチ。ルチアーノじゃないか。
 電話をかけてくるなんて珍しい。
 そんなに俺の声が聞きたかったのかい?」

猫か俺の写真が欲しいなんて、まだご利益が必要かい。
冗談めかすように笑って、そんな言葉を付け足す。

「……OK、夜は空いているよ。
 愛しの君のためにどこにでも向かおうじゃないか。
 俺も、ちょうど君に会いたくなったところだった」
(-133) sinorit 2023/09/21(Thu) 7:43:46

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

ぱたぱたと引きずるような足音。
上下は貸し出されたらしいスウェット姿で、
いつもの黒眼鏡はかけていない。

「おう、ダヴィード。
 元気そうだな」

顔はさんざんにはれ上がっていて、片目の瞼は微妙に開き切っていない。
格子にもたれかかるようにして肘をつき、
あなたの様子に苦笑を浮かべる。

「見ての通り、転んで・・・顔打ったくらいだな。
 飯は出てるよ、ウマくはねえけど……」

「ってかお前、ペネロペにちゃんと言ってきたんだろうな」

オイ、なんて笑いながら格子をがちゃん、と揺らした。
(-134) gt 2023/09/21(Thu) 7:47:47

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

とある時間、黒眼鏡の牢屋に声をかけたのは見慣れない警察であった。

再度取り調べがあると無理やり連れ出され付いていった先にあったのは、無機質な壁に囲まれた部屋ではなく、柔らかなソファーと珈琲の香り。
そして一人の男が足を伸ばし待機する休憩室のような場所であった。

「ご機嫌よう黒眼鏡の旦那。
 ――ここでの暮らしは寂しくはないかあ?」

貴方の元部下は銀のアタッシュケースを足元に置いて、いつも通りの笑顔を作って出迎えた。
(-135) toumi_ 2023/09/21(Thu) 7:50:58

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

「なんだ両想いか? お前の好きな店でもいいが――」

対面で会っていれば、食事に誘うところだっただろうか。
その上夜だ、繁華街のバーも客寄せをしてにぎやかになる時間。
輝かしい街中で共に歩くのも悪くはないはずで。

「……ちっと遠出しないか。
 三日月島に行く船着き場の傍に屋台があってなあ。肉が美味い」

結局選んだのは女を口説くにはあまり甘くもない誘い文句。
そんな便利でもない静かな土地に男は貴方を呼び出した。
(-136) toumi_ 2023/09/21(Thu) 7:59:21

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「よう、悪いね、俺だけスイートルームに泊まらせてもらっちゃって」

にやけた顔で部屋に入ってきたのは、
警察から貸与されたスウェット姿のアレッサンドロだった。
いつもの黒眼鏡はかけておらず、足元はスリッパだ。
顔は殴られたのかあちこちにはれ上がっていて、
片目の瞼は微妙に開き切っていない。
それでもそこに在る黒い瞳はぎらぎらと黒ずんでいて、
特にへこたれたり落ち込んだりしている様子は見当たらない。

「今ファミリー・・・・・割引やってるらしいからな。
 ガンガン泊まろう」

そいつは囚人だとはとても思えない態度で足を進め、ソファーにどっかと腰を下ろした。
(-137) gt 2023/09/21(Thu) 8:04:10

【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡

ふうーん、と意味深な感嘆符。
言質はとったしそれじゃあたくさん『恩返し』してもらうとしよう。
何についての『恩』か、全く分からないけど。

「そんなことに全力にならないでくださあい。」

巻き込まれる人間の身にもなってやってほしい。


「…もっと迅速に、どうにかできればよかったんですけどお」

すみません、とその時ばかりは項垂れて。
もたつく間に取りこぼした物の数は多い。

「リヴィオさん…ですかあ。」

その名を呼ぶ時、どこか複雑そうな感情の色が言葉に乗った。
調べたくないというわけではないが。…何故、彼なのだろう。

「わかりましたあ。」

但しそこは従順な部下だった。
幸い彼には、いつでも能動的に仕掛けられる。…上手く情報を取れるかは、また別として。
(-138) oO832mk 2023/09/21(Thu) 8:13:12

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「そう願いたいよ。
 僕は早く、罪もなく逮捕された仲間たちについては……早く出してやりたいし」

