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【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ気道が狭まれば、堰き止められた空気が逃げ場を探すように喉を打った。 細いということも無いながらに不健康な手触りを思わせる筋張った首筋は、指を境に色を変えた。 はじめはさっと赤く、だんだんと黒ずんだ色合いを帯びる。 苦しさを感じないということもなく、呼吸を求めて体はびくびくと跳ねて暴れはくはくと唇が痙攣する。 それであって尚、不安定になり始めた意識の中で男は笑っていた。 狂喜するように肺が震える。喉を塞がれていなければ笑い声が響いていただろう。 遊ぶように時折に得られる酸素を乞うて体を捩り、耐え難い苦痛のためにより一層直腸を絞める。 抉る陰茎の形がはっきりわかりそうなくらいに締め付けては、身体を捻る度にそれが撫でるように捻れるのだ。 苦痛を受けてか快楽を受けてか、天井を突くように男の股座から生えた性器も聳り立つ。 体躯に見合って赤黒くそそり立ったそれは触れずとも破裂しそうなくらいだった。 「 」 笑っている。声の出ないのをいいことに、恍惚として名前を呼んだ。 明滅して白い雪の降りるような視界の中に、意識を失う寸前の光を見てはまた息を吹き返す。 首をいっそう強く締め上げられた、それを受けて殊更に体を跳ね上げさせきゅうと腹に力が籠もる。 空気を掻くような唇の動きが、やっと男が絶頂を迎えたことを告げた。 同時に腹の上はどろりとした精液に濡れる。初めは勢いも良く、それからてろてろと噴水のように溢れた。 それで解放されたか、どうか。 勝手に満足すると、あとは貴方のされるがままというように両腕を投げ出した。 恍惚に濡れた瞳が暗い天井を見上げて、未だ朦朧の内に置いてきた意識に耽溺する。 少なくとも貴方の名前を口にしたわけではなかった。 (-518) redhaguki 2023/09/26(Tue) 8:27:24 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ男は既に、薬で意識が朦朧で それでも理性を保っているのは 他でもない弟妹と、守らねばと決めた人の為。 何かが違う気がする…けれどそれがきっと一番。 けれど、目の前の男が何を考えているかだとか そんな事を考える余裕は最早なかった。 されるがままに、力が抜けるままに机に倒されて 顔が近づいてようやっと、何をされそうか気付いた時には その唇は重なっていただろう。 「ッ…!」 女程ではないにせよ、柔らかい感触を感じて 最後に出来た抵抗は、唇を引き結ぶことのみだった。 (-519) ぴんじぃ 2023/09/26(Tue) 8:35:14 |
【墓】 favorire アリーチェ>>+69 黒眼鏡 大げさな反応を受けてこれは恥ずかしい事を言ってしまったなとじわじわと湧き上がる羞恥に、思わず目を逸らした。自爆というやつだ。 「なるほど、質が低いものはわかりやすい、と…… あの刺激が癖になって虜になるのは何となくわかります。 いえ、私はむしろそれが怖くて普段飲まないのですが… 確かにサイフォン、飲まない私でも格好良く見えますからね」 詳しくないコーヒーの知識が深まった! 説明を受けて少しコーヒーに対する興味は上がったようだ。 「そんなこと神はしませんよぉ……えぇ、そんな不埒な…… まだ普段の感謝を込めて贈り物にするほうがマシですよ。 いえ送りませんけど……他人から貰ったもので言うことを 聞かせるなんて事は私にはとても恐れ多いので…… もう、頼みましたからね、本当に。 調査は──私が失敗しても私が最悪死ぬだけと思いますけど 教会は私以外の人が巻き込まれかねないので…… 普段から私が金塊を持ち歩いておけるなら別ですけど」 持ち歩いてリスクが減るなら、持ち歩くらしい。 「……って、お言葉に甘えすぎてお話を聞いて頂きすぎましたね。お付き合い下さってありがとうございました。……これなら、牢で一人思い悩まなくて済みそうです」 ぺこりと頭を下げながら、別れようとする事だろう。 (+70) poru 2023/09/26(Tue) 8:36:02 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「キミの助けにはなるけど、手は出さないよ」 多分、会うことはないだろうけれど。と、息をつく。 そういう日が来るなら、その決着は自分でつけるのが一番だろうし。……多分。 3ヶ月で恋人と別れていたのは、飽きる以前に、他人に依存するのを避けるためだったのかもしれないな。 なんて、頭の片隅でそんな事を考える。 まぁ、勿論。3ヶ月で終わりになるようなことには絶対にしないんだけど。 幼馴染の鎖は、一生消えないのだ。 「だから、僕がキミを愛するって、言ってるんだよ。 家族にもなる、恋人にもなる。だけど僕らは幼馴染だ。 だから 一生壊れない 。……ルチアも僕のこと、一生愛してくれるでしょ?」 さて、僕にだって愛し愛される行為がどういう事かなんて、子供じゃないから知っている。 愛された経験だって、ある。……つい、最近に。 それをそのまま行うのはどうかと思うけれど、キミには多分、一番重い首輪になるはずだ。 やったことはないけど、僕にだって、ちゃんと出来るよ。 吸い込まれるように、その海の遠浅のような緑の瞳に僕を映した。 あなたの視界にも、もう僕しか映らない。 あぁ、やっぱり、その顔には傷がないほうがいい。 ぺろりと、口の端にある傷を舐めて、その唇に己の物を重ねる。 脳に送る酸素を奪うように、その思考を茹だらせるように、角度を変えて、舌を入れて、二度、三度。 あなたはきっと、抵抗などしないだろう。 愛されることを、ずっと、ずっと待ってたんだから。 (-520) eve_1224 2023/09/26(Tue) 8:43:12 |
【秘】 新芽 テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「あんたの前で全裸になることは関係ないでしょうが」 マフィアになるとそういう接待でも増えるんだろうか。 「……そっちのが向いてない、ね。 別に、誰かさんと違って調べ尽くす気はないし、 ルチアーノのことを全て知ってるわけじゃないですが」 「マフィアに向いてるって、 死ぬよりとはいえそれでも誉め言葉になるんですか?」 苦笑交じりに言う。 自分は警察の方が向いていると思っていたわけで、 それを決して優れた資質とは感じていなかったわけだが。 いざ他人の口から言われると、 何だかしっかりおかしいと思えて、気分が和む。 「俺は……それなりに同僚に恵まれていますが。 仮に未来、あんたが俺のことをまだ気に入ってたとして、 共に働いてるのも悪くないなと思っただけ」 「ああ、役に立ちそうだという意味だからな。履き違えるな」 取ってつけたような突き放しの言葉は、 あまりにも無力なものであった。 (-521) backador 2023/09/26(Tue) 8:43:39 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「同じ土地に居た方が顔が見れるだろ、前向きに考えるといい。 案外元気にやっていたぞ?」 「ちょっと怪我人が多かったがな……」 致命的な怪我こそないが、明らかにここに来てから負った傷を持つ囚人が多かった。 誰かが私刑をしているのか、はたまた。 まだこの時は調べ切れていなかったので軽い注意だけになる。 「ほお。願掛けみたいなものかあ。 そんなことがねえ、大方最後までやり切る為だったんだろうが。 結局無理してるんじゃ、世話ないな。 そんなことをやらせた上は何を考えているんだか」 ここで知っているらしく振舞うのも知らないように振舞うのも、何方も会話の処世術だ。 今考えれば貴方の仕草は精錬されたようであった。 一つ一つの情報も分かりにくい伝え方であったのにまるで伝わっているような。 知識が偏っている不思議な育ちをしていて、中々余罪はありそうだと男も思っていた。 ――――もうそろそろ事情を調べてもいいだろうか。 黙って調べても怒られはしないだろう、今となっては文句は言われるかもしれないが。 「その色はなあ。 お嬢さんの瞳の色に近い系統だ、そこらは随分多くてな。 