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今気づいたが、集めたもののほとんど何もできないな？
ははは、みんなが心配してくれてる〜！
仲良くしてくれるといいなぁ。

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みんな可愛いねぇ……好き。
いい感じのタイミングに、いい感じの描写を入れようねぇ。

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推したちを壁や天井から見ていたい、みたいな感じでは？
わちゃわちゃしてほしいね〜！
かわいい〜！

薬が回り始めてきたのがわかる。
頭の中はノイズだらけ。チカチカする視界に、感覚は狂う。
胸の苦しみが、押しあがってきては息を詰まらせる。

「────…………」

ついには吐き出した。
白の世界に、滲んだ土色が塗られる。
吐瀉物が、唯一の色彩になった。

「────………………」

束の間の安心。
やがてそれは、絶望へと変わる。
自らを離れたそれは白に塗れて、世界から消えてしまう。

…………また、独りになった。

「────」

声を絞って、絞って、絞って……踞る。
額がごんと音を立てて、白い床に擦りつけられる。
内側からの鈍く重い痛みとは別に、
額から鋭く熱いものが流れる。
……それは、白を紅く彩り、広がっていく。

やがて白に染まるそれを横目に、涙が、嗚咽が、溢れる。
わかっていた！　わかっていたとも！
あの薬が。ただの出力の向上ならば、こうなるということも。
反省はない。後悔もない。
過負荷にしかならない異能でも、誰かの手助けになるならと。


……だけど、ここでなら。誰も見ることがないから。
少しくらい情けなく、泣いたって、弱音を吐いたって。
────いいだろう？

「────」

不確かな女は。ただの強がりの女は。
独り、静かに悲哀を受け入れて、咽ぶ。