人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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「オレに害がないなら」


「オレはリョウちゃんの事、
『トモダチ』
だって言い続けるよ。
『トモダチ』
は仲良しなんだから、仲良くするのだって当然じゃん」

害があると、判断されたなら。
貴方のカテゴリが『それ以外』に分類されるだけだ。
そうして少年の世界はこれまでと変わらず回っていく。
この少年の世界では、既に『親』と世間一般で称される2名はいないものとして扱われている。

カガミン

「そっか、そうだよね。ヘンなこと聞いてごめんな?」

貴方に顔を向ける。
可笑しそうに笑って、また正面を向く。

「オレね、いつも誰かの身体にいるんだ」

「その身体ね、母さんがいつも用意してくれてた」

「母さんはすごいんだ」

チャンネルを回す。既にどのチャンネルも似たようなものだ。
目的の内容を見つけたのか、リモコンから手を離す。
その番組では、犯人の動機についての解説がされていた。
貴方にちら、と目線をやる。
見ろ、ということらしい。

メモを貼った。

メモを貼った。

メモを貼った。



「別に誰の体でもいい。
 ……ああいや、今より小さいのはヤダな。
 今より大きい体なら、誰だっていいんだ」

椅子に背を預け、僅かに遠くなった画面を眺めた。

「もしこの身体を着替えたくなっても、
 カガミンとカガミンの友達には手を出さない。
 約束するよ」

少年の言い分を信じるなら、相手は誰でも良いのだろう。
わざわざ知人友人に恨まれる人間を選ぶメリットもない。

『リョウちゃん』

いつも誰かの身体に
いつも用意して


―――あぁ。
本当に
『血が繋がっていない赤の他人』
『血の繋がりのある家族』
……あるいは『そうであった』のだと。
理解できた。
なんでだっけ?

理解した。
きっと些事だ。


促されて視線を移したテレビから流れる音声を聞く。
貴方の声を聞く。思考に結論を出す。

「そっかぁ」

「それならいいや。心配しなくても、リョウちゃんは『トモダチ』だよぉ」

へらっと笑った。
鏡沼創の認識している『トモダチ』のようなものだと、理解をした。
その上で、自分に害がないのならと貴方を容認した。

「……その身体、今はもう『リョウちゃん』だけ?」

闇谷

指をぴたりと止め、貴方の様子を伺う。
フードを引っ張る仕草を見やりながら脳裏で誰かの声が蘇る。

……本当なら恋人同士がするようなことで、してるのが誰でも、
 見たら恥ずかしくて、見られたら恥ずかしくて、
 二人だけでするはずの秘め事で。


「……ああ、すまない。配慮が足りなかったな。
次からは二人きりの時だけにする」

一度菓子を置いて淀みなくそう答えた。

……ああ、もしかするとこれも秘め事にするべきことなのだろう。暁には悪いことをした。
……。
………………?


