人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【赤】 8435 黒塚 彰人

貴戸 高志! 今日がお前の命日だ!
榛 2021/09/23(Thu) 21:00:00

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

「話が早いな」

 身を離し、一つ頷く。助かるよ。そう言って歩みを進める。
 明確に、目的地があるようだった。

 階を下り、奥まった一室の前へ辿り着く。施錠された扉。
 チャリ、と金属音を手の内に鳴らしながら錠に鍵を差し込み――開く。

 中は殺風景な部屋だった。中央付近にベッドとサイドテーブルの置かれた、さほど広くもない部屋だ。
 ベッド脇、明らかに撮影用と思しきビデオカメラが三脚によって設置されているのが、異質といえば異質だった。
 
この状況下では、よくあることなのかもしれないけども。
(-1) 榛 2021/09/23(Thu) 21:18:00

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志


「おいで」
(-2) 榛 2021/09/23(Thu) 21:19:34
黒塚 彰人は、ベッドに腰掛け、手招いた。
(a0) 榛 2021/09/23(Thu) 21:20:05

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

「……こんな部屋あったんだな」

大人しく貴方について行き、怪訝そうに呟く。しかし企画の説明、そしていくつかの役割を頭の片隅で思い出して、すぐに合点が入ったように訝しげな様子を引っ込めた。

お誂え向きの、いかにもといった内装の部屋。
自分と相手以外の無機質な視線を見つけると、小さくため息を吐き出した。監視も嫌だが、かといってあからさまに撮られているのもそれはそれで落ち着かない。

小さくため息をついて藤色を揺らす。迷いのない足取りだった。

「……平然としているな、黒塚。こういったことは慣れているのか?
生憎俺は男と肌を重ねることはここに来てからだから、お前の手を煩わせるかもしれないが──」

(-5) もちぱい 2021/09/23(Thu) 22:03:30

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人


「どうぞお手柔らかに」
(-6) もちぱい 2021/09/23(Thu) 22:04:00

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史

 額への口づけを受け入れる。受け入れるというよりは、拒まないといった方が恐らく正しい。身じろぎ一つ、無かった。

「好きだよ。気持ちがいいことは」

 どこか生真面目さすら醸す表情とは裏腹、あっさりと淫蕩を口にして。自身の制服の胸ポケットに指を差し込み、プラスチックを爪の先で摘まむ。
 そうしながら反対の手で、指輪の嵌った指の股、自身のそれを絡ませて。金属を僅かに肌から浮かす。

「お前はどうなんだ、靖史。……快楽は」

 近づいた青緑に漆黒を映り込ませる。好きか。囁くように問いを返した。
(-7) 榛 2021/09/23(Thu) 22:48:26

【秘】 3839 南波 靖史 → 8435 黒塚 彰人

 
「ほんと?本当に?」

純粋に嬉しそうに、口付けを拒まれなかった事も、帰ってきた言葉にパッと顔を明るくする。何人か抱く事はあったけど、素直にそう言って貰えた事は──例え抱く前の仮初の言葉かもしれないとしても──随分と久しぶりに思えた。

「あのね。皆さ、抱いても気持ちいいのは別にっていうんだ」

指輪が外れかけてもそれを止めることはない。制限もない。
左手薬指のそれを着けている理由を、今はもう、今はまだ、覚えていないから
抵抗すらしない。

「俺は快楽って人間の原初の欲求かと思ってたから、どうして拒むんだろう?って思って──
俺?」


目を合わせる。自分とまるで違う色に目を瞬かせて、問いを考えるようにその色を覗く。
──快楽が、好き?


「──……考えた事なかったや」

「快楽で『幸せ』になってくれればそれでいいから。
 人間の為に、与える側。俺はそう言う存在だから」

「快楽とは、人間の為に存在しているでしょ?
 だから、本当にどっちでもいいんだよ」

「俺、好きな人が『幸せ』になってくれるならそれでいいから」
(-10) poru 2021/09/23(Thu) 23:18:48

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史

「そうか。……臆病な奴が多いんだろう。それにしても――」

 胸ポケットから錠剤のシートを取り出す。
 ぱき。既にふたつ、空いている。凹んだプラスチックの音。ぺき。催淫剤の類。
 素直に、快楽は好きだ。けれども他人との触れ合いでまともに得られるかは、また別の話だった。

「『人間』ですらないような物言いをするんだな」

 するりと片方、抜き去った指輪を放り投げる。
 小さな輪っかは、滑らかな白いシーツの上へ音も無く着地した。

「考えてみろ。……お前が、怖がりでないなら」

 告げると、少年の前髪を抑え、額へ口づけを落とした。
 ……画角の外、ぱき、とまた音が鳴る。
(-58) 榛 2021/09/24(Fri) 17:52:44

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

 腕を取る。辿り、節の目立つ武骨な指で、すらりと長い少年の指を絡めとる。指の股を割り開いて、深く、手を繋ぐ。

「……慣れているといえば、慣れている。
 『父親』に教わったからな……ああ、」

 繋がれた手を軸に、腰を浮かす。締まった腰に腕を回す。折り目正しく纏われた制服の上着に、皺が生まれた。
 力を籠め、ぐいと引き寄せる。

「リードはしてやるが――」

 くるりとターン。男の胸元、銀色が揺れて――――どさり、倒れ込む。
 揺れた藤色が広がり、シーツに散らばる。

 いくら所作が軽やかであっても、現実、平均身長はゆうに超えている男が二人だ。スプリングが軋み、跳ねる。
 ……二人の間、揺れる金属の向こう。見下ろす瞳に、欲の色は無い。