一つの色を言ってもなぜか数種類のバリエーションがある」 それは、貴方の瞳の色だったり、貴方の友人の髪の色だったり。 この町に広がる空のような色だったり、海のような色だったり。 「ああ、お勧めだ。時間が出来たら試してくれ」 (-522) toumi_ 2023/09/26(Tue) 8:47:02 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方が告げる愛という言葉が、全てが入ってこない。 家族で、恋人で、それで。何度も頭の中で繰り返そうとして、やはり思考が止まってしまう。 ただ、頭に過るのは誰かの姿。そして、自分はこんな貴方の姿を見たかったわけではないということ。 「ま、て。エル――」 ひく、と一瞬貴方に見せたのは怯えと期待の色だ。 それでも、眉を顰めれば、貴方が距離を詰めた時一歩分だけ後ずさりをした。 「っあ……ん、」 口づけをされれば途端がくりと崩れ落ちるように力が抜け、抵抗する間もなく貴方に体重をかけてしまう。 何度も唇を重ねられるうちに、初めは反射で拒んでいた体も入ってくる舌に拙く絡めながら水音を鳴らしはじめた。 呼吸が上手くできないまま息を荒くし、漸く離されるころには、つぅと糸を引きながら蕩けた表情で貴方のことを見つめている。 甘く淫靡さを纏う顔は、明らかに甘えていただけの時とは違っていた。 「ま、……あ、待って、くれ。 こんな、の……いらない……っ、……」 「お、俺は……お前と同じように愛せやしない……。 無茶を、するなあ……」 (-523) toumi_ 2023/09/26(Tue) 9:27:03 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ一撃は確かに貴方の頬を捉えた筈だった。 されど──首元の圧迫感は変わらぬまま。 「────ッ」 ならばその手を離そうかと指先を動かそうとしたところで。 あ、だめだ、 先程の一撃で痛みが酷く言うことを効かない。足掻こうとした最中にも真っ直ぐとぶつけられる。 所以の分からない激情が、憎悪が、怒りが。 その理由を知りたいと望んだところで……もう、遅いのだろう。 ────くらり。 「…………ぁ、」 大した音は漏れなかった。 ぷつんと電源が切れたみたいに。 男の身体から力が抜ける。 がくんと首が傾く。 先に限界を迎えたのはこちらの意識だった。 名を呼ばれても、痛みを与えても。 しばらくはぴくりとも反応しない。 気を失った男は、ただの物同然となることだろう。 全てを手放すその前。 怒りと敵意の渦巻く奥底に未だ見る。 あなたの隣人で居たかった、などと。 悲しみを抱く弱さは、 矢張り警官に向くものではないのかもしれない。 (-524) mspn 2023/09/26(Tue) 9:52:56 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ「うん、……」 もうひと踏ん張り。 終わりが近いと分かっているかのような言葉は、少し不思議な心地がした。 立ち上がる表情は既に何か次の目的を定めているように思えて。 ほんの少し遠く感じた、指先をまた伸ばしかける、のを。 「…………」 言葉と笑みを見つめて留める。 なんだかなあ、パン屋の店員さんとして眺めていた時はそんなに思わなかったのに。 うっかりありがとうもまたねも伝えるのを忘れて背を眺め、見送った後。 「…………かっこいい」 一人零した声は拗ねたみたいになってしまった。 だってなんだかずるかったから。 膨れた腹と喉に満たされた心地を感じながら、そこでようやく。 誰も居ないのに「ありがとう」を零したのだった。 (-525) mspn 2023/09/26(Tue) 10:04:59 |
