人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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【秘】   の名残 カミクズ → ユス


『ああ、ユスさん』

『大丈夫ですよ。
 ちょっと外せない用事があって、行けなくて。
 今日の話し合い、皆さんどうしてましたか?』


なんて。

今も端末の向こうに清掃員が居たら、
きっとそんなふうに返したんだろうな。

でも、そこに清掃員はもう、居ないから。
確かにそこにあった、暖かかった時間の、優しかった時間の
その名残を残すばかりのものになってしまったから。

その連絡に、返事が返ってくる事はなかった。
たとえ責任が取れずとも気にはする男の、珍しい無責任だった。

そして多分、端末で調べても、現在地はわからない・・・・・・・・・んだろうな。

清掃員の行方を知っているのは、ただ一人だけ。
あなたに思い当たる節があるかは、なんとも言えないな。
(-199) unforg00 2022/03/06(Sun) 23:52:48

【秘】 奇形 メイサイ → ユス

「こっちにも色々事情があるんですよお」

 言わないけどさ。
 ……いや。さすがにもう見抜かれてるかな?

「平等にどうでもいい、ですか。そうっすね。
 反感を覚える人は覚えるかも。
 昔っからそんな調子なんですか?」

「それとも、心臓移植で何か変わったりしました?」

 ユス先輩の左胸に右手で触れる仕草。
 勿論、見学者であるから触れる事はできなくて、そのまますり抜けてしまう。
 ──彼の体の中まで。

 ねえ、心臓ってこの辺にありますか?

(-200) つよし 2022/03/06(Sun) 23:58:30

【秘】 奇形 メイサイ → ユス

「……なんて。さすがに移植で変わるとか、そんな胡散臭い話はないですよねえ」

 ぱ、と先輩の中から手を引き抜いた。

「それはそれとして、死んでもいい人間はいると思いますよ」

「例えば、死にたい人とか」

「これも反感を買う類の意見なので、大っぴらには言えないんですけどね」
(-201) つよし 2022/03/06(Sun) 23:59:39

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

「あ、懐かしい。服、とげとげにしたなぁ」

 そういうあれならちょっと分かる、かも。
 あなたのぼんやりした説明に、ぼんやりした同意。
 そういう雑草はないかな、ときょろ…している。

「……、うん。
 見るだけでも楽しいから、今はいいや」

 そんな言葉でぼやかす。
 今度見かけたら、となにげなく言うのは、難しそうで。

「メイサイくんちにある花も、ある?」
(-202) 榛 2022/03/07(Mon) 0:22:43

【秘】 園芸 ハナサキ → 剣道 ツルギ

「…………………………」

次々に送られてくるメッセージ。
テキストの遠隔の言葉なのに、饒舌に口を動かす姿が──普段とかけ離れているだろうに──容易に想像できて。
しばらくの間その告白を咀嚼していました。

『そうですけど』

なんだかそれは、とても寂しい事に思えました。
一過性の放っておけば霧に迷うだけ。
あなたの言う通り、世界というのは広くてハナサキの知らない光景が広がっているのだろう、という予測はできます。
無責任な共感は何も救わない。
何にも寄り添わない。

分かります。
すぐ近くに、分かったような上辺の言葉を並べる人が居たから、その虚しさも分かるつもりです。
これすらもいつか薄れる感情なのだとしたら人はその一瞬のみに生きる動物なのでしょうか。

『……私はいつか共感の積み重ねで変わる事も少なくないと思いますよ』

そんな思いもやっぱり世間知らずの子どもの意見、いや、願望と言う方がきっと正しい。
(-203) shionsou 2022/03/07(Mon) 0:26:01

【秘】 園芸 ハナサキ → 剣道 ツルギ

『それで全部を運に任せていたんですね。
 ユスさんがツルギさんにとってどういう人物かはこれっぽっちも知りませんけど』

エノさんみたいな事を言うんですね。
状況の再現による追体験。
自分の見ている景色を共有したい──本当の意味での共感。
高みの見物。対岸の火事。
彼らでは満たされないものを求めているのでしょうか。

素敵じゃないですか!