何かが頭を引っかく。引っかくが、その正体が掴みきれずに思わず小さく首を傾げた。それも些細な事でしかなかったから、すぐに貴方の話に耳を傾けることにしたが。

「これか。厨房を覗いたら最後の一皿だったんだ。食べ足りなかったらまた後で頼むとしようか」

なお、この後どこかの参加者によって白と黒のヌガーが振る舞われる事になるが……二人は果たして手に取るのか。それはまた別のおはなし。

貴戸

フードは引っ張ったまま。
その奥では頬を赤らめ、視線を泳がせる。

「…………
 …………………
 ………………………その、
 
まだ不慣れで、悪い……。
お前、と、慣れていけたら……良いと、思ってる………。


配慮をさせたい訳でもないのだ。複雑。
照れを飲み込むのに精一杯で
貴方の様子には気付かなかった。



ヌガーのおかわりが欲しい

貴戸

「いやもう食べ足りないな、ヌガー食べよう。
 
絶対食べよう、今すぐ食おう。頼もう。
頼んでくる……っ、から……!」



あからさまな照れ隠し。
腰なんて気にしていられない、立ち上がればすぐに厨房の方へ出向く。
別のお話にはさせないぞ。




「………あったから、持って来た。
 補充が早いな………。」


持って来ながら一つ摘み、白黒のそれを咀嚼。
じきに46%ほど効果が現れないだろう。

闇谷

「???ああ、分かった。
暁、そんなにあのお菓子が気に入ったのか……覚えておくか……」


厨房へと立ち向かう貴方を見送った。あまりの勢いだったので目はまんまるだし首はこてんと傾いた。堅物人間のテンションだけ置いてけぼりだ。

それからしばらくしてやって来た貴方の皿に視線を注ぐ。
先程自分が持ってきた物と違う見た目に、少しだけ興味が芽生える。

「うん?随分早い補充だな。だが先程俺が持ってきた物とは些か中身が異なるみたいだな。味も違うのだろうか……」

続くように菓子を手に取り、口へひょいと運んだ。
すぐに効果はやって来ないが、後ほど18%発情するだろう。

貴戸


「ん、さっきのと違ったか?
 まあ、俺はあまり味の違いが分かる人間でもないし、
 美味ければ良し。甘いと尚良しだ。」


そもそもヌガーが特別好きな訳でもない。
自分が和菓子を好む事は、貴方も知っているだろう。

……ちら、と端末を一瞥。
そういえば貴方は、今日渡されたであろうカメラをどうするのか、と思案して
やっぱり食べるスピードを上げるのだった。

闇谷

「色合いなどが微妙にな。違うと思うが、どちらにせよ満足いく味なら問題ないな」

貴方が和菓子を、特にみかん大福を好んでいることは覚えている。だからこそ、ヌガーを面白い勢いで食べ進めている光景が少しだけ珍しく映ったのかもしれない。

もう一つおまけに摘みながら、一瞬流れた貴方の視線を追いかける。視線の先にあったのは端末だ。でもそれだけでは疑問も何も浮かぶことはなかった。すぐにお菓子や貴方へと目を向けるだろう。

どれだけ穏やかな時間を過ごしていても、貴戸の手元には朝食の席に置くにしては無粋な撮影機器が異物のように鎮座していた。その存在感はまるで逃れる事はできないと言外から伝えてきているようではあったが、本日手渡された少年はまるきり無視をした。

今は貴方と過ごすひとときを楽しみたい。

あまりに拙い現実逃避かもしれない。けれど、それでもいいと少年はルームメイトであり想い人でもある貴方としばらく他愛もない話に興じるだろう。

腹の奥底に火が灯ることに気付くのは、そして己に課せられた義務に苛まれるのは、まだもう少し先の話。

カガミン

その笑顔を見れば、目を細める。
少年は友人関係に疎い。それよりも、利害関係の方がずっと単純だ。
貴方との関係は、無知な少年にも分かり易い。

「よかった〜。皆さぁ……あ、母さん以外だけど。
 身体が違うだけでオレだって信じてくれないんだもん。
 でもカガミンなら大丈夫だね。またすぐ友達になれる」

心底安心した、という口振りで笑い続ける。

が、問い掛けには目を丸くする。
笑顔が消え、数秒間の無言。質問の意味をすぐに理解できなかったらしい。

「……うーん?どうだろ。
 どっちも……みたいなこと言われたかも。
 身体調べた時にオッサンたちが色々話してたけど、
 何言ってんのかよくわかんなかった」

恐らく。
貴方は、人格について尋ねたのだろう。
しかし意図を測り切れなかった少年からは、ズレた返答が返ってきた。

ひとつの身体にひとつの人格。
この少年の中で、それは当然であり、前提であったから。

メモを貼った。

メモを貼った。

メモを貼った。

メモを貼った。

指切りをする。……小指に込められた力は、指切りにしては少し強かった。きっと、不慣れなのだろう。

 『リョウちゃん』

この少年も難しい関係がわからない。
ふたつに分けてしまえば事足りたのが少年の世界だ。
単純な関係で満たせてしまえたのが、少年の世界だ。

「そりゃあそうだよぉ。だって見た目って大事じゃん?オレだって、この話聞いてなかったらまったく違う人が自分はリョウちゃんだ〜って言い始めても、すぐには信じられないもん〜。