【墓】 暗雲の陰に ニーノ>>+65 黒眼鏡 「疑うのって〜難しくて〜……」 賢いだなんて自分で思ったことは無い。 それでも貴方にそういわれると背を押してもらえたような心地になる。 とは思いつつももちゃもちゃと文句は垂れていたわけだが。 「…………オレはその辺にツッコまないからな」 小声で言われたことにはジト目を返した。 男は"そういう"話題にはいつだって一歩引くのはご存じの通り。 兄と姉のそれについても同様だ、とりあえず泣かせていないならいいのだが。 はあ、と溜息。たぶんこれで最後。 それから見上げた貴方が贈ってくれる全てには。 「……ん」 #収容所 [1/2] (+71) mspn 2023/09/26(Tue) 10:21:41 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ後退りをされたら、その距離をすぐに詰めて。 今のあなたなら、そうだろう。 心を支配されたまま置き去りにされてるのだから、仕方ない。 そんな拒絶は、男の心の傷にもなりやしない。 「……、は」 やると決めたらそれが成功するまで、どんな方法だろうとやるのがエルヴィーノという男だ。 周りの誰が傷つこうとも、自分が傷つこうとも。それを無理だと思うことすらしないのだから。 ものを食べぬ薄い身体では、あなたを支えるのは本当は難しいけれど、その重みが心地良い。 力が抜けて、恍惚とした顔を向けるあなたの言葉には説得力の欠片もない。 てらりと光る唇は、まるでグロスを塗った女のようで、愛らしい。 「愛せなくても良いよ」 今は。 「キミのその目に、僕しか映らないようにしてあげる」 待つわけないし、無茶じゃない。 決めたんだ。 僕が、キミのためにできることを、するんだと。 幸を祈るのが浅葱の言葉だけど、僕は祈るだけじゃ満足なんて出来やしないから。 キスをしていた間に、整えたばかりの服をはだけさせて。 その首に顔を埋める。 準備がないからこの行為を今ここで最後まではしやしないけど、 その首にたくさんの噛み跡と鬱血痕をつけて、新しい首輪にしてあげよう。 僕の首についているものと、同じものを。 牢屋にいる間期待で眠れないくらい、溺れるほどに愛するよ。 (-526) eve_1224 2023/09/26(Tue) 10:24:58 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 新芽 テオドロ「こっちでは誉め言葉だぞ? お前は度胸があって立派だという意味にも使う。 向いてないってのは甘えん坊のクソガキって意味も含まれる」 諸説ありだ。 一応は誉め言葉のつもりだったが不名誉である可能性もあるかと肩をすくめた。 「ああ、成程、へえ」 「それは悪くない提案だが――俺の面倒が増えちまうなあ?」 その取って付けた突き放しに満面の笑みを返す。 正しく言葉と表情があっていないまま言葉を続けた。 「一緒なんて気にせずさっさと昇進してくれんか? それである程度の地位の奴も命令出せるほど万能になって。 是非とも俺を楽にしてくれ」 アジトでは誰かが男を好き勝手に振舞うどら猫だといったが、その実一度決めたことは必ずやり遂げる真面目な人間だ。 そして心から怠惰で生きたいと、職務怠慢を願っている働き者でもある。 「なんてな、融通は利かせてやろう。 荷物纏めたら連絡するでも、いつもの店に飲みに来るでもいい。 いつでもちゃんと俺が見てやるからな」 こういう安請け合いが自分の仕事を増やすのだが。 少なくともしばらくはこの牢の中で休めるだろうとこの時は安心しきっている。 貴方の言葉の端々に含まれているものに喜ばしく思いながら、 男はいつも通りの態度を保って満足げにしていただろう。 (-527) toumi_ 2023/09/26(Tue) 10:31:53 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェそんなことないよ、と苦笑する貴方に安堵させるような微笑みを返す。 頼りないだなんて思ったことは、本当に一度も無いのだ。 貴方の言葉も行動もいつだって誰かを暖かく思う気持ちが表れているから。 陽だまりをひとつ、お裾分けしてもらえたような心地を抱いていたんだ。 「……へへ、何か伝わった? なら良かった。 オレ、こういうの話すのあんまり得意じゃないから。 ……でも、アリーせんぱいがずっと自分を責めるのは、苦しいから」 「オレもありがとう。 色んなことさ、一回全部目を塞ぎたかったん……ですけど。 アリーせんぱいがそうやって決意してくれてるの聞いてたら、ちゃんと受け止めないとなって」 そうだ、そうして結局傷付かないのは、自分だけ。 