 私はむしろ好きな方です!
 この投票をそんな使い方をするなんてとんだギャンブラーですね。
 ユスさんと二人そろってやんちゃさんなんでしょうか』

妙に年を食ったような二人が、なんてことはない無邪気な遊びに興じる子どもに思えてメッセージを打ちながら笑みを零しました。
全部を知らないまま、ハナサキは肯定をするのです。

『……見られると良いですね』

向こう側の同じ景色。
一晩寝ても消えない眺め。
ハナサキには羨ましく思えました。
二人揃って候補者にまでなったのだから、計画通りなのでしょう。
だからこのまま上手く行きますように。
そんな風に祈るのです。
(-204) shionsou 2022/03/07(Mon) 0:29:10

【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ

「事情があるのか。それでは仕方がないな」

 それ以上は追及しなかった。内緒、と初めに言われたから。無理矢理聞くつもりはない。例え何か思う事があったり、気付いたりしたとしても。

「死にたい者か。それなら確かに死んでもいいな。……こう言うと、止めようとする奴が必ずいるのだがなんでだろうな。止めた結果死にたかった者が苦しみながら生き続けても、止めようとした奴は責任を取ってくれることなんて殆どないのに」

(-205) もちぱい 2022/03/07(Mon) 0:34:22

【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ

 先にお互い大っぴらにして言えないことを話した後。

「……移植による記憶転移などにわかに信じがたい話だ。好き嫌いが直接変化したなんてことも無かったからな」

 思い出したように話題を遡り、呟いた。
 それから貴方が引き抜いた己の左胸に手を添える。この下の中で他人の臓器が、鼓動し続けている。

「……ただ」

 己の中に他人がある。

「直接変わらずとも、影響はあった。
 少なくとも俺の場合は」

 己の、中に。

「昔はこんな調子じゃなかったさ、メイサイ。
 移植を受けてから、周りが変わった。

 俺だけの命ではないらしいから、変わってしまった」
(-206) もちぱい 2022/03/07(Mon) 0:35:01

【秘】 規律 ユス →   の名残 カミクズ

 貴方と話した時間は決して多くはないが、それでも大まかに反応を予想する程度には知っている。
 きっと穏やかな口調で大丈夫なんて返すだろうと予想していた。

 ……するだけで、Wその先が無かったW。

 合議終了後、何においても優先すべき用事ができたから、きっとそれ以降のこと。
 いくら待てども手帳は真っ白。人柄的に、無視をするなんてことはしない筈なのだが。

「……」

 疑問に思って、端末の別の機能を使う。人数を確認する。

 …………マップに表示される人の数が合わない。
 それが意味するものとは、つまり。

「……あり得ることではあるな」

 手帳を閉じる。
 貴方に再度連絡が送られることは、なかった。
(-207) もちぱい 2022/03/07(Mon) 0:39:08
ユスは、瞳から濁りが隠れ切った後、手帳で何かを調べた。
(c35) もちぱい 2022/03/07(Mon) 0:39:59

ユスは、鉄の匂いが抜け切らない唇に指を当てながら思考する。……数が足りない。
(c36) もちぱい 2022/03/07(Mon) 0:43:29

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ

青年は、肩を掴まれて。
目を丸くして、君の顔を見た。
まさか、そんな風に怒鳴られて、そんな顔をされるなんて、夢にも思ってなかったから。
力任せな抱擁は、大層体に痛みが走ったけれど。
嫌だとは思わなかった。

「………泣かないで。」
「君が泣くと、俺も悲しいよ。」

ぺた、ぺたと掌で君の頬に触れて。
涙を拭うように、動かすけれど、全然拭いきれなくて。

「………………。」
「うん、俺もだよ。」
「生きたい。」
「生きたくて、生きたくて、たまらない。」
「できれば、誰かと一緒に生きたいし。」
「それが君だったら嬉しいなって、思うよ。」