   
バージン

「――初めてか、お嬢さん?」
(-73) 榛 2021/09/24(Fri) 22:31:56
黒塚 彰人は、テレビの点いている、その場所を訪れた。先客>>a4>>a5に、入らないんですか、と目で問うた。
(a8) 榛 2021/09/24(Fri) 22:55:59

黒塚 彰人は、頭部に手が伸びかけたが、やめました。>>a9
(a10) 榛 2021/09/24(Fri) 23:01:19

黒塚 彰人は、室内へ意識を傾ける。そのニュースと彼らの話を、冷めた顔で聞いていた。
(a11) 榛 2021/09/24(Fri) 23:02:15

【独】 8435 黒塚 彰人

/*>>a10 あ、無防備 と思って無意識に手が伸びかけたらしいです
(-75) 榛 2021/09/24(Fri) 23:07:39

【秘】 3839 南波 靖史 → 8435 黒塚 彰人

 
「彰人くんは快楽を拒むのは臆病って感じるんだねぇ。
俺は臆病とまではいかないけど、素直じゃないと思ってたけど、どうにも違うのかなって思ってた。

久しぶりに近い意見の人を見かけた気がするや。仲間だねぇ」

聞き慣れた音を聞いて、シートに視線を移す。
知らないとは言わない。そもそもこの男の罪状は実際はこの男が仕組んだ事では無いとは言え──薬物取締法だ。さすがに知識がゼロではない。

「そう。俺、『人間』じゃないんだ。
“君達を幸せにしに来た”──って言うと、信じてくれる?」

別段何の抵抗も見せていなかったし、何の感慨もなかったのに。指輪が取られて放り投げた時、意識しない「あ」と言う僅かな声が漏れた。その声自身に、本人も動揺したように目を瞬かせた。

     
──今、何で俺、凄く嫌だって思ったんだろう。

 
 ▼
(-81) poru 2021/09/25(Sat) 0:36:14

【秘】 3839 南波 靖史 → 8435 黒塚 彰人

 
「──彰人くんは?」

「彰人くんは、相手が快楽を感じてるのを見る方が好き?
 それなら俺も好きっていう。ないよりある方がいいし。でも、」

「彰人くんが、相手が快楽を感じてない姿を見るのが。
 それが好きって言うなら、快楽はいらないや」

「それが俺の嘘偽りない答えだよ」

だって俺、攻めしかやったことないもん。
快楽、得る事できるもん。薬より強いものが。
自分にも、相手にも。
自由意志で、薬剤なんかよりも遥かに高精度の物を。

でも、目の前の錠剤が見えてるからそれはまだ伏せておいた。ちょっとだけ彼がどんな出方をするのかが気になったから。

俺“が”相手にアプローチすることは数えきれないほど行ったけど、俺“に”アプローチしてこられるのは初めてだから、少しだけ興味がわいてしまった。
(-82) poru 2021/09/25(Sat) 0:37:12

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史

「……抱くのなら、その相手は感じている方が良いだろう」

 思考を巡らし、答えを探る間があって。
 教科書があったとするならば、例題と解答に載っているのだろう、判で押したような正答。
 レンズ越しの監視の目、それがあるうちは――意識するうちは、黒塚は多くにとってのただしさを選び取る。
 好きでも、嫌いでもなく。

 そうしてふと、「お前、選べるのか」と漸くの疑問を浮かべた。
 己のように服薬をしているのだろうか。
 それにしては嫌に断定的な物言いをする。もっと明確に、自在に操れるかのような――

 ……さて、これの異能は何だったかと、記憶の底を浚う。
 その程度の関心で、侮りとも言えた。▼
(-87) 榛 2021/09/25(Sat) 1:56:17

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史

 一度は離した手を、再び左手へと伸ばす。
 嵌められた輪の無くなった、心臓に最も近いとされるその一本を摘み。軽く持ち上げる。

 ……左胸からこの末端まで、血が巡る身体をしていながら。
 人間ではないと称するのなら――これは、何なのだろう。

 そんなふうに、興味の片鱗を掴んで。
 僅か、口の端がゆるりと吊り上がっている。笑っていた。
(-88) 榛 2021/09/25(Sat) 2:01:15

【秘】 3839 南波 靖史 → 8435 黒塚 彰人


「はは、模範回答だね。
別に合意の上なら、相手が痛がってるのに興奮する性癖でも俺は構わないと思うんだけどねえ。それは流石に犯罪でも何でもない個性でしょ」

薬指に触れる感覚がこそばゆい。落ち着きはしないけれど、まだ右手薬指にも同じものはある。だからなのか、この朧気な不安も相手の熱で中和される。何より、貴方の表情で意識が逸れる。飛ぶ、に近いかもしれない。

「──ふふ。彰人くんが笑ってるの、初めて見た」

人間でないと自称するのに、確かに血は巡り胎動している。少なくとも身体は人間と同じ物にしか見えないだろう。構成要素も何もかも。その何ら人間と変わらない、『証』がまだある方の手で笑うあなたの頬に手を添える。指で唇をなぞって、開かないのかとばかりにトン、と叩いた。

「……ねえ、感じてる方がいいんだよね。ならはやく」

「お薬もあるんでしょ?俺が快楽嫌いなら、全部自分でそれ飲んだの?或いは無理やり俺に飲ませたのかな。ねえ彰人くん」

「好きにしてみせて。今まで他の子にしてきたように」

あなたが飲むのか、飲まされるのか。
どちらでも構わないとばかりに、貴方が薬を含もうとするのを待って確認してから、頭を引き寄せて口付けを交わそうとするだろう。口内は、別に閉ざしていない。侵入を拒む要素は何一つない。
(-92) poru 2021/09/25(Sat) 2:37:19