されど保身に走って大切なものを取りこぼすのは嫌だって。 ひとに伝えるなら分かっていたことを、貴方の言葉で改めて自分にも正しく置き換えることができた。 細めた瞳はその感謝を映し、手を労わる指先の温もりには少しくすぐったい感情を胸に。 「めちゃくちゃ〜痛い! ……痛いけど、よしよしでちょっと飛んでった……」 「……なんかすっげえうれしいです。 こんなところじゃ誰の力にもなれないって思ってたけれど、アリーせんぱいの元気になれて。 お菓子作りたくさん教えてもらったお返し……みたいなものだから、気にしないで?」 笑う瞳を覗き込み、伝える。 そろそろ収容所の移動も近いことだろうと看守の動きを横目で見て理解しつつ。 「……ね、アリーせんぱい、お別れの前にひとつだけ。 聞いてもいいかな」 (-528) mspn 2023/09/26(Tue) 10:41:20 |
【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ正面からぶつかって、拳を交わして、 それは理解とは程遠かった。 いつしか道はすれ違い、 たがいの胎も腹も肚も、 何もかもが伝わらない。 だのに、その炎は燃え盛る。 何もかも分からない、 何もかもどうでもいい。 「まだ決着つけてねえだろ、くそヴィトが」 余燼は未だ、燃え盛るときを待っている。 (-529) gt 2023/09/26(Tue) 10:52:44 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「エルっ、エルヴィーノ!」 聞いてくれ、と言うまでに首に歯が当てられれば言葉は呑み込まれてしまった。 それでもゆるく首を横に振って貴方の服にしがみつく、今まででここまで抵抗を見せたり意見を言うのは珍しい方であろう。 「……俺はっ、……」 たしかにこの首に物理的な首輪はついていないが、 貴方はそれをつけることを拒んでいたと思っている。 どうして、こんなことになってしまったのか。 誰かに唆されたのだろうか? こんなことを考えるような男だったか、貴方は。 今まで見てきた貴方が分からなくなってどうしょうもなく不安になれば、それ以上言葉を紡げず動けなくなってしまった。 そのあとは貴方が声をかけるまでただ無抵抗な姿を晒しながら、 痕を付けられるたびにあえかな声を漏らすだけ。 (-530) toumi_ 2023/09/26(Tue) 10:56:45 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ「え、ほんと?ならどこかで会いたい」 一方的な感情かと思えば貴方が拾い上げてくれたのでそこに嬉しさは感じつつも。 いい男でいられるときとそうでないときがあること。 ずっと格好つけることはできないということ。 いざというときに駆け付けられる男になればいい、と。 並ぶ言葉とアドバイスには、とうとう声を出して笑った。 「ふ、……あはは」 「ねえ、ほんとうににいさんの部下なんだな。 言ってることそっくりだ、ずるい」 この牢に入る前のこと、会いに行ったその人に似たことを告げられたのを思い出した。 から、なんだかおもしろくって、それからずるいな。これは漏れてしまった。 憧れた背を追ったつもりでいたけれど、己よりもよっぽど貴方の方がと思ってしまう。 だからこそ初めて交わす言葉にこんなにも好意を抱くのだろう、とも。 差し出された最後の一口をぱくりと含み、こくんと飲み込む。 「……ありがと。 様子見に来てくれてうれしかった」 「暇になったらまた遊びに来てね。 よかったらご飯時に」 にぃと笑う男は、さて、悪いことじゃないらしいので。 十数分ほど前までは見ず知らずだった貴方へ、それでも関係ないとばかりに頼って甘えようとしていたのだった。 (-531) mspn 2023/09/26(Tue) 10:57:40 |