僕に関わる人間には不幸が訪れて、いつか僕を一人にすると、本気で思っている。
この逮捕もまた、彼らに少しでも心を預けてしまった、そのせいかもしれないと、怯えて。

「本当に……理屈を並べるのは上手いことだ。
 その手腕で所長代理に甘い言葉をかけたんだろ、キミは。
 ……ま、過激な思想を持ってた上に、所長の椅子が空けば調子に乗るのは必然か。
 これは調べてみれば所長が倒れた原因にも絡んでる証拠がとれるかもしれないな」

こんな法案は早くなくしてしまいたいからこそ、調べるべき案件を一つ、記憶にメモを残した。
これは重要な証言だ。

(-139) eve_1224 2023/09/21(Thu) 8:13:34

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡

「……まぁ。
 この取り調べは、僕が知りたいことを秘密裏に聞かせてもらってるものだから……。
 その点においてだけはキミに謝らなければならないかもね。
 キミの部下になる気はないけど、優秀な情報屋を使わせてもらったのさ。
 なにせアリソンの情報はどれだけネットを駆使して探してもなんの痕跡もでなかったし……。
 あぁ、でも情報屋に聞いたのは、うちの大型犬に手を出した人物を聞いたんだよ?
 そしたらたまたま。アリソンであってキミが浮上してしまったと言うだけの話さ。
 恨むなら、彼が僕に懐いていた不幸にしておいてくれよ」

ごめんね、と小さく謝る様子は全く悪びれていない。
とはいえ正当に逮捕してしまうかは、確かにこちらのさじ加減。
そういうのを判断したいという大義名分はあれど、本当の所は聞きたい理由は別の話だ。
手をかけていた格子から、静かに離れて、ひとつ。息をついた。

「……ノッテを恨んでいたのか。
 キミ、本当は別のマフィアの人間だったりするのかい?
 でもそうか……怨恨と女と聞けば、少しだけ親近感が湧いたよ。
 僕もね、大事なものを奪っていたマフィアが、大嫌いだから」

「もういい加減……アイツを、ルチアを返してほしいな」

――なんて言っても、
それを判断するのはルチアーノ本人であって、あなたではない。
(-140) eve_1224 2023/09/21(Thu) 8:14:53

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

決してヴィンセンツォという男を甘く見ていたわけではなかった。
しかし自分のボスにまで手を伸ばして調べて居たら誰も居ない場所で報復を恐れて縮こまっていただろう。

頭の中に詰め込まれていくことに普段なら安心するはずの知識に何処となく暗雲が立ち込めている。
丁寧に丁寧に教え込まれる度に冷や汗が滲んできて、せめて目立たぬよう掌をぬぐいながら漸くアタッシュケースを掴みなおした。

「……あ、あんた。なんて性格しているんだ」

ひくりと、その笑みを浮かべるような妖艶な仕草に思わずつばを飲み込んだ。
その語気にからかいなど全く見えない、まるで子供にされた悪戯程度気にする必要すらないように。
相手にされてなさ過ぎて逆に楽になってきたような気もする、少しは気にかけて貰えているようだが。

「あれは確かに、……空っぽの馬鹿野郎だが義理は果たす男だ」

隣でなくとも十年は傍にいた上司の名、貴方のその態度と言いぐさから嫌な信頼だけがひしひしと伝わった。
表に出されていない感情を言語化できるほどの仲なのか、年の功というものなのか。
やはり、少し苦手だ。甘ちゃんは親を早くに無くしてから叱られたことがほとんどない。


言われた通りに促されたアタッシュケースを開ける。

――貴方の態度にどうしてそこまで諦念が見られるのか。
その理由があるのかと開いた鋼の箱は、希望も光も何もないパンドラの箱であった。

(-141) toumi_ 2023/09/21(Thu) 8:31:04

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

「――あ」

これは、見て居られない。
上司、部下、同僚、友人達が関わっているどころではない。
個人の手に負えるはずもない、最大級の罪の形。

少し読んだだけでも叫び出したい程の感情を理性を抑え込めば、その塊はいつの間にか吐き気に変わっていった。

ルチアーノという男の両親はファミリーとは無関係だが反社会組織に殺されている。
その殺人事件は犯人が捕まらず一時期話題になったが、当時若頭のオルランドはその異質さよりも殺された理由に目を付けていた。
ルチアーノの両親の持っていた技術はとても優れており様々な企業に役立っていた、それは独占すれば危険だと命を狙われるほどに。
そんな彼らの血を引いた一人息子は、運よくか運悪くかそのままにしておかれず。
孤児院に連れていかれる前に引き取られ、直後黒眼鏡の部下となってファミリーの一員になったのだ。