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史

 ――犯罪でも何でもない個性。
 それに、黒塚は返答を寄越さなかった。

 
黒塚は所謂、虞犯少年だ。近しいものが犯罪に走り、その影響を受け、
自身もまた罪を犯す――そんな可能性を危惧された存在。
故に、ただしく在らねばならなかった。
黒塚が『ただしくない』個性を持ったとして。それは殆ど、罪にも等しい。
(-98) 榛 2021/09/25(Sat) 3:22:25

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史

 ぴり。薄いアルミを破り、口に含んだのは一錠。
 それから、引き寄せられるがままに任せる。

 その頃には、いつもの仏頂面が再び貼りついていた。
 目は瞑らない。漆黒は隠されない。色の違う前髪が、高さの異なる鼻先が触れ合う、
 そうして――――

      、、、、、、、
 
ふたつは、重ならなかった。
(-99) 榛 2021/09/25(Sat) 3:28:04

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史

 少年が感じたのは、柔らかい弾力を押し返す、かさついた感触だけだろう。
 人差し指と中指、その指先。
 薄くひらいた隙間を更にこじ開け、咥内へと差し込まれる。

「……飲めるな?」

 ぬるり。舌の上、錠剤を一つ、滑らせる。数度、刷り込むように擦りつけた。
(-100) 榛 2021/09/25(Sat) 3:29:07

【秘】 3839 南波 靖史 → 8435 黒塚 彰人


「……ん、ッ、……、……」

──成程。わざわざ薬を飲むだけある。
ここに来て、特殊性癖を見るのはそう珍しくなかった。何の性癖かは知らないが、キスを拒んで指を突っ込んで飲まそうとしてくるとは。

(その方が下手な性癖より残酷だろうにねぇ)

傷付きはしない。ただ不満ではあった。
誘い方はうまいのに、その辺りで現実に戻される。無論この素っ気なさを好む人間もいるだろうが、少なくとも自分はそれを受け入れるよりは──いや、すぐに来るだろう。

それよりも、だ。
「飲めるな?」と問われればそれを拒んだ場合どうするのか。もう模範囚ですと言った態度を取ろうとしているのは明白で。ならば、ここで抵抗すれば何をするのか。面白い実験じゃないか。

「……ふ、……」

息を吐いて舌でその指を止めてみる。
さて、無理やり指を押しこむのが一番早いだろうが、指だけでそれを無理やり抵抗する相手にさせると咽させてやり直しになる可能性も高い。じゃあ飲ませないまま行うか?

こんな状況なのに生意気にも、どこか好機と期待と挑発に満ちた目で、貴方の動きをつぶさに観察している。
(-102) poru 2021/09/25(Sat) 3:51:09

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

流れるように結ばれた互いの手と手。
躊躇いの欠片もないその動きに目を奪われかけたが、耳に飛び込んできた話に思わず眉間に皺が寄る。

「黒塚の……お父様に?そうか……」

貴方が手を取った相手は、他人の込み入った事情にずかずかと足を踏み入れるような気質ではなかった。それ以上を聞こうとはしない。何を考えたのかは知らないが、難色を示してはいたけれど。

「……っ」

世界が回る。
力強く腕を引かれ、たまらず飲み込んだ息が喉奥を滑り落ちる頃には既にシーツの海に沈んでいた。
縫い止められるまでの鮮やかな動作に、なるほど慣れていると言うだけはあると心の内で舌を巻く。
ただ、それも此方を見下ろす少年の視線と混ざり合うまでのこと。

煌めく銀色の向こう側。手に取ればきっとひやりとした感触が伝わってくるであろう金属の温度を反映させたかのような瞳。
いっそ清々しいまでに情欲が一切ない双眸の色が自分にも移ったのだろうか、相手の勢いに飲まれているのに内側は酷く凪いでいた。

つい先程まで、まるで恋人を思わせるほどに深く触れ合った手の温もりは確かにあった筈なのに。

どこかちぐはぐな印象を受けて、笑いにも満たない小さな吐息を一つこぼした。

「……。そうだな。この体はまだ抱かれる悦びを知らない。
初物を散らすのは面倒で嫌か?それなら謝ろう」

本当は処女と呼べるものなどとっくの昔に喪っているけれど。
本人はその事に気付かない。意識の外で失くしてしまったのだから。
(-116) もちぱい 2021/09/25(Sat) 7:37:53
8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
榛 2021/09/25(Sat) 22:19:50

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
榛 2021/09/25(Sat) 22:20:38

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
榛 2021/09/25(Sat) 22:21:32

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
榛 2021/09/25(Sat) 22:22:51

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
榛 2021/09/25(Sat) 22:23:29

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
榛 2021/09/25(Sat) 22:25:01

8435 黒塚 彰人(匿名)は、メモを貼った。
榛 2021/09/25(Sat) 22:25:31

8435 黒塚 彰人は、メモを貼った。
(a18) 榛 2021/09/25(Sat) 22:30:55

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

 
見下ろす先、眉間に寄った皺が視界に入り。
けれど、何も言われないのであれば、わざわざ言及することはなかった。
よい感情を持たれはしなかったのだろうと察しはついたが、
今更それを不快に思うこともなかった。