【秘】 情報屋 エリカ → 口に金貨を ルチアーノ指先に深い海の青を宿したその人物は、 低い、落ち着いた声で話し出す。 「…多いな、彼女のことを知りたがる者は」 「が、彼女のことは渡せない。 強い意志に、此方の力は及ばない」 「此方が渡せるものは、此処までだ」 そうして彼女は、あなたの問いの片方に答えた。 /* 以下、PL様よりいただいた文。 ・ 「レオ・ルッカ」 享年39歳 アレッサンドロを拾い上げ長年右腕として傍に置いていたカポ・レジーム。元船乗りで長身巨躯なタフガイ。腕っぷしは強く、若い頃のアレッサンドロをノしたことがある。 今でいう"港"の管理者であり、密輸・逃がし屋・違法品の取り扱いという今とほぼ変わらぬ業務を行っていたが、黒眼鏡のような規律ではなく自らの利益を第一、組織の利益を第二とする典型的な(ちょっとたちの悪い方の)マフィアだった。 10年前自室で死亡しているところがアレッサンドロによって発見され、そこにあった資料で管理下にある商品に勝手に手をつけ自分の口座に突っ込んだり個人的に使用していたことが露見。 後始末のため奔走したアレッサンドロが、ソルジャーから直接カポ・レジームという異例の昇進を遂げるきっかけとなった。 バイタリティに溢れ強引強欲、何かあるとすぐに手が出るという分かりやすい性格。アレッサンドロとはウマがあったのか上下関係という以上に仲が良く、父親のように慕っていた。 レオの死因は毒殺。アレッサンドロの調査により、レオに恨みを持つチンピラの犯行だったと報告されている。(そのチンピラはアレッサンドロにより直接処分された) ・ 「女の影」 未開示。 (-532) 66111 2023/09/26(Tue) 11:01:25 |
エリカは、約束をした。 (c33) 66111 2023/09/26(Tue) 11:02:42 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「ずるいかあ……本当モテ男だよなあ。 俺も時々、あの人と言うことが被ってることが気味が悪いんだ」 「それに俺だって……お前がうらやましいぞ。 この間高い高いをされてみたいと思いついたが、この身長と歳が許さんのだ」 この時々いい男ではなくなる男は、所々に下らない子供のような部分が残っている奇妙な男だ。 口調は真似したんだったか、もう思い出せない。 全部ガキの頃で、敬語が無くなったのはあの人のせい。 上司として、全く尊敬に値しなかったからだ。 マフィアに拾われたまだ13か4の頃、反抗期も来ない頃に面倒を見たのがあの男だった。 親子とよ言うよりは兄弟のように扱われて居たが、大体振り回されていたのについていっただけ。 こちらも十年以上追うだけをしてきた、隣にはいないが見てきた面が違ったのだろう。 男はそれを不満げに扱うが、内心喜んでいるのは言うまでもない。 「仕方ないなこの甘えたは……可愛がられるわけだ。 俺の手が無事だったら次は中で一緒に食うか!」 あんな奴の話はやめだと切り替える姿はさっぱりとしていて。 彼ら同士も独特の距離感で信頼をし合っているのが伝わるだろうか。 貴方の誘いにも満更でもなく了承すれば、踵を返し靴音を弾ませながら手を振って牢を後にしただろう。 (-533) toumi_ 2023/09/26(Tue) 11:17:59 |
【墓】 黒眼鏡>>+70 アリーチェ 「カフェインに頼るようになっちゃいけねえが… 警察官ってのも大変だろ。 体壊さないようになあ」 珈琲に関しては、にわかなようだ。 本人が言う通り、趣味以上のものではないらしい。 それでも数少ない趣味であるらしく、そーなんだよー、なんて嬉しそうに相槌をうちつつ。 「マフィア相手なんだからよぉ、そんくらいして言う事聞かせた方がいいって… なんて、マ、あんたのやり方を変えろたあ言わねえけどな。 だがそういうやり方もあるということだけ覚えときなよ」 そのほうが楽だぜ、なんて。 ろくでもないことばかり囁いて。 「あんたが死んでも色々巻き込まれる人はいると思うがね…。 ハハ、指輪とかにして身に付けときなよ。 似合わないと思うが、文無しになった時とかに助かるかもしれん」 結局金塊を引き取ることはしてくれないようで、からからと笑い飛ばす。 そうしてあなたが頭をさげれば、 それをただ見送って。 「おう、こっちも悪いね、話させてもらっちゃって。 