時期さえ違えば、また偶然かち合えば自分も彼らのようになっていたかもしれない。

「…ぅ……ッ……あ”……」

血の気が引いてきて、喉元をせりあがってくる何かを必死にせき止める。
息を整え、また責め続けるようにやってくるそれを零れそうになる涙と一緒に強く堪えた。

「…はぁ…はぁっ…………なん、で。
 どうしてこんな残酷な真似をしたんだヴィンセンツィオ!!」

それは怒りを含んだ嘆き、甘ったれはこれでもまだ貴方が非道な人間であると思いたくなかった。
逃避でもしなければ怒りか恐怖で震える体を落ち着かせることが出来そうにない。
(-142) toumi_ 2023/09/21(Thu) 8:36:13

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

素直なので想定通りそのままに受け取って、ハッ……とした表情は浮かべたりしていたのだが。
けれどすぐにこの雰囲気を和らげるためだと思い当れない程、鈍くもない。
幼いときから変わらない温もりを抱いた視線を受け止めれば、うれしさで瞳を細めていく。
大人になってからより遠くに居るとわかった存在の、優先すべきの中に己が居る事実がこんなにも幸せで。

「……ありがとうございます。
 へへ、ヴィトーさんがサボるって想像できない。
 でもそうなんだ……意外だし、親近感、です!」

「料理は〜……いろいろ、落ち着いたら。
 また作って欲しいって甘えちゃうかも」

そんな風にいつもの調子を少し取り戻した男は、貴方と共に外へと歩いて行く。
道中に寄ったのは仲の良い人がよく働いているパン屋で、そこで自分の分にはパンドーロを一つ買って行った。

[1/2]
(-143) mspn 2023/09/21(Thu) 8:42:44

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ

そうしてじきに腰を落ち着けたのは夕暮れ時で人も少なくなってきた公園。
養育院に居た頃、貴方に連れ出して遊んでもらったこともある場所。
ベンチで隣同士に並んで腰かければ、買って来たパンを片手に少し色褪せた遊具を眺めた。
昔はアレも大きく見えたっけ、とは頭の隅のもので。

「……今日決まった法について。
 喜んでる人もいれば、あんまりだって言う人も居て」

ぽつ、と。
なぜ貴方に問いかけたのか、署の中で伝えられなかった言葉を零していく。

「反社会組織……マフィアに対して。
 いろんな人が、いろんな感情を抱いてるのは知ってる。
 オレの今の家族も、マフィアのことがとても……きらいです」

「でもオレはそういう事情とかを知っていても。
 今回の法案には前向きな気持ちを抱けなくて。
 ……でも賛成するひとがいるのもわかる、から」

「……どっちつかずな感じで、ぐるぐる悩んでたんですけど。
 あの、ニコロせんぱいがね、いろんな人に話を聞いてみたらいいって。
 それでヴィトーさんの話が……聞きたかった」

そこまでを語り切ればちらと貴方を見上げる。
こういうのを聞いて、どんな顔してるかなあ、と。

[2/2]
(-144) mspn 2023/09/21(Thu) 8:43:26

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ

テーブルを叩く音が耳に付き。
常より早い鼓動が更にどくんとうるさい。
そうして、たった一言が容易く心を抉った。

   "それだけ近くにいて"

知らなかった。
知らなかったから、こうなった?


