人狼物語 三日月国


82 【身内】裏切りと駆け引きのカッサンドラ【R18G】

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【人】 ディーラー サダル

>>該当する幸運なもの達へ

「………………」

豪華客船の旅、五日目。
どこかに電話をかけている。
感情という感情は全て内側に押し込められた。ただ濁り切った深緑色の瞳が、記憶の中にある『共犯者と裏切り者を除いた数名』へ静かに向けられている。

取るも取らないも自由だ。
クルーズはどのように楽しんだっていいのだから。

女はその時、いつも着ているディーラーの制服などではなく。
夜の闇をぶちまけたような燕尾服を着て、通信機器を持つ手とは反対の手でペストマスクを手にしていた。
(0) 2021/07/07(Wed) 20:03:20

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>地上

『Attention, all passengers! 』


ボイスチェンジャーで年齢も性別も有耶無耶になった声。

『ごきげんいかがかな?クルーズ、楽しんでいらっしゃいますか?

──私はエンヴィー。この船内で密かに流れている"失踪の噂"について、実行犯とも言える者だよ。』
(1) 2021/07/07(Wed) 20:05:35

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>地上

『ナフ、ムルイジ、カウス、ダビー、バーナード、ラサルハグ、テンガン……。

この中に君が聞いたことのあるお名前はあるかな。
そう、"噂"に巻き込まれてしまった人たち。運が悪ければ君もこちら側に来てしまっていたね。

……もし、彼らに興味があるのなら。このままこの通信を聞いてほしい。
クルーズを今のまま楽しみたいときはどうかこのまま切断を。それもまたいい判断だ。滅多に味わえない格別な船の旅を満喫してくれるとこれ幸い』
(3) 2021/07/07(Wed) 20:06:51

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>電話を聞き続ける事を選んだ人たちへ

……もし。君に動ける余力があるのなら。
私とゲームをしようじゃないか。


仮面を被った従業員達の中に、彼らがいる。

探し出して、私エンヴィーが誰なのか聞くといい。もっとも、彼らは新人さんだ。あちこちで"研修"を受けていたり……どこかで働いているかもしれないけどね」

"嫉妬"は軽やかに言葉を紡ぐ。

「そうして私を見つけたら、排除するといい。そうすれば"エンヴィーによる乗船客の失踪"は止まるだろうからさ。

……排除の仕方がわからない?噂でも何でも流すといい。私を直接刺しにきたって構わない。
昨日だって『ラサルハグという乗客が一枚噛んでいる』という噂で本当にあの人が連れて行かれてしまったじゃないか」
(4) 2021/07/07(Wed) 20:07:40

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>地上

「……話は以上。私は噂を聞いた人たちがどうするか、見守らせてもらうよ。

止めようと動くのもいい。見なかったことにして静かに過ごしてもいい。

豪華客船の旅は終わりに近づいている。
どうか悔いなき選択を。──それでは」

"実行犯"の連絡はそこで切れるだろう。
(5) 2021/07/07(Wed) 20:08:44

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

/*
人狼CO及び吊り懇願ロール(任意)
です。

また、もし墓下の方が地上の人と接触できるなら「サダルが船側の関係者である」事を地上の人に話しても構いません。

地上の人から話してもいいだろうし、墓下さんから話しても構いません。

勿論任意投票する上でそういったロールをするかどうかもお任せします。
でもこの時期気圧と梅雨とその他で各位スーパーお忙しいかと思いますので、見なかったことにしてもらってもいいです。

絶対ではありませんので、これら何もかも全てご自由にお使いください。全てはカッサンドラの見る予言のままに。
(6) 2021/07/07(Wed) 20:09:04
最後の仕事を終えた。

用済みになった。

舞台から降りた。

下卑た視線に晒された。

哄笑の的となった。

今まで自分がして来た事の、その報いを受けた。

乗船して以来、幾度も足を運んだ観賞室。
そこへ連行される側になる、というのは
どうにも奇妙な気分だった。

──緩く、かぶりを振る。
装いは『ラサルハグ』の着ていただぼついた服ではなく
『スロウス』の着ていた、白を基調とした上等なスーツでもなく
今となってはもう、『従業員の制服』に身を包んで。
首輪から伸びた鎖が大仰に、がらりと鳴った。

