人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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宵闇 青嵐
竹村茜 青嵐
清和 青嵐
百千鳥 青嵐
涼風 青嵐
添木 青嵐
鬼走 青嵐
御山洗 青嵐
花守 青嵐
編笠 青嵐
青嵐 青嵐
髪置 青嵐

処刑対象:青嵐、結果:成功

竹村茜! 今日がお前の命日だ!

柿の種子の飛来を確認(第3夜

[犠牲者リスト]
竹村茜

事件:幽界の歪み

本日の生存者:宵闇、清和、百千鳥、涼風、添木、鬼走、御山洗、花守、編笠、髪置以上10名

青嵐は自宅には帰らなかった。

どこにも見当たらない。

今日も神社で足を揺らしている。

 
 あまり手の入っていない、雑木林の中を分け入って少し。
 今はもう、誰も参る事の無い、寂れた神社。

 その高欄に腰掛けて、一人ふらふらと足を揺らしていた。

 何かが欠けているような、輪郭の不明瞭な感覚。

「……ああ、そっか」

「あの人は来てくれなかったんだ。」

 ぽつりと零して、それでもいいと思い直した。

 今は来なかった。けれどいつかは来るのだから。

「それに、キミが来てくれたんだものね?」

 欠けているものがそれだけのはずがないのに。

 

「……あれ?」

気づけば境内で立ちすくんでいた。
昨日は……海に行って…。
遊んで…、そうだ。遊んで。
その後、家に……

………?

「帰ったんだっけ?俺。」

…まぁいいか。兎に角昨日は凄く楽しかった。
このままずっと楽しいのが、続けばいいのに。

少女は、望む者の意志を覆して。

現実を放り出して、夢に浸る。


ここには、皆がいるんでしょ?
皆も、婆ちゃんもいてくれるんだ。

一緒にいよう。ずっと、ずっと―――

神社にいる事を疑問にも思わなかった。会いたい人達がいるのを知っていたから。

「本当、しょうがない人たち」

現実の未来地図も、夢の揺蕩いも、
どちらも抱えている青年/少女は、
これからのことを考える。

田舎のことは話をかけて一層大好きになった。
叶うなら、ずっとここにいたいと本気で思っている。

だけど、『田舎が大好きなこと』と『田舎から帰った後を想像すること』は両立するから。

みんなとの停滞も、
みんなとの未来も、
等しく大切なものに違いないから。

やることを、いくつか考えて。

「帰りたくないなあ」

それでも、
帰らなくちゃならなくなったときは、仕方がない。

自分はただ、四角形の思い出にみんなを詰め込みたいだけだから。

【人】 少年 編笠

「………?」

夢の中。
誰かの別れの言葉を聞いたような気がした。
ちょっとノスタルジーに浸りすぎかと首元を掻いた。

アカネの言う通りだ、田舎ってやつは
郷愁で否応なしに俺達の心を押しつぶしてくるらしい。
まあでもそれが幻聴だったとしても、虚空に呟いた。

「……ああ、またな」

布団で上半身を起こしたまま誰に言ったわけでもない言葉は、
今日も変わらず高い朝空に、
誰にも聞かれることなく消えていった――――――――
(0) 2021/08/14(Sat) 21:18:58
 
「誰だって、楽しい時間はずうっと続いてほしいはず」

「でもねきっと、それってみんなで居るから楽しいんだ」

「ねえ、みんな!」

みんなは誰と遊びたい?


「アタシ達、きっとみんなが連れて来てほしい人を連れて来るよ」

「一番に遊びたい人を呼んで、それからいろんな事をして遊ぼう」

「──いつまでも!」
 

/*
という事で本日の墓下のお二人に襲撃先のアンケートなのじゃ!

とは言っても妾、黙狼どのの襲撃先は自由にしてほしいと思っておるからの
だから絶対に連れて来る事ができるとは言えないのじゃけど、
妾一人で決めてしまうのも勿体無いから是非お聞かせ願いたいのじゃ!

あくまでも参考にしたい程度のものじゃから
ロール的にはこの人が居てくれたら嬉しいな、くらいで
あまり気負わず答えてくれると嬉しいなのじゃ!
妾、このままみなを連れて来れるかの〜!?

「俺は、あなたの作る四角形に、
 収まり続ける気はどうしてもないんだ」

矛盾するものをいくつも抱えている。
田舎は好きだけど、そこに導くものは気に入らなくて。
都会は息苦しいけど、その先の未来は掴み取りたくて。
そんな危うい上に、卯波の思考は立っている。

「時任の姉さんは。決闘相手
≪きみ≫
は今の俺を、今の皆を愛してるって言ってたけど。
 今の『いま』はまだ……正しくない形だからさ」

胸に手をかざす。

『ずっと男らしくなったけれど、それでもまだ追いつくに足りなかった青年』か、『男らしい先輩たちに近づこうと、性差は覆せないのに、女の身であることを見ぬ振りした少女』か。正直俺にはどっちでもいい。