「オレにとって、にいさんは」

「……ドライブが、好きで。
 贈り物ばっか、してきて。
 珈琲入れるのが、上手な。
 …………ただの喫茶店の、マスターで」

ああ、でも、ちがうな。

ゆるりと落ちゆく視線。

「知らなかった、…………でも」

「──知っていても、
おなじだった
(-145) mspn 2023/09/21(Thu) 8:54:23

【秘】 無敵の リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ

「どうやらそうらしい。
 素敵な逢瀬になりそうだ。君もそう思うだろう?」

親しげに話す男の姿は、
誰が見ても気の許した友人と話しているように見えるだろう。
取締法さえなければ、実際にその通りだったのかもしれない。

「……もちろん、構わないよ。
 最近どうにも仕事が忙しくてね。
 そろそろ肉を食べたい気分だったんだ」

栄養食ばかりでは気も滅入ってしまう。
女には甘くもない誘い文句でも、
男にとってはとても素敵な誘い文句だった。

「夕方には仕事を終わらせて向かうよ。
 日が暮れる前には辿り着くとしよう」

少し遅れても許してくれよと付け足して、
これ以上何もなければ電話を切ろうとするだろう。
その時はきっと、出会うのは約束通りの今日の夜。
(-146) sinorit 2023/09/21(Thu) 8:54:55

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「快適そうでよかった。
 だが今ファミリー引きの話を聞かんかったらぶん殴ってたぞ。
 今の俺の機嫌は取っておいた方がいい。
 それとやけに怪我が派手なのはどうしてだろうなあ。
 ……イレネオ以外にやられてたら一発殴らせてくれ」

部屋に充満していたのは既に練習していた分の残り香のようで。
男が取り出した袋からテーブルに置いたのは肉とチーズが挟まれたロゼッタにホットドッグ。
立ち上がってふらりと沸かした湯の元に向かっていけばフィルターをつまんで珈琲を作りはじめる。
最低限の設備からにしては整われたコーヒーブレイクが始まろうとしていた。


「やっぱあんたみたいに上手くならないな……あー」

「悪い話といい話を持ってきた。聞くか? 聞かんでもいいぞ。
 いい話は執行役が確実に減ってることと。
 ――ノッテに裏切り者が一人もいなかったことだ」

ルチアーノから告げられるその言葉がどのような意味を持っているかは貴方が一番わかるだろう。
肩の力を抜いて話していることからも無理に納得付けをしている様子もないだろう。

男の自認だけであれば裏切り者は自分であるのだが。
(-147) toumi_ 2023/09/21(Thu) 9:03:45

【秘】 門を潜り ダヴィード → 黒眼鏡

「…………元気、ですよ。
 ペネロペさんも、いそがしそうですけど。
 みんな助け合って、まってます」

覚悟はしていた。予想もしていた。
それでも貴方がそんな姿にされるなんて、許せなかった。
紡いだ言葉は嘘ではないがどこか上擦った調子だ。
眉根がぎゅっと寄せられて、先ほどとは違った涙を堪える。

「転んだ、んですね。
 何かに躓いて、たまたま、そうなったんですね?」

貴方がそう言うなら、そうでもいい。
今怒りに任せて泣いたって暴れたって、どうにもならないのは分かる。

「ちゃんと言ってきました。
 好きにやれ、忙しいから行けない、
 代わりに伝えておいてくれって。
 『喧嘩売りに行ったなら後が怖いぞ』だそうです」
(-148) NineN 2023/09/21(Thu) 9:18:17

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 無敵の リヴィオ

夜の海風が肌を撫ぜる。対岸の島には行きつけのバーがあった。
いつか貴方を誘って連れて行こうとしたが、すれ違い様に話すのが好きでほんの少しの時間だけでも満足してしまっていたのだ。
本当は語らう時間なぞいくらあっても足りはしない、この取締法が落ち着けばそんな日も来るのだろうか。

「ここの肉は味がちいと濃いんだがな、ロゼッタで挟むと丁度いいんだ。これを食べるのが好きでなー」

高い服を着る割に路地裏や屋台の店を知っているのはシマの把握の為に一軒一軒その足で見て回っているから。
仕事に悩む女性を喜ばせるための隠れ家的な店まで把握している男は、
どんな相手や場所や時間でも、
正直な言葉
ばかりを伝えていることを心掛けている。

「ほれ、店が閉まる前に安くなってたパンを買い占めてきた。
 好きな肉買ったら向こうで食うぞ」

そう言いパンの入った紙袋を持ち上げて。大人の贅沢をまねをする子供のようにあなたに笑いかけた。
(-149) toumi_ 2023/09/21(Thu) 9:26:46