でも、もう聞いたから。次はすぐにトモダチになれるねぇ」

言葉を紡げない貴方を、笑みを消した貴方を、見る。

「あはは。言葉が足りなさ過ぎたかな。
その身体にも、前は誰かがいたんでしょ?
そのヒトはまだそこにいるのかってコトだよぉ」

貴方の中心。心臓のあたりを指す。

「リョウちゃんが新しいリョウちゃんになったら、元のヒトに戻るのか。それともなんにもなくなっちゃうのかって思ったの」

『鏡沼創』はひとの保有できる人格はひとつではないと、理解している。

「なおひ〜。今日のご飯……いなぁい」

にゅっ……
の前にちゃんと声をかけつつ、現れた。もしかして:味をしめた。
あれぇ?いないのかなぁ?と食堂の中に踏み込み、片付けられていない机の下で丸くなる探し人の姿を見つけた。

「なおひーいたぁ。
……どうしたのぉ?頭ぶつけた?」

どう見ても大丈夫じゃなさそうだけど、だいじょうぶ?と聞きながら近くにしゃがみこんだ。

 カガミン

「なんにも……?」

砕かれた言葉を、さらに咀嚼する。
少年には常識というものが欠けていて、自分の知識は全て常識だと思っている。
息の仕方を教えるのが難しいように、無意識下の行いを説明するのは難しい。

「元の人には戻らないよ。
 だから母さんは殺されるんじゃないの?」

それは即ち、殺すことと同義だ。
貴方の想定とこの少年の前提はすれ違ったまま、
しかし少しだけ噛み合ってしまう。

「えっとお……んー、アンパンのアンコだけ食べて、中身をクリームにしたら、それってもうアンパンじゃなくね?
 それってもうクリームパンじゃん?ってオレは思う」

少年なりの例え話であるが、不可逆的なものであることを伝えたいらしい。


少年院、図書室。
調べ物をしようとすれば、多数の人間は必然的にここへ足が向くだろう。

くるくる背表紙を見回して、
異能について優しく説明された本から、料理の入門レシピ本、果ては医学書まで。
いくつかめぼしいものを手に取り両腕に抱える。
腰に鈍い痛みが走れば、僅かに眉を顰めながら。



……この重さ、紙の匂い。
電子書籍には無いもの全てが、好ましい。


椅子を引き、すとんと座る。
集めた本を机に置けば、ぱらぱら適当に読んだり、食い付いて瞳を細めたり。
その内容によっては検閲され、一部だけ見えない部分もあった。




それを暫く続けて、は、と息を吐く。
皺の寄る眉間をぐりぐり押した。

気分転換に、と近くの棚の雑誌を手に取れば、
それは先月の日付を刻んだ週刊誌だった。


(ソロール1/2)


最初は、流し読み。
昼のニュース番組でよく見た司会者や、あまり知らない評論家の偏った意見。マスメディアらしいと言えば、そう。

他と比べれば読めない部分が多い
自分とは関係ない世界の書物をだらだらと読み、その内容の殆どはするりとすぐに抜けて行く。


……が。


ふと、見慣れた名がひとつ目に入れば
作業的に動かしていた手を止め、表紙に戻り、最初から隅々まで読み込み始める。


………
……




一冊を読み終われば、
バックナンバーを探す為に図書室内を走り回った。


そうして時間が経ち、
先月の週刊誌ただ一冊だけを手にして、退室。ドアを閉めれば、そこには再び静寂──書物達の楽園が、戻った。


(ソロール2/2)

密かに決めたことを実行する為には情報が必要だ。
普段は外で読むことのなかった分野の本に触れる為にふらりと図書室を訪れていたが、今は明確な目的のもとカメラを入れた鞄を念の為に持ちながら堂々とした足取りでやって来ていた。

途中廊下で一冊本を抱えたルームメイトとすれ違ったが、ただならぬ様子に声をかける事は躊躇われた。
あれはなんだっただろうか。週刊誌?いったい何故……と首を傾げるも、すぐに答えが出ないので考えることを放棄した。どうしても気になるなら後ほど聞けばいい。