 面倒ではないよ、と返しながら、散らばる長い髪をひと掬い。
 さらりと指の隙間に零し、形ばかりの問いかけを落とす。

「俺こそ、謝るべきか?」

 吐息は笑んでいた。揶揄いといえば聞こえがいいだろうか。

「お前、好いた奴がいるんだろう」
(-168) 榛 2021/09/25(Sat) 23:06:14

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史

 それは、男にとって予想外の抵抗だった。

 ぴたりと動きを止め、小生意気な瞳を見下ろし押し黙る。
 男の口内、少年に含ませたのと同じ薬が、舌の上でじわじわと溶けはじめている。

「――……」

 口を噤んだまま、指を動かす。
 押し込む動きとは真逆、錠剤を取り残したまま一度引き抜いて。
 上顎を擦り、舌を摘まみ。形の良い口の中を犯すように、甘やかに掻きまわす。

 
――『飲めるよな?』


 繰り返しの問いかけを視線に乗せる。
 瞳には、苛立ちと愉悦が僅かずつ、かすかに滲んでいるのだろう。
(-169) 榛 2021/09/25(Sat) 23:57:32
黒塚 彰人は、欠伸をした。
(a29) 榛 2021/09/26(Sun) 0:11:12

黒塚 彰人は、友人へ、軽く手を挙げて返す。>>+57
(a34) 榛 2021/09/26(Sun) 0:51:52

【人】 8435 黒塚 彰人

 少年らが連れ立ってその部屋を去ってから。>>+56 >>+57

 リモコンを手に取り、チャンネルを変えた。
 そこでも似たようなニュースをやっていたので、暫く眺めてからテレビの電源を切った。
(13) 榛 2021/09/26(Sun) 1:00:41

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

「いる」

恥じらうこともなく堂々と返した。貴方が戯れのように触れてきても、少年の視線は欠片も揺らがない。

「だが謝罪は不要だ。謝るくらいなら誘うな。
それに俺も割り切っている。この企画に参加した以上、俺も相手も他の誰かと寝る可能性があることを」

溢れた吐息に含まれている笑みには嘆息で返し、此方もまた相手へと手を伸ばす。

「だから、これは勉強の一環とさせてもらう。
お前もそれでいいだろう?年頃の少女であれば胸を高鳴らせるような動作を先程からしているが……その実、こういった行為にさして興味があるようにも見えないしな。
なんだか"俺"を見ているようだ。


最後の言葉は独り言のつもりだった。
拾おうと思えば拾えるし、気に留めなければすぐに宙へと溶けてしまうような些細な一言。

頬を滑らせ、指でそうっと目元を撫ぜる。小豆色の世界の中に、欲の無い黒い光が二つ。
(-170) もちぱい 2021/09/26(Sun) 1:01:47

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

「そうか」

 返す言葉は素っ気ないものだった。元より謝るつもりなど一ミリも無かったのだろう。そう覗える――誘いに乗ったのはお前だものな、と。語調、眼差し。纏う気配で告げるふてぶてしさ。

 瞬く。暗い色が隠れて、ふたたび露わになり。揺れる睫毛が爪の先を掠める。

「“勉強”。……生真面目は変わらないな、高志」

 後ろ手に脱いだ上着を、ベッドの下へ落とす。
 これ以上の言葉はいらないだろう。そう思いつつも、独りごちた音を拾いあげてしまった。
 目元を撫ぜるその手を取り、指先に口づけ。そうして独り言を落とす。

「俺と、似ているとでも?」

(-211) 榛 2021/09/26(Sun) 18:48:20

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

 答えは待たなかった。
 ネクタイを解き、ボタンを外す。腰のベルトを緩め、露わにした少年の肌へ手を這わせる。男の体温は低かった。

 作り物の欲と、用意された巣。情と見紛う丁寧さでもってその身体を拓く。

 
最中、彼の身体にとっては初めての事ではないと気づくのかもしれないが。
それを指摘することはないだろう。面倒を避けたのか、
……生真面目なこの少年がつまらない嘘を吐くとは思い難かったからか。
(-212) 榛 2021/09/26(Sun) 18:50:09

【秘】 9949 普川 尚久 → 8435 黒塚 彰人

「腹殴るか蹴るかして。一回」
(-214) Vellky 2021/09/26(Sun) 18:56:55
黒塚 彰人は、組み敷く彼の背に、ぽたり。汗が落ちる。
(a40) 榛 2021/09/26(Sun) 18:58:28

黒塚 彰人は、――――…………
(a41) 榛 2021/09/26(Sun) 18:58:35

黒塚 彰人は、ずるり。薄膜を被せた自身を後孔から引き抜く。目を瞑って幾度か擦り、吐精した。
(a42) 榛 2021/09/26(Sun) 18:58:44

黒塚 彰人は、ビデオカメラの前、一人の少年を抱いた。
(a43) 榛 2021/09/26(Sun) 18:58:52

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

 身なりを軽く整え、濡れタオルを持ってベッドへ戻る。
 滲む汗で湿るシャツが不快で、上着は床に落とされたまま。

「……動けるか」

 ベッドに腰掛け、身を横たえる彼に、握るタオルを差し出す。
 そのための力が戻っておらず、また、拒まれないのであれば、代わりに身体を拭ってやっただろう。

 
睦み合う恋人同士のそれと、
明確に異なるであろう点を挙げるならば、二つほど。
まず、黒塚は催淫剤の類を服用し、事に及んだ。
舌の上で錠剤を一つ溶かし、飲み込んだ。