ああ、取り調べでひでえ扱い受けそうならちゃあんと、相手の顔と名前を訪ねて、憶えておくっていうポーズをとるんだぞ。 ───"後"で覚えとけ、ってやるだけで、ちったァマシになるもんだ」 ……ただ見送るわけではなく、ロクでもない入れ知恵をしながら、見送った。 (+73) gt 2023/09/26(Tue) 11:22:14 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ左手に触れる。 ぬくもりはあの夜と同じだった。 距離が詰まる。 近くに貴方をようやく感じられた。 笑顔は下手くそで、言葉は詰まっていて。 それは己が見てきた無敵には余りに遠い。 けど、それでよかったんだ。 「……うん」 零された声も、浮かべられた表情も。 いとおしいに違い無く、緩んだ目元はそのままに。 指先を撫ぜ、柔く握り込む。 「オレも、あなたに会えてよかった」 「……うれしいよ、ぜんぶ」 見せたそれが本物じゃなかったとしても。 貴方が抱いた祈りは本物だったんだろう。 微睡む夢に込められたのは悪意ではなく。 優しさと希望だったことを、今の貴方が教えてくれた。 [1/2] (-534) mspn 2023/09/26(Tue) 11:33:56 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ「へへ、なんだか照れ臭いなぁ」 「……ねえ、今度は晴空の下で散歩しよう。 行儀悪いけれど、食べ歩きでもいいかも」 叶うのか、叶わないのかは分からない。 だとして多くの涙で赤らんだ瞳は今でも輝きを失っていない。 そうして貴方を覗き込んで小首を傾げる。 「だから、此処で待っています」 こんな場所にでもいる自分が、貴方に託せるものを。 ひととき、握る手に力を込めて、そっと告げた。 「……リヴィオせんぱいなら、きっと 大丈夫 だよ」[2/2] (-535) mspn 2023/09/26(Tue) 11:37:12 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノあなたの抵抗に、少しだけ不安の色を表情に浮かべた。 「……ごめん。不安にさせたいわけじゃないんだ」 「僕、上手く出来てないかな?」 だってわからない、こんな事、やったこともない。 行為への慣れなさが如実に出ているのは、あなたなら直ぐにわかってしまうんだろう。 でも、やってやれない事はないと思っているから、止めてはやれない。 ここで引き下がるわけにいかない。 キミが本当の意味で、僕のところに戻ってきてくれるまで。 その時キミが、別の人を見ていたとしても。 それまでは僕だけを見ててくれないと、困るから。 「でも……、大丈夫」 「Ti amo tanto con tutto il cuore.」 無抵抗になったあなたに事を運ぶ事に、おそらく最後まで、心のどこかに罪悪感を持ち続けたまま。 それでもあなたの身体を弄っては、反応の良い所を探していく。 耳たぶを噛んでは吸い上げて、首には沢山の印をつけて、胸に、腹にと赤い花を咲かせて。 流石に己の下半身に熱が溜まってきた気がするが、それは今日は駄目と耐え凌ぐ。 多分、直接刺激を与えられてるあなたも、兆していると……思うのだけど。 触れてみようかと手を伸ばして、スラックスの上からやんわりとそこを撫でてみた。 (-536) eve_1224 2023/09/26(Tue) 11:53:24 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ「ええ?前向きい。」 「…合わせる顔ないですしい。いいですよお」 けらけらと女は笑った。 これに関しては、虚実どちらの笑顔か女にもわからなかった。 「んー?ふふ。お兄さあん」 「前にも言いましたけどお。あたしのあれは、誰の命令でもない独断ですよお」 「…自分の意思でやったんですう」 「誰かのせいじゃ、ありませんからあ」 少なくとも、摘発チームに入ってからの云々は、誰かの指示では決してなかった。 だから女は、その結果として今牢獄にいることに責任を持たなければならない。 …その覚悟は、自首をすると決めた時にもうできていた。 「はあい。じゃあ、やくそく。」 「…お待ちしてますねえ。いつかを」 ショップなんて行ったことないなあ。 プロがやったら、もっと上手に塗れるのかなあ。 酷く場違いに、女はくるくる、楽しそうに思いを馳せた。 (-537) oO832mk 2023/09/26(Tue) 11:54:17 |