静けさ満ちる書物の楽園。
文字を追いかける楽しさと静けさに身を委ねる穏やかさを知ったのはここに来てからだ。今ではお気に入りの場所の一つになっている。
しかし今はそれも不要なもの。迷うことなく一つの棚へ。区分30、社会科学。

指先を泳がせ、それぞれの背表紙をなぞる。

その時だった。

「……っ」


少年の指がぴたりと止まった。めぼしい本を見つけたからではない。もしそうであったなら、少年は顔を歪めてなどいないのだから。

全身を巡る血液に乗って、身体中に熱が広がっていく感覚。腹の底を見えない何かが無遠慮にざらりと撫ぜるような不快感。一度見つけてしまった違和感に呼応するように溶け出していく思考回路。

何も知らない頃であれば気のせいだと一蹴していた事だろう。しかし、今の少年は同じ状態を既に経験していた。

体が熱い。

軽くこぼした吐息も既に重さが乗っている。指が乾いた本の背中を擦るだけでもやけにくすぐったく感じて、思わず忌々しげに顔をしかめてしまう。
調べ物どころの話じゃない。このまま放っておけば、また前のように──

「──っ、……」

桜色の爪がかりりと棚を引っ掻いた。
相手の顔が脳裏に浮かぶ。前と同じ鎮め方ではいけない。彼は少し前に無茶をして、その名残に未だ苛まれているのだから。

幸いまだ頭は回る。体も動かせる。
それなら今のうちに誰の目にも映らない場所へ行かなければ。

来た時よりもやや早足で、少年は図書室を後にするのだった。

普段よりも忙しない足音を連れながら移動した。自室から遠くへ、なるべく遠くへ。

自室から最も遠い手洗い場に転がり込むようにやってきた。前にも一度だけ来たことがある場所だ。

首を傾げた。

貴戸 高志の姿を探している。

『リョウちゃん』
「うん。新しいリョウちゃんになる時、今のリョウちゃんの中は空っぽになっちゃうのか、それとも戻るのかなぁって。
……そっかぁ。それもそうだねぇ。
じゃあやっぱり、もう死んじゃってるんだねぇ」

残念そうなのは声音だけだ。トモダチになれなかった誰かに同情するような人間でもない。
ならあの判決も仕方ないと冷静に考える。口ぶりから察するに、他にも乗り換えているのだろうから。
―――ホジョだっけ?それだけで、済んだんだなぁ。

「そういえば、前に言ってたリョウちゃんの夢ってこれと関係あるのぉ?」

バァン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 なおひー
「なおひー?……あ〜」

こてんと首を傾げ、ふと思い当たった。
自身も似たような状態に、先日なったばかりだ。
そして流し見ていた端末の中に。
同じような貴方の姿を、見た覚えがある。


「トモダチのお願いなら聞くけどぉ、そのままで大丈夫ぅ?そのまま収まるの、そこでずっと待てる?」

したくないと先日言い合ったばかりだ。だけど、今の状態では何もしないで過ぎ去るのを待つ事も辛いと知っている。

「どっか違う場所に行きたいなら手伝うし、呼びたい人いたら連れてこよっか?」

いつものような口調で、珍しく気遣いのようなものを見せた。それが望まれるか望まれないかは、わからないけれど。

 カガミン

「うん。ま、空っぽになったら死んじゃうよね」

からりとした感想を返す。貴方の感想は、きっと正しい。
少年は母親の手伝いをしていたにも関わらず、人を殺めたことがない。
息子の為に人を殺める程の母親に育てられたのが、
大事に大切に目を塞がれ育てられたのが、
貴方の隣にいる子供だ。