問われれば支給されたものだとあっさり明かしたし、
組み敷かれる少年も必要とするのであれば、分け与えたことだろう。
さほど強くもない、気休めのような薬だった。


そして、もう一つ。
口づけが唇へと落とされることは一度たりとも、無かった。
(-215) 榛 2021/09/26(Sun) 19:00:50

【神】 8435 黒塚 彰人

「……投票の話でしょうか」

 談話室へふらりと立ち寄り、会話に加わる。
 己の名が出された場面にはギリギリ遭遇しなかったようだ。

「靖史。お前に入れればいいのか?」
(G10) 榛 2021/09/26(Sun) 19:55:24

【人】 8435 黒塚 彰人

>>16 普川
 立ち止まり、一拍置いて相手の名を口にする。
 今回は過たず、『年上』である彼を呼び捨てることはなかった。

「尚久さん。……はい、何でしょうか」

 黒い頭を見下ろし、言葉を待つ。
 一度合ってすぐに外された視線を惜しいとも、幸いだとも思った。
(17) 榛 2021/09/26(Sun) 20:00:03
黒塚 彰人は、それを聞いて。背に片手を添え、腹に掌を押し当てた。ぐ、と押し込み、尋ねる。「何故ですか」>>a39
(a44) 榛 2021/09/26(Sun) 20:04:11

黒塚 彰人は、背に回した腕に力を籠める。横向きに抱き込み、「そうか」腹を撫ぜ、「一度だな」繰り返し、>>a45
(a46) 榛 2021/09/26(Sun) 20:32:55

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 9949 普川 尚久

「俺は、お前にそんなことをしてやりたい気分では無いのですが」
(-222) 榛 2021/09/26(Sun) 20:34:03
黒塚 彰人は、普川の腹部を強く、拳で殴った。
(a47) 榛 2021/09/26(Sun) 20:34:44

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

「問題ない」

けろりと返しながらゆっくり体を起こし、タオルを受け取る。
しっとりと汗ばんだ肌に張り付く豊かな髪に、平時の堂々とした佇まいとは程遠い緩慢な動作。
少年の至る所から情事の名残が顔を覗かせるも、当の本人はまぐわいの熱を欠片も残さないような凪いだ声色をしていた。

貴方が少年を暴いたならば、シャツの下にある首から肩口にかけて無数の噛み跡が咲き誇っていたことに気付くだろう。貴方が組み敷き揺さぶっているその下で密かに首元を何度も引っ掻いている姿を見る事ができたかもしれない。

また、どのような抱き方をしていても少年は終始声を押し殺しながら貴方の熱を受け止めていた。声を出すことをきちんと我慢できていたかはともかくとして。


「薬の力を借りなければならないほど体は"その気"になっていないのに、随分と難儀な役回りを任されたものだな、黒塚。

面倒なことを行なっているのだから、お前への報酬も俺たちよりかは多いのだろうな。中身はもう決まっているのか?」

勘違いしてしまいそうなほど丹念に高められたにも拘らず、それでも今こうして落ち着いているのはひとえに少年の動きと態度がどこかちぐはぐに思えたからだった。
それに口づけを一つも寄越さなかった事も引っかかっている。

体は未だ火照りが鎮まりきっていないのに、感情が湧く内側は冷水に浸かっているかと勘違いするほどひやりとしていた。
(-223) もちぱい 2021/09/26(Sun) 21:12:17

【人】 8435 黒塚 彰人

>>18 普川
「確かめたくはあったので」

 ちょうどいい機会でした。そう述べた。
 
期待外れだった。そう思い、期待と落胆とを自覚し、吐き気がした。


 つらつらと並べられた音を聞き流し、口を開いて――
(20) 榛 2021/09/26(Sun) 22:02:31

【人】 8435 黒塚 彰人

>>暴行現場

 少年の怒声が響いたのは、そのときだった。

 声の主へと視線を遣る。
 こちらを睨みつける目と、目が合った。>>+70

 少年が一人、こちらへ寄ってきた。
 背から手を離し一歩離れた。>>+72

 こちらを観察するような視線を感じた。
 何も言わぬのであれば、何を返すこともなかった。>>c46

 場にそぐわぬことを早口で喋る少年を見下ろした。
 食事前でちょうど良かったですね。>>19

 強かに他人の腹を殴りつけたばかりの手を、口元へ添える。
(21) 榛 2021/09/26(Sun) 22:07:06
黒塚 彰人は、欠伸をした。
(a51) 榛 2021/09/26(Sun) 22:07:21

