人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

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【人】 遊惰 ロク

>>11 フジノ
 つい置いてしまった手と、跳ねる少女の薄い肩。
 その反応が反射的なものだと察すれば、
 浮かしかけた手でそっと一度、緩く撫でた。

 それから手を離し、上着のポケットに突っ込み。
 漂う匂いの方向へ顔を向ける。

「……お医者サンかねェ。
 ゴショウバンにあずかろォか、お嬢サン」

 そう言ってフラリと歩き出す。
 
――そんなことを言い乍ら、
この男はここに来てから殆どものを食べていない。
(12) 榛 2021/07/10(Sat) 11:55:30

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

 一つ一つ、キッチリ返された答えを聞いて。
 尚も納得とは程遠くに居る。
近づく必要が、あるんだろうか。


 商人の頭の左っかし。白く光るそれを見遣り乍ら、
 己の右の耳介をトンと指で叩く。 

「そいつのことかい。
 ……ンな大層なモンやったつもりは、なかったんだが」

 叩いた指の、爪の間。
 黒く澱んだ赤色が僅かに残っている。

「おれが、言ったからって。
 それ律儀に守って死ねるモンなのか。
 商人ってのは、……ちげェよな、損が勝ちすぎてら」

 堂々巡り、千日手。
 ……それよかちっとはマシだと思うが。
 あと幾つ重ねれば足りるのか、サッパリ分からない。

「……お前サン、どうして死んでくれたンだろ」
(-121) 榛 2021/07/10(Sat) 12:07:46

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「…………答えることが変わりません。
 誰かから聞いてきますかね?
 私の言葉は正しくないかもしれませんから」

手元の黒い毛玉を離すと、猫は廊下をかけてふっと消えてしまう。

「他に話したいことは、してほしいことはありませんか?

 私先程確認しましたが、あなたの死は取引に入れてません。

 あなたがそういうのでしたら、同じです。
 それこそあなたも死ぬ必要なんてないんですよ。
 律儀に食べないなんて、損な生き方をしていますね」
(-123) toumi_ 2021/07/10(Sat) 12:25:16

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「『取引だから』『約束したから』、
 それがそンなに大事なことかねェ」

 駆けてった猫を目で追って、
 消えた辺りを見つめ乍らポツリポツリと言葉を吐く。

「……産みの親は顔も名前も分からねェ。
 上のきょうだいはいたらしいが覚えちゃいねェ。
       
 とこ

 クソみてェな孤児院で何遍も盗みはたらいて、
 隠すのばっかりハンパに上手になっちまったから
 養子にとられてあいつらおいてく羽目になって。

 銭盗って逃げても、女子ひとり迎えにいけやしねェ。
 ――そンで逃げ込んだ先でガキも守れず、
 手ェ汚さずに人様死なせた。

 こんなロクデナシ、生きてく必要もなかろうよ」

 
いつかの問いのやり直し。
あの子らが生き延びて満たされて、おれも生きてる未来の話。
夢物語だと思ったから、簡単に答えられた。
男の出した本当の答えは、『そんな未来はやってこない』。


 ふっと顔ごと視線を動かし、琥珀を見つめる。
 紫に黒を僅かに落とした様な、暗い色した瞳で問う。

「なァ、商人サン。『取引』すりゃァ、おれのこと。
 お前サンが死なせてくれんのかなァ」
(-138) 榛 2021/07/10(Sat) 14:53:32

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「ミロクとしての生き方に、それしか有りませんから」

"ミロク"は"商人としてもらった名前"だ。

「あなたが"目的"と"言い値の金銭"を払ってくれるのならば。
 取引は出来ますよ?
 私を、納得させられる目的ならば、ですが。

 それがあなたに必要なことならば、
 私は叶えてあげたいですね。
 目的に、倫理を問いはしますが、
 取引に信頼と倫理は関係ありませんから」

どうしてそう思ったのか、あなたに訪ねるでしょう。
隠し事をさせず出来る限り納得するまで問うでしょう。
その結果与えるものが凶器でも、罪でも、死でも。
取引として渡せる物ならば、私は、与えるのでしょう。
(-139) toumi_ 2021/07/10(Sat) 15:23:53