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ


ほんとうを呼んでくれる。
とても、やさしい声音だった。

呼ばれる度に、剥がれてゆく。

やっぱり泣きそうだった。
こんなにも貴方は"大事"をできるのに。

生涯、隠そうとしたこと。

手が離れるのが嫌で。
追おうとした、指先を。
よく似た体温が繫ぎ止めてくれる。

だから。

そうして落ちた問いがあんまりにも。

……ああ、"いじらしい"って、こういうことをいうのかな。

[1/2]
(-150) mspn 2023/09/21(Thu) 9:41:20
ニーノは、ゆっくりと顔を上げれば。
(c6) mspn 2023/09/21(Thu) 9:41:31

ニーノは、微笑んで、告げた。
(c7) mspn 2023/09/21(Thu) 9:41:37

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ



「───あなたじゃなきゃ、やだ」

 
遠ざけないで。


「…………ロメオにい」


 
どうか、傍に置いて。



──ぬくもりを知る場所で、生きていて。


[2/2]
(-152) mspn 2023/09/21(Thu) 9:42:25
ニーノは、あなたの『  』になりたかった。
(c8) mspn 2023/09/21(Thu) 9:42:54

【独】 口に金貨を ルチアーノ

/*
ニーノ怖。
(-151) toumi_ 2023/09/21(Thu) 9:42:56

【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ

「俺が全力でなかったことがあるかよ」

ある。


「いいや、許容範囲だよ。
 死んだわけでなし、まあ、ファミリーとしちゃ被害大だろうが。
 思っていたよりは、かなりマシだ」

予定通りみたいな顔だが、そんなはずはない。
なのでこれは文字通り、“まあこのくらいなら最悪ではない”…くらいの意味だろうか。

「おう。ま、気が向いたらな」

命令…という感じでもない。
自由にやりな、くらいの緩やかさで手を振ると、

「アーそうだ。
 忘れてた。
 ダニエラ、もっかいこっち来い」

……段取りが悪い。今思いついたように、再び手招きする。
だがもしあなたが、そのへたくそな司会進行に招かれて、また格子に近づくなら。

「そこでこう…目ーつぶって。
 こう、顔を格子にもっと近づける。」

…………意味不明な指示だ。
(-153) gt 2023/09/21(Thu) 9:58:25

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

「そりゃよかった。
 あいつな、忙しくさせとくくらいが本人も楽しそうだから。
 どんどんケツ叩け」

無責任に笑う姿に、悲壮感とかそういうものはない。
むしろ仕事から解放されたような爽快感に満ちている。
…ここをホテルかなにかだと勘違いしているのだろうか?

「報告ごくろう。
 報告と連絡は部下の仕事、相談と確認は上司の仕事だ。
 お前はそのへん大丈夫だよな」

満足そうに頷くと…言伝を聞いて苦笑い。

「あいつは俺をなんだと…
 『まだ売ってねえ。売るとしたらこれからだ』って言っとけ」

売るらしい。
(-154) gt 2023/09/21(Thu) 10:04:09

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ

その日ルチアーノの部下から貴方の部屋へ白い猫のゲージが持ってこられた。『なーん』。

白い猫はもうわが物顔で貴方の部屋を満喫している。

『あの……ぐす、えぐ……ロメオさん、ルチアーノさんがっ、
 すんっ……、その……。迷惑かけて、
ずっ
……すみません……』

ちなみにこの部下は猫アレルギー。
マスクをつけながら涙目で距離を取っている。
(-155) toumi_ 2023/09/21(Thu) 10:18:44

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

「おう。オレも食べたかったんで」
「移動屋台で売ってたんだよ。ラッキーだな」

貴方が手に取れば、自分もお構いなしに
紙袋の中身を取り出した。

「…………うん」
「うん」

貴女の口からとつとつとこぼれる掠れた声は、
貴女の今まで抱いてきた祈りを、願いを、想いを。
そして、無念と後悔を。
ターコイズブルーから溢れた大粒と共に流していく。

ロメオはそれをボンボローニを齧りながら、
砂糖の付いていない方の手で貴女の背中を摩って聞いていた。

「泣きな〜」
「仕方ないよ。悪人ってウイルスみたいに湧くんだから」
「潜んで蝕むもんなんだよ。オレらみたいに……」

「抗体のない女子供から狙われていくんだよ。
 胸糞の悪い話だね……」

あんたは悪くないよ。
抵抗できない子供も悪くない。
悪いのは、わるいひとなんだよ。

そんなことを言いながら、貴女の背中を摩り続けた。
(-156) susuya 2023/09/21(Thu) 10:26:31