黒塚 彰人は、言われたことのほとんどを、ただしいのだろうなと思った。>>+73 >>+75
(a53) 榛 2021/09/26(Sun) 23:02:23

【人】 8435 黒塚 彰人

>>暴行現場

「ああ、……そうだな、部屋にいようか」

 ここにいるのはそもそも、普川に呼び止められたからだ。
 その彼がこれ以上、用が無いのなら留まる理由もないだろう。

「……すみませんが、力加減を誤りました。
 何か食うのなら、手当てしてからにしてください」

 己が殴った彼の方を向いて、そんな言葉を寄越して。
 集まった少年らへと背を向け、立ち去った。その足取りは早くもなく、かといって遅くもなかった。

 割り当てられている、数日前までは小さな少年と過ごしていた部屋へと戻るのだろう。
(22) 榛 2021/09/26(Sun) 23:11:37

【神】 8435 黒塚 彰人

 そこでどうして俺になる?
 そんな気持ちを込めて、じろりと南波の方を見やった。睨むほどではない。たぶん。

「……俺ですか。期待に沿えるとは思いませんが」

 特段、止めるほどの意志も権利もないので……といった感じ。お好きにしてくれ。
(G14) 榛 2021/09/26(Sun) 23:42:41

【独】 8435 黒塚 彰人

>>G15 振ってない それは振ってないって呼ぶのよ 騙されないぞ
(-244) 榛 2021/09/27(Mon) 0:45:41

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

 高めていた熱が遠のき、しかし未だ余韻を残している。
 腿へ置いた肘も組んだ指もぬるく、平素と違う温度は不快感を呼び覚ます。
 
スプリングを軋ませる腰のあたりが、最も。
自分のものではない温度に――――少年の身体と、近い。
じんわりと伝わる他人のそれが、どうしようもなく気持ち悪かった。


 幾度も引っかかれていた、きっと赤くなっている首元へちらりと視線を遣った。
 手当てが必要なほど傷ついているのなら、消毒液を探さなければならないし、この後そうするのだろう。

「望むものは決まっている。
 ……与えられるかは、どうだろうな」

 体の前、膝の間で重ねる指を組みなおして静かに答える。それ以上、自ら多くを語りはしなかった。
 それから、少年の顔へ視線を上げ、問いかけを向ける。

「お前はどうなんだ、高志。欲しいものはあるのか」

 口にしてから、数日前の似たような会話を思い出した。
 思い出したからといって、どうという訳でもなかったけども。
(-249) 榛 2021/09/27(Mon) 1:11:30

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

小豆色の視線は波風立たない水面のような落ち着きを保ちながら貴方に注がれている。それでも、内側を荒らす不快感に耐えかね貴方が表にそれを露わにしない限りは気付くことなど出来ないのだろう。

首元の痕はさして気にも留めず、受け取ったタオルで拭える分だけ肌の上で滑らせて身を清めている。

「……。そうか。よかった、お前にも望むものはあったんだな。貰えるかも分からないものなのは少々気になるが……まあいい」

表情こそ変わらないものの、その声はにわかに柔らかくなる。
それ以上語ろうとしないことに気が付けば、自分に投げかけられた問いに意識を向ける。

「俺にもある。ちゃんとした形で与えられるかは、どうだろうな」

貴方と同じ言葉をもってそう返答した。
(-254) もちぱい 2021/09/27(Mon) 1:22:22

【秘】 3839 南波 靖史 → 8435 黒塚 彰人


「ンぐっ、……っ……」

自分よりも体格の良い男の太い指。それで上顎を擦られる度に息苦しさから声が溢れ、舌を指で嬲られる度に、吐息混じりの言葉を封じられた音が漏れる。

  でも、まだ。

  まだ、やだ。してくれないなら、
  甘く飲ませてくれないなら、

  ほら、早く破りなよ。『ただしい子』を。
  面倒だと喉奥に突っ込めばいい。
  飲まないお前が悪いと無理やりすればいい。
  できないのかな、模範囚さん。

  それほどまでに、
  早くここを出たい何かがあるのかい?


貴方の視線に目を細めて、抵抗の意思を緩めない視線を交わす。苛立ちか、愉悦か、その瞳に映る感情がどちらかだけなら、今くらい花を持たせてやろうとも思ったが。

そんな目をされたら、自分で飲む気なんて消え失せた。意地でも君に判断させる為に。……あは、錠剤。結構溶けて頭回ってるのかも。でもそれは相手も同じだろうから、その選択を心待ちにする昂りは、薬のせいにしていいかな。
(-272) poru 2021/09/27(Mon) 2:51:29

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史

 形を崩した錠剤を飲み込んで、舌を打つ。指に力が籠る。
 自然、舌をぐ、と下顎に押し付け……不意に脱力し、引き抜く。銀糸が指先と唇を繋ぎ、ぷつんと切れた。

 かくんと手首を曲げ、胸の高さ、中途半端な位置に置く。唾液を纏い、てらてらと光る指が緩く伸ばされている。そうして、溜息。

「……飲みたくないのなら、始めからそう言え」

 呆れたような素振りで嗜める。
 そうではないことを薄々分かっていながら、見当外れを口にした。
(-283) 榛 2021/09/27(Mon) 4:21:11

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

 
――よかった、

 何気なく口にしたのであろう、柔く紡がれたそれ。正面を向き、彼から目を逸らした。
 膝を揺する。生まれた振動がベッドのスプリングへと伝播する。

「……認められないようなものなのか」

 心中のざわめきを誤魔化すためだけに重ねた問いだった。恐らくは。
(-292) 榛 2021/09/27(Mon) 12:53:24

【赤】 8435 黒塚 彰人

>>*0
「……多重人格か」

 少年の言葉を反芻し、時間をかけて嚥下し。そんな推察をぼそり、呟いた。
 回答を期待しない、会話未満の音だった。
 
……つくづく、似て非なる。
(*2) 榛 2021/09/27(Mon) 13:25:54

【神】 8435 黒塚 彰人

「そうですね」

 何が? 本人にもよく分からないそうですねが繰り出された。
 つまるところの生返事。

 
(自身が)振る予定の1D1ダイスを1D2ダイスにしてやろうかと一ミリくらい思った。
思うだけでやめました。
(G18) 榛 2021/09/27(Mon) 14:18:05

【独】 8435 黒塚 彰人

/*>>G18 訳:しれ〜〜っと普川に入れたろかと思っていたが、村爆散のリスク軽減のため南波に投票します エン…
(-296) 榛 2021/09/27(Mon) 14:21:03