ぽつぽつと語る言葉。
あぁ、最近、ようやく情緒が追いついてきたようで。
そんな風に言われたら、自分まで頬を濡らしてしまって。
(-208) arenda 2022/03/07(Mon) 0:45:01
ユスは、長い時間どこかで過ごした後、寮を出た。けれど、思い当たる節は無かった。
(c37) もちぱい 2022/03/07(Mon) 0:45:33

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ


「………でも、駄目なんだよ。」


「俺は人を殺しちゃったんだよ。」
「たとえ、ここでそれが罪に問われなくても。」
「あの中で、誰が死ぬべきかなんて、決まってるでしょ。」
「俺、他の人を選べないし。」
「ヒメノさんだけ死んだら、不公平だし。」


「……………それに。」


これは、言おうか、いわまいか迷って、合議の場では閉ざした言葉。
特に、君に聞かれたくなくて、言わなかったのだけど。

「………君も、提供候補者でしょ。」
「このままだと死ぬよ………でも。」
「提供候補者は、臓器が足りてれば、提供を免れるから。」
「だから。」

俺の分の臓器が、君の代わりになればいいと思った。
馬鹿みたいだって、ふざけるなって、思うでしょ?
一度ちゃんと話したくらいの、まだまだこれから知っていく途中だった人に、軽率に命をって、思うかもしれないね。
……でも、君が温もりをくれたこと。
好きなものを教えてくれたこと、傍に寄り添ってくれたこと。
俺にとってそれは、とてつもなく嬉しかったことなんだよ。
だから。
(-209) arenda 2022/03/07(Mon) 0:51:49

【秘】 美術 エノ → 演者 アクタ





レモンティー1本分の感謝を、君に。





                                  
君の事、好きだよ。
(-210) arenda 2022/03/07(Mon) 0:54:18

【墓】 規律 ユス

 寮を出てすぐ、見慣れぬ建物の方を見た。水族館だ。
 合議を終えて裁判場を出た時点でなんとなく見えていたが、見慣れないものは慣れるまで異様に目を奪われるというもの。

「……」

 眉一つ動かさずそちらへと足を運んだ。返ってこない連絡の代わりを探しに。
(+26) もちぱい 2022/03/07(Mon) 1:03:19

【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ

 合議を終えてから、数時間以上経った後。水族館へ一人の青年がやって来た。
 さて、その間に水族館には誰が来ていただろうか。または誰も見えない水面下で、清掃員の死体が消える以外に何か変化はあっただろうか。全ての部屋に、貴方が清掃員を殺した部屋に、部外者である青年は足を踏み入れることはできるだろうか。

 何もないようであれば、後ほどログで調べられる程度には大っぴらに青年は水族館を歩き回ることだろう。
(/* 具体的には白チャで水族館を調べるロールをします)


 関係者以外立ち入り禁止と書かれたところでさえも堂々と足を踏み入れる。
 咎める法も人も、ここには無いのだから。
(-211) もちぱい 2022/03/07(Mon) 1:08:00