「……『研修』は、既に一通り受けています
それでも、あなた達が必要だと判断するのであれば
どのような内容であれ、如何様にでも受けましょう」

重い口を開く。
それを自分から宣言しろ、というのも上からの意向だった。
けれど、後に続く言葉は言えと指示されたものではない。

「…あなた達さえ望むなら、以前と同じように
共に『お客様』の為、その謀略の為に動く事もできる」

「なぜなら、内通者であろうと、従業員であろうと
僕が道具であるという事は変わらないからです」

『従業員』からの暗い視線に晒された。

それでいい、と思った。

きみの望みが叶えばいい、とも思った。

やはり、嘆く事も苦しむ事も無かった。

ラサルハグにとっては、なるべくしてそうなった事だ。

暗い表情を──して、いない。

燃えるような、ギラついた瞳をしている。

喜びを、仮面の下でなければ隠せないでいる。

部屋の隅で震えている。どうしてここに自分がいるんだ。

ここにいる人を、見た。

メモを貼った。


「くはッ、ハハハ、
 はははははッ!!」

 ──ただ、狂喜する。

 一夜にして、人間が、それも警察官が“ヒト扱い”すらされなくなる。嗚呼、成ってみればやはり大したことではないじゃないか。それでも、俺はこんなに人間らしい感情を取り戻せた。

 何度も、何度も何度も何度も、
 自分は言ってきた。

“船のシステムはどうとも思わない”と。
“ただ、それを悪用して、人道から逸脱した行為に出るものに破滅を与えたいだけ”なのだ、と。

 少し前までは、
 自分はそのためだけに生きてた抜け殻だった。

 だけど今は違う。
 空っぽの器には、水が満ちている。

『破滅を与えられる』ことが“嬉しい”んだ。


 友人を虐げ。船の売る商品を必要以上に痛めつけ、壊し。それを肴に酒を飲む者たち。この船ならあらゆる手を尽くして、そこに(概念として)毒を仕込むことだってできる。ああ、そう、この恋焦がれる乙女の様な気持ちは、
カタルシスへの想い!


警察なんて肩書きを掲げるより、“標的として、従業員に身を窶していた方がよっぽど干渉しやすい”。
いや、果たして標的は──どちらなのだろうか?


画面の下で、牙を剥き、笑う、笑う──

>>【4日目・バーナード】
あなたの表情が崩れる様を、あなたの喉が快楽を拒むのも、そうして多大なる苦痛を背負うのも、そのどれもを見て、全てを受け止めて、
──ふつり、と何かが切れる音がした。

「く……ッくく、あはははははは!!!!!」


哄笑。ああ、苦しい、悲しい、痛い、辛い、耐えられない──
笑いを堪えるなんてできそうにもない!

欠けてしまった『常識』の内側から、割れてしまった卵の内側から、口にするのもおぞましい怪物が顔を覗かせている。

観客の反応はまちまちだ。苦痛の声に悦ぶ者、『前回』と同じ展開に呆れる者、あなたの反応でささやかな賭けをしていた者達の身勝手で他人事な感想戦。あなたの失った右目をスプーンの上で転がしていた青年は観客の皆々様に掲げるようにしてその"珠玉"を見せ、あなたと向き直り。
あなたが見ていても見ていなくても、青年自身の喉奥に転がし、やがて嚥下した。
言っただろう?『お前をひと欠片たりとも譲ってやれない』と。


「ああ、惨めで、かわいそうで、不幸なバーナード・フェデラー。
 よくよく頑張ったあなたにもご褒美をあげましょう。」

言いながら青年は手枷につく鎖の長さを調節させ、黒服達に運ばせたベッドの上にあなたを横たえさせることだろう。青年もまたその上に乗り、あなたの脇腹辺りから首筋にかけてくすぐるような、煽るような口付けを落として。ほっそりとした美しい手指が、それをなぞるように撫で上げて行く。
かつてあなたが青年にそうしたように。

聞こえてきた笑い声に、酷く怯えている。

メモを貼った。

どうして。
自分は何もしていないのに。

どうして連れ戻されなければならなかった?