あの頃の少年の面影は、ここにあってはならないだけだ。

時任のきょうだいや、自分をここに連れてきたあの人も歪だ。歪だらけで、矛盾だらけだ。

小さな写真家は、その綻びたちをずっと見つめている。

何かに気がついたようにふと振り返った。

大好きな田舎にしがみつき、愛し、それでいて心の奥で否定している。

メモを貼った。

「……?」

誰かの返事が聞こえたような気がして、振り返る。
振り返っても、誰もいない。
サワサワと木々が擦れる音が辺りに響いている。
気のせいか。…気のせい、なんだろうけど。
…そうでなければいいな、と思った。

「今日は何すっかね。
まぁどうせ今日もどっかでなんかやってるだろ。」

呟いて歩き出した青年の口元は、僅かに綻んでいた。

【置】 花守

──夢を、夢を見た。

薄ぼんやりと映る景色のなか。
手入れのされていない雑木林。
寂れた木造の建物。

独りぼっちが。
迷いびとに甘い夢をみせて。
優しく包み込んで。
寂しくないように。
そう囁いて。

此処こそが自分達の還る場所で。

いつまでも、どこまでも居ていい場所で。

きっとまだ迷い込んていないみんなも、来たがっている。

だからみんなを……

それから……それから……

「…………ぼんぼこ、ぼん?」
(L0) 2021/08/14(Sat) 22:04:10
公開: 2021/08/14(Sat) 22:30:00
天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2021/08/14(Sat) 22:45:00

【人】 学生 涼風

 季節外れの雪を纏う。

 艶めく白に、金の流水文様を走らせて。水辺に咲くのは紫苑の花。引き締まる黒の帯には蝶々が舞い、涼しげなガラスの帯留めが腹部を飾る。

 御端折りを出すのに苦労したけれど、工夫さえすれば着丈が合わない着物も着れるものだ。
 姿見に映る自分の姿。着物を崩さぬよう身を寄せて、鏡の向こうの己に触れる。

 にこり。
 紅を乗せた唇の端をほんの少し持ち上げて。
 さらり。
 髪に差した簪を揺らすように小首を傾げる。

 一枚隔てたガラスの向こうで、母親が優しく微笑みかける。……微笑みかける真似をする。
 病に倒れ、母と自分を混同するようになってしまった父の為に真似していたから母の真似事をするのは得意だった。

 けれど、今この時は父の為ではなく。
 父が母の為に仕立ててくれた、誕生日の贈り物。それを着る前に亡くなってしまった、母の為に。

(1) 2021/08/14(Sat) 22:52:04

【人】 学生 涼風

「日舞なんて、本当に久々だから。間違っていても許してね、母さん」

 目が覚めるほどの紅色を差した唇から溢れる柔らかで涼しげなそれ。いくら見た目が性別の垣根を塗りつぶしてしまうものだったとしても、はっきりと男のものだとわかる声だった。

 四日目。まだ気温が上がる前の清廉な朝の空気が静寂と共に辺りを包む頃。
 母親の仏壇がある部屋の真ん中で、恭しく一礼をして母から習った舞を踊り始める。

 きっと、これは誰かがくれたきっかけなのかもしれない。やさしいやさしいゆめなのかもしれない。

 だって、そうじゃないと説明がつかないのだ。
 どうして、この着物がここにある?

 ──この着物は、母が亡くなった時に父が処分してしまったのに。
(2) 2021/08/14(Sat) 22:53:22

【人】 影法師 宵闇

「────♪」

鼻歌を鳴らしながらあぜ道を練り歩く。足取りは軽い。
ギター
<都会の象徴>
を置き去りにして
まるで少年時代に戻ったみたいに。夏風になったみたいに。

「昨日は海、楽しかったな。今日はなにして遊ぼうか、」
「ずっとここにいて欲しいんだろ、なあ、田舎のかみさま」

──なにかに、呼ばれている気がする。
──だれかに、呼ばれている気がする。

ずっとここにいて、こっちで遊ぼう、って。
誰だろう、幼い時の自分? いつもつるんでた、記憶の中の友人?
ずっと一緒にいた、古ぼけたピアノに魂でも宿ったかな。

向日葵畑に迷い込んだような
夏祭りではぐれたときのような、そんな不安もなくて。
この田舎に来た時から、実は知っていたのかも。
だってこんなに居心地がいいのだから。

泡沫みたいにふ、と宵闇に溶けてゆく迷子か
使命を忘却の彼方に置き去りにした導き手か

なんにも知らぬまま男は、影のように田舎の風景に溶け込む。
(3) 2021/08/15(Sun) 0:43:57


【置】 おかえり 御山洗

がば、と体を起こす。汗だくの顎から伝った汗が布団にぱたと落ちた。
頭が痛む。汗のかきすぎだろうか。夏の暑さが皮膚を締め上げるようだ。
流れ落ちていく汗の感覚を意識が追って、時間を掛けて夢と現実が選り分けられていく。
深呼吸して喉を通る息の冷たさが、まるで水を流し込んだかのように思える。