【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ

 了承の返事、OKのスタンプ。
 出かける約束が一つあったから、その前後の空いた時間に。
 待ち合わせて、ブランコのある場所へ向かう。

「えっと……おかえりなさい?」

 顔を合わせるとまず、少女はそう言った。
(-212) 榛 2022/03/07(Mon) 1:15:16

【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ

 少女の返事は、あなたの送る文字がストップしてから。

『うん』
『ちょっと、泣かされました。
 怖いことは我慢できると思ったんだけど、
 そこに優しくされて泣いちゃった。』

『コタくんも、あふれた?』

『つらいことなら、ひとり占めしないでね。
 ひとりで抱えておけなくなったってことだから。』
(-213) 榛 2022/03/07(Mon) 1:18:02

【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス

水族館には、誰かがいた気配は然程ないだろう。
ユメスケさん家の子供が入ったらしいが目立ったことはせず、見学していただけかもしれない。

全ての部屋に入る事も出来、想像できる範囲の水族館の景色が広がっている。

珍しい所はバックヤード見学ツアーがポスターで貼られているところだ。
水槽の上にかかる橋に向かえば紫の花びらと床に広がる赤も見受けられる。

素人目でなければ、突き落とされたあとになにか再び衝撃があり血は二度に渡って流れ、それは一人分、抵抗もなく行われていることがわかる。

マップをみて個人が調べれば、しばらくフカワのみが水族館を徘徊しており、裁判所にも向かわず外を出歩いているのもわかっただろう。
(-214) toumi_ 2022/03/07(Mon) 1:25:46

【秘】 不運 フカワ → さめざめ ユメスケ

『空を飛びたいからだと思います
 空は、広く、なにも遮るものがなくて
 どこまでも飛んでいけるから』

『俺はなりたいとは思ったことはないですが
 たとえはよく聞きますね、自由を表す例えです
 または、生まれ変わりたい等でしょうか
 疲れたり、今の状況から抜けだしたいときに』

『と、おもいまし、た?』
(-215) toumi_ 2022/03/07(Mon) 1:35:25

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ

「ただい、……ただいま?
 すみません、あんなに大事そうな合議の場にいられなくて」

「元気な姿、かは、わかりませんが。
 無事ですね……また一緒に乗りますか」
(-216) toumi_ 2022/03/07(Mon) 1:50:57

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

「この年になってやるものでもないですしね……」

 合議がまだ終わってない今、今度どうですかとも言えないし。

「あー。ありますねえ。
 あそこのゼラニウムとか、あのワイヤープランツとか。ガーベラは……去年植えてたけど今はないです。あとあれ名前何だっけ……キャベツみたいなの……」

 辺りを見回して、花の名前を列挙した。
 花の名前は少し知っているくらいだけど、それでも見覚えのあるものが幾つか見える。

「先輩はあります? 何か見覚えあるやつ」
(-217) つよし 2022/03/07(Mon) 2:11:26

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


いくら拭って貰ったって、涙は止まらない。
これはヒメノの冷たい身に触れて、
君の死を想像したあの時に流した涙の続きだから。

「ダメじゃないッ!
 死ぬべき奴なんて、ここに居ない!

 生きたいって思って、当然だろ……!
 なんでッ、どいつもこいつも……」

そうやって、最初っから命を簡単に投げ出すんだ。
誰かの為に、犠牲になろうと思えるんだ。
僕だって、ちょっとだけ、人のこと言えないけどさ。



「……やだよ、エノに死んで欲しくない。
 あのとき、思ったんだ。
 このままヒメノと一緒に、お前も死んだら……って、
 そしたら凄く、怖かった……怖かったんだ……、」

君が居ない未来が、怖い。
思い出すだけでも──バツ印のついた掌ごと、君を抱きしめる腕が震えてしまう。

もしかしたら、この数日篭っていたのは
自分の命を軽んじられたのは
……そんな気持ちから目を逸らして、どうにか押し込めたかったからかもしれない。

(-218) osatou 2022/03/07(Mon) 2:13:14

【秘】 演者 アクタ → 美術 エノ


確かに、
君は人を殺した。

ここがどうであれ、許される事ではない。
W理解できるWとは到底言い難い行為だ。

そうして自分に刻まれたバツ印が、自分が生きて帰れない事実の証左。

「えの、」

だからこれは、フカワと話した都合の良いW奇跡Wの話。

  ──選ばれても、臓器提供をしなくても良い世界を願う
  ──そして、その先の未来で一緒に歩く約束をすること
  ──アクタさんは、出来ますか?