【赤】 8435 黒塚 彰人

「異能に、自我。そうか」

 ここまで、さほど気にかけてもいなかった言葉を思い出す。
 ああ。だから人間ではないと言ったのだな。そういう、答え合わせ。

「……つくづく、似て非なるな」

 そうして今度ばかりは思考の外、声になった。
 もっとも、一番初めに抱いたのは『難解な本名だな』という間の抜けた感想だったのだけども。

「初めまして――か? 『本当の』『南波靖史』。
 ……で、お前のことはどう呼ぶべきだろうな」

 遠回し、一人と一つを別物として扱うべきかと問うている。俺がアレを靖史と呼ばわることは知っているんだろう?
 直截的でないのは、この男にしては、たぶん珍しいことだった。
(*4) 榛 2021/09/27(Mon) 14:40:34

【秘】 0043 榊 潤 → 8435 黒塚 彰人

部屋のノックがされるのは相当後になってから。
あなたが顔を出せば一言。

「……どこかで俺にあてられた連絡事項を知らないか?
あいつからか、お前から。話を聞いてから退場をしてやろうと思ったんだが……どうやら上から通達は来ていないらしい。

誘われてやったぶんは愉快に踊らされたぞ。……全く、不本意な方法でな」
(-307) toumi_ 2021/09/27(Mon) 15:28:18

【置】 8435 黒塚 彰人

 一人、少しばかり草臥れた寝具の上に横たわる。上着だけは壁のハンガーにかけて、履いたままのスラックスに皺が寄るのも構わず天井を眺める。
 視界の外にある、畳まれたままの布団の存在を意識する。ここ数日、背景と同化しているそれ。今日もきっと、少年は戻ってこないのだろう。

 随分と嫌われたものだな。そんな感想を抱く。抱いたものに、大した感慨も無かった。
 
本音を言えば、好意よりは敵意の方がいくらもマシだった。明確な何かがあれば、あるだけ。


 しばらくは――二、三日程、ほとぼりが冷めるまでは――顔を出さない方がいいのだろうかと考える。
 しかし問題があればあちらが避けるだろうかと考える。模範的な在院者は、おおよそ決まった時間に顔を出しているのだから。
 そろそろ、この馬鹿げた企画も終わる頃合いだろうかとも、考える。
 
期待と落胆とを、思い起こす。


 寝返りを打つ。慣れた匂いに、目を瞑る。
 早く、早く、…………
はやく。ここから、出してくれ。


 いつかの暗闇よりは浅い、浅い眠りへ落ちる。
 瞼の裏、焦がれる姿が映ったような気がして、けれどもぼやけていたので、いっそ世界ごと終わってくれと、さほど本気でもない、自暴自棄を願った。
(L0) 榛 2021/09/27(Mon) 15:42:01
公開: 2021/09/27(Mon) 16:00:00
黒塚 彰人は、ノックの音で、浅い眠りから覚めた。
(a61) 榛 2021/09/27(Mon) 15:47:53

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 0043 榊 潤

 扉を開けて現れたのはどこかまだ、眠そうな姿。
 意外そうな顔を隠しもせず、少しばかり掠れた声で答える。

「……特に、聞いてはいないが。
 何かあるなら、あいつの方にいってるんじゃないのか。

 ……そういやお前、しばらく見なかったな」
(-308) 榛 2021/09/27(Mon) 15:49:25

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

軋むスプリングの音に耳を傾けながら貴方に視線を注ぎ続ける。なんでもない様子でシャツを纏い、身支度を整えながら。

「さてな。外での暮らしに関する事だ。内容自体はさして珍しいものじゃない。ただ、本当に保障されるかどうか信じられないだけだ」

ぎし、と更にベッドが鳴いた。引きずるような、緩慢な動作でシーツの上を移動して貴方の隣に座る。

「そう言う問いがすぐ出るということは、お前のほうは認められないものなのか?」
(-309) もちぱい 2021/09/27(Mon) 15:52:07

【秘】 0043 榊 潤 → 8435 黒塚 彰人

「運営の、……いや。違うな。
ここの上の人間に呼ばれていたんだが、少なくとも調子に乗っているやつらの声は聞けると聞き及んでいたが、全くもってなかったらしい。どうせ伝達ミスか俺の怠惰のせいなんだろう」

なんだか、ぼんやりと瞳を揺らせば、勝手に部屋に入ってくるらしい。
あまりあなたに意識を向けている様子はない。

「……誘った手前、あとのことを話そうと思ってな。
ただの縁だ、戯言と思っていいんだが―――きっと一人ぐらいには覚えてほしかったんだろう」

聞いてくれるか? とは聞かなかった。お前は舞台に上がった大根役者だ、そして共犯者はひとりでに語る。あなたに勝手にその役を押し付ける。
それでいい、お前を一人前だと決めつける。

「俺は、あと少しで。
いなくなる。

愉快に踊れるのはあと数日だろう、なにかしてほしいことはあるか?」
(-325) toumi_ 2021/09/27(Mon) 18:38:10

【赤】 8435 黒塚 彰人

「俺も、人間ではないからだよ」

 ちらりとカメラを、マイクを気にする動きを見せつつも。
 記憶を選り分け、言葉を選んで話を続ける。

 最も簡単な方法と知りながらも口を噤むことを選ばなかったのは、たぶん、ただ話をしたかったから。
 同類への――普通でないものへの、期待。それをこの男も有していた。

「異能によってうまれた生き物。
 ……まだ人間として認められていないと言えばいいか?」▼
(*6) 榛 2021/09/27(Mon) 19:24:39

【赤】 8435 黒塚 彰人

「『父親』が……俺を作った、あの人は。
 そうだな。俺のことが、好きだったんだろう」

 瞼を伏せ、言葉を吐く。
 笑いの一つも零れていないのに、どこか穏やかな声色をしていた。

「おかげさまで、難儀している。
 ――で? お前、“アレ”は“お前”をどう好いたんだ」

 少年に倣って、呼び分ける。
 消えたはずのお前の話を、聞いてみようかと思った。それが短くとも、長くとも。
(*7) 榛 2021/09/27(Mon) 19:28:48