どうして どうして どうして。


少年はもう逃げ出すことが出来ない。体が酷く震えて、その場に蹲っていることしかできずにいる。

そこにいるのは、暗殺者ではなく―――
恐怖に怯え竦むただの少年だ。

メモを貼った。

メモを貼った。

"仮面を被った従業員"だ。

メモを貼った。

一度逃げ出した少年の怯えた様子を見て、客が声を上げる。

二度と逃げ出す気が起きないほど、痛めつけてはどうか。
手段も程度も問わない、彼が泣き叫び許しを請うほどの罰を与えよ。


少年が嫌がる素振りを見せるのも構わず、その声は響き渡るだろう。

メモを貼った。

 
──あの従業員は、上からこの船に売り渡されたと聞いた

──なら、あれを玩ぶなどいつでもできる事だ。

──そうだ、そうだ。

──今は、新しく入って来た二人のショーに興じるとしよう

────そうしよう、そうしよう。

そのような声を受けて、
嘗て"怠惰"に座す者であり、そして"共犯者"であったものは
鎖を引かれ、従業員に連れられて、舞台の袖へと消えて行った。

きらめく、貴婦人の面影を。否、
最後に残った、“今は従うべき王”の視線を追って、

運の尽きた少年を見る。
役目を終えた珈琲の君を見る。

彼らが虐げられるくらいなら自分が。
自分が彼等の分、客たちの欲望を受け止めれば。

そこにあるのは高尚な自己犠牲の精神などではなく、寧ろその先に待つだろう“喜び”を手にしたいが為の──倒錯した、“溢れんばかりの嗜虐性欲を前提とした”被虐欲!

ステージの狂った様相に、未だ捨てきれぬ屈辱や、僅かな憤りを抱きつつも、異色の双眸は、不思議なほど据わって、客たちを鋭く見定めている──

到底この世のものとは思えない瞳。
それに対する客たちの反応は、様々だ。


あの余裕を粉々に打ち砕くべく、凌辱の限りを尽くせ、と誰かが言う。

アレは中々に生意気で丈夫そうだ。
心なき機械、あるいはこの船が運ぶ搾精生物をあてがえば、きっと見応えのあるショウになるだろう
、と誰かが言う。

それを聴き、仮面の奥の瞳がほんの僅かに陰りを見せる。お前らが直接来ればいいものを。

なんとか【スペシャル☆アニマルパイ】を確保することができた。(3)1d3時間、シマウマanimalの特徴を持つ。

なんだかとってもシマウマだ。

何故か【スペシャル☆アニマルパイ】にありつくことができた。別の時間軸で、animalの特徴を持つかも。

衣服が脱げないと聞いてこっそり別時間軸でパイを食べanimalの特徴を持った。かも。

パイが食べたかった。

拍手と喝采に怯えている。

それが何かもわからないのに「嫌だ」と繰り返している。

挑発するかのように、腰に手を当てた。

チャリ、と鎖が擦れる音がして。
また今日も始まったかと薄く目を開ける。
ここで繋がれて毎日ショーに出されて、
心も摩耗してきたころに、冷や水を差し込まれる感覚があった。

「なっ……!?」

少年が。裸で壁に繋がれたオレに覆いかぶさってきている。
手足の拘束は普段よりきつくなっており、身動きが取れない。
少年は切羽詰まった顔で爪で傷を残すような無遠慮さで、
俺の胸板を、腹筋を、首筋を欲望のままに這わせる。

予想外の『客』の襲来に、流石に顔が歪む。
相手の意を探ろうとその表情を見ようとして、
少年の向こう側に強化ガラス越しの肥客が居るのを見つけた。
好色満面の顔でこちらを見てくるその欲には覚えがある。

成程、そういう趣向かと、吐き気を催した。

――少年はこれを、やらされているわけではない。
ただ全てが自分の意思でもないのだろう。
欲の吐き出し先を、下卑た大人たちに差し出されて、
行き場のない若さが抑えきれないだけだ。

その若い欲の暴走を、それに成す術がないオレを見て、
楽しむ者たちが、この行為の"意思決定者"だ。

吐き気がする。反吐が出る。
この先、この経験が齎す人生の陰を考えると、
金を持つ者の傍に生まれる者も、
金を持たない者と同じくらいに不幸であると思った。

少年が、どう発散していいか分からない己の欲に戸惑い、
初めての経験にオレの身体を切り傷や噛み疵だらけにしていく。
初の褥に作法なんてないのは当たり前だが、
それが鎖で繋がれた相手なら、こうもなる。
征服欲と独占欲と性欲のない交ぜになった感情を向けられ、
必死なその少年の形相に大きくため息を吐いた。