  ──一緒に"助けて"くれませんか、彼のことを



「何も考えずに、僕の傍で生きたいって、
 ひとつぐらい
我儘言えよ、エノ……!」


君の傷なんてお構いなしに、
震える身を寄せて、とびきり力を込めて、君を抱きしめた。

君と交わした言葉や温度、その全てが心地良くて大切だ。
沢山の愛の言葉や時間なんて、関係なくなるくらいに。


でも──とか、それに──とか、言わないで
共に奇跡を願ってくれやしないか。
(-219) osatou 2022/03/07(Mon) 2:21:44

【秘】 不運 フカワ →   の名残 カミクズ

太陽が昇っている頃、あなたの遺体を持って広場に作った温室へとやってくる。
VRが故に遺体はそのままだろうか、形だけの処理だけを男は考えている。

穴を掘りながら視線を向けずに、独り言をつぶやいて。

「花屋はしているんですが、ガーデニングはあまりしてこなかったんです。
 ハナサキさんは土いじりを趣味にしていると聞いたんですが、俺は経験談は少ないんですよね……花言葉や花束の作り方を心得て居るぐらいなんです」

「カミクズさんは多分、接客が合いますね。
 センスがいいのなら、リボンや……包装も頼めたら楽でしょうか。あ……」

「火葬した方が、いいのか。
 埋めるだなんて……サスペンスの見過ぎですね」
(-220) toumi_ 2022/03/07(Mon) 2:30:43

【墓】 規律 ユス

>>水族館

 さりさりと床を踏みしめる足音。顔を上げれば透明な壁一枚隔てた先に紛い物の海中が広がっている。

 照明が落とされた薄暗い建物の中、向こう側の水の中がまるで逃げ道のように輝いていて。けれどあの煌めく世界もまた人の手によって作られ管理された箱庭であることを知っている。

「どこに行っても、何かが誰かに管理されているばかりだな」

 何の気無しに呟いた。
 ふと少年に頼まれて作り出した空を泳ぐ鯨を思い出す。アレはまだ泳いでいるんだろうか。
(+27) もちぱい 2022/03/07(Mon) 2:44:39

【墓】 規律 ユス

>>水族館

 水族館は過去に一度も行ったことがなかった。小学校の修学旅行は体調を崩して行けなかったし、中学や高校の旅行などにはそもそもスケジュールに組まれていなかった。

 魚たちの為に作られた薄暗い空間が続く景色も、鮮やかなブルーライトの中で泳ぐ生き物たちの様子も、こうして見るのは初めてで。

「……」

 それでも、心が動くことなど決してなく。
 一度に色んな種類の魚が観察できて便利だな程度の感想だけを胸中に落として先へと進んだ。

「それとも、■■■■で何か変わったりしました?」
「……なんて。さすがに■■で変わるとか、
 そんな胡散臭い話はないですよねえ」


 誰かに言われた言葉が響いて消える。変わった訳では無い筈だが。昔は知らない景色を見るだけで楽しかった筈なのに。

 無意識のうちに左胸を押さえてしまう。手を当てたところで服の下、肉の中にあるそれが何か声を上げてくれることなどないのに。

 死者は貴方の中で生き続けるなど、いったい何処の誰が言い始めたのだか。

 反吐が出る。……ああ、これは、恐らくW不愉快Wだ。
(+28) もちぱい 2022/03/07(Mon) 3:00:41

【秘】   の名残 カミクズ → 美術 エノ


その日の話し合いの裏、落ちていく意識の中。

──ああ、死ぬのだろうな、と思って。
それから、きみに言われた言葉を思い出して。
やっぱり悲しませてしまうかな、なんて罪悪感が蘇って。

それでも、きみには生きて欲しいな、と思った。

その未来をこの目で見る事は叶わないけれど。
それは、ある種の呪いになってしまうとわかっているけれど。
重荷を背負って生きる事は、苦痛を伴うと知っているけれど。
話し合いの様子を、知っていたわけではないけど。

『絵乃さん』

『僕はずっと、きみに生きていて欲しいと思っていたんですよ』

『だから』

『きみが生きていたいと願うなら、
 僕は、きみの友人は、それが叶う事を願っています』

でも、それでも、そう願う事は。
友達の無事を、幸せを願うのは、それこそ普通の事でしょう?