【人】 遊惰 ロク

>>15 【調理室】
 少年の口振りに疑問を覚え、
 何とはなしに出入り口の辺りを見る。

「……お医者サンはいねェのか」

 それから、皿に置かれた肉、少年の仕草を見て。
 ニカリと笑みを浮かべてこたえた。

「そうだなァ、腹ァへっちまった。
 おれもひと切れ、もらっていいか?」

 
……それが“何”の肉であるか、少年がした事。知っている。
全てでは無く、憶測も多分に含むけれども。
(16) 榛 2021/07/10(Sat) 15:55:16

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「生き方、生き方ねェ。
 それ言うなら、おれァロクでもねェ生き方しか知らねェや」

 上着のポケットに手を突っ込む。
 体を揺すって、弾みをつけて口を開く。

「一緒に育った子らがいんだけども。
 あいつら、死んでたんだ。おれがあそこを出てスグに、
 火事でみィんな死んじまったんだと。

 ……おれァそのこと知りもせず、他人と手紙で話してた。
 二十歳になったら会いに行くって、
 ハハ、そんな約束、する相手ももういなかったってのに」

 空笑って、ポケットの中、見えぬそこで手を握って。
 あと一年もなかったのになァ、と呟いた。▼
(-146) 榛 2021/07/10(Sat) 17:15:54

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「たまにあいつらのことは見えてた。
 おれのこと見て、心配そうな顔してんだ。
 寂しくってマボロシ見てンだなァって思った。

 ――あいつらが死んでたの知った日からかなァ、
 これまで静かだった癖、口きく様になっちまって」

 右の耳介を一度なぞる。
 捨てようとした銭の代わりに色取り取りの石を選んだ理由。
 “死人に強請られたから”なんて言える筈も無かろう。

「おれの頭がオカシイからだと思ってた。
 ……今もちっとはそう思ってるけども」

 商人の頬の辺りに伸ばした手が、空を切る。
 触れられないのは本当の本当にそこに居ないからで、
 全て妄想でしかない可能性だって大いにあるのだけど。▼
(-147) 榛 2021/07/10(Sat) 17:17:16

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「でもお前サン、おれの頭ン中から
 出てきたにしてはややこしいんだよなァ」

 指の先、透けた耳飾りを見てヘラリと笑う。
 まさかこんなものをつけて死んでいるとも、
 つけた儘出てくるとも思わなかった。

「このとおり、おれには後も先もねェんだけども。
 納得してくれるかねェ、お前サン」
(-148) 榛 2021/07/10(Sat) 17:18:11

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「……触れたいのなら触れますか?」

男は青年の空を切ったあとの手を掴んだ。
体温も何も感じられない。ただの手。
確かに実在し、今だけは強く握り返された。

「気狂いと言われるぐらいの思考をしていますが、
 この社会に暮らして問題のない教養はつけました。
 だから、信じてくださいね。世迷言ではないと。

 私は死んでいて、あなたは生きています。
 今までのものが幻覚だとしても、今だけは本物です。
 そして、今、
一人分の命の重さ
だけで、ここにいます。
 わかりませんよね。
 私も、こうなるまで知りませんでした。

 今の私は、
 
 誰か一人を死の世界に誘うために存在しています。
 同時に、連れていけばもう、口を利く事はないのでしょう」


「私が差し出せる最後の価値です、もらっていきますか?」
(-153) toumi_ 2021/07/10(Sat) 17:56:32

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

 突然掴まれた手に、ビクリと肩を震わせる。
 熱を失った、冷たい手。
 ジッと見つめて、確かめる様に緩く握り返す。

「……お前サンきっと、
 頼んだらこの手で殺してくれんだろな」

 そうしてその“最後の価値”とやらを差し出して、
 跡形も無く消えてしまうのだろう。

「――もらわねェよ。ちいせェガキじゃねェんだ、
 手ェ引いて連れてってもらう必要はねェや」

 握られた手から力を抜いて、笑いかける。
 いつものカラリとした笑い顔――
 ――を作ろうとして、眉の下がってしまった様な顔。
 下手くそに笑った顔の儘、質問を一つ投げかける。

「……ひとつ、言ってもらいてェことがあったんだが。
 “誘う”ってのに、そいつは数えられちまうのかなァ」

 
殺してくれと死なせてくれは、似ている様でまるで違う。
――欲しいのは、望むのは。
少年一人分で欠けて、広がった。理由を埋めてくれる事。
(-156) 榛 2021/07/10(Sat) 19:19:58