「夢はね、そう。今までも、そのつもりで動いてたけど。
 ……早くここを出なきゃなぁ」

夕方のワイドショーは慌ただしく、しかし徐々に落ち着きを取り戻していく。
画面の中には、かつての類似事件について言及が始まった。

メモを貼った。

メモを貼った。

メモを貼った。

メモを貼った。

メモを貼った。

メモを貼った。

メモを貼った。

メモを貼った。

メモを貼った。

 カガミン

いつのまにか、視線は貴方へ向けられていた。
どこかの誰かの朽葉色が、何の因果か栗色の髪を映す。
ゆらり、立ち上がる。

「ね、カガミン。オレさ、今スゲー最悪な気分なんだ」

どこかの誰かの指が、貴方の頬をなぞる。

「滅茶苦茶にしてよ。どんな酷いことしてもいいからさ」

どこかの誰かの掌が、貴方の項に触れる。

「痛くてもいい。なんかもう、どうでもいい」

 カガミン
 
「……
『トモダチ』
のお願い、聞いてくれる?」

どこかの誰かの唇が、弧を描いた。

バァン!!!!!!!!!!!!!!!!バキッ……

 リョウちゃん
「いないって事は、死んでるって事だからねぇ」

真っ当な感覚を持つ家族に育てられたにも関わらず、根本から歪んで育ってしまった少年はいつも通り。
貴方の話を聞いても緩やかな笑みを浮かべている。

「外でしかできない事なんだぁ?」

―――画面越しに声が響く。
あぁ、似たような事を話していたなと。
コマーシャルに切り替わるまでの話を聞いてぼんやり思った。

やっぱり、ヒトは普通じゃない事を怖がって。
なにかと理由をつけて離したがるのだ。

リョウちゃん
『普通』を過ごす子供達へと映像が切り替わったと同時に、横から物音が聞こえた。

こちらを見下ろす朽葉色が、伸ばされる手が見えた。

「そうなんだ」

上を、下を。触る手つきが何を意味するかなんて。
ここ数日ですっかり学習してしまった。

「痛いの、あんまり好きじゃないんだけど」

叩くと、自分の手も痛いじゃん。
いつものように軽い口調で言葉を紡ぐ。

『普通』じゃない子供達は、机の横で微笑みあった。

『トモダチ』

「でも、オレが痛くないならいいよぉ。
『リョウちゃん』
のお願い、聞いたげる」

ここでするの?と声をかけて、渡されていた鞄の中身を思い浮かべる。
……どれを使うんだっけ。挿れる側は初めてだ。初日に見たビデオの中身もよく覚えていない。

リョウちゃん詳しそうだから、やってもらおっかな?
自分で準備させるってプレイもあるって聞いたし。

そんな事を、考えて。
朽葉色をじっと、見つめた。

 『トモダチ』

テレビの向こう側はどんな世界だろう。
想像してみても、複数本のケーブルと埃っぽいテレビの裏側しか思い描けなかった。

「叩くのが嫌だったら殴って。
 殴るのが嫌だったら、んー……鞄にさ、道具入ってたよね。
 それ、何でも使っていいから」

最後の言葉を聞けば、周囲を見渡した。誰もいなければここでもいい。

「……」

視界の中に、黒髪の男を二人見る。
背丈の近い男を見た瞬間、自然な笑みが浮かび──
上背の男を視界に捉えた瞬間、その笑顔は失せた。

「場所、変えようか。適当な部屋でいいよね?」

液晶画面が歪んで映り込む眼鏡へ、視線を戻す。
鞄を片手に抱えると、先導するように歩き出した。
机と椅子の間を縫うようにすり抜け、出入り口で一度振り返る。
貴方を待っていた。

 『トモダチ』

「殴るのも、痛いじゃん。
んー……わかった。
まぁ、使って欲しいのがあったら、言ってねぇ」

貴方の言葉に頷き、振り向いてようやくこちらを見ていた二名を認識した。
同じように鞄を掴み、貴方の後を追いかける。
部屋を出る際に、やっほ〜と二人に軽く手を振って。

そうして、貴方と連れ立ってどこか適当な部屋へと向かった。



普川にだけ笑いかけ、手を振り返した。

 なおひー

「オレだよぉ。
うんうん。わかったぁ。じゃあ動……動くのかなぁ、これ」

近寄ってきた貴方をなんとか立たせて、肩を貸す。

「……おも〜い。なおひー、鞄はちゃんと持っててねぇ」

早々に泣き言を言ったものの、よいしょよいしょと近くの空いている部屋まで共に移動していっただろう。

なお食器はそのままだ。きっと誰かが片付けてくれるよぉ。

 




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