【秘】 8435 黒塚 彰人 → 4432 貴戸 高志

 ちろりと、姿勢はそのまま、視線だけを隣へ向けた。

「さあな。……この企画が、テストを兼ねているんだろう。
 及第点が取れれば、それなりに与えられる」

 そのはずだ。
 
……本当の願いは二度と、叶えられない。
それは不許可ではなく、不可能。不可逆。
同時に、不道徳ともされた。だから、誰にも明かしはしまい。


「なあ、お前。……高志。ここを出て、どうする」

 また、いつかと似たような言葉を重ねて。
 今度ははっきりと思い出した。夢を描く、少年の顔を。
(-330) 榛 2021/09/27(Mon) 20:13:25

【秘】 4432 貴戸 高志 → 8435 黒塚 彰人

「そうか。及第点以上を取れていることを祈ろう。文武両道であれと幼少からきつく言われてきたが、こんな分野は初めてだからな。未知数だ」

流れるような動作でネクタイを結ぶ。さして時間がかからないうちにいつも通りのきっちりした首元に戻った。
作業を終えて、手を下ろす。

小豆色の眼は、ゆっくりと貴方を見据えた。

「どうするも何も。ただ生きる。それだけだ。

俺にとって何より大切な者と共に生きて、なんてことない日々を過ごす。

真実はどうあれ俺もあいつも罪を犯した人間ということになっている。だから少なからず指を差され、心ない言葉をぶつけられるかもしれない。

あとは……そうだな、俺は今まで貴戸という家の都合のいい存在として首を絞めながら生きてきたから、俺の意思で選んだ明確にやりたいことなどまだ決まっていない。世間とずれた夢を持つかもしれない。

恐らくきっと、確実に、外で生きる道は前途多難だ。
……それでも、俺はそうしたいと思ったからする」

面白い話ではなくてすまないな、と最後に言葉を添えた。
(-333) もちぱい 2021/09/27(Mon) 20:39:19

【赤】 8435 黒塚 彰人

「そうか」

 少年の話を聞いて。短く、もはや口癖に近い三音節を返した。

 
ただしく在れない生き物は、それでもまだ、ただしさを求めている。
たとえ未練がましいと言われようと。
この房の中、朽ち果てるのは御免だった。


「……気が向いたらな」
(*11) 榛 2021/09/27(Mon) 20:55:53
黒塚 彰人は、手を伸ばし、“お前”の頬を一度、撫ぜた。
(a68) 榛 2021/09/27(Mon) 20:56:30

【置】 8435 黒塚 彰人

【プロフィールカード】
 番号:8435
 名前:黒塚 彰人(クロツカ アキヒト)
 年齢:推定18歳

 異能:
伏せる
クローン生成。昨日までの己の複製を生成可能。

 収容歴:6年(うち、当院に1年数ヶ月)
 犯罪歴:
保護者
 殺人罪、および複数の余罪により死刑判決、執行済み。

保護者
未成年への暴行罪、および複数の余罪により服役中。

     
それにより保護処分とされている。

 ひとこと:「これでいいでしょうか」
      
「開示する必要があると思いました」

 同室:迷彩リョウ
(L3) 榛 2021/09/27(Mon) 20:57:17
公開: 2021/09/27(Mon) 21:00:00
黒塚 彰人は、プロフィールカードを書き換えた。
(a69) 榛 2021/09/27(Mon) 20:57:25

 




情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


←↓■□フィルタ

注目:黒塚 彰人 解除する

生存者 (3)

素崎 真斗
0回 残 たくさん

新規◎秘話◎

普川 尚久
0回 残 たくさん

溺れたかったのさ

市川 夢助
0回 残 たくさん

 

犠牲者 (5)

遊城 憲義(2d)
0回 残 たくさん

 

闇谷 暁(3d)
10回 残 たくさん

かかってこい

鏡沼 創(3d)
0回 残 たくさん

 

貴戸 高志(4d)
5回 残 たくさん

si俺達は昔から

榊 潤(5d)
2回 残 たくさん

俺は置きで戦う

処刑者 (3)

迷彩 リョウ(3d)
13回 残 たくさん

ギャハハハハ……

南波 靖史(5d)
0回 残 たくさん

ぴよぴよ

黒塚 彰人(6d)
2回 残 たくさん

スゲー置 ごめん

突然死者 (0)

舞台 (2)

朝倉 弘
0回 残 たくさん

 

有楽 澪
0回 残 たくさん

 

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















(0.15 CPUs)
運営 moonpupa
人狼物語 by あず/asbntby
人狼議事 by ななころび
トップバナー画像 by naomyplum
人狼物語画像 by Momoko Takatori
Schwarzwald(黒い森) by hagios
トロイカ TYPE:А / 哀愁のタタロチカ by かえるぴょこぴょこ/あさくら
ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
外道大戦 by mtmt
都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
StarGazer / LittleStar by CONBE
御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa