人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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【置】 8435 黒塚 彰人

 一人、少しばかり草臥れた寝具の上に横たわる。上着だけは壁のハンガーにかけて、履いたままのスラックスに皺が寄るのも構わず天井を眺める。
 視界の外にある、畳まれたままの布団の存在を意識する。ここ数日、背景と同化しているそれ。今日もきっと、少年は戻ってこないのだろう。

 随分と嫌われたものだな。そんな感想を抱く。抱いたものに、大した感慨も無かった。
 
本音を言えば、好意よりは敵意の方がいくらもマシだった。明確な何かがあれば、あるだけ。


 しばらくは――二、三日程、ほとぼりが冷めるまでは――顔を出さない方がいいのだろうかと考える。
 しかし問題があればあちらが避けるだろうかと考える。模範的な在院者は、おおよそ決まった時間に顔を出しているのだから。
 そろそろ、この馬鹿げた企画も終わる頃合いだろうかとも、考える。
 
期待と落胆とを、思い起こす。


 寝返りを打つ。慣れた匂いに、目を瞑る。
 早く、早く、…………
はやく。ここから、出してくれ。


 いつかの暗闇よりは浅い、浅い眠りへ落ちる。
 瞼の裏、焦がれる姿が映ったような気がして、けれどもぼやけていたので、いっそ世界ごと終わってくれと、さほど本気でもない、自暴自棄を願った。
(L0) 2021/09/27(Mon) 15:42:01
公開: 2021/09/27(Mon) 16:00:00
黒塚 彰人は、ノックの音で、浅い眠りから覚めた。
(a61) 2021/09/27(Mon) 15:47:53

【人】 9949 普川 尚久

>>+86 貴戸

「……? 慣れてたらもっとそれらしく言えるんと違うかな」

 我ながら相当気持ちが籠っていない謝罪だったと思っている。口だけで守る気が特にない、そんなふうには聞こえなかったのだろうか? 普川は首を捻った。

「貴戸さんがそういうことを言うと思って、
 だから先に言われそうなことについて言ったよ。
 意図のりかいはします。先のはつげんどおりです」
(28) 2021/09/27(Mon) 15:49:57

【人】 9949 普川 尚久


あとは?


(29) 2021/09/27(Mon) 15:50:41
普川 尚久は、なんとなくおかしくなって、笑った。何がおかしいのかは、分からなかった。>>28>>29
(a62) 2021/09/27(Mon) 15:51:21

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>【食堂】 >>+85

「うるさい方がいい」

家に誰かがいるのが当たり前だった。
それでも時々、留守番をしたことがある。
テレビを付けたまま、硬い布団で寝たことを覚えている。

悲しいと言われれば、ややあって頷く。
あの時は恐怖心を覆い隠す為に、怒りを募らせたけれど。
怒りと恐怖の下に、悲しみがあったことに今気が付いた。

「え、うーん……」

何か、と言われて思案する。
あまり思い出したくない記憶を、隙間から少しだけ覗き込む。
黒い瞳と目が合って、すぐに目を逸らす。

「母さんに報いる気がないんだな、とか」

「だったら今ここで死んでも同じだ、とか」

――――なあ、そうは思わないか。リョウちゃん?

少年の夢は、そう言われて当然の形をしていた。
ルームメイトの言葉は全てが正論だと、きっと誰しもが納得する。
それが正論で生きていけない子供の神経を逆撫でした、ただそれだけの話だ。
(+87) 2021/09/27(Mon) 16:12:01
素崎 真斗は、窓を開けて換気した。「死ぬかと思った……」
(a63) 2021/09/27(Mon) 16:12:13

【墓】 4432 貴戸 高志

>>28 >>29 普川

殊更困った顔をした。少し考える為に瞼を下ろす。小さなため息を一つついて、それから瞼を持ち上げる。

「そうですか。
……先輩。その言葉に誠意がこもっていようがいまいが、口から出た発言には責任がついて回ります。
別に俺は、貴方が自ら殴られるのを求めることに思うことは特にありません。先輩には先輩の事情がありますから」

淡々と言葉を紡いでいく。

「……ただ。こうして口先だけでも約束してくれたのに。それを破ってしまったら。……いいや、破るだけなら別に良い。
それで万が一、暁が再び困ってしまうようなことがあれば」

(+88) 2021/09/27(Mon) 16:16:10

【墓】 4432 貴戸 高志

「俺は貴方をもっと叱ります。
覚えておいてくださいね」
(+89) 2021/09/27(Mon) 16:16:46
普川 尚久は、「うれしいな、ありがとう」 少し的外れな言葉を返した。
(a64) 2021/09/27(Mon) 16:19:00

普川 尚久は、それから、食堂へ向かった。>>+88>>+89>>a64
(a65) 2021/09/27(Mon) 16:19:46

【墓】 4432 貴戸 高志

>>a64 >>a65

「…………はあ」

ため息が止まらない。

「……俺は本当は、こんな事を言うつもりじゃなかったのに。
…………俺は先輩に、お礼をいう用事があったのに」

迷彩と闇谷が廊下で重なりあっているのを見た日。
真意がどうであれ、普川の言葉によって背中を押されて行動することができたのだ。律儀で生真面目な少年はその件に関してあとできちんとお礼を言おうと考えていた。

それなのに、今こうして飛び出した言葉はなんだ?感謝とはまるきり違う棘を含んでいる言葉ではないか。

「…………はあ」

ため息が止まらない。
的外れな言葉を耳にしながら、自身も食堂へ向かった。
(+90) 2021/09/27(Mon) 16:25:04
闇谷 暁は、貴戸 高志へ感謝の意味を込めて頷いた。 >>c59
(c61) 2021/09/27(Mon) 16:45:13

【墓】 1117 闇谷 暁

>>【食堂】
>>+87


がたん!

音を立てて立ち上がる。

「───ッごめん、」


咄嗟にそう、口から出た。
苦しい記憶を開かせて、
あまつさえ言葉にさせてしまうなんて。

そこまでさせるつもりじゃなかった。
なんて言葉は、ここ以外だって通用しない。
知りたがって貴方の傷に触れた。

悪い、と呟いて再度椅子を引く、座る。

「……同じな訳ないだろ、
 違うよ、違うんだ、リョウ……。
 お前は望まれて産まれてきたんだ、
 そんなことあってたまるかよ……!」

ここには居ない男の言い分も、理解できなくはない。
それでも情のせいか、目の前の少年の事ばかりが大切に思えてしまって
本当に、探偵失格だ、と瞳を細めた。

箸を取り落としそうになって、置いた。
(+91) 2021/09/27(Mon) 16:45:49

【置】 9949 普川 尚久


「素直に努力する子は応援したくなるな、上手くいくといいね」

 そう寄り添うように言って、返ってきた言葉に対して
 『ああ、うん、やっぱりなぁ』なんて思ったことだけを、
 僕は形にしたことにした。
 きっと誰も良いことだなんて言いやしない。  
 だからお揃いの少年に向けた言葉は素直だった。




「小さな失望が沢山積み重なってそ。可哀想に」

 そう嘲るように言って、返ってきた言葉に対して
 『
            
』とか思ったことを、
 僕は全然形にしていない。
 ただ、この後からは出来たら叶えたげようと思った。  
 お揃いが素直にいやだった。鏡に映したみたいなとこに居ないでほしい。




「そうしてほしい気分だったから」

 そうなんでもないように言って、返ってきた言葉に対して
 『悪いことをしたな』と思いそうになったのを、
 僕は形にしなかった。
 別にどうでもいいと思ってくれると思ったから、頼んだのに。なぁ……。  
 悪いことなんてしなかったから、自己満足だけ後でしに行こう。



ちょっとした何かくらいは、叶っていいはずなんだよ。ああいう人ら。
(L1) 2021/09/27(Mon) 17:10:41
公開: 2021/09/27(Mon) 17:10:00
9949 普川 尚久(匿名)は、メモを貼った。
2021/09/27(Mon) 17:10:46

【墓】 7734 迷彩 リョウ

>>【食堂】 >>+91

立ち上がった貴方に、少年は目を丸くした。
大したことを話したつもりなど、微塵もなかったから。

死ねと言われたことが悲しかったわけじゃない。
自分の夢を、生きる理由を、
ちっぽけなものだと扱われたことが悲しかった。


貴方の感傷が、理解できない。

「やっぱりそうだよね?
 ここで死んだら、同じじゃないもん」

故に。
的外れな言葉を、そうと気付かず平然と返した。

「でもさ、でもさ。望まれて産まれただけじゃ、」

ほんの数年で見える世界と常識は一変した。
無学な少年でも、大人達が何を言わんとしているかは察しがつく。

「────生きるのを許された、ってことにはならないよ」


これは曲論だらけの少年が学んだ、数少ない正論だ。
(+92) 2021/09/27(Mon) 17:22:34
普川 尚久は、「ね。全然同じじゃないの」 一部だけ拾って、呟いた。>>+92
(a66) 2021/09/27(Mon) 17:25:42

貴戸 高志は、少年の言葉の何処かを拾い上げて食事をつつく箸を一瞬ぴたりと止めた。>>+92
(c62) 2021/09/27(Mon) 17:34:35

貴戸 高志は、何事もなかったかのように食事を進める。ふと家族の事を思い出したが、もう関わりのない話だ。
(c63) 2021/09/27(Mon) 17:35:27

【墓】 1117 闇谷 暁

>>【食堂】
>>+92


口を一文字に結ぶ。
具材が沈殿していく味噌汁の色が、薄くなっていく。

貴方はいつだって変わらず、理解してくれない。
けれどそれで構わない、理解し合うだけが『友人』ではない。

だから。

生きるのに許可なんて、いらない。

 誰の許可が必要で、
 誰にダメだと言われて死ぬんだ。
 もっと好きに生きて、良いんだよ……」

好き勝手に、言葉をかける。

「リョウは、
 誰かに許されないから死ぬのか?」

貴方からそんな言葉が出た事が悲しいと、
そんな想いだけは、知って欲しいから。

「だったら俺は、
 お前が死ぬのを許したくない。」

             
正論なんて、くそくらえ。
(+93) 2021/09/27(Mon) 20:19:02
貴戸 高志は、闇谷の話の途中で箸を滑らせて落とした。>>+93
(c64) 2021/09/27(Mon) 20:41:53

貴戸 高志は、箸を拾い上げて席を立つ。少しだけ、胸が苦しくなった。
(c65) 2021/09/27(Mon) 20:42:20

普川 尚久は、ごちそうさまでした。そのまま話を聞いている。
(a67) 2021/09/27(Mon) 20:43:04

貴戸 高志は、箸ごと手を冷水に浸しながら考え続ける。
(c66) 2021/09/27(Mon) 20:44:39

貴戸 高志は、思考の海に浸り続ける。人は、いつから人に許可を求めるようになってしまったのだろう?
(c67) 2021/09/27(Mon) 20:45:11

黒塚 彰人は、手を伸ばし、“お前”の頬を一度、撫ぜた。
(a68) 2021/09/27(Mon) 20:56:30

【置】 0043 榊 潤


タイムリミットはもうすぐだ。慌ただしく上の連中は何かを用意していて。
思い残すことが無いわけではないが、彼らに挨拶をする必要があるだろう。
適当にばらまいただけのあの環境は、上の人間にお気に召しただろうか。
そして、褒美が与えられたとして。俺に意味をなすものなど無いのだが。

榊潤の罪は、既に全て証明されている。
"事故"で病院を経営していた両親を亡くして製薬会社を率いる叔父に引き取られ、裏で麻薬の密売人をしていた。
それが悪事だと知る前に、たたき込まされ、そのクスリの正体を知ってもそれが罪であるとは認識することが出来ない。

罪は、軽い。一年もすれば出されるものだ。だから"出所"は近い。


―――眠れなくなったのはいつからだった。
―――それは何年前だった?
―――一体いつから、俺は。

―――17の誕生日を祝われたのは、何年前だ?


教わったことが本当ならば。
今の俺には、どうでもいいことなのだが。
(L2) 2021/09/27(Mon) 20:57:12
公開: 2021/09/27(Mon) 23:55:00

【置】 8435 黒塚 彰人

【プロフィールカード】
 番号:8435
 名前:黒塚 彰人(クロツカ アキヒト)
 年齢:推定18歳

 異能:
伏せる
クローン生成。昨日までの己の複製を生成可能。

 収容歴:6年(うち、当院に1年数ヶ月)
 犯罪歴:
保護者
 殺人罪、および複数の余罪により死刑判決、執行済み。

保護者
未成年への暴行罪、および複数の余罪により服役中。

     
それにより保護処分とされている。

 ひとこと:「これでいいでしょうか」
      
「開示する必要があると思いました」

 同室:迷彩リョウ
(L3) 2021/09/27(Mon) 20:57:17
公開: 2021/09/27(Mon) 21:00:00
黒塚 彰人は、プロフィールカードを書き換えた。
(a69) 2021/09/27(Mon) 20:57:25

 




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