【人】 遊惰 ロク

>>17 >>18 >>19 【調理室】
 少年の言葉に、僅かに笑みを濁らせる。
 この状況だ。言っている意味は直ぐに分かった。

「そうかい。せっかく焼いてくれたんだ、
 “会いに”いくのはこれ食ってからにしようかねェ」

 イタダキマス、と皿の上に手を合わせてから。
 薄い肉を一切れ、口に放り込んで咀嚼する。

 
――嚥下しづらいのは、込み上げる嘔吐感は。
久しぶりの食事に体が驚いたからかもしれないし、
肉の正体を思って心が拒絶していたからかもしれない。
……どちらでも良いと思った。


 この場で男が口にしたのはきっと、その一切れだけだ。
 空腹を満たすための食事では無いから。
(20) 榛 2021/07/10(Sat) 19:38:48

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「……意地悪をしました。
 ロクさんがそう言ってくれると思ったので。
 死んでほしくなくて。……伝わればいいと思いました」

今までよりも言葉に感情がこもってしまう。
取引に納得ができなくても、男は応じてきた。
だけどもしかしたら、やめてくれるかと思って魂を売った。
結果は……願ったとおりだった。
あなたが悲しそうな顔をしていなければ。


「数えませんよ。
 ……私、その力がなくともあなたを殺せますから」


拗ねたように告げる言葉はあまりに物騒で。
きっと本当のことなのだろうと予測できた。
先程よりよっぽどわかりやすくあなたからそっぽを向いて、
聞きたくない言葉が訪れるのを恐れている。


もう隠す必要はない、ほしい言葉はもらってしまった。
一度でも、この問いに断られた事実が何よりも嬉しかった。
だから、彼が望むままに取引ができて、叶えられるのなら。
それはきっと自分にとって尊い想い出になると思った。
(-158) toumi_ 2021/07/10(Sat) 19:48:51

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「……、ハ、」

 端の吊りあがった口から、
 笑いとも溜め息ともつかぬ吐息が洩れる。 
 クロスグリの瞳がグシャリと歪む。

「……、自分の分まで生きてくれってさァ、言われんだ。
 恨んじゃいねェって、そればっかし、」

 胸が塞がって、喉が詰まる心地がする。
 らしくも無く訥々と、途切れがちに言葉を紡ぐ。

「――おれはもう、終いにしてェのに。
 これ以上、生きてたって。しかたねェってのに」

 死人の言葉は呪いだ。それを捻じ伏せるに足る理由も、
 生きている人間が一人減る毎、薄まって――
 いつの間にやら、消えてしまった。

 最早これは、誰かの為の死では無くなってしまった。
 ……男が死なずとも、残った子どもは生きていける。▼
(-161) 榛 2021/07/10(Sat) 22:27:38

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

 昔々に死んだ子どもらも、ここで死んだ少年も。
 優しい事ばかりを口にして、
 誰一人として言ってくれはしなかった。

『死んじまえ』
って、言ってくれ。
 ……頼むから、
おれのせいで死んだクセ、

 “死んでほしくない”なんて、
 そんな、……ッ、訳のわからねェこと、言わねェで」

 たった一言で良いんだ、     
楽になれる

 そうすりゃ全部を振り払って、漸く死ねる。

「……もう、痛いのも、苦しいのも、……いやだ……」


 俯いて、左手で目元を覆う様にして。
 草臥れ切った大人の様な、怯え切った子どもの様な。
 消え入りそうな声で幽かに呟いた。
(-162) 榛 2021/07/10(Sat) 22:28:33

【人】 遊惰 ロク

>>21 >>22 【調理室】
「――ゴチソウサマ」

 机に頬杖をつき、二人が食べ終わるのを待ってから。
 
もし、全て食べ切ろうとする少年が苦しげであれば、
食べる量を減らすため多少手伝っただろう。


 使える水も限られている。
 軽く濡らした布で皿を拭い、重ねて。
 クルリと振り返り、明るい調子で声を掛ける。

「そンじゃ、お医者サンのとこいくかァ」

 そうして少年に案内を任せ、その少し後ろを、
 ポケットに手を突っ込んでフラフラと着いていくだろう。
(23) 榛 2021/07/11(Sun) 0:22:05

【人】 遊惰 ロク

>>24 >>25 【手術室】
 静寂の中、手術台に横たえられた骸へと歩み寄る。
 その首に残る痕を眺め、争いの跡が無い事を見てとって。

「“手伝った”のは、お前サンかい」

 寂しげに佇む少年の方へ半身で向き直り。
 暗い色した瞳に少しの怒りと哀しみを混ぜ込んで、
 その癖いつもの笑い顔、軽い口調でそう問うた。
(26) 榛 2021/07/11(Sun) 10:31:45

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「"愛されて"いたんですね」

愛が呪いになる、皮肉で悲しい物語。

「『待っているだけの人達にも何かが起こるかもしれないが、それは努力した人達の残り物だけである。』
 あなたがいたから彼らは生きていました」

泣き叫びそうな少年を掬うことは。
新たな呪いをかけることに繋がるだろう。

「『他人のための行いにこそ価値があり、それが人生の重要な秘訣のひとつだ。』

 あなたには価値があります。
 誰よりも、してきたことはあなたが知っています」

濁った感情と混ざり思考を埋め尽くして。
慰めは沈殿物のように空虚な胸の隙間に流し込まれていく。

(-174) toumi_ 2021/07/11(Sun) 11:12:46

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「…… しています」


ぽつり。
瞬きをする音が聞こえるような静寂がおとずれた。

「貴方が生きた人生に納得するのなら死んでしまいなさい」


「『よく生きることは、よく死ぬことでもある。』
 貴方がよく生きてきたことを私は記録しました。

 人間は、愛されているうちに死ぬのが一番だと思います」

『私はあなたを愛しています』


これが導かれた善と、正しさ。
私の倫理でした。
(-175) toumi_ 2021/07/11(Sun) 11:35:51

【人】 遊惰 ロク

>>27 >>28 【手術室】
 揺れる瞳を見下ろす。
 少年の傷口に触れあぐね、深くを問えなかった。
 只、己と幾らか近しいのだろうと、そう思うだけで。
 知ったのは、事が起こり終わってから。

「――お前サンのトモダチから」

 何とも言えない顔で、それだけを口にした。
 “骸に聞いた”、そんな荒唐無稽を。
(29) 榛 2021/07/11(Sun) 12:50:43

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「――――ッ、」


 胸の底を温く満たす様な、
 柔らに撫ぜる様な慰めの言葉。
 『聞きたくない』とばかりに力無く首を横に振る。

 ――そんな大層な人間じゃ無い。
 どんな行いをしたところで、何にもならなかった。
 実を結んだのは、ロクでもない事ばかりで。

『            』
 

 ゆるりと顔を上げる。
 揺れる十字架の、金具の擦れる音が響く。
 そう錯覚する程の静寂。

 幾らか上方の琥珀色を見つめる。
 齎されたそれは求めたものと近い癖、少し違っていて。
 ――この兄サン、意地悪だなァ。

 人生に納得するのなら、だなんて。

 虐げられて、騙されて、喪って。
 拾い上げる先から取り溢し続ける様な人生だった。
 こんなもの、納得なんて出来ようものか。


……けれども。
▼ 
(-178) 榛 2021/07/11(Sun) 14:52:43

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

けれども、恐らくこれ以上は、無い。
今このとき以上の幸いは、やってこない。
それで、終いにするには十分だろうと思った。


 目を細めて、酷く満足げに、
 これ迄で一等嬉しげに――

「ありがと、兄サン」

 満たされ切った顔して笑う。
 それが、青年の出した答えだった。

――これはきっと“納得”とは違う。
今ここで、生を手放すことを許された。
そんな身勝手で手酷い、 の受け取り方。
     
……漸く、空いた穴が満ちた。
(-179) 榛 2021/07/11(Sun) 14:53:11

【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク

「そうですか。
 それなら、―――あなたが生涯を終えるそのときまで。

 一緒におしゃべりする時間はいただいてもいいですか?」

 今こうやって話せているのは奇跡なんだろう。
 死者と生者が当たり前のように交わる世界を見ていた男にとって、
 別れが惜しく感じるのが死んでからだなんて。


「私、みえる方にしかみえないと、やっと学びましたから。
 どこにいても、問題ないですよね」
(-180) toumi_ 2021/07/11(Sun) 15:40:44

【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク

「──、」

絶句する。
声さえ聞こえぬこの現状。逃げてくる者が出ている程のこの環境。
手を引くよりも、自らがくたばる可能性の方が大いにある。

「……お前は、俺に、死ねって言ってるのか……?」

地を這う低い声が溢れて進む。
掴んだ藁は、釣針は、それはそれは極めて不安定。

「──もういい。聞こうと思った俺が馬鹿だった」

そう吐き捨てて、今度こそ奇術師に背を向けて去るだろう。ふらふら、ふらふら、まるで逃げ出すかのように。

激流に呑まれ揉まれて溺れて沈む。
脳裏に響く奇術師の声に苛まれ、もう真っ直ぐ歩くのも困難だ。
かき乱された心を押さえつけるように空いた片手で胸を押さえながら男は進む。

とある日のことだった。蛙が流されるまで──あともう少し。
(-183) もちぱい 2021/07/11(Sun) 15:52:49
ロクは、とある日の事。ヒラヒラ手を振り見送った。サヨウナラ、お兄サン。
(a5) 榛 2021/07/11(Sun) 16:03:18

【人】 遊惰 ロク

>>30 >>31 【手術室】
「まァ、そうそう信じられるモンでもないわなァ。
 おれも正直、自分のアタマは信用ならねェ」

 だから気の違えた男の戯言と思ってくれても構わない、
 そんな風に前置いて。

「“友達”だってよ。責めないでやってくれ、だと」

 少年に向かって語る合間、少女の方をチラリと見る。
 知らせぬ儘、聞かせぬ儘でいた方がいいのかもしれない。
 けれどもきっと、遅かれ早かれだ。
 その時に、只の罪として背負うくらいならば――

「……病気で先が長くねェこた分かってて、
 どうせ死ぬならお前サンらが助かる方がいいってさ。
 食ってやらねェ方が恨まれちまう勢いだったなァ」▼
(32) 榛 2021/07/11(Sun) 16:29:13

【人】 遊惰 ロク

>>32 【手術室】
 そうしてもう一つ。己への言葉を彼らへ転嫁する。
 それが、祝福にも呪いにも。如何様にもなると知り乍ら。

「“頑張って生きてね”とも言ってたかなァ。
 ――あの子、恨んじゃいねェよ。
 トモダチのことも、センセイのことも」
(33) 榛 2021/07/11(Sun) 16:29:56

【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク

「……、問題は、まァ、ねェけども」

 目を逸らし、歯切れ悪く答える。
 好意とやらは肌慣れず、どうにもこうにも据わりが悪い。

「……そンなら暇つぶしの相手、してくれ。
 もうちっと――助けがくるまでは生きねェとだろうし。
 
……あの子らほっぽり出して死んじまうのは、さすがになァ


 ぼやく様に呟いてから、ヘラリと笑いかける。
 肩の荷を下ろした、年相応の緩んだ笑顔。

「――そンじゃ、なにから話すかねェ」

 暫くは傍に居るらしい彼と、終わりの時まで。
 好きなこと、嫌いなもの、他にも沢山。
 互いのこれまでと、限りのあるこれからの事なんかも。

 暇さえあれば、どこででも話しているのだろう。
(-186) 榛 2021/07/11(Sun) 17:41:10
遊惰 ロクは、メモを貼った。
(a9) 榛 2021/07/11(Sun) 18:01:59

遊惰 ロク(匿名)は、メモを貼った。
榛 2021/07/11(Sun) 18:02:21

【独】 遊惰 ロク

/*
>>@3 >>@4 >>@5 >>@6 >>@7 >>@8
良い死、ありがとう… 嚙みしめて何度も読んでいます
(-188) 榛 2021/07/11(Sun) 18:26:31

【神】 遊惰 ロク

「――……だよなァ」
「アハ、そいつは……」
「……お前サン、……――」


 いつかの時間。
 視線を上向けて、
商人
と話をしている。

 
死人の姿が見えない者からすれば、

 虚空へ向かって一人で相槌を打ったり、
 語り掛けたりしている様にしか見えない。
(G0) 榛 2021/07/11(Sun) 18:52:03

【独】 遊惰 ロク

/*
>>c6
>結構、かなり、ながく、ずっと。

ふふってなった 可愛くて好きだな…
(-190) 榛 2021/07/11(Sun) 19:29:14
 




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フジノ
5回 残 たくさん

新○秘○昼置夜返

ロク
13回 残 たくさん

後ちっと生きるか

犠牲者 (3)

アユミ(2d)
0回 残 たくさん

 

ニエカワ(3d)
1回 残 たくさん

 

セナハラ(4d)
0回 残 たくさん

休みだ太郎

処刑者 (3)

ハルカゼ(3d)
3回 残 たくさん

 

ミロク(4d)
0回 残 たくさん

 

メイジ(5d)
19回 残 たくさん

生きてる太郎

突然死者 (0)

舞台 (2)

タマオ
1回 残 たくさん

どこかにいます。

クレイシ
0回 残 たくさん

俺は置きレス太郎

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