「……」

張り付いたシャツを引き剥がして空気の通り道を作る。腹が冷えそうだ。
腕に触れ、肘の内側に触れ、皮膚と手の平の間の空気を追い出すようにぎゅうと握りしめた。
恐れている。怖がっている。何より自分が、いやになる。
自分がいる場所はここではない。もう、ここに自分の居場所なんてのはないのだ。
帰ってきてよかった。帰って来なければよかった。全部、そのまま忘れてしまえばよかった。
(L1) 2021/08/15(Sun) 1:15:43
公開: 2021/08/15(Sun) 1:15:00
御山洗は、怯えている。
(a0) 2021/08/15(Sun) 1:15:51

「夏祭りか…皆と行きたいな。
 かき氷食べて金魚掬って…ふふ、楽しみ〜♪」

にこにこ、これから待っている楽しみに思いを馳せて家に戻っていく。
女の子には、用意したいものが沢山あるのだ。

【人】 学生 涼風

【四日目 早朝】

 線香とい草の匂いに包まれた部屋に、ぱさりと乾いた音がする。
 纏っていた着物の下から現れたのは真白の肢体。肉付きは薄く、されど女のようなしなやかな曲線を描いている訳ではない。陶器製の人形めいたその体は、確かに男の形をしていた。

 母への手向けの舞を踊った後。着物を畳み、手早く洋服を身につけて。仏壇の前に正座する。

「……こうして母さんの実家できちんと話ができるとは思わなかった。
 そもそも、私はずっと勉強ばかりしていたから、拝む事さえきちんとしなかった親不孝者として怒られてしまうかな」

 語りかける写真には自分と同じ顔がある。けれど慈しむようなその微笑みは、自分と似て非なるもの。
 視界が狭くなっていた自分では、こんな笑い方できるわけがない。

「母さん。私は元気でやっているよ。少し話をしようか。あのね……」

……
……
……

(4) 2021/08/15(Sun) 3:07:18

【人】 学生 涼風

>>4

 滔々と語る言葉に相槌を打つ者などいない。けれど、少年は決して報告を止めるつもりなどなかった。
 失われていた家族との時間がたまらなく愛おしかった。例えそれが相手が既に死んでいたとしても、今ここにいる場所が夢幻のようなところであっても。

「……」

 身の回りに起きたことを少しずつ話して、途中ではたと気付く。
 道を選ぶのが嫌で、夢と向き合うのが嫌で、甘く優しい思いしかないこの場所にずっといたかった。

 でも。それでも。
 この永遠にいてしまったら、夏の思い出に浸り続けてしまったら。

 成長を喜んでくれた母に、今なお共に生きている父に、報告するものが無くなってしまう。

「それは…………寂しいな」
(5) 2021/08/15(Sun) 3:08:59
 
 歪だらけで矛盾だらけ。

 今居る『アタシ』はこの村を愛していたあの人の
 その面影を滅茶苦茶に継いで接いで作った張りぼてだ。
 自分も嘗てはそうだったけど、もうそんなふうには居られない
 そう言って捨ててしまったものを、もう一度拾い集めて。

 自分に自信が無いから取り繕う。
 自分はこの場所がそんなに好きではないのかもしれないと
 そんな不安を塗り潰す為に人の殻を借りる。
 借り物だらけで不格好、そんな一人ぼっちの王様だ。
 

 
 それの何が悪いというのだろう?

 人はいつか絶対に、誰もが見て納得するような
 きれいな形に収まらなければならないのだろうか?
 きれいな形になれない人は、決して存在してはならないのか?
 ああ都会では確かにそうだった、でもここではそうではない。

 どんなに不安定で不格好でも、今こうして
 ここに立つ事ができているのだからいいじゃないか。

 この場所で、こうして変わらずに在り続ければ
 きっと、何も憂鬱に思う必要なんて無いはずだ。

 それを正しくないと切り捨ててしまえるのは、
 歪で正しくないその支え無しでも立てるから。
 欠けた四角形、正しい形を失った自分達は─
 

「………あれ?」

 雑木林の中、ふっと現実に引き戻された、ような錯覚。

 失ったものなんて、無いはずだ。
 思い出の中そのままの村があって、
 成長こそすれど、その優しさは何も変わらない皆が居て。

 皆の中の、自分の知らない一面が顔を覗かせるのは
 彼らが何処か遠くへ行ってしまったようで怖かった。
 それでも変わらない一面もあって、だからそれで良かった。

 自分にだって、変わった所が無いとは言わない。
 けれど、歪な支えに頼らなければ立って居られないほど
 何にも代えがたいものを捨て去ってしまった覚えなんて無い。

 その上で今、


 自分の傍に無いものと言えば 
姉の存在
くらい で、

【人】 髪置

4日目 朝

「今日も……遊びますか!」

今日は楽しい楽しい夏祭りの日!
そんな日に遊ばないなんてありえないことだ。
なんなら祭りの前に一遊びするまである。

髪置にとって祭りの日とはそういうものであり、
手加減などもっての外だった。
(6) 2021/08/15(Sun) 3:43:55
 




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編笠
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髪置
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御山洗(5d)
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夢の終りが早く、

清和(6d)
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これからも俺は、

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4回 残 たくさん

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青嵐(4d)
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