「そのままでいい……聞こえてねェフリしろ。
 焦んじゃねェよ。逃げやしねえ」

後ろの大人たちに聞こえない声で言うと、
それでも貪りの対象から声を掛けられたことで戸惑いが混じる。
歳の頃は15くらいの餓鬼に、無理な話かと息を吐いた。

……馬鹿野郎が。本当に。

「……ゆっくりでいい。
 したいようにしろ。今から少し声出すがビビんじゃねえぞ。
 俺が目をつぶったら思い切り顔面を殴れ。手加減すんなよ」

言って、大きく息を吸い込み。

「テッメッ!! 離せこのクソガキ!!
 オレを誰だと思ってやがる、天下のムルイ――」

目を瞑る。戸惑いが感じられるが、頬に走る衝撃。
……いい子だ。笑いが出る。

興を載せた。悪くない。

少年がぎこちなくも乱暴に、躰を貪り始める。
下手糞な愛撫に、躰が反応しやがるのは癪だったが、
相手に痛みを与えるよりは100倍マシだった。
挿入れる場所を探りやがったのは殺してやろうかと思ったが、
無事接合すると腰の辺りが互いに震える。……最悪の気分だよ。

「っ……っ……」

乱暴で、己の快楽しか考えていない腰の動き。
少しは分かって来たのか、指先も撫でるような動きになってきた。

オレは痛みと異物感に吐き気を抑えながら、
ただ揺らされるがままになっていた。

その少年の必死な顔が。
――金に踊らされ、狂わされたかつての自分と重なり。
貫かれながらも、俺は大人に見えない角度で微笑んでいた。

「………ごめんな。
 ………救って、やれなくて」

それは、誰に対しての言葉かは分からない。
少年も急にそんなことを囁かれて、困惑した顔でオレを見る。

そこに愛情はなくとも、身体の刺激で男は容易に果てる。
限界が近いようで、少年の動きにも余裕がなくなってきた。

きっとこの経験は、この少年の人生を歪める。
金が人の人生を狂わせて、誰もが正しくなんて生きられない。
勝つ奴が居れば同じ数負ける奴が居て、
そのたくさんの屍の上に立てるのは一部だけだ。

「っ……でもな。狂っちまった人生の先も
 ………案外っ、悪く、っねェからよ。
 真っ当にっ、誰か好きっ、になって、"お前は"っ、
 ……幸せになれよ」

褥には似合わないセリフだが、
この奈落に居るオレが言ってこそ、意味がある。
一つ亡くせば、全てが終わるわけじゃねェ。
一度負けがつけば、這い上がれないのが人生じゃねェ。
その果てに、こんな船の上で逢える奴だっている。

だから。
――自分に賭けることだけはやめんじゃねェぞ。    。

最後に、強く"締める"と。
少年はあっさりと絶頂に導かれた。

凶つ"嫉妬"の悪狼 サダルは、メモを貼った。
(a23) 2021/07/08(Thu) 1:44:49

吐き気が込み上げてきて、口元を手で覆った。

身を隠すものすべてが取り払われる。その端正な顔を隠す仮面を除いて。

少年は、台を見上げた。
罪人を磔にする十字架。
自分には似合わないはずなのに。

だって。何もしていない。

「投票された…チップの、数…?」

何を言っているのかわからなくて。
頭の回っていない様子で、少年は今この場における王に問いを返す。

耳を塞ぎたくなるような、大合唱が更なる恐怖を煽って。
その返答すらもろくに頭に入っては来ないかもしれないのだけれど。

船の狂気が抜け殻だった自分に満ちているのを感じる。

罪悪感こそ抱けど、
暗殺者の彼が友人の破滅を喜んだように。

画面の下で
牙を剥いて笑みを浮かべた。

少年は、酷く震えている。
横たわっている器具にも、女の声にも、置かれた状況そのものにも、恐怖を感じて。

「お、おれ の 命」

考えろ。考えろ。考えろ。

家族には、好かれていたと思う。
友達は、多くはなかったけれど。

踊り手は、家族が教えてくれた舞いを広めたくて。
殺しは、小さな弟妹を育てる母親を助けたくて。
―――選択肢がなかったとはいえ、身を犠牲にして、貢献してきたはずだ。