そんな、ちょっとずるいメッセージは、確かに送信された。
だから、どうか、どうか。
これ以上、大嫌いなこの制度に、
僕が生きて欲しいと思った人が、奪われてしまいませんように。
(-221) unforg00 2022/03/07(Mon) 3:10:55

【秘】   の名残 カミクズ → 不運 フカワ


死者は、何も語らない。

息絶えた時そのままの姿で、ただそこにある。

温室を初めて訪れても感嘆の声を上げる事は無いし、

穴を掘るきみの背に、
手伝いましょうか、なんて声を掛ける事も無いし

虚しく響く独り言に、相槌を打つ事も無い。

ただ、確かな死の気配を纏って横たわっている、だけ。

それがあるべき姿だった。
(-222) unforg00 2022/03/07(Mon) 4:16:12

【秘】   の名残 カミクズ → 不運 フカワ


そんな中、不意に。

「   ん  っ  い」


乾いた唇が、ほんの少しだけ動いて、それから。

──
─ぜ
んぜ
かっ
い!
!!」


あるべき形に抗って、
死者は今一度重たい目蓋を上げて、泥濘の眠りを振り払った。

夥しい血に塗れた人間がゆっくりと身を起こす光景は、
きっとホラー映画も斯くやの凄絶なありさまだったんだろうな。
それが誰にとってのホラーかなんて、わかりやしないけど。
(-223) unforg00 2022/03/07(Mon) 4:21:14

【秘】   の名残 カミクズ → 不運 フカワ


「僕は」


一人は
いや
って、い
ったの
に」

埋めるだ
とか、火葬
だと
か」

そんな言葉の勢いも徐々に弱まって、
最後には項垂れて、もう何も濡らす事の無い涙を零した。

「おいていかないでよ……」


取り巻くもの全てがどうしようもない寂しさを掻き立てる。
これじゃあまるで、自分はもうここに居ないみたいじゃないか。
もう、きみの傍に、居られないみたいじゃないか。
(-224) unforg00 2022/03/07(Mon) 4:21:54

【秘】 不運 フカワ →   の名残 カミクズ

「……何言ってるんですか?
 死体なのに、一人になるとかならないとか関係ないですよ」

「現に一人にしてないじゃないですか、向こうに俺の造った温室があります。見ていなければ綺麗な花をそろえてるので見ていってください」

勢いのある声を背にあえてそちらをみずに穴を掘り進める。
君の涙にも気付かず、ただひたすらに。

「寂しさなんてわかりませんよ。
 一緒に死にたい気持ちも、まだ……きっと永遠にわからないです」

「それに、置いていったのはあなたですよ、掃守さん」
(-225) toumi_ 2022/03/07(Mon) 4:37:50
 




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生存者 (3)

ナツメ
0回 残 たくさん


カイ
1回 残 たくさん

 

ハナサキ
1回 残 たくさん

 

犠牲者 (3)

ミィ(2d)
0回 残 たくさん

 

ヒメノ(3d)
0回 残 たくさん

 

ユス(4d)
3回 残 たくさん

俺はお前のもの

処刑者 (5)

カミクズ(3d)
0回 残 たくさん

おやすみなさい

アクタ(4d)
3回 残 たくさん

埼玉

ツルギ(5d)
5回 残 たくさん

俺はお前のもの

フカワ(6d)
5回 残 たくさん

 

エノ(7d)
10回 残 たくさん

死にたくないよ

突然死者 (0)

舞台 (2)

ユメスケ
3回 残 たくさん

泡沫、黄昏に消ゆ

メイサイ
2回 残 たくさん


発言種別

通常発言
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舞台
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