黒眼鏡は、悪態をついた。 (c34) gt 2023/09/26(Tue) 11:59:34 |
【秘】 マスター エリカ → リヴィオ「それは、良かった」 “美味いね” “来て良かった” あなたにとって、 そう思える何かを提供できたことが、彼女は喜ばしい。 本当は、無理矢理に寝かし付けでも してやりたいものだったが。 それは彼女の傲慢で。 どこか呆れ混じりの視線はやわらかく。 氷のように透き通る青は、あたたかさを持って、 あなたに向けられていたのだった。 あなたはまだ、足を止められやしないものだから。 止めてしまっては、いけないものだから。 だから彼女は、これ以上のことは何もしない。 はたまた何も思わないかは、あなた次第だ。 (-538) 66111 2023/09/26(Tue) 12:12:39 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオその名前も、見えない聞こえないふりをした。 初めから分かっていた、だから何かが変わるわけでもない。 そこからは揺さぶっても反応が鈍くなったその体に打ち付け、 ただ自分の処理をするためだけに、果てた。 最低限身なりを整えて、目の前に転がる死体のような男に視線を移す。 死んでいないよな、と伺う視線にもう熱は籠っていない。 「……片付けは、いるよな……」 おかしいな、体が酷く怠い。気分も重い。 また動きたくないと脳が生きることを止めようとしてくる。 先程までの高揚感が不意に頭に浮かんで、かき消しながら足を動かして、悪夢に見そうだと小さく呟いた。 「……」 嫌々その零れだす窪みから乱雑に白く濁った体液を掻き出し、体を拭うにも小さなハンカチで掬い取って捨てた。 もう一生使う予定もない。下着類をまとめて投げ渡せば動き出すのはいつだろうかとため息を吐く。 憐憫や同情もそこには抱けなかった、本当に確かに、自分は貴方の思い通りに嫌な目に遭わされた気分になった。 敵う者も届くものもこの場ではなかった。 すべてが無駄な足掻きだったわけではないだろう、だがこの手に持てる量にも限りはある。 覚悟も何もかも足りはしなかった、そう思うことでしかこのやるせない感情を納得させることなどできなかった。 → (-539) toumi_ 2023/09/26(Tue) 12:14:45 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオふ、と。 今なら何も苦しめることなく殺すことが出来るのではないか。 それが彼にとって幸せではないのだろうかと考えた。 → (-540) toumi_ 2023/09/26(Tue) 12:16:01 |
ルチアーノは、拳銃を取り出し、こめかみにあてた。 (c35) toumi_ 2023/09/26(Tue) 12:16:15 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ銃口を向けた瞬間に、やっぱりわかる。 震える指も、泣きそうな気分も、自分は酷く正直者だった。 全身を持って自分は最後まで甘ったれであると知らしめてくる。 その銃を降ろして、踵を返す。 アタッシュケースに視線を向ければ持ち帰るため、完全にソファーからは背を向けた。 せめて貴方を真に裁く存在が現れてくれるようにと祈らせて欲しい。 永遠に現れないと、自分だけは思いたくはない。 俺が調べ探し、必ずそこに罪への贖罪の方法を見つけてみせよう。 それまでどうか、しばしの休みを。 微睡みの中でだけ会える存在とは穏やかな時間を過ごしてほしいと願うのだ。 (-541) toumi_ 2023/09/26(Tue) 12:18:38 |
ニコロは、もう限界だ。 (c36) ぴんじぃ 2023/09/26(Tue) 12:19:24 |