あの人以外の、
誰にも褒められなくても―――



「痛いのは、嫌だ……」

200万ドルの価値は、ないだろう。
けれど、4.65セントでは家族を助けられない。

それならば――――答えは。

少年は、青い顔のまま
『5000ドル』のペダル
に、足を、入れた。
電流を警戒して、奥歯に力を入れている。

許されることを望んでいる。

助けてほしいと思っている。

喜ぶ
客たちの顔を一人一人覚えている。墜とされても変わらない猛禽類の瞳だ。

その光景と、更にその光景を見てる奴を自分が見ていたら生き生きしていた。

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

今日の朝食。昨日の思い出。明日の予定。
誰も彼もが朗らかに語るあたたかな日常の話。けれど、そんなもの赤の他人にとっては全てノイズでしかない。

様々な話題で溢れかえる賑わいの中を、黒い人影が縫うように突き進んでいく。四肢を包むダークスーツ。飾り気のない装いの中で、パステルグリーンの十字の髪留めが浮いている。
今日はもうディーラーの制服を脱いでいる。再び袖を通すことはない。

「……」

歓声をあげる賓客たち。空間を彩る合奏。ひっきりなしに行われる拍手喝采。
女は通信機から聞こえる饗宴の様子をBGMに、乗船客の中へと紛れ込んでいった。

/*
五日目冒頭に記載し忘れましたが、もしサダルと話したい方がいらっしゃいましたらご自由にどうぞ。口プロでもビンタするでも背中から刺すでもお応えします。置きレスでかなり低速なのはご容赦を。
(23) 2021/07/08(Thu) 12:08:45
電流は大した痛みではなかった。
ほっと息をついて――――

「………ぇ」

何が起こったのか、分からなかった。
凄まじい音がして、何かが刺さるような鋭い痛み。
皮が剥がされ血が噴き出すのを、腕がズタズタにされていくのを、呆然と見て。
一度機械が止まって―――

「あ ああああぁあああっ!!痛い、いたい…っ!!!
 なんで、腕 おれ おれ、まちがって…っ!!」



初めてあった頃の落ち着いた雰囲気はもはやなく、喉を潰すのではないかと思わせるほどの声を上げて、涙をぼろぼろと零している。
痛みに慣れていないのは本当で。
痛い事をされないように、機嫌を損ねないように必死で生きてきたのだ。

少年は、舞いをしなやかに見せるための腕を失った。

それでもまだ、この遊戯は終わらない。

早くこの痛みから解放されたくて。少年は、足を引き抜いて、『4.65セント』のペダルを踏んだ。
自分の価値なんてどうだっていい。早く解放されたい。

サダルは、エンヴィーは、奔って降りた舞台の様子を聞いて口元を歪めて嗤っている。
(a26) 2021/07/08(Thu) 12:16:02

喜びしか分からない。劈くような悲鳴の先にあるものしかわからない。

全ての感情が喜びに支配されている。矛盾した気持ちに気づけない。

笑いながら、酷く胸を締め付けられた。

惨憺たる歓楽の一齣をただ舞台の袖から見ている。

骨に刃が当たって、痛みと恐怖で泣きじゃくっている。

目を逸らし口元を覆った。

幼い頃から母親によって丁寧に手入れされてきた左腕を失った。

少年は再び与えられた痛みに、劈くような悲鳴をあげる。
意識を失うこともできず、頭は朦朧とし 視界は霞んで赤色しか写さない。

暗殺のためにナイフを振るった右腕も失い、肩につながる骨すらなくして、
少年は元々抱えていた望みも捨てたかのようにただ
「死にたい」
と思った。

自分に価値なんてない。だから、早く 早く楽にしてほしい。

嗚咽だけが、響く。

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>24 ニア

「おや、ニア様。ごきげんよう。お察しの通り私も今日はお休みなんです。
ニア様は本日もお変わりなく、そしてゲイザーさんも変わらず美味しいパイを焼いているようで何よりです」

にこやかに返す。仮面を暴こうとしない限り、女は実行犯としての素顔を晒さない。

「ええ、構いませんよ。これから暑くなるこの時期アイスがとても美味しく感じられますものね。私もご一緒します。
……ふふ、大丈夫。ちっとも駄目なんかじゃありませんとも」

快く頷いた。
女は連絡を入れた者たちがどういう動きを見せるのか、わざわざディーラーの仕事も休んで時間を作った。
"噂"に関して動いても動かなくても、どちらであっても本当に構わない。ただ、彼らは名前も知らない有象無象沢山の乗客がいる中でも特に、運が悪ければ公開抽選で引きずり落とされていたかも知れない人たちだ。

どういう者なのか興味があった。人を羨む"嫉妬"の女は、人を見る事が好きだった。
(27) 2021/07/08(Thu) 13:32:42

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>28 そうでしたねニア様

一瞬薬を盛られているのではないかと疑ったが、公の場であまり疑うのも印象が悪い。
女はカトラリーを持ってパイを一口食べようとし……

「…………あ、あのー、ニア様?
ところでこれ、なんて名前のパイでしたか?ゲイザーさんはなんて?」

ちょっと思い出した。
パイを食べてアチチになり自室で服を脱ぐ羽目になった事を。

ゲイザーから忠告を受けていたのでバーナード脱衣事件の二の舞は防げたが、今回は何も聞いていない。

恐る恐る、問いかける。
(29) 2021/07/08(Thu) 13:53:02
ナフが戻ってきたら抱きしめてやろうと思った。

そして沢山沢山褒めて褒めて褒めて褒めて、わらう。

(金持ちの道楽というのは、
 極まれば、正に狂気的だな)

 200万ドル。
 ただ日常を生きるだけでは、手に入るどころか、
 目に入れることすら叶わない”非日常”の証。

 それが、
 こんな簡単に、一人の少年に注がれている。
 たった一人の少年の、弄ばれ尽くされた人生。そのカタストロフィに金額を付け、価値を積み立てる。

          怒り、 不快、  絶望

 湧き上がる
歓喜、狂喜、悦喜
───

 陶酔や恍惚の様相をみせる客たちを見るたびに、倒錯した明るい感情が湧き上がる。血の池が満ちて、ギラギラと悪趣味な照明を反射する舞台。それに相応しい感情で自分の内が満たされている。

他者の精神を掌握して弄ぶのが愉しくてしょうがない。

執念深い男だと、何度も言っていた。あとは、2人。

皆の身を、心から案じている。その先に喜びを見出してしまうだけ。

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>30 ニア

「ゲイザーさん?ううん……私はパンダというより、人懐っこい中型犬にも見えますが……。

……それはさておき。
皆さんが食べていらっしゃったのなら……まあ……」

おずおずとスペシャルアニマルパイを口に運ぶ。
不思議な効果にはドキドキするが、新人クルーの腕は本物だと知っているからだ。

結果は…… (2)1d3時間の間、百足animalのの特徴を手に入れた。
(31) 2021/07/08(Thu) 14:25:29
サダルは、うわあああああ!!!!!!!!!!!
(a29) 2021/07/08(Thu) 14:25:43

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>31 ニア

「ニッ、ニアさん私帰ります!帰らせてください!お願いします!こんなんじゃお外に出られません!」


ポーカーフェイスもどっかいった。
なお、特徴を書こうとしたのだがPLが検索しようとして体調不良を起こした為どこにどのような特徴が現れたのかは割愛させていただくものとする。
(32) 2021/07/08(Thu) 14:28:19
サダルは、うえええんとなっている。うえええん。
(a30) 2021/07/08(Thu) 14:34:38

共犯者の一人が何処かで何かえらい事になっている気がしてきた…

滅茶苦茶愉快なものが見れた気がして地上を見れるカメラ探せないかなと思った。

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>33 ニア

「や、やだ……」

やだった。
なんでアニマルパイで百足が……と言いたげだ。

「……う、うう……スーツで殆ど体が隠れていますから、特徴も見えませんし出歩けないことはありませんが……。
プールは私ニア様を見守るだけになってしまいますね、私その……あまり人に見せられるような体をしていませんので。

ゲームはカジノでよく見かけるものとか……ああ、麻雀とかも好きです。昔付き合いでやらされていましたから」

もごもご言いながら答えた。何かのコメントについては意図的に無視をしているが。

/*
フルスイング中澤の息子ですが、どうかお気になさらず。ちなみにこれ見たゲイザーPLさん宛に念のため記載しておきますが、万が一気を病んでしまった場合気を病まないでくださいね。
PLは爆笑しています。サダルのツキがなかっただけです。びっくり〜
(35) 2021/07/08(Thu) 14:45:30
サダルは、みょいんみょいんと電波を出した。助けてスロウス!!!
(a32) 2021/07/08(Thu) 14:45:51

サダルは、どっかの29歳徹底的にぶち犯されてくれないかな……と舌打ちしている。
(a33) 2021/07/08(Thu) 14:46:30

また地上が愉快になった気配を感じ取った。

サダルは、墓下君たち呑気に構えやがってこのやろ……みたいな空気を出している。
(a35) 2021/07/08(Thu) 14:55:10

【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル

>>36 ニア

「?え、えーと……やるとは何を?」

ぽかんとした。
なお麻雀の場合PLがルール全く分からない為なんかこういい感じにアレしてくださるとPLが助かります。と地の文は言っている。
(37) 2021/07/08(Thu) 14:56:57
 




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生存者 (6)

ニア
9回 残 たくさん

人生は続く。

ハマル
0回 残 たくさん

新規〇

アンタレス
0回 残 たくさん

 

キエ
8回 残 たくさん

低速

キファ
0回 残 たくさん

やっと動けそう

ゲイザー
0回 残 たくさん

忙殺されています

犠牲者 (7)

ヌンキ(2d)
0回 残 たくさん

 

ムルイジ(3d)
4回 残 たくさん

います

ダビー(4d)
13回 残 たくさん

壊しましたわ

バーナード(4d)
5回 残 たくさん

壊れましたわ

テンガン(5d)
5回 残 たくさん

いますわ

ナフ(5d)
5回 残 たくさん

いますよぉ

ラサルハグ(5d)
6回 残 たくさん

起きてる

処刑者 (3)

カウス(4d)
0回 残 たくさん

やや置き

サダル(6d)
20回 残 たくさん

生き返りました

アルレシャ(7d)
0回 残 たくさん

コミット○

突然死者 (0)

舞台 (2)

デボラ
0回 残 たくさん

コミットOK

ルヴァ
0回 残 たくさん

 

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
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舞台
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ようちえんせんき かりんか / ハロリンカ / 凍れる水車 by かえるぴょこぴょこ/あさくら
霧雨降る街 / 少し大きな霧雨降る街 / 蒸気満ちる宴 by きりのれいん
メトロポリス / バビロン / ギルガメッシュ / Valhalla by すむろ水
ひなだん by hinaki
壱番街 / 壱番高校 by 壱猫[onecat]
外道大戦 by mtmt
都道府県キャラセット by kairi(企画代表)
繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
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rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
魔法少女は眠らない by 魔法少女チップ企画
Liberte by みぃな
噛志野医院 by manamiz
メギド人狼 by メギドチップ企画
absolventi by ぶんちゃん
歳時抄 by 小由流
文アルセット by 文アルセット企画
荘園パック by ARC(企画代表)
Friends by 真知
城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
エッグ by 朧恩
ぐれすけ・ぷらす by 純
ニューホライズン by youden
バーバチカ / プトロレ by たべ
ユメツナギ by 天瀬春日
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御常紀学園 by HS_29
オハナシノクニ by オハナシノクニ制作委員会
Fragment of Jewels by 粉海月
花園女学院 / 他種族孤児院 by はこみ
xxxx組 by サイコ瓦
おりふし学園 by めんるい
Fairytale Syndrome by hTuT
Salute by むくっこ
Le parterre by イヌバラ
Troopers by 人類管理連合
お野菜キャラセット画像 by 無料素材倶楽部
Siuil a Run by 匈歌ハトリ
紫煙をくゆらせ by 空砂
RocketPencil by 山本羅刹
エトリエ / エトリエ・戦国 by とり
ボワボンボン by あとらそふと
古の迷宮 by とり夫
JEX Online by katarazu
煌夜の決闘 by ジュエルセイバーFREE
こだわりアイコン by fatcow
トランプ画像 by しろま空間
リンソン by moonpupa